社会福祉士 実習の目標(例)相談援助実習 実習生紹介表等・参考<再掲載>

実習の目標(例)相談援助実習指導 レジュメ(前期第6回)概要版
*社会福祉士養成学科にて 担当:当ブログ講師

1.社会福祉士・相談援助実習の目標(例) 実習計画
1)当事者がおかれている現状を理解し,それぞれの当事者を理解することや、その生活、生活上の困難について理解を深める

・社会生活を営むうえでの生活障害、社会的不利について理解する。
・社会生活(就労など)を困難にしている社会の偏見や差別,また福祉施策の現状について知る。
・利用者とのコミュニケーションや、援助の記録を通し,当事者のニーズを把握する。

・当事者にとって、地域や施設における生活の意味、生きるとは何か、自己実現とは何か等の課題について、現場において考え、意見交換を行なう。
・利用者一人ひとりのその人らしさ、個性とはどういうものかを理解し、関わりを深める。
・当事者の喪失の痛みと、そこからの回復に寄り添う。

2)利用者と施設職員・関係者との援助関係のあり方を学ぶ
・ケースワーク,グループワークの実際を通して、利用者と良好な関係をつくること、援助のあり方を学ぶ。
 実習を通して、常に利用者に寄り添い、全人的な関わりを深める。利用者と共に生きる専門職として、率直な感情の交流を常に心がける。
・社会福祉士や関係職員の働きかけや処遇について学び,援助の基礎的な技能を高める。
・社会福祉士となった自分に、現場において何ができるのか、常に自らに問いかけながら利用者と関わる。

・記録やケース会議(カンファレンス)などの参加を通して,援助の方針,援助の過程を学ぶ。
 記録のとり方や社会資源の活用の方法について学ぶ。

3)機関・施設における業務および社会資源や他機関との連携について理解する
・福祉施設・機関における社会福祉士の役割と地域とのかかわりについて学ぶ。コミュニティに積極的に出向き、当事者、地域住民と交流を深める。多様な意見に耳を傾ける。
・施設内での、チームアプローチに関して学ぶ。組織としての課題を発見する。
 施設のリスクマネジメントに関連した取り組みから学ぶ。

4)社会福祉士など援助者の価値・倫理を、実習を通して理解を深める
 利用者の権利を守る社会福祉士のあり方、そのミッションを自らのものとする。
 現場でソーシャル・インクルージョンの理念を活かす実践のあり方と、推進の課題を実習に取り組みながら考察する。

5)社会福祉専門職・社会福祉士のあるべき姿と、必要な専門性・能力を、実践の場において学び,自己の課題を認識し明確にする
 自分がどのような専門職を目指すのかに関わる、自己覚知を深め、成長の機会とする。自分自身を更に深く知るために、実習を通して自分と真剣に向き合い、自らを受容する。
 援助者、そして一人の人間としての自分らしさとはどういうものかを知るために、現場のなかで常に自らの内面を見つめ直す。自らの内なる声に耳を傾ける。
利用者との相互作用による自己に関する気付き、痛みを認めて、表現する。
 援助者のセルフケアについて学び、考察する。

<相談援助実習における達成課題・目標(例)
①直接,当事者と接することにより,障害等を持った当事者について、総合的な理解を深める
 当事者の抱えている痛みに耳を傾け、共感する。お互いの思い、感情を率直に分かち合う。

②当事者の生の声を聞くことにより,当事者や家族に対する理解を深める
 様々な機会を活かして積極的に関わり、現在の要望や将来の不安等も含めて、当事者の方々から学ぶ。
 
③わが国の当事者のおかれている現状について、理解を深める。

④社会福祉に関する制度・政策と、社会福祉実践(ソーシャルワーク)との関係を理解する
 福祉制度の課題、マクロ的な要因を、ミクロの現場から考察する。

⑤クライエント個人の生活史・生活歴や現在の生活について、理解を深める
 クライエントから直接、聞き取るなど、生活歴を理解するために積極的に取り組む。

⑥実習先の機関・施設・組織の機能や役割、現状を理解する

 児童相談所等における実習 子ども家庭福祉
 児童虐待等の危機介入の技術とその実際を、面接や家庭訪問等の現場から学ぶ。
 一時保護の児童に寄り添い、その声に耳を傾ける。
 問題行動を起こした少年少女と積極的に関わり、その生活や問題行動の背景等について聞き取り、支援のあり方や具体的な方法を学ぶ。学校や警察等の関連機関との連携の実際を、事例を通して学ぶ。
 児童虐待等の問題を抱え、子育てに支援を必要とする保護者にも積極的に関わり、虐待事例への対応の留意点、家族への支援のあり方を現場から学ぶ。
 依存症等の関連する問題についても理解を深める。
 地域における子育て支援の事例から学び、機会があるならば当事者の声を聞き取り、子育て支援のニーズとそのあり方について考える。

 福祉事務所における実習
 生活保護受給者と関連する精神障害・精神疾患、アルコール依存症、社会的孤立、ドメスティック・バイオレンス等の問題について、当事者等とも関わりながら理解を深める。
 生活保護受給に至った経緯、生活問題に関して、受給者の面談への同席や居宅訪問への同行、ケース記録、生活歴から理解する。
 民生委員等、地域社会とのサポートネットワークの構築の課題を考える。
 生活保護受給中の児童の学習支援の現場において、児童に積極的に関わりながら、支援の方法とその課題を考察する。
 ホームレスへの自立支援に関して、機会があれば施設への訪問や、ホームレスを経て地域生活に移行した人々を訪問し、ニーズや支援の課題について学ぶ。
 多問題家族ケースへの訪問等に同行し、支援のあり方について考える。

⑦クライエントの生活に関するニーズを理解する。本人と家族の願い、率直な希望を聞き取る。
 自立に向けた課題等を聞き取りから考察する。地域生活の支援のあり方と、その課題を現場から考える。

⑧チームアプローチにおける連携のあり方に関して理解する

⑨当事者や家族について支援方法の知識と、かかわり・コミュニケーションの技術の体得に努める。
 EBP(根拠に基づく実践)等の実際を学ぶ。
 コミュニティワークの具体的な方法や、アウトリーチの実際について学ぶ。

⑩クライエント・利用者の変化に対する感受性を磨く
 生活場面面接等から、利用者の変化に気づき、対応のあり方を学ぶ。

⑪専門職としての、自己覚知を深化させる。自分にはどのような成長が求められているのかを明確にする。
 実習を通して経験や多くの利用者や職員の方々との関わりの中で、自らを見つめ直し、自分の新たな側面を発見する。
 援助者の燃えつき予防、ストレスケア等の課題を、現場から学ぶ。

⑫ 社会福祉協議会における実習 地域福祉実習
 コミュニティソーシャルワークの実際を学ぶ。住民の孤立予防のためのアウトリーチに積極的に同行する。
 福祉コミュニティづくり、繋がりの構築の現場から学ぶ。住民との交流を深め、福祉ニーズ等を積極的に聞き取る。
 小地域福祉活動・ネットワークの実際を学ぶ。会議等の機会に積極的に参加し、住民や関係者から学ぶ。
 ボランティアの人々と交流するなかで、地域福祉全体や、ボランティア活動の支援、コーディネートの課題等について考察する。
 学校や住民を対象とした福祉教育の場に参加し、参加者の感想を聞き取る等を行い、福祉教育の役割、方法等を学ぶ。
 実習を通して、マイノリティへの配慮のあるコミュニティ、多様性を認め合い支え合う共生社会を目指す地域福祉のあり方を考察する。

⑬社会福祉実践の場で記録の方法を学ぶ
 ケース記録から、利用者の生活歴を詳しく理解する。

⑭具体的な援助過程を通して,クライエント・利用者の自己決定の尊重、権利擁護など、ソーシャルワークの価値、原則、専門職倫理に関する理解を深める。
・ソーシャルワークの価値、専門職倫理が、実習先の現場でどのように活かされているのか、その実際を学ぶ

⑮当事者の人権の擁護と社会福祉士の守秘義務などの役割の理解を理解する
 実習を通して、自らのストレスへの対処、福祉専門職として必要となるストレスマネジメントを体得する。

高齢者福祉施設
・実習を通して認知症ケアの実際を学ぶ。
・利用者のいのちの尊厳を支えるケア、生活を支える支援の実際を学ぶ。
・利用者の生きがいを支える福祉施設の役割を考察する。
・看取り介護の実践と留意点を、実習を通した利用者との関わりから学ぶ。援助者として利用者の人生の最期をどのように受け止めるか、考察を深める。
 利用者との関わりやケアの場面を通して、ユニットケアにおける支援のあり方について理解を深める。
 施設の運営の方法、課題等について学ぶ。

障害者福祉
・就労支援におけるジョブコーチの役割、支援の方法について学ぶ。
・働くとは何か、なぜ働きたいのか等の根源的なテーマを、就労支援の場で当事者と共に考える。
・それぞれの利用者にとっての「自立」について、本人や職員の方々と関わり、話し合いながら考察する。
・中途障害者にとっての、障害、その困難の意味づけを、関わりを通して学ぶ。
・障害を個性として、胸を張って生きる当事者の姿勢から学ぶ。

<以上は、例示です>

<厚生労働省による提示>
*相談援助実習のねらい

・相談援助実習を通して、相談援助に係る知識と技術について具体的かつ実際的に理解し実践的な技術等を体得する。
・社会福祉士として求められる資質、技能、倫理、自己に求められる課題把握等、総合的に対応できる能力を習得する。
・関連分野の専門職との連携のあり方及びその具体的内容を実践的に理解する。

*含むべき事
ア 利用者やその関係者、施設・事業者・機関・団体等の職員、地域住民やボランティア等との基本的なコミュニケーションや人との付き合い方などの円滑な人間関係の形成

イ 利用者理解とその需要の把握及び支援計画の作成

ウ 利用者やその関係者(家族・親族・友人等)との援助関係の形成

エ 利用者やその関係者(家族・親族・友人等)への権利擁護及び支援(エンパワメントを含む。)とその評価

オ 多職種連携をはじめとする支援におけるチームアプローチの実際

カ 社会福祉士としての職業倫理、施設・事業者・機関・団体等の職員の就業などに関する規定への理解と組織の一員としての役割と責任への理解

キ 施設・事業者・機関・団体等の経営やサービスの管理運営の実際

ク 当該実習先が地域社会の中の施設・事業者・機関・団体等であることへの理解と具体的な地域社会への働きかけとしてのアウトリーチ、ネットワークキング、社会資源の活用・調整・開発に関する理解。

<これらに加えて相談援助実習指導や、相談援助演習において配布済みの、各施設・機関の、実習のねらい・実習モデルを参考にし、各自、実習の目標を立てて下さい。>

*実習目標等の記入について、留意
点・概要
・講義にて解説済み。

<概要>
・実習生個人票は、実習先の組織と担当職員にとって、実習生個人の第一印象となる重要なものである。

<記入前に行なうべきこと>
・相談援助実習指導の授業を振り返り、その指導を参照する。
・実習先の機関・施設について、その事業の特色等を調べる(特に社会福祉協議会はそれぞれの実施事業をサイト等で確認すること)。
 これらを実習の目標に反映させる。

<留意事項>
・「障害」や「自立」等に対する総合的な視野を持って、目標を設定する。
・本来の実習の目標や、実習生のあり方(謙虚な姿勢等)を考える。
・今日的なソーシャルワークの課題を活かす。
 例えば、地域生活支援、社会参加、利用者主体等。

・用語の注意
 講義にて。


貧困問題と相談援助:当ブログ筆者講演の音声記録の一部を公開中

当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月



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by yrx04167 | 2012-06-19 05:18 | Comments(0)