相談援助の理論と方法 第21回講義レジュメ7 終結期、移行の支援とは グループワークの評価

相談援助の理論と方法 第21回講義レジュメ7 2011/09/08 6・7時限
社会福祉士養成科(夜間部トワイライトコース) 担当:当ブログ筆者

3章1節 グループを活用した相談援助・続
*終結期 テキストP63
*終結期とは、グループ援助を終わりにする段階である。
 しかし、グループ援助は終わるものの,このグループで得たものを糧として,次の生活へと移っていく「移行期」でもある。
*メンバーが次の生活にスムーズに移行していけるように援助する。
*終結期は単にグループ援助が終わってしまうというだけではなく,目的達成には最も生産的な段階である。

①グループの特徴
1)終結する理

①予定回数,期間を終了。
②目的を十分に達成し,グループの存在理由がない。
③援助をしていた職員が退職したり,配置転換になった。
④メンバーがグループ援助に関心・興味をなくし,参加者が減少して自然消滅した。
⑤葛藤,対立などでグループの活動目的が一致しなくなり,継続してもグループ援助の効果が期待できない。

2)複雑な反応の表出-終結と移行の準備、グループ活動の意義の確認
*自分が参加してきたグループ活動のなかでさまざまな経験をし,終了するということから複雑な感情をもち,いろいろな障害も出てくる。
*しかし,このグループでの経験を一つの糧として,「個人」が次の経験へと移っていく新しい序幕となるように準備しなければならない。「終結期」は,その「個人」にとっては次への「移行期」ともなる。

<多様な反応・感情
◇終わるということから最も重要な感情が表出する
= 「ドアの"とって(ノブ)"効果(療法)」
◇今まで以上に互いが励まし合うなど深い感情を呼び起こす
◇もっと継続をしたいという強硬な態度が示される
◇時間ばかりかけて何も役立つものがなかったというような「否定」をする
◇せっかく親しい関係が成立したグループが終結するということで,終わるということを拒否したり,喪失感をもつ

3)移行への援助-巣立ちへの準備
*援助者と「個人」,そしてメンバー同士が積み重ねてきた援助関係を急に切断してしまうのではなく,互いの成果をまとめる十分な時間が必要である。
*援助者は早めに作業の終結が近いことを告知し,メンバーにその準備をさせることが必要である。
 これまでにグループで経験した肯定的・否定的感情を分かち合い,評価し,このグループで経験した成果を,今後の自分の日常生活にどう生かしていくか考える必要がある。

②援助者の役割 
*終結期では,開始期と同様にグループの中心的役割を援助者が果たすようにする。
*終結期には援助者とメンバーの相互感情の流れが最も強くなる。メンバーたちはいろいろな深い感情を表出する。このグループで何を学んだか,これからどうするのかなどを表現する。
*援助者は,メンバーのこのような感情を互いが受け止められるように援助し,グループで何を得たのか考えさせる。

◆終結期における援助者の具体的な役
①一人ひとりのメンバーの複雑な感情を受容する
②メンバーのもつこれらの感情を互いに正直に分かち合えるようにする
③メンバーのグループ経験を評価する

③援助者の援助技
1)終結をスムーズに行う技術
2)グループのまとめと評価する技術
3)移行をスムーズに行う技術

④終結の評
*援助者はメンバーとともにグループの開始期から振り返り,評価することが重要な援助行動である。
・「個人」にとって役立ったか,どんな意義があったのか,何を得たのか,何を学んだのか,などを評価させていく。
・援助者もグループの「目的」「目標達成」との関係から全体的なまとめをする。
・援助者は,同じくそれぞれの「個人」,「グループ」についての評価を担当者として,さらに同僚とともに評価する。

◆グループ援助に関する終結段階の評価内
①メンバーの態度や行動(誰と誰が一緒に行動をしたか,どのような態度や行動で参加したか)
②メンバー同士の相互作用のあり方(仲間意識,相互協力,役割など)
③メンバーの援助者に対する態度,行動、相互作用(援助者をどうみていたかなど)
④プログラム活動の影響とメンバーの反応や参加の様子(プログラム活動が「個人」と「グループ」にどのような影響を与えたか,など)
⑤グループ状況(凝集性,雰囲気,コミュニケーション,サブ・グループ,スケープゴート,グループの圧力,など)
⑥援助者の具体的援助行動(何を観察したのか,そのことをどのように受け止め,解釈し,判断して援助したか,それに対する「個人」と「グループ」の反応はどうだったか,どのような影響を与えたか,これらの援助をどう評価するか等)
⑤終結後の計画の確認
*それぞれの「個人」のアフターケアについて援助計画をしておく。それぞれの評価や各人の課題等で必要な「個人」には新しい個別援助やグループ援助の計画を準備していく。
⑥記録のまとめ
 「個人」と「グループ」とのこれまでの記録をまとめておく。
 記録を通じてこの集団援助技術の評価をするとともに,次回の集団援助技術への資料とする。


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by yrx04167 | 2011-09-15 10:26 | Comments(0)