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現代社会と福祉 練習問題 基礎編―ソーシャルワークの定義―社会福祉士・精神保健福祉士受験対策

現代社会と福祉 練習問題 基礎編

問題9 次の記述のうち、正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。

A 「セーフティネット」とは、説明をうけた上での同意である。例えば、医師が患者に診療の目的・内容を十分に説明して、患者の納得を得て治療することである。
B 「児童後見制度」とは、判断力が衰えたり、認知症高齢者、知的障害者など自分自身の権利を守ることが十分でない人(成人)の財産管理や身上監護を支援する制度である。 
C ユニバーサル・デザインは、高齢であることや障害の有無などにかかわらず、すべての人が快適に利用できるように製品や建造物、生活空間などをデザインすること。アメリカのロナルド=メイスが提唱した。
D 昭和56年(1981)は、国連「国際障害者年」であり、テーマは完全参加と平等であった。

《組み合わせ》
1  A  C
2  A  D
3  B  C
4  B  D
5  C  D



問題10 国際ソーシャルワーク連盟(lFSW)の"ソーシャルワークの定義"の文章(一部)について、空欄 A、B、Cに該当する語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

 ソーシャルワーク専門職(ソーシャルワーカー)は、人間の福利(ウェルビーイング)の増進を目指して、社会の
<  A  >を進め人間関係における問題解決を図り、人びとの<  B  >と解放を促していく。ソーシャルワークは、人間の行動と社会のシステムに関する理論を利用して、人びとがその環境と相互に影響し合う接点に介入する。
<  C  >と社会正義の原理は、ソーシャルワークの拠り所とする基盤である。

《組み合わせ》
   A     B        C
1 民主化  収容     社会的排除
2 終焉   改良    スーパービジョン
3 統制   祝祭     インテグレーション
4 粛清   社会連帯   ユニバーサルデザイン
5 変革   エンパワメント  人権


問題11 次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A 社会資源とはソーシャル・ニーズを充足するために動員される施設・設備、資金や物資、集団や個人の有する知識や技能等を総称していう。
B 高度成長期から今日に至るまで、国民全体として、非貨幣的ニーズが縮小し、貨幣的ニーズが増大したのは、雇用や所得保障政策が充実してきた一方で、都市化や核家族化などの変化による。
C 社会福祉法において、第二種社会福祉事業である児童、老人、障害者の居宅介護サービスの経営主体は、国・地方公共団体および社会福祉法人に限定されている。
D 社会資源とは、社会福祉法に示される第一種・第二種社会福祉事業だけでなく、家族や友人、ボランティアなども含む概念である。 

 《組み合わせ》
  A  B  C  D
1 ○  ○  ×  ○
2 ×  ○  ○  ×
3 ○  ×  ×  ○
4 ×  ○  ×  ○
5 ○  ×  ○  ○



*解答と解説は下記をクリック



<解答>


問題9 答え5
Aはインフォームドコンセント、
Bは成年後見制度 が正しい。


問題10 答え5
Aから変革   エンパワメント  人権


問題11  答え3
Bは貨幣・非貨幣ニーズが逆である
Cは第二種は限定されない


<解説>
■成年後見制度

 契約における判断能力が不十分な者について,その能力を補充するために代理人等を定め,その者が取引社会の犠牲にされることを防ぐための制度。成年後見制度には,本人があらかじめ契約をして後見人になるべき人とその職務内容を定めておく任意後見と,家庭裁判所が後見人等を選任する法定後見がある。
 法定後見は,補助,保佐,および後見の3段階に分かれており,後見ではすべての法律行為について後見人が代理権を有するもの(全面後見)とし,補助は民法12条所定の事項のなかで必要な項目について補助人に同意権・取消権を付与し,保佐は民法12条所定の事項について一括して同意権・取消権を保佐人に付与することを原則(部分後見)としている。
 任意後見では,本人が必要な事柄を想定して後見人の職務(委任)内容を定めることができ,後見人を選ぶこともできる点でより自己決定に適ったシステムになっている。任意後見は公正証書で契約する必要があり,本人の能力が補助相当になった段階で家庭裁判所に任意後見監督人の選任を申し立て,その選任により開始される。

■国際障害者年
 1976年12月開催の国際連合第31回総会は,1981年を国際障害者年とすることを無投票で決議した。この決議案は43カ国の共同提案で提出されたものであり,代表してリビアが説明ならびに支持要請を行った。日本は,提案国に入っていない。国際障害者年は,国際婦人年(1975年)ならびに国際児童年(1979年)に続いて設定された国際年で,特に1975年に国連総会が採択した障害者権利宣言が影響したとされている。当初の決議では,そのテーマを「完全参加」としていたが,後の決議(1979年)で「平等」が加えられ,最終的なテーマは「完全参加と平等」となった。

■インフォームド・コンセント
 「説明と同意」と訳され,医療において治療や検査は当事者である患者がそのことについて情報を与えられ,同意をしてはじめて行いうるという原則のこと。人体を対象とする生物医学的研究において,被験者が研究について知らされ,承諾をしてはじめて研究を実施しうるとしたことに由来する。1960年代,アメリカでの患者の権利運動で,一般の医療においても患者に対してそのような原則の必要性が求められた。伝えられるべき医学的情報として,検査や治療についての目的や内容,それにより予想される結果,それに伴う危険性,副作用,成功・失敗の確率,代替的な方法,検査や治療を受けないことによる予測される結果等が含まれる。自己の医学的情報についての真実を知る権利と,治療を拒否する権利すなわち自己決定権がインフォームド・コンセントの最も重要な点である。




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by yrx04167 | 2009-12-27 20:26 | Comments(0)