相談援助の理論と方法 第21回講義レジュメ6 グループワークの作業期、媒介とは グループワーカーの役割

相談援助の理論と方法 第21回講義レジュメ6 2011/09/08 6・7時限
社会福祉士養成科(夜間部トワイライトコース) 担当:当ブログ筆者

3章1節 グループを活用した相談援助・続
*作業期 テキストP60
・作業期とは、「個人」と「グループ」が自分たちの課題に取り組み,展開し,目的達成のために明確な成果が出るようにすすめていく段階である。

①グループの特徴
1)メンバーの役割の出

*グループ規範がしだいにでき,個々のメンバーがグループ内で,異なる役割を果たすようになる。
 例えば、意見やアイディアを出す,意見をまとめる,グループ全体を支える,場面でグループをリードする役割などがある。

2)メンバーの不信感・抵抗の出
*人間関係が成立するとともに,メンバー間の対立,摩擦や争いなどが起こりやすくなる。
 援助者やほかのメンバーに対する否定的感情,抵抗等があったり、孤立者や排除されるメンバーが出現する危機的状況が生まれる場合もある。

3)信頼感と凝集性の強
*援助者の援助やメンバーによる努力によって,メンバー同士の否定的感情が変化する。
 メンバーがともに考えたり,メンバー間の連帯や絆がいっそう強くなってくる。グループそのものや互いの信頼感が増し,ともにグループの目標を目指して前進する強いまとまり(凝集性)を現す言動も出る。

4)グループヘの個人的関わり
*メンバーが個人的なことを皆の前で話すようになり,ほかのメンバーのことも知りたいというニーズが強くなる。

5)相互援助システムの形成と活
*各メンバーを受容するようになり,メンバー同士が互いに援助し援助されるようになる。
 「仲間意識」「相互援助」意識が働くようになってくる。

②援助者の役割
1)個人への援助-メンバーとの関係形

*グループにおけるメンバー「個人」の目標を明らかにし,あるいは「個人」に必要な援助目標を立てて,具体的に行動できるように励ましていく。
 必要とあれば個別援助を行い,「個人」の目標達成のために障害となる要因を取り除いていく。
 個人は自分の考えていることや感情をほかのメンバーに話し,表現することは非常に難しいことから,できるだけメンバーの感情を表現できるように励ましていく。

*援助者はメンバーやグループ全体の感情に注目し,今,何がグループで起こっているのかをメンバーに考えさせ,グループに責任をもたせ,グループ内に起こってくる問題に対処できるように援助する。

2)グループ発達への援助-グループダイナミクスの活用
*「グループ」が「個人」にとって必要な存在となるような援助行動を行う。
・メンバー同士の人間関係に摩擦や対立が生じたり,孤立者が出現したりするような危機的状況が生まれてくるが,この混乱を援助者やメンバーの協働によって乗り越えていかなければならない。
・ここまでにできあがってきたグループ規範や個人の役割の「修正」を行う。
・危機的状況を乗り越えたグループはいっそうのまとまりが出てくる。

・個人とグループの最終的な目的に焦点を合わせながら,毎回実現可能な行動に部分化していき,やさしい内容から難しい内容へと段階的に目標達成へと向かわせる。

3)可変する援助者の役
*援助者の役割はそのグループの状況によって,自由自在に可変していくものでなければならない。
 例えば、メンバー同士の対立や摩擦で危機的状況が生じた場合,メンバーだけの力では解決できないと判断すれば障害を取り除く積極的援助に変えていく。

4)契約の再検
*開始期に確認をした契約を改正すべきと判断したら,もう一度メンバーたちと話し合い,再契約をすることも必要である。

③援助者の援助技術 
1)グループの目標達成を援助する技

*グループでの話し合いが限られた少数のメンバーだけで行われている場合は,発言をしていない・しにくいメンバー全員にも配慮した話し合いができるように助言,指導をする。
*グループが何かの決定をする場合,異なる意見があればグループでさらに検討させ,メンバーの納得いく合意が得られるように助言していく。

2)グループを支持する技
*作業期にはメンバーたちにリーダーシップを発揮する機会を与え,開始期の援助者中心のグループからメンバー中心のグループになるように側面的援助をする。
 援助者はいつも後方にいて,グループを見守り支持していく技術が必要である。

3)プログラム活用の技術-プログラム活動を通してのグループづくり
*援助者がプログラム活動の素材を何にするかを決めるのではなく,メンバーで決められるように側面的に援助する技術が必要とされる。
 援助者はそのプログラム活動がグループ目標達成を促進させるか,メンバー全員の参加が可能か,時間内に終われるか,活動の費用,などをメンバーと検討し,その後グループで決めさせていくことが求められる。

④評
①「個人」がグループ活動のなかで自分の目的に向かって必要な経験をしているか
②プログラム活動の選択が目的のために妥当か
③施設・機関は援助者の援助行動を含めて「個人」にとって必要かつ適切な援助をしているか

*レジュメ7に続く

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by yrx04167 | 2011-09-13 06:08 | Comments(0)