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相談援助の基盤と専門職 前期第11回・12回 練習問題 *7月2日の授業

相談援助の基盤と専門職 第11回、12回講義 練習問題

*7月2日、社会福祉士養成学科にて実施。

<正しいものは○、誤っているものは×で解答しなさい>

問題1 H.アプティカーは折衷主義といわれる論者の一人で、機能主義個別援助技術に診断主義の理論を取り入れて統合化を進めた。

問題2 1960年代、F.ホリスは、「診断主義」個別援助技術の理論に「状況の中の人」という視点を取り入れ、「心理―社会モデル」として体系化した。

問題3 賀川豊彦は、『社会福祉実践の共通基盤』を著し、社会福祉援助技術の共通基盤と準拠枠を明確化した。

問題4 1908(明治 41)年、内務省は「第 1 回感化救済事業講習会」開催し、救済・感化事業を中心としつつ、都市農村改良から施設管理、特に感化事業の処遇内容に重点がおかれた講習が行なわれた。

問題5 青少年団体やセツルメント運動は、1880~90年代に日本に移入された。当時の代表的なセツルメントとして、石井十次が設立した「岡山孤児院」がある。

問題6 1917年の岡山県済世顧問制度に始まる方面委員制度は、ドイツのエルバーフェルト制度やCOSの友愛訪問などを参考にして、民間の篤志家に貧困世帯の援助や生活状態の調査に当たらせたものである。

問題7 リッチモンドのケースワークの定義や方法論は、1920年代に日本でも紹介され、「救護法」制度に伴う公的な救済事業に反映された。

問題8 1909年、竹内愛二の『救済制度要義』は,日本社会事業の古典の一つであり、「夫れ救貧は末にして防貧は本なり防貧は委にして風化は源なり」等が強調されている。

問題9 1924年に設立された東京帝国大学セツルメントは、日本における代表的な学生セツルメントの一つである。

問題10 大正6年に岡山県に設置された方面委員に始まり、翌年大阪府に民生委員制度が創設されたことによりこの制度は全国に広がった。

問題11  1924(大正13)年に、三好豊太郎は「ケースウォークとしての人事相談事業」を著し、個別援助技術を本格的な紹介し、「社会事業の中心生命はケース・ウォークである」と論じた。

問題12 日本の代表的なセツルメントの一つは、明治30年に山室軍平によって創設されたキングスレー館である。



*解答は下記をクリック



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<正答と解説>

*相談援助の基盤と専門職 前期第11回・12回 練習問題 

問題1 ○ 正しい

問題2 ○ 正しい

問題3 × 正しくはバートレットである。
 賀川豊彦は、神戸新川の貧民街においてキリスト教社会事業家としてセツルメント活動を行ない、また,労働組合,農民組合,生活協同組合運動などでも多彩な活躍をした。

問題4 ○ 正しい。

問題5 × 石井十次も大阪でセツルメント活動をしていたが、「岡山孤児院」はセツルメントではない。当時の代表的なセツルメントを挙げるとすれば、片山潜が設立した「キングスレー館」である。

問題6 ○ 正しい

問題7 × リッチモンドのケースワークの定義や方法論は、1920年代に日本でも紹介されたものの、「救護法」制定に伴う公的な救済事業には反映されなかった。

問題8 × 正しくは井上友一である。
 竹内愛二は1938年『ケースウォークの理論と実際』でアメリカのケースワークを体系的に紹介した。

問題9 ○ 正しい

問題10 × 済世顧問制度→方面委員制度→(戦後)民生委員

問題11 ○ 正しい

問題12 × キングスレー館は片山潜
 山室軍平は、救世軍の発展に尽力し,日本のキリスト教社会事業の開拓的役割を果たした。(主著『平民之福音』(1899))





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by yrx04167 | 2009-07-03 09:37 | Comments(0)