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相談援助の理論と方法 第19回講義レジュメ2 2011/08/25 6・7時限
社会福祉士養成科(夜間部トワイライトコース) 担当:当ブログ筆者

1章2節 相談援助の対象をどうとらえるか・続き テキストⅡ
6 地域をどうとらえるか テキストP17

・コミュニティ・ソーシャルワーク
 地域を基盤とした、相談援助と地域活動を総合的に展開するソーシャルワーク実践のこと。

*地域を重層的に理解する-その方法
 地域社会に関わるソーシャルワーカーは、フィールドとする地域の状況について、基礎的な地域診断の材料となる情報を把握する必要がある。
1)人口動
*人口構成の年次推移から、地域社会全体の動向を把握する。例えば、人口の増減の要因などを把握することは、将来の福祉ニーズを予測することにつながる。
*地域福祉活動の基礎となる人口動態・構成など地域社会の状況によって、問題発生やコミュニティワークとしての対処・援助の仕方が異なる。
*コミュニティ(小地域)別に人口動態を把握しておくことも必要である。

2)複合型社会としてのコミュニティ理
*現代においては、農業の割合は縮小し、先端技術やサービス産業中心の社会となった。また、地域社会全体が都市化し、複合型の社会へと構造変化した。
 地域社会の基礎的な理解の方法として、複合型社会としての接近が有効な場合が多い。

3)地域の歴史や文化とコミュニティ理
*地域社会の自然環境や産業・就業構造などの歴史的変遷をたどることが重要である。
 また、①自然環境の影響、②産業・就業構造、③政治的な特徴(住民意識)、④文化的な伝統(保存状態)、⑤地域社会の個性といったものから、コミュニティの変化を把握することが重要である。

◆用語解説:地域の個別
 地域援助技術の基本的性格は、それぞれの地域社会を個々にとらえ、独自性をもつ地域として理解することである。これを地域の個別化という。具体的にいえば、人口やその地域の環境、あるいは歴史的にも文化的・社会的にも二つとない存在として地域社会を理解することである。

*コミュニティワークに関わる住民による集団・組織の現状について、情報を把握し、地域福祉活動との関わりについて評価する必要がある。これらの組織が新たなニーズに対応出来ていない場合など、組織の改革や新たな組織づくりも必要となる。
*コミュニティワークは、地域社会に様々な住民の集団・組織がある程度存在することを前提に組み立てられている。それらが機能しているか否かの診断は重要となる。

○補足:コミュニティワーク・地域援助技
 地域援助技術は、これまでアメリカを中心に「コミュニティオーガニゼーション」とよばれてきたものであり、またイギリスを中心に「コミュニティワーク」として用いられている概念にほぼ相当するものである。要援護者やボランティアなどの地域住民に働きかける地域組織化活動や、社会福祉機関・団体に働きかけて福祉資源の連携・調査や開発を図る福祉組織化活動などの幅広い内容も含むものである。

*補足:地域を基盤とした社会福祉援助活動
1.原則① ニーズ即応の原

*地域援助技術において、目の前で困っている人々の、緊急に対応を必要とするニーズにまず即応・対処してから、理論的な整理や本来的なあり方を検討すること=ニーズ即応の原則が重要である。

2.原則② 地域主体の原
*地域援助技術において、問題に取り組み解決する主体は、住民でありその組織・団体などである。
 地域援助技術は、地域の福祉問題の解決に住民自身が主体的に取り組むことができるように側面から援助していく機能がある。さまざまな状況を考え、住民の問題解決能力などその主体性を強めるために、コミュニティワーカーとしての専門的知識・方法・技術などを提供するのである。
 ソーシャルワーカーは、近隣集団、あるいは住民のニーズを住民自ら明確化できるように援助し、ニーズを充足するための計画が可能になるよう集団を組織化していくことが求められる。
 このニーズ充足が必要性が高く、また住民による利用可能なサービス・資源の活用能力の育成からサービス・資源の組織と分配の根本的な変革までを生み出していくものである。

3.原則③ 組織化の原則 
*地域援助技術においては、あらゆる援助が組織的なものとしてすすめられなければならない。
 「地域の組織化」が地域住民やその組織・団体を主体とした組織化であるのに対して、「福祉の組織化」は、地域にある福祉施設、専門機関・団体などの制度的な福祉サービスの組織化をいう。
 地域の組織化と福祉の組織化のいずれも不可欠のものである。
 地域組織化とは、地域住民が地域福祉を自分たち自身の問題としてとらえ、地域での情報交換や学習活動を行い、地域の福祉問題を地域住民自身が主体となって参加し、解決していく福祉の実現にある。

4.原則④ 協働活動の原
*地域援助技術では、住民組織や関係機関・団体・施設が互いの個性や役割を尊重し合い、役割を分担して一緒に行動する。
 多様化・高度化する地域の福祉ニーズに応えるためには、地域に存在するさまざまな異なった種類の社会福祉施設・機関が互いに連携・協働し、各種福祉サービス間の連絡調整が行われて、より高度で実効性のある社会福祉援助が行われることが必要である。

5.原則⑤ 公私分担・公私協働の原則 
*地域援助技術において、「自助・共助・公助」の責任分担と協働する関係を形成することが重要である。

 地域福祉は、公=市町村などの地方自治体と、私=地域の住民や民間の社会福祉組織・施設とがともに主体となって行なわれるべきものである。

6.原則⑥ 社会資源活用の原則 
*地域援助技術は、地域の福祉問題の解決に向けて、保健・医療・社会福祉その他あらゆる制度や施策、サービス、人材・施設・資金・アイディア等、フォーマル、インフォーマルな社会資源を調整したり結び付けたりしながら、社会資源を最大限に活用しなければならない。

7.原則⑦ 資源開発の原則 
*新たなニーズに対応して、組織化の課題への対応や資源開発に取り組むことが求められている。
 地域援助技術は、住民が持つ自立、自助、協働の理念に働きかけ、地域にある社会資源そのものの効果的な調整や創設、あるいは開発に力点をおくという性格を持つ。

*レジュメ4に続く

社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 第19回講義レジュメ1 ソーシャルワークとグループ 8/25 社会福祉士養成科夜間部
 集団(グループ)をどうとらえるか <概要:グループワーク>

社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 第19回講義レジュメ2 グループワーク・相互作用・凝集性とは 社会福祉士養成科
 メンバー間の相互作用の理解  グループの治療教育的力


社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 前期第18回講義レジュメ3 ソーシャルワークの概念と定義とは 社会福祉士養成科
 事例:地域包括支援センターにおけるソーシャルワーク
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 第18回講義レジュメ4 クライエント・家族のシステムとは 社会福祉士養成科夜間部
 相談援助の対象理解の視点 社会福祉援助活動の変遷

日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科・養成科
社会福祉士及び介護福祉士法



*用語解説は下記をクリック  住民ニーズ、住民主体の原則、公私役割分担 、福祉多元主義

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相談援助の理論と方法 第19回講義レジュメ2 2011/08/25 6・7時限
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1章2節 相談援助の対象をどうとらえるか
5 集団(グループ)をどうとらえるか・続き
<テキスト解説>
*グループの成立要

 ①対面的な関係にあること(face-to-face)
 ②利用者間に相互作用が行われていること
 ③利用者相互の間に個人的な印象や知覚を有すること

*グループの目的を理解する
*補足 グループがもつ有効

①不安を減少し,情緒的に安定
②改善への希望と問題解決に立ちむかう勇気
③自分の行動のモデル
④自己表現できる活動
⑤喜びと自信
⑥問題の再編成
⑦現実生活のリハーサル
⑧生活圏の拡大が生活の質を向上させる
⑨社会資源の情報

*グループ参加におけるメンバーの要件を理解する
・グルーピング=グループメンバーを構成すること。
<補足>
(1).利用者の構成要

・参加メンバーの性別,年齢,学歴,結婚歴,職歴,身体的・精神的特徴,社会経済的状況などを指す。
・要素を限定した同質グループ,又は異質要素をもったグループがある。

(2)参加メンバーの募集,選
・施設であれば,①利用者全員を対象,又は希望者のみ,②意図的に参加メンバーを選択するか,などを決定。

(3)グループの人数とリーダーシップのあり
・何人のメンバーで始めるかについては,メンバーの構成要素で異なってくる。
・深刻な問題を扱うグループの場合には,2人の援助者がいるほうがよいとされる。
・普通,理想的なグループの人数としては5人から15人ぐらい。

*グループの構造を理解する
*開放的グループ(開かれた、オープン

・グループが続いている間,新しいメンバーの入会や参加がいつでも可能,1回だけ,あるいは一定の期間は出席し,グループを去っていくことも自由。
・いつもメンバーが自由に出入りし,入れ替わっている。
・毎回新しい考えや信念,価値観が得られる,新しい情報が入るというメリット。
・メンバーの出入りがあることはグループ自体の成長に大きな影響を与え,そのつどオリエンテーションが必要になるなどのデメリット。
・援助者が中心的位置にいてグループを導いていく役割を果たす場面が多い。

*閉鎖的グループ(閉じた、クローズド
・メンバーは同時に入会し,グループが行われている期間は,新しいメンバーの入会や出席は不可能。
・初めから終わりまで同じメンバーで形成。
・グループの成長が段階的に進み,凝集性の高まりやメンバーの結束,協力なども生じて,相互援助が可能となるメリット。
・援助者の役割もグループの発達に応じて変化。
・しかし、メンバーの欠席や途中でやめていくこともあり,少人数のグループになってしまうこともある。
・考えや意見も限定され柔軟性がなくなるというデメリットが出てくる場合もある。

・それぞれのグループのメリットやデメリットを考慮し,グループの目的に応じた使い方を考える必要がある。

<補足>
*グループ援助の回数や期

・じっくりと時間をかけながら無期限に実施していくグループ,短期間のうちに集中して実施したほうがよいグループ。
・グループ援助の目標によっては,一定の回数や期間を設定しておく。
・参加する個人に「時間的制限」の感覚をもたせると,限られた時間のなかで達成目標に向かって努力する。
・援助者側も目標を「時間的制限」のなかで立てることになり,終わった段階でグループ援助の効果を評価できる。

*グループの凝集
・グループのまとまりのこと。レヴィンが用い始めたグループ・ダイナミックスの主概念。グループ内にメンバーを引きとめるように作用する総合的力のこと。「凝集性が高い」はまとまりのよさを意味する。

*サブ・グループ(下位グループ
・一つのグループ内部に分化してできたグループを包括的(上位)なグループとの関係でサブ・グループ(下位グループ)という。上位グループと比べて、人間関係もより緊密となり、独自の行動様式を発達させる。

*グループの規範を理解する
・グループ規

・グループのある事態への対応はその規範に基づいて行われる。メンバーが独自にそれを了解し、把握し、処理することを可能にする共通の判断枠組みとなるもの。成立した規範はメンバーの行動を規制していく。

・利用者がそれぞれの役割をもつ。利用者の力,性格,行動力などによって,各人がそれぞれにふさわしい役割(分化)をもち,それらが相互に関係づけられることによって所属意識を高め,グループとしてのまとまり(統合)をもつことになる。

*グループの発達を理解する
・われわれ感

・グループのメンバーがもつ仲間意識や一体感のこと。グループとしてのまとまりを生み出すものとして役立つ。具体的にはメンバーがグループ内で共有する意識や感情のこと。

*グループの発達の段階(例) 
・第一段階は,「互いの確認と援助者への依存」という特徴がみられる時期である。
 利用者相互の親密さ、サブ(下位)グループの形成がはじまる。
・第二段階では,「相互関係の対立と修正」という特徴がみられる。
 相互作用の活発化、グループ規範の形成の進展、リーダーや孤立者の出現、サブグループ間の摩擦などがみられる。
・第三段階になると,「グループのまとまりと信頼関係の確立」が特徴である。
 「われわれ感情」の強まり、役割分担、相互の心理的関係の深まり、相互援助などの動きなどがみられる。
・第四段階では,「グループとしての機能的な役割」に特徴がみられる。
 個々の利用者の課題への十分な洞察と行動変容、運命共同体的な相互援助などがみられる。 
・それぞれの段階において,次の段階を考えながら介入など働きかける必要がある。

*グループ外のほかの集団との関係を理解する

*メンバー間の相互作用の理解-グループの治療教育的
・グループワーク・集団援助技術とは、援助者が自然発生的あるいは意図的に形成されたグループの利用者の相互作用を活用し、その治療教育的力によってさまざまな目標の達成を目指す。
・グループの力は「両刃の剣」といわれる。
 グループに参加している一人ひとりの成長・発達をもたらし,個人的な欲求を充足させて人間性を豊かにしたり,社会的不適応症状や精神的・情緒的問題を解消するような建設的力が利用者に働く側面がある。
 一方では,同じグループでありながら成長・発達を阻害し,破壊的に働いて,その個人を心理的・精神的に傷つける力を発揮する側面もある。
・集団援助技術では、利用者同士の相互作用のなかに,常にプラスの力、治療教育的力を最大限に生み出していく援助が必要である。

*用語解説:グループ・ダイナミックス
 集団の基本的な性質,集団と個人,集団と集団,またはもっと大きな組織と集団との関係についての法則を実証的な方法によって明らかにしようとする社会科学の一分野。集団力学と訳されて使われることも多い。

*同調、グループ圧
・同調とは、あるメンバーの行動、態度、判断を、そのグループやほかのメンバーが期待する方向に変化させること。変化させるように働く影響力をグループ圧力という。また、その結果変化した行動を同調行動という。

*レジュメ3に続く

社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 第19回講義レジュメ1 ソーシャルワークとグループ 8/25 社会福祉士養成科夜間部
 集団(グループ)をどうとらえるか <概要:グループワーク>


社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 前期第18回講義レジュメ1 システム論とソーシャルワークとは 社会福祉士養成科
 システムの作動とサイバネティックス
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 前期第18回講義レジュメ2 システム論によるソーシャルワーク 社会福祉士養成科
 システム理論による一つのソーシャルワーク論
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 前期第18回講義レジュメ3 ソーシャルワークの概念と定義とは 社会福祉士養成科
 事例:地域包括支援センターにおけるソーシャルワーク
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 第18回講義レジュメ4 クライエント・家族のシステムとは 社会福祉士養成科夜間部
 相談援助の対象理解の視点 社会福祉援助活動の変遷

日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科・養成科
社会福祉士及び介護福祉士法

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相談援助の理論と方法 第19回講義レジュメ 2011/08/25 6・7時限
社会福祉士養成科(夜間部トワイライトコース) 担当:当ブログ筆者

1章2節 相談援助の対象をどうとらえるか・続き
5 集団(グループ)をどうとらえるか
<概要:グループワーク

・グループによる意図的なプログラム活動やグループの相互作用を活用して個人の成長をめざし,個人,集団,社会のさまざまな問題への効果的な対応を支援するもの。

・グループワークの援助媒体は,グループワーカーがグループの目的を達成するために用いる手段のことで,主に次の四つがあげられる。
①グループワーカーとメンバー間の専門的援助関係,
②メンバーの相互作用,
③プログラム活動,
④社会資源である。
・特にグループワークに特徴的な援助媒体は,メンバーの相互作用とプログラム活動である。グループワークでは,ワーカーとの援助関係とは異なる,グループ特有のメンバー同士の関係が互いを支え合うことに役立つ。
 一方,プログラム活動は,グループの目的にそって展開される活動で,メンバーの参加,相互作用の促進,グループ意識の高揚等さまざまな意義がある。

*グループのもつ意義 テキストP13
・人間は社会的存在,あるいは社会的動物である。
 人は「人間」として生まれるのではない。生後の社会生活環境における学習を通じて、「人間」としての諸性質や諸能力を身につけ「人間」につくり上げられていく。
・「人間」としての発達上、深く依存している社会とは、人間のグループ、集団である。
 家族、近隣、学校、友人、職場等グループ経験における学習を重ねて自らの発達を続けていく。
人は、グループでの他者との相互作用を通じて「人間」らしさを獲得していくのである。

○補足:社会化と再社会
*「社会化」とは、「人間らしく」発達していく過程である。発達やしつけ、青年期のアイデンティティ形成として現れる。
 ほかの人々やグループとの相互交渉を通じて,自分が生まれ出た社会のさまざまな行動様式や知識,文化等と接触しながら,その社会の要求するものを順次自分のなかに取り入れ,その社会にふさわしい人間になる過程である。

*また、一生の間に,これまで慣れ親しんできたものの考え方や行動様式を変え,新しい学習をし,自分にとり新しい行動様式を身につけなければならない場合がある。これを「再社会化」という。

*グループワーク=集団の力を活かした援助 テキストP13
・社会福祉施設・機関の利用者を対象に、人間関係調整や生活意欲向上などのために、日常生活の場面で集団援助活動が展開される。
 また、職員の日常業務のなかでのチームワークづくり,支援内容の向上のための話し合い過程などにもグループを活用した集団援助活動がある。
・社会生活への適応能力あるいは訓練を目的にした集団援助活動は、矯正・治療施設でも活用されている。
 病気の治療や社会復帰を目的とする病院,保健所,地域センターなどにおいて展開される当事者や家族への集団援助活動もある。
・在宅福祉サービスの促進を図るため,ボランティアの組織化や訓練のためにグループを意図的に活用する集団援助がある。

*グループワークの定義 
・グループワーク・集団援助技術は、グループ(人為的か自然発生的)を媒体として、援助者がグループの利用者同士の相互作用を意図的に活用していく援助実践である
・グループワークでは、利用者同士の相互作用のなかに、常にプラスの力、すなわち治療教育的力を最大限に生み出していく援助が必要である。

・グループ全体と個別の理解の必要性。

<補足:コノプカのグループワークの定義>
*G.コノプカの集団援助技術(グループワーク)の定

 「ソーシャル・グループワークとは、ソーシャルワークの一つの方法であり、意図的なグループ経験を通じて、個人の社会的に機能する力を高め、また個人・集団・地域社会の諸問題に、より効果的に対処しうるよう、人々を援助するものである。」
・コノプカの定義は、個人の社会生活上の問題解決を、小集団が持つ治療的機能に着目して1960年代に定められた。この定義は、その後の集団援助技術研究の基本となった。

*集団と個別
 コノプカは「集団の中における、あるいは集団を通しての個別化」を目標としたグループワークを実践し、理論化した。それは、グループ内の各個人の相違点を認識することと、多種多様なグループをそれぞれ独自のグループとして認識することの両方に分けられる。

・1940年代から50年代は、治療グループワークが台頭し、障害児施設や一般・精神病院などで導入された。

*「成長志向グループ」と「社会活動(ソーシャルアクション)志向グループ
 コノプカは、個人の「社会的に機能する力」=社会的対処能力(社会生活する力)の向上を第一に掲げ、そのような観点からグループを「成長志向グループ」と「社会活動(ソーシャルアクション)志向グループ」の二つに大別し、理論化した。
・「成長志向グループ」は、グループが持つ「治療的機能」が重視され、個人の可能性の発展、人間関係の改善、社会的に機能する力の向上などを目的としている。
・「社会活動志向グループ」は、社会問題に取り組む社会活動のための援助を目的とする。

・コノプカは、一つのグループがこれら二つの目的をもつこともあり、またすべてのグループをそのいずれかに変えてしまうような過ちを犯してはならないと示している。

*レジュメ2に続く


社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 前期第18回講義レジュメ1 システム論とソーシャルワークとは 社会福祉士養成科
 システムの作動とサイバネティックス
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 前期第18回講義レジュメ2 システム論によるソーシャルワーク 社会福祉士養成科
 システム理論による一つのソーシャルワーク論
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 前期第18回講義レジュメ3 ソーシャルワークの概念と定義とは 社会福祉士養成科
 事例:地域包括支援センターにおけるソーシャルワーク
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相談援助の理論と方法 第18回講義レジュメ2 2011/08/18 6・7時限
社会福祉士養成科(夜間部トワイライトコース)

3章 人と環境の交互作用・続き
5 システム理論による一つのソーシャルワーク論
<補足

・人間を取り巻く(囲繞する)システムは,新たな情報・資源・エネルギーを提供する。
環境的要因によりクライエントやワーカー・システムは影響を受け,それに即した対応や自己変容を行なうことによって,均衡や安定が維持される。環境を遮断した人間の社会生活やソーシャルワークの存在はありえない。相互の変容と調整が必要となる。
 システム間,システムの要素間の不調和に関わること(=媒介者)がソーシャルワーク実践活動の本質の一つである。

<テキスト解説
・システムの行動(作動)は、「情報ならびに情報処理によって制御された資源ならびに資源処理」(情報-資源処理)と抽象的に一般化される。

*情報-資源処理(システム理論の一般化
・人や社会システムの行動は、動機づけ(動因喚起と目標設定)に規定されながら、必要な物事を認知し、評価し、指令を出すという形で行われている。
 この機能の「制御機能を果たす記号」の集合が「情報」であり、システムは、情報を貯蔵、伝達し、情報の意味を変換する「情報処理」を行なっている。
・動因喚起とは、当該システムの「要件不充足状態」の情報である。
・目標設定とは、当該システムの「要件充足状態」が情報化されることである。
・未情報化や誤情報化があり得る。

*資源の4分類
①物的資

 自然(生態)環境、建物、材料等の各種の物質的エネルギー的資源を包括する。(例:食糧)
②情報的資
 上記の制御機能を果たす以外の記号の集合、各種情報処理用具を含む(例:盲導犬)。
③人的資
④関係的資
 3種の資源に対する「所有」を保障する社会関係(例:貨幣と権利、生存権)

・例:生活保護の受給により、貨幣という関係的資源を獲得し、それにより、他の3種の資源を購入できる。権利という関係的資源が豊かになれば、資源へのアクセスが可能となり、要件充足の可能性が高まる。

・資源の処理とは、資源を貯蔵し、移送し、資源の用役を変え、資源の所有の仕方を変えるといった変換を意味する。

・「所有」「制御能」とは、資源の処理に対して、自主的・実効的な意思決定の可能性を意味する。
ただし、事実上の所有・制御能と権利上の所有・制御能を混同できない。
*資源空間の4区分
①事実のうえでも権利のうえでも制御された資源の集合  =内部環境
②権利上は制御されていないが事実上は制御された資源の集合 =準内部環境
③権利上は制御されているが事実上は制御されていない資源の集合 =外部環境
④事実上も権利上も制御されていない資源の集合 =外部環境
・資源が内部環境に組み込まれる度合いが多ければ、豊かさを示す。
・資源処理は情報処理によって制御されており、システムの資源環境のあり方により情報処理の精度も影響を受けるため、資源は情報処理を規定する。

*システム理論からのソーシャルワーク理
・人や社会システムは、情報処理により資源処理を行ない、要件を充足しようとする過程にある。
 「要件」とは、そのシステムの成立・存続・発展に必要な情報一資源処理のストック水準・フロー水準である。
・人、社会システムは、要件充足を目指して行動(作動)している。
 行動・作動がうまくいかない状態が、援助が必要な状態である。
・その要因
①充足すべき要件に関して、未情報化・誤情報化している場合。人的資源の情報的資源の側面での欠損状態(神経的情報処理の不適切性)。
・相談援助には、クライエントの情報処理の機能、あり方を探る側面も含まれ、不適切な情報処理によって生じている未情報化ないし誤情報化を修正する援助でもある。

・情報処理が適切であることが、要件充足への必要条件であるが、十分条件ではない。
 要件充足・指令情報の実行を妨げるのは――資源空間が保障されず、人体の機能性や情報処理用具が不足し、内部資源や準内部資源が欠乏、資源が外部化されている。

・援助者が関係的資源を供給することにより、内部資源を豊富にすることが必要になる。
例:ソーシャル・サポート・ネットワークによる関係的資源の提供。

・外部、上位システムの物的資源の不足や、システムの作動が不全である場合もある。
例:支援機関が活動しようとしても周囲に十分な資源がない。
 それらの資源をどう豊かにするか、資源の作動をどう機能的にするかという課題が生じる。

・援助者側も情報-資源処理システムである。援助者側も、認知-評価-指令の情報処理過程を経て、資源を処理している。
 援助者が所属する施設・機関のあり方が、その資源空間をどの程度、用意しているかが問われる。
・援助者のもつ情報ストックと、それを基礎にした情報処理(フロー)は、対象システムを把握する際に決定的な影響を与える。

・情報-資源処理パラダイムによるソーシャルワーク理論の構成は、援助のスケルトン(骨格)である(テキスト)。

*システムを考えることの重要
①人の生存は、必ず何らかの環境のなかで、環境と相互作用しつつ、相互に影響を与えながら営まれている。
②環境は「資源の蔵」のみならず、環境がアフォードする価値的性質(環世界)によって、人-環境のシステムを形成している。援助者側からみた客観的環境の側面だけではなく、「その人にとっての環境」という主観的側面を把握しなければならない。
③人は、正負のフィードバックを駆使しつつ、外部も含めた全システム内に位置を占めながら、形態維持や形態形成を行っている。
④人もしくは社会システムをとらえたとしても、システムとしての同型性により、自己組織性による維持・変動過程を想定できる。
⑤システムには自己組織性が備わっているのであり、その性向を強化する援助、環世界のアフォーダンスを強化する方向での援助が考えられる。

*レジュメ3に続


社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 前期第16回講義レジュメ3 ソーシャルワーク・多職種チームワーク 社会福祉士養成
2節 交渉の方法と留意点 1 交渉という技術
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 前期第16回講義レジュメ4 交渉の方法、エンパワーメントとは 社会福祉士養成科
3 他機関との交渉

社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 前期第17回講義レジュメ1 人・環境・交互作用、環境アセスメント 社会福祉士養成
 実践における人と環境  補足:人・環境・交互作用の視点
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 前期第17回講義レジュメ2 環世界、ニッチ、ハビタットとは 社会福祉士養成科
 人にとっての環境の意味  一般的な環境の定義

日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科・養成科
社会福祉士及び介護福祉士法

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相談援助の理論と方法 第18回講義レジュメ1 2011/08/18 6・7時限
社会福祉士養成科(夜間部トワイライトコース)

3章 人と環境の交互作用・続き
<前回の補足

*オートポイエーシス
 チリの生理学者マツラーナとバレラによって提唱された、生命システムを特徴づける概念。
 自己生産を意味し、システムの構成要素を再生産するメカニズムをさす。

*ホメオスタシス
・生体が外的および内的環境の変化を受けても、生理状態などを常に一定範囲内に調整し、恒常性を保つこと。また、その能力。神経やホルモンの働きによる。米国の生理学者キャノンが提唱。

*概要:システム論
・システム論の基本的な考え方は,この世界で人間が認識できる最小のもの(素粒子=クオーク)から最大のもの(宇宙)までを一つの体系として見なすことができるとする考え方である。
 一つの対象は,それが最小のものでない限り,多様な要素の相互作用によって構成され,それが 最大なものでない限り,さらに大きな概念や対象の構成要素になっているとする,要素の複合体的体系論である。

*概要:システム論とソーシャルワーク
・システム論は、現在のソーシャルワークの基本的視点と枠組みを支える理論の1つとして機能している。
・ソーシャルワークが取り組むべきさまざまな分野,すなわち個人のパーソナリティを構成する諸要素から社会システムや社会制度を構成する要素の相互関係までを視野に収めることのできる広範 な視点を意味する。
 個人や集団の生活・福祉状況をそれ自身の閉鎖性の中のみではなく,社会や環境と相互関係を持つ開かれた状況の中で捉えるものである。

4 システムの作動とサイバネティックス テキストP62
*フィード・フォワード 

・システムは、内在的・外在的目的か、誘因(インセンティブ)に向かって常に作動している。
 目的、誘因に向けて、予測し、効率的な作動を生み出すことをフィード・フォワードという。
・システムの内的・外的条件は常に変動し、作動計画通りに目的に達するとは限らない。
 変化のなかで安定を生み出すことが必要となる。

*フィードバック
・システムの作動、変動(平衡)は、フィードバックによって生じる。
 ここでのフィードバックとは、結果を評価しつつ(振り返り)、目標達成に資するように情報化して差し戻すことである。

・システム作動中の、「ゆらぎ」等(逸脱)に対するシステムの対応は2種類である。
①負のフィードバック(による形態維持):逸脱を消去し、元の作動に戻そうとする
②正のフィードバック(による形態形成):逸脱を増幅し、新たなシステム状態へと向かおうとする
・正のフィードバックを限りなく増強しようとすると、システムの崩壊に導く場合もある。

<補足>フィードバック
 結果を原因側に戻すことで原因側を調節すること。電気回路では出力による入力の自動調整機能、生体では代謝・内分泌の自己調節機能など。

*サイバネティック
・フィードバックを定式化した理論である。サイバネティックスにより、システムは安定と変革を生み出す。
・機械、生命有機体、社会システムに共通する「動的自動詞整システム」に焦点を当てると、サイバネティックスは4層まで構想できる。
①ファースト・サイバネティックス:負のフィードバックによる形態維持(定常状態の維持)
②セカンド・サイバネティックス:正のフィードバックに基づく形態発生・形態形成
③サード・サイバネティックス:正負のフィードバックを交互に混合活用することによる意思決定
④フォース・サイバネティックス:正負のフィードバックを活用する多段的管理システム

<補足>サイバネティックス
・サイバネティックスは、自動制御学とも訳される。生物(人間の制御機能)と機械における制御と通信を統一的に認識し、研究する理論の体系。社会現象にも適用される。第二次大戦後、米国の数学者ノーバート=ウィーナーが提唱。「舵手(だしゅ)」の意のギリシャ語に由来する。

<補足:システム論に基づくソーシャルワーク
* A.ピンカスとA.ミナハンは、1973年、ソーシャルワークを一つのシステムと捉え、システム理論に基づくソーシャルワーク実践では,ソーシャルワーカーは以下の四つのサブシステムの相互作用に関心をもたねばならないとしている。
①クライエント・システム
・個人,家族,グループ,組織など,ソーシャルワーカーが援助の対象とするシステムである。
 クライエント・システムとは、社会福祉サービスを既に利用しているか、サービスを必要としている、援助活動を通して問題解決に取り組もうとしている個人や家族などから構成されている小集団を指す。

②ワーカー・システム=チェンジ・エージェント・システム(ワーカーとその所属機関
 ワーカー・システムとは、援助活動を担当するソーシャルワーカーとそのワーカーが所属する機関や施設とそれを構成している職員全体を指す。

③ターゲット・システム(目標達成のために変革しなければならない人や組織
 ターゲット・システムとは、クライエントとワーカーが問題解決のために変革あるいは影響を与えていく標的とした人々や組織体を指す。
 標的は、クライエントが選択される場合や、クライエント以外のワーカーやワーカーが所属している機関や施設も含む人々や組織体が選択される場合もある。

④アクション・システム(目標達成のためにターゲットに働きかける媒体
 アクション・システムとは、変革に影響を与えていく実行活動に参加する人々や資源のすべてを指し、実行活動のチームワークを構成する人々をいう。
*援助者は必然的に四つのシステムと重層的に関係し、発展させていく。

*レジュメ2に続


社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 前期第16回講義レジュメ3 ソーシャルワーク・多職種チームワーク 社会福祉士養成
2節 交渉の方法と留意点 1 交渉という技術
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 前期第16回講義レジュメ4 交渉の方法、エンパワーメントとは 社会福祉士養成科
3 他機関との交渉

社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 前期第17回講義レジュメ1 人・環境・交互作用、環境アセスメント 社会福祉士養成
 実践における人と環境  補足:人・環境・交互作用の視点
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 前期第17回講義レジュメ2 環世界、ニッチ、ハビタットとは 社会福祉士養成科
 人にとっての環境の意味  一般的な環境の定義

日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科・養成科
社会福祉士及び介護福祉士法

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by yrx04167 | 2011-08-17 08:54
低所得者に対する支援と生活保護制度
 練習問題

<社会福祉士・精神保健福祉士共通科目 受験対策web夏期講習>

問題13 生活保護法に基づく保護施設に関する次の記述のうち,正しいものに○,誤っているものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A 救護施設は,心身に著しい障害があるために日常生活を営むことが困難な要保護者を入所させ,生活扶助を行うことを目的とする施設である。
B 更生施設は,心身上の理由により養護及び生活指導を必要とする要保護者を入所させ,生業扶助のみを行うことを目的とする施設である。
C 授産施設は,心身の理由又は世帯の事情により就業能力の限られている要保護者に対して,就労又は技能の修得に必要な機会及び便宜を与えて,その自立を助長することを目的とする施設である。
D 宿所提供施設は,住居のない要保護者の世帯に対し住宅扶助を行うことを目的とする施設である。

<組み合わせ>
  A   B  C  D
1 ×  ×  ×  ○
2 ×  ○  ○  ○
3 ○  ×  ○  ○
4 ○  ×  ×  ×
5 ×  ○  ×  ×


*社会福祉士・精神保健福祉士受験対策 web夏期講習
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 受験対策夏期講習 低所得者に対する支援と生活保護制度・重要ポイント1 社会福祉士・精神保健福祉士共通
1.公的扶助とは何か-公的扶助の概念と範囲
◎各国の公的扶助制度の共通する特質 など

社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 受験対策夏期講習 低所得者に対する支援と生活保護制度 重要ポイント2 社会福祉士・精神保健福祉士共通
◎生活保護法の「四つの基本原理」 など
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 受験対策夏期講習 低所得者に対する支援と生活保護制度 重要ポイント3 社会福祉士・精神保健福祉士共通
保護の原則 など
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 受験対策夏期講習 低所得者に対する支援と生活保護制度 重要ポイント4 社会福祉士・精神保健福祉士共通
生活扶助

社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 受験対策夏期講習 低所得者に対する支援と生活保護制度 重要ポイント5 社会福祉士・精神保健福祉士共通 

日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科・養成科
社会福祉士及び介護福祉士法


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<社会福祉関連情報 ソーシャル・ニュース・レビュー 特集:高齢者福祉・コミュニティ>
買い物弱者調査

筆者による、社会福祉関連の動向、情報のブックマーク
<下記の各記事タイトル(赤色)をクリックすると、全文が読めます
マンションに寝たきり・認知症など高齢者11人閉じ込め、堺市が高齢者虐待の疑いで立ち入り調査  貧困ビジネスか: 関西(読売新聞2011年8月13日)
 引用「認知症などの高齢者11人が住む堺市堺区の賃貸マンション(5階建て)で、全ての居室ドアに内側から開けられない鍵が設置されていることがわかり、市は12日、虐待にあたる疑いがあるとして高齢者虐待防止法に基づき立ち入り調査をした。1階には訪問介護事業所が入っており、複数の入居者が通帳の管理を事業所に委ねていることも判明。市は入居者らに転居を指導する一方、「囲い込み」による貧困ビジネスの可能性もあるとみて調査を進める。市などによると、マンションの入居者は65歳以上の男性5人、女性6人。認知症などで寝たきり状態の人もおり、全員が1階の訪問介護事業所から介護サービスの提供を受けている。うち4人が生活保護を受給している。事業所は堺市内の複数の病院を通じて入院患者にマンションへの入居を勧誘し、大阪市西区の不動産会社に仲介を任せていた。家賃は月額3万8000円程度という。市の調査では、外側からしか開けられない鍵は家主が管理。厚生労働省の省令では、特別養護老人ホームなどでは緊急時を除いて身体を拘束したり、行動を制限したりすることを禁じており、市は「通常のマンションならなおさら許されない」としている。
 さらに、市の聞き取りに対し、生活保護受給者を含む4人が「通帳を事業所に預けていた」と証言。外出制限と合わせ、市は「生活保護受給者の自立を妨げる恐れがある」として受給者らに転居を指導した。
 生活保護を受けて2年半前からマンションに入居しているという70歳代の女性は「鍵は持たされず、預金通帳も介護事業所に預けさせられている。10日に1回、事業所から5000円を渡されるだけ」と話した。市の調査では、金銭管理について住人と事業所の契約書が確認できず、保護を受ける権利の譲渡を禁止する生活保護法に抵触する可能性があるという。
 マンション近くに住む男性は「昼間に70歳ぐらいの車いすの住人男性と近所のスーパーで時々出会う。具体的な不満を聞いたことはないが、『ここを早く出たい』と言っていた。息苦しそうにしていて、マンションまで送ったこともある。ちゃんと世話を受けていたのだろうか」と話していた。
引用ここまで

引用
震災被災地の高齢者の肺炎等のワクチン接種で公費助成を 2011年08月10日 20:06 キャリアブレイン
 民主党の厚生労働部門・予防接種法改正ワーキングチーム(WT、顧問=足立信也参院議員)は8月10日、日本医師会の保坂シゲリ常任理事から、今後の予防接種についてヒアリングを行った。この中で保坂常任理事は、東日本大震災で被災した高齢者が肺炎に発症し、重症化することに懸念を示した上で、肺炎球菌ワクチンによる予防が可能だとして、接種に対する国の予算措置を要望した。 保坂常任理事はまた、インフルエンザ菌b型(ヒブ=Hib)や小児用肺炎球菌など、今年度で終了する3つのワクチン接種の公費助成を継続するとともに、定期接種の対象疾患を拡大する予防接種法の抜本改正法案を速やかに国会へ提出、成立させるよう強く求めた。

高齢者の17%、1人で食事 - MSN産経ニュース2011.8.4 08:25
 高齢者の6人に1人が1人で食事をしていることが、全国農業協同組合中央会の調べで分かった。同居の家族らがいる人は半数以上だった。調査は4月、全国の65~84歳の高齢者908人を対象にファクスを使って実施。前期高齢者(65~74歳)と後期高齢者(75~84歳)が各454人ずつ。それによると、食事をする際の人数が「1人」と答えた人は17・4%。「2人」は57・3%で、「3人」は12・9%。
 「1人」と答えた人の家族構成を見ると、1人暮らしは46・2%と半数以下で、子供と同居20・3%▽子供・孫と同居16・5%-など。同居者がいながら1人で食べているのは、回答者全体の9・3%に上った。JA全中によると、家族がつくる食事が脂っこくて口に合わなかったり、不仲が原因だったりするケースがあるという。
 JA全中は「牛乳・乳製品や果物の不足といった栄養の偏りが、1人だとより顕著になる。高齢者が免疫力を高めるには食事だけでなく社会との関わりも大切」として、家族で一緒に食事をとれる環境づくりを呼びかけている。

地域ぐるみで高齢者守る 石狩-北海道新聞[札幌圏]08/12 15:00
 高齢者を地域ぐるみで見守ろうと、市とコープさっぽろは10日、一人暮らしのお年寄りの安否確認に関する協定を結んだ。宅配時に異変を察知した際、速やかに関係部署に連絡し、対応する体制を整える。 市内でコープの宅配システム「トドック」の利用は約3500人に上り、うち65歳以上は千人を占めている。宅配担当者は、一人暮らしの高齢者件宅で新聞や郵便がたまったポストや、何日間も閉じたままのカーテンなど気がかりな状況があれば、市や地域包括支援センターに連絡する仕組み。市役所で行われた調印式で、田岡克介市長は「高齢者人口が50%に達している地域もあり、日常的に高齢者宅を回る企業との連携は心強い」と感謝。コープの山口敏文専務理事は「行政との連絡体制を強化し、安心して暮らせる老後づくりにつなげたい」と話した。 コープさっぽろは既に札幌市など4自治体と同様の協定を結んでおり、病気や死亡を含めこれまでに24件の異変を発見している。

高齢者45%買い物不便 民生委員7割弱者認識 - 県内のニュース - 宮崎日日新聞2011年08月09日
 身近な店が閉店したり、車の運転ができなかったりして買い物が難しい「買い物弱者」について、宮崎日日新聞とケーブルメディアワイワイは延岡市内の高齢者100人と民生委員100人にアンケートを実施した。民生委員の71%は「買い物弱者がいる」と認識。高齢者の45%が買い物に不便さを感じているものの、実際に相談や支援を求めるなどの行動を起こす人は少ないことが分かった。高齢者に買い物は不便かを問う設問では「いいえ」が53%で半数を上回ったが、「はい」も45%に達した。不便な理由のトップは「店が遠い」(16人)で、体力低下で自宅と店との「距離」がネックになっていた。



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*社会福祉士・精神保健福祉士受験対策 web夏期講習
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社会福祉士及び介護福祉士法
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低所得者に対する支援と生活保護制度
 練習問題

<社会福祉士・精神保健福祉士共通科目 受験対策web夏期講習>

問題5 生活保護に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

1 勤労控除制度は、必要経費の補填と勤労意欲の助長を目的とする。
2 各種加算制度は、個別的な特別需要に対応する。
3 生活扶助の第1類費(個人単位の経費)は、性別と年齢別に分れている。
4 保護基準の中には、級地制度を採用しているものがある。
5 期末一時扶助は、年末における特別需要に対応する。


問題6 生活保護の原則についての次の記述の空欄AとBとCに該当する語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

 生活保護法第10条は、「保護は、( A )を単位としてその要否及び程度を定めるものとする」と規定し、状況により個人を単位とする(  B  )についても定めている。原則として、(  C  )を同一にしている場合を同一世帯として認定する。

<組み合わせ>
  A      B       C
1 世帯   世帯分離    住居と生計
2 親族   個人扶助    日常生活
3 血族   個人的事情   住居と生計
4 地域   世帯分離    夫婦と子ども
5 隣組   個人扶助    住居と家族


*社会福祉士・精神保健福祉士受験対策 web夏期講習
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 受験対策夏期講習 低所得者に対する支援と生活保護制度・重要ポイント1 社会福祉士・精神保健福祉士共通
1.公的扶助とは何か-公的扶助の概念と範囲
◎各国の公的扶助制度の共通する特質 など

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◎生活保護法の「四つの基本原理」 など
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保護の原則 など
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 受験対策夏期講習 低所得者に対する支援と生活保護制度 重要ポイント4 社会福祉士・精神保健福祉士共通
生活扶助

社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 受験対策夏期講習 低所得者に対する支援と生活保護制度 重要ポイント5 社会福祉士・精神保健福祉士共通 

日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科・養成科
社会福祉士及び介護福祉士法


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by yrx04167 | 2011-08-11 09:01