相談援助の理論と方法 第40回講義レジュメ<後半>10/29*心理社会的アプローチ*社会福祉士養成科

相談援助の理論と方法 第40回講義 レジュメ<後半>2010/10/29
社会福祉士養成科・夜間部にて
7章1節 心理社会的アプローチ
1 起源と基盤理論 テキストP144

・心理社会的アプローチは、ホリスによって提唱された。
 臨床ソーシャルワークとも呼称される。
・起源は、リッチモンドによるケースワーク理論にある。
その特徴は、クライエントと環境との間を意識的に調整し、その人物のパーソナリティの変容・発達を図る。
その要は、クライエントの社会的状況とパーソナリティを捉える社会診断にある。
・リッチモンドの理論はその後、診断主義ケースワークに引き継がれた(部分的に)。
診断主義は、フロイトの精神分析理論から影響を受け、中核に位置付けられた。ハミルトンや、トールらが発展させた。その後、心理社会的アプローチとして継承されている。

2 心理社会的アプローチを理解するためのキーワード テキストP144
*臨床ソーシャルワーク
 心理社会的状況下にある人間の行動や発達に着目し、クライエントの社会的機能の維持・向上を支援目標におく。

*精神分析理論
 19世紀末、フロイトにより創始された神経症の病因論と治療法に関する理論であり、人間の「自我」の構造を明示した理論体系である。

*状況のなかの人間
「人」と「状況」と両者の「相互作用」からなる三重の相互関連性によって成立する、重要視点である。

*暫定的目標
すぐに取り組める具体的課題を含んだ特定される目標。

3 適用対象・適用課題
・支援を要するすべての人に適応可能なアプローチである。
家族問題、精神医学的課題、医療的課題の解決に適応できる(ホームレス等にも)。
・一方、言語コミュニケーションが前提となり、動機づけに乏しいクライエントへの適応は困難である。また、クライエントとワーカーとの関係性の重視により支援に時間がかかり、援助過程にクライエントが継続的に参加することが前提になる。加えて、環境要因への介入が弱い点が、指摘される。

4 支援焦点
・援助関係におけるコミュニケーションを通じ、パーソナリティの変容を図り、状況側の機能を高める。人と状況相互の機能不全を改善し、課題の解決を図る。

5 支援展開
・「状況のなかの人間」を中心視点に、援助関係を確立し、両者の協働により、問題の解決を図り、人と状況相互の機能不全を減じることに目標がある。
・アセスメントは、クライエントの問題の原因、状態、また、「人」と「状況」の全体関連において、「誰が、何が問題の解決に向けて変化しやすいのか」に焦点があてられる。
・介入は、援助の初期段階から実際の介入が開始されていくことが強調される。
・アセスメント(診断)に基づく支援計画の策定が、実践の成否をにぎる。

*介入時の技法(六つのカテゴリー)
①持続的支持
傾聴、受容、はげまし、共感的理解など。

②直接的支持
ワーカーからの意見や態度の表明など。

③浄化法
クライエントの状況について探索し、事実を描写し、感情の解放を行なう。

④人と状況の全体関連性についての反省的話し合い
環境や他者との関係に関する思考・感情・認知への気づき。

⑤パターン力動的要因への反省的話し合い
行動傾向、出来事への反応や行動を生み出す思考・感情のパターンを明確化。

⑥発達的要因への反省的話し合い
原家族や幼少期の経験について考察する



*前回講義レジュメ 下記をクリック
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by yrx04167 | 2010-10-30 09:26 | Comments(0)