ソーシャルワーク相談、面接の特性、姿勢、生活場面面接とは 相談援助の理論方法講義レジュメ 第25回前半

相談援助の理論と方法 第25回講義レジュメ概要 前半
 2014/10/16 当ブログ筆者(専任講師、社会福祉士)日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成科(1年制通学 夜間)にて講義


当ブログ筆者の実践事例から-アルコール依存症、精神障害者、生活保護受給者対象のグループワークのプログラム。
 これらの利用者を対象としたスポーツのプログラム-心身の健康の回復、生活の活性化、生活の幅の拡大を図る。簡易宿泊所に居住する利用者は、日常生活において運動する機会がほぼ無い。
 定期的なプログラム 略
 運動会のプログラム、心身の障害を持つ参加者の競技を考えよう。
 コミュニティづくり、地域における繋がりの構築の取り組みでもある。


*概要 相談援助における面接
・面接は,社会福祉士の実践にとって主要な援助の方法であり,援助者とクライエントの間の援助関係、働きかけをつくる基盤である。
・各回のセッションには目的やゴールが必要である。
 面接の目的は,面接の段階,サービスの方法,クライエントの問題の特質,などによって異なる。
・面接は言語技術のみでなく,ソーシャルワークの価値,専門知識によって支えられている。
・面接の定義とは テキスト参照のこと。

・生活場面面接という形態-クライエントの生活と内面への接近。
・言語的メッセージのみではない関わりを築く場合-言語障害や聴覚障害、重度の認知症、知的障害や精神障害、日本語を母語としないクライエント等。非言語を含めたコミュニケーション技術が求められる。略


*ソーシャルワーカーに必要な面接の姿勢、スキル等
・面接や観察のスキル
・援助者側の準備-事前の情報収集・整理、面接の環境整備、クライエントへの自らの先入観を排する
・援助の基本姿勢-バイスティックやロジャーズによる。

・共感と尊重が伴わない対人援助の技術は、虚しいものである。
 キューブラー・ロスによれば、苦境にあって痛みを分かち合い、逃げずに寄り添うこと、患者の言葉に耳を傾けることこそが、医療や精神科医療の専門性を超えて、患者に真に必要なものである。
 換言するならば、寄り添い、共にある人、それが対人援助の要であるとも言えよう。
 福祉・介護の支援を必要としている苦境のなかにある人々が求めているのは、自分の存在を受けとめる人、気にかけている人、支える手を伸ばす人である。
 これらの人々の声に応えることこそ、福祉・介護の専門職、援助者全般の職務であると言えよう。


・ソーシャルワークには、利用者との対等な目線や姿勢で接する関わりが必要とされる。
 また、近年の医療・社会福祉関連分野では、インフォームド・コンセント、自己決定、ノーマライゼーションなど、援助者と利用者との平等、協働、信頼関係がより必要とされている。
 適切な自己決定の支援が求められている。


事例:面接におけるクライエントの抵抗
・話さない,無言を続けるクライエント
・関係ないことばかり話すクライエント
・理性的に問題を分析し,理解はしているが、一向に実行にうつす様子がないクライエント等


12章1節 相談援助における面接の目的
1 面接の目的 テキストP245から
①援助に必要な情報を得

・インテーク及びアセスメント、モニタリング等における情報収集である。
②問題解決を図る共同作業
・介入(支援の実施)における、クライエント等への働きかけ。

③問題解決を図るアクション・システムの形成
・アクション・システムとは、目標の達成のために働きかけ・行動する人々のことである。

・アクションシステムは、相互作用に基づく。率直な双方向の関わり、真正面から向き合い、どんなことでも率直に語り合える関係、その場、時間を創ることが、ソーシャルワークとしてもとめられている

<補足>
* A.ピンカスとA.ミナハンは、ソーシャルワークを一つのシステムと捉え、ソーシャルワーク実践では,ソーシャルワーカーは以下の四つのサブシステムの相互作用に関心をもたねばならないとしている。
①クライエント・システム
 クライエント・システムとは、社会福祉サービスを既に利用しているか、サービスを必要としている、援助活動を通して問題解決に取り組もうとしている個人や家族などから構成されている


②ワーカー・システム=チェンジ・エージェント・システム
(ワーカーとその所属機関)略

③ターゲット・システム
(目標達成のために変革しなければならない人や組織)略

④アクション・システム
(目標達成のためにターゲットに働きかける人々)略
*援助者は必然的に四つのシステムと重層的に関係し、発展させていく。

2 面接の特性<テキストP246要旨>
 面接は、人間の日常生活の広がりと流れに対応して、専門的な方法のもとに、総合的に継続して積み上げられる過程から成り立っている。
 面接は、その専門的方法を用いた技術的過程からなる援助活動ということになる。
 ①対面関係、②信頼関係、③協同・協働・参加
 一般的には、電話や手紙などではなく、面接という対面関係で、信頼感を醸成しつつ、クライエントとワーカーの双方が援助関係に協同して参加するという特性である。
 構造がある。略

・カデューシンらの援助的面接の特性⇒テキストP246参照のこと
 規範、会話のパターン、クライエントの利益、文化的差異等。
 専門職としての権威とは何か。略

<補足>
*面接を構成する要素
①面接者(ソーシャルワーカー)
②被面接者(クライエント)
③コミュニケーション
④援助目的
⑤援助方法(援助の展開)
⑥課題(解決を必要とするクライエントのニーズ・問題)
⑦空間(面接の場所)
⑧時間(面接時間の確保とその過程)
・これらは最低限必要なもので、どれを欠いても面接は成り立たない。

<社会福祉士国家試験出題実績>
・訪問による面接では,訪問先の利用者の生活の場から問題理解の手掛かりを得ることができる。 第21回社会福祉士国家試験出題

12章2節 相談援助における面接の展開
1 相談援助における面接の基本姿勢 テキストP248

*バイステックの原則
 ケースワークの基本原則でもあるが、クライエント自らの状況と感情(生の過程における特殊な出来事)の表出を促し、それを理解しようとする姿勢を基盤とする。

*援助者の基本的態度 (ロジャーズ)
・無条件の積極的関心(肯定的配慮)
・共感的理解 笑うものと共に笑い、泣く者と共に泣く
・純粋性(真実性) 率直な感情、内面の交流を図る。
 ありのままの自分による双方向の関わり。


2 面接においてワーカーが行なうこと
・傾聴・受容、疑問への応答、共感等。
・ワーカーの援助姿勢と専門性の提示、ストレングスの支持、共感等。テキスト参照

<面接のストレスケア、アサーティブ>
・クライエントや関係者に対して、アサーティブな自己表現を用いる場面もある。意見の表明等。
 援助者自身も、面接の相手も双方を尊重するスキルである。自分の意見を率直に、かつ適切な方法で落ち着いて述べる。
・所属機関の介護・福祉職員の良いところを引き出す工夫も必要である。同僚を支えるという視点、姿勢が求められている。
 援助業務等で疲労している、気になる職員に対する言葉かけ ストレスケアが求められている。


・状況や利用者等の人物像の正しい理解、共感が欠けていると、的はずれな援助となる。
 援助者の共感とは、情緒的な意味を持つだけではなく、現実的な援助の方策である

・生活困窮・貧困状態にある家族の事例。
 援助者とは異なる生活スタイルの理解から、支援ははじまる。
 例えば、夕食は家族が食卓を囲むのが良い家庭-しかし、多問題家族は揃わない。
 朝食を食べられない子ども。子どものTV視聴時間、学習環境。
 「問題」として捉えるのではなく、社会的な原因への視点も求められている。
 望ましい家族のあり方とは、問題を抱える家族への福祉的支援のあり方という課題。
 根底には、人間は家族と支え合って生きることが出来るという、何ものにも代えがたい家族の価値がある。

 続く

福祉専門職への転職と実践を支えるアクティブ・ラーニング2 福祉・介護職員の燃えつき予防とストレスケア : 社会福祉士受験支援講座・教員日記

要約:福祉専門職への転職と実践を支えるアクティブ・ラーニング<前半>当ブログ筆者の論文 抜粋


当ブログ筆者の講演が試聴できます。音声のみ。
貧困問題と相談援助
講演の一部を公開中
(2013年9月5日)


*当ブログ筆者の論文
『生活保護受給者を対象としたグループワーク
-ドヤ街「寿町」における実践報告と考察-』
日本福祉教育専門学校 研究紀要第21巻1号
39頁から52頁


上記の論文の概要と筆者による関連する論文一覧

筆者の論文 最新
「福祉専門職への転職と実践を支えるアクティブ・ラーニング」 『研究紀要』第22巻第1号,2014年

同『研究紀要』』第22巻第1号 全頁 2014年 日本福祉教育専門学校


*筆者の論文要約
『簡易宿泊所街における民間支援活動と支援者のあり方について』


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内容:職員のストレスと心身への影響、対処や予防の方法を職
員各自のセルフケアを中心に解説
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「社会福祉士試験受験勉強の方法 共通科目編」11
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社会福祉士国家試験の受験勉強の進め方、留意点を解説。
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2014年11月1日(土)午後2時から4時 無料 会場 日本福祉教育専門学校高田校舎

 公開シンポジウム 地域福祉における社会福祉士の実践報告
 <社会福祉協議会、コミュニティソーシャルワーカーCSW、福祉コミュニティ構築の展望>


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by yrx04167 | 2014-10-25 07:25 | Comments(0)