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社会福祉ニュース 情報メモ 震災PTSD児童の心のケア、災害医療、社会福祉士の被災地支援報告・研究会 4/20

<社会福祉情報・ニュース・レビュー 震災PTSD、子どもの心のケアプログラム、震災関連死、災害医療>
筆者による、社会福祉関連の動向、情報のブックマーク
<当ブログ筆者のコメント>
・阪神大震災では、当ブログ筆者も被災地支援に参加した。それは、神戸市内の障害者世帯の安否確認等の現地における支援であった。緊急援助に留まるものであったが、被災地で出会った人々の、その後の心身の健康や、生活の再建がスムーズに進んだのかは、気になるところである。阪神の震災後の、仮設住宅や復興住宅における孤立死問題は、筆者が孤立死等に関心を持つ契機となった。 コメントここまで

*被災者の心のケア(平成24 年版 厚生労働白書)
・災害等の直後の強い不安や感情の乱れなどの心理的反応には、数週間で回復する場合がほとんどであるものの、大規模災害である東日本大震災では災害体験のフラッシュバック、強い不安や苦痛といった症状が慢性化してしまうおそれがあり、その場合はPTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断され、継続的な支援が必要となる。
 また、家族の死や家財・仕事の喪失、避難所から仮設住宅への移転による環境変化などにより、うつ病や不安障害にかかるリスクも高くなることから、心のケア対策を継続的に行っていくことが必要である。
 厚生労働省は、「心のケアチーム」の派遣のあっせん・調整を行い、震災当初から2012年3月31日まで、合計57チーム、のべ3,504名が派遣された。また、今後長期間にわたる継続的な心のケアが必要であり、そのため、岩手県(2012年2月15日)、宮城県(2011年12月1日)、福島県(2012年2月1日)に「心のケアセンター」を設置し、市町村の保健師などと連携をとって、精神保健福祉士、臨床心理士などの専門職が被災者自宅や仮設住宅などの訪問支援を実施するなどの継続的な心のケアや、地域の災害関連の精神保健福祉対策のコーディネート、普及啓発、人材育成などを実
施している。

<震災関連報道記事の紹介>
震災PTSD、小学生が心のケアプログラムの「卒業式」東日本大震災: 宮城・名取- 毎日jp(毎日新聞)毎日新聞 2013年04月07日 10時43分
抜粋:東日本大震災で被災した宮城県名取市の児童50人が参加してきた心のケアプログラムの「卒業式」が6日、同市文化会館であった。2年間の取り組みの最後に、子供たちは、少年のおばけと交流するという設定で震災や「生と死」に向き合う演劇を披露。保護者から大きな拍手を受けた。
 プログラムは、子供たちの震災の記憶を整理して心的外傷後ストレス障害(PTSD)を防ぐことが目的。同市の心療内科医や民間団体の指導で、被災地歩行会や震災前の街並みを再現したジオラマ作り、命をテーマにした映画撮影などをしてきた。震災後に腹痛で不眠が続いた小学6年(11)は同プログラムに参加して腹痛が治まったという。「みんなで協力していつも楽しかった」と取り組みを振り返った。
抜粋ここまで

心のケア必要な小中学生、阪神では3年半後ピーク、4106人:日本経済新聞2013/4/8 9:38
抜粋:阪神大震災後の小中学生の心理的な状況を調べた兵庫県教育委員会の調査によると、「心のケアが必要」と判断された児童生徒数は被災3年半後にピークの4106人に達した。小学5年の児童が、トイレの扉を閉めることを怖がるなどのケースがあったという。
 岩手、宮城両県でスクールカウンセラーらを指導する兵庫教育大の冨永良喜教授(臨床心理学)によると、ある小学校で最近「夜よく眠れない人は?」と尋ねると、半数の児童が手を挙げた。冨永教授は「地震と津波の恐怖体験に加え、慣れない仮設住宅の生活などで生まれる日常的なストレスへの対処が今後の課題」と指摘する。
 児童生徒への対応を手厚くするため、文部科学省は今年度、被災3県に定数より計約1千人多い教職員を配置する予定。宮城県教育委員会は2月、心のケアについての指導指針をまとめた冊子を各校に配布した。「これからが最も大切な時期。学校と連携して子供を見守りたい」(同教委)としている。
抜粋ここまで

震災関連死「避難生活の疲労」5割 ケア強化不可欠 河北新報 2013年03月30日
抜粋:福島第1原発事故と東日本大震災による福島県内の関連死について、震災1年後の2012年3月11日から昨年9月末までに死亡した35人のうち、仮設住宅など避難先での生活による肉体的、精神的疲労が原因の死亡例が5割近くに上ることが29日、復興庁の調査で分かった。
 死亡した35人は南相馬や大熊、飯舘など8市町村からの避難者で男性が18人、女性が17人。
 関連死の原因を分析した結果、複数の要因が当てはまるケースも含めて原因は延べ55に上った。
 このうち仮設住宅など避難生活の肉体・精神的疲労が25だった。35人はいずれも50代以上で、80代が16人と半数近くを占めた。
 自殺者は市町村が報告した1人だったが、復興庁は「実際はもっと多い可能性がある」とみている。震災1年後の全国の関連死者は40人で、うち福島県が35人と突出している。このため復興庁は昨年11月、福島県と連携して原因調査と対策の検討を始めていた。福島県では現在も約15万人が県内外に避難しており、自宅に戻る見通しが立たない被災者が多い。
抜粋ここまで

震災時の医療現場を描く舞台「HIKOBAE」きょうとあす福岡で上演:|NetIB-NEWS|ネットアイビーニュース2013年4月12日 17:07
抜粋:2011年3月11日、俳優・映画監督である塩屋俊は福島県相馬市で映画の撮影を進めていたこともあり、震災発生から2週間後に救援物資とカメラを抱え、現地を訪れたという。そこで起こった事実を被災者から聞き取り、1人でも多くの人々に震災のことを記憶に留め、継承していく必要性があるという想いから、それぞれの記憶の物語を伝える活動をしていくために、HIKOBAEプロジェクトを発足。 2012年にニューヨーク、相馬市、東京にて公演を行ない、大きな感動を呼んだ。
 舞台「HIKOBAE」について
 東日本大震災が起こったその時、命の現場に携わる者たちはどのような想い、葛藤を抱え、再び歩み始めたのか―震災時、余震、津波、原発問題と被害と混乱が拡大していくなか、命の現場で闘い続けた人々がいた。大震災直後、海沿いの住民5,000人を津波の被害から護ろうと、命を賭して戦った消防士たち、たび重なる余震のなかで自ら身の危険にさらされながらも患者を守るために奮闘した医師や看護士たち、彼らはどんな葛藤を抱え、どのような想いで震災を受け止めていたのか・・・。
 福島県相馬市の医療現場を舞台に、残してきた家族や愛する人を失った悲しみと自分の使命に迷い苦しみながらも、懸命に生と向き合い続ける者たちの姿を描く再生の物語である。
抜粋ここまで

震災医療の教訓共有を 仙台・長町病院が記録集刊行 河北新報 2013年04月12日金曜日
抜粋:東日本大震災で建物に大きな被害を受けた仙台市太白区の長町病院が、記録集「困難を乗り越えて」を刊行した。被災当時の状況や地域医療に空白が生じないよう奮闘した軌跡、鮮明になった中小病院としての役割や課題などをまとめた。
 本書は、水尻強志院長をはじめ、医師、看護師、事務職員ら現場で奮闘したスタッフが分担して執筆した。それぞれが直面した困難や解決への模索、神戸市の医療スタッフらによる阪神大震災の経験を踏まえた支援、地域での炊き出しといったボランティア活動の様子を伝える。
 震災直後、津波被災地の仙台市宮城野区や塩釜市の大規模病院から、安定した状態の入院患者らを受け入れる「震災支援病棟」を設けた経緯も詳しい。リハビリ室に簡易ベッド20台を確保し、入院患者に加え、自宅での在宅酸素療法が不可能になった患者らの医療を担った。被災地の最前線にある大規模病院が高度な救急医療などに専念できるよう後方支援に徹したという。地域の医療機関同士が災害に備え、規模や機能に応じて連携するネットワークを築いておく大切さも訴えている。
抜粋ここまで

陸前高田、震災前の画像が閲覧、スマホかざし「情報くい」 - 47NEWS(よんななニュース)
抜粋:東日本大震災の津波で大きな被害が出た岩手県陸前高田市で、スマートフォンをかざすと、その場所の紹介や震災前の画像が簡単に閲覧できる「情報くい」を設置するプロジェクトが進行中だ。震災を乗り越えて変わりゆく地域の姿を後世に伝える有効手段として期待されている。くいは高さ90センチで、ICタグやQRコードが埋め込まれており、スマートフォンやタブレット端末を近づけると、読み取り機能で専用サイトにアクセスできる仕組み。
抜粋ここまで

震災関連情報・ニュース ブログ記事バックナンバー : 社会福祉士受験支援講座・教員日記

*卒業生・在校生・一般の皆様等にお知らせ
ソーシャルワーク実践研究会
4月20日(土)14:30から16:00
会場:日本福祉教育専門学校高田校舎
テーマ:震災復興支援の現場から-卒業生社会福祉士による被災地支援の報告

今回は、福祉専門職団体による震災復興の現地支援に従事した卒業生からの報告です。
これから社会福祉士をめざす方々もご参加下さい。参加無料、一般公開。

・「ソーシャルワーク実践研究会」とは、本校の社会福祉士養成学科(昼間)と社会福祉士養成科(夜間)等の卒後教育の場として立ち上げた研究会です。
 毎回さまざまなテーマで、研究発表や特別講演をおこない、より専門性を高めて第一線で活躍できるソーシャルワーカー(社会福祉士)を支援する目的で開催しています。
 また、日本福祉教育専門学校の同窓生として、卒業生と在校生等の交流の場ともなっています。

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貧困・低所得・生活保護 : 社会福祉士受験支援講座・教員日記


*社会福祉士とは
  「社会福祉士及び介護福祉士法」により定められた、相談援助、運営管理等、ソーシャルワークに携わる専門職の国家資格です。
 各種の相談機関、福祉行政機関、福祉施設・団体、医療機関などにおいて,専門的知識と技術をもって,福祉サービス利用者の相談援助や,グループワーク、施設の運営管理、地域福祉活動等を行なう社会福祉専門職です。
 社会福祉士は、子ども、コミュニティ、障害者、貧困、女性、高齢者、更生保護等、多岐にわたる領域で、相談援助等の実務を担っています。
社会福祉士及び介護福祉士法

<社会福祉士入門講座web バックナンバー>
社会福祉士・相談援助入門講座web : 社会福祉士受験支援講座・教員日記



日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科・養成科
*日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの昼間部です
 社会福祉士養成科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの夜間部(2コース)です

学校法人敬心学園 日本福祉教育専門学校
 電話:0120-166-255



by yrx04167 | 2013-04-13 12:46 | Comments(0)