相談援助の理論講義レジュメ 援助の終結、アフターケア、効果測定と評価とは 被災地女性相談、DV、うつ

相談援助の理論と方法 前期第15回講義レジュメ概要 前半
 当ブログ筆者(本校専任講師、社会福祉士)が、社会福祉士養成科トワイライト・ナイトにて、2014/07/23に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


*ブログ筆者の実践の事例:ホームレスの自立支援
 ホームレス自立支援施設に入所し、就労自立を果たし、アパートに入所したものの、再離職し、困窮、路上生活に戻ってしまうケース-要因として、就労したものの不安定な雇用と、地域社会における孤立、インフォーマルサポートの欠如。
 脆弱性、地域生活に踏みとどまる力の必要性。

6章3節 支援の終結と効果測定、評価、アフターケア テキストP140から
<ポイント>

・「終結」とは、支援・援助を終わりにする段階である。
・終結とは、専門的援助関係=クライエントとワーカー間の相互作用による全人的な関係の終了と、契約により始まったクライエントとソーシャルワーカーの援助契約の終了を示す局面である。
・終結のなかには、学校における卒業(スクールソーシャルワーカー)、短期入所施設の退所等のように、定められた期間の終了によって、迎えるものもある。ワーカーにはコントロールできない。

1 支援の終結 テキストP140要旨
*終結の条件

 略、詳細は講義にて。
 援助過程の終結と、支援の「中断」とは異なる。

*終結の意義
 必要以上の関わりは、弊害(援助者への依存等)を生じる。
 利用者が自らの力で苦境を乗り越えることを支える-人間の内なる強さ、潜在的な力を活かす。
 また、援助過程を経験する中で、利用者の問題対処能力が向上し、利用者の自立生活の為、意図的な終結もあり得る。双方の意思の合致が必要である。

<補足>
*終結のプロセス


*移行の支援
・これまで継続してきた専門的援助関係を断絶させ,利用者は自らの力量で自立していかなくてはならない。
 この分離の機会、別れを利用者の成長・発達の経験としてどのように役立てるかが問題となる 。

⇒支援とは-人間的な成長のための支援であり、援助者も支援を通じて成長する。
 クライエント=苦境にある人の支援、その人の全人的な成長のための働きかけである。
 援助者自らも、支援という働きのなかで成長する、自己実現である。
 援助者は、クライエントから必要とされることによって、世界のなかに自らの居場所を獲得する。


・自立と依存のアンビバレンスをどのように処理し,自立に向けての動機づけと支援の方策を十分に考慮しておく必要がある。
 ⇒援助の対象が児童等の場合は、援助者との別れを、更に慎重さと配慮、働きかけが必要となる。
 見捨てられ不安としがみつき。

*援助過程の終結に向けての準備
・終結に向けた準備は援助展開の後半期から開始する。
 面接間隔の調整 ─ 利用者の独力での問題への対峙を図る。
・終結の告知 ─ 利用者側の準備。
・終結に伴う感情を分かち合う。
 終結に伴う感情を表現するよう援助する。
・終結時のクライエントの感情-見捨てられることの怒り、喪失感。
 回避
 もっと継続をしたいという強硬な態度が示される
 時間ばかりかけて何も役立つものがなかったというような「否定」をする
 せっかく親しい関係が成立したのに終わるということを拒否する
・働きかけの効果が増す-チャンスでもある
・問題解決の共同作業において学んだことを回顧してみるように求める
・スクールソーシャルワーカー:学校の卒業等に伴う終結の場合は、更に困難になる-様々なものとの別れ
 略

*終結における援助内容

2 残された問題の確認
・対処が独力で可能なことを示し、それに向けた援助
3 再利用の可能性
・再利用の受け入れが可能であることを伝達する(オープン・ドア)。

<留意点>
・援助過程において、終結・終わるということから、最も重要な感情が呼び起こされ、表出することもある。
= 「ドアの"とって(ノブ)"効果(療法)」
・援助は終わるものの,ここで得たものを糧として,クライエントが次の生活へと移っていく移行の時期でもある。
・次の生活にスムーズに移行していけるように援助する。

*実践の事例
 通過型の施設である、ホームレス自立支援施設、生活保護の更生施設等にとって、移行の支援は大きな課題である。
 児童養護施設の、家庭への復帰・再統合も同様である。

<社会福祉士等国家試験問題の出題実績>
◎終結の際には,残された問題の確認とその解決方法についての検討を行う。
第21回社会福祉士試験出題
◎クライエントとともにこれまでの経過を振り返り,その結果に対する彼らの合意を得て,終結を決定する。 第18回社会福祉士試験出題
◎今後いくつか解決すべき問題はあるものの,その解決を利用者が自らの力で対応できる場合は終結することがある。 第17回介護福祉士試験出題
◎援助者は,意図的に終結を準備する。 第17回介護福祉士試験出題

2 効果測定と評価 P141
*サービスの供給が利用者にとってどのような意味と効果をもたらしたかを総合的に判断する過程である。

・科学的根拠に基づく実践=エビデンス・ベースド・プラクティス(ソーシャルワーク)。略

<補足>
○解説:アカウンタビリティとは  略

○解説:「エビデンス・ベースド・プラクティス EBP」とは

○解説:単一事例実験計画法とは

single subject research design ; single case experimental design

3 アフターケア テキストP141から
*利用者がサービス利用を終結した後にも,利用者は不安や生活上の困難に遭遇するときがあるが,そうした事態に対応して終結後もフォローアップをしなければならないケースが少なからずある 。

⇒領域によっては、切実なニーズがある(孤立化予防等)- 例:生活保護施設、ホームレス自立支援施設、児童養護施設等。

・自立支援コーディネーター 東京都の事業
略、詳細は講義にて。


日刊 社会福祉ニュース 関連情報クリップ
被災地の女性相談 抑うつ、DV、PTSD、孤立 ・・・悩み複雑化
 河北新報 7月25日(金)11時0分配信

引用「東日本大震災後、内閣府が岩手、宮城、福島の3県の女性を対象に続けている悩み・暴力相談に、2013年度は4837件の相談があった。内閣府男女共同参画局によると、県別の相談件数は、宮城が最多で1769件、福島1692件、岩手1376件。相談内容の主な内訳は、不安、抑うつ、心的外傷後ストレス障害などの「心理的問題」が2317件と最多で、孤独・孤立など「生き方」が2002件、「家族問題」が1401件と続いた。
 配偶者からのドメスティックバイオレンス(DV)相談は593件。「精神的攻撃」が284件で、「身体的暴行と精神的攻撃」が221件、「身体的暴行のみ」が45件あった。DV以外の暴力相談は54件。「交際相手からの暴力」が21件等だった。
 被災状況別に相談内容の主な訴えを見ると、「地震・津波」「放射能」「自宅全壊・半壊」の被害を受けた人は家族問題が最多で、心理的問題が続いた。放射能被害では夫婦問題、DVに関する訴えも多く、特に福島県でその傾向が強かった。「県外避難」では心理的問題、生き方が多く、「仮設住宅入居」では対人関係の悩みが目立った。 引用ここまで

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by yrx04167 | 2014-07-26 13:03 | Comments(0)