相談援助の理論と方法 第24回講義レジュメ4 コミュニティケアとネットワーク、地域ケアシステムとは 住民ニーズ

相談援助の理論と方法 第24回講義レジュメ4 2011/09/29 6・7時限
日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成科(夜間部トワイライトコース) 担当:当ブログ筆者

4章 コーディネーションとネットワーキング・続き
5節 地域福祉を推進するための総合的なネットワークの形成とシステム化
<補足>
*従来の地域福祉における連絡調整組

・地域の福祉機関・組織間の連絡調整には、基本的に二つの形態がある
①常設の組織・協議会・ネットワークをつくり、日常的に連絡調整できるようにする。
②地域における緊急の必要などに応じて臨時に編成されるプロジェクトチーム(対策委員会・実行委員会)がある。

*連絡調整のポイント
①同一の業種の組織化では、連絡調整組織の事務局は誰が引き受けるのか、また事務処理の方法なども明確にする。
②事業主体をまたがる横断的な連絡調整組織は、リーダーシップと役割分担などが必要である。

1 住民と専門職の協働の場づくり テキストP93
<テキスト解説

・地域生活支援において、ソーシャル・サポート・ネットワークの連携の基盤となるネットワークの場が必要となってきている。以下のものが想定される。

*個別支援を住民が中心となって連携する
・福祉活動を住民が進めている場合-小地域ネットワーク活動を住民が進めるための会議であり、地域の場で地域福祉推進基礎組織が主催して開催する場合が多い。
 支援困難ケースの場合は、地域包括支援センターなど機関が参加することもある。

*個別支援を専門職が中心となって連携する場
・専門職が主体となった地域ケアの場合-地域ケア会議など、地域包括支援センターなどの機関が主催する会議である。
 個人情報保護の観点からクライエント支援に関係する住民に参加が限定される。

*住民と専門職が協議する
・地域包括支援センターなどが関係住民への情報伝達などを行なう場合がある。
・住民との具体的協働の場合は、住民の小地域ネットワーク会議などに専門職が参加する。
・また、NPOや当事者、専門職等との地区内での連携を目的とした「ネットワーク会議」による地域福祉課題の協議も行なわれている。

*ラウンドテーブルという方式の採
・従来のインターグループワークとしての代表者会議から転換し、対等かつ個人の自由な立場や発想が保障されるルールのラウンドテーブル方式を採用する会議が増えている。
 新しい課題に対し、柔軟かつ開発的に取り組む場合には有効である。

<補足>
*地域における協働の基

①緊急・深刻な問題、対象者・地域の優先度。
②地域の団体の協働によって効果を発揮しやすい課題。
③地域社会全体で配慮すべき問題。

*地域ニーズの解決手
①既存の公的福祉サービス・制度を活用すれば解決できるもの。
②上記を改善すれば解決できるもの。
③新たなサービス・施設など資源開発しなければならないもの。
④地域内の諸団体の協働によって解決できるもの。
⑤専門職の参加と協力を得なければならないもの。
⑥助成団体の助成を活用できるもの。
⑦住民組織・ボランティアが解決しなければならないもの。

○地域福祉では、面接や懇談による意見聴取も大切な要件となる。
 ことに住民参加を基本とする地域福祉では重要な動機づけの機会となる。したがって、ここでは個別援助技術や集団援助技術も用いられる。
 また会議によって意見やアイディアを引き出すことも構想計画の段階での要件となる。

2 ネットワーキングと地域福祉のシステム化 テキストP94
<テキスト解説

・地域ケアシステムとは、ネットワークを基盤とした地域生活支援のための連携の仕組みである。 
 その主な目的は、クライエントの早期発見・対応による予防的機能の発揮にある。
 目標は、ケアマネジメントの流れを、効率的に総合連携によって実施できるように図ることである。

*地域ケアシステムは、以下の各ネットワークが地域ごとに構築されることにより形成される。
・当事者と住民間
・住民と専門機関
・専門機開間
・行政庁内間
・代表者間

3 地域ケアシステムの機能とケース発見機能 テキストP95
*地域ケアシステムの機能
<主要機能=ケアマネジメント機能

・ニーズ発見
・ニーズ診断
・サービス提供
・サービス評価
<サブ機能>
・サービス改善・開発
・ネットワーク促進
・システム改変
・計画化(施策提言)

・地域ケアシステムは、地域ニーズ、資源環境の変化に対応し、かつ外部環境の変化に対応する開放システムである。
・地域ケアシステムとネットワーキングは相補関係にある。

*地域ケアシステムとニーズ発見機
・地域ニーズの潜在化要因。
・ニーズ情報キャッチシステム

<補足>
○概要:地域ケアシステム

 地域における長期ケアが必要な要介護等の高齢者等への支援の仕組・結びつきを意味することばである。
(後述)

*地域ニーズ・住民ニーズ
 地域住民が保有しているニーズのこと。
(後述)

社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 第24回講義レジュメ1 ソーシャルサポートネットワークとは 社会福祉士養成科9/29
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 第24回講義レジュメ2 社会的支援ネットワークとは 社会福祉士養成科9/29


卒業生講演 卒業生が語る社会福祉士の仕事 地域福祉編
 10/2(日)11:00~12:00 会場:日本福祉教育専門学校 高田馬場校舎 参加無料

・相談援助の専門職=社会福祉士になるには。社会福祉協議会の社会福祉士の仕事について、社会福祉士養成学科卒業生が語ります。

日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科
社会福祉士及び介護福祉士法


*用語解説は下記をクリック



<補足>
○概要:地域ケアシステム
 地域における長期ケアが必要な要介護等の高齢者等への支援の仕組・結びつきを意味することばである。病院機能が急性期医療と長期ケアに区分され,またさらに長期ケアを施設中心ではなく地域ケアへと転換するようになると,地域に長期ケア体制整備が必要になり,医療・看護あるいは生活支援のサービスを総合的に提供するシステムが求められるようになった。
地域ケアシステムは,地域における支援にかかわる諸サービスのシステムを示す場合に用いられ,地域ケアの拠点,諸施設や在宅ケアの諸サービスの地域的配置,それらの役割,結びつきを示すことばとして用いる場合が多い。「地域における総合的ケアシステム」「トータルケアシステム」「ケアシステム」「在宅ケアシステム」等ともよばれ,用語としては必ずしも定まってはいない。地域ケアの制度・政策レベルのシステムと,個々の利用者に対する実践レベルの支援システムとの間に位置する,メゾ・システムである。

*地域ニーズ・住民ニーズ
 地域住民が保有しているニーズのこと。
 現実には,住民一人一人のニーズの総計でもないし,住民がもっているすべての種類のニーズを表すわけでもないので,住民ニーズとして明確化されないもの(潜在的なもの,あるいは少数のものなど)もあることを知っておく必要がある。


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by yrx04167 | 2011-10-01 14:29 | Comments(0)