人気ブログランキング | 話題のタグを見る

児童福祉、子ども虐待と社会福祉士 講義概要 地域福祉の理論と方法 ボランタリズム、隣友運動とは

<当ブログ筆者の無料講座 説明会>
 子どもを救う社会福祉士 児童虐待、子どもの貧困とソーシャルワーク
2016年9/26(月)18:00から19:00
(社会福祉士養成学科、社会福祉士養成科説明会)
担当 当ブログ筆者、社会福祉士養成学科 学科長 関屋光泰
日本福祉教育専門学校 高田校舎

 社会福祉士は様々な領域で実践しています。今回の説明会では、児童虐待や家族問題、子どもの貧困等と社会福祉士の仕事をテーマに、本校教員の当ブログ筆者が、お話しします。
 近年の子どもの虐待や家族関係、生活困窮等の児童福祉の関連問題と、子どもを支援する社会福祉士の役割や仕事内容を、社会福祉士の実務20年の筆者が分かりやすく説明します。
 子ども・家庭福祉は、社会福祉士の実践のなかでも、重用な領域の一つであり、スクールソーシャルワーカーと子育て支援を含めて、当学科の卒業生達が活躍しています。
 児童福祉に関心をお持ちの方、社会福祉士やスクールソーシャルワーカーのことを知りたい方、ご参加ください。ご質問や、社会福祉士や進路に関する相談も歓迎です。

<内容予告 児童福祉分野の社会福祉士>
・子どもの貧困、家族関係など、関連する問題は何か。生活困窮の世代間連鎖等、子どもの格差。
 スクールソーシャルワークの課題。貧困と教育。生活困窮化に対するソーシャルワーク
・生活困窮による心身の健康破壊、社会的孤立、コミュニケーション・繋がりの貧困とは。

・虐待、ドメスティックバイオレンスDV被害。家族問題とは。
・児童虐待とは

 虐待は、児童福祉の主要な課題の一つである。
 身体的虐待のみならず、心理的虐待等も生きづらさや人間関係の問題等の悪影響を残す。
・相談援助や教育と自立の支援、グループワーク等、社会福祉士による総合的かつ専門的な支援。
・虐待、ネグレクトの子どもへの影響。心理。

*児童福祉分野の社会福祉士
・児童相談所におけるソーシャルワーク。
・児童養護施設、児童虐待の後遺症へのケア、自立支援。
・母子生活支援施設とドメスティック・バイオレンス
・子育て支援における相談援助 等


社会福祉士の専門技術=ソーシャルワークによる子どもへの支援。
 家族問題という社会福祉士の専門分野。

 社会福祉士の相談援助は、人間対人間の、生活を支える仕事である。個々の自分らしさが活かされる、人間的な仕事でもある。

・貧困とメンタルヘルス、アルコール・薬物等の依存症等の健康問題の重複
 貧困・生活困窮者と医療ソーシャルワーク。
・貧困問題の緩和を目指して-生活困窮者の相談援助、グループワーク-社会福祉士による。
・メンタルヘルスの回復を目指す相談援助
・当ブログ筆者の貧困・生活困窮者支援領域のソーシャルワーク実践から事例。
 相談援助、グループワーク等の実際。事例も用いて解説。

貧困問題と相談援助 当ブログ筆者の講演 音声記録の一部を公開中

福祉施設職員のメンタルヘルスの支援 職員のストレスマネジメントと施設のリスクマネジメント 当ブログ筆者の論文 抜粋 リンク


相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第23回講義レジュメ概要1
当ブログ筆者(本校専任教員、社会福祉士)が、社会福祉士養成学科にて、2016年9月23日に講義      
<この記事は、ダイジェスト版と講義当日の補足。レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


12章1節 相談援助における面接の目的
1 面接の目的 テキストP251から
①援助に必要な情報を得る

・インテーク及びアセスメント、モニタリング等における情報収集である。

②問題解決を図る共同作業
・介入(支援の実施)における、クライエント等への働きかけ。

③問題解決を図るアクション・システムの形成
・アクション・システムとは、目標の達成のために働きかけ・行動する人々のことである。
<補足>
* A.ピンカスとA.ミナハンは、1973年、システム理論に基づくソーシャルワーク実践の四つのサブシステム、その相互作用
①クライエント・システム
・個人,家族,グループ,組織など,ソーシャルワーカーが援助の対象とするシステムである。
 クライエント・システムとは、社会福祉サービスを既に利用しているか、サービスを必要としている、援助活動を通して問題解決に取り組もうとしている個人や家族などから構成されている小集団を指す。

②ワーカー・システム=チェンジ・エージェント・システム(ワーカーとその所属機関)
 ワーカー・システムとは、援助活動を担当するソーシャルワーカーとそのワーカーが所属する機関や施設とそれを構成している職員全体を指す。

③ターゲット・システム(目標達成のために変革しなければならない人や組織)
 ターゲット・システムとは、クライエントとワーカーが問題解決のために変革あるいは影響を与えていく標的とした人々や組織体を指す。
 標的は、クライエントが選択される場合や、クライエント以外のワーカーやワーカーが所属している機関や施設も含む人々や組織体が選択される場合もある。

④アクション・システム(目標達成のためにターゲットに働きかける人々)
 アクション・システムとは、変革に影響を与えていく実行活動に参加する人々や資源のすべてを指し、実行活動のチームワークを構成する人々をいう。
*援助者は必然的に四つのシステムと重層的に関係し、発展させていく。

・アクションシステムは、相互作用に基づく。率直な双方向の関わり、真正面から向き合い、て語り合える関係、その場、時間を創ることが、ソーシャルワークとしてもとめられている。

2 面接の特性<テキストP252要旨>
・面接は、その場面に限定して外見的にとらえると、主として言語のコミュニケーションの展開を通じ、援助目標を目指した対人関係から構成されている。
 しかし、面接は、人間の日常生活の広がりと流れに対応して、専門的な方法のもとに、総合的に継続して積み上げられる過程から成り立っている。

・面接は、その専門的方法を用いた技術的過程からなる援助活動ということになる。
 ①対面関係、②信頼関係、③協同・協働・参加
 一般的には、電話や手紙などではなく、面接という対面関係で、信頼感を醸成しつつ、クライエントとワーカーの双方が援助関係に協同して参加するという特性である。

・カデューシンらの援助的面接の特性⇒テキストP252参照のこと
 規範、会話のパターン、クライエントの利益、文化的差異等。

<補足>
*面接を構成する要素

①面接者(ソーシャルワーカー)
②被面接者(クライエント)
③コミュニケーション
④援助目的
⑤援助方法(援助の展開)
⑥課題(解決を必要とするクライエントのニーズ・問題)
⑦空間(面接の場所)
⑧時間(面接時間の確保とその過程)
・これらは最低限必要なもので、どれを欠いても面接は成り立たない。

<社会福祉士国家試験出題実績>
・訪問による面接では,訪問先の利用者の生活の場から問題理解の手掛かりを得る
 ことができる。 第21回社会福祉士国家試験出題

・キューブラー・ロスによれば、苦境にあって痛みを分かち合い、逃げずに寄り添うこと、患者の言葉に耳を傾けることこそが、医療、精神科医療の専門性よりも真に必要なものである

・寄り添い、共にある人、それが最も重要な対人援助の要であるともいえよう。


・専門職の権威というもの。

・言語による面接・相談援助が、ソーシャルワークの全てではない。
・聴覚の障害と情報について。
・言語障害

・クライエントの生活スタイルの理解、援助者との違い

12章2節 相談援助における面接の展開
1 相談援助における面接の基本姿勢 テキストP254
*バイステックの原則

 ケースワークの基本原則でもあるが、クライエント自らの状況と感情(生の過程における特殊な出来事)の表出を促し、それを理解しようとする姿勢を基盤とする。

*援助者の基本的態度 (ロジャーズ)

・無条件の積極的関心(肯定的配慮)
・共感的理解
・純粋性(真実性)

・笑う相手と共に笑い、泣く相手とは共に泣くという姿勢。
・率直な感情の交流の必要性。
・面接においては、クライエントとの情緒的な関わりは必須である。


2 面接においてワーカーが行なうこと
・傾聴・受容、疑問への応答、共感等。
・ワーカーの援助姿勢と専門性の提示、クライエントのストレングスへの支持の表明、共感等。テキスト参照

・クライエントの状況や利用者等の人物像の正確な理解と、共感が欠けていると、的はずれな援助となる。

・ソーシャルワークの面接において、クライエントに対する共感は、情緒的な課題ではなく、現実的な援助の方策である。


講義概要 臨床的介入、直接的介入 間接的介人とは 現代社会と福祉 ウルフェンデン報告、貧困家庭一時扶助



児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度 練習問題
第29回社会福祉士受験対策 専門科目

問題1 児童福祉に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい

1 児童委員は、都道府県民生委員・児童委員推薦会の推薦にもとづき、都道府県知事が委嘱する。
2 主任児童委員は、児童委員活動要領によれば、主任児童委員としての本務に支障がない限り、生活福祉資金貸付業務や老人世帯への訪問活動に積極的に協力しなければならない。
3 児童委員は、地域住民の実情把握と記録、相談・援助、児童健全育成の地域活動、連絡通報、児童虐待への取り組みなどの活動を行う。
4 児童相談所における一時保護期間は原則として1か月を超えてはならない。
5 平成9年の児童福祉法改正により,多様化している非行問題への対応策として,児童自立支援施設に保護者の下から通わせて必要な指導を行う通所機能を新たに付設した。

地域福祉の理論と方法 練習問題
第29回社会福祉士・精神保健福祉士国家試験受験対策 共通科目

問題1 19世紀イギリスにおけるボランタリズムによる活動・運動に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい

1 ラウントリー(Rowntree,B.)の隣友運動により,貧困家庭への友愛訪問や組織的な援助などの慈善活動が始められた。
2 バーネット(Barnett,S.)によってキリスト教青年会(YMCA)が設立され,キリスト者に限らず青年層に対する生活改善事業が始められた。
3 ウィリアム・ブース(Booth,W.)によって活動形態に軍隊組織を取り入れた救世軍が設立され,貧困者への伝道事業,救済事業などが行われた。
4 チャールズ・ブース(Booth,C.)によって慈善組織協会が設立され,貧困者の個別調査と連絡調整を主たる目的にした活動が始められた。
5 チャルマーズ(Chalmers,T.)によってトインビーホールが設立され,セツルメント運動が行われた。

<解答と解説:児童委員、主任児童委員、民生委員
児童の福祉増進と健全育成とは 記事下方をクリック>


*解答と解説:コミュニティ・オーガニゼーション、
コミュニティ・ディベロップメント、
コミュニティワーク、コミュニティワーカーとは
地域社会開発 ソーシャル・アドミニストレーション コミュニティ・アクション・モデル
地域福祉活動コーディネーター 福祉活動専門員
ボランティア・コーディネーターとは 記事下方をクリック



当ブログ筆者が全国社会福祉教育セミナーにて報告を行います お知らせ
第46回全国社会福祉教育セミナー2016 会場 淑徳大学 「ソーシャルワーク教育の新たな発展をめざして」
分科会第4 『一般・短期養成施設や通信課程におけるソーシャルワーカー養成の現状と課題(仮)』2016年10月30日

コーディネーター: 空閑浩人(同志社大学)
発題者: 山本由紀(上智社会福祉専門学校)
     明星明美(日本福祉大学福祉経営学部 通信教育)
     関屋光泰 (日本福祉教育専門学校)
主催 日本社会福祉教育学校連盟 日本社会福祉士養成校協会 日本精神保健福祉士養成校協会


当ブログ筆者執筆の新刊
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題 依存症と生活困窮(pp.171-178)
<概要>
 簡易宿泊所街「寿町」の精神科診療所におけるアルコール依存症と薬物依存症患者の支援の実践から、回復を図るグループワークや相談援助の課題等を考察した。
 生活保護を受給し簡易宿泊所に居住するアルコール・薬物依存症患者の回復の鍵を握るものとして、レジリアンスを挙げた。具体的には失敗を繰り返しても援助者と繋がり続け、危機を回避するための協働や、訪問やグループワーク等による社会的孤立を防ぎ、全人的な支援の持続が有効であると論じた。

<当ブログ筆者の論文>
当ブログ筆者の論文 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月
ISSN 0919-2034

 東京都による福祉施設職員の実践を支援する研修プログラムとして、開発し、実施を継続している。
 福祉施設職員のストレスケア、燃えつき予防を支援するために、この研修プログラムを開発した。職員のメンタルヘルスの不調等の課題は、実践に影響し、施設にとって支援の質の低下に繋がる。職員のストレス・マネジメントは、施設のリスク・マネジメントでもある。この研修は、離職を防ぐメンタルヘルス対策のみならず、サポーティブな職場づくり、質の高い実践の持続をも視野に入れ、開発した。各施設において実施し、現場からのフィードバックを活かし、プログラムの更なる改善を図った。


<解答と解説は下記をクリック 第29回社会福祉士受験対策 練習問題>



===================
<解答>

問題1 3と5
 第17回 社会福祉士試験問題改 (児童福祉論)

<解説>
*児童委員 
 児童福祉法に基づき,市町村の区域ごとに厚生労働大臣が委嘱した民生委員が兼務する特別のボランティア。児童・妊産婦の状況把握と保健福祉サービスの情報提供,児童福祉司と社会福祉主事への協力,要保護児童通告の仲介,児童の福祉増進と健全育成等を目的として活動している。児童委員のなかから主任児童委員が指名され,もっぱら児童福祉にかかわる連絡・調整と児童委員の支援にあたる。2001年12月1日現在,全国の児童委員は22万人(うち主任児童委員は2万人)。

*主任児童委員
「主任児童委員の設置について」(厚生省通知,平成5年児発283号)に基づき,1994年から創設された制度で,地域における児童・子育て支援をさらに推進するため,区域を限定せずに児童福祉に関する事項について扱う児童委員の一形態。区域担当制の児童委員との連絡・調整,協同による相談・支援を職務とする。多くが女性。原則55歳以下となっており,民生・児童委員よりは年齢層が低い。2001年の児童福祉法改正で法定化され,厚生労働大臣が直接指名することとなった。

*民生委員
 民生委員法に基づいて住民のなかから選任される委員で,自治体の人口規模によって定められた配置基準に従って区域を担当し,住民の生活状態の把握,相談・援助,福祉サービスに関する情報の提供,社会福祉事業を行う団体や行政に対する協力・支援などを行っている。3年の任期で厚生労働大臣から委嘱され,給与は支給されない。また児童福祉法による児童委員を兼ねている


<解答>
問題1 答3
 第21回 社会福祉士国家試験問題 地域福祉論(精神保健福祉士共通科目)

<解説>
*コミュニティ・オーガニゼーション community organization ; CO
 コミュニティ・オーガニゼーション(CO)は,ケースワーク,グループワークとともに社会福祉固有の三つの基本的な方法の一つとされる。アメリカの「レイン委員会報告」(1939年)によって初めて理論的に体系化され,その後,マレー・ロスらにより発展した。コミュニティワークと同義に近いが,コミュニティワークはCOの概念の発展過程において,イギリスのコミュニティ・ディベロップメント(地域社会開発)の概念を包摂したものとされる。COは,ケースワークやグループワークといった要援護者に対する直接的なアプローチの手法では解決しえない,地域社会のもつ社会的な諸課題に着目し,当事者を含む地域住民が組織的に課題解決を図れるよう,専門家であるコミュニティワーカーが側面的に地域住民を援助する技術体系である。その基本的なプロセスは,①地域における福祉課題,ニーズの把握と顕在化,②住民の組織化と課題解決に向けた共同計画や対策の策定,③計画や対策の実施,④実施結果の評価とモニタリング(必要に応じて再計画)の4段階である。さらに,これらの過程において,調査,広報,ソーシャル・アクション,連絡・調整,ソーシャル・アドミニストレーションといったサブメソッドの援用が必要となる。

*コミュニティ・ディベロップメント  community development
 日本での経済成長期に実施された産業基盤の社会資本整備による「地域開発」とは異なって,不利益な状態にある地域住民の生活の改善や事業計画への参加を重視した地域社会の開発をいう。イギリスを中心に,旧植民地や発展途上国において用いられてきた用語で,福祉事業・活動を中心として構成されている日本の「地域福祉」より広い概念といえる。ただし,地域社会のなかに地元の活動主体となる人的な資源を開発することが重要という点は同じである。

*コミュニティワーク   community work
 地域社会において,地域ニーズや課題の解決をめざす住民諸組織,あるいは住民組織と専門機関の協働による組織的・計画的な活動に対して,ソーシャルワーカーが専門的に援助する方法・技術。ケースワーク,グループワークとともに基本的なソーシャルワークの方法である。
 その萌芽はイギリスにみられ,慈善の系譜と集合的運動の系譜の二つの流れの相互作用において発展をしてきた。慈善の系譜は,イギリスにおける1869年の慈善組織協会(COS)と1884年設立のトインビー・ホールに代表されるセツルメント運動であり,それはケースワークを生み出すと同時に,コミュニティワークの文脈では,海外の植民地統治の手法として洗練され,コミュニティ・ディベロップメント・モデルに引き継がれた。二つ目の系譜は,失業者運動や婦人参政権運動といった集合的運動であり,これは女性や人種差別に対するコミュニティ・アクション・モデルに引き継がれた。
 日本へは戦後,アメリカからコミュニティ・オーガニゼーション(地域組織化)理論として導入され,その後,イギリスのコミュニティ・ディベロップメント(地域社会開発)の概念を包括した地域援助の手法として発展してきた。用語としてのコミュニティワークは,1980年代以降,地域福祉政策に伴う援助技術としてその概念が普及したことなどから,教育カリキュラムにおいてもこの用語が使用され,社会福祉専門教育の体系において定着をみている。
 コミュニティワークの展開は,一般に,①問題の明確化(research),②問題解決への計画策定(plan),③対策行動の展開(do),④評価(see)の過程をとるが,それに伴う方法・技術として,調査,集団討議,情報提供・収集,計画立案,連絡・調整,資源動員・配分,世論形成,行政への働きかけなどが用いられる。

*コミュニティワーカー
 地域社会の生活問題について,社会福祉の間接援助技術の一つであるコミュニティワークの技術を用い,問題解決のための支援を行うソーシャルワーカーのことをさす。コミュニティワーカーは,地域住民が問題の解決に向けて発揮できる,自らの問題解決能力に気づきをもたらすことを主たる役割とする。そのために,地域社会の問題を発見してニーズを明確化すること,地域住民に対し動機づけを図り主体的な解決へ導くこと,必要とされる情報の提供や組織運営等の技術の提供,また,関連機関や団体・グループとの連携・協働化を促すなどの機能の発揮が期待される。わが国において該当する職種としては,市町村社会福祉協議会の地域福祉活動コーディネーターや福祉活動専門員,ボランティア・コーディネーターなどがあげられる。


**筆者宛てのメールはこちら**
<ご感想など、当ブログ筆者へのコメントを、このフォームから送信して下さい。匿名も可です>

by yrx04167 | 2016-09-25 14:38 | Comments(0)