相談援助の基盤と専門職 後期11回 講義レジュメ 後半 12月6日*社会福祉士養成学科
相談援助の基盤と専門職 後期11回 講義レジュメ 後半 12月6日
*社会福祉士養成学科
9章 総合的かつ包括的な相談援助を支える理論
1節 ジェネラリスト・ソーシャルワークの意義と基本的視点 テキストP156
*ジェネラル(ジェネラリスト)・ソーシャルワーク
・地域福祉と利用者への直接援助を統合し、包括的に支援するために、総合的なアプローチとして必要である。
・ジェネラル・ソーシャルワークの定義には明確なものはないが,本来ソーシャルワークは,人と環境,個人と社会(制度),そしてその交互作用を捉え,さまざまな援助方法を用いて援助をしてきたことが,きわめてジェネラリスト的であると考えられている。共通する特徴は,さまざまな理論を拠り所とする方法を折衷的に活用し、援助する方法論的多様性と,援助対象を捉える包括的な視点である。
1 3方法の完全融合と実践への適用 テキストP156~
・伝統的な3方法に加えて、クラス(コーズ)アドボカシーやソーシャルアクションの連結も、求められる視点である。
2 主体としてのクライエント本人の強調
・問題解決プロセスの主体としてのクライエントが強調される。
・ソーシャルワークの目的とは利用者の社会生活機能や主体性の強化であり、目標はQOL(生活・人生の質)の向上や、自己実現を高めることである。
2節ジェネラリスト・ソーシャルワークの特質 テキストP158~
*ジェネラル・ソーシャルワークとは、家庭、児童、障害者などの各分野に共通な概念、知識、方法、社会資源など、基本となる原理、過程、技術を示す総合的ソーシャルワークを指す。
1 点と面の融合
・ソーシャルワークの三大援助技術・方法の融合と、統合した活用が必要である。
*統合化に影響を与えた理論的動向として、ソーシャルワークにシステム理論、生態学等が導入されたことがあげられる。
その影響の一つは、ケースワーク、グループワーク、コミュニティワークがそれぞれ対象とする個人、グループ、コミュニティは本来分断されたものでなく、最小のシステムである個人を内包したシステムとしてとらえられたことである。
そしてもう一つの影響は、ソーシャルワークにおいて重視されてきた「状況の中の人」を「システム」としてとらえ、そこへの介入という視点が明確化されたことであった。
2 システム思考とエコシステム テキストP160~
*機関=「場所」とは、ソーシャルワーカーの所属組織であり、社会福祉機関、福祉施設、医療機関などである。
ソーシャルワーカーが所属機関の期待・制約・要求を受け入れつつ,利用者の権利などを守る立場をいかに保つかは大きな課題である。
<前回の講義レジュメ・練習問題 下記をクリック>
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の基盤と専門職 後期第10回講義 練習問題 11/29*社会福祉士養成学科
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の基盤と専門職 後期第10回 講義レジュメ・前半 11/29*社会福祉士養成学科
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の基盤と専門職 後期第10回 講義レジュメ後半*総合的かつ包括的な相談援助*社会福祉士養成学科
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の基盤と専門職 後期11回 講義レジュメ 前半 12月6日*社会福祉士養成学科
*用語解説は下記をクリック
<用語解説>
■パターナリズム paternalism
・人間関係を権利と義務の関係としてではなく,恩顧と保護の関係で捉える考え方。包括的な場合であったり個別的な場合であったり,あるいは弱者と強者の関係であったり,または相手方の同意がなくてもよいとされる場合や相手方の意思に反しても干渉してよいとされる場合などがある。親子関係あるいは父子関係になぞらえて,国家や医者は,子どもや病人などに対して,相手方の最善の利益のために干渉することができると説くもの。
*エコシステム的視座
◎生活問題とは個人や家族と,彼らを取り巻く環境間とその接触面(インターフェイス)における不適切な相互作用の結果として発生するとみなす。また、人間のプラスの側面に目を向け,適応(コーピング)能力を高め,環境の応答性(レスポンス)を増してストレスを軽減し,新しい適応のバランスを得ることをめざして援助を行うという方向性である。人間:環境:時間:空間を全体的に把握することが必要とされる。
*社会福祉士養成学科
9章 総合的かつ包括的な相談援助を支える理論
1節 ジェネラリスト・ソーシャルワークの意義と基本的視点 テキストP156
*ジェネラル(ジェネラリスト)・ソーシャルワーク
・地域福祉と利用者への直接援助を統合し、包括的に支援するために、総合的なアプローチとして必要である。
・ジェネラル・ソーシャルワークの定義には明確なものはないが,本来ソーシャルワークは,人と環境,個人と社会(制度),そしてその交互作用を捉え,さまざまな援助方法を用いて援助をしてきたことが,きわめてジェネラリスト的であると考えられている。共通する特徴は,さまざまな理論を拠り所とする方法を折衷的に活用し、援助する方法論的多様性と,援助対象を捉える包括的な視点である。
1 3方法の完全融合と実践への適用 テキストP156~
・伝統的な3方法に加えて、クラス(コーズ)アドボカシーやソーシャルアクションの連結も、求められる視点である。
2 主体としてのクライエント本人の強調
・問題解決プロセスの主体としてのクライエントが強調される。
・ソーシャルワークの目的とは利用者の社会生活機能や主体性の強化であり、目標はQOL(生活・人生の質)の向上や、自己実現を高めることである。
2節ジェネラリスト・ソーシャルワークの特質 テキストP158~
*ジェネラル・ソーシャルワークとは、家庭、児童、障害者などの各分野に共通な概念、知識、方法、社会資源など、基本となる原理、過程、技術を示す総合的ソーシャルワークを指す。
1 点と面の融合
・ソーシャルワークの三大援助技術・方法の融合と、統合した活用が必要である。
*統合化に影響を与えた理論的動向として、ソーシャルワークにシステム理論、生態学等が導入されたことがあげられる。
その影響の一つは、ケースワーク、グループワーク、コミュニティワークがそれぞれ対象とする個人、グループ、コミュニティは本来分断されたものでなく、最小のシステムである個人を内包したシステムとしてとらえられたことである。
そしてもう一つの影響は、ソーシャルワークにおいて重視されてきた「状況の中の人」を「システム」としてとらえ、そこへの介入という視点が明確化されたことであった。
2 システム思考とエコシステム テキストP160~
*機関=「場所」とは、ソーシャルワーカーの所属組織であり、社会福祉機関、福祉施設、医療機関などである。
ソーシャルワーカーが所属機関の期待・制約・要求を受け入れつつ,利用者の権利などを守る立場をいかに保つかは大きな課題である。
<前回の講義レジュメ・練習問題 下記をクリック>
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の基盤と専門職 後期第10回講義 練習問題 11/29*社会福祉士養成学科
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の基盤と専門職 後期第10回 講義レジュメ・前半 11/29*社会福祉士養成学科
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の基盤と専門職 後期第10回 講義レジュメ後半*総合的かつ包括的な相談援助*社会福祉士養成学科
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の基盤と専門職 後期11回 講義レジュメ 前半 12月6日*社会福祉士養成学科
*用語解説は下記をクリック
<用語解説>
■パターナリズム paternalism
・人間関係を権利と義務の関係としてではなく,恩顧と保護の関係で捉える考え方。包括的な場合であったり個別的な場合であったり,あるいは弱者と強者の関係であったり,または相手方の同意がなくてもよいとされる場合や相手方の意思に反しても干渉してよいとされる場合などがある。親子関係あるいは父子関係になぞらえて,国家や医者は,子どもや病人などに対して,相手方の最善の利益のために干渉することができると説くもの。
*エコシステム的視座
◎生活問題とは個人や家族と,彼らを取り巻く環境間とその接触面(インターフェイス)における不適切な相互作用の結果として発生するとみなす。また、人間のプラスの側面に目を向け,適応(コーピング)能力を高め,環境の応答性(レスポンス)を増してストレスを軽減し,新しい適応のバランスを得ることをめざして援助を行うという方向性である。人間:環境:時間:空間を全体的に把握することが必要とされる。
by yrx04167
| 2010-12-06 17:32
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