講義概要 介入技術、社会的支援介入、モデリングとは 地域福祉の理論と方法 29回社会福祉士試験模擬問題
相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第22回講義レジュメ概要1
当ブログ筆者(本校専任教員、社会福祉士)が、社会福祉士養成学科にて、2016年9月21日に講義
<この記事は、ダイジェスト版と講義当日の補足。レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>
10章2節 介入の方法と留意点・続き
4 介入の技術 テキストP217
*多様な介入技術
・ソーシャルワークにおける介入に用いる専門技術は、人間・環境・時間・空間に適切に介入する技術、実践モデル・アプローチを適切に用いる技術、協働の技術、クライエントを参加させる技術、スーパービジョン等を活用する技術などがある。
・ガービン(C.D.Garvin)らのソーシャルワーク介入の技術の提示。
「価値の明確化を図る」 役割とは 略
「コーチングを活用する」 コーチングは後述
「行動変容を図る」 行動変容アプローチは、先に講義で解説。
「役割達成に留意する」などをあげている。
・平山らは、「課題中心システム介入方法を試みる」「認知再構成技法を活用する」「クライエントの問題解決能力を促進する」「環境改善と社会資源を発展させる」「環境改善の介入方法を図る」「エンパワメントの方法」をあげている。
・ドルフマンによる、臨床ソーシャルワークの16の介入技術
「関係構築、イメージ、指示的な影響(アドバイスと教育)、隠喩(比喩)・逸話・寓話、自己開示、調査分析、解釈、契約、ロールプレイング、明確化、モデリング、支持療法、受容、感情の解放、ケース情報の図表による表現、読書療法」を挙げている。
*対話という援助の方法
ダイアログは、ストレスが高じた状態の対象者の語りを支え、尊重し、傾聴からはじまる支援のあり方である。
・援助者による、クライエントが不得手とするコミュニケーションの媒介、人々の間の相互支援のファシリテーションや、人間関係の現実的調整の推進という援助の方法。
・クライエントの「喪失」の意味付け-人生における。
・これらのようにクライエントの痛みに関わる際、気づきを言語化する能力が必要である。
共有化等の能力も求められる。
・クライエントの内面(肯定的な側面も否定的な側面も含めた)、感情の理解の深化のために 略
<補足>
*解説:読書療法 Bibliotherapy
講義にて解説。
・クライエントのカタルシスのために感情の表出を促進しながら 略
・略 平静を保つということ。感情のコントロールを維持するために。
・共感疲労をめぐって
・クライエントが主体的に語ることを促進する支援のスタイル。
・福祉サービス利用者のレジリエンスとは。
・クライエントのコミュニティにおける居場所を求めて。
繋がり、語り合い、協同、相互支援システムの構築という課題。
・今日の社会のなかで、ストレスにどのように向き合いながら生きていくのか。
・コーチングを受ける人(クライアント)を目標達成に導く 略
・解説:役割演技とは role playing
・心理劇(サイコドラマ)
・社会的な学習や訓練の方法
対人関係の改善やリーダーシップ訓練
・認知行動療法 cognitive behavior therapy
*モデリングとは
・観察による学習。
他人の行動を観察することによって 略
・ライブモデリング(実物のモデルを用いる方法)
象徴モデリング(VTRや映画、物語などの媒体を使用する方法)
内潜モデリング(来談者自身にモデルをイメージ化させる方法)など
*支持の技法
*基本的コンピテンシー・モデル(アンダーソン)<テキストP218要旨>
・ソーシャルワーク過程展開に必要な前提条件となる実践能力と、基本的実践能力から構成される。
・これらのコンピテンシーは、介入の各段階で活用される。
<前提となる実践能力>
「人と環境の相互作用の生態学的視座をすべての直接サービスの実践状況に適用する能力」
「自己覚知をすべての対人サービスの状況において専門職として自己を用いるべく利用する能力」。
<基本的実践能力>
・生活状況と援助状況の波長合わせ能力
・クライエント主体の援助関係確立能力
・ソーシャルワーク過程開始能力
・ソーシャルワーク過程持続能力:以下の七つの技能
①セッションの波長合わせと契約:クライエントと解決すべき事柄について意見の一致を生み出す。
②精査と明確化:クライエントの現実を理解して、評価を続け、サービス計画を立てるために明確化する
③共感:クライエントの感情の分別し、感情がクライエントにとってもつ意味に積極的に反応する。
④自分の感情を共有すること:介入に関連づけて自分自身の感情を純粋に表現する。
⑤積極性を要望すること:過程の目的がクライエントの活動であることを確認する。
⑥情報の提供:関連するデータをはっきりと示す。
⑦実践理論の活用
・クライエント・システムと資源システムとの権利擁護・調整活動能力:二つの技能
①連携:クライエントとフォーマル資源、インフォーマル資源の人々とを連携する。
②権利擁護:クライエントのニーズや権利を積極的に守る。
・来談者中心という支援のあり方
技法よりも基本的な治療的態度がより強調
情緒的な関係が必須である ロジャース
・援助者の自己一致、真実性
ロジャース 先ずは、率直な感情表現からはじまると言えるか
・クライエントの積極的な参加を求めていく
クライエントの力こそ問題解決の源
人それぞれの価値は既にあるのであり、皆が持っている。
5 介入の技法 テキストP219
・コンプトン(B.R.Compton)らの介入技法の提示
1)資源を確保する(資源の提供、直接介入を図る、組織化が含まれる)
2)自己覚知を高める
3)社会的技能を強化する
4)情報にアクセスする
5)意思決定を促進する
6)意味を探索すること
・ソーシャル・スキルとは何か。
・人間の生活を総合的に支援する取り組みとしてのソーシャルワーク実践。
・就労支援のあり方
・ワーク・ライフ・バランスとは
・ミルンの「社会的支援介入」
1)ネットワークの分析
2)支援観察システムを作動させる
3)社会的支援の相互作用分析を行うこと
4)関係質問紙を作成する
5)社会的支援のクラスターに留意する
6)日常会話の機能を果たす
7)社会階級と交互作用ストレスモデルのパス解析を試みる
8)ソーシャルワーカーを援助する介入を行う
9)遠隔的介入の役割を果たす
10)当事者との協働フローチャートを作成する
11)専門的活動の変化促進を図る
12)ワークシステム開発の支援システムを作動させる
13)EBP促進のガイドラインを提示する などをあげている。
6 介入の留意点 テキストP219
①ガンブリルの「クリティカル・シンカー」でなければならない。
柔軟に対応する許容力と、常に根拠を求める姿勢の保持。
根拠を重視する姿勢は、今日のソーシャルワークの介入に必要なものである。
②根拠に基づく実践=EBPとは何か
・全米ソーシャルワーク教育協議会(CSWE)の2004年10月改正「教育方針と資格基準」(EPAS)の「カリキュラム内容の基本」。
「価値と倫理」「多様性」「リスクを被る集団と社会的・経済的正義」「人間行動と社会環境」「社会福祉政策とサービス」「ソーシャルワーク実践」「調査研究」「現場教育」を把握していること。
・柔軟性による反応とは
補足
クライエントが、揺るがない自信を持つことの支援
人間関係の本質-そばにいるだけで、その人独自の価値がある。
・介入によって、人間関係をもつこと,ものごとを成就すること,成長のための新しい経験を提供する。
・しかし、援助者等と人間関係が成立するとともに,否定的感情、摩擦や衝突などが起こりやすくなる。
・ソーシャルワークの提供するものは、実生活の経験に沿うものでなければ、知識、技術のみでは虚しい。
・人間全体がつながりあった社会をつくっていくという今日的課題。
全てがつながっていること、それぞれが相互に関わりを持っていること。
人間はすべての中の一部であり、再びつながりあうことを目指すこともソーシャルワークの援助の指向性ともいえよう。
民生委員、民生委員法とは
社会奉仕の精神
民生委員推薦会
地方社会福祉審議会とは
地域福祉の理論と方法 練習問題
社会福祉士国家試験過去問題
第29回社会福祉士国家試験 精神保健福祉士国家試験受験対策 共通科目
問題3 民生委員に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい。
1 民生委員は,福祉行政の補助機関としての性格と民間ボランティアとしての性格の二面的性格を持っている。
2 民生委員協議会は,民生委員の職務に関して必要と認める意見を関係各庁に具申することができる。
3 民生委員は,その職務に関して,市町村長の指揮監督を受ける。
4 民生委員は,職務の一つとして,社会福祉を目的とする事業を経営する者又は社会福祉に関する活動を行う者と密接に連携し,その事業又は活動を支援することが求められている。
5 民生委員の守秘義務については,個人情報の保護に関する法律に規定されている。
問題1 地域福祉の理念に関する次の記述のうち,適切なものを一つ選びなさい。
1 ノーマライゼーションという用語が用いられた最初の政府文書は,イギリス保健省の『保健と福祉におけるコミュニティケアの進展』である。
2 自立生活運動は,デンマークにおける知的障害者の親の会を中心とした運動が起源である。
3 コミュニティケアは,アメリカのカリフォルニア大学バークレイ校の障害学生の生活を保障することをきっかけとして始まった。
4 ソーシャル・インクルージョンは,共生社会,排除しない社会を目指す考え方として登場した。
5 「住民主体の原則」は,エンパワーメントの考え方に強い影響を受けて生まれた。
*解答と解説は記事下をクリック
民生委員法
<当ブログ筆者の説明会 無料講座 要予約>
子どもを救う社会福祉士 児童虐待、子どもの貧困とソーシャルワーク
2016年9/26(月) 18:00から19:00
社会福祉士養成学科、社会福祉士養成科説明会
担当 関屋光泰
日本福祉教育専門学校 高田校舎
社会福祉士は様々な領域で実践しています。今回の説明会では、子どもの貧困や虐待をテーマに、社会福祉士養成学科 学科長の当ブログ筆者が、お話しします。
子どもを支援する社会福祉士の役割や仕事内容を社会福祉士の実務20年の筆者が分かりやすく説明します。
児童福祉に関心をお持ちの方、社会福祉士やスクールソーシャルワーカーのことを知りたい方、ご参加ください。質問や相談も歓迎です。
当ブログ筆者の出張講義 福祉施設職員研修 無料
東京都の登録講師派遣事業
「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修」講座番号85
内容 介護、福祉職員のストレスへの対処や燃えつきの予防、心身の健康のセルフケアを支援する研修
・福祉施設職員の職務ストレスに対するセルフケアの促進、その方法
・ストレッサーのチェック
・実践ストレスのセルフケアのプロセス
・ストレスから復元する力=レジリエンスを強める
・ストレッサーの自己分析
・福祉の職場の総合的ストレス・マネジメント
・ストレス場面への対処。リラクゼーションの方法
・援助者のエモーショナル・リテラシーの向上 感情のコントロール
・福祉施設職員の実務上の対策、専門職としての成長へ
・職員のメンタルヘルス ストレングス
・実践ストレスを成長に繋げていくために。
・チームリーダーによるサポーティブな職場のファシリテーション 等
「生活困窮者、生活保護受給者対象のグループワーク」講座番号79
内容 貧困、生活保護受給者対象のグループワークプログラムと留意点等を、ブログ筆者の実践や事例に基づき解説
「障害者福祉施設におけるグループワークの基礎」講座番号52
内容 福祉施設におけるグループワークのプロセス、方法、プログラム等の援助技術の基礎を解説。 後述
「福祉施設職員の職業倫理、ハラスメント予防」講座番号86
内容 福祉施設職員に求められるモラルや福祉マインドの基礎と、ハラスメントの予防を含めて解説。
上記はブログ筆者 関屋光泰が担当する研修です。
この講座は、東京都福祉保健局の委託による、福祉・介護・保育事業所対象の職場研修です。ブログ筆者等の講師が出向きます。講師謝金 無料
申込締切日平成28年9月23日(金)必着
詳しくは下記をクリック
東京都社会福祉協議会登録講師派遣事業
福祉施設職員のメンタルヘルスの支援 職員のストレスマネジメントと施設のリスクマネジメント 当ブログ筆者の論文 抜粋 リンク
当ブログ筆者執筆の新刊
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編
ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂
第8章 地域における精神保健問題 依存症と生活困窮(pp.171-178)
<概要>
簡易宿泊所街「寿町」の精神科診療所におけるアルコール依存症と薬物依存症患者の支援の実践から、回復を図るグループワークや相談援助の課題等を考察した。
生活保護を受給し簡易宿泊所に居住するアルコール・薬物依存症患者の回復の鍵を握るものとして、レジリアンスを挙げた。具体的には失敗を繰り返しても援助者と繋がり続け、危機を回避するための協働や、訪問やグループワーク等による社会的孤立を防ぎ、全人的な支援の持続が有効であると論じた。
平成28年度 社会福祉士・精神保健福祉士全国統一模擬試験
*練習問題 解答と解説 下記をクリック
==============================
<解答>
問題3 答2と4
(第19回社会福祉士国家試験問題 地域福祉論 改)
問題1 答4
(第20回社会福祉士国家試験問題 地域福祉論)
<解説>
■民生委員法
昭和23年法律198号。社会奉仕の精神をもって,つねに住民の立場にたって相談に応じ,必要な援助を行い,社会福祉の増進に努める民間奉仕者である民生委員に関する法律。
1948年に制定,2000年に改正されたが,主な改正内容は,①基本理念の変更(1条),②民生委員の位置づけの明確化(10条),③職務内容の明確化(14条),④児童委員としての活動の重視(児童福祉法における要保護児童発見の通告先)などである。
*民生委員は,都道府県知事の推薦に基づき厚生労働大臣から委嘱される制度的ボランティアの性格を持つ。
<参考リンク 下記をクリック>
参考資料:厚生労働省:生活保護と福祉一般:民生委員・児童委員について
民生委員法 抜粋
第一条 民生委員は、社会奉仕の精神をもつて、常に住民の立場に立つて相談に応じ、及び必要な援助を行い、もつて社会福祉の増進に努めるものとする。
第三条 民生委員は、市(特別区を含む。以下同じ。)町村の区域にこれを置く。
第四条 民生委員の定数は、厚生労働大臣の定める基準に従い、都道府県知事が、前条の区域ごとに、その区域を管轄する市町村長(特別区の区長を含む。以下同じ。)の意見をきいて、これを定める。
第五条 民生委員は、都道府県知事の推薦によつて、厚生労働大臣がこれを委嘱する。
2 前項の都道府県知事の推薦は、市町村に設置された民生委員推薦会が推薦した者について、都道府県に設置された社会福祉法 (昭和二十六年法律第四十五号)第七条第一項 に規定する地方社会福祉審議会(以下「地方社会福祉審議会」という。)の意見を聴いてこれを行う。
第十条 民生委員には、給与を支給しないものとし、その任期は、三年とする。ただし、補欠の民生委員の任期は、前任者の残任期間とする。
第十三条 民生委員は、その市町村の区域内において、担当の区域又は事項を定めて、その職務を行うものとする。
第十四条 民生委員の職務は、次のとおりとする。
一 住民の生活状態を必要に応じ適切に把握しておくこと。
二 援助を必要とする者がその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるように生活に関する相談に応じ、助言その他の援助を行うこと。
三 援助を必要とする者が福祉サービスを適切に利用するために必要な情報の提供その他の援助を行うこと。
四 社会福祉を目的とする事業を経営する者又は社会福祉に関する活動を行う者と密接に連携し、その事業又は活動を支援すること。
五 社会福祉法 に定める福祉に関する事務所(以下「福祉事務所」という。)その他の関係行政機関の業務に協力すること。
2 民生委員は、前項の職務を行うほか、必要に応じて、住民の福祉の増進を図るための活動を行う。
民生委員法
<ご感想、ご意見など、当講座・サイトの筆者(編集・管理人)へのコメントを、このフォームから送信してください。お名前・アドレス等は記入無しも、匿名も可です。>
当ブログ筆者(本校専任教員、社会福祉士)が、社会福祉士養成学科にて、2016年9月21日に講義
<この記事は、ダイジェスト版と講義当日の補足。レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>
10章2節 介入の方法と留意点・続き
4 介入の技術 テキストP217
*多様な介入技術
・ソーシャルワークにおける介入に用いる専門技術は、人間・環境・時間・空間に適切に介入する技術、実践モデル・アプローチを適切に用いる技術、協働の技術、クライエントを参加させる技術、スーパービジョン等を活用する技術などがある。
・ガービン(C.D.Garvin)らのソーシャルワーク介入の技術の提示。
「価値の明確化を図る」 役割とは 略
「コーチングを活用する」 コーチングは後述
「行動変容を図る」 行動変容アプローチは、先に講義で解説。
「役割達成に留意する」などをあげている。
・平山らは、「課題中心システム介入方法を試みる」「認知再構成技法を活用する」「クライエントの問題解決能力を促進する」「環境改善と社会資源を発展させる」「環境改善の介入方法を図る」「エンパワメントの方法」をあげている。
・ドルフマンによる、臨床ソーシャルワークの16の介入技術
「関係構築、イメージ、指示的な影響(アドバイスと教育)、隠喩(比喩)・逸話・寓話、自己開示、調査分析、解釈、契約、ロールプレイング、明確化、モデリング、支持療法、受容、感情の解放、ケース情報の図表による表現、読書療法」を挙げている。
*対話という援助の方法
ダイアログは、ストレスが高じた状態の対象者の語りを支え、尊重し、傾聴からはじまる支援のあり方である。
・援助者による、クライエントが不得手とするコミュニケーションの媒介、人々の間の相互支援のファシリテーションや、人間関係の現実的調整の推進という援助の方法。
・クライエントの「喪失」の意味付け-人生における。
・これらのようにクライエントの痛みに関わる際、気づきを言語化する能力が必要である。
共有化等の能力も求められる。
・クライエントの内面(肯定的な側面も否定的な側面も含めた)、感情の理解の深化のために 略
<補足>
*解説:読書療法 Bibliotherapy
講義にて解説。
・クライエントのカタルシスのために感情の表出を促進しながら 略
・略 平静を保つということ。感情のコントロールを維持するために。
・共感疲労をめぐって
・クライエントが主体的に語ることを促進する支援のスタイル。
・福祉サービス利用者のレジリエンスとは。
・クライエントのコミュニティにおける居場所を求めて。
繋がり、語り合い、協同、相互支援システムの構築という課題。
・今日の社会のなかで、ストレスにどのように向き合いながら生きていくのか。
・コーチングを受ける人(クライアント)を目標達成に導く 略
・解説:役割演技とは role playing
・心理劇(サイコドラマ)
・社会的な学習や訓練の方法
対人関係の改善やリーダーシップ訓練
・認知行動療法 cognitive behavior therapy
*モデリングとは
・観察による学習。
他人の行動を観察することによって 略
・ライブモデリング(実物のモデルを用いる方法)
象徴モデリング(VTRや映画、物語などの媒体を使用する方法)
内潜モデリング(来談者自身にモデルをイメージ化させる方法)など
*支持の技法
*基本的コンピテンシー・モデル(アンダーソン)<テキストP218要旨>
・ソーシャルワーク過程展開に必要な前提条件となる実践能力と、基本的実践能力から構成される。
・これらのコンピテンシーは、介入の各段階で活用される。
<前提となる実践能力>
「人と環境の相互作用の生態学的視座をすべての直接サービスの実践状況に適用する能力」
「自己覚知をすべての対人サービスの状況において専門職として自己を用いるべく利用する能力」。
<基本的実践能力>
・生活状況と援助状況の波長合わせ能力
・クライエント主体の援助関係確立能力
・ソーシャルワーク過程開始能力
・ソーシャルワーク過程持続能力:以下の七つの技能
①セッションの波長合わせと契約:クライエントと解決すべき事柄について意見の一致を生み出す。
②精査と明確化:クライエントの現実を理解して、評価を続け、サービス計画を立てるために明確化する
③共感:クライエントの感情の分別し、感情がクライエントにとってもつ意味に積極的に反応する。
④自分の感情を共有すること:介入に関連づけて自分自身の感情を純粋に表現する。
⑤積極性を要望すること:過程の目的がクライエントの活動であることを確認する。
⑥情報の提供:関連するデータをはっきりと示す。
⑦実践理論の活用
・クライエント・システムと資源システムとの権利擁護・調整活動能力:二つの技能
①連携:クライエントとフォーマル資源、インフォーマル資源の人々とを連携する。
②権利擁護:クライエントのニーズや権利を積極的に守る。
・来談者中心という支援のあり方
技法よりも基本的な治療的態度がより強調
情緒的な関係が必須である ロジャース
・援助者の自己一致、真実性
ロジャース 先ずは、率直な感情表現からはじまると言えるか
・クライエントの積極的な参加を求めていく
クライエントの力こそ問題解決の源
人それぞれの価値は既にあるのであり、皆が持っている。
5 介入の技法 テキストP219
・コンプトン(B.R.Compton)らの介入技法の提示
1)資源を確保する(資源の提供、直接介入を図る、組織化が含まれる)
2)自己覚知を高める
3)社会的技能を強化する
4)情報にアクセスする
5)意思決定を促進する
6)意味を探索すること
・ソーシャル・スキルとは何か。
・人間の生活を総合的に支援する取り組みとしてのソーシャルワーク実践。
・就労支援のあり方
・ワーク・ライフ・バランスとは
・ミルンの「社会的支援介入」
1)ネットワークの分析
2)支援観察システムを作動させる
3)社会的支援の相互作用分析を行うこと
4)関係質問紙を作成する
5)社会的支援のクラスターに留意する
6)日常会話の機能を果たす
7)社会階級と交互作用ストレスモデルのパス解析を試みる
8)ソーシャルワーカーを援助する介入を行う
9)遠隔的介入の役割を果たす
10)当事者との協働フローチャートを作成する
11)専門的活動の変化促進を図る
12)ワークシステム開発の支援システムを作動させる
13)EBP促進のガイドラインを提示する などをあげている。
6 介入の留意点 テキストP219
①ガンブリルの「クリティカル・シンカー」でなければならない。
柔軟に対応する許容力と、常に根拠を求める姿勢の保持。
根拠を重視する姿勢は、今日のソーシャルワークの介入に必要なものである。
②根拠に基づく実践=EBPとは何か
・全米ソーシャルワーク教育協議会(CSWE)の2004年10月改正「教育方針と資格基準」(EPAS)の「カリキュラム内容の基本」。
「価値と倫理」「多様性」「リスクを被る集団と社会的・経済的正義」「人間行動と社会環境」「社会福祉政策とサービス」「ソーシャルワーク実践」「調査研究」「現場教育」を把握していること。
・柔軟性による反応とは
補足
クライエントが、揺るがない自信を持つことの支援
人間関係の本質-そばにいるだけで、その人独自の価値がある。
・介入によって、人間関係をもつこと,ものごとを成就すること,成長のための新しい経験を提供する。
・しかし、援助者等と人間関係が成立するとともに,否定的感情、摩擦や衝突などが起こりやすくなる。
・ソーシャルワークの提供するものは、実生活の経験に沿うものでなければ、知識、技術のみでは虚しい。
・人間全体がつながりあった社会をつくっていくという今日的課題。
全てがつながっていること、それぞれが相互に関わりを持っていること。
人間はすべての中の一部であり、再びつながりあうことを目指すこともソーシャルワークの援助の指向性ともいえよう。
民生委員、民生委員法とは
社会奉仕の精神
民生委員推薦会
地方社会福祉審議会とは
地域福祉の理論と方法 練習問題
社会福祉士国家試験過去問題
第29回社会福祉士国家試験 精神保健福祉士国家試験受験対策 共通科目
問題3 民生委員に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい。
1 民生委員は,福祉行政の補助機関としての性格と民間ボランティアとしての性格の二面的性格を持っている。
2 民生委員協議会は,民生委員の職務に関して必要と認める意見を関係各庁に具申することができる。
3 民生委員は,その職務に関して,市町村長の指揮監督を受ける。
4 民生委員は,職務の一つとして,社会福祉を目的とする事業を経営する者又は社会福祉に関する活動を行う者と密接に連携し,その事業又は活動を支援することが求められている。
5 民生委員の守秘義務については,個人情報の保護に関する法律に規定されている。
問題1 地域福祉の理念に関する次の記述のうち,適切なものを一つ選びなさい。
1 ノーマライゼーションという用語が用いられた最初の政府文書は,イギリス保健省の『保健と福祉におけるコミュニティケアの進展』である。
2 自立生活運動は,デンマークにおける知的障害者の親の会を中心とした運動が起源である。
3 コミュニティケアは,アメリカのカリフォルニア大学バークレイ校の障害学生の生活を保障することをきっかけとして始まった。
4 ソーシャル・インクルージョンは,共生社会,排除しない社会を目指す考え方として登場した。
5 「住民主体の原則」は,エンパワーメントの考え方に強い影響を受けて生まれた。
*解答と解説は記事下をクリック
民生委員法
<当ブログ筆者の説明会 無料講座 要予約>
子どもを救う社会福祉士 児童虐待、子どもの貧困とソーシャルワーク
2016年9/26(月) 18:00から19:00
社会福祉士養成学科、社会福祉士養成科説明会
担当 関屋光泰
日本福祉教育専門学校 高田校舎
社会福祉士は様々な領域で実践しています。今回の説明会では、子どもの貧困や虐待をテーマに、社会福祉士養成学科 学科長の当ブログ筆者が、お話しします。
子どもを支援する社会福祉士の役割や仕事内容を社会福祉士の実務20年の筆者が分かりやすく説明します。
児童福祉に関心をお持ちの方、社会福祉士やスクールソーシャルワーカーのことを知りたい方、ご参加ください。質問や相談も歓迎です。
当ブログ筆者の出張講義 福祉施設職員研修 無料
東京都の登録講師派遣事業
「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修」講座番号85
内容 介護、福祉職員のストレスへの対処や燃えつきの予防、心身の健康のセルフケアを支援する研修
・福祉施設職員の職務ストレスに対するセルフケアの促進、その方法
・ストレッサーのチェック
・実践ストレスのセルフケアのプロセス
・ストレスから復元する力=レジリエンスを強める
・ストレッサーの自己分析
・福祉の職場の総合的ストレス・マネジメント
・ストレス場面への対処。リラクゼーションの方法
・援助者のエモーショナル・リテラシーの向上 感情のコントロール
・福祉施設職員の実務上の対策、専門職としての成長へ
・職員のメンタルヘルス ストレングス
・実践ストレスを成長に繋げていくために。
・チームリーダーによるサポーティブな職場のファシリテーション 等
「生活困窮者、生活保護受給者対象のグループワーク」講座番号79
内容 貧困、生活保護受給者対象のグループワークプログラムと留意点等を、ブログ筆者の実践や事例に基づき解説
「障害者福祉施設におけるグループワークの基礎」講座番号52
内容 福祉施設におけるグループワークのプロセス、方法、プログラム等の援助技術の基礎を解説。 後述
「福祉施設職員の職業倫理、ハラスメント予防」講座番号86
内容 福祉施設職員に求められるモラルや福祉マインドの基礎と、ハラスメントの予防を含めて解説。
上記はブログ筆者 関屋光泰が担当する研修です。
この講座は、東京都福祉保健局の委託による、福祉・介護・保育事業所対象の職場研修です。ブログ筆者等の講師が出向きます。講師謝金 無料
申込締切日平成28年9月23日(金)必着
詳しくは下記をクリック
東京都社会福祉協議会登録講師派遣事業
福祉施設職員のメンタルヘルスの支援 職員のストレスマネジメントと施設のリスクマネジメント 当ブログ筆者の論文 抜粋 リンク
当ブログ筆者執筆の新刊
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編
ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂
第8章 地域における精神保健問題 依存症と生活困窮(pp.171-178)
<概要>
簡易宿泊所街「寿町」の精神科診療所におけるアルコール依存症と薬物依存症患者の支援の実践から、回復を図るグループワークや相談援助の課題等を考察した。
生活保護を受給し簡易宿泊所に居住するアルコール・薬物依存症患者の回復の鍵を握るものとして、レジリアンスを挙げた。具体的には失敗を繰り返しても援助者と繋がり続け、危機を回避するための協働や、訪問やグループワーク等による社会的孤立を防ぎ、全人的な支援の持続が有効であると論じた。
平成28年度 社会福祉士・精神保健福祉士全国統一模擬試験
*練習問題 解答と解説 下記をクリック
==============================
<解答>
問題3 答2と4
(第19回社会福祉士国家試験問題 地域福祉論 改)
問題1 答4
(第20回社会福祉士国家試験問題 地域福祉論)
<解説>
■民生委員法
昭和23年法律198号。社会奉仕の精神をもって,つねに住民の立場にたって相談に応じ,必要な援助を行い,社会福祉の増進に努める民間奉仕者である民生委員に関する法律。
1948年に制定,2000年に改正されたが,主な改正内容は,①基本理念の変更(1条),②民生委員の位置づけの明確化(10条),③職務内容の明確化(14条),④児童委員としての活動の重視(児童福祉法における要保護児童発見の通告先)などである。
*民生委員は,都道府県知事の推薦に基づき厚生労働大臣から委嘱される制度的ボランティアの性格を持つ。
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参考資料:厚生労働省:生活保護と福祉一般:民生委員・児童委員について
民生委員法 抜粋
第一条 民生委員は、社会奉仕の精神をもつて、常に住民の立場に立つて相談に応じ、及び必要な援助を行い、もつて社会福祉の増進に努めるものとする。
第三条 民生委員は、市(特別区を含む。以下同じ。)町村の区域にこれを置く。
第四条 民生委員の定数は、厚生労働大臣の定める基準に従い、都道府県知事が、前条の区域ごとに、その区域を管轄する市町村長(特別区の区長を含む。以下同じ。)の意見をきいて、これを定める。
第五条 民生委員は、都道府県知事の推薦によつて、厚生労働大臣がこれを委嘱する。
2 前項の都道府県知事の推薦は、市町村に設置された民生委員推薦会が推薦した者について、都道府県に設置された社会福祉法 (昭和二十六年法律第四十五号)第七条第一項 に規定する地方社会福祉審議会(以下「地方社会福祉審議会」という。)の意見を聴いてこれを行う。
第十条 民生委員には、給与を支給しないものとし、その任期は、三年とする。ただし、補欠の民生委員の任期は、前任者の残任期間とする。
第十三条 民生委員は、その市町村の区域内において、担当の区域又は事項を定めて、その職務を行うものとする。
第十四条 民生委員の職務は、次のとおりとする。
一 住民の生活状態を必要に応じ適切に把握しておくこと。
二 援助を必要とする者がその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるように生活に関する相談に応じ、助言その他の援助を行うこと。
三 援助を必要とする者が福祉サービスを適切に利用するために必要な情報の提供その他の援助を行うこと。
四 社会福祉を目的とする事業を経営する者又は社会福祉に関する活動を行う者と密接に連携し、その事業又は活動を支援すること。
五 社会福祉法 に定める福祉に関する事務所(以下「福祉事務所」という。)その他の関係行政機関の業務に協力すること。
2 民生委員は、前項の職務を行うほか、必要に応じて、住民の福祉の増進を図るための活動を行う。
民生委員法
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by yrx04167
| 2016-09-17 10:01
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