相談援助の理論と方法 第40回講義レジュメ<前半>10/29*ジェネラリスト・ソーシャルワーク

相談援助の理論と方法 第40回講義 レジュメ<前半>2010/10/29
社会福祉士養成科・夜間部にて
6章3節 ジェネラリスト・ソーシャルワークの展開と実践モデル
1 実践モデル相互の関係 テキストP136

・テキストP136図 実践モデル相互の関係 
三つの実践モデルの特徴を、ジェネラリスト・ソーシャルワークとの関係からまとめた図である。
・「治療モデル」における限界と課題を克服するために、「生活モデル」は登場し、「ストレングスモデル」も同様と言えよう。
 しかし、前出の実践モデルを、その後の実践モデルが完全に乗り越えたことは意味しない。
・現実の支援においては、三つの実践モデルを混成し、問題を把握している。
 実践モデルはそれぞれの特徴をもちながら、互いに影響を及ぼしつつ共存し、状況に応じ適宜に活用されているとの理解が現実的なものである。
 実践においては、「課題認識の範型」としての実践モデルは、連続体として理解され得る。

*ジェネラリスト・ソーシャルワークにおける実践モデルの利用
・「生活モデル」を中核とし、「治療モデル」「ストレングスモデル」の強みを活用し、複雑多様な動態としての生活をとらえ、問題を認識する。
・ジェネラリスト・ソーシャルワークの特性から、3つの実践モデルを活用し、クライエントが抱える生活課題の把握を図る。
・現実・課題を認識する際に、「ファインダー装置」として、焦点のあて方が異なる各モデルを、状況に応じて、混成活用することが必要であろう。


2 ジェネラリスト・ソーシャルワークの展開過程と実践モデル テキストP137
・ソーシャルワークの支援過程(課題解決の過程) テキストP137から
 第Ⅰ局面から第Ⅴ局面である
・フィードバック過程、循環過程を形成している。

・支援過程において、実状に応じながら、3つのモデルをそれぞれ活用する必要がある。


3 事例考察による実践モデル理解
・実践モデルの焦点のあて方の違いが、ソーシャルワーカーが設定する「問い」の違いとして現れる。

・実践モデルの利用により、事例のソーシャルワーカーが着眼し、発せられる問いを通じて、テキストは実践モデルの特徴を解説している。

*治療モデル
・クライエントを対象として、どのような問題か、また問題の原因を、客観性をもった因果関係を探求する。
・問題の原因
・周囲との人間関係
・親の育て方の問題
・生育歴、発達課題上の問題
・精神疾患的な課題

・エリクソンによる発達課題等を想定して生育歴を聞き取ること、精神的不調、精神疾患の可能性を探ること等が、具体的に進められる。
これらにより、直接的因果関係を見出していく。

*ストレングスモデル
・ストレングスモデルの特徴は、クライエント等の「強さ」や「能力」に着目し、質問形の問いではなく、意味づけの形で表現される。
・不登校のような問題は、「自分の意思を表明できる能力をもっている」と意味づける。
本人にとって最悪の状況を回避できる力と捉える。
・相談や支援へのアクセスは、事態を打開しようとする意思・意欲と、対処しようとする力をもっている。

・これらの積極的・ポジティブな意味づけにより、治療モデルでは異なるクライエント像を見出すことが可能となる。
・「強さ」や「能力」を具体的に引き出しながら、抱えている課題を解決に導くアプローチが考えられることになる。

*生活モデル
・人と環境の交互作用に着目する。
・交互作用、関係性、家族成員との関係性、地域社会との関係等、クライエントの環境を想定し、その交互作用とそれへの対処・適応について、情報を収集し、包括的・統合的にアセスメント(課題分析)を推進する。
・環境との適応状況
・環境のなかでの、ストレス状況と対処について。
・家族成員との関係。
・近隣・地域社会との関係

<後半に続く>


*前回講義レジュメ 下記をクリック
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 第39回講義 レジュメ<前半>10/25*治療・医学モデル*社会福祉士養成科

社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 第39回講義 レジュメ<後半> 2010/10/25*ストレングスモデル

社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 第38回講義 レジュメ<前半>10/22*ソーシャルアクション過程*社会福祉士養成科

社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 第38回講義 レジュメ<後半>10/22*実践モデル発展の経緯*社会福祉士養成科

社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 第38回講義 練習問題 10/22*社会福祉士養成科・夜間部



<皆様にお知らせ 11/6(土)公開シンポジウム>
*ソーシャルワーク実践研究会は、11月6日(土)13時から14時45分、日本福祉教育専門学校・高田馬場校舎にて開催します。参加費は無料、どなたでも参加できます。
*今回は、敬心祭の一環として、研究会を拡大し、公開シンポジウム「対人援助実践を切りひらく」を開催します。
 コーディネーターに天理大学教授の山田明先生をお招きし、パネラーは、医療ソーシャルワーカー、高齢者・障害者福祉の各分野でソーシャルワーカー(社会福祉士)として活躍する本校の卒業生です。 
社会福祉士・ソーシャルワーカーに関心をお持ちの皆さん、お気軽にご参加ください!
 申し込みは不要です 。

*この研究会は、社会福祉士養成学科・養成科の卒業生を中心に、在校生・教員などの学習交流の集まりです。2ヶ月に1回、社会福祉士の相談援助の現場からの報告、学習と交流を行なっています。

11/6(土)ソーシャルワーク実践研究会 公開シンポジウム
 日時:2010年11月6日(土) 13時から14時45分
■会場:日本福祉教育専門学校 高田馬場校舎
参加費:無料(どなたでも参加できます。)

<お問い合わせ先  下記の予約フォームをクリック>
 学校法人敬心学園 日本福祉教育専門学校
 電話:0120-166-255

<交通アクセス>
JR山手線・東京メトロ東西線・西武新宿線「高田馬場駅」徒歩7分
 案内図です

11月6日(土)は、日本福祉教育専門学校・学園祭『敬心祭』を開催しています。併せてお立ち寄り下さい。

*日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの昼間部です
 社会福祉士養成科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの夜間部です
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by yrx04167 | 2010-10-30 08:31 | Comments(0)