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模擬問題 児童養護施設虐待防止、遊戯療法、音楽療法、アスペルガー、ADHD、単純接触効果、死生観とは

心理学理論と心理的支援(心理学)模擬問題
 第27回社会福祉士・精神保健福祉士国家試験受験対策 直前講座 共通科目

問題1 高齢者の心理的特徴に関する次の記述のうち,適切なものを一つ選びなさい。
1 成人期以降の発達に個人差が大きくなるのは,環境的影響よりも生物的影響を強く受けるからである。
2 結晶性知能は新しい環境に適応したり,新しいことを学習したりする能力に関係するもので,老年期において衰退しやすいといわれる。
3 老年期の発達課題は親密性の獲得といわれ,自我意識の確立に伴って,他者との親密な関係を結ぶことが必要である。
4 高齢期の心理的問題は,身体的問題と密接な関係がある場合も多い。心理的援助においても,身体的問題をある程度アセスメントできる能力が求められる。
5 高齢者は,自分の人生の意味を求めようとすることが多いので,その心の働きを肯定し,高齢者一般に共通する「死生観」を教示することが,心理的援助には重要となる。

問題44 福祉現場でのアクティビティーに応用可能な心理療法に関する次の記述のうち,適切なものを一つ選びなさい。
1 遊戯療法は,遊びを通じて子どもが,自らの問題状況や,言語化できない感情を表現することを目指すものであり,そのために使用される玩具や遊びの手順は事前に細かく規定されている。
2 音楽療法は,音楽を媒体として身体機能の維持・向上,情緒の活性化を図ろうとするものであり,集団で行う演奏活動に参加することで初めて効果が発揮される。
3 臨床動作法は,「動作」という心理活動を通して,生活における体験の仕方の変化などを目指して,様々な臨床的な援助をする方法であり,自発的動作の少ない重度重複障害児・者へも適用可能という特性がある。
4 心理劇は,集団内で即興的な役割演技をすることで個人の創造性や自発性の発展を促すものであり,参加者全員が毎回演者となるように場面設定がなされる。
5 回想法は,過去の出来事を振り返ることを通じて自らの人生を肯定的に再評価できるようになることをねらいとし,主として引きこもりの若者への援助方法として用いられている。


問題46 欲求や動機に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい。
1 マズロー(Maslow,A.)が唱えた欲求の階層説において,第4の段階は自己実現の欲求である。
2 ある目標の達成が困難なときに,その目標と類似した他の目標を達成することで充足感を得ようとする行動を投影という。
3 内発的動機づけによる行動は,その行動に対する外部からの報酬によってのみ強められる。
4 体内の生理的な均衡状態を保とうとする働きをホメオスタシスという。
5 同時に複数の同程度の欲求があるときに,欲求に応じた行動の選択ができない状態を退行という。

問題47 社会的認知・行動に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい。
1 単純接触効果とは,同じ対象を繰り返し見たり聞いたりすることで,好意的な態度が形成されることである。
2 フット・イン・ザ・ドア法とは,緊急事態においてそれを目撃している人が多いほど,援助の手が差し伸べられる割合が少なくなる現象のことである。
3 リスキーシフトとは,ある社会的な集団の成員に対して,過度に一般化された認知や信念が生じやすいことである。
4 傍観者効果とは,集団討議を経た決定が,個人の決定だけのときよりも,危険性が高いものになりやすい現象のことである。
5 ステレオタイプとは,受け入れやすい小さな要請を承諾した後には,大きな要請を受け入れやすくなる現象のことである。

問題48 心理尺度の分析に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A 標準偏差は,ある集団における尺度得点の散布度を示す統計量の一つである。
B 相関係数は,2つの集団間における尺度得点の平均値の差を示す統計量の一つである。
C 分散分析は,3つ以上の集団間の尺度得点の平均値の差について検討する場合に用いる方法の一つである。
D 折半法は,同一集団において同じ心理尺度を使って繰り返し測定し,その一致度から信頼性を確認する場合に用いる方法の一つである。
(組み合わせ)
  A  B  C  D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ×
5 × ○ × ○

問題41 エリクソン(Erikson,E.)が提唱した自我の発達課題に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A 乳児期の課題は,「基本的信頼」の形成である。
B 青年期の課題は,自己をコントロールできる「自律性」の獲得である。
C 成人期初期の課題は,他者とのかかわり合いの中での「親密さ」である。
D 成人期後期(円熟期)の課題は,自己の人生を評価し,受け入れていくことによる「自我の統合」である。
(組み合わせ)
  A  B  C  D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ×
5 × × ○ ○

問題42 パーソナリティ等の測定方法に関する次の記述のうち,正しいものに○,誤っているものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A ポリグラフによる皮膚電気抵抗の測定は,被験者の情動状態の変化を明らかにする。
B ウェクスラー式成人知能検査は,年齢別の検査項目を配列して,知能指数を測定する。
C 内田クレペリン精神作業検査は,作業のむら等,注意集中の程度などを探る。
D ロールシャッハテストなどの投影法は,被検者の解釈から知覚の特徴や感情などを把握する。
(組み合わせ)
  A  B  C  D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ○
4 × ○ × ○
5 × × ○ ×

問題45 発達障害に関する次の記述のうち,適切でないものを一つ選びなさい
1 発達障害の子どもたちは,障害であると理解されず,何度も叱(しっ)責されたり,いやがらせやいじめを受けたり,適切な支援が受けられなかったりすると,様々な心理・行動上の問題が起きてくることがある。
2 注意欠陥多動性障害は,不注意優勢型と,多動性-衝動性優勢型,及び混合型に分かれる。学業などにおいて不注意な間違いをしたり,落ち着きがなく,自分の席を立ったりすることがあり配慮が必要である。
3 学習障害には,読字障害,算数障害,書字表出障害などがあり,それぞれ,年齢,就学,知的水準から期待される状態より明らかに低い場合には,このような障害に対するアセスメントと配慮が必要となる。
4 アスペルガー障害は,対人相互反応の障害や,限定的・反復的な行動や興味・活動の様式が見られる。言葉を丸暗記するなどの能力や年齢に相応した自己管理能力が見られるが,行動上の障害がその子のわがままのせいにされてしまう場合もある。
5 自閉性障害は,対人的相互作用とコミュニケーションの発達上の障害であり,活動と興味の範囲が大きく制限されている。障害の状態は,発達水準や年齢によって大きく変化し,早期の統合失調症であるといわれている。

現代社会と福祉 練習問題
社会福祉士・精神保健福祉士共通科目 国家試験受験対策直前講座
問題13 各国の社会保障制度に関する次の記述のうち,誤っているものを一つ選びなさい。
1 イギリスの社会保険は,全国民を対象として,年金,失業,疾病等に係る現金給付を総合的に行う国民保険制度に一元化されている。
2 スウェーデンの保健・医療サービスは,社会保険方式により提供されている。
3 フランスでは,年金保険及び医療保険ともに,種々の制度が分立し,金庫と呼ばれる管理運営機構が運営を行っている。
4 ドイツには,年金保険,医療保険,労働災害保険,失業保険及び介護保険の5つの社会保険制度がある。
5 アメリカでは高齢者向け医療保険制度(メディケア)と低所得者向け医療扶助制度(メディケイド)を除けば,全国民を対象とした公的医療保障制度は存在しない。

問題1 平成12年の「社会福祉事業法等改正」に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい
1 第一種社会福祉事業の経営主体から市町村が除外された。
2 第一種社会福祉事業の経営主体になれるものとして、株式会社が追加された。
3 身体障害者福祉法や知的障害者福祉法に基づく福祉サービスの利用は、措置制度から「支援費制度」へ移行することとなった。
4 社会福祉法人設立に当たっての施設の規模や資産の要件が引き上げられた。
5 養護老人ホームの利用が、市町村による措置から施設と利用者の直接契約になった。
(注) 「社会福祉事業法等改正」とは、「社会福祉増進のための社会福祉事業法等の一部を改正する等の法律」のことである。

問題2 次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを1つ選びなさい
A 世界最初の失業保険は、1889年にドイツでつくられた。
B 我が国では、1947(昭和22)年に失業保険法が制定された。
C 我が国では、雇用保険には国家公務員も加入しなけらばならない。
D 我が国では、雇用保険は全国を単位として国が保険者となっている。
組み合わせ
  A  B  C  D
1 ○ ○ × × 
2 ○ × ○ ×
3 × ○ × ○ 
4 × ○ × ×
5 × × ○ ○

社会福祉士試験受験生の皆様へ 応援と当日のアドバイス 留意点 当ブログ筆者より 第27回2015年1月25日

日刊 社会福祉ニュース 関連情報クリップ
児童養護施設で児童虐待防止コンサート
(2015/01/19)岩手日報

引用「児童虐待の防止を願うコンサート「子守唄体験フォーラム ふるさとの空に唄(うた)おう」は17日、盛岡市の児童養護施設みちのくみどり学園で開かれ、子どもたちは癒やしの時間を過ごした。
 社会福祉法人岩手愛児会とNPO法人日本子守唄協会の主催。同学園や情緒障害児短期治療施設ことりさわ学園の約100人が参加した。子どもたちは童謡歌手の雨宮知子さんら音楽家4人のミニコンサートと、深沢紅子野の花美術館(盛岡市)初代館長の志賀かう子さんの朗読に耳を傾けた」。引用ここまで

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「福祉専門職への転職と実践を支えるアクティブ・ラーニング」 『研究紀要』第22巻第1号,2014年

同『研究紀要』』第22巻第1号 全頁 2014年 日本福祉教育専門学校

日本福祉教育専門学校 公式チャンネル - YouTube


*解答・解説:発達障害、広汎性発達障害、
ADHD注意欠陥多動性障害 混合型,不注意優勢型,多動性・衝動性優勢型、
マズロー、メディケア、メディケイド、養護老人ホーム、社会福祉法とは
エリクソン、ロールシャッハ・テスト、ウェクスラー式知能検査法とは 下記をクリック




*心理学理論と心理的支援(心理学)練習問題<社会福祉士・精神保健福祉士 共通科目>
問題1 答4
 高齢期の心理的問題は,身体的問題と密接な関係がある場合も多い。心理的援助においても,身体的問題をある程度アセスメントできる能力が求められる。

問題44 答3
 臨床動作法は,「動作」という心理活動を通して,生活における体験の仕方の変化などを目指して,様々な臨床的な援助をする方法であり,自発的動作の少ない重度重複障害児・者へも適用可能という特性がある。

問題46  解答4

問題47  解答1

問題48  解答2

問題41  解答2

問題42  解答3

<解説>
*エリクソンErikson, Erik Homburger (1902-94)
 ドイツ生まれで,ウィーン精神分析協会で学んだフロイト派に属する精神分析学者。ナチスの迫害を逃れて渡米。精神分析理論を下敷きとしつつも,幼児期決定論にとらわれず,生涯を通じて自我が発達していくものと捉え,おのおのの時期ごとの発達課題を8段階図式として提案した。青年期をアイデンティティの危機とその乗り越えの再編期と捉え,そこでのモラトリアムの重要性を指摘するなど,自我論研究に社会や歴史との関連を盛り込み,大きな足跡を残した。[主著] Childhood and Society, 1950 ; Identity and the Life Cycle, 1959.

*ロールシャッハ・テストRorschach Test
 スイスの精神科医ロールシャッハ(Rorschach, H.)が1921年に作成した投影法による人格診断検査。左右対称のインクブロット図形でできた刺激図版10枚を,1枚ずつ被験者に提示して行われる。インクブロットが「何に見えるか」,さらに「なぜそう見えたのか」を質問し,その回答や反応の形式,内容を分析してパーソナリティの診断を行う。投影法による心理テストのなかで最も普及している。わが国ではクロッパー・片口法がよく用いられる。

*ウェクスラー式知能検査法Wechsler intelligence tests
 ウェクスラー(Wechsler, D.)によって考案された,ビネー式検査法と並ぶ代表的な個別知能検査法。言語性検査と動作性検査(非言語性課題)の二つの下位検査に分けられており,全検査IQ以外に,言語性IQ,動作性IQを求められるだけでなく,より詳細な知能の診断にも応用できる。偏差IQを採用し,同一年齢集団の平均値からのずれで知能水準を表す。日本版はWPPSI(就学前),WISC-Ⅲ(5~16歳),WAIS-R(16歳~成人)の3種がある。

問題45  解答5

<解説>
*発達障害 developmental disorders
 アメリカ精神医学会のDSM-Ⅳの診断カテゴリーでは,「通常,幼児期,小児期または青年期に初めて診断される障害」とされ,認知,言語,運動または社会的技能の獲得に大きな障害があること。具体的には,全般的な知的機能の遅れや社会適応上の困難を示す「精神遅滞」,特定の学習能力の習得が困難な「学習障害」,「運動能力障害」,会話や言語に関する「コミュニケーション障害」,自閉性障害を含む「広汎性発達障害」,不注意や多動の問題がみられる「注意欠陥/多動性障害」などがあげられる。

*広汎性発達障害pervasive developmental disorders
 相互的な対人関係の障害,コミュニケーションの質的障害,限局した常同的で反復的な関心と活動性の三つによって特徴づけられる一群の障害である。このような障害があらゆる状況においてその人の機能に広汎にみられる特徴をもつ。この障害には自閉性障害を中核として,レット障害,小児期崩壊性障害,アスペルガー障害,特定不能の広汎性発達障害が含まれる。自閉症圏障害(autistic spectrum disorders)とよばれることもある。

*注意欠陥/多動性障害attention-deficit/hyperactivity disorder ; ADHD
 不注意あるいはまた,多動性・衝動性に関する症状が少なくとも6カ月以上続く状態で,それらの症状は7歳未満に存在し障害を引き起こしていることが診断基準として設けられており,児の園,学校および家庭といった二つ以上の状況において障害を呈する状態。症状に応じて,混合型,不注意優勢型,および多動性・衝動性優勢型の三つの病型に分けられる。有病率は,3%程度から16%にまで上るとする報告がある。児童期に注意欠陥/多動性障害と診断された子どもの一部が,思春期に入って行為障害となり,さらにその一部が成人後,反社会性人格障害に移行する場合もあると考えられている。

*マズローMaslow, Abraham Harold (1908-70)
 アメリカの心理学者で,欲求段階説の提唱者として知られる。人間の欲求・動機を階層構造として捉え,生理的欲求,安全欲求,社会的欲求,尊敬欲求,そしてその頂点に自己実現があるとし,低次元の欲求が満たされてはじめてより高次元の欲求の満足が求められるという考え方を提示した。病理現象を扱う傾向の強い旧来の心理学へのアンチテーゼとして,人間の成長性・全体性・創造性を強調した心理学を提唱。彼の理論は,人間の動機づけに関する経営論にも大きな影響を及ぼした。1962年にはアメリカ心理学会会長をつとめた。[主著] Motivation and Personality, 1954 ; Toward a Psychology of Being, 1962.

問題13 解答2

<解説>
*メディケア/メディケイド Medicare / Medicaid
 アメリカ合衆国で1965年に制度化された公的医療保障制度。メディケアは高齢者を対象とし(その後人工透析を必要とする者なども対象に加えられた),メディケイドは低所得者などを対象とする。メディケアは連邦政府が,メディケイドは一部連邦政府の財政的補助を受けて州政府が運用している。医療機関が支払を受けるためには,政府との契約により,審査を受けることや,患者の入院の際に臓器提供の意思の有無を確認することなどが義務づけられている。

問題1 解答3
1:×
 第一種社会福祉事業に経営主体は、改正前も改正後も変更なくこの事業は国、地方公共団体、社会福祉法人が経営することを原則としている。

2:×
 変更ない

3:○
 身体障害者福祉法や知的障害者福祉法に基づく福祉サービスは、措置制度から支援費制度に改められた。

4:×
 社会福祉法人の設立要件は「社会福祉事業を行うに必要な資産を備えなければならない」という従来のものと変更無い。

5:×
 養護老人ホームの入所については、改正前、後も行政処分(措置)である。

問題2 正答-3

*解説:社会福祉法
 社会福祉を目的とする事業に関する全分野の共通的な基本事項を定めた法律。福祉サービス利用者の利益保護や地域福祉の推進,社会福祉事業の公明かつ適正な実施の確保,社会福祉を目的とする事業の健全な発達,社会福祉の増進等を目的としており,2000年5月に成立した「社会福祉の増進のための社会福祉事業法等の一部を改正する等の法律」によって社会福祉事業法(昭和26年法律45号)から題名が改正された。

*解説:養護老人ホーム
 老人ホームのなかで唯一,介護保険サービスの対象でない措置型の施設。1963年の老人福祉法以前(生活保護法,救護法)は,養老施設,養老院とよばれていた。日本の老人ホームの原型である。入所者の基準は「65歳以上の者であって,身体上若しくは精神上又は環境上の理由及び経済的理由により居宅において養護を受けることが困難なもの」とされており,救貧型の施設の一つである。

*参考:社会福祉法(昭和二十六年三月二十九日法律第四十五号)抜粋
第二条  この法律において「社会福祉事業」とは、第一種社会福祉事業及び第二種社会福祉事業をいう。

2  次に掲げる事業を第一種社会福祉事業とする。
一  生活保護法 (昭和二十五年法律第百四十四号)に規定する救護施設、更生施設その他生計困難者を無料又は低額な料金で入所させて生活の扶助を行うことを目的とする施設を経営する事業及び生計困難者に対して助葬を行う事業
二  児童福祉法 (昭和二十二年法律第百六十四号)に規定する乳児院、母子生活支援施設、児童養護施設、知的障害児施設、知的障害児通園施設、盲ろうあ児施設、肢体不自由児施設、重症心身障害児施設、情緒障害児短期治療施設又は児童自立支援施設を経営する事業
三  老人福祉法 (昭和三十八年法律第百三十三号)に規定する養護老人ホーム、特別養護老人ホーム又は軽費老人ホームを経営する事業
三の二  障害者自立支援法 (平成十七年法律第百二十三号)に規定する障害者支援施設を経営する事業
四  障害者自立支援法 附則第四十一条第一項 の規定によりなお従前の例により運営をすることができることとされた同項 に規定する身体障害者更生援護施設を経営する事業
五  障害者自立支援法 附則第五十八条第一項 の規定によりなお従前の例により運営をすることができることとされた同項 に規定する知的障害者援護施設を経営する事業
六  売春防止法 (昭和三十一年法律第百十八号)に規定する婦人保護施設を経営する事業
七  授産施設を経営する事業及び生計困難者に対して無利子又は低利で資金を融通する事業

3  次に掲げる事業を第二種社会福祉事業とする。
一  生計困難者に対して、その住居で衣食その他日常の生活必需品若しくはこれに要する金銭を与え、又は生活に関する相談に応ずる事業
二  児童福祉法 に規定する児童自立生活援助事業、放課後児童健全育成事業、子育て短期支援事業、乳児家庭全戸訪問事業、養育支援訪問事業、地域子育て支援拠点事業、一時預かり事業又は小規模住居型児童養育事業、同法 に規定する助産施設、保育所、児童厚生施設又は児童家庭支援センターを経営する事業及び児童の福祉の増進について相談に応ずる事業
三  母子及び寡婦福祉法 (昭和三十九年法律第百二十九号)に規定する母子家庭等日常生活支援事業又は寡婦日常生活支援事業及び同法 に規定する母子福祉施設を経営する事業
四  老人福祉法 に規定する老人居宅介護等事業、老人デイサービス事業、老人短期入所事業、小規模多機能型居宅介護事業又は認知症対応型老人共同生活援助事業及び同法 に規定する老人デイサービスセンター、老人短期入所施設、老人福祉センター又は老人介護支援センターを経営する事業
四の二  障害者自立支援法 に規定する障害福祉サービス事業、相談支援事業又は移動支援事業及び同法 に規定する地域活動支援センター又は福祉ホームを経営する事業
五  身体障害者福祉法 (昭和二十四年法律第二百八十三号)に規定する身体障害者生活訓練等事業、手話通訳事業又は介助犬訓練事業若しくは聴導犬訓練事業、同法 に規定する身体障害者福祉センター、補装具製作施設、盲導犬訓練施設又は視聴覚障害者情報提供施設を経営する事業及び身体障害者の更生相談に応ずる事業
六  知的障害者福祉法 (昭和三十五年法律第三十七号)に規定する知的障害者の更生相談に応ずる事業
七  障害者自立支援法 附則第四十八条 の規定によりなお従前の例により運営をすることができることとされた同条 に規定する精神障害者社会復帰施設を経営する事業
八  生計困難者のために、無料又は低額な料金で、簡易住宅を貸し付け、又は宿泊所その他の施設を利用させる事業
九  生計困難者のために、無料又は低額な料金で診療を行う事業
十  生計困難者に対して、無料又は低額な費用で介護保険法 (平成九年法律第百二十三号)に規定する介護老人保健施設を利用させる事業
十一  隣保事業(隣保館等の施設を設け、無料又は低額な料金でこれを利用させることその他その近隣地域における住民の生活の改善及び向上を図るための各種の事業を行うものをいう。)
十二  福祉サービス利用援助事業(精神上の理由により日常生活を営むのに支障がある者に対して、無料又は低額な料金で、福祉サービス(前項各号及び前各号の事業において提供されるものに限る。以下この号において同じ。)の利用に関し相談に応じ、及び助言を行い、並びに福祉サービスの提供を受けるために必要な手続又は福祉サービスの利用に要する費用の支払に関する便宜を供与することその他の福祉サービスの適切な利用のための一連の援助を一体的に行う事業をいう。)
十三  前項各号及び前各号の事業に関する連絡又は助成を行う事業


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by yrx04167 | 2015-01-22 16:03 | Comments(0)