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26回社会福祉士試験模擬問題 児童家庭福祉、高齢者に対する支援 母子自立支援員、レビー小体型認知症とは

児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
第26回社会福祉士国家試験模擬問題 受験対策直前講座


<模擬問題>
問題1 人物と業績との関係に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい

1 糸賀一雄は,石神井学園を創設し,主として身体障害児の領域で活躍した。
2 野口幽香は,家庭学校を創設し,主として保育の領域で活躍した。
3 石井十次は,福田会育児院を創設し,主として少年教護の領域で活躍した。
4 留岡幸助は,近江学園を創設し,主として児童養護の領域で活躍した。
5 石井亮一は,滝乃川学園を創設し,主として知的障害児の領域で活躍した。

<練習問題>
問題2  次の人物と関係する事項の組み合わせのうち,正しいものに○,誤っているものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい

 A ルソー(Rousseau,J.)----『エミ-ル』--子どもの発見
 B バーナード(Barnardo,J.)--大舎制-----劣等処遇
 C 渋沢栄一----------------東京市養育院--混合収容
 D 長谷川良信---------------セツルメント--孤児救済事業
(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○ 
3 ○ × ○ ○ 
4 × ○ × × 
5 × × ○ ○ 

問題101 ある県が設置している児童相談所に,児童福祉司を任用しようとする際の任用基準に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい。なお,候補者は,すべて県知事の補助機関である県の職員であるとする

1 保育士であれば,児童福祉司として任用することができる。
2 社会福祉士であれば,児童福祉司として任用することができる。
3 社会福祉主事であり,かつ,2年以上社会福祉事業に従事した者であれば,児童福祉司として任用することができる。
4 保健師であり,かつ,2年以上社会福祉事業に従事した者であれば,児童福祉司として任用することができる。
5 教員免許状を有する者であり,かつ,2年以上社会福祉事業に従事した者であれば,児童福祉司として任用することができる。

問題102 相談及び支援に関する次の記述のうち,誤っているものを一つ選びなさい。

1 配偶者のない女子で現に児童を扶養しているものに対し,職業能力の向上及び求職活動に関する支援を行うことは,母子自立支援員の業務の一つである。
2 児童及び妊産婦の福祉に関し,家庭その他からの相談に応じることは,市町村の業務の一つである。
3 児童養護施設を退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行うことは,当該施設の目的の一つである。
4 児童家庭支援センターは,児童相談所に附置できる児童福祉施設の一つである。
5 要保護児童等に対する支援の内容に関する協議を行うことは,要保護児童対策地域協議会が行う活動の一つである。

人体の構造と機能及び疾病 練習問題
 社会福祉士・精神保健福祉士共通科目
問題103 次の記述のうち,正しいものに○,誤っているものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A アルツハイマー型認知症への移行段階として,軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment;MCI)が注目されている。
B 脳血管性認知症では,症状はしばしば段階的に進行する。
C レビー小体型認知症の脳画像所見では,症状のわりに萎縮が強くない。
D アルツハイマー型認知症は,塩酸ドネペジルの投与により,その進行を阻止できる。
(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ○
4 × ○ ○ ○
5 × ○ ○ ×


高齢者に対する支援と介護保険制度
 練習問題

問題104 療養通所介護に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
1 利用者に対する指定療養通所介護の提供の適否は、主治医を含めたサービス担当者会議において検討することが重要である。
2 指定療養通所介護事業所の利用定員は、原則として、15名以下である。
3 療養通所介護計画は、既に作成された居宅サービス計画の内容にかかわらず、事業所の判断で作成してよい。
4 指定療養通所介護事業者は、緊急時の対応策をあらかじめ定めておく必要があるが、緊急時対応医療機関を定めておく必要はない。
5 指定療養通所介護事業者は、安全・サービス提供管理委員会を開催し、安全かつ適切なサービス提供の方策について検討結果を記録しなければならない。


*正誤問題
<問題6~10 地域包括支援センターに関して>
問題6 地域包括支援センターは、特定高齢者の把握に関する事業など包括的支援事業以外の事業を行うことも認められている。

問題7 老人福祉施設などへの措置の支援も、その業務に含まれる。

問題8 地域包括支援センターは、総合相談・支援事業に限って在宅介護支援センターに委託できる。

問題9 地域包括支援センターの適切な運営を確保するため、地域包括支援センター運営協議会を都道府県に設置する。

問題10 地域包括支援センターが指定介護予防支援の業務を行う場合には、市町村の指定を受ける必要がある。

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*続き・解答と解説:子どもの発見、母子自立支援員、母子及び寡婦福祉法とは 下記をクリック



解答

問題1 答5
 石井亮一は,滝乃川学園を創設し,主として知的障害児の領域で活躍した。
 第21回社会福祉士国家試験問題

問題2 答3
 ○ × ○ ○ 
 第15回社会福祉士国家試験問題

問題101  解答2

問題102  解答4


問題103 答1
 ○ ○ ○ ×

問題104 答1・5


正誤問題
6 ○ 正しい

7 ○ 正しい

8 × 誤り

9 × 誤り
 地域包括支援センター運営協議会は市町村に設置する。

10 ○ 正しい

<解説>
相談援助の基盤と専門職・科目共通・ソーシャルワークの歴史 ポイント7 隣保相扶、下層社会とは 受験対策 : 社会福祉士受験支援講座・教員日記

相談援助の基盤と専門職・共通・ソーシャルワーク史ポイント8 社会事業、社会連帯とは 社会福祉士受験対策 : 社会福祉士受験支援講座・教員日記


*子どもの発見
 ルソーが著書『エミール』(1762)で述べている,児童中心主義の源流となる子ども観で,近代的な子ども観の基礎となるもの。「小さな大人」と称せられる中世の代表的な子ども観を否定し,子どもを子どもとしてみることの必要性,あるいは発達段階としての子ども期の存在を説いた。

*ルソーRousseau, Jean-Jacques (1712-78)
 フランスの作家・啓蒙思想家であり,新教育運動の先駆者でもある。『社会契約論』(Du contrat social ou principes du droit politique, 1762),『人間不平等起源論』(Discours sur l'origine de l'inégalité parmi les hommes, 1755)などにおいて民主主義理論を唱えたが,社会福祉の分野においては『エミール』(Émile ou de l'éducation, 1762)が有名である。ルソーは『エミール』のなかで,大人とは異なる存在としての子どもという見方を示した。この考え方は,中世の「小さな大人」という子ども観を批判するものであり,「子どもの発見」として知られ,近代的な子ども観の基礎を形成するものとなった。

*母子自立支援員
 2002年の母子及び寡婦福祉法の一部改正により,従来の母子相談員が名称変更となったもの。母子及び寡婦福祉法8条に規定されているもので,母子家庭の福祉に関する必要な実情の把握と経済的問題・子どもの養育や就労に関すること,職業能力の開発・求職活動など,生活全般にわたる各種の相談に応じ支援するなどの事業に従事するもの。都道府県知事等の委嘱により,福祉事務所等に配置されている。原則として非常勤で,社会的信望があり,母子家庭等の支援に熱意と識見をもつ者が任命される。今回の法律改正は,離婚の急増等母子家庭等をめぐる状況の変化に対応したもので,総合的な母子家庭対策を推進する一環として,子育て支援の充実,就業支援の強化,扶養義務の履行の確保,児童扶養手当の見直しなどが行われている。名称の変更とともに,これまで都道府県知事の委嘱であったものが,都道府県知事,市長,福祉事務所を管理する町村長が委嘱するものに変更されている。

*母子及び寡婦福祉法
 昭和39年法律129号。1964年に制定された母子福祉法が,81年に対象を寡婦にも拡大し現行名称になった。さらに,2002年改正で父子家庭も対象とした。母子家庭等および寡婦の福祉原理を明らかにし,その生活の安定と向上のために必要な措置を講じ,その福祉を図ることを目的とする。母子家庭に対する福祉の措置として,母子福祉資金貸付制度,公共的施設内の売店等の設置許可,製造たばこの小売販売業の許可,公営住宅の供給に関する特別の配慮,雇用の促進等がある。また,母子福祉施設(母子福祉センター,母子休養ホーム)や母子自立支援員の規定がある。母子家庭や父子家庭に対する子育て支援として,保育所入所に関する特別の配慮や母親や父親の疾病等の場合の居宅等における日常生活支援が定められている。寡婦に対しても,母子家庭等の母等に対する福祉の措置に準じた措置がとられる。


*社会福祉士・精神保健福祉士受験対策
社会保障 受験対策重要ポイントレジュメ  各回をクリック
受験対策:社会保障 重要ポイント 1  社会保障の歴史、福祉国家

社会保障 重要ポイント 2  ナショナル・ミニマム論、社会的排除、インクルージョン

社会保障 重要ポイント3  社会保障の財政・機能・課題

社会保障 重要ポイント4  社会保障制度の国際比較

社会保障 重要ポイント5  年金制度の沿革と体系

社会保障 重要ポイント6  年金制度の現状と課題

社会保障 重要ポイント7  医療保険制度の沿革と体系

社会保障 重要ポイント8  医療保険制度の現状と課題

社会保障 重要ポイント9  介護保険制度の概要・制度の枠組み

社会保障 重要ポイント10  介護保険制度の概要・費用負担

社会保障 重要ポイント11  労災保険

社会保障 重要ポイント 12  雇用保険

社会保障 重要ポイント13 ―民間保険と社会保険

社会保障 重要ポイント14―社会保険の管理運営



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by yrx04167 | 2014-01-17 12:41 | Comments(0)