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低所得者に対する支援と生活保護制度 練習問題・中級編

*社会福祉士・精神保健福祉士共通科目 受験対策

問題12 生活保護制度とその事務に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。

A 福祉事務所は、被保護者の生計状況の変動,居住地の移動等について、被保護者から届け出を受ける。
B 福祉事務所は、要保護者の資産状況等について,官公署に調査を委託し,または銀行,要保護者の雇い主その他の関係人に報告を求めることを行なう。
C 生活保護は申請にもとづいて開始される為、要保護者が急迫した場合にも、福祉事務所の職権による保護はできない。
D 生活保護基準は、国会の審議を経て、内閣総理大臣が決定することとされている。
(組み合わせ)
1 AB
2 AC
3 AD
4 BC
5 BD


日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科・養成科
社会福祉士及び介護福祉士法


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社会調査の基礎 第5回 講義 レジュメ 2011/05/27 3時限
日本福祉教育専門学校 ソーシャルケア学科 にて講義

3章 質的調査法・続き
D.グループインタビューの理論と技法 テキストP99

*「グループインタビュー」⇒テキスト参照

*フォーカス・グループ・インタビュー
<概要

 あるテーマ・事柄について、調査対象の集団に質問する手法であり、グループ対話形式で行なう。社会福祉調査、社会調査、市場調査等で用いられている。
 小集団の対象者に対して、司会者が座談会形式でインタビューを行い、その回答(発言)から質的データを採取するための調査手法である。対象者の発言の交互作用の活用と、対象者の生の声を直接に確認することが可能である等の利点がある。

*一般的な面接調査と異なる点は、座談会形式で行なうため、
・対象者同士の意見交換から広く、多くの情報が取得可能
・対象者同士の相互作用・連鎖反応により、関連情報が取得可能
・想定外の新しい意見やアイデアが生まれる可能性。

*解説:フォーカス・グループ・インタビュー
①集団

 調査したいと思っている問題や話題にかかわる集団の規範や、その内部ではたらく集団のダイナミクスを探求できる。
 グループ・インタビューよりも、フォーカス・インタビューでは、参加者が互いに会話するように、はっきりうながされる

②実施
 一般的に、12人までの参加者=調査条件に適合する対象者を一同に集め、グループ・インタビュアー=司会者(モデレーター)の進行のもと、1つあるいは複数の話題について、1時間半から2時間半ほど意見交換・議論する。
 座談会形式の議論に参加できない人がでないように参加者の規模を設定する

③個別インタビューとの比
 個別でもグループでも、インタビューのデータに、ある程度の一貫性が見られる。
 集団内での相互作用は、全員の行為や意見に影響する。
 グループで回答する場合は、他者の面前であることに気をつかう傾向がある。
 グループの場合のほうが、不満を述べる傾向がある

・グループ・インタビューと個別インタビューが、同じ論点に対して、異なった視角を生み出すことに注意を要する。

4.質的調査データの分析と信頼性・妥当性
A データの記録と文書化
①質的データとは


②インタビュー記録
1)インタビューメモ

 録音に並行し、インタビューの経過を速記する。

2)トランスクリプション
 音声記録を文字に起こす。

③フィールドノーツ
1)調査メモ

 現場におけるメモ。

2)フィールドノーツ
 フィールド-ノート、野帳とも称する。フィールドワーク・現地調査において、観察・聞き取りなどの事項を記録するノートのこと。

④音声データと映像データ

⑤ノーツの整理

⑥エスノグラフィー

⑦図表化

■データ分析 テキストP191~
*コーディング

 文章をデータとする質的調査法(非構造化インタビュー、参与観察、ドキュメント分析)の分析は、基本的には、コーディングによるテクストの編集作業である。
 コーディングとは、「データを分割・概念化し、新しい見地から再統合する一連の操作である。それはデータから理論を構築する、まさにその中心的なプロセスである」(Strauss)
・インタビューの記録から、コードを付けることによって、同様の内容をもつ部分を探し出し、その部分を比較することによって、概念化する

*分析と総合のプロセス
 データを分割・概念化し(=分析)、名前を名付け、新しい見地から再統合する(=総合)

*コーディングの5段階
第1段階:オープン・コーディングによるテーマのあぶり出

フィールド・ノーツやインタビューの記録を何度も繰り返して読み返しながら、その記録の余白などに、思いついた「コード」(=小見出し)を記入していく
・オープン・コーディングとは、分析の比較的初期の、日常語によるコーディングである。

第2段階:焦点をしぼったコーディングによるコードの体系化と階層
コーディングの作業が進むと、次第に抽象度の高いコードが使われるようになり、複数のコードの間の関係が明確になっていく
・焦点をしぼったコーディングとは、抽象度の高い言葉を使っておこなわれるコーディングのことで、コード間の階層構造を作る。

第3段階:コンピュータ・ソフトを用いて、階層化したコードにもとづくフィールド・ノーツやインタビュー記録の編
・コーディングのための専用ソフトウェア
コンピュータ上で、コードを付けたフィールド・ノーツやインタビューの記録を、コードごとに分割し、分類・整理するソフトウェア
「The Ethnograph」など
・コンピュータでコーディングと編集の作業が便利になったとはいえ、フィールド・ノーツやインタビューの記録を何度も読みこんで、内容を頭に入れ、データに精通している必要がある。

第4段階:コーディングの最中に思いついた理論的覚書・統合的覚書にもとづくコーディングや編集作業の見直
・コーディングの作業によって、さまざまなアイデアを思いつく
*理論的覚書
オープン・コーディングの際に、フィールド・ノーツやインタビュー記録の特定部分に触発されて浮かんできたアイデアを文章化したもの
*統合的覚書
焦点をしぼったコーディングの際に、コード間の階層構造や複数の記載事項の関係を整理する最中に浮かんだアイデアを文章化したもの

第5段階:調査報告書の完

*単純に、各段階が進んでいくわけではなく、各段階を行きつ戻りつ試行錯誤を繰り返す

<分析のポイント
(1)意味(meanings)
文化規範、状況の定義、社会的場面でルールが適用される範囲、など

(2)慣習的行為(practices)
繰り返しあらわれる語りや行為、など
定義上、その社会のメンバーは、そうした語りや行為などの活動を、生活のなかで注目もせず、あたり前でありふれたものとみなす
・例:学生が自分自身に対して用いる勉強しないことへの言い訳

(3)エピソード(episodes)
群集の暴動や急病のような劇的な出来事、など
その社会のメンバーにとっても、分析者にとっても、注目に値する劇的なもの
・例:犯罪、社会的・自然的災害、暴動

(4)出会い(encounters)
対面する2人以上の人びとが、互いの関心の焦点を1つに合わせて、維持しようとする短期的なやりとり
・例:歩きながらの言葉のやりとり、会合

(5)役割(roles)
人びとや組織が自分の活動や行為を整理してまとめたり、他者の活動を説明したりするのにもちいるラベル
・例:生得的役割(性、民族)
公式役割(地位、官職、職業)
非公式な組織役割と職業役割(宴会部長)
社会的類型(負け犬、大物、やり手、気取り屋)
社会心理的類型(嫌われ者、人気者)

(6)関係(relationships)
比較的長期にわたり、定期的なやりとりをおこない、相互に結びつけられていると見なされる二人の当事者
・関係は、時間の経過とともに、変化しうる
・例:友人関係、取引関係、婚姻関係、敵対関係

(7)集団(groups)
自分たちが1つの社会的実体として、すなわち「われわれ」意識をもっている小規模な人びとの集まり
・集団には、ヒエラルキー、派閥が含まれるほか、互いを支え合い、集団に適応することで、状況に対処でき
る手段を提供する
・例:非公式の余暇集団、職業集団、派閥、ネットワーク、家族

(8)組織(organizations)
ある目的意識のもとで形成された人間の集まりで、計画を立てて追求すべきフォーマルな目標をもつ
・例:全制施設(total institution、精神病院、刑務所、結核病院、修道院など)

(9)居住地(settlement)
ある境界で囲われた領域。その中に、出会い、役割、集団、組織を含んでいる
・例:都市、村落、町、ゲットー、住宅地域、街区

C KJ法 テキストP106
 文化人類学者の川喜田二郎が、フィールドワークで収集したデータをまとめるために考案した手法である。データをカードに記述し、カードをグループごとにまとめて、図解や文章化し、解釈する方法論である。KJとは、考案者のイニシャルに因んでいる。ミーティング等での共同の作業にもよく用いられ、「創造性開発」(または創造的問題解決)に効果があるとされる。
①カードの作成
 1つのデータを1枚のカードに要約して記述する。
②グループ編成
 数多くのカードの中から似通ったものをいくつかのグループにまとめ、それぞれのグループに見出しをつける。
*図解化(KJ法A型)
*叙述化(KJ法B型)

D ナラティブ分析
・ナラティブによる現実の理

<社会調査の基礎 第4回講義 ソーシャルケア学科にて
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 社会調査の基礎 第4回講義レジュメ<前半>5/20 質的調査・観察法とは ソーシャルケア学科
 3章 質的調査法・続き 2 観察法の実施と記録法 <柔軟性の活用>など
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 社会調査の基礎 第4回講義レジュメ<後半>5/20 面接・インタビュー調査法とは ソーシャルケア学科
 3章 質的調査法・続き 3.面接法(インタビュー法)の実施と記録法など

日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科・養成科
*日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの昼間部です
 社会福祉士養成科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの夜間部(2コース)です

社会福祉士及び介護福祉士法
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日本福祉教育専門学校|イベント

映像で見るソーシャル・ワーカーの仕事
社会福祉士養成学科・社会福祉士養成科
6/3(金)

時間:18:30~20:00

担当:矢部 広明先生 会場:高田馬場校舎

地域包括支援センターや医療機関などで働くソーシャル・ワーカーの姿を見ながら、その役割や仕事内容などを学びます。
 社会福祉士の資格や仕事等に関心をお持ちの皆さま、お気軽にご参加ください!!
 当日は、社会福祉士や当学科に関するご相談なども受け付けます。

 日時:2011年5月20日(金)18:00~19:30

■会場:日本福祉教育専門学校 高田馬場校舎
参加費:無料(どなたでも参加できます。)

<お問い合わせ・参加予約先  下記の予約フォームをクリック>
 学校法人敬心学園 日本福祉教育専門学校
 電話:0120-166-255

<日本福祉教育専門学校 高田馬場校舎 交通アクセス>
JR山手線・東京メトロ東西線・西武新宿線「高田馬場駅」徒歩7分
 案内図です

日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科・養成科
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 社会福祉士養成科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの夜間部(2コース)です



社会福祉士国家試験合格率速報 2011年3月 日本福祉教育専門学校社会福祉士養成学科合格率96.1% (現役のみ)


*社会福祉士とは
  「社会福祉士及び介護福祉士法」により定められた、相談援助、運営管理等、ソーシャルワークに携わる専門職の国家資格です。
 各種の相談機関、福祉行政機関、福祉施設・団体、医療機関などにおいて,専門的知識と技術をもって,福祉サービス利用者の相談援助や,グループワーク、施設の運営管理、地域福祉活動等を行なう社会福祉専門職です。
 社会福祉士は、子ども、医療、コミュニティ、障害者、貧困、女性、高齢者、更生保護、行政等、多岐にわたる領域で、他者を支え、社会に貢献する仕事・職業です。
社会福祉士及び介護福祉士法


<社会福祉士の仕事 Web オリエンテーション 下記をクリック>
社会福祉士 Webオリエンテーション 各分野の紹介1 医療ソーシャルワーカー
社会福祉士 Webオリエンテーション 各分野の紹介2―児童福祉
社会福祉士 Webオリエンテーション 各分野の紹介3―高齢者福祉
社会福祉士の資格・仕事 Web オリエンテーション 各分野の紹介4-社会福祉行政機関
社会福祉士 Web オリエンテーション 各分野の紹介 5 貧困・低所得者支援と生活保護の施設・事業
社会福祉士 Web オリエンテーション 各分野の紹介6 地域福祉 コミュニティ・ワーク

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進路検討中の皆様にお知らせ 社会福祉士養成学科・養成科説明会 下記をクリック
6/5(日)13:20~15:30 日本福祉教育専門学校・オープンキャンパス・説明会のご案内
*会場:日本福祉教育専門学校 高田馬場校舎 予約不要。直接、会場へお越しください


*社会福祉士=相談援助の専門職 になるには-
 相談援助の専門職=社会福祉士の資格、仕事、養成カリキュラム、当学科について、その概要を、本校専任講師が説明します(学科説明にて)。ご質問も歓迎です!!
 社会福祉士の資格や仕事等に関心をお持ちの皆さま、どなたでもお気軽にご参加ください!!

*当日の内容
*カリキュラム *国家試験対策 *入試 *就職 *学費 …などについて説明します

■会場:日本福祉教育専門学校 高田馬場校舎
 東東京都豊島区高田3-6-15
参加費:無料(どなたでも参加できます。)
<お問い合わせ先 下記のフォームをクリック>
 学校法人敬心学園 日本福祉教育専門学校
 電話:0120-166-255


日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科・養成科
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社会福祉士国家試験合格率速報 2011年3月 日本福祉教育専門学校社会福祉士養成学科合格率96.1% (現役のみ)

*社会福祉士とは
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 各種の相談機関、福祉行政機関、福祉施設・団体、医療機関などにおいて,専門的知識と技術をもって,福祉サービス利用者の相談援助や,グループワーク、施設の運営管理、地域福祉活動等を行なう社会福祉専門職です。
 社会福祉士は、子ども、医療、コミュニティ、障害者、貧困、女性、高齢者、更生保護、行政等、多岐にわたる領域で、他者を支え、社会に貢献する仕事・職業です
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相談援助の理論と方法 前期第7回 レジュメ<後半> 2011/05/26 
社会福祉士養成科(夜間部トワイライトコース)
6章1節 モニタリング(経過観察) テキストP132から
<ポイント

・モニタリングとは、介入(支援、サービス)開始後の経過の観察・点検のことである。
・実施された介入が、計画どおり進められているか,新しい問題や予期せぬ障害が発生していないかについて、判断する。必要に応じ、援助過程の見直しへと進む。
  
1 モニタリングの目
・提供された支援・援助・介入が的確か否かの評価を行なう。
 計画通りにサービスが提供されているか、また援助の効果の測定を行なう。
場合によっては再アセスメント・プランニングの必要が生じる。

<補足:モニタリングの必要性
・介入・援助計画が実施されていても,計画された援助・サービス・支援が、当初目指した結果につながっていない、またクライエントの環境が変化したことにより、援助計画による介入の継続が、効果を発揮しないこともある。
 これらの問題を防ぐために、ソーシャルワーカーは、援助・サービスの過程を、モニタリング・経過観察することが必要である。
・モニタリングにおいて,順調に問題解決や課題達成がなされていると判断した場合は,評価・終結に至るが,計画 通り展開していなかったり新たな問題が発生した場合には,再度アセスメントを行ない,修正された計画・実施に向かうという重要な機能を持っている。

・例として、在宅の高齢者の援助にあたって、アセスメントの段階では、軽度の認知症の症状のみを顕していて、6ヵ月後には症状が悪化し、当初の計画による家事援助のみでは、自立生活を支えられないことが明らかになることもある。モニター・点検により、クライエントを含めた状況の変化を早期に発見し、変化する状況に適した介入・援助の方法に切り替えていくためにも、モニタリングが必要である。

2 モニタリングの対
・支援開始後の、クライエントやその家族の、変化を捉えるために情報収集,確認を行なう。支援・介入を変化に即したものにしていくためである。
・モニタリングにおいては,サービス利用者や家族からとサービス提供事業者や介護者からの双方から情報を収集する。
 アドボカシーの機能も必要となる。
 援助者と利用者、必要に応じて関連機関で内容を確認する。
・パートナーシップ:計画された援助に固執せず、利用者に応じた歩調で援助を実施する。

3 モニタリングの方
・モニタリングはクライエント,ソーシャルワーカー,関係施設・機関などによって行なわれる。
・援助活動を、日常生活の観察,面接場面での観察などをつうじて行なわれる。
・クライエントやその家族との面接による確認。
・生活場面面接は有効な手法である。(家庭訪問等での観察)
生活場面面接とは,例えば,廊下や居室・病室、家庭における生活場面での面接などが含まれる。

・サービス提供状況のモニタリングの方法としては、ケア会議・カンファレンスが考えられる。
・チェックリストによる援助効果の確認,あるいはソーシャルワーカーや関係施設・機関の記録の見直しなどをつうじて行なわれる。

・モニタリングは,援助過程を終了させるか継続させるかの見極めが重要であるため、
①誰が参加するのか,②モニタリング情報をどのように集めるのか,③見直しの課題をどのように設定するのかを頭に入れながら展開していくことが要求される。

4 モニタリングの内容
*モニタリングの具体的内

①援助計画の実行状
・支援計画の進行状況、計画通りサービスが提供されているか確認する。
・スケジュールと実施内容のバランス,クライエントの権利保護状況など。

②援助計画で設定した課題の達成
・役割の遂行状況。

③援助内容に対するクライエントのニーズ充足

④新しいニーズの発
・利用者や家族の新たな課題(ニーズ)は発生していないか確認する。

・介入・サービス開始直後や状態変化が著しいときには,モニタリングもこまめに行わなければならない。
・援助が期待された効果を上げなかった場合、過程をさかのぼってアセスメント、プランニングが行なわれる。
このようなモニタリングの結果は、再アセスメント,支援計画の見直し等につなげていく。

6章2節 再アセスメントと支援の強化
<ポイント>
・再アセスメントとは、状況や課題の再検討することである。
クライエントの問題や状況をモニタリングし、改善が不十分であったり、悪化していると判断されれば、速やかにこれを実施する必要がある。

1 再アセスメントの考え方
・状況の変化、潜在的なニーズ、新たに得られた情報を把握する。
・クライエントとその家族の生活の継続という課題に焦点を当てる。
・支援計画の変更、新たな計画の立案につなげる。
・新たな問題・ニーズの解決・改善を図るため、支援体制を強化する。
 予防的な対応も考えられる。

2 再アセスメントの方法
・緊急性の高いニーズには、即応する。
・各実践モデル・アプローチ・理論は、ある側面に視点を定め、アセスメントに活用ができる。例えば、クライエントとその家族の、顕在化していない、不安感や負担感、関係の特徴などに焦点を当てた分析・評価に有効である。
・クライエントとその家族の問題解決の意欲や、クライエント・家族の問題に対処する独自の手法・力がある。ストレングスに着目することも重要である。

3 支援目標の再設定
・再アセスメントの結果に基づき、目標を再設定する。
 クライエントと家族の生活の継続のため、支援体制を強化する。
 新たな問題・ニーズの解決・改善を図る。
 予防的な対応も考えられる。
・実践モデル・アプローチ・理論を活用して、家族の関係・コミュニケーションの改善や、
介護者・家族の役割遂行を支援するなどの目標も考えられる。
・クライエント・家族の主体的な生活を支えるため、ストレングス視点を用いて目標を設定することも重要である。
・生活の主体はクライエント・家族であり、課題に取り組む人々を支援する視点の目標も重要である。
・ソーシャルワークは、解決できない問題・課題を抱えたまま生活を続けなければならない状況にも取り組む。問題・病理の治療を目標とする治療的アプローチとは異なる、生活モデルの考え方も重要である。

4 支援内容の見直しと強化
・状況の変化や新たなニーズは、サービスの変更、強化で対応できる場合もある。
・近隣等のインフォーマルサポートにも着目し、サポートネットワークを強化する。
 専門職のサービス、フォーマル・サポートも必要である。しかし、クライエントの生活環境における資源・サポートも考慮する。
・関係者の共通理解のために、担当者会議などを、クライエント・家族を交えて開催し、再度、支援内容について検討する。
・緊急時の対応、予防的な対応を考慮する。
・クライエント・家族との話し合い等に、生活と問題解決はクライエント・家族自身が主体であり、その取組みを支持するというエンパワメントの姿勢で働きかけることは重要である。


3節 支援の終結と効果測定、評価、アフターケア テキストP140から
<ポイント

・「終結」とは、支援・援助を終わりにする段階である。
・終結とは、専門的援助関係の終了と、契約により始まったクライエントとソーシャルワーカーの援助契約の終了を示す局面である。

1 支援の終結
*終結の条

・対象問題が解決された、もしくは改善された場合に終結となる。
・利用者が提起した問題が解決され,もはやこれ以上援助を必要としないと双方で判断した場合,終結段階を迎える。
・今後の課題は残るが、利用者自身で解決可能な場合も終結となる。自己解決の見込みが援助者、利用者間で合致する必要がある。

*終結の意
 必要以上の関わりは、弊害(援助者への依存等)を生じる。
 また、援助過程を経験する中で、利用者の問題対処能力が向上し、利用者の自立生活の為、意図的な終結もあり得る。意思の合致が必要である。

*終結のプロセス
①ソーシャルワーカーが、終結が近くなったら援助過程の終了を予告する。面接回数を徐々に減らす
②クライエントとソーシャルワーカーは,援助過程を振り返り評価を行なう。
③援助過程が終了することに対してクライエントとソーシャルワーカーは,感情を分かち合う
④クライエントとソーシャルワーカーは,援助過程で獲得したクライエントのパワーを確認し,今後に維持・継続,あるいは発展させていく内容について話し合う。

*移行の支
・これまで継続してきた専門的援助関係を断絶させ,利用者は自らの力量で自立していかなくてはならない。
 この分離を利用者の成長・発達の経験としてどのように役立てるかが問題となる。
・ソーシャルワーカーがクライエントの力量に着目し,終結後の生活を視野にいれた援助を実施する。

*利用者の主体性を尊重し,積極的な参加や関与を促進する努力が行われたとしても,援助者に対する依存性は少なからず存在する。
 援助者は利用者との分離に際して慎重な配慮と新たな体験を有効に活用できるように準備が不可欠である。
*自立と依存のアンビバレンスをどのように処理し,自立に向けての動機づけと支援の方策を十分に考慮しておく必要がある。

*終結に向けての準
・終結に向けた準備は援助展開の後半期から開始する。
 面接間隔の調整 ─ 利用者の独力での問題への対峙を図る。
・終結の告知 ─ 利用者側の準備。
・終結に伴う感情を分かち合う。
 終結に伴う感情を表現するよう援助する。
・過程において学んだことを回顧してみるように求める
 援助過程で起こった変化と、そのために行なった努力の過程を整理していくことが重要である。この作業をとおしてクライエントは,援助関係を終了した後に起こる問題や課題に対処する方法を獲得し,今後の生活の安定を目指そうとするのである。

*終結における援助内容
1 問題解決過程の評

・利用者の問題解決への努力を肯定的評価
2 残された問題の確
・対処が独力で可能なことを示し、それに向けた援助
3 再利用の可能
・再利用の受け入れが可能であることを伝達する。

<留意点
・援助過程において、終結・終わるということから、最も重要な感情が表出することもある。
= 「ドアの"とって(ノブ)"効果(療法)」
*援助者とクライエントの互いの成果をまとめる十分な時間が必要である。
*援助は終わるものの,ここで得たものを糧として,クライエントが次の生活へと移っていく移行の時期でもある。
*次の生活にスムーズに移行していけるように援助する。

2 効果測定と評価 P141
*サービスの供給が利用者にとってどのような意味と効果をもたらしたかを総合的に判断する過程である。
 援助者側の基準でサービスの効果測定を行うだけではなく,利用者側からも援助者側の対応の内容やあり方を点検する。
 端的には,利用者がサービス供給内容や仕方について評価をすることが一般的になりつつある。

・科学的根拠に基づく実践=エビデンス・ベースド・プラクティス(ソーシャルワーク)。
・処遇を開始する前の段階における問題の状態と、処遇開始後の状態とを、時間の流れのなかで継続して観察したデータを用いて、比較することによって処遇の効果を明らかにしようとする。

・ソーシャルワーカーの援助技術の蓄積として,あるいは所属する施設・機関の方針や方向性を確立していくものとして有効活用するものでなければならない。

3 アフターケア テキストP141から
*利用者がサービス利用を終結した後にも,利用者は不安や生活上の困難に遭遇するときがあるが,そうした事態に対応して終結後もフォローアップをしなければならないケースが少なからずある。

*以上のように社会福祉援助活動(ソーシャルワーク)は申請者のインテークから始まって終結に至るまで,さまざまな知識・技能・手法等を活用して援助実践を試みるものであるが,あくまでも典型的なモデルとしての過程であって,実際にはさまざまな展開をみせるものであり,柔軟かつ弾力的な対応が求められる。


<相談援助の理論と方法 第6回講義 社会福祉士養成科トワイライトコースにて
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 第6回講義レジュメ<前編>アセスメントとは 5/19 社会福祉士養成科トワイライト
 5節 ニーズ確定から事前評価・アセスメントまで
 1 アセスメントのための情報収集など
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 第6回講義レジュメ<後編>アセスメントとは 5/19 社会福祉士養成科トワイライト
 5章 相談援助の展開過程Ⅰ・続き
 6節 事前評価・アセスメントから支援標的・目標設定まで 理論と方法Ⅰ P118~
 1 アセスメント結果 など


日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科・養成科
*日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの昼間部です
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社会福祉士及び介護福祉士法


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相談援助の理論と方法 前期第7回 レジュメ<前半> 2011/05/26 
社会福祉士養成科(夜間部トワイライトコース)
5章 相談援助の展開過程Ⅰ・続き
8節 支援の計画(プランニング)から支援の実施まで
<ポイント

・援助計画(プランニング)の段階では、アセスメントの結果をもとに、利用者に最適の介入の計画を立案する。問題解決のために、どのようにクライエントを援助していくかという具体的な計画の作成である。
プランニングには、アセスメントと介入の橋渡しの役割がある。

1 ソーシャルワーカーの援助計画 テキストP127
・プランニングには、1.ソーシャルワーカーの援助計画、2.所属機関の援助計画、3.介護保険のケアプラン等が存在する。

*援助計画立案における要
・専門職とクライエントとの共同の問題解決、クライエント主体を図る。
・クライエントの内的能力・内的資源の活用も支援する=自助努力を損なわない。
・インフォーマルな資源=クライエントの家族・親族、近隣人間関係の活用も図る。
(フォーマルな)社会資源を積極的に活用する。
・全体としての調和が必要とされる。

<補足:援助計画(プランニング)の留意点>
○計画的な支

・援助計画によって、合理的で効率的な援助活動の展開が期待できる。
 また、目標の達成度や効果の測定、事後評価などを可能にすることができる。
 介入によるニーズの充足状態や援助過程における進捗状況の明確化を図る。

○計画の柔軟
・計画には一貫性と整合性が求められるが、利用者を取り巻く状況の変化によって柔軟にかつ弾力的に対応しなければならないこともある。
 計画は,事態の変化や状況の推移によって臨機応変に修正・変更、遡及することも必要となる。状況の変化や、計画の進捗状況を観察・点検し、必要に応じて再アセスメントを行なう。
○計画の実行可能性
・計画は、利用者及び援助者にとっても実行可能な範囲であることが望ましい。
 利用者の動機づけを左右することがあり,極端に高い水準の計画や広範多岐にわたる計画は,時にはストレスになったり,失敗した場合には挫折感や敗北感を味わう可能性がある。
また、ソーシャルワーカー自らと所属機関・施設の力量と、他の社会資源の力量を把握しつつ、それらによる計画遂行の可能性を考慮しなければならない。

○計画の具体
・援助計画に含まれる働きかけの内容を、誰が、どのような形で,いつまでを目安に行なっていくのか,ということを明らかにしておく必要がある。
・計画策定は,アセスメントが示した方向性や見通しを具体的に示していく作業である。
①速成目標とスケジュールの明確化
②活用すべき資源の明確化(利用者のニーズに合わせ、資源、サービス)
③費用面の明確化と考慮を考慮しなければならない。さらにクライエントの社
 会的機能の向上を重視した計画づくりの場合には,

*援助者の役割と技術
○クライエントとの関わり

・援助者には、利用者のワーカビリティ、社会資源活用の可能性と限界なども含めて、計画を立案する。
利用者の潜在的能力、成長への視点が必要となる。
・問題解決のために、利用者自身が具体的な行動をとるためには、その行動の必要性について、利用者の十分な理解が必要である。また計画立案への参加は動機付けを高める。
・計画策定は,クライエントの積極的参加と合意を必要とする。
ソーシャルワーカーは,クライエントに問題状況,双方の役割分担,制度や資源活用の意味などについてのインフォームド・コンセントを実施する。これらにより合意を形成する。
・計画段階におけるクライエントは、自らの置かれた状況が整理されつつも、日々動いている生活・状況のなかで、不安やニーズが変化することもある。目標や解決のための手段が具体的になるにしたがって、過大な期待が生ずることもある。援助者は、利用者の不安や期待に沿いつつ、状況の確認を行いながら、計画を立案することが必要である。

○ネットワークへの視
・クライエントとソーシャルワーカーばかりでなく、地域や施設・機関まで視野に入れた計画が必要となる。

2 ソーシャルワーカーが所属している機関の援助計
・チーム、組織の合議により援助計画を決定する組織もある。
・医療機関では、治療計画が優先され、それに沿った援助計画が求められる。

3 介護保険によるケアプランとソーシャルワーク援助計
・ソーシャルワーク援助計画は、クライエントの生活、環境、問題の全体に広がりを持つ。

<介入からモニタリングまで
*介入においては、援助者及び施設・機関が保有しているあらゆる機能を活用し,動員可能な社会資源を有効適切に活用するとともに,利用者のもてる可能性や,問題解決への動機や能力、強さ、健康な側面をあますところなく発揮できるような場と機会を整えることが肝心である。

*介入において、十分な効果をあげえない場合には,援助者自らの援助のあり方や方法に問題はないか,技術面における失敗はないか,計画の内容に不都合はないか,利用者の意向を十分考慮し参加の機会を用意したか,利用者に意味と価値のある計画と実践になっているかなどについて,モニタリングを怠ってはならない。


<相談援助の理論と方法 第6回講義 社会福祉士養成科トワイライトコースにて
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 第6回講義レジュメ<前編>アセスメントとは 5/19 社会福祉士養成科トワイライト
 5節 ニーズ確定から事前評価・アセスメントまで
 1 アセスメントのための情報収集など
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 第6回講義レジュメ<後編>アセスメントとは 5/19 社会福祉士養成科トワイライト
 5章 相談援助の展開過程Ⅰ・続き
 6節 事前評価・アセスメントから支援標的・目標設定まで 理論と方法Ⅰ P118~
 1 アセスメント結果 など


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相談援助演習 第6回講義レジュメ<後半> 2011/05/23 2・3・4時限
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<面接・コミュニケーション技法②>
*質問の技
 質問は、面接において重要な技術である。

・開かれた質問(オープン・クエスチョン
 質問に答えることで、多くのことが語れる質問であり、関連した感情や考えの表現が可能である。
<補足>
・開かれた質問とは、「なに」「どんな」「どのように」などを使って,「……についてはいかがですか」「具体的にはどのようなことですか」「もう少しそのことについて話していただけますか」「どんなふうにお感じですか」のように問う方法である。
 開かれた質問は,クライエント自身が自分の言葉で表現することで,みずから問題や課題を探究して内容を明確化していくことを助けることができる。
<例>
 「今日はどのようなご相談でおいでになりましたか」と面接をスタートさせる。夫婦関係がうまくいかず,すく、喧嘩になると訴えるクライエントに対して「どんなふうなやりとりをされておられるのか,具体的に話していただけますか」と聞いたりする。

・閉ざされた質問(クローズド・クエスチョン
 「はい」「いいえ」等の一言で答える質問であり、事実の確認や状況に応じて用いる。
<補足>
 閉ざされた質問は,「お住まいはどちらですか」「もう市役所に行かれたのですか」などである。面接を進めるのに必要な重要な情報を得るときに用いる。
<例>
 「うちのお父さんが急に倒れて入院してしまって,もうどうしたらよいかわからないんです‥‥‥」と相談に来た場合に,「お父さんというのはご主人のことですか」と確認することは,状況を理解するために必要な情報であり,面接の初期に質問しておくべき事柄である。
・コミュニケーションに何らかの障害をもつ人の場合,開かれた質問では応答できない場合もあるため,閉ざされた質問を適宜使用する必要がある。

・開かれた質問と閉ざされた質問を適切に組み合わせて用いる。
 クライエントが話しやすいように使い分けることも重要である。
・援助者からの質問が多くなりすぎることは避ける。閉ざされた質問は、一方的な情報の「聞き取り」に陥りやすい。また、クライエントが自分で考えたり探索する機会を奪ってしまう。
<補足>
・一般的に「なぜ」「どうして」という質問は,非難されているような印象を与え,防衛的にさせてしまう危険があることから使用する際には注意を要する。
例:「なぜそのとき相談されなかったのですか」と聞くより,「相談するということについて,そのときほどんなふうに思っておられたのですか」と聞く方が,状況が表現されやすい。

<基本的面接・応答技法>
1 最小限度のはげまし……うなずき,相槌などで,相手の話しを促

・援助者が、クライエントにその話を傾聴し、受容していることを示す1つのしるしである。「真剣にあなたの話を聴いていますよ」という姿勢を伝えることである。また、クライエントに話し続けるよう促し、励ますためである。うなずき等、反応を示しながら聞くことで、傾聴しようとする援助者の意思が伝わり、相手も話しやすくなる。
これらにより、クライエントは安心感を得て、心理的に安定し、主訴や感情を語り、また自分自身を直視していけるようになる。

・非言語的な「最小限度のはげまし」とは、視線をあわせ、興味を持ち聴いていることを示すために上体をすこし前に傾けること、うなずく(首を縦に振る反応)等である。うなずきが相手の話の腰を折る危険性は少ない。
 一方、援助者が無表情、緊張し過ぎる、動きが大げさになり過ぎてはならない。

・言語的な「最小限度のはげまし」は、クライエントに共感を表現するものである。
  1.「なるほど」「そうですか」「ええ?」「そう?」「それで?」「それから?」
  2.1語または2語のくり返し。
  3.「もっとつづけて話してください」
  4.「うむむ……」「うーん」
  5.クライエントが話をした文章の最後の数語をそっくりくり返す。
・これらは、頻繁すぎるとわざとらしくなり、相手の話の腰を折ることにもなる。

・沈黙も有効に活用する。援助者の応答をはじめる前に、援助者が数秒間待つことを意味する。クライエントに話をつづけさせたり答えさせたりするための時間を与える。

<例>
 来談者:最近,何もやる気がしなくて、家から出るのも億劫で、何もかもがつまらないのです。
 援助者:ふん,ふん,それで?

2 繰り返し……相手の言葉の-部か全部を単純に反射する
・クライエントの表現したことを、繰り返すことである。同じ言葉通りに繰り返さなくても、その意味や語義を取り違えないようにして応答する。また機械的にならないように注意が必要である。
 クライエントの発言に対して、援助者の自然な応答となって伝わった時、最も効果的になる。頻繁すぎると話しの腰を折るので、うなずきや相槌の合間に、相手の話の節目だけを繰り返す方が、効果的である。
・「~なのですね」と、相手の言葉の一部を繰り返しながら聞くと、傾聴しようとする意思が伝わり易い。また、相手からのメッセージの確かな共有にも、繰り返しは役立つ。
・うなずき、相槌を打ち、繰り返したりしつつ、相手の話を一通り聞いた場合、最後に、相手の話を要約して返すと、確実にメッセージを共有できる。

<例1>
来談者:最近、何もする気が起きないんです。
援助者:何もする気が起きないのですね。
来談者:はい、そうなんですよ。

<例2>
来談者:学校に行こうとは思うんですけど、朝起きれないんです。
援助者:学校に行く気はあるのに、朝起きられないのですね。
来談者:夜なかなか寝つけなくって。だから朝が辛いんです。
援助者:夜、寝つけないから、朝が、起きられないのね。


3 感情の反射……相手の感情をそのまま反射する
・クライエントが言葉や非言語的表現で表した感情を、援助者がそのまま受け取って、言葉で返すことである。クライエントの言葉だけでなく、動作や表情などの非言語的表現を手がかりにして、その裏にある感情を受け止め、応答していくことが正確な感情の反射となる。耳で聴くだけでなく、「目で見る」「観察する」ことも非常に重要である。

<例1>
来談者:思い出すと、だんだん腹がたってくるんです。
援助者:腹がたってくるのね。

<例2>
来談者:うまく言えないけど、なんか心に穴があいている感じがして。
援助者:とても寂しい思いをしているのかしら。

4 感情の明確化……相手のクライエントの感情を明確にして示
・クライエントは、いつも自分の気持ちを順序だてて分かりやすく語ってくれるわけではなく、途切れながら、もつれた気持ちを話すことが多い。感情の明確化は、援助者が傾聴し、クライエントの語りから感情を表現している部分に着目し、その感情の部分を要約して返すことである。
・感情の明確化は、援助者の想像力を働かせる部分もあるが、クライエントの気持ちや感情を正確に明確化できた時に、クライエントは自分の気持ちを理解してくれたという実感を得て、援助者に信頼感を持ち、両者の信頼関係が深まることになる。
・この感情の明確化は、「感情の反射」と似ているが、異なる点がある。感情の反射は部分的でクライエントの表現した感情の1つか2つに応答するが、感情の明確化は、クライエントが語るいくつかの感情表現をまとめるものである。つまり、クライエントが意識しているが言葉にはうまく表現できないでいる感情を、クライエントに代わって感じとり、伝え返していくものである。このような応答は、とても受容的に感じるものであり、意欲と勇気をもたらす。

<例1>
来談者:病気で2回も留年をしているので、元々の同級生はもう卒業なんです。私はまだ1年生なのに。それに、今年の同級生たちは、私を何か避けているような気がして、学校に来ても一日中誰とも話をしないで、終わってしまう日もあって…。ここのカウンセリングルームだけでしか、私は話す揚がないんです。

援助者:留年して、元々の同級生たちと一緒に卒業できないのが寂しいんですね。それに学校の中に、話をする友だちがいなくて寂しいとも感じているのですね。

5 要約……相手の話を要約して反射する
 クライエントの話の中の重要部分を繰り返し、短縮し、具体化することが要約である。
 援助者は、要約を使って、その傾聴がどれほど正確であったかを、クライエントとにチェックすることができる。適切な要約はクライエントが自己理解を深めるのに役立つが、不適切な要約(歪曲)はクライエントの混乱を招いたり、信頼関係を損なうことにもなりかねないので注意しなければならない。
・援助者は、相手の話を、要点を押さえながら聞くことが必要である。また要約はできるだけ手短な方がよい。

<例>
来談者:若い頃は辛いことばかり続きました。でも今は,生活もとても楽で幸せです。
援助者:若い頃は辛かったけど,今は幸せなのですね。

6 言い換え……クライエントの言葉をワーカーの言葉で反射する
・面接にあたる援助者のもっとも基本的な仕事の1つは,正確にクライエントのいうことを聴くことである。正しく他の人のいうことを聴き・感じることは、あらゆる技法の根本である。〈いいかえ〉は,クライエントがいったことを正確にまたもとのクライエントに返す能力を援助者が示すことが要求される。効果的な<いいかえ>を行なうには,ときにはクライエントの気持を明確に把握するためにその人物になりきることが必要である
・クライエントのことばをさらに深く掘りさげる必要があるときには,いいかえは,発言した次のことばを促すはたらきももっている。また,クライエントが十分に話しつくしたときには,新しい話題への展開を促すこともある。同じ話を何度もくり返すときには,いいかえをすることにより他の話題へ移行させるのに役立つであろう。
・効果的ないいかえは次のように成り立つ。
 1.クライエントの名前および代名詞としての「君」「あなた」。いいかえを個人的に行なうことが,より効果的であることがはっきりと証明されている。
 2.クライエントのもっとも重要な語句。
 3.クライエントの言及したことばの本質をとらえて,濃縮し明確にした援助者の発言。

<例>
来談者:ぼくはジーンとトラブルを起こしちゃったんですよ。彼女はぼくの上司で,ある企画をすすめているんだけど、頭のいいふりをしやがって‥‥。僕のやることをいちいち指図するんですよ。まったく昨日はぼくがろくな仕事をしていないというんです。で,もしぼくがあらためないのなら,クビにするというんです。

援助者:ボブ,あなたは新しい監督とトラブルを起こして,彼女があなたをクビにするかもしれないことを気にしているのですね」


社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助演習 第5回レジュメ5/16 援助対象者の理解、援助関係・コミュニケーション 社会福祉士養成学科

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社会福祉士及び介護福祉士法
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*他者の支援と関係 その5
<本日のテーマ:面接の技術①>
<相談援助における面接の形態>
1 面接の構成要

・面接はさまざまな構成要素をもち、面接の目的、面接の対象、面接の形態、面接の時間的・空間的条件などにより規定される。
・面接の目的とは、援助全体の目的、個々の面接の目的がある。
・面接の対象は、クライエント本人、その家族、他の専門職、近隣・友人も対象となる。

・面接の形
 個別面接(一対一)
 合同面接:クライエント等の複数の人に一人のワーカーが面接する(家族合同面接等)
 並行面接:一ケースで、複数の人がそれぞれ個別面接を並行して行う(親子並行面接等)
 協同面接:一つの面接に複数のワーカーが参加する

・面接の時間的条件は、面接の時間と時間的制限の設定の有無により規定される。
 初回面接や急迫した場合など、より長い時間を必要とする場合もある。
 制度説明だけで終わる面接等は、短い時間で終わることもある。
・あらかじめ時間制限を設けて、面接を行なうことが原則である。
 面接時間は有効に活用されるべきである。
 また臨機応変に面接時間を設定することが重要である。
・予約をして面接を行うことも有効であり、クライエントの面接に対する動機づけが強化される。かつ主体性が助長され、ワーカーへの依存も軽減される。
 またワーカーは、必要な準備(波長合わせ)ができる。

・面接の空間的条件とは、面接を行なう場所に関する条件である。
 その条件として、精神的安定感を与える場所、秘密が守られる、雑音がなく、温度調整ができ、落ち着きのある雰囲気など面接に集中しやすい、人の出入りや電話により面接が中断されないなどである。クライエントの話を聴く際に,物理的な阻害要因が作用しないように,落ち着いた雰囲気の中で、リラックスして話ができるような環境に配慮する。
・面接室は広さ、明るさ、色彩、家具の配置等に配慮が望まれる。
・地理的条件も考慮する。クライエントにとって遠すぎる場所、交通アクセスが極端に悪い、身体的精神的条件により来所が困難な場所などは避ける。移動に障害のあるクライエントの場合、場所の設定は慎重に行なう。
・来所面接が困難な場合は、訪問面接などを行なう(可能な場合)。

・何らかの筋道・過程に沿って、方法や回数、場所等を設定して行なう面接のことを「構造化面接」という。
・随時に対処する形の面接は「非構造化面接」という(面接の枠はある程度あるが)。
 生活施設等でクライエントの必要に応じて行なう面接などに多い。
・「構造化面接」と「非構造化面接」を適切に組み合わせて援助する。

2 生活場面面
・クライエントの生活場面で行われる面接のことである。クライエントの居宅、生活施設の居室、病院のベッドサイド等で行われる。
・居宅訪問面接が多くを占める。
 生活保護・公的扶助ケースワークにおいて、居宅訪問面接は従来から重視されてきた。
 利点は、クライエントの生活環境を観察できる、生活上のリスク(虐待等)を発見しやすい、通常は来所しない家族に会い、面接することができるなどである。クライエントの生活全般の情報を具体的に得ることが可能である。
 居宅での介護サービスを利用している場合など、クライエント本人と面接する機会が得にくい事例では、本人と接する機会となる。
・反面、時間設定がしにくい、ほかの家族がいることで秘密が守りにくい、面接内容が深まりにくい場合がある。援助者側の負担が大きいなどのデメリットもある。

・訪問時間はクライエントの生活に合わせ、落ち着いて面接ができる時間を選び、設定することが重要である。
・ワーカーは、居宅訪問において、リスク発見についても敏感になることが求められる。

・施設・医療機関における生活場面面接では、同室者などに面接内容が聞かれず、秘密が守られることに配慮する必要がある。また、離床が困難な場合には、その身体的状態等を考えて、クライエントに負担をかけないよう面接時間等を設定することが求められる。

<レジュメ後半に続く


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6/5(日)13:20~15:30 日本福祉教育専門学校・オープンキャンパス・説明会のご案内
*会場:日本福祉教育専門学校 高田馬場校舎 予約不要、直接、会場へお越しください


*社会福祉士=相談援助の専門職 になるには-
 相談援助の専門職=社会福祉士の資格、仕事、養成カリキュラム、当学科について、その概要を、本校専任講師が説明します(学科説明にて)。ご質問も歓迎です!!
 社会福祉士の資格や仕事等に関心をお持ちの皆さま、どなたでもお気軽にご参加ください!!

*当日の内容
*カリキュラム *国家試験対策 *入試 *就職 *学費 …などについて説明します

■会場:日本福祉教育専門学校 高田馬場校舎
 東東京都豊島区高田3-6-15
参加費:無料(どなたでも参加できます。)
<お問い合わせ先 下記のフォームをクリック>
 学校法人敬心学園 日本福祉教育専門学校
 電話:0120-166-255


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社会福祉士国家試験合格率速報 2011年3月 日本福祉教育専門学校社会福祉士養成学科合格率96.1% (現役のみ)

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  「社会福祉士及び介護福祉士法」により定められた、相談援助、運営管理等、ソーシャルワークに携わる専門職の国家資格です。
 各種の相談機関、福祉行政機関、福祉施設・団体、医療機関などにおいて,専門的知識と技術をもって,福祉サービス利用者の相談援助や,グループワーク、施設の運営管理、地域福祉活動等を行なう社会福祉専門職です。
 社会福祉士は、子ども、医療、コミュニティ、障害者、貧困、女性、高齢者、更生保護、行政等、多岐にわたる領域で、他者を支え、社会に貢献する仕事・職業です
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社会福祉士 Web オリエンテーション 各分野の紹介 5 貧困・低所得者支援と生活保護の施設・事業
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社会調査の基礎 第4回講義レジュメ<後半> 2011/05/20 3時限
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3章 質的調査法・続き
3.面接法(インタビュー法)の実施と記録

 インタビュー法とは、「調査者が、あまり面識のない調査対象者と、ある話題について質問―回答という形式の会話を一定の時間続け、情報を収集する社会調査の方法」とされている。
 社会調査で用いられる4つの面接法(インタビュー)とは、構造化面接(インタビュー)、非構造化面接、半構造化面接、グループ・インタビューである。

1)構造化面接(インタビュー
<概要>
 インタビューの諸手続が標準化されたインタビュー。フォーマルな性格が強い。
 調査者はあらかじめ質問項目・順序・方法を決め、それに厳密にしたがいながら回答を得ていく。
<解説>
 量的調査で用いられることが多いインタビュー法である。調査票を用いる。
*標準化の論
 "別べつの人に同じやり方で同じ質問を尋ねたとき、結果としてそれらの回答にあらわれた違いは、いずれも回答そのもののほんとうの違いと考えられる"。

*インタビュアーの役割=中
 調査票に記載された一連の質問を順番にしたがって、回答者に指示する。

*調査者のルール
 標準化された形式で、面接調査の説明をする。
 調査票から逸れない。
 調査対象者の回答だけを引き出す。
 インタビュアーが、自分で言葉を補ったり、自分の意見を述べたりしない。
 自分の解釈を加えずに単純に質問を繰り返す。即興の工夫を慎む。

*一律の構造によって、回答間の比較ができる
 ただし、寸分違わぬコミュニケーションは不可能だという批判もある。インタビュアーとインタビューされる人の間で文化を共有する必要がある。

*インタビュアーは、訓練され、方法に習熟している必要性。
 インタビューの実践演習によって、インタビュアーの動機付けも高まる。

2)非構造化面接(インタビュー
<解説>
インタビューの諸手続が標準化されていないインタビュー。インフォーマルな性格が強い。
質問項目を事前につくらず、調査者が質問を臨機応変に変えながら、回答を得ていく。
<解説>
*自由面接・回答形
 インタビューされる人は、自分の準拠枠に照らして、質問に答えられる。
 インタビューで話される話題について、質的に深く掘り下げられる。
インタビューされる人の視点、主観的な考え方を明らかにできる。
 生活史、生活歴、口述史に関するインタビューとして知られるものもある。
 生活史についてのインタビューでは、社会・経済の情勢変化によって、人間関係がどのように変わるかを明らかにできる。

*柔軟
 インタビューの実施に柔軟性があり、互いが解釈している意味を発見できる。
 公式の見方に対して疑問を投げかけられる。
*インタビューは、調査者自らが行なう。

3)半構造化面
 非構造化面接と構造化面接の中間。
*標準化と自由面接・回答の融
 質問はふつう細かく決められているが、インタビュアーは回答をふまえて、より自由に探りを入れるように尋ねることができる。
 構造化面接よりも、回答者は、自分の言葉で答えられる。
 構造化面接よりも、インタビューの行われる具体的な文脈の記録が重要になる(非構造化インタビューでは、さらに重要である)
*インタビューは、調査者自らが行なうのがよい。

*補足:時系列インタビュー
・時系列インタビューとは、過去の出来事を、それらが起こった順序にしたがってインタビューする。
 時間の流れにそって話をすることは、人間の記憶や思考にとって自然。
あらゆるインタビュー法(構造化、半構造化、非構造化、グループ)で利用可能。
 年代順のインタビュー法は、人の「経歴(キャリア)」という考えと結びつく。
 キャリアとは、世間的評価の高い職業上の経歴だけでなく、人が人生・生活においてたどってきた「経路」全般を指す(ゴフマンの「経歴の二面性」)

*補足:面接調査の留意点
<非構造化・半構造化面接

・面接は、面接者自身が、理論的水準が高く、調査対象についても広範で深い知識を備え経験を重ねた熟練者であることが要求される。
・面接での心得としては、地域社会の社会的背景をよく把握したうえで、対象者の回答に一定の傾向が生じやすい心情や属性などの条件があることを理解して進めることが必要である。
*面接の心得としては、重複質問をしないようにする必要がある。相手の不信を招き、いいかげんな回答しか得られないおそれがあるからである。

<面接法全般
・面接では、対象者は、何らかの不安や警戒心を抱いている場合が多いので、気分をほぐし、不安や警戒心をなくし、気楽な雰囲気で面接相手からの聞き取りが進むように努めることが大切である。
・面接では、対象者個人にとってプライバシーに関する質問は、秘密保持を確約し相手との信頼関係を保持するなかで、細心の注意を払う必要がある。
・自由面接では、対象者にとって答えにくい話題については、ためらったりせずに、むしろ単刀直入に聞くのがよいとされている。
・自由面接では、対象者の諸に矛盾や食い違いがあっても、とがめたりせずに、真意がどこにあるかを洞察する必要がある。
*面接が社会調査法として成り立つための合意事項
①平等性
インタビューする人とされる人の間は、平等でなければならない。
②比較可能性
複数のインタビューされる人の話を比較できなければならない。
・しかし、平等性を尊重して、インタビューされる人に自由に語ってもらうと、回答者相互の比較が難しくなる。

*面接の成功のための回答者側の3条
(1)情報へのアクセス可能性
 質問に回答する人が、インタビューする人が求めている情報をもっているか。
(2)役割の認識
 インタビューされる人が、自分に期待されている役割を認識しているか。
インタビューは、インタビューする人とされる人の共同活動である。
(3)回答への動機づけ
 インタビューされる人が、調査に協力して回答することに価値を見いだしているか。
 調査対象者の関心をつなぎとめることが必要である。


<社会調査の基礎 第3回講義 ソーシャルケア学科にて
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 社会調査の基礎 第3回講義レジュメ<前半>5/13 質的調査1 特徴 ソーシャルケア学科
 質的調査の特徴と種類、その概要など
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 社会調査の基礎 第3回講義レジュメ<後半>5/13 質的調査1 観察者・事例研究とは ソーシャルケア学科
 内容:質的調査の種類、質的調査の分類など


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