相談援助の理論と方法講義レジュメ 援助関係、援助者自己理解、グループワーク原則とは 第9回 ケアカフェ

相談援助の理論と方法 前期第9回講義レジュメ概要・前半 
当ブログ筆者(社会福祉士養成学科専任講師)が、社会福祉士養成科(夜間1年通学過程)にて、2014/06/11に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>

4章4節 援助関係の質と自己覚知
1 関係とは テキストP82

・「関係」とは、人々の情動的相互作用である。
・コミュニケーションを媒介し、ラポールの形成に繋がる。
・よい関係の構築は、面接の相互作用の効果を強める。
 ソーシャルワーク、社会福祉における良い関係においては、誰もが無条件のありのままで、存在することこそが重要とされる。
 何をどのくらい所有しているか、何が出来て優秀であるか、役に立つか等の条件があって、尊重されるのではない。
 全ての人々が平等に尊重され、自由に生きる。自分一人で満足する生き方から方向転換し、誰もが不当に扱われることなく、受け容れ合って生きる展望である。それは、環境、人々から尊重されているものとして生きる方向であり、支え合い、尊重し合って共に生きることを示している。
 略

2 権威的ソーシャルワーカー ―パターナリズム P82
・M.リッチモンドは、問題解決のための環境の改善、援助者と被援助者の対等な関係を強調した-『社会診断』1917年。略

・コノプカは、グループワークにおける、援助者の治療・促進の役割を強調 略 詳細は講義にて解説
 
・権威的関係とパターナリズム。医学モデル。 略 

*パターナリズム
 パターナリズムは父権主義と訳される。 略

・患者の権利 権利性の重視 略

◎解説:精神分析 psychoanalysis [E] ; Psychoanalyse [G]
 S. フロイトによって創始された心理学の体系的な理論の総体をいう。 略
○意識とは 略
○無意識とは 略

◎解説:コノプカ Konopka, Gisela (1910- )
 1950~60年代,グループワークの発展に大きな役割を果たした治療的グループワークの代表論者であり,収容施設入所者,非行少年,情緒障害児等に対するグループワークに取り組んだ。
 略 詳細は講義にて解説

*G.コノプカのグループワーク集団援助技術の定義
「ソーシャル・グループワークとは、ソーシャルワークの一つの方法であり、意図的なグループ経験を通じて、個人の社会的に機能する力を高め、また個人・集団・地域社会の諸問題に、より効果的に対処しうるよう、人々を援助するものである」(『ソーシャル・グループワーク-援助の過程-』1963年)
・コノプカの定義は、個人の社会生活上の問題解決を、小集団が持つ治療的機能に着目した。この定義は、その後のグループワークの基本となった。

◆コノプカによるグループワークの14の原則(1963)
1.グループ内での個別化

 略
14.グループワーカーの自己活用
グループワーカーは暖かく,人間的に,しかも訓練によって修得した方法にしたがって自己を援助の道具として用いる。 略

<国家試験問題の出題実績 コノプカのグループワーク14原則>
◎「個別化の原則」には,メンバー個人の相違点を認識するための個別化と,当該グループを他のグループとは違う固有の特徴をもつグループとして認識するグループの個別化とがある。
◎「葛藤解決の原則」とは,グループワーカーの援助によって,グループの相互作用のなかで生じる葛藤やメンバー個人の内面的葛藤の解決を促すことである。
◎「制限の原則」とは,受け入れの無条件的許容ではなく,メンバー及びグループのニードと団体・機関の機能に照らした建設的な制限を加えることである。以上、第19回社会福祉士国家試験問題
◎コノプカ(Konopka,G.)が整理した原則の一つである「グループの個別化」とは,多種多様のグループをそれぞれ独自のグループとしてとらえることである。第17回社会福祉士国家試験問題

◎「ヘルパー-セラピー原則」とは,「援助する人が最も援助を受ける」という意味であり,セルフヘルプ・グループの持つ重要な側面である。第17回社会福祉士国家試験問題

<補足>
・グループワークのカリキュラムの課題(援助者自身のグループ経験の必要性があるとも)
・援助者の自己理解の必要性。グループワークのリスク、倫理問題。
・他のワーカーとのチームワーク (サブグループ間の対立を予防)
・メンバー構成-どの程度の同質性を持つメンバーか。向き不向き。
グループワークに滴さないのは、急性の精神疾患等。グループワークを必要とするのは、対人関係の問題への関心・意欲を持つ、孤独、生きることの意味を見出だせない。
・グループへの参加。グループから抜ける自由がある。
・グループ内の葛藤。他のメンバーに対してオープンであることを「強いる」。
・グループワークが原因のメンバーの人生の混乱が生じる可能性。グループに関連する人間関係のメンバーのプライベートにおけるトラブル
・文化の多様性が共存する、多文化共生のグループワーク実践。異なる価値観の尊重。
メンバーの個性を肯定。
・グループに参加するメンバーへの、他のメンバーに関する秘密の保持の義務の徹底。

*解説:治療的グループワークとは therapeutic group work 略

○解説:ソーシャルワークにおける医学モデルとは 略

○解説:診断主義ケースワークとは diagnostic casework

 1920年代,特にS. フロイトの精神分析の影響を受けて発展したケースワークの一体系。ゴードン・ハミルトン 略

3 均等性と公平性 P83
・個別化を図りつつ、地域におけるサービスの、平等なアクセス・利用を保障する。
 サービスの公正な配分とも換言できる。
 平等な処遇、資源の平等な配分とは。個別のニーズ、事情の違いの考慮 略
人間の多様性、能力・才能の差異と平等、社会階層 略

4 信頼関係・ラポール P84
 略 詳細は講義にて解説

・専門的な援助関係は、権威的な、従属的な関係ではなく、パートナーとしての関係である。
・信頼関係を損なう可能性。

<国家試験問題の出題実績 自己覚知等>
◎援助者は偏見や先入観を排し,利用者を個人として理解する。
◎利用者の理解のために援助者自身の自己覚知が求められる。第21回介護福祉士国家試験問題
◎自己覚知とは,援助者自身のものの見方や考え方について,自ら理解することである。
◎援助者の個人的な見方や考え方が,利用者をありのままに理解することを妨げる場合もある。
◎援助者が利用者を理解するためには,援助者自身の自己覚知が前提となる。第16回介護福祉士国家試験

<前期第10回講義は、2014年6月18日>

日刊 社会福祉ニュース 関連情報クリップ
医療と介護の交流、連携 垣根超え理想語る「ケア・カフェ」 高齢者向け包括的ケア 北海道新聞(05/24 16:00)

 引用「医療や介護、福祉に携わる人が、気軽な雰囲気の中で話し合う「ケア・カフェ」が24日、市内で初めて開かれる。医療と介護の垣根を越えた高齢者向け包括的ケアのあり方を考えるのが狙い。
 ケア・カフェは医師や看護師、介護福祉士、ケアマネジャーなどが集まって、気軽に語り合う。」。引用ここまで

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第26回社会福祉士国家試験255名合格、精神保健福祉士278名合格 2014年3月発表 日本福祉教育専門学校
合格率89.2%、合格者74名、当ブログ筆者が専任講師の社会福祉士養成学科。一般養成施設ルート(昼間通学)合格者数 全国第1位。


当ブログ筆者の論文 最新
「福祉専門職への転職と実践を支えるアクティブ・ラーニング」 『研究紀要』第22巻第1号,2014年

同『研究紀要』』第22巻第1号 全頁 2014年 日本福祉教育専門学校



<ブログ記事 バックナンバー>
低所得者に対する支援と生活保護 練習問題 生活保護申請、貧困の世代間連鎖とは。保育士ストレス軽減研修

低所得者支援と生活保護 練習問題 教育扶助、生活保護の訪問調査とは。 職員のうつ病とメンタルヘルスケア

相談援助の基盤 第6回講義レジュメ前半 クライエントシステムとは。職場のメンタルヘルス、新型うつ病 社会福祉士受験支援講座・教員日記

社会福祉士・精神保健福祉士国家試験受験対策 学習に役立つリンク集 関連法編1 福祉六法、介護保険法等 <第26回社会福祉士国家試験問題と正答> 社会福祉士受験支援講座・教員日記


*日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの昼間部(通学)です。電話:0120-166-255
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by yrx04167 | 2014-06-17 22:24 | Comments(0)