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相談援助の基盤と専門職 第10回講義 練習問題  *6月18日の授業にて実施

相談援助の基盤と専門職 第10回講義 練習問題

*6月18日、社会福祉士養成学科にて実施。

<正しいものは○、誤っているものは×で解答しなさい>

問題1 ソーシャル・ケースワーク専門職が、精神分析理論とのかかわりで診断主義(診断派)と機能主義(機能派)とに分裂するほどの激しい論争を展開したのは、主に1920年代から1930年代である。

問題2 ケースワークの体系化は、精神分析学や心理学等の諸科学を理論的背景として発展してきたが、1960年代には貧困や差別など社会・福祉問題の解決には有効ではないと批判された。

問題3 H.バートレットは、「診断主義」「機能主義」の対立が続くなかで、社会福祉援助技術と社会科学との連携を訴え、「リッチモンドに帰れ」と主張した。

問題4 J.タフトは、機能主義個別援助技術の初期の論者の一人であり、援助者がぞれぞれの「機関の機能」を代表して援助するという視点を提示した。

問題5 H.アプティカーは折衷主義といわれる論者の一人で、機能主義個別援助技術に診断主義の理論を取り入れて統合化を進めた。

問題6 パールマンによるワーカビリティとは、問題解決に向かうクライエントの能力(身体的・知的・情緒的)と,自発的に援助を受けようというクライエントの動機づけ、問題解決の機会をさす。

問題7 インフォーマル・グループとは、1920年代のアメリカでメイヨーらのホーソン工場実験のなかで,この小集団の存在と意義が知られるようになり、組織図では見えない自然発生的な非公式的な小集団をいう。

問題8 1930年代になると、フロイトの精神分析学を否定するO.ランクの意志心理学を基礎とする「診断主義」個別援助技術が形成された。

問題9 1950年代、H.パールマンは、個別援助技術に「ソーシャル」な特質を取り戻すために、「診断主義」の考えを排除して「問題解決モデル」を提示した。

問題10 ハミルトンは「問題解決モデル」のなかで、個別援助技術の構成要素として「人(person)」「問題(problem)」「場所(place)」「過程(process)」の"四つのP"をあげた。

問題11 ワーカビリティの意味とは、ソーシャルワーカーの社会福祉実践能力のことである。

問題12 コミュニティワーク・地域援助技術は、理論的にはJ.デューイの進歩主義教育学や1930年代の実証的グループ・ダイナミックスの影響を受けている。

問題13 グループワーク・集団援助技術の源流となった諸活動には、成人教育運動や公共のレクリエーション運動は含まれない。



*解答は、下記をクリック



相談援助の基盤と専門職
前期10回 練習問題 正答と解説


問題1 × 正しくは「主に1930年代から1940年代である」。機能主義は1930年代に登場したのだから、元の文章はありえない。診断主義は1920年代に登場した。

問題2 ○ 

問題3 × 「リッチモンドに帰れ」は、A.マイルズである。

問題4 ○

問題5 ○ 正しい

問題6 ○ 正しい

問題7 ○ 正しい

問題8 × 正しくは、「機能主義」

問題9 × パールマンは基本的には診断主義の考え方だったが、機能主義の長所を折衷的に取り入れた(折衷主義といわれる)。診断主義の考えを排除していない。

問題10 × 正しくは、H.パールマン

問題11 × 正しくは、ワーカビリティとは、ワーカーから提供される援助を活用する、クライエント自身の問題解決に向けた諸能力である。

問題12 × 正しくは、グループワーク、集団援助技術

問題13 × 成人教育運動や公共のレクリエーション運動も含まれる。




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by yrx04167 | 2009-06-18 15:34 | Comments(0)