2016年 12月 06日

地域包括ケアシステムの構築、コーディネーション、連携、協働とは 相談援助の基盤と専門職

相談援助の基盤と専門職 後期第10回講義レジュメ 概要1
当ブログ筆者(本校専任教員、社会福祉士)が、社会福祉士養成学科にて2016年11月に講義      
<この記事は、ダイジェスト版と講義当日の補足。レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


専門職および地域住民との連携・協働 テキストP141
1 専門職の協力体制
 社会福祉におけるコーディネーション 概要

・ソーシャルワーカー等が担う「調整者」としての役割である。
・利用者がが直面している問題によっては,さまざまな職種の専門職が連携を図り,様々な社会サービスを調整しながら援助を進めていくことが求められる。
・当事者、クライエントの立場にたってサービスの調整を行うことが重要とされている。

・コーディネーション(coordination)とは、ある目的の達成のために、その目的に適合しそうな社会資源、関係などを調整することである。
・社会福祉・ソーシャルワークの領域においては、「協働」「連携」「連絡調整」などの意味である。
・クライエントのニーズに応えるべく、有る専門職が中心となって他の専門職者との連携や連絡調整を図りながら、機関や施設が提供するサービスメニューを作成し、サービスの供給体制を構築したりして、ソーシャル・サポート・ネットワークの構築を図ることを意味する(横山2002)。

・地域包括ケアシステムの構築を目指して。
 その具体策。
 課題。

・包括的な相談支援システム 縦割りではない、地域を基盤とした総合的な相談体制
 例 ワンストップ型相談
 


・NPO等との連携、広範なネットワークの構築


・地域保健分野のケアコーディネーションの機能

 人々の健康問題にともなう生活問題の解決・改善・現状維持、安らかなターミナルケア期のケア、QOLの実現をめざして、社会資源を必要なときに適切に速やかに利用者に提供できるように、チームケアにより効果・効率的に連絡・調整・サービスの統合を図る。また、社会資源をつくり替え、新たに開発し、ケアシステムの形成と発展を図ることにある。

・「コーディネーション」とは、「クライエントへの最善の支援に向けての各機関・団体の合意に基づく連携を指し、一機関・団体では実現できない援助の質を多機関・団体の連携のもとで実現しようとする行為である。
狭義の領域としては保健、医療、福祉の専門職間連携であり、広義にはクライエントはもとより家族、近隣、ボランティアなどのインフォーマル・サポートおよび生活関連資源の連携までを含める。また、その連携は、既存の主体や社会資源間だけでなく、クライエントの利益に必要な支援を開発、創造することを含んだ連携のあり方であると定義できる。

<補足>
*概要:協働

 協力しつつ機能すること。共通の目的に対し,複数の個人や集団が協力して目標達成をめざしていく。

*チームケア

 担当者会議(カンファレンス)
 ケアマネジメント過程を相互に連携を図りながら一元的に行うことが求められる。

 専門職の協力形態
*コーディネーションが求められる背景
・福祉分野において、コーディネーションが使用されだしたのは1980年代以降である。
施設福祉から在宅福祉、地域福祉が重視されることにより、地域生活支援を行なううえで社会資源の調整が必要になったためである。
・コーディネーションは、ボランティアコーディネートの登場、ケアマネジメントの導入に現れた。
 利用契約制度においては、コーディネーションはソーシャルワークの重要な機能として、重視された。

・また地域生活支援においては、家族との調整、地域(住民)との調整が必要とされている。
 クライエントの地域社会への参加、地域ケアへの地域住民の参加が求められる。

・地域共生社会への課題
 福祉コミュニティづくり。地域福祉活動の促進。
 多世代交流、多様性尊重。
 
・地域住民の参画と協働
 共助(互助、相互支援)のつながり。
・住民主体による地域課題の解決力強化。痛みを共有するコミュニティへ。
 草の根の地域福祉。

・市町村による包括的な相談支援体制の整備

 地域における住民主体の課題解決
制度や分野にとらわれない地域課題の把握
 アクションリサーチ

・住民団体、インフォーマルサポートの支援、
 見守り活動、公的な相談支援機関へのつなぎや、課題の共有を担うコーディネート機能など地域課題の解決に向けた体制

<補足>
*ボランティア・コーディネーター

 ボランタリーな活動を支援し,その実際の活動において力が発揮できるよう,市民が課題や活動,組織と出会うことを支援したり,組織内でサービス利用者や有給職員との調整を行う専門職。
ボランティア・センターなど,福祉施設や病院,NPOなどのボランティア受入れ組織に配置される。
1995年の阪神・淡路大震災において災害ボランティアのコーディネーションが注目されてからである。

*ボランティア・センター
 ボランティア活動の仲介支援機関・拠点。ボランティアの養成・研修,情報提供,コーディネーション,相談,会場備品提供などを行う。1960年代に善意銀行,ボランティア協会などのかたちで広がり,70年代に各地の社会福祉協議会のなかに設置された

*コーディネーションの構成要素
・「連携能力の向上」-情報の収集、他領域に関する知識習得。
・「多職種間連携」-共通基盤が異なる多職種間
 目的、情報の共有化、相互の専門性とともに所属機関の特質を理解した協力関係が求められる。定期的なケア会議をもつ

*コーディネーターの基本的な姿勢
・コーディネーションは、一般のビジネススキルとしても重要である。

コーディネーションの留意点
・コーディネーションは効果だけでなく、その連携のあり方によっては弊害も生み出すおそれがある。
クライエントからみた弊害-プライバシー保護との葛藤等。

・連携・協働は、クライエント側に立った参加志向で進める必要がある。

<コーディネーションの留意点>
*相互に向上する関係の維持に留意する。

*連携する社会資源を広くとらえる
・地域のあらゆる資源との連携を目指す。

*住民、市民との連携
 まちづくりの連携・協働者としての住民、市民。

*クライエント側に立った連携を堅持する。
 参加型のシステムを志向する。

*共同事業化、開発への道筋の保障
 中長期的な展望を持つ。

ネットワーキングとは
・リップナック・スタンプ夫妻Lipnack, J. & Stamps, Jによれば
「ネットワークとはわれわれを結びつけ、活動、希望、理想の分かち合いを可能にするリンクである。ネットワーキングとは、他人とのつながりを形成するプロセスである」。

<補足>
・夫妻らが市民活動の手法として提唱し,「既存の組織への所属とか,居住する地域とか差異や制約をはるかに越えて,人間的な連繋をつくりあげていく活動」を意味するとされている。

・金子によれば「ネットワーキングという言葉は、一般にネットワークが形成される過程を意味するものであるが、それは同時にネットワーク形成過程の背後にある個と個の関係、個と全体の関係についての個人的な思想や想いを暗示する言葉である。(略)ネットワークというのは、それぞれ独立した「個」が互いの違いを認識しあいながらも、相互依存関係で自発的に結びついたもの(略)プロセスである」。
・ネットワーキングとは、個々の違いを認めつつ、多様化と多元化を促進する動態的、創造的なつながりづくりの過程を指す。

ネットワーキングが求められる背景
・不況や少子高齢化、また、核家族化や単身化等の世帯の縮小化に伴うコミュニティの希薄化などの閉塞感から、既存組織制度を超えて、新たな社会を創造していく「つながり方」を模索している。

<補足>
・家族やコミュニティのケア機能が低下したため、社会サービスが必要である
=「介護の社会化」の方向性

・ネットワーキングは,共生社会(ノーマライゼーションを含む)を目標として個人・集団・組織などを再組織化していくアプローチである。
・インフォーマルな結びつき、セルフヘルプグループのネットワークなど。

<補足>
*補足:介護の社会化
 家庭のなかで行われてきた介護を社会全体で担うこと。介護を社会的に支える一つの方策として介護保険制度がある。

*補足:ネットワーキングの必要性
・地域における社会福祉サービス提供機関の連携や協力、ネットワーク化の必要性。
在宅福祉サービスの提供を円滑に行う地域ケアシステムの充実を図るために、福祉施設、各種関連サービス提供者、社会福祉協議会などが相互に連絡調整を行えるような体制づくりである。

*補足:当事者活動と地域福祉活動
・上記に併せて、当事者や地域住民の組織化、ネットワークづくりの必要性がある。
住民参加の福祉活動、当事者活動への支援が必要な場合もある。
 例えば、福祉ニーズを抱える本人や家族等の当事者団体である「認知症老人の家族の会」や「患者の会」などの組織化が必要である。


全国社会福祉教育セミナー分科会第4 社会福祉士養成校におけるソーシャルワーク専門職養成 前編
当ブログ筆者


社会福祉教育セミナー分科会 社会福祉士養成校における専門職養成2 ソーシャルワーカー卒後教育 ブログ筆者



福祉施設職員のメンタルヘルスの支援 職員のストレスマネジメントと施設のリスクマネジメント論文 当ブログ筆者の業績一覧

貧困問題と相談援助 当ブログ筆者の講演 音声記録の一部を公開中

当ブログ筆者の論文
『福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発』
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号
37頁から55頁 平成27年4月
ISSN 0919-2034


当ブログ筆者執筆の新刊
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題 依存症と生活困窮(pp.171-178)
<概要>
 簡易宿泊所街「寿町」の精神科診療所におけるアルコール依存症と薬物依存症患者の支援の実践から、回復を図るグループワークや相談援助の課題等を考察した。
 生活保護を受給し簡易宿泊所に居住するアルコール・薬物依存症患者の回復の鍵を握るものとして、レジリアンスを挙げた。具体的には失敗を繰り返しても援助者と繋がり続け、危機を回避するための協働や、訪問やグループワーク等による社会的孤立を防ぎ、全人的な支援の持続が有効であると論じた。
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# by yrx04167 | 2016-12-06 12:43 | Trackback | Comments(0)
2016年 11月 06日

社会福祉教育セミナー分科会 社会福祉士養成校における専門職養成2 ソーシャルワーカー卒後教育 ブログ筆者

第46回全国社会福祉教育セミナー2016 会場 淑徳大学
分科会第4 『一般・短期養成施設や通信課程におけるソーシャルワーカー養成の現状と課題』2016年10月30日

分科会報告 社会福祉士養成校(通学1年 昼間部)におけるソーシャルワーク専門職養成
<抜粋>
関屋光泰 当ブログ筆者

全国社会福祉教育セミナー分科会第4 社会福祉士養成校におけるソーシャルワーク専門職養成 前編
当ブログ筆者

<後編 ここから>
社会福祉士養成校における、ソーシャルワーカー卒後教育の実践
 「ソーシャルワーク実践研究会」とは、当学科等の卒業後の学びとフォロー、交流の集まりである。卒業生からの実践報告やディスカッション、卒業生と在校生、教員等との交流の場となっている。卒業生のネットワーク構築と、卒業生の相談に応じる機会となっている。卒業生の自己研鑽や社会福祉領域への定着の支援、相互支援を促進している。
 ここでは、研究会の記録から、卒業生の実践とその課題の一端を垣間見たい。
1 児童福祉・子育て支援
 子ども家庭支援センター、福祉事務所、児童相談所、スクールソーシャルワーカーの卒業生からの実践報告からの抜粋である。
 児童虐待(疑を含む)、ネグレクト被害の子どもと、その親に向き合い、状況の悪化を防ぎ、子どもの発達を支えている。事例は、貧困と虐待・暴力が重複する多問題家族が目立つ。
 加えて、貧困問題や生活保護受給の世代間連鎖、家庭の子育て・養育能力の低下も目立つ。
 また、複雑な家族関係、離婚による母子の生活困窮化、子どもにとって不健康な生活環境、他の子どもと遊んだ経験が皆無の子どもへのケア等、課題は山積している。
 これらに対して、一歩ずつではあるが、子どもと親を理解し、ソーシャルワーカーとしての専門性を発揮している。
 総じて、貧困と虐待、メンタルヘルス等の課題が重複した多問題家族を対象として、ソーシャルワークの専門性を発揮していると言えよう。

2 指定管理者制度と転職型社会福祉士
 利用者の家族からは、親の高齢化等も背景にあり、更なるサービスの拡充と質の向上も求められている。
 略
 指定管理の契約の継続に向けた、プレゼンテーション能力に長けた職員も求められている。社会福祉士としての専門性に加えて、ビジネススキルとも言えるものが求められている。
 また、事業の拡大は、職員の増員ももたらすため、職員の育成、研修体制の拡充にも力を入れる必要があり、そのマネジメントも期待する職場もある。
後述

3 地域共生社会を目指した働き コミュニティとの媒介
 コミュニティとの共生、協働も必要とされている。施設にとっての「地域力」とは、地域住民からの信頼、理解を獲得していくことである。例えば、地域の行事に施設の利用者が参加することにより、施設とその利用者が地域に根ざすことが、地域共生社会を目指す上で重要な課題の一つである。
 また、コミュニティにおける相互支援の促進という役割、そのスキルも今後、社会から要請されるのかもしれない。
 社会人を経た社会福祉士は、社会人や生活者としての経験を活かし、コミュニティとの媒介となることが期待されている。

4 質の高い支援を目指して 人間を支える専門職として
 実践から蓄積した知識により、重度障害者や認知症高齢者等に対し、それぞれの表情やサイン等からのコミュニケーション、行動の特性を踏まえたマン・ツー・マンの関わりの徹底によって、個別化した質の高い援助を追求しているというものもあった。

5 自己実現、成長できる職場-卒業生 社会福祉士の語りから
 「社会福祉士を目指したのは、福祉以外の職場に勤務していた頃から、葛藤を抱える人の力になりたいと望んでいた。その願いを仕事にしようと思った」。
 「社会福祉士としての日々の実践のなかで、自らが利用者等の人々の支えになっていることを実感できる。その仕事のポイントは、人々と一緒に悩み、苦労を共にして、解決方法を共に考えることにある。支えを必要としている人の力になれること、役に立てることは、この仕事の醍醐味だ。しかし、他者を支援するには、エネルギーを必要とする。だからこそ、自分自身を充実させることが必要だと思う」。
 総じて、自分らしさを活かして働くことができる、関わる人々と共に成長出来る良い仕事だと思う。その実感が得られたときに、「この仕事をやっていて良かったな」と思う。

6 福祉専門職への定着の要因 社会人から社会福祉士への転職
 これらの卒業生の報告、コメントの特徴として、クライエントと共に成長する専門職のあり方、実践による自己実現等が挙げられる。前職との比較において、社会福祉士の実践は、ある意味の楽しさもあり、充実していて没頭することが出来る、意味のある仕事である。その実践は人間を支え、関わる人々とお互いに成長できるという側面もある。
 しかし、専門職の思い通りには、支援の過程は進まないこともある。
 例えば、低所得者の相談に従事する卒業生からは、入所施設の集団生活に適応出来ずに無断で退所する事例と、その援助のあり方についてのジレンマが語られた。貧困領域に進んだ卒業生からは、アルコール依存症支援が困難な利用者との関わりや、自らの熱意と達成感のギャップからのストレスが語られることもある。
 また医療ソーシャルワーカーの卒業生は、ターミナル・緩和ケアにおける、「告知」の場面への同席が、実践のなかで最も「重い」と語っていた。これらは、技術や知識だけではなく、専門職としての価値観、死生観の確立が求められている。
 一方、一部の法人が社会人を経た社会福祉士に対して求めているものは、組織マネジメントやクレーム対応等のスキルも含まれる。企業の経営・管理業務の手法を活用しようとする社会福祉法人もある。
 福祉専門職に転職した卒業生は、社会人としての経験やスキルも時に活かしながら事態に対処し、自己効用感や自己実現、繋がり、成長等に価値を見出し、新たなキャリアに定着し、専門性を追求している。
 また仲間、教員、養成校というネットワークの結節点によって得られる繋がりは質の高い実践と自己のストレスケアの資源になる。ネットワークの媒介となることも、養成校の新たな役割の一つであると考えられる。

<紹介 本校の取り組み>
精神保健福祉研究科

「力動論的スーパービジョン・研究指導」
「文献購読」、
「精神科ソーシャルワーク論」
「SST初級者研修」
 精神保健福祉分野におけるソーシャルワーカーの実践技術・研究能力の向上を目指し、精神保健福祉研究科を開講している。スーパービジョンを中心としたカリキュラムである。

認定社会福祉士課程
ソーシャルワーク機能別科目群(障害)
「地域生活支援と自立支援協議会」
ソーシャルワーク機能別科目群(高齢)
「後見制度の活用(成年)」


2-3 入学前-在学中-卒業後の実践を繋ぐ教育と学生支援
 目指しているのは、次の3段階の福祉専門職養成である。
①導入期-専門職キャリアの入口[毎年、を充足してきた。]
 養成校の入学前教育や学生募集活動(説明会、オープンキャンパス)を含む早期教育が、この導入期である。ソーシャルワーク専門職養成の入口である。
 オープンキャンパス等の参加者は、説明にあたる教員が実践者、社会福祉士等の有資格者であることを重視し、支援事例や専門職の職務の実際を知りたいという傾向もみられる。また、「誰かの役に立てる」、対人援助の職務のやりがいに関心がある参加者も目立つ。その他、雇用の実態など、多様な関心がみられる。
 これら説明会や入学前講座において、福祉専門職への転職に対する不安は質問等の形態で現れる。このため、参加者との質疑応答をこれまでも重視してきたが、今後は更なる個別対応、入学前の相談体制が求められるであろう。

*オルタナティヴなキャリアとしてのソーシャルワーク専門職
 大学在学中の就職活動、その後の企業における就労における困難、転職の障壁により、将来性がある適職、社会的な意義があり自らの個性も活かすことが出来る職業を見いだせない人々がいる。
 導入期における養成校は、これらのキャリアを見いだせない人々に、専門職の職務の実際と、その意義、将来性、やりがい等を、適切かつ分かりやすく伝えることが求められている。参加者にとって新たな仕事、働き方、生き方である福祉専門職への転職を、オルタナティヴなキャリア、進路として提示することとも言えよう。
 また、筆者は、本校入職から一貫して、オープンキャンパス等を担当し、新たな企画の提案なども行い、学科の定員充足の毎年の達成に貢献してきた(社会福祉士養成学科定員80人 通学1年昼間部)。
 優れた専門職も、専門職教育への導入がなければ誕生しない。

②養成期
(1)総合的な実践能力とその獲得方法

 次の三領域にわたる総合的な実践能力の向上を支援する教育が求められている。
一、専門性。専門知識、技術、価値。
二、福祉専門職としての環境への対処(適応)能力。職場等の組織と関係者とのネットワーキング、調整を含む。
三、コミュニケーション能力(対関係者、対クライエント、対集団、対住民等)。

 これらのうち、一の専門性に関しては、カリキュラム全体が関わる。
 二と三は、主に演習形式の授業において、ロールプレイやディスカッション、事例検討等の多様な手法で、学生の能力を更に引き出していく。地域包括ケアにおけるソーシャルワーク専門職にとって、コーディネート、ネットワーク、多職種や地域住民とのコミュニケーションと協働は必要不可欠な能力と言えよう。
 そして、相談援助実習指導の授業は、実習を要として、三領域の媒介を担う。

*アクティブ・ラーニング、フィールドワーク
 ドヤ街フィールドワークに関して先述したように、ソーシャルワークの学びは、活動を伴うべきである。
 筆者が立案、準備に参加し、2016年2月、本校は認知症カフェ「MeMoカフェ」を開設した。教職員チームと学生ボランティア及び地域住民の参加と協働による地域社会貢献・福祉コミュニティづくりの活動である。体験を重視したアクティブ・ラーニングの一環とも言えよう。
 更なる学生による主体的、創造性を持ったボランティア活動の促進と、ネットワーク構築の場の提供、活動の機会との媒介、情報提供が、学校や教員に求められている。

(2)実践の「痛み」に備えるために 実習のリアリティ・ショック
 「相談援助実習指導」やソーシャルワーク演習においても、福祉専門職の燃えつき・ストレスケアをテーマとして講義と事例検討、ディスカッション等を毎年、実施している。毎年、学生の関心を集めている。
 加えて、関連する講義のなかで筆者の実践からのエピソードを紹介し、問いかけを行っている。
 また、実習のリアリティ・ショックも一つのテーマとして、実践の困難、痛みに備えるために活用している


*学生ピア・サポートの促進
 また学生の学習、実習、就職、人間関係、心身の健康等の多様な課題に対して、必要に応じて相談等の支援を行ってきた。
 加えて、学生の相互支援、交流であるピアサポート活動を教員として指導・促進し、また「学生メンタルヘルス講座」等、学生支援活動を立案し実施した。ピアサポートを担う学生等と連携して、心身の健康の不調を抱える学生が学ぶうえでの支援を行った事例もある。

(3)ソーシャルワークの価値の内在化
 ソーシャルワーク関連科目において、学生に対してソーシャルワークの価値・倫理の内在化を図る。倫理の今日的な課題や、倫理的ジレンマを含めて、講義で扱う必要がある。
 福祉専門職の実践には、価値・倫理が宿っていなければならない。価値の実践者を目指すことこそ、根源的な専門職養成、卒後教育の根源的な課題である。
 求められるのは、現実と価値との往復、対話であり、価値に立脚しつつ社会福祉の現場から出発する、しなやかな倫理的実践のあり方である。
 社会福祉を巡る状況の複雑化、多元化に対して、また倫理的なジレンマにも対応するために、倫理・価値の内在化、それに基づく思考、柔軟性を持った活動が求められる。


(4)自分のフィールド、ミッションの探求-実習・就職支援の課題
 学生にとって、視野の拡大がなければ、ミッションを抱くことは不可能である。
 実習やフィールドワークは、学生の視点、思考、姿勢といった従来の枠組みを問い直す機会でもある。異なる特質を持つ他者、とりわけ当事者、マイノリティの視点を、理解を拡大することが課題である。
 これらは、実習において、職員や利用者との直接的な関わりから教えられ、投げかけを与えられてこそ得られるものであろう。
 また、当事者に対する差別等のマクロの問題の理解を深めることも求められる。これを促進するために、筆者は社会福祉に関連する今日的なテーマを、講義の中で扱ってきた。
 学生の多様化に対して、実習に向けた細やかな指導と、個々の学生へのスーパービジョンに重きを置いた実習指導を、サポーティブな姿勢で実施することも求められている。


(5)媒介型の教育-繋がる場としての養成校
一、現場との対話-福祉専門職の現場と授業との連結の促進。
ニ、教室内の対話-学生間及び教員と学生の双方向の参加型授業。
三、未来との対話-学生の課題発見、持続した学びを支援し、専門職として働くことを支援する教育へ。
 現場との連結を基盤として、これらの対話、相互作用の促進を図る。筆者の場合は、実践者と教員という、併せ持つ2つの立場から授業を展開している。社会福祉のフィールド、実践の知識と学生との媒介を担う教育である。
 教員に求められている新たな役割とは、学び、議論の促進者、学習資源やフィールドとの媒介者であろう。加えて、参加型の授業への転換と、主に集団を対象とした授業から、集団とその中の個別をも捉えた授業のあり方が求められている。

*広義の「当事者性」傾向-家族介護・育児の経験と人生の転換点
 祖父母やきょうだい等の家族のケアを親や自身が担った経験である。また、家族や自身の疾患や負傷の経験と、医療やリハビリテーション等を受けた被援助経験も含む。加えて、子ども時代のいじめや、前職におけるストレス、人間関係の問題からの転職等、社会生活上の困難な体験の当事者の場合もある。
 これらが関連して、他の職種や領域から、福祉専門職を志願することになる。根底にあるのは、人間を支援する仕事への願望と、やりがい、自己効用感への希求が、社会福祉士への転職の意欲を生み出しているとも言えよう。

③実践期-転職後の継続教育、スーパービジョン
(1)転職した福祉専門職として求められる働き方

 福祉専門職への「転職」は、単なる職業の転換のみではなく、視点、生き方の指向性、ミッションの転換を含んだものである。それは、過剰な競争よりも地域における共生、人間の繋がりを重視し、ワーク・ライフ・バランスの調和のとれたオルタナティブな働き方を追求する。
 福祉専門職に転職した後も、スーパービジョンや、OJT、リカレント教育等による学習の継続の必要性は、言うまでもない。福祉専門職には、マクロからミクロにわたる変化に柔軟に対応するために、自己教育力(自己研鑚)と成長が望まれる。
 本校は、認定社会福祉士の課程を設け、筆者も講師を担当している。 先述

*実践の痛み、困難を支える研修 職員ストレスケア研修
 筆者は、福祉施設のソーシャルワーカー等の職員を研修により支援するため、東京都福祉保健局の「事業所に対する育成支援事業 登録講師派遣事業」の講師として「福祉施設職員のストレスケア研修」、「福祉施設職員の職業倫理とハラスメント予防」等のプログラムを開発し、都内の障害者や高齢者福祉施設45箇所において実施してきた。
 これらのサポーティブな研修プログラムの目的は、福祉施設職員の質の高い実践の持続を支援し、より良い働き方の拡充を促進するためである。個々の職員のメンタルヘルスの不調、混乱は、支援の実践に影響する。福祉施設全体にとっても、職務上のストレス、慢性疲労・燃えつき等によって実践が困難になり、更に休職し復職出来ない職員を生じて、職員の人員不足を招くことは、支援の質の低下や事故に繋がる可能性に直結する。職員のストレス・マネジメントは、リスク・マネジメントでもある。
 東京都の研修事業として機会を得て、各施設において実施し、現場からのフィードバックを、実践の痛みに備える教育の核として、活かしている。

*実践、専門職養成、リカレント教育
 社会福祉士養成校のミッションは、ソーシャルワーク専門職養成教育と、専門職に就くことの支援であり、その要は参加型かつ主体的な学びである。
 また、福祉専門職としての定着のために、卒後の学習資源やネットワークとの媒介としての機能を果たしている。これらを繋いだ総合的支援が必要である。リカレント教育は、今後の養成校の重要な役割の一つとなるであろう。福祉専門職のスキルアップのニーズに応え、実践知をまとめ、共有化を推進するために求められている。
 筆者は、社会福祉士等の専門職養成を、自らのソーシャルワーク実践と往復しながら担ってきた。今後は、現場の専門職へのリカレント教育、研修を含めた三位一体の取り組みを、現場からの声に応え活かしながら、挑戦していきたい。

当ブログ筆者が全国社会福祉教育セミナーにて報告を行いました(済)
第46回全国社会福祉教育セミナー2016 会場 淑徳大学 「ソーシャルワーク教育の新たな発展をめざして」
分科会第4 『一般・短期養成施設や通信課程におけるソーシャルワーカー養成の現状と課題』2016年10月30日

コーディネーター: 空閑浩人氏(同志社大学)
発題者: 山本由紀氏(上智社会福祉専門学校)
     明星明美氏(日本福祉大学福祉経営学部 通信教育)
     関屋光泰 (日本福祉教育専門学校)
主催 日本社会福祉教育学校連盟 日本社会福祉士養成校協会 日本精神保健福祉士養成校協会



報告者 当ブログ筆者

福祉施設職員のメンタルヘルスの支援 職員のストレスマネジメントと施設のリスクマネジメント論文 当ブログ筆者の業績一覧

貧困問題と相談援助 当ブログ筆者の講演 音声記録の一部を公開中

当ブログ筆者の論文
『福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発』
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号
37頁から55頁 平成27年4月
ISSN 0919-2034


当ブログ筆者執筆の新刊
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題 依存症と生活困窮(pp.171-178)
<概要>
 簡易宿泊所街「寿町」の精神科診療所におけるアルコール依存症と薬物依存症患者の支援の実践から、回復を図るグループワークや相談援助の課題等を考察した。
 生活保護を受給し簡易宿泊所に居住するアルコール・薬物依存症患者の回復の鍵を握るものとして、レジリアンスを挙げた。具体的には失敗を繰り返しても援助者と繋がり続け、危機を回避するための協働や、訪問やグループワーク等による社会的孤立を防ぎ、全人的な支援の持続が有効であると論じた。


職業訓練生たち 1年目職員が感じた介護&ストレス ヒアリングからみえたこと 関屋 光泰
 介護職員「こころの健康管理」その施策と工夫
 産労総合研究所 2015

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# by yrx04167 | 2016-11-06 12:30 | Trackback | Comments(0)
2016年 10月 29日

全国社会福祉教育セミナー分科会第4 社会福祉士養成校におけるソーシャルワーク専門職養成1 当ブログ筆者

当ブログ筆者が全国社会福祉教育セミナーにて報告を行います(済)
第46回全国社会福祉教育セミナー2016 会場 淑徳大学 「ソーシャルワーク教育の新たな発展をめざして」
分科会第4 『一般・短期養成施設や通信課程におけるソーシャルワーカー養成の現状と課題』2016年10月30日

コーディネーター: 空閑浩人氏(同志社大学)
発題者: 山本由紀氏(上智社会福祉専門学校)
     明星明美氏(日本福祉大学福祉経営学部 通信教育)
     関屋光泰 (日本福祉教育専門学校)
主催 日本社会福祉教育学校連盟 日本社会福祉士養成校協会 日本精神保健福祉士養成校協会


分科会報告 社会福祉士養成校(通学1年 昼間部)におけるソーシャルワーク専門職養成
<抜粋>
関屋光泰 当ブログ筆者
1-1 社会福祉領域への「転職」を目指す学生と社会福祉士養成校
 日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科は、2004年度に設置された、大卒者等を対象とする社会福祉士一般養成施設の1年制の通学課程である。
 社会福祉士養成学科 昼間部 <定員80名>

<特徴>
①学生の子育て、家族介護との両立
学生の多様性 ボランティア等経験者、異業種からの転職、セカンドキャリア、社会福祉事業の継承者
学生による自主的な学習会。施設見学、自主ゼミ、受験対策
 当学科の学生は、大学において社会福祉以外の領域を学び、大学卒業後直ぐに当学科に進学する進路変更か、大学卒業後に社会福祉以外の職業等を経て、当学科に進学する社会人学生の両者で多数を占める。
 学生の就職先として、医療ソーシャルワーカーが最多で20%から30%であり、次いで公務員福祉職、社会福祉協議会が主要である。

 また、夜間部の社会福祉士養成科は、昼間に働きながらの学生生活である-現役社会人学生、勤労学生とも言えよう。
 同様に、精神保健福祉士養成学科と精神保健福祉士養成科の昼夜の通学課程を設けている。
 本校の特徴として、自由選択制のオープン科目が挙げられる。
 専門職養成の観点から、オリジナルの科目を開講し、介護へのロボットの応用等、フロンティアとも言える領域の学びを提供している。


*ソーシャルワーカーの養成 入学前教育から卒後教育まで繋ぐ
 社会福祉士養成校の主要な役割とは、社会福祉専門職の志願者を募り=入学前
 専門職養成教育の実施と福祉領域への就職の促進=在学中
 卒業後のスーパービジョンとネットワーク構築等、実践と生涯続く自己研鑽のフォローアップである。


 これらを繋ぎ、媒介する総合的な教育に関して述べていく。
 それは、ソーシャルワーク専門職への入口としでの学校であり、実践に就いた後も継続した自己研鑽、学習とその資源、ネットワークの媒介となる教育のあり方を探る。

<今回の報告の主要な内容>
テーマ1 
 実践に連結したソーシャルワーク教育 実践事例の活用とフィールドワークを重視
テーマ2
 入学前-在学中-実践・卒後教育を繋ぐソーシャルワーク専門職養成プロセス
 卒後教育として、認定社会福祉士課程、精神保健福祉研究科、同窓会総会等を学校として実施。
 当学科として、ソーシャルワーク実践研究会、卒業生スーパービジョン等を実施。
テーマ3
 養成校の専門職養成の課題-当日、詳細を報告


1-2 社会福祉士養成学科学生の社会福祉士への転職パターン
(1)大学卒業直後の転進
 主要には心理学部、法学部、教育学部卒業後の入学。近年は理系学部、スポーツ系学部も増加傾向にある。 略
(2)異業種からの転職
 医療事務、システムエンジニア、アパレル等 略
(3)専門性の拡充
 教育、保育、介護、からの社会福祉士への専門性拡充 略
(4)キャリアの再構築
 女性の活躍、定年退職後のセカンドキャリア等 略

 これらに加えて、社会福祉事業(施設、在宅等)の継承者。 当日、報告
 地域包括ケアを担う多様な福祉専門職の人材確保のため、社会人学生やセカンドキャリアを目指す学生のソーシャルワーク専門職養成は、重要であると考える。


1-3 入学の動機-福祉専門職への志願
 上記の専門性の拡充とキャリア構築に加えて、次のような動機を持って入学に至る。
(1)福祉の仕事への憧れ-福祉専門職への転職の源流
 人生のどの段階で抱いたものかは個人差があるが、人間と関わり支える仕事への漠然とした憧れが、転職の検討段階で復活し、動機を構成している。
 略 当日、詳細を報告

2-1 現場と繋がるソーシャルワーク教育、ドヤ街フィールドワーク 2003年から継続
 現場に直結した教育

相談援助実習指導等の演習において、自らの地域における実践を活かした事例検討やディスカッションを実施し、現場と直結した教育を行っている。
 約20年間の地域精神医療、公的扶助領域におけるソーシャルワーカーとしての実践経験と、その実践知や事例、エピソード等を講義において活用してきた。担当する講義において、専門職としての倫理や知識と、現場との往復を重視した実践的な学びを目指している。
 また、簡易宿泊所街「寿町」(横浜市中区)のフィールドワークとして、地域の医療機関や福祉施設の訪問プログラムを、地域福祉を学ぶフィールドワークとして2003年から実施している。寿町の現場を学生が体験し、また簡易宿泊所や福祉機関・施設への訪問を実施し、地域生活支援等の現状と課題を体験から学ぶプログラムとして継続している。
 加えて、児童自立支援施設の見学会と施設職員との交流のプログラムも2014年6月から実施している。
 認知症カフェ「MeMoカフェ」活動 2016年から開始 略

課題:フィールドワークによる学習、活動を更に展開したい。 例:子ども食堂。
 ⇒現場との出会い、当事者との交流。学校の社会貢献活動でもある。
 学生が主体となり地域福祉活動を創り、継続していくことを理想としている。


2-2 SWの視点と思考を育てるための演習、実習指導
 実践事例による演習 
 アルコール依存症、精神疾患、地域生活支援
 社会的孤立、多問題ケース(セルフネグレクト、健康管理、金銭管理)
 生活保護受給者、単身生活、グループワーク
 倫理的ジレンマ
 事例の一部を、当日、紹介


<演習テーマ 反響の大きいもの>
*ターミナル・緩和ケア
*アルコール・薬物依存症からの回復
*女性の貧困・DV問題
*子どもの貧困、養護問題
*リワーク支援
*福祉施設職員の燃え尽き、ストレスケア(後述)

 これらを、概要の解説、映像・文献等の資料、事例検討、ディスカッションから学ぶ。
 養成校と大学人間福祉学部のソーシャルワーク演習において実施。

*グループワークの理論と方法 実践事例 
 演習として、グループワークの学びを重視している。

*ケア、相談援助の技術。
*事例を用いたアセスメントや支援計画立案


2-3 入学前-在学中-実践を繋ぐ教育
1 導入期-ソーシャルワーク専門職キャリアの入口

<学生募集(広報)活動のポイント>
一、早期教育。ニ、専門職への志願。三、個別、双方向。
毎年、定員80名の充足を継続ー専門職も志願がなければ誕生しない。

<入学前教育-各講義のテーマ>
「地域包括ケアシステムにおける社会福祉士」
「障害者支援におけるNPO法人の役割」
「家族介護とジェンダー」
「日本の社会保障制度-今、何が問題か」
「貧困問題とソーシャルワーク」
「社会福祉士の役割と展望」
 専任教員が、その専門領域を活かして、入学予定者等対象の入学前講義として毎年、実施している。

2 養成期
*社会福祉士養成学科の国家試験対策
 当学科は、学生の社会福祉士国家試験の結果は、合格率は90%台から80%台を、合格者数も併せて全国トップクラスの結果を維持してきた。

 受験対策講座や直前講座、オリジナル模擬試験の実施、通常の講義における対応、個別指導等が源にある。学生の期待も大きい。
 しかし、養成校は社会福祉士国家試験の受験予備校ではない。当然ではあるが、専門職養成こそがミッションである。
 国家試験合格、資格取得は、専門職としてのキャリアのスタートラインに過ぎず、その先の実践の質が養成校に問われていると言えよう。

*受験対策(一部)
 クラス担任の相談、個別指導。
・「ノートテイキング」等、学生のピアサポート、自主ゼミ。
・本校オリジナル「社会福祉士模擬試験」を2回実施。
・「国家試験直前対策講座」-教員が科目を分担。

*ソーシャルワークの価値の内在化
①価値の源流を伝える。
 社会福祉の歴史の重視。
②価値観を揺るがす問いかけ。
  例 死生観、「自立」、多様性の尊重。
③視野、知識の幅を拡げる。
 ⇒参考文献の紹介、回覧 <次回に掲載>
 相談援助の基盤と専門職や実習指導における、価値、倫理の学びの重視。今日の社会福祉の領域のなかで、最優先の課題とも言えよう。


3 実践期-卒後の継続教育、スーパービジョン
 本校は、認定社会福祉士の課程を設け、筆者も講師を担当している。
 ソーシャルワーク機能別科目群(障害)
 「地域生活支援と自立支援協議会」

 ソーシャルワーク機能別科目群(高齢)
 「後見制度の活用(成年)」

 精神保健福祉研究科 <次回に掲載>

 ソーシャルワーク実践研究会
 卒業生の実践報告とディスカッション、卒業生と教員、在校生の交流の場として2ヶ月に1回実施。
 当日、詳細を報告 <次回に掲載>


<次回に続く>
社会福祉教育セミナー分科会 社会福祉士養成校における専門職養成<後編>
ソーシャルワーカー卒後教育


報告者 当ブログ筆者
*日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科 学科長
・相談援助の理論と方法
・相談援助の基盤と専門職
・相談援助実習指導 同実習
・社会調査の基礎 等。
・社会福祉士受験対策講義

・大学人間福祉学部 非常勤講師 ソーシャルワーク演習、社会福祉士受験対策講座
・国立武蔵野学院 附属児童自立支援専門員養成所 非常勤講師 公的扶助論


・ブログ「社会福祉士受験支援講座・教員日記」 筆者 http://miseki.exblog.jp/
訪問者数 のべ1,815,000人 2009年3月開設から
 1日の閲覧者 約2500人超


福祉施設職員のメンタルヘルスの支援 職員のストレスマネジメントと施設のリスクマネジメント論文 当ブログ筆者の業績一覧

当ブログ筆者の論文
『福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発』
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号
37頁から55頁 平成27年4月
ISSN 0919-2034


当ブログ筆者執筆の新刊
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題 依存症と生活困窮(pp.171-178)
<概要>
 簡易宿泊所街「寿町」の精神科診療所におけるアルコール依存症と薬物依存症患者の支援の実践から、回復を図るグループワークや相談援助の課題等を考察した。
 生活保護を受給し簡易宿泊所に居住するアルコール・薬物依存症患者の回復の鍵を握るものとして、レジリアンスを挙げた。具体的には失敗を繰り返しても援助者と繋がり続け、危機を回避するための協働や、訪問やグループワーク等による社会的孤立を防ぎ、全人的な支援の持続が有効であると論じた。

職業訓練生たち 1年目職員が感じた介護&ストレス ヒアリングからみえたこと 関屋 光泰
 介護職員「こころの健康管理」その施策と工夫
 産労総合研究所 2015


貧困問題と相談援助 当ブログ筆者の講演 音声記録の一部を公開中


ソーシャルワーク実践研究会 11月5日のご案内 無料
ソーシャルワーク実践研究会
2016年11月5日(土)
14:30から16:00
会場 日本福祉教育専門学校 高田校舎

 社会福祉士養成学科卒業生等の実践報告。
 今回のテーマ「地域を基盤としたソーシャルワーク実践 社会福祉士の役割の真価を問う」
 毎回、医療福祉や障害者福祉、貧困等の実践報告を行っています。

 ご予約不要でどなたでもご参加いただけます。関心をお持ちの方、在校生や卒業生はもちろん、一般の方もご参加いただけます。
 当ブログ筆者も参加予定です。会場でお待ちしています。

 「ソーシャルワーク実践研究会」とは、当学科等の卒業後の学びとフォロー、交流の集まりである。
 社会福祉士の卒業生からの実践報告やディスカッション、卒業生と在校生、教員等との交流の場となっている。
 卒業生のネットワーク構築と、卒業生の相談に応じる機会として、また卒業生の自己研鑽や社会福祉領域への定着の支援、相互支援を促進している。
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# by yrx04167 | 2016-10-29 15:41 | Trackback | Comments(0)
2016年 10月 21日

職場のメンタルヘルスとリワーク支援とは 1 大学ソーシャルワーク演習概要

ソーシャルワーク演習 後期第2回 職場のメンタルヘルスとリワーク支援
 当ブログ筆者の、大学における演習 レジュメ概要1 10月18日
はじめに リワーク概要
(1)リワークとは

 ここでは、「うつ病リワーク研究会」による文献 を参考として、精神科医療機関等が、うつ病等により企業等を休職中の人々を対象に実施している「リワーク」について概要を述べていく。
 なお、福祉施設や民間企業等が実施している復職支援事業は、「リワーク支援」と呼ばれている。
 「リワーク」とは、うつ病・気分障害等、メンタルヘルスに関連する要因により休職中の職員を回復させ、職場復帰へと繋ぐ取り組みのことであり、そのために医療機関が提供するものを「リワークプログラム」と呼んでいる。精神科デイケアの枠組みで実施されている、グループによる精神科リハビリテーションである。

 リワークの目標とは、次のものが挙げられている。
一、気分障害等の病状を安定させ、心身の健康の回復を図る。
二、復職準備性を向上させ、職務への復帰を可能とする。
三、不調の再発と再び休職することを予防するため、セルフケア能力を向上させる。
これらを目標としながら,リワークプログラムを通じて、適応・対処する能力の向上していく。

(2)復職準備性-復職支援の要
 職務を担えるレベルの状態の回復の程度を、復職準備性と呼ぶ。
 メンタルヘルスの疾病が要因となった休職から、職場に復帰する場合、その時期が職場にとって重要な課題となる。復職の決断が容易ではないのは、心身の状態が回復したことと、職務が可能になることは、同義ではないからでもある。
 この復職準備性は、主治医の診断のみではなく、リワークのグループワークにおける行動、課題の達成度等も加えて多面的に、かつ慎重に判断することは、復職の成否の鍵を握っていると言えよう。

1 職場のメンタルヘルス
 具体的に職場のメンタルヘルスを推進するにあたっては、次の3つの対策の要素がある。
1次予防とは、職員のメンタルヘルスに関する問題の発生の予防に努めるというものである。
2次予防とは、メンタルヘルスの不調を抱える職員を早期に発見、対策を実施する。
3次予防とは、メンタルヘルスの要因から休職した職員の職場復帰(リワーク)に関する支援を実施するというものである。

2 復職支援の進め方
*その困難
・組織として、復職支援をどのように進めるべきか。
 管理職として行うべきこと、留意点は何か。
・休職中の職員を支えている管理職の方が燃えつきてしまわないか。
・リハビリ出勤の進め方、留意点は何か。
・復職後のメンタルヘルスの困難を抱える職員の力になりたいが、接し方が分からない。
・忙しいときの仕事の断り方が上手く出来なくて、ストレスを感じる。
燃えつきや抑うつの症状、不眠等のメンタルヘルスの困難が、自らと同僚にも思い当たる

*ポイント
・ストレスから復元する力であるレジリアンスの重要性。
・実践ストレスのセルフケアのプロセスの概要。
・ストレッサーの自己分析の方法。

(3)リワークプログラムのポイント
 次の4つが、既存のリワークプログラムにおける実施の要点である。
一、通勤と職務の時間帯を模倣して、定期的に通所する場を設ける。
二、ルールのもとで空間的、時間的な拘束を行う枠組みを提供する。
三、課題を課す作業プログラムにより、調整しながら心身への負荷を掛けていく。
四、不調と休職の再発予防を目指すセルフケアへ繋がる心理社会教育プログラムを実施する。
 これらによって、心身を枠組みに慣らしながら、本人の心身の状態に応じて作業によって負荷を掛け、セルフケアの向上を図っていく 。

また、リワークプログラムを実施している医療機関で実際に行われているプログラム内容を次に挙げる。
*リワークプログラムを持つ医療機関で実際に行われているプログラム内容
・プレゼンテーションやディペート
・参加者とスタッフを交えたミーティング
・ディブリーフィング(うつ病エピソードの振り返り作業)
・セルフケアやストレスマネジメントのための心理社会教育
・集団認知行動療法
社会生活技能訓練
・アサーショントレーニング
・サイコドラマ
・映画鑑賞

【プログラム内容】 参考例
オフィスワーク
自己分析
セルフケア
生活習慣講座
ストレッチ
卓球
スキルアップタイム
個別面談

<続く>


当ブログ筆者が全国社会福祉教育セミナーにて報告を行います お知らせ
第46回全国社会福祉教育セミナー2016 会場 淑徳大学 「ソーシャルワーク教育の新たな発展をめざして」
分科会第4 『一般・短期養成施設や通信課程におけるソーシャルワーカー養成の現状と課題(仮)』2016年10月30日

コーディネーター: 空閑浩人氏(同志社大学)
発題者: 山本由紀氏(上智社会福祉専門学校)
     明星明美氏(日本福祉大学福祉経営学部 通信教育)
     関屋光泰 (日本福祉教育専門学校)
主催 日本社会福祉教育学校連盟 日本社会福祉士養成校協会 日本精神保健福祉士養成校協会


全国社会福祉教育セミナー分科会第4 社会福祉士養成校におけるソーシャルワーク専門職養成1 当ブログ筆者

福祉施設職員のメンタルヘルスの支援 職員のストレスマネジメントと施設のリスクマネジメント論文 業績一覧

貧困問題と相談援助 当ブログ筆者の講演 音声記録の一部を公開中

当ブログ筆者執筆の新刊
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題 依存症と生活困窮(pp.171-178)
<概要>
 簡易宿泊所街「寿町」の精神科診療所におけるアルコール依存症と薬物依存症患者の支援の実践から、回復を図るグループワークや相談援助の課題等を考察した。
 生活保護を受給し簡易宿泊所に居住するアルコール・薬物依存症患者の回復の鍵を握るものとして、レジリアンスを挙げた。具体的には失敗を繰り返しても援助者と繋がり続け、危機を回避するための協働や、訪問やグループワーク等による社会的孤立を防ぎ、全人的な支援の持続が有効であると論じた。


障害者に対する支援と障害者自立支援制度 練習問題
 第28回社会福祉士 精神保健福祉士国家試験受験対策 共通科目


問題1 特別支援教育に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい。

1 盲学校・聾(ろう)学校・養護学校において,一人一人の教育的ニーズに応じた特別支援教育を行う。
2 ほとんどの授業を通常の学級で受けながら,障害の状態等に応じた特別の指導の場(通級指導教室)で授業を受ける児童生徒数は,年々減少している。
3 特別支援学級を設けることができるのは,従来の特殊学級と同様に,小学校,中学校である。
4 1994年,スペインのサラマンカで開催された会議で,「特別ニーズ教育(Special Needs Education)」と「インテグレーション(Integration)」という新しい考え方が示された。
5 文部科学省の調査(平成14年)によれば,小・中学校の通常の学級に在籍する,学習障害(LD),注意欠陥多動性障害(ADHD),高機能自閉症等,特別な教育的支援を必要とする児童生徒数は,全体の6%程度である。

問題2 障害者基本法に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい

1 障害者基本法は「障害者の日」を定めている。
2 市町村障害者計画の策定は、努力義務である。
3 中央障害者施策推進協議会の委員は、厚生労働大臣が任命する。
4 障害者基本法は、障害を理由とした差別禁止の理念を明示している。
5 政府は、3年ごとに障害者施策の概況の報告書を国会に提出する義務がある。

*解答と解説
 注意欠陥多動性障害ADHD、学習障害、
 障害者基本法、障害者週間、障害者基本計画とは
 中央障害者施策推進協議会 地方障害者施策推進協議会  
 attention-deficit/hyperactivity disorder ; ADHD 混合型,不注意優勢型,多動性・衝動性優勢型
 反社会性人格障害とは 記事下方をクリック


More*解答と解説:注意欠陥多動性障害ADHD、学習障害、障害者基本法、障害者週間⇒⇒
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# by yrx04167 | 2016-10-21 08:35 | Trackback | Comments(0)
2016年 10月 11日

子ども家庭福祉の社会福祉士の仕事 説明会 スクールソーシャルワーカー、子育て支援、児童福祉

 子ども家庭福祉の社会福祉士の仕事 説明会 オープンキャンパスプログラム
 11月3日(木・祝)13:30から16:00 日本福祉教育専門学校 本校舎 高田馬場駅から1分

 社会福祉士養成学科(昼間1年 通学) 社会福祉士養成科(夜間1年 通学)〔トワイライトコース・ナイトコース〕

 社会福祉士は、医療機関、福祉行政、地域福祉等、様々な領域で相談援助を実践しています。今回のオープンキャンパスでは、子どもに関わる社会福祉士の仕事をテーマに、社会福祉士養成学科 学科長の当ブログ筆者(社会福祉士)が、分かりやすく解説します。
 
 子ども福祉は、社会福祉士の実践のなかでも、重用な領域の一つであり、児童相談所や児童養護施設等の児童福祉施設、またスクールソーシャルワーカー、子育て支援を含めて、当学科の卒業生達が多数、活躍しています。

 心理社会的問題の相談が専門の社会福祉士は、子ども福祉においても、子ども虐待・ネグレクトなど家族問題、子どものコミュニケーションの問題、生活困窮等の解決を図っています。
 またコミュニティにおける子育ての支援や、シングルマザー等を支えています。心身の健康の回復や、繋がりの再構築を目指し、生活問題の世代間連鎖を防ぐために実践を行っています。
 スクールソーシャルワーカーは、不登校、進路やいじめ等のストレス、ハンディキャップ等に関わる相談、訪問等を行っています。
 子どもの生活と権利を擁護し、成長を支えることこそ、児童福祉における社会福祉士の使命です。
 子どもと家族を相談やグループワーク等で支援する社会福祉士の仕事の実際を、社会福祉士の実践20年の当ブログ筆者が事例も交えながら説明します。社会福祉士の相談援助は、人間を支える、自分らしさが活かされる仕事でもあります。

 子ども福祉やスクールソーシャルワーカーに関心をお持ちの方、社会福祉士のことを知りたい方、お気軽にご参加ください。
 社会福祉士や進路に関する相談も歓迎です。

会場:日本福祉教育専門学校 本校舎
 東京都新宿区高田馬場2-16-3
JR山手線・西武新宿線・東京メトロ東西線「高田馬場駅」下車徒歩1分
※東西線 「高田馬場駅」 4番出口を出ると、正面です。

参加費:無料(どなたでも参加できます。)

<お問い合わせ先>
 学校法人敬心学園 日本福祉教育専門学校
 電話:0120-166-255


*日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの昼間部です
 社会福祉士養成科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの夜間部(2コース)です

日本福祉教育専門学校 公式チャンネル - YouTube



 『ソーシャルワーク実践研究会』
11月5日(土) 14:30~16:00





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# by yrx04167 | 2016-10-11 18:00 | Trackback | Comments(0)
2016年 10月 08日

講義概要 相談援助の基盤と専門職 ソーシャルワークの統合化、障害者の定義 第29回社会福祉士試験模擬問題

当ブログ筆者が全国社会福祉教育セミナーにて報告を行います お知らせ
第46回全国社会福祉教育セミナー2016 会場 淑徳大学 「ソーシャルワーク教育の新たな発展をめざして」
分科会第4 『一般・短期養成施設や通信課程におけるソーシャルワーカー養成の現状と課題(仮)』2016年10月30日

コーディネーター: 空閑浩人氏(同志社大学)
発題者: 山本由紀氏(上智社会福祉専門学校)
     明星明美氏(日本福祉大学福祉経営学部 通信教育)
     関屋光泰 (日本福祉教育専門学校)
主催 日本社会福祉教育学校連盟 日本社会福祉士養成校協会 日本精神保健福祉士養成校協会


全国社会福祉教育セミナー分科会第4 社会福祉士養成校におけるソーシャルワーク専門職養成1 当ブログ筆者

福祉施設職員のメンタルヘルスの支援 職員のストレスマネジメントと施設のリスクマネジメント論文 業績一覧

貧困問題と相談援助 当ブログ筆者の講演 音声記録の一部を公開中


相談援助の基盤と専門職 後期第4回講義レジュメ概要1
当ブログ筆者(本校専任教員、社会福祉士)が、社会福祉士養成学科にて2016年10月に講義      
<この記事は、ダイジェスト版と講義当日の補足。レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


ソーシャルワークの統合化とジェネラリスト・ソーシャルワーク
・ソーシャルワークの統合化の過程とその到達点を理解することは、現代のソーシャルワークを理解するために必要である。
1 ソーシャルワークの統合化とジェネラリストアプローチの成立
・ソーシャルワークの統合化とは、ソーシャルワークの共通基盤、その主要な三方法であるケースワーク、グループワーク、コミュニティワーク(コミュニティオーガニゼーション)の共通基盤を明らかにして、一体化してとらえようとする一連の動向のことである。
・ソーシャルワークが専門職として成立する過程において、これらの三方法は独自の発展、それぞれの理論の発達を遂げた。
 しかし、専門分化を超えて、ソーシャルワークを全体的にとらえ、一体化による実践が課題であった。
 略 講義にて解説。

・1929年のミルフォード会議報告書
 初めて「ジェネリック」という概念が登場し、統合化へのさきがけとなった。

*全米ソーシャルワーカー協会の結成
・1955年に全米ソーシャルワーカー協会結成を直接的な契機として、統合化への動きが本格化した。

<米国の専門職団体の設置と統合化の経緯>
*1910~20年代、実践分野が専門分化していた為、各分野ごとに専門職団体が組織された
 また1946年、集団援助技術が、社会福祉援助技術の一方法であると公式に定義づけられたのを受けて、グループワーカーの専門職団体(AAGW=アメリカグループワーカー協会)が結成された。
1918年  医療ソーシャルワーカー協会設立
1919年  学校ソーシャルワーカー協会設立
1921年  アメリカ・ソーシャルワーカー協会設立 (実践分野の統合化を目指して設置)
1926年  アメリカ精神医学ソーシャルワーカー協会設立
1946年 アメリカ・グループワーカー協会設立
1946年  コミュニティ・オーガニゼーション研究協会設立
1949年  社会福祉調査グループ

*1955年 NASW(National Association of Social Workers:全米ソーシャルワーカー協会)の結成
 参加した諸団体
 略 講義にて解説。

・イギリスでは、1968年発表の社会福祉制度の改革を目的とする「シーボーム報告」の影響による。
 この報告書により、あらゆるクライエントを統合的に処遇できるソーシャルワーカーの養成が必要とされた。
 講義にて解説。

*補足:カリキュラム研究と、米国の資格制度
 1952年に設立されたソーシャルワーク教育協議会(Council on Social Work Education;CSWE)にて、W・ベームの指導のもとにカリキュラム研究が進められた。
・1959年,13巻に及ぶ『カリキュラム研究』として報告され、社会福祉援助技術教育における画期的な研究となった。また、その後のカリキュラム研究の基礎となるものである

・CSWEは、従来、ソーシャルワーク修士(Master of Social Work;MSW)の資格認定を行ない、CSWEの認可を受けた卒業生は専門のソーシャルワーカーと認められてきた。
・1960年代の社会福祉サービスの急速な拡大から人材の拡大が必要とされ、1969年にはNASWが学部卒のソーシャルワーカーを承認し、1974年からCSWEはソーシャルワーク学士(Bachelor of Social Work;BSW)の資格認定も行うこととなった。

*システム理論
講義にて解説。
◆ソーシャルワークの統合化の段階


*統合化の三つの形態
① コンビネーションアプローチ
 講義にて解説。
② マルチメソッドアプローチ

③ジェネラリストアプローチ

◆用語解説:ホリス Hollis, Florence (1907-87)
 講義にて解説。
 状況の中にある人間」(the-person-in-his situation)
 「人と状況の全体関連性」(person-situation configuration)
[主著] Casework : A Psychosocial Therapy, Random House, 1964 (邦題『ケースワーク――心理社会療法』岩崎学術出版社,1966).

○解説:NASW National Association of Social Workers

○解説:シーボーム報告

 Report of the Committee on Local Authority and Allied Personal Social Services
 1968年にイギリス政府に提出された公式報告書。

2 ジェネラリストアプローチからジェネラリスト・ソーシャルワークへ

 ジャーメインとギッターマン(Gitterman, A.)

*エコロジカル・パースペクティブとライフ・モデル

<解説>
1 エコシステム接近方法

ライフモデル(生活モデル)

用語解説:一般システム理論 general systems theory
 1968年,生物学者ベルタランフィ(バータランフィ Bertalanffy, L. v.)

用語解説:ジェネラリスト・ソーシャルワーカーgeneralist social worker


講義概要 少年事件、児童自立支援施設、保護観察、補導援護、遵守事項とは 大学社会福祉士講座 第29回

講義概要 貧困の再発見、相対的剥奪、タウンゼント、ヘッドスタート計画とは 現代社会と福祉



社会理論と社会システム 練習問題
第29回社会福祉士・精神保健福祉士国家試験受験対策 共通科目
問題3 次の記述のうち,デュルケム(Durkheim,E.)の提起した考えはどれか。適切なものを一つ選びなさい。


1 科学や技術のような物質文化に比べて非物質的な文化はそれほど急速に変化しないので,その間に遅滞の問題が生じる。
2 同じ業績を上げているにもかかわらず,準拠集団の人々と比べて,自己の社会的な評価が低い場合,相対的な不満・剥奪が生じる。
3 犯罪行動は,パーソナルな集団における他者との相互作用を通して犯罪文化に接触することにより学習される。
4 経済発展により人々の欲望は肥大化していくが,これを抑制する社会的規制力は次第に弱まり,不満や幻滅が強まる。
5 都市化により家族や親族,近隣などのきずなが弱まり,パーソナリティの統合性が失われて,孤独感や不安が生み出される。

<解答と解説:デュルケム、準拠集団とは
比較型準拠集団 規範型準拠集団とは 記事下方をクリック>


障害者に対する支援と障害者自立支援 練習問題
第29回社会福祉士・精神保健福祉士受験対策 共通科目

問題93 障害及び障害者の法的定義に関する次の記述のうち,誤っているものを一つ選びなさい

1 障害者の雇用の促進等に関する法律による障害者とは,「身体障害,知的障害又は精神障害があるため,長期にわたり,職業生活に相当の制限を受け,又は職業生活を営むことが著しく困難な者」をいう。
2 障害者基本法による障害者とは,「身体障害,知的障害又は精神障害があるため,継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける者」をいう。
3 身体障害者福祉法による身体障害者とは,「別表に掲げる身体上の障害がある18歳以上の者であって,都道府県知事から身体障害者手帳の交付を受けたもの」をいう。
4 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律による精神障害者とは,「統合失調症,精神作用物質による急性中毒又はその依存症,知的障害,精神病質その他の精神疾患を有する者であって,都道府県知事から精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた者」をいう。
5 発達障害者支援法による発達障害とは,「自閉症,アスペルガー症候群その他の広汎(こうはん)性発達障害,学習障害,注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」をいう。

*解答と解説:精神保健及び精神障害者福祉に関する法律、精神障害者とは
精神衛生法 精神障害者保健福祉手帳 社会復帰施設 任意入院 医療保護入院 措置入院
移送制度,精神保健福祉センター 保健所 精神医療審査会 精神保健指定医
精神障害者保健福祉手帳とは 記事下方をクリック



当ブログ筆者執筆の新刊
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題 依存症と生活困窮(pp.171-178)
<概要>
 簡易宿泊所街「寿町」の精神科診療所におけるアルコール依存症と薬物依存症患者の支援の実践から、回復を図るグループワークや相談援助の課題等を考察した。
 生活保護を受給し簡易宿泊所に居住するアルコール・薬物依存症患者の回復の鍵を握るものとして、レジリアンスを挙げた。具体的には失敗を繰り返しても援助者と繋がり続け、危機を回避するための協働や、訪問やグループワーク等による社会的孤立を防ぎ、全人的な支援の持続が有効であると論じた。


0から福祉業界へ 社会福祉士の活躍先 説明会
10/13(木) 18:30から20:00
社会福祉士養成学科、社会福祉士養成科説明会
日本福祉教育専門学校 高田校舎

 福祉経験がない方向けの説明会です。福祉業界の就職や転職動向について、当ブログ筆者(社会福祉士養成学科 学科長)がお話しいたします。
 国家資格取得後の活躍の場所や、就職状況がよく分かる説明会です。社会福祉士の仕事がイメージできて、当校の学生が幅広い分野に就職していることも実感いただけます。就職や転職のことについて、直接いろいろ質問や相談もできますので、是非ご参加ください

<練習問題 解答は下記をクリック>

More解答と解説:デュルケム、準拠集団とは ⇒⇒
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# by yrx04167 | 2016-10-08 15:33 | Trackback | Comments(0)
2016年 10月 03日

講義概要 少年事件、児童自立支援施設、保護観察、補導援護、遵守事項とは 大学社会福祉士講座 第29回

更生保護制度 大学 社会福祉士受験対策講座
当ブログ筆者の、大学における第29回社会福祉士国家試験受験対策講座 レジュメ概要1


*保護処分
少年事件の処分
児童自立支援施設等送致,保護観察,少年院送致
 講義にて解説。

家庭裁判所調査官
 講義にて解説。

・少年法では、非行少年を
犯罪少年(14歳以上で罪を犯した少年)、
触法少年(14歳末満で刑罰法令に触れる行為をした少年)、
虞犯少年(性格・環境から見て将来罪を犯すか、刑罰法令に触れる行為をなすおそれのある少年)の3種に区分している。

*少年院
 初等,中等,特別,医療の4種類
 一般短期処遇, 特修短期処遇及び長期処遇の区分 略 講義にて解説。

・少年鑑別所

*婦人補導院

*児童自立支援施設
 講義にて解説。

*1899(明治32)年、留岡幸助の家庭学校(感化施設-児童自立支援施設の源流)
 1899年,東京巣鴨に私立の感化施設「巣鴨家庭学校」を創設。1914年,北海道遠軽に「北海道家庭学校」を創設。
 「徳育、知育」
 労働により人間形成
 自然的環境
 家庭的雰囲気を重視した施設経営

*感化法
小河滋次郎
(明治33年法律37号)
感化院の設置

1.更生保護制度の概要
*「更生保護」とは<23回試験、24回試験出題>

「この法律(更生保護法)は、犯罪をした者及び非行のある少年に対し、社会内において適切な処遇を行うことにより、再び犯罪をすることを防ぎ、又はその非行をなくし、これらの者が善良な社会の一員として自立し、改善更生することを助けるとともに、恩赦の適正な運用を図るほか、犯罪予防の活動の促進等を行い、もって、社会を保護し、個人及び公共の福祉を増進することを目的とする」更生保護法第1条 

*保護観察制度<第22回試験 問題147出題> 
保護観察の目的:犯罪をした者及び非行のある少年に対し,社会内で適切な処遇を行うことにより,再犯を防ぎ,又はその非行をなくし,これらの者の自立と改善更生を助ける。

保護観察官及び保護司が協働して,指導監督及び補導援護を行う。<22回試験、26回試験>

「1号観察」保護観察処分少年
「2号観察」少年院仮退院者
「3号観察」仮釈放者,
「4号観察」保護観察付執行猶予者、 「5号観察」婦人補導院仮退院者が対象となる。
<24回試験、第26回試験 問題147、第27回試験、少年に対する1号観察、2号観察>

*保護観察の実施方法
<指導監督> 25回試験出題

 特定の犯罪的傾向を改善するための専門的処遇を実施すること。
更生保護法 (指導監督の方法)
第五十七条  保護観察における指導監督は、次に掲げる方法によって行うものとする。
一  面接その他の適当な方法により保護観察対象者と接触を保ち、その行状を把握すること。
二  保護観察対象者が一般遵守事項及び特別遵守事項(以下「遵守事項」という。)を遵守し、並びに生活行動指針に即して生活し、及び行動するよう、必要な指示その他の措置をとること。
三  特定の犯罪的傾向を改善するための専門的処遇を実施すること。
2  保護観察所の長は、前項の指導監督を適切に行うため特に必要があると認めるときは、保護観察対象者に対し、当該指導監督に適した宿泊場所を供与することができる。

<補導援護> 25回試験出題
社会生活に適応させるために必要な生活指導、生活環境の改善。
更生保護法 (補導援護の方法)
第五十八条  保護観察における補導援護は、保護観察対象者が自立した生活を営むことができるようにするため、その自助の責任を踏まえつつ、次に掲げる方法によって行うものとする。
一  適切な住居その他の宿泊場所を得ること及び当該宿泊場所に帰住することを助けること。
二  医療及び療養を受けることを助けること。
三  職業を補導し、及び就職を助けること。
四  教養訓練の手段を得ることを助けること。
五  生活環境を改善し、及び調整すること。
六  社会生活に適応させるために必要な生活指導を行うこと。
七  前各号に掲げるもののほか、保護観察対象者が健全な社会生活を営むために必要な助言その他の措置をとること。

*遵守事項
*一般遵守事項 <24回試験、27回試験出題>

*特別遵守事項 <24回試験、26回、27回試験出題>

更生保護法 第五十一条  保護観察対象者は、一般遵守事項のほか、遵守すべき特別の事項(以下「特別遵守事項」という。)が定められたときは、これを遵守しなければならない。
2  特別遵守事項は、次条の定めるところにより、これに違反した場合に第七十二条第一項、刑法第二十六条の二 及び第二十九条第一項 並びに少年法第二十六条の四第一項 に規定する処分がされることがあることを踏まえ、次に掲げる事項について、保護観察対象者の改善更生のために特に必要と認められる範囲内において、具体的に定めるものとする。
一  犯罪性のある者との交際、いかがわしい場所への出入り、遊興による浪費、過度の飲酒その他の犯罪又は非行に結び付くおそれのある特定の行動をしてはならないこと。
二  労働に従事すること、通学することその他の再び犯罪をすることがなく又は非行のない健全な生活態度を保持するために必要と認められる特定の行動を実行し、又は継続すること。
三  七日未満の旅行、離職、身分関係の異動その他の指導監督を行うため事前に把握しておくことが特に重要と認められる生活上又は身分上の特定の事項について、緊急の場合を除き、あらかじめ、保護観察官又は保護司に申告すること。
四  医学、心理学、教育学、社会学その他の専門的知識に基づく特定の犯罪的傾向を改善するための体系化された手順による処遇として法務大臣が定めるものを受けること。
五  法務大臣が指定する施設、保護観察対象者を監護すべき者の居宅その他の改善更生のために適当と認められる特定の場所であって、宿泊の用に供されるものに一定の期間宿泊して指導監督を受けること。
六  善良な社会の一員としての意識の涵養及び規範意識の向上に資する地域社会の利益の増進に寄与する社会的活動を一定の時間行うこと。
七  その他指導監督を行うため特に必要な事項


*1777年、『イングランドおよびウェールズにおける監獄事情』公刊-ジョン・ハワード
<ポイント>

*1888年(明治21年)、「静岡県出獄人保護会社」を金原明善が創設。

*大正2年、原胤昭『出獄人保護』が著された。
○原胤昭 (1853-1942)
東京出獄人保護所を開設

*更生保護制度 科目のポイント
 第29回社会福祉士国家試験 出題予想

*更生保護制度の出題基準
1.更生保護制度の概要
2.更生保護制度の担い手
3.更生保護制度における関係機関・団体との連携
4.医療観察制度の概要
5.更生保護における近年の動向と課題

第28回社会福祉士試験問題 出題傾向
出題数:4問
問題147 保護観察、少年に対する保護観察、保護観察所、指導監督、補導援護に関する問題。
問題148 保護観察官、保護司に関する問題。
問題149 更生保護施設、更生保護法人に関する問題。
問題150 家庭裁判所と他機関との連携、犯罪少年等に関する問題。
基礎知識、用語の整理が重要となる。

*参考:第27回社会福祉士試験問題 出題傾向 出題数:4問
問題147 「少年に対する保護観察」
問題148 「保護観察官・保護司」に関する問題
問題149「社会復帰調整官・医療観察法」に関する問題
問題150 更生保護の近年の取り組み。

講義概要 貧困の再発見、相対的剥奪、タウンゼント、ヘッドスタート計画とは 現代社会と福祉



第29回社会福祉士国家試験受験対策 専門科目
高齢者に対する支援と介護保険制度 練習問題

問題2 高齢者福祉の国際動向に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい

1 スウェーデンでは,1990年代に,高齢者に対する保健・医療・福祉サービスをコミューンに一元化する「エーデル改革」を実施した。
2 イギリスでは,1990年代に,地域の民間事業者が利用者に対してケアマネジメントを行う「コミュニティケア改革」を実施した。
3 ドイツでは,1990年代に,介護保険制度を導入し,高齢者施設の利用者の自己負担を1割とすることなどにより利用者負担を軽減した。
4 アメリカでは,唯一の公的医療保険としてメディケアがあり,医療の範疇(ちゅう)に入らない介護サービスについても,すべて給付の対象としている。
5 韓国では,ドイツや日本の介護保険を参考に独自の介護保険制度の検討を進め,2008年7月から実施している。

<解答と解説は記事下方をクリック
エーデル改革、スウェーデン、高齢者ケア改革
社会的入院 ナーシング・ホームとは 
メディケア、メディケイドとは >



福祉施設職員のメンタルヘルスの支援 職員のストレスマネジメントと施設のリスクマネジメント論文 業績一覧

貧困問題と相談援助 当ブログ筆者の講演 音声記録の一部を公開中

当ブログ筆者が全国社会福祉教育セミナーにて報告を行います お知らせ
第46回全国社会福祉教育セミナー2016 会場 淑徳大学 「ソーシャルワーク教育の新たな発展をめざして」
分科会第4 『一般・短期養成施設や通信課程におけるソーシャルワーカー養成の現状と課題(仮)』2016年10月30日

コーディネーター: 空閑浩人氏(同志社大学)
発題者: 山本由紀氏(上智社会福祉専門学校)
     明星明美氏(日本福祉大学福祉経営学部 通信教育)
     関屋光泰 (日本福祉教育専門学校)
主催 日本社会福祉教育学校連盟 日本社会福祉士養成校協会 日本精神保健福祉士養成校協会


全国社会福祉教育セミナー分科会第4 社会福祉士養成校におけるソーシャルワーク専門職養成1 当ブログ筆者

当ブログ筆者執筆の新刊
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題 依存症と生活困窮(pp.171-178)
<概要>
 簡易宿泊所街「寿町」の精神科診療所におけるアルコール依存症と薬物依存症患者の支援の実践から、回復を図るグループワークや相談援助の課題等を考察した。
 生活保護を受給し簡易宿泊所に居住するアルコール・薬物依存症患者の回復の鍵を握るものとして、レジリアンスを挙げた。具体的には失敗を繰り返しても援助者と繋がり続け、危機を回避するための協働や、訪問やグループワーク等による社会的孤立を防ぎ、全人的な支援の持続が有効であると論じた。

解答と解説は下記をクリック


More解答と解説:エーデル改革、メディケア、メディケイドとは ⇒⇒  ⇒⇒
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# by yrx04167 | 2016-10-03 15:53 | Trackback | Comments(0)
2016年 10月 01日

講義概要 貧困の再発見、相対的剥奪、タウンゼント、ヘッドスタート計画とは 現代社会と福祉

相談援助の基盤と専門職 後期第3回講義レジュメ概要1
当ブログ筆者(本校専任教員、社会福祉士)が、社会福祉士養成学科にて2016年10月に講義      
<この記事は、ダイジェスト版と講義当日の補足。レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


1 社会不安とソーシャルワーク ―ケースワークへの批判―
<概要>

 ケースワークの批判期と呼ばれる1960年代から1970年代までは、「貧困の再発見」が強調され、貧困問題を忘れたソーシャルワーカーは「愛されぬ専門職」とも呼ばれ批判された。
 また公民権運動や福祉権運動からは、利用者に問題があるという前提に立った、精神分析偏重の援助技術への批判がなされた。

*「貧困の再発見」と「貧困戦争」
60年代に入ると、ベトナム戦争の長期化、国内の貧困問題、人種差別、麻薬、失業等、アメリカの社会問題の深刻化が進んだ。

・「貧困の再発見」とは
・いぎりエイベル- スミスとタウンゼントの『貧困者と極貧者』(1965)が,アメリカではハリントン(Harrington, M.)の『もう一つのアメリカ』(1963)や、ガルブレイスの『ゆたかな社会』(1958)が,貧困の再発見に貢献した。

<補足>
*解説:タウンゼントTownsend, Peter (1928- )
・エイベル-スミス(Abel-Smith,B.)とタウンゼント(Townsend,P.)は,『貧困層と極貧層』において,1953/1954年から1960年にかけて貧困者が増大しており,そのうち,34.6%が世帯主が常用労働者の世帯に属することを明らかにした。
第19回社会福祉士国家試験

 公的扶助のテイクアップ率(捕捉率)

*相対的剥奪 relative deprivation

*絶対的貧困 absolute poverty

*貧困線 poverty line

*貧困の文化論  culture of poverty theory
・ルイス(Lewis, O.)は,文化人類学の観点から,貧困者に共通して形成・継承される生活様式である「貧困の文化(culture of poverty)」を浮き彫りにし,それが世代的に再生産されていくことを描いた。
 第20回社会福祉士国家試験出題

*貧困の世代的再生産(世代間連鎖)  generational cycle of poverty

*貧困戦争

*解説:アファーマティブ・アクション affirmative action
ポジティブ・アクション(positive action)ともいう。

*解説:ヘッド・スタート計画 Head Start Project
 貧困家庭の就学前児童や障害児を対象とする補償教育事業。

*さまざまな社会問題の発生とソーシャルワーク
 ソーシャルワークの内外からのケースワーク批判から、心理主義に偏重し、社会的環境を見落としたケースワーク理論への反省がなされた。ケースワークの批判期とも呼ばれる。

・人種差別と貧困の撤廃を求めた公民権運動の意義とは、
 ①アメリカの貧困問題は人種差別から発しているという認識を広めた
 ②差別を受けてきた当事者たちが自ら立ち上がり、要求実現にむけて社会運動を起こした
 ③貧困問題解決は国家責任であることを明らかにした などが挙げられる。

○解説:公民権運動 civil rights movement

・福祉権運動


・エンパワメントの概念は,アメリカの公民権運動において,バーバラ・ソロモン(Solomon,B.)が『黒人のエンパワメント』を刊行したのを契機に,「スティグマの対象となり,否定的な評価を受けてパワーが欠如した状態の人々」に注目したことに始まる。
 第17回社会福祉士国家試験

・一方で活発化した公民権運動や福祉権運動の担い手から、中産階級的価値観の体現者になりすまし、利用者の人格に問題があるという前提に立って援助を開始する、心理主義、精神分析学に偏重したケースワークに厳しい批判がなされた。
・このような時代の流れから、貧困問題を忘れた社会福祉援助者は「愛されぬ専門職」と呼ばれて厳しく批判された。それは、深刻な貧困問題など社会福祉改革に無関心であるが故の評価であった。

*「ケースワークは死んだ」
 これらの批判に加えて、1965年にHマイヤーらによって女子職業訓練学校におけるケースワークの効果測定が実施され、ケースワークの援助には何ら効果が認められないとの実験結果がもたらされた。
・これらを受けて、H.パールマンは1967年に「ケースワークは死んだ」との自己批判と、ケースワークの存在意義、再生への期待を強調した論文を発表している。

・このような状況に対応して、全米ソーシャルワーカー協会(NASW)は、ソーシャルワーカーの新しい役割として「アドボカシー(権利擁護)」と、社会変革に関わることなどを打ち出した。
 これは、ケースワークは擁護的機能をもつとして、自分の要求や権利を自分の手で守ることのできない利用者に代わって、彼らの権利や要求、立場を擁護しようとする役割である。
 また、クライエントと社会資源との仲介者、福祉政策・制度策定へのソーシャルアクションを担うことも加えられた。

◆用語解説 アドボカシー

 社会福祉領域でも、社会的排除の問題点と、問題の緩和を図るソーシャルインクルージョン等が昨今、注目されている。
 社会的排除とソーシャルインクルージョンは対になった概念である。社会的排除とは、貧困の現代的な概念とも言える。
 岩田は、社会的排除とは「お金がない、という意味での貧困が、貧困ラインの上や下(アップ・アンド・ダウン)として把握できるとすれば、社会的排除は通常の社会的関係への組み込まれと排除(イン・アンド・アウト)として描かれうる。」と述べている 。
 換言するならば、現代における貧困とは、市民社会の内部における経済的困窮と職業等の地位の下降ではなく、市民社会のその外部への放逐、つまり排除であると考えられる。それは、市民としての資格、社会のなかでの居場所の喪失とも言える。
 また、バラとラペールによれば、社会的排除とは多次元的なものであり、社会的排除の3つの主要な側面とは、次のものである。
 1.経済的な次元として、他の人びとが有している雇用や所得、住宅、保健、教育、サービスへのアクセスからの排除である。
 2.社会的な次元とは、他の人々が得ている「社会関係の織物(ファブリック)」や、医療や教育などの社会サービス、一般的労働市場へのアクセスからの排除である。
 3.政治的な次元とは、他の人々が有している市民的権利(表現の自由など)、政治的権利(参政権)、社会経済的権利(機会の平等)からの排除である 。
 つまり、社会的排除とは、多次元的で構造的な過程であり、貧困を単なる経済的・物質的な困窮と捉らえるものではない。それは、経済的脆弱さ、地域社会や人間関係からの疎外・参加機会の喪失、社会的結束・ネットワークの喪失、社会、所得保障・住宅・医療・教育等の社会サービスへのアクセス困難、労働市場からの排除等をもたらす、社会的剥奪であると捉らえる 。社会的排除とは、社会関係の喪失に焦点をあてた、安定した生活の為の資源やサービスからの排除と考えられる。
 一方のソーシャルインクルージョンは、『ソーシャルワーカーの倫理綱領』において、倫理基準として、次のように掲げられている。
 「1.(ソーシャル・インクルージョン)ソーシャルワーカーは、人々をあらゆる差別、貧困、抑圧、排除、暴力、環境破壊などから守り、包含的な社会を目指すよう努める」 。
 また、「社会的な援護を要する人々に対する社会福祉のあり方に関する検討会」の報告書では、「イギリスやフランスでも、“ソーシャル・インクルージョン”が一つの政策目標とされるに至っているが、これらは“つながり”の再構築に向けての歩みと理解することも可能であろう」 とされており、また、「つながり」の構築を通じて偏見・差別を克服し、人間の関係性を重視するところに、社会福祉の役割があるとも述べられている。
 つまり、ソーシャルインクルージョンとは、社会関係の再構築に焦点をあてた、共生・包摂型社会を目指す概念と言えよう。

 貧困・社会的排除に対して、地域社会や民間支援活動は、どのように支援すべきなのか。もちろん、生存権・ナショナルミニマム保障の理念に基づき、生活保護法を中心とした公的な施策が不可欠である。しかし、民間支援活動が果たすべき、固有の役割があると考えられる。それは、当事者のアドボカシ-や公的支援施策の利用支援、社会的な繋がりや、生きがいとQOLの向上を図る活動ではないだろうか。
 つまり、貧困領域において、公的支援施策は、生活の保障を中心とした、ハード面の支援が責務である。民間活動には、QOLの向上や社会的繋がりの構築等に関わる、ソフト面の支援に固有の役割があると考えられる。


<続く>

児童福祉、子ども虐待と社会福祉士 講義概要 地域福祉の理論と方法 ボランタリズム、隣友運動とは


現代社会と福祉 練習問題 中級編
精神保健福祉士、社会福祉士共通科目受験対策

問題 我が国の社会福祉における資源供給の方法に関する次の記述のうち,適切でないものを一つ選びなさい

1 「割当(rationing)」とは,必要量に対し資源が不足しているときに,価格メカニズムによる資源配分の調整ができなかったり望ましくなかったりする場合に,市場を通さずに資源供給を行う方法をいう。
2 市場化テストとは,国及び地方公共団体の公共サービスに関し,民間でできることは民間にゆだねる観点からこれを見直し,官民競争入札又は民間競争入札を行うことで,公共サービスの質の維持向上と経費削減を図る手続をいう。
3 団体委任事務とは,地方公共団体が,住民の福祉を増進することを目的に設置する公の施設の管理権限を,条例に定めた手続によって,指定した民間事業者に委託する場合の事務をいう。
4 PFI(Private Finance Initiative)とは,公共サービスの効率的かつ効果的な供給を目指し,民間の資金,経営能力,技術的能力を活用して,公共施設等の建設や運営を行う方法をいう。
5 公共政策の手段としての「バウチャー」とは,金券や利用券等の証票の形をとる個人を対象に補助金を交付する方法のことであり,一定の選択権の付与,使途制限,譲渡制限という特徴をもつ。

福祉行財政と福祉計画 練習問題
社会福祉士・精神保健福祉士共通科目 受験対策

問題1 地方自治法による我が国の地方自治制度に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい


1 都道府県は、基礎的な地方公共団体であり.市町村が処理するものとされているものを除き.一般的に.地域における事務等を処理する
2 広域連合とは,複数の地方公共団体が共同出資することによって設立された第3 セクターの一つであり,私法人とされる
3 都及び指定都市における区は.いずれも首長の権限に属する事務を分掌させるために.条例によりその区域を分けて設置されたものである
4 指定都市,中核市及び特例市は,大都市行政の円滑化.地方大都市の権限の強化. 権限委譲の促進などの観点から,一般の市と事務配分を異にしようとする制度である。
5 都・府・県のうち,都及び府には,大都市行政の観点から,県とは異なる特例が 設けられている。

解答と解説
 一部事務組合及び広域連合、普通地方公共団体、特別区、
 指定都市「政令指定都市」 、中核市、特例市
 特別地方公共団体  地方自治法 精神保健及び精神障害者の福祉に関する事務
 PFI、アウトソーシングとは 記事下方をクリック


地方自治法

練習問題バックナンバー : 社会福祉士受験支援講座・教員日記



福祉施設職員のメンタルヘルスの支援 職員のストレスマネジメントと施設のリスクマネジメント論文 業績一覧

貧困問題と相談援助 当ブログ筆者の講演 音声記録の一部を公開中

当ブログ筆者が全国社会福祉教育セミナーにて報告を行います お知らせ
第46回全国社会福祉教育セミナー2016 会場 淑徳大学 「ソーシャルワーク教育の新たな発展をめざして」
分科会第4 『一般・短期養成施設や通信課程におけるソーシャルワーカー養成の現状と課題(仮)』2016年10月30日

コーディネーター: 空閑浩人(同志社大学)
発題者: 山本由紀(上智社会福祉専門学校)
     明星明美(日本福祉大学福祉経営学部 通信教育)
     関屋光泰 (日本福祉教育専門学校)
主催 日本社会福祉教育学校連盟 日本社会福祉士養成校協会 日本精神保健福祉士養成校協会


当ブログ筆者執筆の新刊
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題 依存症と生活困窮(pp.171-178)
<概要>
 簡易宿泊所街「寿町」の精神科診療所におけるアルコール依存症と薬物依存症患者の支援の実践から、回復を図るグループワークや相談援助の課題等を考察した。
 生活保護を受給し簡易宿泊所に居住するアルコール・薬物依存症患者の回復の鍵を握るものとして、レジリアンスを挙げた。具体的には失敗を繰り返しても援助者と繋がり続け、危機を回避するための協働や、訪問やグループワーク等による社会的孤立を防ぎ、全人的な支援の持続が有効であると論じた。


*解答と解説: 下記をクリック

More解説:一部事務組合及び広域連合、指定都市、中核市、特例市とは⇒⇒
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# by yrx04167 | 2016-10-01 12:45 | Trackback | Comments(0)
2016年 09月 26日

日本福祉教育専門学校同窓会 活躍する卒業生

第21回 日本福祉教育専門学校同窓会に集まって下さった卒業生の皆様、お疲れ様でした。
 社会福祉士養成学科や同養成科、精神保健福祉士養成学科、介護福祉学科等、昨年度を大幅に上回る参加人数となりました。今回の参加者は約200名でした。
 お忙しいところを同窓会に参加していただきありがとうございました。
 盛大かつ和やかに卒業年次と学科を超えた交流を行うことが出来ました。
 同窓会の写真等  nippku_official Instagram

 卒業生の皆さんの実践の優しさと力強さ、ご活躍を垣間見ることが出来た機会に感謝しています。
 病院の相談員(医療ソーシャルワーカー)として、スクールソーシャルワーカーとして、また福祉施設の経営等、様々な分野で活躍している卒業生の皆さんの貴重なお話を聞くことが出来ました。
 病院、相談機関、福祉施設、福祉行政、学校等で人間を支え、社会に貢献する専門職として、それぞれ実践に打ち込んでいる皆さん。
 ソーシャルワークのプロフェッショナルとしてまっすぐに成長していました。
 また、お子さんを連れてのご参加も、私達教職員にとって、嬉しいことです。次世代に、人間と社会に貢献する働きがバトンタッチされていくことを願います。

 限られた時間ではありましたが、卒業生の皆さんの人間的ネットワークが大きく拡がり、母校と卒業生の皆さんとの結びつきも暖かく、深くなったと確信しています。

 焼き鳥等のリラックスした二次会も盛り上がりました。
 障害者福祉で、農業分野の仕事づくりが拡大しているという話もあり、嬉しく思いました。
 しかも、人間にも環境にも優しい有機無農薬農業への福祉施設の取り組みとのこと、応援しています。
 自然と人間と共生し、地域に密着した社会福祉の新たな方向性に希望が持てます。

 私たち社会福祉士養成学科では、ソーシャルワーク実践研究会を皆さんの卒後の教育とスーパビジョンの機会としてを継続しています。
 社会福祉士養成学科等の卒業生の実践報告とディスカッション、スーパービジョン等の卒後指導の機会として、2ヶ月に1回、実施しています。
 また個別のスーパービジョン等による、卒後のフォローアップも行っています。
 ぜひ、お集まり下さい。
 他の学科も、卒業後も皆さんの母校であり続けるために、様々な卒後教育を行っております。
 いつでも帰るべき港として、お立ち寄り下さい。
 
 それぞれのフィールドで、社会福祉の理念を高く掲げて実践を続ける全ての卒業生の、益々のご活躍とご健康を祈念しています。


 日本福祉教育専門学校は、1984年4月開校以来30年にわたり福祉・医療の専門職を育成してきました。
15,000名を超える卒業生が、福祉・医療の領域で活躍しています。

 ミライの福祉を第一線で活躍する実務家から学べる『総合福祉セミナー』9/23(金)から全15回開講


 一億総活躍社会実現対話(東京)に日本福祉教育専門学校介護福祉学科2年生が登壇しました。

 「介護の仕事は、本当にやりがいがある。そのことを国民の皆さんに正しく理解してもらいたい」
 一億総活躍



福祉施設職員のメンタルヘルスの支援 職員のストレスマネジメントと施設のリスクマネジメント 当ブログ筆者の論文 抜粋 リンク


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# by yrx04167 | 2016-09-26 23:44 | Trackback | Comments(0)
2016年 09月 25日

児童福祉、子ども虐待と社会福祉士 講義概要 地域福祉の理論と方法 ボランタリズム、隣友運動とは

<当ブログ筆者の無料講座 説明会>
 子どもを救う社会福祉士 児童虐待、子どもの貧困とソーシャルワーク
2016年9/26(月)18:00から19:00
(社会福祉士養成学科、社会福祉士養成科説明会)
担当 当ブログ筆者、社会福祉士養成学科 学科長 関屋光泰
日本福祉教育専門学校 高田校舎

 社会福祉士は様々な領域で実践しています。今回の説明会では、児童虐待や家族問題、子どもの貧困等と社会福祉士の仕事をテーマに、本校教員の当ブログ筆者が、お話しします。
 近年の子どもの虐待や家族関係、生活困窮等の児童福祉の関連問題と、子どもを支援する社会福祉士の役割や仕事内容を、社会福祉士の実務20年の筆者が分かりやすく説明します。
 子ども・家庭福祉は、社会福祉士の実践のなかでも、重用な領域の一つであり、スクールソーシャルワーカーと子育て支援を含めて、当学科の卒業生達が活躍しています。
 児童福祉に関心をお持ちの方、社会福祉士やスクールソーシャルワーカーのことを知りたい方、ご参加ください。ご質問や、社会福祉士や進路に関する相談も歓迎です。

<内容予告 児童福祉分野の社会福祉士>
・子どもの貧困、家族関係など、関連する問題は何か。生活困窮の世代間連鎖等、子どもの格差。
 スクールソーシャルワークの課題。貧困と教育。生活困窮化に対するソーシャルワーク
・生活困窮による心身の健康破壊、社会的孤立、コミュニケーション・繋がりの貧困とは。

・虐待、ドメスティックバイオレンスDV被害。家族問題とは。
・児童虐待とは

 虐待は、児童福祉の主要な課題の一つである。
 身体的虐待のみならず、心理的虐待等も生きづらさや人間関係の問題等の悪影響を残す。
・相談援助や教育と自立の支援、グループワーク等、社会福祉士による総合的かつ専門的な支援。
・虐待、ネグレクトの子どもへの影響。心理。

*児童福祉分野の社会福祉士
・児童相談所におけるソーシャルワーク。
・児童養護施設、児童虐待の後遺症へのケア、自立支援。
・母子生活支援施設とドメスティック・バイオレンス
・子育て支援における相談援助 等


社会福祉士の専門技術=ソーシャルワークによる子どもへの支援。
 家族問題という社会福祉士の専門分野。

 社会福祉士の相談援助は、人間対人間の、生活を支える仕事である。個々の自分らしさが活かされる、人間的な仕事でもある。

・貧困とメンタルヘルス、アルコール・薬物等の依存症等の健康問題の重複
 貧困・生活困窮者と医療ソーシャルワーク。
・貧困問題の緩和を目指して-生活困窮者の相談援助、グループワーク-社会福祉士による。
・メンタルヘルスの回復を目指す相談援助
・当ブログ筆者の貧困・生活困窮者支援領域のソーシャルワーク実践から事例。
 相談援助、グループワーク等の実際。事例も用いて解説。

貧困問題と相談援助 当ブログ筆者の講演 音声記録の一部を公開中

福祉施設職員のメンタルヘルスの支援 職員のストレスマネジメントと施設のリスクマネジメント 当ブログ筆者の論文 抜粋 リンク


相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第23回講義レジュメ概要1
当ブログ筆者(本校専任教員、社会福祉士)が、社会福祉士養成学科にて、2016年9月23日に講義      
<この記事は、ダイジェスト版と講義当日の補足。レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


12章1節 相談援助における面接の目的
1 面接の目的 テキストP251から
①援助に必要な情報を得る

・インテーク及びアセスメント、モニタリング等における情報収集である。

②問題解決を図る共同作業
・介入(支援の実施)における、クライエント等への働きかけ。

③問題解決を図るアクション・システムの形成
・アクション・システムとは、目標の達成のために働きかけ・行動する人々のことである。
<補足>
* A.ピンカスとA.ミナハンは、1973年、システム理論に基づくソーシャルワーク実践の四つのサブシステム、その相互作用
①クライエント・システム
・個人,家族,グループ,組織など,ソーシャルワーカーが援助の対象とするシステムである。
 クライエント・システムとは、社会福祉サービスを既に利用しているか、サービスを必要としている、援助活動を通して問題解決に取り組もうとしている個人や家族などから構成されている小集団を指す。

②ワーカー・システム=チェンジ・エージェント・システム(ワーカーとその所属機関)
 ワーカー・システムとは、援助活動を担当するソーシャルワーカーとそのワーカーが所属する機関や施設とそれを構成している職員全体を指す。

③ターゲット・システム(目標達成のために変革しなければならない人や組織)
 ターゲット・システムとは、クライエントとワーカーが問題解決のために変革あるいは影響を与えていく標的とした人々や組織体を指す。
 標的は、クライエントが選択される場合や、クライエント以外のワーカーやワーカーが所属している機関や施設も含む人々や組織体が選択される場合もある。

④アクション・システム(目標達成のためにターゲットに働きかける人々)
 アクション・システムとは、変革に影響を与えていく実行活動に参加する人々や資源のすべてを指し、実行活動のチームワークを構成する人々をいう。
*援助者は必然的に四つのシステムと重層的に関係し、発展させていく。

・アクションシステムは、相互作用に基づく。率直な双方向の関わり、真正面から向き合い、て語り合える関係、その場、時間を創ることが、ソーシャルワークとしてもとめられている。

2 面接の特性<テキストP252要旨>
・面接は、その場面に限定して外見的にとらえると、主として言語のコミュニケーションの展開を通じ、援助目標を目指した対人関係から構成されている。
 しかし、面接は、人間の日常生活の広がりと流れに対応して、専門的な方法のもとに、総合的に継続して積み上げられる過程から成り立っている。

・面接は、その専門的方法を用いた技術的過程からなる援助活動ということになる。
 ①対面関係、②信頼関係、③協同・協働・参加
 一般的には、電話や手紙などではなく、面接という対面関係で、信頼感を醸成しつつ、クライエントとワーカーの双方が援助関係に協同して参加するという特性である。

・カデューシンらの援助的面接の特性⇒テキストP252参照のこと
 規範、会話のパターン、クライエントの利益、文化的差異等。

<補足>
*面接を構成する要素

①面接者(ソーシャルワーカー)
②被面接者(クライエント)
③コミュニケーション
④援助目的
⑤援助方法(援助の展開)
⑥課題(解決を必要とするクライエントのニーズ・問題)
⑦空間(面接の場所)
⑧時間(面接時間の確保とその過程)
・これらは最低限必要なもので、どれを欠いても面接は成り立たない。

<社会福祉士国家試験出題実績>
・訪問による面接では,訪問先の利用者の生活の場から問題理解の手掛かりを得る
 ことができる。 第21回社会福祉士国家試験出題

・キューブラー・ロスによれば、苦境にあって痛みを分かち合い、逃げずに寄り添うこと、患者の言葉に耳を傾けることこそが、医療、精神科医療の専門性よりも真に必要なものである

・寄り添い、共にある人、それが最も重要な対人援助の要であるともいえよう。


・専門職の権威というもの。

・言語による面接・相談援助が、ソーシャルワークの全てではない。
・聴覚の障害と情報について。
・言語障害

・クライエントの生活スタイルの理解、援助者との違い

12章2節 相談援助における面接の展開
1 相談援助における面接の基本姿勢 テキストP254
*バイステックの原則

 ケースワークの基本原則でもあるが、クライエント自らの状況と感情(生の過程における特殊な出来事)の表出を促し、それを理解しようとする姿勢を基盤とする。

*援助者の基本的態度 (ロジャーズ)

・無条件の積極的関心(肯定的配慮)
・共感的理解
・純粋性(真実性)

・笑う相手と共に笑い、泣く相手とは共に泣くという姿勢。
・率直な感情の交流の必要性。
・面接においては、クライエントとの情緒的な関わりは必須である。


2 面接においてワーカーが行なうこと
・傾聴・受容、疑問への応答、共感等。
・ワーカーの援助姿勢と専門性の提示、クライエントのストレングスへの支持の表明、共感等。テキスト参照

・クライエントの状況や利用者等の人物像の正確な理解と、共感が欠けていると、的はずれな援助となる。

・ソーシャルワークの面接において、クライエントに対する共感は、情緒的な課題ではなく、現実的な援助の方策である。


講義概要 臨床的介入、直接的介入 間接的介人とは 現代社会と福祉 ウルフェンデン報告、貧困家庭一時扶助



児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度 練習問題
第29回社会福祉士受験対策 専門科目

問題1 児童福祉に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい

1 児童委員は、都道府県民生委員・児童委員推薦会の推薦にもとづき、都道府県知事が委嘱する。
2 主任児童委員は、児童委員活動要領によれば、主任児童委員としての本務に支障がない限り、生活福祉資金貸付業務や老人世帯への訪問活動に積極的に協力しなければならない。
3 児童委員は、地域住民の実情把握と記録、相談・援助、児童健全育成の地域活動、連絡通報、児童虐待への取り組みなどの活動を行う。
4 児童相談所における一時保護期間は原則として1か月を超えてはならない。
5 平成9年の児童福祉法改正により,多様化している非行問題への対応策として,児童自立支援施設に保護者の下から通わせて必要な指導を行う通所機能を新たに付設した。

地域福祉の理論と方法 練習問題
第29回社会福祉士・精神保健福祉士国家試験受験対策 共通科目

問題1 19世紀イギリスにおけるボランタリズムによる活動・運動に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい

1 ラウントリー(Rowntree,B.)の隣友運動により,貧困家庭への友愛訪問や組織的な援助などの慈善活動が始められた。
2 バーネット(Barnett,S.)によってキリスト教青年会(YMCA)が設立され,キリスト者に限らず青年層に対する生活改善事業が始められた。
3 ウィリアム・ブース(Booth,W.)によって活動形態に軍隊組織を取り入れた救世軍が設立され,貧困者への伝道事業,救済事業などが行われた。
4 チャールズ・ブース(Booth,C.)によって慈善組織協会が設立され,貧困者の個別調査と連絡調整を主たる目的にした活動が始められた。
5 チャルマーズ(Chalmers,T.)によってトインビーホールが設立され,セツルメント運動が行われた。

<解答と解説:児童委員、主任児童委員、民生委員
児童の福祉増進と健全育成とは 記事下方をクリック>


*解答と解説:コミュニティ・オーガニゼーション、
コミュニティ・ディベロップメント、
コミュニティワーク、コミュニティワーカーとは
地域社会開発 ソーシャル・アドミニストレーション コミュニティ・アクション・モデル
地域福祉活動コーディネーター 福祉活動専門員
ボランティア・コーディネーターとは 記事下方をクリック



当ブログ筆者が全国社会福祉教育セミナーにて報告を行います お知らせ
第46回全国社会福祉教育セミナー2016 会場 淑徳大学 「ソーシャルワーク教育の新たな発展をめざして」
分科会第4 『一般・短期養成施設や通信課程におけるソーシャルワーカー養成の現状と課題(仮)』2016年10月30日

コーディネーター: 空閑浩人(同志社大学)
発題者: 山本由紀(上智社会福祉専門学校)
     明星明美(日本福祉大学福祉経営学部 通信教育)
     関屋光泰 (日本福祉教育専門学校)
主催 日本社会福祉教育学校連盟 日本社会福祉士養成校協会 日本精神保健福祉士養成校協会


当ブログ筆者執筆の新刊
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題 依存症と生活困窮(pp.171-178)
<概要>
 簡易宿泊所街「寿町」の精神科診療所におけるアルコール依存症と薬物依存症患者の支援の実践から、回復を図るグループワークや相談援助の課題等を考察した。
 生活保護を受給し簡易宿泊所に居住するアルコール・薬物依存症患者の回復の鍵を握るものとして、レジリアンスを挙げた。具体的には失敗を繰り返しても援助者と繋がり続け、危機を回避するための協働や、訪問やグループワーク等による社会的孤立を防ぎ、全人的な支援の持続が有効であると論じた。

<当ブログ筆者の論文>
当ブログ筆者の論文 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月
ISSN 0919-2034

 東京都による福祉施設職員の実践を支援する研修プログラムとして、開発し、実施を継続している。
 福祉施設職員のストレスケア、燃えつき予防を支援するために、この研修プログラムを開発した。職員のメンタルヘルスの不調等の課題は、実践に影響し、施設にとって支援の質の低下に繋がる。職員のストレス・マネジメントは、施設のリスク・マネジメントでもある。この研修は、離職を防ぐメンタルヘルス対策のみならず、サポーティブな職場づくり、質の高い実践の持続をも視野に入れ、開発した。各施設において実施し、現場からのフィードバックを活かし、プログラムの更なる改善を図った。


<解答と解説は下記をクリック 第29回社会福祉士受験対策 練習問題>

More*解答と解説:コミュニティ・オーガニゼーション、コミュニティ・ディベロップメント⇒
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# by yrx04167 | 2016-09-25 14:38 | Trackback | Comments(0)
2016年 09月 21日

講義概要 臨床的介入、直接的介入 間接的介人とは 現代社会と福祉 ウルフェンデン報告、貧困家庭一時扶助

相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第21回講義レジュメ概要1
当ブログ筆者(本校専任教員、社会福祉士)が、社会福祉士養成学科にて、2016年9月14日に講義      
<この記事は、ダイジェスト版と講義当日の補足。レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


10章2節 介入の方法と留意点
<ポイント>

・介入の方法は、アセスメントを経て立案された支援計画の実施である。
 また介入は、直接的介入・活動と間接的介入・活動に分類ができる。
1 介入の方法 テキストP213
1) 計画に目標を明記し介入の方法(レパートリー)を選択

・目標とは、短期目標(直ちに実行)、中期目標(例 3か月程)、長期目標(例 3か月以上)の実行の具体的方法を支援計画に明記する。

2)介入の矛先の決定とその特性に適した方法の活用
・介入の矛先を把握し、その矛先の特性に応じて適切な方法を用いる。
 クライエントのライフサイクルに対応した方法が求められる。

3)介入の矛先の拡大(個人から集団・コミュニティ)

*介入の対象とは
1.クライエント自身
2.クライエントの基盤 生活基盤、家族等
3.社会資源
4.支援機関とネットワーク

・介入の目的とは、クライエントや関係する人々の成長、自己実現と、円滑な社会生活の支援、生活問題の解決である。

・ミルン(D.L.Milne)は「社会的支援介入」=臨床的介入、近接的介入、遠隔的介入を提示した。
臨床的介入は「社会的支援と地域社会志向が個人治療をより効果的」にする。
近接的介入は、「分析のレベルは、学校、職場そして家族または友人」である。
遠隔的介入は「物質的社会的欠乏状態、健康教育そして環境デザイン」。

<補足>
*解説:アイデンティティ identity

 自己同一性。 略 講義にて解説。

*解説:モラトリアム moratorium
 略

・ソーシャルワーカーの介入による、クライエントの社会的孤立の解消と、繋がりの構築、繋がりの中の資源を見出すこと。

・利用者にとって構え過ぎず、自然な人間関係=ソーシャルワーカーと利用者の援助関係。
 その関わりのなかで価値が承認される。

・目標:人間関係の改善、コミュニケーション能力の向上
・介入によって、人間関係をもつこと,ものごとを成就すること,成長のための新しい経験を提供する。
・しかし、援助者等と人間関係が成立するとともに,否定的感情、摩擦や衝突などが起こりやすくなる。摩擦とその緩和もまた、新たな経験であるとも言えよう。

・所属するものを求め、拠り所ないと不安になる。
 他者からの評価のみにとらわれ、不必要な拘束から、どのように自分自身を解放できるのか。
 より自己実現を図ることが出来るのか、可能性を、生きることを拡充することが出来るのか。
 これらは、ソーシャルワーカーによる介入の、根源的なものに関わる課題であると言えよう。
 クライエントや関わる人々が、新たな経験に対して、勇敢であること。経験に代わるものはないであろう。


2 直接的介入と間接的介入 テキストP214
*直接的介入

・ジョンソンらによる、直接的介入・活動の10のカテゴリー。
1)人間関係の発展、
2)状況の中の人の理解、
3)計画の過程での活動
4)クライエントによる資源の活用
5)エンパワメントやイネイブリング、
6)危機状況での活動、
7)社会的機能の支援、
8)クライエントとアクティビティを活用、
9)クライエントとシステムとの媒介、
10)ソーシャルワークの臨床モデルを活用

*解説:イネーブラー enabler
 略
 イネーブラーは「助力者」とか「力を添える人」と訳されることがある

・周囲の環境、関係を理解し適応する、適切に主張する
・資源にアクセスし、選択し、利用、話し合う

・諦観と宿命感、学習された無力感からの解放=クライエントが自らを解放することを促進する。
・クライエントが揺るがない自信を持つという課題。
多くの場合、自分自身が思っているよりも、更に価値のある、かけがえのない存在である。


・グループワークならば、集団の内外の媒介が、ソーシャルワーカーの役割となる。
 ワーカーの機能とは、「個人と社会が互いに手を差し伸べる過程を媒介すること」である。


*危機理論

*危機介入法 crisis intervention

・危機介入とは、心身の後遺症の予防でもある。
 災害、犯罪被害、自殺未遂という危機

・クライエントにとっての身体の活動-心身の活性化のための手助け

・介入によって、ありのままの自分が仲間に受け入れられることで、自己否定やとらわれから解放され、ありのままの自分を受け入れることができるようになることが促進される。
 そして自分への信頼や自信を回復して人間としての尊厳性を自覚し、自立への意欲が喚起される=内なる変革である。
 内面の変化こそ、状況を変えていく大きな一歩である。


<補足:直接的介入・活動>
 略
*セルフケア
 略

・環境の応答性の向上という課題
 環境の側の配慮。例 うつ病に対する企業の対応。

*間接的介人<テキストP214要旨>
・ジョンソンらの間接的介入の六つのアプローチ・活動

1)環境の変化をめざす、
2)影響力のある人を関与させる、
3)サービスの調整、
4)プログラムの計画、展開、
5)組織を変化させる、
6)コーズアドボカシー

・重要なことは、直接と間接の活動を共用しながら、効果的な介入を実施することである。

<補足:間接的介入・活動>
 被援助者の環境に問題がある場合や、被援助者をとりまく社会システムが十分に機能していない(資源不足やシステム間の不適合など)場合に、その環境や社会に働きかけ生活改善を図るものである。
 この活動は、社会資源活用の促進(調整および仲介)、社会資源の開発、社会資源の組織化、地域の組織化、社会福祉計画への関与、アドボカシーと権利擁護、ケアマネジメントなど幅広いものとなる。

*アドボカシー<テキストP215要旨>
・アドボカシーは、個別のクライエント対象のケースアドボカシーと、特定の階層の人々を対象とするコーズアドボカシーがある。
・間接的介入は、ソーシャルワーカーは、政治的過程へのはたらきかけをも行なう。
・これらは、リッチモンドの「改革の小売り的方法と改革の卸売り的方法」と重複する(1905)。

・ニーズと資源の調整
 社会福祉士やケアマネジャー等の相談職と介護職、医療専門職、リハビリテーション専門職等の職種による分断を超えた相互支援の必要性がある。人間を支える専門職としての共通点による緩やかなネットワークの構築である。

*資源へのアクセスの改善
・社会資源の再資源化

*グループワークにおいては、相互の助け合いを築くようにメンバーに促す。
・協力的な相互の支持の規範を奨励し,強化する。
・共通のテーマを明らかにし,焦点を合わせる。

<社会福祉士等国家試験出題実践:介入>
・インターベンションでは,クライエントやその環境及びその両者への介入を行い,状況に応じて社会資源の開発などを行う。 第20回社会福祉士国家試験問題
・社会に存在する障壁,不平等及び不公平に働き掛けて取り組む。
・福祉サービスの利用者が心身ともに健やかに育成され,その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるように支援する。
・福祉サービスを必要とする地域住民が地域社会を構成する一員として社会,経済,文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会が与えられるように支援する。 以上、第17回社会福祉士試験
・利用者のニーズを把握すると同時に,利用者を取り巻く環境も把握した上で介入する。
・精神科デイケアでグループワークを行う際,他職種と連携し,専門的な視点で介入する。
 C 介入を行った結果,効果が出ていないと判断できる場合は,スーパービジョンやコンサルテーションを受けるようにする。 第10回精神保健福祉士国家試験問題

<社会福祉士受験対策講座 要点チェック:現代社会と福祉>
マルサス(Malthus,T.)『人口の原理』
相対的剥奪、タウンゼント
絶対的貧困
貧困線
ラウントリー『貧困:都市生活の研究』
バウチャー
「要扶養児童家庭扶助」(AFDC)
「貧困家庭一時扶助」(TANF)
マザーズハローワーク
ジニ係数

社会保障構造の在り方について考える有識者会議「21世紀に向けての社会保障」
女子差別撤廃条約 女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約
世界人権宣言
ベヴァリッジ(Beveridge,W.)報告書『社会保険と関連サービス』
ペストフ(Pestoff,V.)
仲村優一
一番ヶ瀬康子
ウルフェンデン報告

運営適正化委員会

グラミン銀行、ユヌス(Yunus,M.)
小規模融資(マイクロファイナンス)
政府開発援助(ODA)


当ブログ筆者が全国社会福祉教育セミナーにて報告を行います お知らせ
第46回全国社会福祉教育セミナー2016 会場 淑徳大学 「ソーシャルワーク教育の新たな発展をめざして」
分科会第4 『一般・短期養成施設や通信課程におけるソーシャルワーカー養成の現状と課題(仮)』2016年10月30日

コーディネーター: 空閑浩人(同志社大学)
発題者: 山本由紀(上智社会福祉専門学校)
     明星明美(日本福祉大学福祉経営学部 通信教育)
     関屋光泰 (日本福祉教育専門学校)
主催 日本社会福祉教育学校連盟 日本社会福祉士養成校協会 日本精神保健福祉士養成校協会


<当ブログ筆者の説明会 無料講座 要予約>
 子どもを救う社会福祉士 児童虐待、子どもの貧困とソーシャルワーク
2016年9/26(月) 18:00から19:00
社会福祉士養成学科、社会福祉士養成科説明会
担当 関屋光泰
日本福祉教育専門学校 高田校舎

 社会福祉士は様々な領域で実践しています。今回の説明会では、子どもの貧困や虐待をテーマに、社会福祉士養成学科 学科長の当ブログ筆者が、お話しします。
 子どもを支援する社会福祉士の役割や仕事内容を社会福祉士の実務20年の筆者が分かりやすく説明します。
 児童福祉に関心をお持ちの方、社会福祉士やスクールソーシャルワーカーのことを知りたい方、ご参加ください。質問や相談も歓迎です。


当ブログ筆者執筆の新刊
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題 依存症と生活困窮(pp.171-178)
<概要>
 簡易宿泊所街「寿町」の精神科診療所におけるアルコール依存症と薬物依存症患者の支援の実践から、回復を図るグループワークや相談援助の課題等を考察した。
 生活保護を受給し簡易宿泊所に居住するアルコール・薬物依存症患者の回復の鍵を握るものとして、レジリアンスを挙げた。具体的には失敗を繰り返しても援助者と繋がり続け、危機を回避するための協働や、訪問やグループワーク等による社会的孤立を防ぎ、全人的な支援の持続が有効であると論じた。

貧困問題と相談援助 当ブログ筆者の講演 音声記録の一部を公開中


当ブログ筆者の出張講義 福祉施設職員研修 無料
東京都の登録講師派遣事業

「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修」講座番号85

内容 介護、福祉職員のストレスへの対処や燃えつきの予防、心身の健康のセルフケアを支援する研修
・福祉施設職員の職務ストレスに対するセルフケアの促進、その方法
・ストレッサーのチェック
・実践ストレスのセルフケアのプロセス
・ストレスから復元する力=レジリエンスを強める
・ストレッサーの自己分析 
・福祉の職場の総合的ストレス・マネジメント
・ストレス場面への対処。リラクゼーションの方法
・援助者のエモーショナル・リテラシーの向上 感情のコントロール
・福祉施設職員の実務上の対策、専門職としての成長へ
・職員のメンタルヘルス ストレングス
・実践ストレスを成長に繋げていくために。
・チームリーダーによるサポーティブな職場のファシリテーション 等

「生活困窮者、生活保護受給者対象のグループワーク」講座番号79
内容 貧困、生活保護受給者対象のグループワークプログラムと留意点等を、ブログ筆者の実践や事例に基づき解説

「障害者福祉施設におけるグループワークの基礎」講座番号52
内容 福祉施設におけるグループワークのプロセス、方法、プログラム等の援助技術の基礎を解説。 後述

「福祉施設職員の職業倫理、ハラスメント予防」講座番号86
内容 福祉施設職員に求められるモラルや福祉マインドの基礎と、ハラスメントの予防を含めて解説。

 上記はブログ筆者 関屋光泰が担当する研修です。
この講座は、東京都福祉保健局の委託による、福祉・介護・保育事業所対象の職場研修です。ブログ筆者等の講師が出向きます。講師謝金 無料
申込締切日平成28年9月23日(金)必着

詳しくは下記をクリック
東京都社会福祉協議会登録講師派遣事業

福祉施設職員のメンタルヘルスの支援 職員のストレスマネジメントと施設のリスクマネジメント 当ブログ筆者の論文 抜粋 リンク
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# by yrx04167 | 2016-09-21 12:26 | Trackback | Comments(0)
2016年 09月 19日

相談援助の理論と方法講義概要 生活場面面接、シーボーム報告とは 福祉行財政と福祉計画の要点

相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第22回講義レジュメ概要2
当ブログ筆者(本校専任教員、社会福祉士)が、社会福祉士養成学科にて、2016年9月21日に講義      
<この記事は、ダイジェスト版と講義当日の補足。レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


12章1節 相談援助における面接の目的
1 面接の目的 テキストP251から
①援助に必要な情報を得る

・ケースワーク過程のインテーク及びアセスメント、モニタリング等における情報収集である。

②問題解決を図る共同作業
・介入(支援の実施)における、クライエント等への働きかけ。

③問題解決を図るアクション・システムの形成
・アクション・システムとは、目標の達成のために働きかけ・行動する人々のことである。

<補足>
* A.ピンカスとA.ミナハンは、1973年、ソーシャルワークを一つのシステムと捉え、システム理論に基づくソーシャルワーク実践では,ソーシャルワーカーは以下の四つのサブシステムの相互作用に関心をもたねばならないとしている。
①クライエント・システム
・個人,家族,グループ,組織など,ソーシャルワーカーが援助の対象とするシステムである。
 クライエント・システムとは、社会福祉サービスを既に利用しているか、サービスを必要としている、援助活動を通して問題解決に取り組もうとしている個人や家族などから構成されている小集団を指す。

②ワーカー・システム=チェンジ・エージェント・システム(ワーカーとその所属機関)
 ワーカー・システムとは、援助活動を担当するソーシャルワーカーとそのワーカーが所属する機関や施設とそれを構成している職員全体を指す。

③ターゲット・システム(目標達成のために変革しなければならない人や組織)
 ターゲット・システムとは、クライエントとワーカーが問題解決のために変革あるいは影響を与えていく標的とした人々や組織体を指す。
 標的は、クライエントが選択される場合や、クライエント以外のワーカーやワーカーが所属している機関や施設も含む人々や組織体が選択される場合もある。

④アクション・システム(目標達成のためにターゲットに働きかける人々)
 アクション・システムとは、変革に影響を与えていく実行活動に参加する人々や資源のすべてを指し、実行活動のチームワークを構成する人々をいう。

・アクションシステムは、相互作用に基づく。
 率直な双方向の関わり、真正面から向き合い、腹を割って語り合える関係、その場、時間を創ることが、ソーシャルワークとしてもとめられている

・援助者は必然的に四つのシステムと重層的に関係し、発展させていく。

・キューブラー・ロスによれば、苦境にあって痛みを分かち合い、逃げずに寄り添うこと、患者の言葉に耳を傾けることこそが、医療、精神科医療の専門性よりも真に必要なものである
 ソーシャルワーカーとは、苦境のなかにある人々に寄り添い、共にある専門職である。
 それが最も重要な対人援助の要であるともいえよう。


<補足>
 吉岡によれば、援助者が援助者という職業を選び、続けているのには、明確な理由、意味がある。
 吉岡自身も、子ども時代、親からの否定的な評価を受け、自らを不要な、無力な存在という感覚が自らに浸透した。承認されない自己という物語である。これらを、クライエントによって気付かされた。つまり、援助者という職業、職場、関係性のなかで、援助者自身のなかで新たな意味づけが行なわれる。
 総じて吉岡は、援助者が自分自身を語ることを強調している。
 吉岡隆 編著『援助職援助論 援助職が「私」を語るということ』明石書店, 2009年

・援助者には、家族問題や疾病、失業、生活困窮等の様々な困難を経て、援助者を志望し、繋がる仲間と自らが承認される職場を獲得した当事者性を持つ援助者も実践を続けている。

・援助者のセルフケアと、支え合う集まりの必要性。
 援助者自身も様々な側面を持っている。自らを見つめ、更に豊なものとしていく。


*概要・面接
・面接は,ソーシャルワークにとって支援の主要な道具であり,援助者とクライエントの間に起こる相互作用、働きかけをつくる基盤と言える。
・各回の面接には目的やゴールが必要である。
 面接の目的は,面接の段階,機関の機能,提供できるサービスの方法,クライエントのニーズや問題,解決されるべき問題の特質,などによって異なる。
・面接は言語技術のみでなく,ソーシャルワークの価値,知識,援助関係によって支えられている。

*面接を行なうソーシャルワーカーに必要なもの
・面接や観察のスキル
・援助者側の準備-事前の情報収集・整理、面接の環境整備、先入観を排する
・援助の基本姿勢-バイスティックやロジャーズによる。
・ソーシャルワークには、利用者との対等な目線や姿勢で接する関係が必要とされる。
 また、近年の医療・社会福祉関連分野では、インフォームド・コンセント、自己決定、ノーマライゼーションなど、援助者と利用者との平等、協働、信頼関係がより必要とされている。
 しかし、急迫、危機の場合など例外もある。

*参考:面接におけるクライエントの抵抗の現れ
 略 講義にて解説した。

・ただし、生活場面面接や、言語メッセージでは伝わらない障害をもつ人との関わりを含む
 疾病、言語障害、聴覚障害、重度の認知症、重度の知的障害や精神障害、外国人等

・適切な自己決定の支援が求められている 略

・生活場面面接という形態-クライエントの生活と内面への接近。
 略
・言語的メッセージのみではない関わりを築く場合-言語障害や聴覚障害、重度の認知症、知的障害や精神障害、日本語を母語としないクライエント等。非言語を含めたコミュニケーション技術が求められる。

*共生のコミュニティを求めて
・社会福祉、ソーシャルワークは抽象的な理想ではない。
 ソーシャルワークの働きによって繋がる人々が、相互に信頼、尊重を与えあい、相手を認めることが重要である。
 人々が互いに尊厳を与えあって、信頼の精神のもとで、そして相手が生きて、成長することができるコミュニティを求めていきたい。虚栄よりも見えない豊かさを深めていく。
 一人ひとりにそれぞれの居場所があり、コミュニティの皆がいのちの価値を認められるべきである。


・ヤングハズバンドは、1973年「ソーシャル・ワークの未来」(講演)において、シーボーム報告を高く評価している。シーボーム報告は、社会的介入の方法を考察している。
・社会的状況のアセスメントとサービス評価の機能、社会計画と社会開発に貢献するソーシャルワークの意義:「未来のソーシャル・サービス部局では、ソーシャル・ワーカーの基本的業務の1つは広範な社会的状況の評定、つまり、危機に直面している特定の階層が、危機的状況に放置されているのか、長期にわたる援助を必要としているのか、それに対応するコミュニティの資質などを評価することになるだろう」

・未来の専門性には、効果的な介入手法とターゲットとなる層に関する知識と技法が必要となる:「未来の専門性は、効果的なソーシャル・ワーク介入手法と、特定の階層や境遇に関連した多様な知識と技法、この両方が必要になると思う。この専門性とは社会科学と行動科学に関する知識の増加に補強され、ソーシャル・ワーカーの研究、記録、実践から示唆されながら自己の技法を発展させる諸条件の整備と相まって、サービスを提供する体験から派生してくる」

*解説:シーボーム報告 
Report of the Committee on Local Authority and Allied Personal Social Services
 略

講義概要 介入技術、社会的支援介入、モデリングとは 地域福祉の理論と方法 29回社会福祉士試験模擬問題

<社会福祉士受験対策講座 要点チェック:福祉行財政と福祉計画>
都道府県障害福祉計画
次世代育成支援行動計画
 一般事業主行動計画
認知症施策推進5カ年計画「オレンジプラン」
「新障害者プラン」
地方分権一括法(地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律)
社会福祉の増進のための社会福祉事業法等の一部を改正する等の法律
重点的に推進すべき少子化対策の具体的実施計画について
「新エンゼルプラン」
ゴールドプラン21・今後5か年間の高齢者保健福祉施策の方向
社会福祉構造改革分科会「社会福祉基礎構造改革について( 中間まとめ)」
障害者プラン・ノーマライゼーション7か年戦略
エンゼルプラン・今後の子育て支援のための施策の基本的方向について
児童育成計画
新・高齢者保健福祉推進十か年戦略・新ゴールドプラン
老人福祉法等の一部を改正する法律(社会福祉関係八法改正)
老人福祉計画
高齢者保健福祉推進十か年戦略・ゴールドプラン



当ブログ筆者が全国社会福祉教育セミナーにて報告を行います お知らせ
第46回全国社会福祉教育セミナー2016 会場 淑徳大学 「ソーシャルワーク教育の新たな発展をめざして」
分科会第4 『一般・短期養成施設や通信課程におけるソーシャルワーカー養成の現状と課題(仮)』2016年10月30日

コーディネーター: 空閑浩人(同志社大学)
発題者: 山本由紀(上智社会福祉専門学校)
     明星明美(日本福祉大学福祉経営学部 通信教育)
     関屋光泰 (日本福祉教育専門学校)
主催 日本社会福祉教育学校連盟 日本社会福祉士養成校協会 日本精神保健福祉士養成校協会



<当ブログ筆者の説明会 無料講座 要予約>
 子どもを救う社会福祉士 児童虐待、子どもの貧困とソーシャルワーク
2016年9/26(月) 18:00から19:00
社会福祉士養成学科、社会福祉士養成科説明会
担当 関屋光泰
日本福祉教育専門学校 高田校舎

 社会福祉士は様々な領域で実践しています。今回の説明会では、子どもの貧困や虐待をテーマに、社会福祉士養成学科 学科長の当ブログ筆者が、お話しします。
 子どもを支援する社会福祉士の役割や仕事内容を社会福祉士の実務20年の筆者が分かりやすく説明します。
 児童福祉に関心をお持ちの方、社会福祉士やスクールソーシャルワーカーのことを知りたい方、ご参加ください。質問や相談も歓迎です。

当ブログ筆者執筆の新刊
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題 依存症と生活困窮(pp.171-178)
<概要>
 簡易宿泊所街「寿町」の精神科診療所におけるアルコール依存症と薬物依存症患者の支援の実践から、回復を図るグループワークや相談援助の課題等を考察した。
 生活保護を受給し簡易宿泊所に居住するアルコール・薬物依存症患者の回復の鍵を握るものとして、レジリアンスを挙げた。具体的には失敗を繰り返しても援助者と繋がり続け、危機を回避するための協働や、訪問やグループワーク等による社会的孤立を防ぎ、全人的な支援の持続が有効であると論じた。

<当ブログ筆者の論文>
当ブログ筆者の論文 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月
ISSN 0919-2034

 東京都による福祉施設職員の実践を支援する研修プログラムとして、開発し、実施を継続している。
 福祉施設職員のストレスケア、燃えつき予防を支援するために、この研修プログラムを開発した。職員のメンタルヘルスの不調等の課題は、実践に影響し、施設にとって支援の質の低下に繋がる。職員のストレス・マネジメントは、施設のリスク・マネジメントでもある。この研修は、離職を防ぐメンタルヘルス対策のみならず、サポーティブな職場づくり、質の高い実践の持続をも視野に入れ、開発した。各施設において実施し、現場からのフィードバックを活かし、プログラムの更なる改善を図った。

貧困問題と相談援助 当ブログ筆者の講演 音声記録の一部を公開中


<社会福祉士養成学科、社会福祉士養成科等、日本福祉教育専門学校卒業生の皆様にお知らせ>
日本福祉教育専門学校同窓会のご案内 9月24日(土)14時 当日参加歓迎<2016年3月卒業生は無料>
 日本福祉教育専門学校の各学科専任教員や退職教員、非常勤講師、職員も参加します。

 参加できる卒業生(全学科、全年度)の皆様は、ぜひ同窓会会場ににお越しください。当ブログ筆者も後半から合流します(予定)。
 当日の飛び入り参加もお待ちしております。遅れて参加しても大丈夫です。
 お子様と一緒に参加しても大丈夫です。小学生以下の会費は無料です。

 日本福祉教育専門学校 第21回同窓会
 日時 平成28年9月24日(土)
 14:00~16:00 懇親パーティー
 場所 ハイアットリージェンシー東京
 東京都新宿区西新宿2-7-2

 
 会費 1,000円
 (2016年3月卒業生は無料でご招待)
 同窓会事務局 TEL:03-3982-2511 FAX:03-3982-5133 MAIL:dosokai@nippku.ac.jp

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# by yrx04167 | 2016-09-19 10:32 | Trackback | Comments(0)
2016年 09月 17日

講義概要 介入技術、社会的支援介入、モデリングとは 地域福祉の理論と方法 29回社会福祉士試験模擬問題

相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第22回講義レジュメ概要1
当ブログ筆者(本校専任教員、社会福祉士)が、社会福祉士養成学科にて、2016年9月21日に講義      
<この記事は、ダイジェスト版と講義当日の補足。レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>

10章2節 介入の方法と留意点・続き
4 介入の技術 テキストP217
*多様な介入技術

・ソーシャルワークにおける介入に用いる専門技術は、人間・環境・時間・空間に適切に介入する技術、実践モデル・アプローチを適切に用いる技術、協働の技術、クライエントを参加させる技術、スーパービジョン等を活用する技術などがある。
・ガービン(C.D.Garvin)らのソーシャルワーク介入の技術の提示。
 「価値の明確化を図る」 役割とは 略
 「コーチングを活用する」 コーチングは後述
 「行動変容を図る」 行動変容アプローチは、先に講義で解説。
 「役割達成に留意する」などをあげている。

・平山らは、「課題中心システム介入方法を試みる」「認知再構成技法を活用する」「クライエントの問題解決能力を促進する」「環境改善と社会資源を発展させる」「環境改善の介入方法を図る」「エンパワメントの方法」をあげている。

・ドルフマンによる、臨床ソーシャルワークの16の介入技術
 「関係構築、イメージ、指示的な影響(アドバイスと教育)、隠喩(比喩)・逸話・寓話、自己開示、調査分析、解釈、契約、ロールプレイング、明確化、モデリング、支持療法、受容、感情の解放、ケース情報の図表による表現、読書療法」を挙げている。

*対話という援助の方法
 ダイアログは、ストレスが高じた状態の対象者の語りを支え、尊重し、傾聴からはじまる支援のあり方である。

・援助者による、クライエントが不得手とするコミュニケーションの媒介、人々の間の相互支援のファシリテーションや、人間関係の現実的調整の推進という援助の方法。

・クライエントの「喪失」の意味付け-人生における。
・これらのようにクライエントの痛みに関わる際、気づきを言語化する能力が必要である。
 共有化等の能力も求められる。
・クライエントの内面(肯定的な側面も否定的な側面も含めた)、感情の理解の深化のために 略


<補足>
*解説:読書療法 Bibliotherapy
 講義にて解説。

・クライエントのカタルシスのために感情の表出を促進しながら 略

・略 平静を保つということ。感情のコントロールを維持するために。

・共感疲労をめぐって

・クライエントが主体的に語ることを促進する支援のスタイル。

・福祉サービス利用者のレジリエンスとは。

・クライエントのコミュニティにおける居場所を求めて。
 繋がり、語り合い、協同、相互支援システムの構築という課題。

・今日の社会のなかで、ストレスにどのように向き合いながら生きていくのか。

・コーチングを受ける人(クライアント)を目標達成に導く 略


・解説:役割演技とは role playing

・心理劇(サイコドラマ)
・社会的な学習や訓練の方法
対人関係の改善やリーダーシップ訓練

・認知行動療法 cognitive behavior therapy

*モデリングとは
・観察による学習。
 他人の行動を観察することによって 略
・ライブモデリング(実物のモデルを用いる方法)
 象徴モデリング(VTRや映画、物語などの媒体を使用する方法)
 内潜モデリング(来談者自身にモデルをイメージ化させる方法)など

*支持の技法

*基本的コンピテンシー・モデル(アンダーソン)<テキストP218要旨>
・ソーシャルワーク過程展開に必要な前提条件となる実践能力と、基本的実践能力から構成される。
・これらのコンピテンシーは、介入の各段階で活用される。

<前提となる実践能力>
 「人と環境の相互作用の生態学的視座をすべての直接サービスの実践状況に適用する能力」
 「自己覚知をすべての対人サービスの状況において専門職として自己を用いるべく利用する能力」。

<基本的実践能力>
・生活状況と援助状況の波長合わせ能力
・クライエント主体の援助関係確立能力
・ソーシャルワーク過程開始能力

・ソーシャルワーク過程持続能力:以下の七つの技能
①セッションの波長合わせと契約:クライエントと解決すべき事柄について意見の一致を生み出す。

②精査と明確化:クライエントの現実を理解して、評価を続け、サービス計画を立てるために明確化する

③共感:クライエントの感情の分別し、感情がクライエントにとってもつ意味に積極的に反応する。

④自分の感情を共有すること:介入に関連づけて自分自身の感情を純粋に表現する。

⑤積極性を要望すること:過程の目的がクライエントの活動であることを確認する。

⑥情報の提供:関連するデータをはっきりと示す。

⑦実践理論の活用

・クライエント・システムと資源システムとの権利擁護・調整活動能力:二つの技能
①連携:クライエントとフォーマル資源、インフォーマル資源の人々とを連携する。
②権利擁護:クライエントのニーズや権利を積極的に守る。

・来談者中心という支援のあり方
 技法よりも基本的な治療的態度がより強調
 情緒的な関係が必須である ロジャース

・援助者の自己一致、真実性
 ロジャース  先ずは、率直な感情表現からはじまると言えるか

・クライエントの積極的な参加を求めていく
 クライエントの力こそ問題解決の源
 人それぞれの価値は既にあるのであり、皆が持っている。


5 介入の技法 テキストP219
・コンプトン(B.R.Compton)らの介入技法の提示
1)資源を確保する(資源の提供、直接介入を図る、組織化が含まれる)
2)自己覚知を高める
3)社会的技能を強化する
4)情報にアクセスする
5)意思決定を促進する
6)意味を探索すること

・ソーシャル・スキルとは何か。

・人間の生活を総合的に支援する取り組みとしてのソーシャルワーク実践。

・就労支援のあり方

・ワーク・ライフ・バランスとは


・ミルンの「社会的支援介入」
1)ネットワークの分析
2)支援観察システムを作動させる
3)社会的支援の相互作用分析を行うこと
4)関係質問紙を作成する
5)社会的支援のクラスターに留意する
6)日常会話の機能を果たす
7)社会階級と交互作用ストレスモデルのパス解析を試みる
8)ソーシャルワーカーを援助する介入を行う
9)遠隔的介入の役割を果たす
10)当事者との協働フローチャートを作成する
11)専門的活動の変化促進を図る
12)ワークシステム開発の支援システムを作動させる
13)EBP促進のガイドラインを提示する などをあげている。

6 介入の留意点 テキストP219
①ガンブリルの「クリティカル・シンカー」でなければならない。
 柔軟に対応する許容力と、常に根拠を求める姿勢の保持。
 根拠を重視する姿勢は、今日のソーシャルワークの介入に必要なものである。

②根拠に基づく実践=EBPとは何か
・全米ソーシャルワーク教育協議会(CSWE)の2004年10月改正「教育方針と資格基準」(EPAS)の「カリキュラム内容の基本」。
「価値と倫理」「多様性」「リスクを被る集団と社会的・経済的正義」「人間行動と社会環境」「社会福祉政策とサービス」「ソーシャルワーク実践」「調査研究」「現場教育」を把握していること。

・柔軟性による反応とは

補足
 クライエントが、揺るがない自信を持つことの支援
 人間関係の本質-そばにいるだけで、その人独自の価値がある。

・介入によって、人間関係をもつこと,ものごとを成就すること,成長のための新しい経験を提供する。
・しかし、援助者等と人間関係が成立するとともに,否定的感情、摩擦や衝突などが起こりやすくなる。

・ソーシャルワークの提供するものは、実生活の経験に沿うものでなければ、知識、技術のみでは虚しい。
・人間全体がつながりあった社会をつくっていくという今日的課題。
 全てがつながっていること、それぞれが相互に関わりを持っていること。
 人間はすべての中の一部であり、再びつながりあうことを目指すこともソーシャルワークの援助の指向性ともいえよう。



地域福祉の理論と方法 練習問題
社会福祉士国家試験過去問題

第29回社会福祉士国家試験 精神保健福祉士国家試験受験対策 共通科目

問題3 民生委員に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい。
1 民生委員は,福祉行政の補助機関としての性格と民間ボランティアとしての性格の二面的性格を持っている。
2 民生委員協議会は,民生委員の職務に関して必要と認める意見を関係各庁に具申することができる。
3 民生委員は,その職務に関して,市町村長の指揮監督を受ける。
4 民生委員は,職務の一つとして,社会福祉を目的とする事業を経営する者又は社会福祉に関する活動を行う者と密接に連携し,その事業又は活動を支援することが求められている。
5 民生委員の守秘義務については,個人情報の保護に関する法律に規定されている。

問題1 地域福祉の理念に関する次の記述のうち,適切なものを一つ選びなさい
1 ノーマライゼーションという用語が用いられた最初の政府文書は,イギリス保健省の『保健と福祉におけるコミュニティケアの進展』である。
2 自立生活運動は,デンマークにおける知的障害者の親の会を中心とした運動が起源である。
3 コミュニティケアは,アメリカのカリフォルニア大学バークレイ校の障害学生の生活を保障することをきっかけとして始まった。
4 ソーシャル・インクルージョンは,共生社会,排除しない社会を目指す考え方として登場した。
5 「住民主体の原則」は,エンパワーメントの考え方に強い影響を受けて生まれた。

*解答と解説は記事下をクリック
 民生委員、民生委員法とは 
 社会奉仕の精神
 民生委員推薦会
 地方社会福祉審議会とは


民生委員法


<当ブログ筆者の説明会 無料講座 要予約>
 子どもを救う社会福祉士 児童虐待、子どもの貧困とソーシャルワーク
2016年9/26(月) 18:00から19:00
社会福祉士養成学科、社会福祉士養成科説明会
担当 関屋光泰
日本福祉教育専門学校 高田校舎

 社会福祉士は様々な領域で実践しています。今回の説明会では、子どもの貧困や虐待をテーマに、社会福祉士養成学科 学科長の当ブログ筆者が、お話しします。
 子どもを支援する社会福祉士の役割や仕事内容を社会福祉士の実務20年の筆者が分かりやすく説明します。
 児童福祉に関心をお持ちの方、社会福祉士やスクールソーシャルワーカーのことを知りたい方、ご参加ください。質問や相談も歓迎です。


当ブログ筆者の出張講義 福祉施設職員研修 無料
東京都の登録講師派遣事業

「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修」講座番号85

内容 介護、福祉職員のストレスへの対処や燃えつきの予防、心身の健康のセルフケアを支援する研修
・福祉施設職員の職務ストレスに対するセルフケアの促進、その方法
・ストレッサーのチェック
・実践ストレスのセルフケアのプロセス
・ストレスから復元する力=レジリエンスを強める
・ストレッサーの自己分析 
・福祉の職場の総合的ストレス・マネジメント
・ストレス場面への対処。リラクゼーションの方法
・援助者のエモーショナル・リテラシーの向上 感情のコントロール
・福祉施設職員の実務上の対策、専門職としての成長へ
・職員のメンタルヘルス ストレングス
・実践ストレスを成長に繋げていくために。
・チームリーダーによるサポーティブな職場のファシリテーション 等

「生活困窮者、生活保護受給者対象のグループワーク」講座番号79
内容 貧困、生活保護受給者対象のグループワークプログラムと留意点等を、ブログ筆者の実践や事例に基づき解説

「障害者福祉施設におけるグループワークの基礎」講座番号52
内容 福祉施設におけるグループワークのプロセス、方法、プログラム等の援助技術の基礎を解説。 後述

「福祉施設職員の職業倫理、ハラスメント予防」講座番号86
内容 福祉施設職員に求められるモラルや福祉マインドの基礎と、ハラスメントの予防を含めて解説。

 上記はブログ筆者 関屋光泰が担当する研修です。
この講座は、東京都福祉保健局の委託による、福祉・介護・保育事業所対象の職場研修です。ブログ筆者等の講師が出向きます。講師謝金 無料
申込締切日平成28年9月23日(金)必着

詳しくは下記をクリック
東京都社会福祉協議会登録講師派遣事業


福祉施設職員のメンタルヘルスの支援 職員のストレスマネジメントと施設のリスクマネジメント 当ブログ筆者の論文 抜粋 リンク

当ブログ筆者執筆の新刊
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題 依存症と生活困窮(pp.171-178)
<概要>
 簡易宿泊所街「寿町」の精神科診療所におけるアルコール依存症と薬物依存症患者の支援の実践から、回復を図るグループワークや相談援助の課題等を考察した。
 生活保護を受給し簡易宿泊所に居住するアルコール・薬物依存症患者の回復の鍵を握るものとして、レジリアンスを挙げた。具体的には失敗を繰り返しても援助者と繋がり続け、危機を回避するための協働や、訪問やグループワーク等による社会的孤立を防ぎ、全人的な支援の持続が有効であると論じた。

平成28年度 社会福祉士・精神保健福祉士全国統一模擬試験

貧困問題と相談援助 当ブログ筆者の講演 音声記録の一部を公開中

*練習問題 解答と解説 下記をクリック

More*解答と解説:民生委員、民生委員法とは ⇒⇒⇒
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# by yrx04167 | 2016-09-17 10:01 | Trackback | Comments(0)
2016年 09月 02日

福祉施設職員研修 職員のストレスケア、福祉倫理 東京都の登録講師派遣事業 ブログ筆者の出張講義 無料

当ブログ筆者の出張講義 福祉施設職員研修 無料
東京都の登録講師派遣事業

「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修」講座番号85

内容 介護、福祉職員のストレスへの対処や燃えつきの予防、心身の健康のセルフケアを支援する研修
・福祉施設職員の職務ストレスに対するセルフケアの促進、その方法
・ストレッサーのチェック
・実践ストレスのセルフケアのプロセス
・ストレスから復元する力=レジリエンスを強める
・ストレッサーの自己分析 
・福祉の職場の総合的ストレス・マネジメント
・ストレス場面への対処。リラクゼーションの方法
・援助者のエモーショナル・リテラシーの向上 感情のコントロール
・福祉施設職員の実務上の対策、専門職としての成長へ
・職員のメンタルヘルス ストレングス
・実践ストレスを成長に繋げていくために。
・チームリーダーによるサポーティブな職場のファシリテーション 等

「生活困窮者、生活保護受給者対象のグループワーク」講座番号79
内容 貧困、生活保護受給者対象のグループワークプログラムと留意点等を、ブログ筆者の実践や事例に基づき解説

「障害者福祉施設におけるグループワークの基礎」講座番号52
内容 福祉施設におけるグループワークのプロセス、方法、プログラム等の援助技術の基礎を解説。 後述

「福祉施設職員の職業倫理、ハラスメント予防」講座番号86
内容 福祉施設職員に求められるモラルや福祉マインドの基礎と、ハラスメントの予防を含めて解説。

 上記はブログ筆者 関屋光泰が担当する研修です。
この講座は、東京都福祉保健局の委託による、福祉・介護・保育事業所対象の職場研修です。ブログ筆者等の講師が出向きます。講師謝金 無料
申込締切日平成28年9月23日(金)必着

詳しくは下記をクリック
東京都社会福祉協議会登録講師派遣事業

福祉施設職員のメンタルヘルスの支援 職員のストレスマネジメントと施設のリスクマネジメント 当ブログ筆者の論文 抜粋 リンク

<事業所に対する育成支援事業 登録講師派遣事業 東京都>
 障害者福祉施設におけるグループワークの基礎 研修 抜粋


 講師のグループワーク実践事例から
 生活保護受給、精神障害者対象のグループワーク、精神科デイケアにおけるプログラム。


<1.グループワーク 概要>
①グループワークが活用されている領域

・社会福祉施設等の利用者を対象に、人間関係調整やコミュニケーション、生活意欲の向上などのために展開されている。
・病気の治療、リハビリテーションの一環としての、病院,保健所などにおいて展開される当事者や家族へのグループワークもある。
 社会生活への適応、自立のトレーニングを目的にしたグループワークは、矯正・治療施設でも活用されている。

②グループワークの概要
・グループによる意図的なプログラム活動やグループ内外の相互作用を活用して、個々のメンバーの成長をめざし,個人,集団,社会のさまざまな問題への効果的な対応を支援する援助方法である。
・グループワークは、利用者に所属意識、成長、関係、新たな経験等をもたらすものである。
 ソーシャル・インクルージョン、自立支援を具体化する援助プログラムとしても有効である。
 生活困窮、社会的排除等の問題が存在する今日、社会福祉、就労支援において求められる援助方法であると言えよう。

<2.グループワークの援助媒体>
①援助者(ワーカー)とメンバー(参加者)の援助関係

・援助者の二つの立場-グループ援助の相互性
・二つの視点-メンバー個人とグループ全体を理解する
・援助者の二つの働き-グループの動きの活性化(促進)と、利用者のサポート。

・ワーカーは、可能ならしめる人(側面的な援助)
 (望ましい)変化を起こさせる人
 グループ内外の相互作用の媒介者、社会参加の拡大。

・シュワルツの「平行過程の原理」ワーカーとメンバーの役割分担。
 略 詳細は研修において。

②メンバー間の相互作用
・メンバー間の相互作用から、仲間同士の支持、問題解決の力を引き出すことが、重要な課題である。グループワークは、利用者の相互援助システムを志向する 略 詳細は研修において。
*メンバー間の相互作用の理解-グループの治療教育的力
・グループワークは、援助者が自然発生的あるいは意図的に形成されたグループの利用者の相互作用を活用し、その治療教育的力によってさまざまな目標の達成を目指す。
 しかし、グループの力は「両刃の剣」といわれる 略

③プログラム活動
1)プログラム活動の意味 

・グループワークは、「プログラム活動」を働きかけや動機づけの手段として,計画し,実践し,評価することで相互援助機能を生み出している。
・利用者は、活動を一緒にする過程で起こる相互作用によって,グループのまとまりや協力,連帯,共同などの関係をも生み出していく
⇒ 具体的には 略
 「結果」より活動の「過程」を重要視する 略

2)プログラム計画の前提 
 第1前提:どんなプログラムでも利用者のニーズが何よりも優先しなければならない。
 第2前提:プログラムはどこまでも目標達成のための手段であり,目的ではない。 
 第3前提:援助者はプログラム活動を「助ける人」であり,中心になって「やる人」ではない。

 前田ケイのプログラム活動の定義では、「グループがそのグループ目的に沿って行う,あらゆる具体的な活動を指し,その活動の計画,実行,評価などにわたる全過程を通しての活動を含む」。

3)プログラム材料 
 プログラム活動を進める際に利用されるプログラムの素材のことである。
*プログラムの種類(例)
(1)レクリエーション活動

 各種スポーツ(エアロビクス、ヨガ、ゲートボール),旅行、手芸、芸術(絵画)、音楽(鑑賞・演奏)など。
 プログラム事例 略
(2)社会参加活動
 環境(公園清掃)・リサイクル・緑化活動など。 プログラム事例 略
(3)社全体験学習活動
 プログラム事例 略
(4)訓練・自立支援活動
 調理実習、メンバーミーティング,作業(園芸)など。
(5)日常生活活動
散歩,雑談,会食など。
プログラム事例 略

4)プログラム計画の原則
*プログラムがメンバーの興味とニーズに基づいて設定されているか。
 援助者はメンバーの興味の発見に努めておかなければならない。
*メンバーの能力とレディネス(準備性)が考慮されているか。
 略 利用者の能力等に適合し,全員が参加可能で満足が得られるような活動を考慮することが大切である。

*グループワークにおけるプログラムの意義
①自由な自己表現の可能性
・自己表現の手段を豊かにし,技能を高めていくためのものとして,重要である。
身体的な表現を伴うスポーツ,手工芸などである。
②集団を安定させる機能
グループの発達と展開には,グループのまとまりと安定が必要である。
音楽や単純なルールによって設定されるゲーム,グループ独自の財産(規約,グループの名称,旗)を作り,持つことである。
③新たな集団過程を展開させる可能性
集団の展開は,グループやメンバーが新しい課題に直面し,さまざまな体験,成長させるものとして重要である。
この可能性が高いのは,他のグループと交流、グループの直面する問題についての討論などである。
④グループの組織化を要求される可能性
集団内の役割分担を必要とされる小旅行,演劇などである。


<その他、研修内容 詳細は研修において解説>
*グループワークにおける社会資源


*社会資源の活用にあたって,援助者の役割

<グループワークの展開過程> 
*準備期

 波長合わせ、グループの計画・構成、予備的な接触 
*グループの計画と組織内の合意形成
・複数の利用者のために、必要と考えられるグループをつくっていく=グループの計画である。
また、所属組織内の合意を形成し、職員からの支持を得て、支援体制を樹立する。

*グループ形成計画 グルーピングの実際
(1)利用者の構成要素
・参加メンバーの性別,年齢,学歴,結婚歴,職歴,身体的・精神的特徴,社会経済的状況などを指す。
・要素を限定した同質グループ,又は異質要素をもったグループがある。

(2)参加メンバーの募集,選択

*開放的グループか閉鎖的グループか
*波長合わせ=的確な理解と反応のための準備的行為
 利用者への波長合わせ

*開始期-契約
*グループの特徴
 円滑な開始・接近と逃避
 契約作業-グループの目標と契約(約束)の確認-
 グループの課題(目標)
 グループワークにおける援助者のコミュニケーション技術
 コミュニケーションの媒介
 グループの凝集性を促進させる技術
*グループダイナミクスと援助者
 われわれ感情、グループ規範、グループ圧力等 略

*作業期
*信頼感と凝集性の強化
*人間関係のストレッサー。グループの機能不全
・プログラムに連続性を持たせる
・個々のプログラム活動を全体のプログラム活動の展開の中で見る

*終結期

コノプカによるグループワークの14の原則
1.グループ内での個別化

 利用者個人の独自性、相違点を認識し,それにしたがって支援する
 ワーカーはグループの経験が個々の利用者にどのような効果をもたらし、一人ひとりがどのように考え、感じ、行動しているかを理解し、個別化した支援を行う。

2.グループの個別化
 多種多様のグループをそれぞれ独自のグループとして認識し,行動する
 グループワークはそれぞれグループの特徴をもって実施されている。

3.メンバーの受容
 各個人をその個人独特の長所・短所とともにありのままに受け容れる
*援助者は、共感しているという気持ちを言葉や行動で積極的に伝えていくが、積極的に自分から働きかけてこない利用者は、援助者からの働きかけを最も必要としている。

4.ワーカーとメンバーの援助関係の構築
 グループワーカーとグループメンバーとの間に意図的に援助関係を創ること

5.メンバー間の協力関係の促進
 グループメンバーの間によい協力関係ができるように支える

6.グループ過程の変更

7.参加の原則
 ワーカーは利用者が各々の能力に応じて参加できるような活動を考え、メンバー相互の交流が促進されるよう参加を促していく

8.問題解決過程へのメンバー自身の取り組み
 メンバーが問題解決の過程に参加することができるように援助すること

9.葛藤解決の原則

 メンバー自身の、またグループ内での葛藤に対して,メンバーが自分たちで解決できる方法を見出せるように導くこと。
 ワーカーは,メンバー自身やグループが持つ葛藤に気づき,それを抑圧するのではなく,必要に応じてその葛藤を表出させることが必要となる。そして,逃避することなく葛藤を直視し,主体的に取り組めるように支持しなければならない。
 メンバーにとって,ワーカーの支持がある場面で葛藤の解決方法を学べることはきわめて有意義であり,社会的成長を促進させることにつながる。

10.経験の原則
 人間関係をもつことにおいて,また、ものごとを成就することにおいて,多くの新しい経験を与えること

11.制限の原則
 制限を,各個人およびグループ全体の状況に対する評価に基づいて,巧みに用いてゆくこと
 利用者が自分や他人を脅かしたり、人間関係を破壊する行動をとったりすることがないよう保護し、利用者の自我を強化し、援助者とよりよい援助関係を保っていく。

12.プログラムの活用
 各メンバー,グループ目的および目標、評価に基づいてそれぞれの状況にふさわしいプログラムを意図的に用いていくこと

13.継続的評価
 個人およびグループ過程について継続して評価を行うこと

14.グループワーカーの自己活用
 ワーカーは暖かく,人間的に,訓練によって修得した方法にしたがって自己を活用してゆくこと
*自己を援助の道具として用いること。援助者は集団のなかで利用者と行動をともにするが、ただ集団の過程を観察するために存在するのでなく、必要な援助をするために存在する。


当ブログ筆者が報告を行います お知らせ
第46回全国社会福祉教育セミナー2016 会場 淑徳大学 「ソーシャルワーク教育の新たな発展をめざして」
分科会第4 『一般・短期養成施設や通信課程におけるソーシャルワーカー養成の現状と課題(仮)』2016年10月30日

コーディネーター: 空閑浩人(同志社大学)
発題者: 山本由紀(上智社会福祉専門学校)
     明星明美(日本福祉大学福祉経営学部 通信教育)
     関屋光泰 (日本福祉教育専門学校)
主催 日本社会福祉教育学校連盟 日本社会福祉士養成校協会 日本精神保健福祉士養成校協会



当ブログ筆者執筆の新刊
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題 依存症と生活困窮(pp.171-178)
<概要>
 簡易宿泊所街「寿町」の精神科診療所におけるアルコール依存症と薬物依存症患者の支援の実践から、回復を図るグループワークや相談援助の課題等を考察した。
 生活保護を受給し簡易宿泊所に居住するアルコール・薬物依存症患者の回復の鍵を握るものとして、レジリアンスを挙げた。具体的には失敗を繰り返しても援助者と繋がり続け、危機を回避するための協働や、訪問やグループワーク等による社会的孤立を防ぎ、全人的な支援の持続が有効であると論じた。

平成28年度 社会福祉士・精神保健福祉士全国統一模擬試験

貧困問題と相談援助 当ブログ筆者の講演 音声記録の一部を公開中
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# by yrx04167 | 2016-09-02 16:15 | Trackback | Comments(0)