社会福祉の面接、非言語コミュニケーションスキル、訪問とは 相談援助の理論と方法 講義レジュメ

相談援助の理論と方法Ⅰ 第24回講義レジュメ概要 前半
 当ブログ筆者(本校専任講師、社会福祉士)が、社会福祉士養成科トワイライト・ナイトにて、2015/10/07に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


12章3節 面接において用いる技術とコミュニケーション
1 面接において用いる技術 テキストP261
・面接やケアの対象者に対する共感と尊重の姿勢が伴わない対人援助の技術があるなら、それは虚しいものである。
 福祉、介護の支援を必要としている苦境のなかにある人々が求めているのは、自分の存在を受け入れ、気にかける人、支える手を伸ばす人である。これらの人々の声に応えることこそ、福祉・介護の専門職、援助者全般の職務であると言えよう。
 最も面接において重要なこととは、クライエントに語ることを促し、支えることである。語りを紡ぎ、必要なら整理することが援助者の役割である。援助者が情報を提供する場面も必要な場合もある。

 面接の準備として、記録等から波長合わせを行う。クライエントに対する予備的な理解と共感である。クライエントと向き合ったときの援助者自身の反応、感情、姿勢等に関しても波長合わせを行う。
 面接の開始時は、体調等への配慮のある挨拶 例「腰痛の方は大丈夫ですか?」、「はじめての場所ですが、迷いませんでしたか?」と、「お会いできてうれしいです」等の援助者の感情の率直な表現を行う。
 終了時も、気遣いや励まし等を率直に表現する。

*非言語的コミュニケーションによる援助技法の例 相談援助
① 共感性:肯定的な頭のうなずき,会話の内容に一致した顔の表情。
② 尊敬:クライエントと時間を共有する,全身を傾けて向き合う。
③ 思いやり:笑顔,接近,身体接触。
④ 純粋性:言葉と非言語行動の一致性(一貫性)。
⑤ 具体性:話の内容を図示したり,身体動作を用いて明確化する,明確かつ適度の音声。
⑥ 自己開示:冷静な表情で真剣に自己を語る姿勢。
⑦ 直面化:冷静な(自然な) 声の調子
⑧ 即時性:その場その瞬間に熱中する姿勢

*相談室における配慮 部屋の中での位置

 面接の物理的環境を整え、クライエントのリラックスを図る。
 机やテーブルの配置。
 自分と相手との間 略

○コミュニケーションとは
 communication  略

<参考:ユマニチュード  認知症ケア等におけるコミュニケーションのあり方>
 フランスで研究が進み、ドイツやカナダなどでも、導入されている。
 「見る」、「話す」、「触れる」、「立つ」の、4つが基本の要素。
 認知症ケアにおける援助者と利用者の関係性を重視し、『あなたは人間』で『そこに存在している』と伝え、承認するのが、ユマニチュードのケアの哲学である。

*見る
 認知症の人の正面で、目の高さを同じにして、近い距離から落ち着いて見つめる。
斜めや横から視線を注ぐのではなく、まっすぐに見つめ合うことで、お互いの存在を確認することができる。
・相互性-見ることは見られること
・関係性
・存在を認める-見ないことは、存在の否定である。

*話しかける
 優しく、前向きな言葉を使って、繰り返し話しかける。
・オートフィードバック

*触れる
 自然な身体的な欲求ではあるが、文化による違いを考慮しなければならない。

*立つ
 寝たきりにならないよう、認知症の人が自力で立つことを大切にする。
 立つことで筋力の低下を少しでも防ぐことができる。

<基本的な面接スキル テキストP262要旨>
・クライエントの内なる力や、潜在的な能力についての信頼感の表明が重要である。

*援助者の基本的態度 (ロジャーズ)
・無条件の積極的関心(肯定的配慮)
・共感的理解 笑うものと共に笑い、泣く者と共に泣く
・純粋性(真実性) 率直な感情の交流

*時間の制限 略

1.基本的なスキル
*傾聴

 クライエントの全人的な痛み、困難、関心事に焦点を当て,その言語的・非言語的メッセージを誤りなく理解する。
 全体的に捉え、感性を含めた第三の耳で聴くことがクライエントを支えることに直結する。。

 黙って耳を傾けるのだけではなく,積極的関心を示す態度や表情で,適切な相槌や質問を用いて,クライエントが十分考えや感情を表現できるように促す。
 ワーカーの聴く姿勢がクライエントとの良好な関係の基礎となる。

*共感(共感的理解)
 事例 クライエントからの援助関係の本質への疑問、投げかけ
 「何も障害が無いあなたに、障害者の自分の気持ちがわかるか!」
 「安定して、ちゃんとした仕事をもったような人が,貧困がどのようなものか,考えられるのか?」

 クライエントの追体験であり、想像力が求められる。
 ソーシャルワークの援助関係の前提として,援助者がクライエントの立場に自分を重ね合わせながら,クライエントの思考,感情,体験を援助者の認識の枠組のなかに取り込んでいくことをいう。
 共感とは,感情レベルでクライエントの反応を理解することだけでなく,クライエントの生活を具体的,全人的に理解し,状況内存在としてのクライエントに接近するプロセスでもある。

*支持
  クライエントが今感じ,考え,問題としていることを中心にすえて,その行動やクライエント自身に対して肯定的に反応する。クライエントの能力や長所の強調等 略

*「再保証」 クライエントの不安や罪悪感への再保証
 クライエントの罪悪感、自らを赦せない等の感情に、大丈夫であると保証する。

 人間は誰でも、それぞれの内なる力、ストレングス、潜在的な美しさを持っている。しかし、その内なる光は隠されており、自分も他者も弱さばかりに目が向く。
  援助者もまた、その内なる光に気付かず、相手のあるがままを受容することが困難なこともある。
 他者を排除し、裁こうするならば、生命を護り育むのではなく、弱めてしまうことにもなる。


<続く>

<社会福祉士受験対策講座 要点チェック:地域福祉の理論と方法>
1 地域福祉の基本的考え方
レイン委員会報告
 ニーズ・資源調整説
コミュニティ・オーガニゼーション(CO)
インターグループワーク
 ニューステッター(Newstteter,W.)
コミュニティオーガニゼーション統合説・ロス

ロスマンRothman, Jack
 「コミュニティ・オーガニゼーション実践の三つのモデル」
 「地域開発モデル」「社会計画モデル」「ソーシャル・アクション・モデル」

コミュニティ・ディベロップメント

コミュニティ
奥田道大  「地域共同体」モデル,「伝統的アノミー」モデル,「個我」モデル,「コミュニティ」モデル

エルバーフェルト制度
隣友運動、チャルマーズ
慈善組織協会
友愛訪問
 「救済に値する貧民(好ましい人物)」と「救済に値しない貧民(好ましくない人物)」

トインビー・ホール
セツルメント
 エドワード・デニソン
社会改良
ネイバーフッド・ギルド
ハル・ハウス(Hull House)
 アダムス Addams, Jane


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<当ブログ筆者の論文 最新>
当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月


「貧困問題と相談援助」 当ブログ筆者の講演 音声記録の一部を公開中

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<ブログ記事 バックナンバー>
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児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉練習問題 主任児童委員、親族里親、専門里親、未成年後見人とは

28回社会福祉士国家試験受験対策コース 相談援助の理論と方法 受験対策キーワード集1

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by yrx04167 | 2015-10-11 09:27 | Comments(0)