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社会福祉ニュース 情報メモ 子どもの貧困と健康問題、貧困の世代間連鎖と高校中退、貧困ビジネス規制条例

<社会福祉情報・ニュース・レビュー 子どもの貧困と健康、生活保護・貧困の世代間連鎖と高校中退、貧困ビジネス規制条例案>
筆者による、社会福祉関連の動向、情報のブックマーク
<当ブログ筆者のコメント>
*貧困の世代間連鎖
 貧困・生活困窮者は、経済的困窮の影響から、アルコール依存症や、虐待・暴力、多様な家族問題等が重層化する傾向がある。それにより、更なる貧困化、困窮の悪循環が進行すると考えられる。これらは、経済的に困窮したシングルマザー等にみられる

*社会的排除
・現代的な貧困の捉え方の一つとして、欧州諸国を発祥とする、市民社会や労働市場等からの排除を意味する「社会的排除」、またそれは、市民失格とも言える「社会的な資格喪失」、社会的結束からの脱落、「不安定さの悪循環」でもある。それは、ソーシャルインクルージョンの必要性につながる。
 現代における貧困とは、社会の内部における経済的困窮と職業等の地位の下降ではなく、市民社会のその外部への放逐、つまり排除であると考えられる。
・バラとラペールによると、社会的排除とは、多次元的で構造的な過程であり、貧困を単なる経済的・物質的な困窮と捉らえるものではない。それは、経済的脆弱さ、地域社会や人間関係からの疎外・参加機会の喪失、社会的結束・ネットワークの喪失、社会、所得保障・住宅・医療・教育等の社会サービスへのアクセス困難、労働市場からの排除等をもたらす、社会的剥奪であると捉らえる。 (バラ&ラペール 2005 35~39頁等)
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<生活保護・貧困関連情報>
子どもの貧困問題と健康、小児医療が総合的支援の窓口に 和田浩さん:長野(CHUNICHI Web)中日新聞:2013年2月25日
抜粋:子どもの貧困問題と小児医療に取り組む、飯田市の健和会病院に勤務する小児科医。学会やシンポジウム、雑誌などを通じて事例を発表し「貧困が子どもの健康に悪影響を及ぼしてはならない。貧困は虐待や発達障害といった困難につながることがある。小児科医が困難を見抜く目をもち、丸ごとサポートする窓口になろう」と訴える。
 あるぜんそくの患者さんが浮かんだ。十分な治療が必要なのに定期通院せず、発作の時だけ受診する。思い切ってお母さんに聞くと、母子家庭で経済的に厳しく、受診を控えていた。後日、病院の職員が役所に同行して生活保護を申請した。子どもは定期受診できるようになり、ぜんそくの症状も改善した。その他にも、詳しく話を聞いてみると、貧困問題を抱えた親子がたくさんいることが分かった。
 県内では、医療費は自治体から後日給付される。医療費は後で返ってくるが、いったん窓口で支払わないといけない。その場で払う現金がなければ受診できない。全国では窓口無料化している県の方が圧倒的に多い。長野県でも窓口無料化は必要だ。貧困が受診する機会をブロックしてはよくない。
 抜粋ここまで

貧困の世代間連鎖と高校中退 堺市と関西大の生活保護世帯の高校生調査  - MSN産経ニュース 2012.9.6 14:49 [社会保障]
抜粋:「貧困の連鎖の原因のひとつに、高校中退の問題があるのではないか」。生活保護のケースワーカーの間では、以前からこのような指摘がされていたという。
 堺市では、生活保護世帯の高校進学率の向上を目指し、平成20年度から支援プログラムを実施。87・3%だった進学率を93・7%(平成23年度)まで向上させた。
 だが、高校に進学しても中途退学する生徒は後を絶たない。堺市関係者のひとりは「あまりにあっさりと中退してまうケースがある。中退すればその分、就職もしにくくなるにも関わらず、誰にも相談せず自分で判断してしまう傾向がある」と指摘する。
 義務教育の期間は小中学校の担任教諭によるケアや、生活保護世帯向けの学習支援といった取り組みが広がりつつあるが、高校中退者の支援については「教育、労働、福祉などそれぞれの分野で模索している状態」(厚労省生活困窮者自立支援室)という。
 調査を担当する関西大学の岡田忠克教授は「高校生の年頃は、仕事や人生を考える最も重要な時期。この時期に自分で生きる力を身につけるかどうかが人生を左右する」と指摘する。堺市では、調査結果を元に来年度の支援施策を確立することを目指す。市の担当者は「単にお金を支給するだけでなく福祉施策としての支えどころを明確にし、全国のモデルケースとなるような支援の仕組み作りを目指したい」としている。
 抜粋ここまで

貧困ビジネスの規制強化へ 埼玉、県議会に条例案 - MSN産経ニュス2013.3.4 17:47
抜粋:生活保護受給者から保護費を不当徴収する「貧困ビジネス」を規制するため、埼玉県議会最大会派の自民党県議団は4日、無料・低額宿泊所の事業者に、入居する受給者らと交わした契約内容を県に報告するよう求める条例案を議会に提出した。27日に可決される見通しで、10月1日施行を目指す。宿泊所が適正に運営されているか把握する狙いで、契約期間を1年以内として住居や食事など提供するサービスについて、内容を記した契約書面の写しの提出を求める。違反していると認められた場合、県が是正勧告したり、勧告内容を公表したりできると規定している。
 抜粋ここまで

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<地域福祉情報>
お年寄りも安心 福祉ベル・緊急通報 住民同士が支え合う (長崎新聞ホームページ3月6日)
 西海市崎戸町の本郷地区自治会は1人暮らしのお年寄りら33世帯に急病や火災などの緊急用に「福祉ベル」を付けた。音が聞こえると近くの人たちが駆け付ける仕組み。福岡昭和自治会長は「もともと住民同士が支え合う人間関係があり、ベルの設置で、さらに安全安心を担保したい」と期待を寄せている。同自治会では約130世帯、240人が暮らしており、その半数が65歳以上と高齢化が顕著。福祉ベルは70歳以上の1人暮らしと、夫婦や親子2人合わせて150歳を超える世帯に取り付けた。
 お年寄りらは、緊急時に居間や寝室などに置いたボタンを押すと、玄関の軒先に設置したベルが鳴動(約80デシベル)。音を聞いた住民らは駆け付けるように自治会で取り決めをした。ベルと合わせ配った「緊急連絡カード」には、かかりつけの病院の電話番号などが記入されている。
 ベルが設置された女性(86)は「夫は亡くなり、5人の子どもは東京にいて、1人暮らし。万一の時は隣近所の人が頼り。ベルがあると安心」と笑顔を見せた。
抜粋ここまで

障害者福祉施設がラーメン移動販売 新潟日報netpark
抜粋:新潟市の障害者就労支援センター「ドリーム」によるラーメンの移動販売が好評だ。施設利用者が自前の製麺工房で麺を作り、市内外の高齢者施設やイベントなどで出来たてラーメンを提供している。県内ではユニークな取り組みだ。ドリームは同様の施設と差別化できるとして、開所した2009年からラーメンとうどんの麺、米粉麺を作ってきた。当初はバザーなどで麺を販売していたが販路が広がらず、いっそスープも作ってラーメンを提供しようと12年1月に移動販売を始めた。ドリームでは今後、さらに施設利用者の技術を高めて稼働率を上げ、収益を増やしていく方針だ。
 抜粋ここまで

障害者と円滑やり取りガイド…宇都宮市 : アラカルトニュース : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)
抜粋:宇都宮市は福祉施設の職員やボランティア向けに、障害者との円滑な接し方を手ほどきした「情報バリアフリー推進ガイドライン」を作成した。全国41の中核市で初の取り組みで、県内の自治体でも例がない。市内の福祉施設の指定管理者や社会福祉協議会などに3月中に配布する。
 障害者基本法は国や自治体に対し、障害者が円滑に情報を得られるようなバリアフリー化を進めることを求めている。字幕放送や手話通訳者の導入、情報通信機器の普及などが一般的だ。宇都宮市はさらに踏み込み、現場の職員らが障害者と円滑にコミュニケーションをとることこそが情報バリアフリー化だとして、障害者団体や特別支援学校などの現場担当者からノウハウを集めてきた。
 例えば視覚障害者の場合、点字は1割程度しか使えないとされ、拡大文字やカセットテープ、パソコン音声などの伝達手段も含め「使い分ける必要がある」とした。また、聴覚障害者は、接してすぐに障害があるか分かりづらいため、「声をかけたのに無視された」と誤解されやすい点を注意喚起した。その上で、手話や筆談などの手段を使い分け、あるいは組み合わせるべきとした。
 知的・発達・精神障害者には「笑顔で、ゆっくり、やさしい口調で声をかける」などと助言している。
 抜粋ここまで

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*社会福祉士とは
  「社会福祉士及び介護福祉士法」により定められた、相談援助、運営管理等、ソーシャルワークに携わる専門職の国家資格です。
 各種の相談機関、福祉行政機関、福祉施設・団体、医療機関などにおいて,専門的知識と技術をもって,福祉サービス利用者の相談援助や,グループワーク、施設の運営管理、地域福祉活動等を行なう社会福祉専門職です。
 社会福祉士は、子ども、コミュニティ、障害者、貧困、女性、高齢者、更生保護等、多岐にわたる領域で、相談援助等の実務を担っています。
社会福祉士及び介護福祉士法


日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科・養成科
*日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの昼間部です
 社会福祉士養成科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの夜間部(2コース)です

日本福祉教育専門学校の夜間通学部


by yrx04167 | 2013-03-09 23:00 | Comments(0)