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模擬問題 心理学理論心理的支援 傍観者効果、単純接触効果、エリクソン発達課題、ポリグラフ、死生観とは

心理学理論と心理的支援(心理学)模擬問題
 第26回社会福祉士・精神保健福祉士国家試験受験対策 直前講座 共通科目

問題1 高齢者の心理的特徴に関する次の記述のうち,適切なものを一つ選びなさい。
1 成人期以降の発達に個人差が大きくなるのは,環境的影響よりも生物的影響を強く受けるからである。
2 結晶性知能は新しい環境に適応したり,新しいことを学習したりする能力に関係するもので,老年期において衰退しやすいといわれる。
3 老年期の発達課題は親密性の獲得といわれ,自我意識の確立に伴って,他者との親密な関係を結ぶことが必要である。
4 高齢期の心理的問題は,身体的問題と密接な関係がある場合も多い。心理的援助においても,身体的問題をある程度アセスメントできる能力が求められる。
5 高齢者は,自分の人生の意味を求めようとすることが多いので,その心の働きを肯定し,高齢者一般に共通する「死生観」を教示することが,心理的援助には重要となる。

問題47 社会的認知・行動に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい。


1 単純接触効果とは,同じ対象を繰り返し見たり聞いたりすることで,好意的な態度が形成されることである。
2 フット・イン・ザ・ドア法とは,緊急事態においてそれを目撃している人が多いほど,援助の手が差し伸べられる割合が少なくなる現象のことである。
3 リスキーシフトとは,ある社会的な集団の成員に対して,過度に一般化された認知や信念が生じやすいことである。
4 傍観者効果とは,集団討議を経た決定が,個人の決定だけのときよりも,危険性が高いものになりやすい現象のことである。
5 ステレオタイプとは,受け入れやすい小さな要請を承諾した後には,大きな要請を受け入れやすくなる現象のことである。

問題48 心理尺度の分析に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A 標準偏差は,ある集団における尺度得点の散布度を示す統計量の一つである。
B 相関係数は,2つの集団間における尺度得点の平均値の差を示す統計量の一つである。
C 分散分析は,3つ以上の集団間の尺度得点の平均値の差について検討する場合に用いる方法の一つである。
D 折半法は,同一集団において同じ心理尺度を使って繰り返し測定し,その一致度から信頼性を確認する場合に用いる方法の一つである。
(組み合わせ)
  A  B  C  D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ×
5 × ○ × ○

問題41 エリクソン(Erikson,E.)が提唱した自我の発達課題に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A 乳児期の課題は,「基本的信頼」の形成である。
B 青年期の課題は,自己をコントロールできる「自律性」の獲得である。
C 成人期初期の課題は,他者とのかかわり合いの中での「親密さ」である。
D 成人期後期(円熟期)の課題は,自己の人生を評価し,受け入れていくことによる「自我の統合」である。
(組み合わせ)
  A  B  C  D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ×
5 × × ○ ○

問題46 パーソナリティ等の測定方法に関する次の記述のうち,正しいものに○,誤っているものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A ポリグラフによる皮膚電気抵抗の測定は,被験者の情動状態の変化を明らかにする。
B ウェクスラー式成人知能検査は,年齢別の検査項目を配列して,知能指数を測定する。
C 内田クレペリン精神作業検査は,作業のむら等,注意集中の程度などを探る。
D ロールシャッハテストなどの投影法は,被検者の解釈から知覚の特徴や感情などを把握する。
(組み合わせ)
  A  B  C  D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ○
4 × ○ × ○
5 × × ○ ×

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*解答・解説:エリクソン、ロールシャッハ・テスト、ウェクスラー式知能検査法とは 下記をクリック



*心理学理論と心理的支援(心理学)練習問題<社会福祉士・精神保健福祉士 共通科目>
問題1 答4
 高齢期の心理的問題は,身体的問題と密接な関係がある場合も多い。心理的援助においても,身体的問題をある程度アセスメントできる能力が求められる。

問題47  解答1

問題48  解答2

問題41  解答2

問題46  解答3

<解説>
*エリクソンErikson, Erik Homburger (1902-94)
 ドイツ生まれで,ウィーン精神分析協会で学んだフロイト派に属する精神分析学者。ナチスの迫害を逃れて渡米。精神分析理論を下敷きとしつつも,幼児期決定論にとらわれず,生涯を通じて自我が発達していくものと捉え,おのおのの時期ごとの発達課題を8段階図式として提案した。青年期をアイデンティティの危機とその乗り越えの再編期と捉え,そこでのモラトリアムの重要性を指摘するなど,自我論研究に社会や歴史との関連を盛り込み,大きな足跡を残した。[主著] Childhood and Society, 1950 ; Identity and the Life Cycle, 1959.

*ロールシャッハ・テストRorschach Test
 スイスの精神科医ロールシャッハ(Rorschach, H.)が1921年に作成した投影法による人格診断検査。左右対称のインクブロット図形でできた刺激図版10枚を,1枚ずつ被験者に提示して行われる。インクブロットが「何に見えるか」,さらに「なぜそう見えたのか」を質問し,その回答や反応の形式,内容を分析してパーソナリティの診断を行う。投影法による心理テストのなかで最も普及している。わが国ではクロッパー・片口法がよく用いられる。

*ウェクスラー式知能検査法Wechsler intelligence tests
 ウェクスラー(Wechsler, D.)によって考案された,ビネー式検査法と並ぶ代表的な個別知能検査法。言語性検査と動作性検査(非言語性課題)の二つの下位検査に分けられており,全検査IQ以外に,言語性IQ,動作性IQを求められるだけでなく,より詳細な知能の診断にも応用できる。偏差IQを採用し,同一年齢集団の平均値からのずれで知能水準を表す。日本版はWPPSI(就学前),WISC-Ⅲ(5~16歳),WAIS-R(16歳~成人)の3種がある。
by yrx04167 | 2014-01-23 12:38 | Comments(0)