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相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第16回講義レジュメ概要1
 当ブログ筆者(専任講師)が、社会福祉士養成学科にて、2015/07/29 に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


6章4節 予防的対応とサービス開発
<ポイント>

・ソーシャルワークは、個別援助からメゾ・マクロ実践へと取り組みを拡大していく。マクロ実践の成果を、ミクロレベル、つまり個別の利用者へと還元させる。
・具体的には、地域におけるネットワーク構築、ソーシャルアクション、社会資源の開発が挙げられる。地域社会のボランティア、協力者に対するコンサルテーションの提供もソーシャルワーカーに求められる役割である。

1 個別援助から地域支援へ テキストP149から
・ミクロ・レベル実践=個別援助の過程から、
 メゾ・レベル=機関の運営・地域福祉活動等、
 マクロ・レベル=制度の改善を図る政策提言やソーシャル・アクション等へと視野、実践の拡大が求められる。
・個別支援を踏まえて、複数のクライエントに共通するニーズを集約し、地域のニーズや社会資源の課題への視点の拡大が必要である。

*ポイントは、ミクロから、メゾ、マクロへの展開が、ソーシャルワークの特質、最重要な点である。
 クライエント個人や家族からコミュニティまで、生活のデザインを促進する実践とも言えよう。


<補足:社会資源の課題とその改善>
・どのような施設・機関であっても、社会資源・組織側の要因のために、クライエント・サービス利用者が,問題解決やニーズ充足を妨げられているようであれば、その要因を分析し,状況の変革・改善を求める働きかけを行なう必要がある。変革の役割とも言える。
 例えば、情報不足、対応の不適切さ、制度上の課題等によって,相談へのアクセスが困難な事例 略

・これらを実施するにあたっては,
①調査:問題の実態・事実に関するデータを収集
②計画:変革・改善のための計画の立案
③組織化:変革への話し合いワークショップ形式を取り入れる。
④活動:専門家としての使命・倫理などに基づき働きかける。更に調査を重ねる。

2 予防的対応とサービス開発の意義 テキストP150
・個別支援のみならず、ニーズの集約、サポート・システムの課題の発見、潜在的ニーズへの対応の必要性について働きかけ、サポート・システムの機能向上を図る役割もある。
・現行のサービスでは対応が困難なニーズに対して、地域においてネットワークを構築し、新たなサービスや予防活動の開発を進める。

3 地域におけるニーズ テキストP150
・コミュニティへの専門職の働きかけは、中立になり得るのか。ソーシャルワークは、マイノリティの側に立った支援を実践する専門職である。
 事例 略

*エコシステム視点と地域
・それぞれのコミュニティにおいて、他に代わりがない役割、居場所を全ての人が持っている。自然環境と同様に、全ての生きとし生けるものがつながり合って生きている。このソーシャルワークにおけるエコシステムの視点によって、コミュニティを捉えることが出来る。

*多様性という希望-コミュニティワークにとって
・これまでの人類の歴史のなかで、民族や宗教、文化等を、自分と他者とを隔てる壁、「違い」として捉えてきた。現在において、これらの「違い」が、コミュニティを成長させ、更に豊かな実を結ぶ経験と智恵の種、創造力の源であると捉えるべきではないか。
 コミュニティワークは、これらの過程を媒介する。コミュニティの未来像の共有を図っていく。

*サポーティブなコミュニティづくり-成長するコミュニティへ
・コミュニティ全体が、障害を持つ人、困窮した人への自然な配慮を持つこと。異質な人を排除するのではなく、困難を背負い、疲れている人を休ませるオアシスになっていくこと。更には、その重荷を軽くし、社会的にも内面も束縛しているものから解き放たれることを支えること。これらの働きを促進するのがコミュニティワークの役割である。 
 拠り所を見出すことが難しくなった社会の中で、それぞれの痛み、困難、思いを分かち合い、共感し合えるコミュニティへのシフトが切実に求められている。
 コミュニティワーカーの目標、使命とは、コミュニティとその住民が、相互に尊重し合い、成長していくことである。

・地域におけるニーズの四分類

①現行の保健福祉サービスで対応可能なニーズ=ニーズの顕在化
 ニーズが集約化され、現状の地域ケアシステムにおいては顕在化している。
 よくある課題&資源がある課題=集約化

②現行の保健福祉サービスでは対応困難なニーズ=ニーズの点在化
 略
 現状では、社会資源がない、フォーマルサポートの欠乏、対応が無い。
 ボーダーライン、難病の事例。

③現行の保健福祉サービスでは対応困難なニーズ⇒現在は問題状況や課題は無いもの
 略
 専門職の予防防的視点、見守り・働きかけの継続と、困難が生じた場合の早期の対応が求められる。
 ニート等は、20年後のコミュニティにおいてどのような課題となるのか。

④地域としてのニーズ

 地域の状況、住民共通のニーズをとらえ、明確にしていく必要がある。住民懇談会などで住民の声を集約し、地域福祉活動に反映させていく。
 その他、地域の生活課題、「買い物難民」、地方における公共交通機関の縮小による高齢者の生活への影響。
・地域住民に共通するニーズの集約と、住民の声を地域福祉に反映させるべきである。

*参加型の地域福祉-未来のコミュニティへの責任
・コミュニティにおける地域福祉活動の計画や運営を参加型にしていくことによって、住民がコミュニティの生活に影響する事柄に対して、意見を表明することが、かたちになる。それは、住民一人ひとりの声を尊重し、またコミュニティへの貢献へと繋いでいくものである。
 コミュニティにおいて、住民それぞれのビジョンを語り合うことからはじまり、ディスカッションや対話の中で磨きをかけ、プロジェクトを立案し、その実行に向けて、それぞれの得意分野を持ち寄って協働していく。
 また、具体的な役割と、コミュニティへの責任を住民が担うことが、全人的な成長につながる。


<補足>
*地域の福祉ニーズ解決機能

・ソーシャルワークには、地域に存在する福祉ニーズ、福祉事業運営や福祉活動の課題、などを解決する機能、社会資源の整備・開発の機能がある。
・地域における、どのような福祉ニーズ,運営課題を解決しようとするのかで,援助技術の方法・内容や援助のあり方は異なる。
 それぞれの地域の特性(例 人口動態,特に高齢化率や出生動向)、社会資源の整備状況や、連絡調整・ネットワークの状況なども、大きく関わる。
例:子どもに関連して、所謂「声掛け事案」。
 フォーマルなシステム:PTA、学校、町内会、市役所、警察
 インフォーマルなシステム:ママ友、隣近所
背景には、人口構成、交通、地域社会の関係性が関わる。

*ネットワーク構築(組織化)を支援する手法の例
 ①町内会・自治会などをはじめとする住民諸組織を支援して問題解決を図る。
 ②ボランティア活動等の、新たな組織づくりを支援する。
 他、役割を担ったボランティアとして、民生委員等
 ③個別の当事者あるいは保護者・家族の組織づくりそのものを支援する。
 セルフ・ヘルプグループ
 ④事業者の連携あるいは協働組織づくりによって問題解決を図る。

*自然な支援者
例:近隣関係、学校におけるピア・サポーター
 生活の場で、自然な関係のなかで支援を行なう。
 同じ住民、学生としてのつながりを基盤とする。
 お互いの話に耳を傾け、仲間として共感し、助け合い、共にコミュニティをつくっていく。


*これらの協力者、ボランティアに対して、ソーシャルワーカーは、コンサルテーションを提供することも必要である。
・地域社会におけるコンサルテーション技能とは、情報の提供と分析、アセスメント 略

*地域に対する働きかけに求められる専門職の資質や能力
①社会福祉の各領域にわたる専門知識と,保健・医療,関連分野の専門職と話のできる幅広い知識。
②幅広い人間関係を形成していけるコミュニケーション能力と、信頼関係を形成し,継続できる 略
例えば、「町内会」。実習において、地域福祉の現場としての町内会体験実習も、地域福祉型実習に組み入れるべきではないか。
③地域社会の問題や課題,新しい社会資源の開発への関心と熱意,積極的な姿勢,企画力,行動力 略
・これらを行なう福祉専門職は,専門的学習と経験の蓄積,上司(スーパーバイザー)による指導・訓練が必要である。 略

*マイノリティのコミュニティにおける人間関係重視の傾向に対して、どのように関係を構築していくのか。コミュニティと話し込み、入っていくという伝統的手法こそ、その答えであろう。


4 ニーズの集約 テキストP151
 ミクロ実践における複数のケースを通して明確になった、サポート・システムの課題の改善に取組むためには、地域のニーズ、課題として集約する必要がある。
 地域の関係機関の連絡会議等で、地域の関係者たちの共通課題やニーズを集約する。
潜在的ニーズをキャッチするための取組みも必要である。 略 ニーズ調査も必要である。
 住民の会合への参加、現状の把握、課題のボトムアップも重要である。

相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第16回講義 練習問題 キーワード
<練習問題は講義にて配布し実施。解説の詳細は講義にて>

セツルメント
トインビー・ホール
バーネット夫妻Barnett, Samuel (1844-1913),Barnett, Henrietta (1851-1936)

隣友運動
友愛訪問
チャルマーズChalmers, Thomas (1780-1847)

ヨーク市貧困調査
貧困線
マーケット・バスケット方式
ラウントリーRowntree, Benjamin Seebohm (1871-1954)

チームアプローチ
ピアサポーター
インターベンション
モニタリング
再アセスメント
援助過程の終結
守秘義務


貧困問題と相談援助:当ブログ筆者講演の音声記録の一部を公開中

当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月


講義レジュメ ソーシャルワークの終結段階、移行支援、アフターケア、メイヤロフの補充関係とは 相談援助

講義レジュメ ストレッサーのアセスメントとは 生活困窮者アルコール依存症者支援による援助者のストレス

講義レジュメ 支援計画事例、生活保護受給者の金銭管理支援とは 生活困窮者のコミュニケーション問題

地域福祉理論練習問題 コミュニティディベロップメント、インターグループワークとは 認知症排泄ケア支援
 

新刊 当ブログ筆者が試験問題解説を執筆 
「2016社会福祉士国家試験過去問解説集 第25回─第27回全問完全解説」日本社会福祉士養成校協会編集 ISBN 978-4-8058-5161-6
 中央法規出版 2015年5月10日発行

 450問を選択肢ごとに詳しく解説し、科目別ポイントを収載。第27回を含む過去3年分の国家試験全問題を掲載した問題集。過去2年分も最新の制度や数値にアップデートし、次回試験に完全対応。基本の理解、実力試し、傾向対策、総復習で着実に学習効果を発揮。 中央法規出版


ブログ閲覧中の社会福祉士国家試験受験生の皆様へ
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by yrx04167 | 2015-07-30 08:51
*障害者に対する支援と障害者自立支援 練習問題
<社会福祉士・精神保健福祉士共通科目受験対策>


問題1 障害者福祉に関する次の記述のうち、正しいものを二つ選びなさい。

1 都道府県は、障害者基本計画を基本とするとともに、当該都道府県における障害者の状況等を踏まえ、都道府県障害者計画を策定するよう努力しなければならない。
2 「障害者権利宣言」は、1970年の第25回国連総会において決議された。
3 障害者基本法では、障害者を身体障害又は知的障害のある者とした。
4 「障害者の権利に関する条約」は、2006年の第61回国連総会において採択され、2007年には日本政府も署名した。
5 障害児に対する日常生活上の便宜を図るための用具の給付は市町村の業務である。

問題2 障害者福祉に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

1 身体障害者補助犬法で定める補助犬とは、盲導犬と介助犬の2種類である。
2 平成18年6月の学校教育法の改正(平成19年4月施行)により、「特殊学級」という用語が「特別支援学級」に改められた。
3 障害者就業・生活支援センターは,支援対象障害者からの相談に応じ,必要な指導及び助言を行うとともに,公共職業安定所,地域障害者職業センター,障害者雇用支援センター,社会福祉施設,医療施設,特別支援学校等との連絡調整等を行う。
4 療育手帳の交付を受けている者は,JR旅客運賃割引制度の対象である。
5 所得税法上扶養親族が障害者の場合,所得税の障害者控除が受けられる。

<関連法規・資料>
障害者基本法

身体障害者補助犬法


*解答と解説:障害者基本法 障害者基本計画 都道府県障害者計画、
障害者権利宣言 障害者の権利に関する決議、
身体障害者補助犬法、介助犬、聴導犬、盲導犬 ハーネス 盲導犬訓練施設とは


日刊 福祉施設 社会起業ニュース 関連情報クリップ
EAP 新型うつ 職場のメンタルヘルス 強いチームをつくる技術
2015/07/17 10:05 【秋田魁新報】

 秋田さきがけ県南政経懇話会の7月例会が開かれた。ランスタッド株式会社EAP総研所長の川西由美子さんが「伸びる会社・強いチームをつくる技術(わざ)メンタルヘルスの現場から」と題し講演。「会社が社員の力を引き出そうとすると、社員も会社への貢献を約束するようになる」とし、社員のストレスを会社が取り除き、コミュニケーションやチームづくりを意識することで会社にとって多くの副産物が得られると語った。
 仕事ではうつ状態になるが、余暇は楽しく過ごせるような、いわゆる「新型うつ」の原因について、社会人としての基礎力の不足が多いと指摘。「頑張り過ぎてしまう従来のうつ病には、『頑張れ』と声を掛けてはいけないとされるが、前に踏み出す力や考え抜く力、チームで働く力などの基礎力が足りない新型うつの場合は、『頑張れ』と教育的指導をすることも必要」とした。
 部下に対する上司のコミュニケーションの取り方では、「ストレスがたまると部下は考える力が低下し、言葉とその意味が関連付けられなくなることがある」と指摘。その上で、部下に話し掛ける理由とその意味、話の全体像、上司として自分がどう考えているかを相手に明確に伝えることが大事だとアドバイス。
 これまで「あなたはそれしかできない」と部下に話していた上司が、「あなたがそれをできてうれしい」と声を掛けた結果、部下の能力が伸びたという事例を紹介。「10個ある中で9個の駄目を指摘するより、できているところ1個を伸ばそうという考えを持つことが大切だ」と述べた。
 チームづくりでは「解決志向」の姿勢が必要と強調。
  会社内でチームとしての目標と希望を持つためには、ストレスのガス抜き、問題意識の共有、現状が悪化した場合の予測、現状悪化が自分にどう影響するかの想像という四つの段階を踏むべきだとした」引用ここまで

大田原市、9月から「お寺の学習塾」 生活困窮世帯の子ら支援 個別指導と悩み相談、住職の講話も 現代の寺子屋
2015/07/06 05:00 【下野新聞】

引用「大田原市は9月から、寺院を会場に生活困窮世帯の児童生徒への学習支援を行う「お寺の学習塾」を始める。学習の習熟度などに合わせた個別指導にとどまらず、悩み相談や住職の講話なども想定。寺院独特の雰囲気を人間教育の場にも位置づける「現代の寺子屋」のようなユニークな取り組みだ。
 学習支援の対象は、生活保護を受給する「要保護」か、児童扶養手当を受ける家庭など市教委が認定している「準要保護」の世帯。小学4年生から中学3年生で、市内で計357人という。これら対象全世帯に通知した後、6月末の締め切りまでに、小学生21人、中学生27人の計48人から申し込みがあった。
 応募を受けて市は、市内3寺院に5教室を設置する準備を進めている。各教室10人程度で、それぞれ毎週土曜日に2時間、スタッフ3人が指導に当たる」引用ここまで

地域包括ケアシステム 地域福祉学会、地域一体型ケア、被災地の例報告 
2015/06/22 09:50 【河北新報】

引用「日本地域福祉学会が20、21日、仙台市の東北福祉大であった。医療や介護、福祉を一体で支援する地域包括ケアシステムをテーマにしたシンポジウムでは、まちづくりの視点を踏まえた取り組みの重要性が指摘された。
 栃木県で高齢者の居場所づくり活動を展開するNPO法人の飯島恵子代表は「高齢者は会員として運営を担っている。仲間がいて役割があるという考えは地域づくりに生かせる」と述べた。
 長純一石巻市包括ケアセンター長は、東日本大震災の被災地の現状を報告。「医療と福祉は雇用創出や経済波及効果もあり(力を入れることが)地域を守ることになる」と主張した。
 平野隆之日本福祉大教授は地域福祉に関し「人だけではなく地域全体を支援する発想が求められる」と説明」引用ここまで

古代米の焼き菓子で志波城PR 生活介護施設「ヒソプ工房」 利用者の作業機会拡大
2015/07/23 16:02 【岩手日報】

引用「盛岡市の生活介護施設「ヒソプ工房」は、志波城古代公園で収穫した古代米を使った焼き菓子を商品化した。同公園の古代米を使った初の加工品で、名前は「maro―cotti(マロ―コッティ) ついぢ米(べい)」。「志波城ブランド」の活性化や、施設利用者の作業機会の拡大が期待される。
 新商品は、ポン菓子にした古代米を使った堅焼きビスケット(ビスコッティ)。商品名は志波城マスコット「しわまろくん」とビスコッティ、同公園で一部再現されている土を突き固めた築(つい)地(じ)塀(べい)にちなんだ。
 志波城跡愛護協会が古代米を使った商品開発を企画会社を通してヒソプ工房に依頼した」引用ここまで

高齢者のための保健福祉施策詳しく 京都市介護保険サービスなどを冊子に
2015/07/13 13:50 【京都新聞】

引用「京都市はこのほど、介護保険制度や高齢者のための保健福祉施策を紹介する冊子「すこやか進行中」を作成した。サービスの種類や利用の条件などが詳しく書かれている。
 介護保険の仕組みや対象、サービス利用の手続きのほか、訪問や通所介護、特別養護老人ホームなどのサービスの内容や利用料を掲載している。一人暮らしの高齢者や介護中の家族へのサービスも記した。
A4判105ページ」引用ここまで
 下記をクリック 冊子を京都市が公開
すこやか進行中!! 高齢者のためのサービスガイドブック 京都市

<関連資料 バックナンバー>
貧困・低所得・生活保護 : 社会福祉士受験支援講座・教員日記


貧困問題と相談援助:当ブログ筆者講演の音声記録の一部を公開中


講義レジュメ ソーシャルワークの終結段階、移行支援、アフターケア、メイヤロフの補充関係とは 相談援助

講義レジュメ ストレッサーのアセスメントとは 生活困窮者アルコール依存症者支援による援助者のストレス

講義レジュメ 支援計画事例、生活保護受給者の金銭管理支援とは 生活困窮者のコミュニケーション問題

児童家庭福祉制度練習問題 貧困家庭の子供の高校進学断念、学習支援とは、高齢者の地方移住、主任児童委員

高齢者支援介護保険練習問題 ユニット型介護老人福祉施設、戦傷病者特別援護法とは 貧困子どもシェルター
 

新刊 当ブログ筆者が試験問題解説を執筆 
「2016社会福祉士国家試験過去問解説集 第25回─第27回全問完全解説」日本社会福祉士養成校協会編集 ISBN 978-4-8058-5161-6
 中央法規出版 2015年5月10日発行

 450問を選択肢ごとに詳しく解説し、科目別ポイントを収載。第27回を含む過去3年分の国家試験全問題を掲載した問題集。過去2年分も最新の制度や数値にアップデートし、次回試験に完全対応。基本の理解、実力試し、傾向対策、総復習で着実に学習効果を発揮。 中央法規出版


ブログ閲覧中の社会福祉士国家試験受験生の皆様へ
<当ブログ筆者の社会福祉士 国家試験対策講座 模擬試験+ポイント解説>
 日本福祉大学の社会福祉士受験対策講座
【社会福祉士養成校協会】全国統一模試+ポイント解説講座
講座は、東京会場と岡山会場をブログ筆者が担当
10月25日(日)東京会場
10月31日(土)岡山会場

お問い合わせは日本福祉大学名古屋オフィス 電話052-242-3069


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<ブログ閲覧中の皆様へ 当ブログ筆者の説明会>
社会福祉士国家試験合格率81.9%(合格者数全国1位)が高い理由と社会福祉士国家試験問題の実際 説明会
8/20(木)18時から19時半 参加無料
会場 日本福祉教育専門学校 高田校舎

 2015年社会福祉士の国家試験合格率が81.9%と合格者数全国1位の社会福祉士養成学科。圧倒的な実績の理由と、社会福祉士国家試験問題にも触れていただける受験対策体験説明会。
 社会福祉士の国家試験問題の実際や、受験対策の方法等の疑問に当ブログ筆者(社会福祉士養成学科 学科長)がお答えします。
 関心をお持ちの皆様、お気軽にご参加下さい、参加無料

*日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの昼間部(通学)です
お問い合せは 日本福祉教育専門学校 電話:0120-166-255


<解答と解説は下記をクリック>

More解答と解説:身体障害者補助犬法、介助犬、聴導犬、盲導犬とは⇒⇒
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相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第15回講義レジュメ概要2
 当ブログ筆者(専任講師)が、社会福祉士養成学科にて、2015/07/22 に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


6章3節 支援の終結と効果測定、評価、アフターケア テキストP146から
<ポイント>

・「終結」とは、支援・援助プロセスを終わりにする段階である。
・終結とは、専門的援助関係=クライエントとワーカー間の相互作用による全人的な関係の終了と、契約により始まったクライエントとソーシャルワーカーの援助契約の終了を示す局面である。
・終結のなかには、学校における卒業、通過施設の退所等のように、定められた期間の終了によって、迎えるものもある。
 期限内でどのように支援するか、組織としてのアフターケアにどのように繋げるか
 例 生活保護施設の通所事業等。

1 支援の終結 テキストP146
*終結の条件

・対象問題が解決された、もしくは改善された場合に終結となる。
・利用者が提起した問題が解決され,もはやこれ以上援助を必要としないと双方で判断した場合,終結段階を迎える。
・今後の課題は残るが、利用者自身で解決可能な場合も終結となる。自己解決の見込みが援助者、利用者間で合致する必要がある。

*終結の意義
 支援の必要以上の関わりは、弊害(援助者への依存等)を生じる可能性がある。
 人間関係への依存-相互性があるか。

*人間関係への依存と、その相互性
・他者との関わりを拒否するか、生活の全てが支配されるほどに、その人間関係に依存してしまうか。関係依存は、拒絶か度を越した依存か等、これらの現れ方がある。
 援助者にも人間関係依存の傾向があるのではないか-利用者、関係者等に頼られること、自らが必要とされること、他で見出だせなかった自らの存在価値を見い出すこと。
 職業選択の理由の一端として、あるのかもしれない。人間関係への不器用さと、人と関わり繋がり、役に立ちたいという願いがある。

*ケアの「補充関係」
 援助者側のこれらの事柄を、メイヤロフの「補充関係」のように、肯定的に捉える考え方もある。
 苦境にある人の支援、その人の成長のため、ある意味、自らも、成長していく。援助者側の自己実現である。
 実践において、自らが必要とされることによって、世界のなかに居場所を獲得する


*なぜ、援助の関わりを終わらせなければならないのか。
 利用者は、本来、支援する人と、支援される人が2つに分かれたコミュニティ、関わりを求めていたのではない。
 支え合う、自らと他者が一つになるコミュニティを望んでいるはずである。

*全人的な成長、自己実現という約束の地への旅
 ソーシャルワークは、その探求の旅を支援する役割を担う。人が、孤独や無力感、諦めに支配されていた状態を脱して、それぞれの自己実現の探求にに取りくみ、内なる気づきを持てるように、全人的な成長を目指すソーシャルワークとして、支える力になる。
 利用者が、他の人にはない個性、独自性、自分の隠れた強さ、力、光、生きている意味を見いだすように支えること、全人的な支援である。終わりを迎えることによって、利用者の新しい生き方、探求への旅立ちを支える役割を完遂することになる。


・また、援助過程を経験する中で、利用者の問題対処能力が向上し、利用者の自立生活の為、意図的な終結もあり得る。クライエントとの意思の合致が必要である。
・終結と援助プロセスの中断は異なる。

<補足>
*終結のプロセス

◎モニタリングにおいては、これまで進めてきた援助過程が効果的な結果をもたらしているか否かに焦点を当て,評価・終結への判断を行う。
◎終結の際には,残された問題の確認とその解決方法についての検討を行う。
◎クライエントとともにこれまでの経過を振り返り,その結果に対する彼らの合意を得て,終結を決定する。

*移行の支援 成長の機会としての終結
・これまで継続してきた専門的援助関係を断絶させ,利用者は自らの力量で自立していかなくてはならない。
 この分離を利用者の成長・発達の経験としてどのように役立てるかが問題となる。
⇒支援とは-人間的な成長のための支援であり、援助者も支援を通じて成長する。


・ソーシャルワーカーがクライエントの力量に着目し,終結後の生活を視野にいれた援助を実施する。
・利用者の主体性を尊重し,積極的な参加や関与を促進する努力が行われたとしても,援助者に対する依存性は少なからず存在する。
 援助者は利用者との分離に際して慎重な配慮と新たな体験を有効に活用できるように準備が不可欠である。

*自立と依存のアンビバレンス
 これをどのように処理し,自立に向けての動機づけと支援の方策を十分に考慮しておく必要がある。
⇒援助の対象が児童等の場合は、更に慎重さと配慮、働きかけが必要となる。


*終結に向けての準備
・終結に向けた準備は援助展開の後半期から開始する。
 面接間隔の調整 ─ 利用者の独力での問題への対峙を図る。
・終結の告知 ─ 利用者側の準備。

*終結に伴う感情をクライエントと分かち合う。
 終結に伴う感情を表現するよう援助する。

*終結という喪失からクライエントの成長の促進へ
 クライエントの深い感情を呼び起こす。せっかく親しい関係が成立したのに、終結するということで,終わるということを拒否したり,喪失感をもつ。
 クライエントの感情の特徴-「見捨てられる」という意味づけと怒り。
 否定、回避。
 関わりの終わりの感情の大きな動きは、働きかけの効果が増す、成長のチャンスでもある
 もっと継続をしたいという強硬な態度が示される
 時間ばかりかけて何も役立つものがなかったというような「否定」をする

・過程において学んだことを回顧してみるように求める-ワーカーとの共同作業の振り返り。
 援助過程で起こった変化と、そのために行なった努力の過程を整理していくことが重要である。 
 この作業をとおしてクライエントは,援助関係を終了した後に起こる問題や課題に対処する方法を獲得し,今後の生活の安定を目指そうとする。
・最終的な別れの機会を設ける。

*終結における援助内容
1 問題解決過程の評価
・利用者の問題解決への努力を肯定的評価
2 残された問題の確認
・対処が独力で可能なことを示し、それに向けた援助
3 再利用の可能性
・再利用の受け入れが可能であることを伝達する(オープン・ドア)。

<留意点>
・援助過程において、終結・終わるということから、最も重要な感情が表出することもある。
 「ドアの"とって(ノブ)"効果(療法)」

・援助者とクライエントの互いの成果をまとめる十分な時間が必要である。
・援助は終わるものの,ここで得たものを糧として,クライエントが次の生活へと移っていく移行の時期でもある。
・次の生活にスムーズに移行していけるように援助する。
 ホームレス自立支援施設、生活保護の更生施設施設等にとって、大きな課題である。
 児童養護施設の、家庭への復帰、再統合という課題 虐待リスクが増大するという課題もある。
ここまで



<生活困窮者、アルコール依存症者支援による援助者側のストレス・続き 当ブログ筆者の論文から>
2.生活困窮者支援を継続する理由
 筆者の実践における経験や、寿町のソーシャルワークや医療の専門職の聞き取りから抽出した、実践を継続する理由は次のものである。ストレスケアの一つの道標となるであろう。
(4) 援助者の居場所としての実践-当事者との補充関係
 先述のように、援助者は自らの選択によって社会の主流から離脱したとも言えよう。寿町地域と組織、実践を居場所としている側面がある。それは、拠り所としての居場所という意味だけではなく、援助者としての役割を果たす「拡張された自己」の成長の場でもある。メイヤロフが「補充関係」として提示しているように、広義のケアの実践と当事者の存在によって、援助者自身の生の質が補われている側面がある(Mayeroff, Milton『ケアの本質―生きることの意味』ゆみる出版,1987)。つまり、援助者も自己実現と、自らの生きる真の意味とその場所を、実践のなかで見出し拡充しているのである。
 
(5) 柔軟かつ自然体の実践へ
 自らの実践を含む社会福祉や医療専門職、専門機関による支援の限界を認めた、自然体の実践が力となる。柔軟性を持ち、目に見える成果のみを急いで求めることなく、利用者や関係者とその関わりを尊重する姿勢である。援助者の人間性が問われているとも言えよう。
 総じて、当事者とのパートナーシップによる支援と、実践による援助者とその実践思想の成長、援助者と当事者の相互に補い合う関係性が特徴と言えよう。つまり、実践思想と当事者との関わりは、援助者のストレス要因でもあるが、実践や成長の力の源泉でもあるという二面性がある。

 寿町地域とは、横浜市中区の簡易宿泊所が密集した「ドヤ街」 である。現在は、高齢化した元日雇労働者や精神障害者等の生活保護受給者が単身で集住する地域である。筆者は、1999年からは寿町の「ことぶき共同診療所」における精神科デイケアにおいて、主にグループワークの実践を継続して今日に至っている。利用者は簡易宿泊所に単身で住む生活保護受給者であり、アルコール・薬物(覚醒剤等)依存症、統合失調症等の多様な疾患・障害を持つ。

 下記の当ブログ筆者の論文から抜粋、次回に続く。
当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月


<関連資料 バックナンバー>
貧困・低所得・生活保護 : 社会福祉士受験支援講座・教員日記


貧困問題と相談援助:当ブログ筆者講演の音声記録の一部を公開中

講義レジュメ ストレッサーのアセスメントとは 生活困窮者アルコール依存症者支援による援助者のストレス

講義レジュメ 支援計画事例、生活保護受給者の金銭管理支援とは 生活困窮者のコミュニケーション問題

児童家庭福祉制度練習問題 貧困家庭の子供の高校進学断念、学習支援とは、高齢者の地方移住、主任児童委員

講義レジュメ 再アセスメント方法、支援見直し、実践による援助者の気付きと成長とは 相談援助の理論
 

お知らせ 当ブログ筆者の出張講義 福祉施設職員サポーティブ研修 無料
登録講師派遣事業
「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修」講座番号54
内容 福祉施設職員のストレスへの対処や燃えつきの予防、心身の健康のセルフケアを支援する研修

「生活困窮者、生活保護受給者対象のグループワーク」講座番号44
内容 貧困・生保受給者対象のグループワークプログラムと留意点等を、講師(ブログ筆者)の実践や事例に基づき解説

「障害者福祉施設におけるグループワークの基礎」講座番号45
内容 障害者福祉施設におけるグループワークのプロセス、方法、プログラム等の基礎を解説。

 上記は当ブログ筆者が担当する研修の一部です。
この講座は、東京都福祉保健局の委託による、福祉・介護事業所対象の職場研修です。ブログ筆者等の派遣講師が出向きます。講師謝金・講師派遣 無料
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講座は、東京会場と岡山会場をブログ筆者が担当
10月25日(日)東京会場
10月31日(土)岡山会場

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社会福祉士国家試験合格率81.9%(合格者数全国1位)が高い理由と社会福祉士国家試験問題の実際 説明会
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会場 日本福祉教育専門学校 高田校舎

 2015年社会福祉士の国家試験合格率が81.9%と合格者数全国1位の社会福祉士養成学科。圧倒的な実績の理由と、社会福祉士国家試験問題にも触れていただける受験対策体験説明会。
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 関心をお持ちの皆様、お気軽にご参加下さい、参加無料

*日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの昼間部(通学)です
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当ブログ筆者の「学生のメンタルヘルス公開講座」のレポート
学生ピアサポート活動の留意点

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相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第15回講義レジュメ概要1
 当ブログ筆者(専任講師)が、社会福祉士養成学科にて、2015/07/22 に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


6章2節 再アセスメントと支援の強化
<ポイント>

・相談援助のプロセスにおける再アセスメントとは、状況や課題を再検討することである。
 クライエントの問題や状況をモニタリングし、改善が不十分であったり、悪化していると判断されれば、速やかにこれを実施する。
 つまり、問題が緩和、改善していない―改善を目指した支援の強化のための再検討のプロセス=支援の見直し作業である。
 再アセスメントにおいては、新たなを問題の発生の確認や、危機状態か否かの判断も必要となる。

1 再アセスメントの考え方 テキストP142
・介入後の状況の変化、潜在的なニーズ、新たに得られた情報を把握する。
・クライエントとその家族の生活の継続という課題にも焦点を当てる。
 これまでの生活の経緯、生き方を尊重し、可能な限り維持する
・新たな問題・ニーズの解決・改善を図るため、支援体制の強化を図る。

*コミュニケーション能力の向上を支援する-相互作用による生き方支援
 支援=他者との関わり、関係を結ぶことは、何らかの変化を内面にもたらす。
 相互作用であるから、援助者側も影響を受ける。相談援助のプロセスは、相互作用と相互の働きかけ、変容のプロセスでもある。
 このクライエントとの双方向の関わりは、クライエントが孤独を脱して、相互信頼を築き上げていく道のりである。
 やがて繋がりはコミュニティに広がり、深化し、前進していく。
 単にコミュニケーションの困難を克服する、コミュニケーション能力の向上というテーマではなく、相互の生き方全体に関わる。


*ケースカンファレンスの目的
 援助目標や方針を共有する。
 援助活動を追体験し,共感的な理解を深める。
 援助技術を向上させるための方策を導き出す。など

○解説:潜在的ニーズとは potential needs  略

2 再アセスメントの方法 テキストP142要旨

・緊急性の高いニーズには、即応する。
・クライエントの生活には多様な側面がある。支援の視点の拡大が求められる。
 各実践モデル・アプローチ・理論は、生活のある側面に視点を定め、アセスメントに活用ができる。例えば、クライエントとその家族の、顕在化していない、不安感や負担感、関係の特徴などに焦点を当てた分析・評価に有効である。

 生活というものの多様な側面 仕事、住まい、家族など

*家族介護におけるストレングス
 クライエントとその家族自身の問題解決の意欲や、問題に対処する独自の手法・力がある。
 ストレングスに着目することも重要である。
 家族には、独自の生活支援や介護の進め方・やり方がある
 例:家族介護
・マッサージ、声がけによる全人的な活性化

*家族の価値を支えるソーシャルワークへ-子どもはコミュニティの未来
・家族にとって、当たり前のことではあっても、共に過ごす時間は、貴重なものである。特に、子どもにとって、家族が集い、共に笑い声、歌声をあげることは、何にも勝るものである。日常のなかの家族の時間の価値を、社会は、全ての人々は忘れてはならない。
 また、家族が属するコミュニティが、安全に子育てができる場所として共有することが出来るならば、子どもが未来のモデルとなり得る多くの人々との関わりがある。家族や人々と穏やかに関わることが出来る。
 家族とコミュニティの再建を待ち望みたい。


3 支援目標の再設定 テキストP143要旨
・再アセスメントの結果に基づき、目標を再設定する。
 支援体制を強化する 略
 新たな問題・ニーズの解決・改善を図る。
 予防的な対応、問題の悪化防止も考えられる。
・実践モデル・アプローチ・理論を活用して、家族の関係・コミュニケーションの改善や、介護者・家族の役割遂行を支援するなどの目標も考えられる。
 家族内の役割の調整 略
 リフレーミングとは 略

・生活の主体はクライエント・家族であり、課題に取り組む人々を支援する視点の目標も重要である。 略
・ソーシャルワークは、解決できない問題・課題を抱えたまま生活を続けなければならない状況にも取り組む。

○解説:コミュニケーションcommunication 略

○解説:(生活)ライフモデル・アプローチ life model approach 略

4 支援内容の見直しと強化 テキストP144要旨
・インフォーマルサポートにも着目し、サポートネットワークを強化する。
 フォーマル・サポートも必要であるが、クライエントの生活環境における資源も考慮する。
・関係者の共通理解のために、カンファレンス、担当者会議などを、クライエント・家族を交えて開催し、再度、支援内容について検討する。
・クライエント・家族との話し合い等に、生活と問題解決はクライエント・家族自身が主体であり、その取組みを支持するというエンパワメントの姿勢で働きかけることは重要である。 略

・クライエントの自己効力感

・緊急時の対応、予防的な対応を考慮する。

○解説:役割理論とは


<生活困窮者、アルコール依存症者支援による援助者側のストレス・続き 当ブログ筆者の論文から>
2.生活困窮者支援を継続する理由

 筆者の実践における経験や、寿町のソーシャルワークや医療の専門職の聞き取りから抽出した、実践を継続する理由は次のものである。ストレスケアの一つの道標となるであろう。
(1) 内省と実践思想の深化が力の源泉
 内省とは、援助者自身の実践のあり方や意義、姿勢、生き方、内面への問い直しである。自らへの内省的視点と現場とを往復しながらの実践である。
 実践の意義等がゆらぐことも怖れない内省は、実践思想を深めることに繋がる。
 実践思想は多様なものがあるが、根源には、人間への希求と当事者と援助者の生の拡充への願いがある。実践を持続する力の源泉の一つは、実践思想であるとも言える。

(2) オルタナティブな関係と支援のあり方
 援助者は、当事者から学ぶという姿勢によって、自らとは異なる当事者の生活と文化等を理解し、その個性と生き方を尊重することを続けてきた。人間対人間の対等で自由な関係性を基盤とした、当事者との協働をも志向したオルタナティブな支援の方法、あり方の追求である。
 具体的には、援助者とその家族、及び寿町の子どもと住民達のコミューン(共同生活)による「共同保育」の実践等が挙げられる。

(3) 実践による援助者自身の気づきと成長
 寿町における実践は、多様な価値観や意見を持つ当事者、関係者とそのグループとの関わりのなかで、多様な価値観と意見との対話と適応が求められる。
 また、当事者や関係者との相互作用によって、双方に気づきと成長がもたらされるという側面もある。

 寿町地域とは、横浜市中区の簡易宿泊所が密集した「ドヤ街」 である。現在は、高齢化した元日雇労働者や精神障害者等の生活保護受給者が単身で集住する地域である。筆者は、1999年からは寿町の「ことぶき共同診療所」における精神科デイケアにおいて、主にグループワークの実践を継続して今日に至っている。利用者は簡易宿泊所に単身で住む生活保護受給者であり、アルコール・薬物(覚醒剤等)依存症、統合失調症等の多様な疾患・障害を持つ。


 下記の当ブログ筆者の論文から抜粋、次回に続く。
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児童や家庭に対する支援と児童 家庭福祉制度 練習問題 中級
社会福祉士国家試験受験対策web講座 専門科目


問題1 民生委員・児童委員に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい

1 児童委員は、都道府県民生委員・児童委員推薦会の推薦にもとづき、都道府県知事が委嘱する。
2 主任児童委員は、児童委員活動要領によれば、主任児童委員としての本務に支障がない限り、生活福祉資金貸付業務や老人世帯への訪問活動に積極的に協力しなければならない。
3 児童委員は、地域住民の実情把握と記録、相談・援助、児童健全育成の地域活動、連絡通報、児童虐待への取り組みなどの活動を行う。
4 民生委員・児童委員の相談支援件数は年間約900万件(平成14年度)であるが、このうち、児童に直接関係する相談がほぼ半数を占めている。
5 主任児童委員は,児童福祉サービスを提供する者の連絡調整,他の児童委員に対する助言,指導を行う専門委員で,民生委員推薦会が児童委員経験者の中から推薦し,それに基づき都道府県知事が指名した者がその任に就くことができる。

民生委員法

児童福祉法

問題2 「児童の権利に関する条約」第3条第1項の条文の空欄Aに該当する語句として,次のうち,正しいものを一つ選びなさい

 児童に関するすべての措置をとるに当たっては,公的若しくは私的な社会福祉施設,裁判所,行政当局又は立法機関のいずれによって行われるものであっても,「 A 」が主として考慮されるものとする。

1 親からの分離禁止
2 児童の最善の利益
3 児童の意見
4 親を知る権利
5 親の第一次的養育責任

*解答と解説:児童委員 児童健全育成 要保護児童通告、民生委員、
主任児童委員 「主任児童委員の設置について」(厚生省通知,平成5年児発283号)、
児童の最善の利益、「児童の権利に関するジュネーブ宣言」
児童の権利に関する条約・抜粋 国際連合「児童の権利に関する委員会」、
児童の世紀 エレン・ケイ(Key, E.)
 養子縁組とは 記事の下方をクリック


「児童の権利に関する条約」
抜粋
第1条
 この条約の適用上、児童とは、18歳未満のすべての者をいう。ただし、当該児童で、その者に適用される法律によりより早く成年に達したものを除く。
第2条
1 締約国は、その管轄の下にある児童に対し、児童又はその父母若しくは法定保護者の人種、皮膚の色、性、言語、宗教、政治的意見その他の意見、国民的、種族的若しくは社会的出身、財産、心身障害、出生又は他の地位にかかわらず、いかなる差別もなしにこの条約に定める権利を尊重し、及び確保する。
2 締約国は、児童がその父母、法定保護者又は家族の構成員の地位、活動、表明した意見又は信念によるあらゆる形態の差別又は処罰から保護されることを確保するためのすべての適当な措置をとる。


日刊 福祉施設 社会起業ニュース 関連情報クリップ
生活困窮の子どもへの学習支援事業開始 室蘭市 貧困の連鎖、学力で断つ 経済的な理由から高校進学を断念する子供たちを減らしたい 大学生や教員OBが授業
2015/07/09 16:00 【北海道新聞】

引用「室蘭市は8月から、生活困窮者の子供たちを対象にした学習支援事業を始める。市社会福祉協議会に委託し、室工大生や退職した教員らが無料で指導する。市社協は「家の事情により、高校進学を断念する子供たちを減らしたい」としている。
 生活困窮者自立支援法の一環で、生活保護に至る前の困窮者を自治体が支援するもの。子供たちに基礎学力を身につけてもらい、学校の授業についていけるように促す。
 事業は主に生活困窮世帯の中学生を対象に8月1日から毎月第1・3土曜の午前、教室を開く。室工大のボランティアサークル「PAネットワーク」の学生のほか、教員OB6人が講師を務め、国語と数学を教える。定員は30人。
 子供たちに基礎学力を身につけてもらおうと、市社協は昨年9月から、独自事業として毎月第2・4土曜の午前、学習サポート教室を高砂町会館で開いている。困窮世帯のほか、学力に自信のない小中学生を対象とし、室蘭工大生が無料で指導。6月末までで延べ144人が参加している。今後も市の委託事業と並行して行う。
 市社協によると、2013年度の生活保護世帯の高校進学率は97・8%。数字には生活困窮者が含まれていないため、経済的な理由から進学を諦める子供たちもいるといい、「貧困の連鎖」が懸念されている」引用ここまで

都市圏の高齢者を移住させて地域発展、若年層の雇用拡大を シニアタウン構想 八幡浜商議所2015年07月14日(火)
2015/07/14 08:08 【愛媛新聞】

引用「愛媛県の八幡浜商工会議所は13日、都市圏の高齢者を八幡浜市内に移住させて地域発展を目指す「シニアタウン構想」の提言書を大城市長らに提出した。
 提言は人口の回復策を検討する商議所の「7万都市復活委員会」が、えひめ地域政策研究センター(松山市)の協力を受けて取りまとめた。高齢者が流入すれば「医療介護サービスの需要が拡大して雇用が増える」と若年層の増加にもつながるとしている。
 具体策としては、市立八幡浜総合病院の機能拡充による24時間体制の医療・介護サービス提供や、民間事業者の郊外再開発による3万~6万坪程度の「シニアタウン」整備などを挙げている」引用ここまで

地方移住説明会、30代の若者で盛況、秋田県にも関心 若年層が地方での起業に意欲
2015/07/12 08:00 【秋田魁新報】

引用「都内で開かれる移住希望者向けのPRイベントが、主催者の予想を上回る盛況ぶりだ。若年層を中心に地方での起業意欲がみられ、地域に貢献したいという人も増えている。地方移住への関心は秋田県にも向き始めているようだ。
 先月27日、県が移住定住情報誌「TURNS(ターンズ)」とタイアップし、都内で初めて開催したイベント「TURNSカフェあきた」。首都圏在住の本県出身者に加え、静岡や大阪などから約40人が参加した。
 県外からの移住者として本県をPRしたのは、県産農産物の直販や旅行を手掛ける「こめたび」社長の和賀郷さん(34)=横手市、教育コンサルティング会社「ハバタク」社長の丑田俊輔さん(30)=五城目町。起業したり地域活動に携わったりしている自身の生活などを紹介した。
 参加者の多くは30代の若者だ。首都圏からの移住を支援しているNPO法人・ふるさと回帰支援センター(東京・有楽町)によると、2008年のリーマン・ショックや11年の東日本大震災をきっかけに、起業など自らの活躍の場を地方に求めたり、将来の暮らし方を考え直したりする若者が増えてきた」。引用ここまで

日米高校生が誰にも優しいまちづくり議論 陸前高田で日米高校生サミット
2015/07/12 14:52 【岩手日報】

引用「気仙地区と米国の高校生が交流する「日米高校生サミットin陸前高田2015」(NPO法人陸前高田市支援連絡協議会Aid TAKATA主催)は11日、同市で開かれた。両国の高校生が市内を巡り「ノーマライゼーションという言葉のいらないまち」をテーマに、誰にも優しいまちづくりを考え合った。
 独立行政法人国際交流基金の事業で来日中の米国高校生31人と、高田高と大船渡高の生徒25人が参加。高齢者や身体障害者、外国人などが不便に感じる所や問題点をそれぞれ探した。
 高校生は身ぶり手ぶりを交えながら意見を交わし、グループごとに課題を挙げ、解決策を検討。「スーパーで外国語のアナウンスも流してほしい」「ドアが外開きで体が不自由な人は使いにくい。引き戸にするべきだ」などと発表した。
  大船渡高1年の佐藤さんは「一緒に課題を探す中で、文化の違いを感じるなど発見があった。課題を見つけるさまざまな視野を持つ勉強になった」と刺激を受けていた」引用ここまで

スマホの使い方で「うつ病」の兆候が分かる?【研究結果】
2015年07月18日 11時52分 JST
TechCrunch Japan

引用「データを分析し、ユーザーが電話を使用した頻度、外出した頻度、日常の経路を外れる程度等を追跡した。そして、「鬱病の症状のあるユーザーは地理的移動が少ない傾向にある」という当然ともいえる結果を得た」引用ここまで

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講義レジュメ 支援計画プランニングの留意点とは 支援サービス拒否事例、援助者 専門職間の摩擦、チーム
 

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低所得者に対する支援と生活保護制度
 練習問題 中級

*社会福祉士・精神保健福祉士受験対策 共通科目

問題9 生活保護に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。

1 生活保護は申請にもとづいて開始される。この為、要保護者が急迫した場合にも職権による保護は全く不可能である。
2 保護の基準は内閣総理大臣が決定する。
3 生活保護法第9条の主旨は、”保護は、要保護者の年齢別、健康状態などその個人または世帯の実際の必要の相違を考慮して、有効且つ適切に行うものとする”と定めている。
4 生活保護法第10条は、「保護は、世帯を単位としてその要否及び程度を定めるものとする」と世帯単位の原則を規定し、例外は全く認めていない。
5 生活扶助は、世帯単位の費用である第1類の経費(個人の飲食費や被服費等)と、個人単位の費用である第2類の経費(光熱費や家具什器等の世帯共通費用)、各種加算、及び一時扶助と勤労控除、特別賞与を中心に構成されている。

生活保護法

*解答と解説:申請保護の原則、生活保護基準、世帯単位の原則、保護請求権
貧困の世代間連鎖・世代的再生産、貧困の文化論
ルイス(Lewis, O.)、貧困家庭、福祉依存問題、サブカルチャーとは 記事の下方をクリック


日刊 福祉施設 社会起業ニュース 関連情報クリップ
三重県で緊急食料支援開始 生活困窮者へ 県生活相談支援センター
2015/07/16 00:00 【伊勢新聞】

引用「県社会福祉協議会は十六日から、津市の県生活相談支援センターで、その日の食べ物にも困るなどの状態にある県内の生活困窮者を緊急に支援するための食料提供事業を開始する。名古屋市のフードバンクと提携し、相談者に約三週間分の食料を届ける仕組み。
 同センターは、四月の生活困窮者自立支援制度の施行に合わせ、四月に県社協内に開設。相談業務に当たる中で、その日の食べ物に困る状態で来る人もあり、これまでの生活福祉資金の貸付制度だけでは不十分だとして、生活保護の申請から支給までの約一カ月をつなぐ現物支援のニーズに応える形で実施が決まった。
 パッケージの破損などで廃棄される食料を取り扱うNPO法人「セカンドハーベスト名古屋」と提携。各市町の社会福祉協議会を通じて同センターに申請すると、早ければ翌日にコメ五キロ、レトルトカレーや調味料など約五十点が給付される。
 一回につき千五百円の手数料は県社協が負担。カセットコンロ、水、おむつなど緊急物品の購入助成事業と合わせ、共同募金の配分事業で実施する。
 同センターの朝倉センター長は「困っている人を支援できる手段が一つ増えた。これをきっかけに関係ができれば後の支援にもつながる」と、利用を呼び掛けている」引用ここまで

介護保険料滞納2年以上が1万人にペナルティー 274億円で過去最高 生活困窮で介護サービス利用にもハードル
2015/06/25 17:40 【共同通信】

引用「介護保険料を2年以上滞納したペナルティーとして、基本1割のサービス利用者負担を3割に引き上げられた高齢者が、2013年度に全国で1万335人いたことが25日、厚生労働省への取材で分かった。右肩上がりの保険料上昇が一因とみられ、介護保険制度が始まった00年度に25億円だった滞納額も、過去最高の274億円に上った。
 生活が困窮して滞納した上、負担割合が高まることでサービス利用を控えざるを得ない人もいるとみられる。厚労省の担当者は「なるべく滞納しないよう、自治体が分納や減免に応じることも必要だ」と指摘する」引用ここまで

高校生介護技術コンテスト 「介護技術」と「ベッドメイキング」の2部門 県内高校生が技術競う 2015年07月14日
2015/07/15 09:41 【熊本日日新聞】

引用「第5回県高校生介護技術コンテストが11日、熊本市であり、福祉を学ぶ高校生たちが安全に配慮した介護の技を競った。
 県高校教育研究会福祉部会主催。「介護技術」と「ベッドメイキング」の2部門に、県内8校から42人が出場した。
 「介護技術」の部では「脳梗塞で右半身がまひした82歳女性の排せつ介助をする」という設定。高校生らは、羞恥心に配慮した立ち位置を考えたり、リハビリを意識したりするなど工夫した介助を披露した。適切な説明、安全への配慮、自己決定の尊重などを基準に介護福祉士らが審査した。
 最優秀賞には慶誠高3年の石坂光さん、東香里さん、栃原悠香さん、田口綾華さんが選ばれた。石坂さんらは「リハビリと衛生面を考えて、トイレの位置をベッドから少し離した。笑顔を絶やさないようにしました」と話した。同校の最優秀賞は5年連続。8月25日、大分県である九州大会に出場する」引用ここまで

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貧困・低所得・生活保護 : 社会福祉士受験支援講座・教員日記


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講義レジュメ ストレッサーのアセスメントとは 生活困窮者アルコール依存症者支援による援助者のストレス

講義レジュメ ストレングスの成長と力のソーシャルワークとは 生活困窮、生保受給者の孤立死と自殺、自責

講義レジュメ 支援計画事例、生活保護受給者の金銭管理支援とは 生活困窮者のコミュニケーション問題

講義レジュメ 支援計画プランニングの留意点とは 支援サービス拒否事例、援助者 専門職間の摩擦、チーム
 

新刊 当ブログ筆者が試験問題解説を執筆 
「2016社会福祉士国家試験過去問解説集 第25回─第27回全問完全解説」日本社会福祉士養成校協会編集 ISBN 978-4-8058-5161-6
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社会福祉士国家試験合格率81.9%(合格者数全国1位)が高い理由と社会福祉士国家試験問題の実際 説明会
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会場 日本福祉教育専門学校 高田校舎

 2015年社会福祉士の国家試験合格率が81.9%と合格者数全国1位の社会福祉士養成学科。圧倒的な実績の理由と、社会福祉士国家試験問題にも触れていただける受験対策体験説明会。
 社会福祉士の国家試験問題の実際や、受験対策の方法等の疑問に当ブログ筆者(社会福祉士養成学科 学科長)がお答えします。
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相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第14回講義レジュメ概要2
 当ブログ筆者(専任講師)が、社会福祉士養成学科にて、2015/07/15 に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>

受験対策 社会福祉士等国家試験 チームアプローチ
 保健,医療,福祉職のチームアプローチにおいては,情報が交換されるが,それぞれの領域における守秘義務は共通して守らなければならない。
 チームケアにおける多職種の、守秘義務の共通。
*多職種連携、チームアプローチに関する問題
 異なる専門職、多職種がチームを編成して共通の目的を達成するために協力し合う。
 支援チームでは,ピアサポーターなどの非専門職、インフォーマルサポートも含め対応する。
 各専門職の役割や業務の明確化及び相互信頼が前提となる。
 他の専門職からの助言を問題解決の契機とする。

<前回レジュメの続き ソーシャルワークの支援計画(プランニング)の方法、留意点
 援助プランの事例
*援助者の役割と技術
○クライエントとの関わり

・援助者には、利用者のワーカビリティ、社会資源活用の可能性と限界なども含めて、計画を立案する。
 利用者の潜在的能力、成長への視点が必要となる。
*クライエントの動機付け、意欲
・問題解決のために、利用者自身が具体的な行動をとるためには、その行動の必要性について、利用者の十分な理解が必要である。またクライエントの計画立案への参加は動機付けを高める。
・計画策定は,クライエントの積極的参加と合意を必要とする。
 ソーシャルワーカーは,クライエントに問題状況,双方の役割分担,制度や資源活用の意味などについてのインフォームド・コンセントを実施する。
 略
・計画段階におけるクライエントは、 略 目標や解決のための手段が具体的になるにしたがって、過大な期待が生ずることもある。援助者は、利用者の不安や期待に添いつつ、状況の確認を行いながら、計画を立案することが必要である。

・クライエントの社会的機能の向上を重視した計画づくり。
 ソーシャルスキル。

○ネットワークへの視野
・クライエントとソーシャルワーカーばかりでなく、地域や施設・機関まで視野に入れた計画が必要となる。
 
・クライエントにとって、生活や環境の「変化」という不安、それゆえの抵抗もある。

・専門職の支援によっても、サービスの利用によっても「解決」できない問題もある。
 現状、生活の維持という課題-「現状維持」も支援の大きな成果である。


*支援計画の留意点
 支援計画、援助、サービスの計画は、誰のものか。クライエントの将来に関わる計画であるのだから、クライエント自身のものである。

*クライエントの希望を支える計画-成長する計画として
 クライエントは、大きな困難、危機のうねりの只中にあり、人生の岐路に立たされている。
 支援計画立案を促進するソーシャルワーカーは、クライエントの強みストレングスを明確に捉えて、計画に活かす。併せて、クライエントと周囲の人々、関わる組織に、改善の余地のある点を指摘し、成長を目指す行動に繋げるすことが求められている。
 つまり、ソーシャルワーカーは、計画立案プランニングにおいてもクライエントを励まし、トラブルを整理し、希望を抱けるように支えていく。

*支援プロセスからクライエントの日常生活への移行
 問題の緩和、解決、支援の終了までの一時的な役割である。ソーシャルワーカーを含む医療や福祉の専門職は、サービスが終了すれば、関係も終了する。しかし、クライエントの人生は、周囲の人々、コミュニティの日常と共に続いていく。支援計画をはじめ、支援プロセス全体も、クライエントが主体であるべき理由の一つである

*生きる勇気と力の回復プロセス 存在を無条件に認め、受けとめることから
 生きていくなかで遭遇する大きすぎる困難に対して、誰も寄り添う人がいない孤立や、社会からの排除・差別は、人間として生きる尊厳を損なう。つまり、病気や障害、困窮、立場等から居場所を得られなかった経験は、自尊感情を傷つける。
 排除からの回復の計画の起点は、存在を認め、関わりを深め、尊重することからはじまる。支援計画の実行は、具体的な問題解決のプロセスであると同時に、クライエントが、生きる勇気と力、意味、誇り、繋がり、希望を回復していくプロセスでもある。
 クライエントの生きていくプロセスのなかで、一時ではあるが、寄り添い共に歩む援助者の存在、働きによって、これらのものを取り戻していく。


*医療ソーシャルワークの支援計画と治療計画
・医療機関では、治療計画が優先され、それに沿った援助計画が求められる。その特徴とは 略
退院援助とは、 略
退院計画とは 略

解説:チーム医療
 医療に関連する多職種により共同して行われる医療 略 全人的な対応が可能になるという利点 略

解説:スーパービジョン supervision
 スーパービジョンには,①教育,②管理・運営,および,③表現と支持 機能が含まれる 略
スーパーバイザー(supervisor)
スーパーバイジー(supervisee) 略

<生活困窮者、アルコール依存症者支援による援助者側のストレス・続き 当ブログ筆者の論文から>
 生活困窮者支援における援助者のストレス要因を、筆者の20年間程の実践のなかから抽出した。
 前回の続き
 寿町における社会福祉や医療領域の援助者からの聞き取りからも、実践の困難とストレスを抽出した。 
(6) 当事者の「仲間」か「よそ者」か-距離感
 援助者が親しみを感じている当事者にとっても、結局は「よそ者」として寿町の「外」から訪れている立場でしかないこと、また当事者に対して優越感を感じている自己に対してや、実践を自らのために利用していることへの気付きである。また、当事者との適切な距離感や境界、具体的には当事者からの付きまといや誤解に関するストレスである。援助者の実践思想として痛みの分かち合いや共生等を抱いていても、完全な「仲間」にはなれないのである。

(7) 支援の拒絶や逃避という自己決定を巡って
 支援を必要な当事者がいて、懸命に支援しようとしても、当事者の拒絶によって支援に繋がらない場合がある。また、援助者の支援によって入院や施設入所しても、自ら療養を中断して退院・退所する場合もある。薬物依存症者の覚醒剤使用の繰り返しや、糖尿病患者の暴飲暴食も含まれるが、自らの不利益、健康や生命の危機を招きかねない「無謀な自己決定」からのストレスである。

(8) 援助者間の摩擦-実践思想と人間関係
 当事者の捉え方、関連制度や社会の捉え方等の実践思想、団体の特性や背景、経緯の違いが援助者間や組織間で大きい。加えて、長年の活動の経緯のなかでの葛藤もある。ネットワークの維持が困難な局面もある。

 筆者自身の実践から言えることは、貧困領域の当事者は、困窮化の過程のなかで自尊感情を傷つけられ、強い劣等感、無力感を抱いていることが多い。同じ境遇の当事者や隣接する階層の人々と繋がれず、むしろ自身と優劣を比較し見下げ、市民社会の主流にどれだけ近いかに依拠して自尊感情を保とうとしている傾向もある。
 直面している生活問題への対処や社会的孤立の解消は、小さな違いを乗り越え、多様性を認め合う連帯による相互支援によって、実現に近付くことが出来るだろう。しかし、貧困の当事者たちは、自ら孤立と分断を招いていることが、援助者のストレスの一つである。

寿町地域 とは、横浜市中区の簡易宿泊所 が密集した「ドヤ街」 である。現在は、高齢化した元日雇労働者や精神障害者等の生活保護受給者が単身で集住する地域である 。筆者は、1999年からは寿町の「ことぶき共同診療所」における精神科デイケアにおいて、主にグループワークの実践を継続して今日に至っている 。利用者は簡易宿泊所に単身で住む生活保護受給者であり、アルコール・薬物(覚醒剤等)依存症、統合失調症等の多様な疾患・障害を持つ。
 貧困・生活困窮者支援・公的扶助領域も、支援のあり方、成果を巡る矛盾や、援助者へのストレスも目立つ。これらのストレッサーに囲まれ、筆者も20年間ほどのこの領域の実践において、燃えつきの様な状態を経験したこともある。この領域の特徴の一つは、ストレスの要因は、貧困の当事者のみならず、関係者や組織、マクロにもわたって多元的であることが挙げられる。


 下記の当ブログ筆者の論文から抜粋、次回に続く。
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講義レジュメ ストレッサーのアセスメントとは 生活困窮者アルコール依存症者支援による援助者のストレス

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講義レジュメ 支援計画事例、生活保護受給者の金銭管理支援とは 生活困窮者のコミュニケーション問題
 

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ソーシャルワークのグローバル定義 解説 2014年 社会開発、社会的結束、集団的責任とは 講義レジュメ

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 2015年社会福祉士の国家試験合格率が81.9%と合格者数全国1位の社会福祉士養成学科。圧倒的な実績の理由と、社会福祉士国家試験問題にも触れていただける受験対策体験説明会。
 社会福祉士の国家試験問題の実際や、受験対策の方法等の疑問に当ブログ筆者(社会福祉士養成学科 学科長)がお答えします。
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相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第14回講義レジュメ概要 前編
 当ブログ筆者(専任講師)が、社会福祉士養成学科にて、2015/07/15 に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


*主訴の背景を考察する必要性-例えば「仕事をしたい」という主旨の主訴。
 家族に「働け」と迫られているが、本人には意欲が無いという事例や、現実離れした就職希望の事例もある。
 相談援助の展開を考える。

事例:アルコール依存症を抱え、簡易宿泊所に住み、生活保護を受給している境遇
 このような人々に、生活の計画性、自己実現を求めることは、生活の「支援」なのか価値観の押し付けなのか。そもそも価値観において全く「中立」なソーシャルワークによる支援とは、あり得るのか。
 一人ひとりの生命、それぞれの生き方を尊重した深い関わりが求められているのではないか。
 これまでの人生の苦しみ、痛み、苦悩、困難の結果として、今の姿、生き方がある。寄り添う援助者が諦めたら、何も変わらない。いつか実を結ぶことの希望を持って関わっていきたい。
*支援の価値の中立性と、生き方の尊重


8節 支援の計画(プランニング)から支援の実施まで
<ポイント>

・援助計画(プランニング)の段階では、アセスメントの結果をもとに、介入の計画を立案する。問題解決のために、どのようにクライエントを援助していくかという具体的な計画の作成である。
・プランニングには、1.ソーシャルワーカーの援助計画、2.所属機関の援助計画、3.介護保険のケアプラン等が存在する。

1 ソーシャルワーカーの援助計画 テキストP133
*援助計画立案における要点

・専門職とクライエントとの共同による問題解決、クライエント主体を図る。
 計画立案段階におけるクライエントとの共有、クライエント主体のプロセスの確立を目指す。
 協働による計画の実施へとつながっていく。
 計画の実際とは、事例等から。

・支援計画においては、インフォーマルな資源=クライエントの家族・親族、近隣人間関係の活用も図る。
 コミュニティにおける相互支援の促進は、ソーシャルワークの主要なテーマであり、計画性が求められている。
 (フォーマルな)社会資源も積極的に活用しながら。
 インフォーマルサポートも、支援ネットワーク・チームの一員である。しかし、守秘義務の徹底等の課題がある。

*福祉コミュニティ 調和と共生、相互支援による新しいコミュニティのライフスタイル
 人類は、原始的な社会において、今日よりも平等で、つながりを持った家族等の群をつくり、自然とも共に生きていた。
 未来に向かって、地域福祉や街づくりの観点からも、人々の相互支援、協力、調和による共生型コミュニティにおける生活、暮らし方を創造していかなければならない。コミュニティに相互支援のきっかけを開始し、それを育て、繋がりを再構築するコミュニティワークや福祉教育の課題である。


*クライエントにとっての環境-エコシステムによる支援
 全体としての調和が必要とされる。誰もが、環境の中で生かされている。
 クライエントにとっての環境-視野と関わりの狭さは、生き方の狭さに直結する。
 社会的支援の受け入れのためにも、脱パーテーション、脱蛸壺を図る。
 住む世界が狭いことによる生きづらさがある。自らの可能性を狭めている。


*金銭の使い方は、生き方の象徴 「福祉依存」を考える
・クライエントの内的能力・内的資源の活用も支援する=本人と家族の自助努力を損なわない⇒
 「サービスへの依存」という問題の指摘もある。
・金の使い方は生き方が問われる-例えば、生活保護受給の金銭管理支援は、援助者による価値観、援助観の押し付けか「望ましいお金の使い方」、生活支援の一環、金銭管理の「支援」なのか。
 例:ギャンブルよりも自分への投資が自己実現への道か。
・ベーシック・インカムは、成功するのか-これらの視点からの疑問


*ソーシャルワークの計画のサステナビリティ コミュニティの未来像
・コミュニティにおいて、NPO等を含めて、ネットワークによる支援の計画を練るときに、協働のためのスキル、ファシリテーターとしてのソーシャルワーカーの役割が求められている。
 求められているのは、当事者とコミュニティ、ネットワークを含めた未来像を持っている専門職である。
 具体的な計画であることは当然であり、持続可能性、またコミュニティの住民の多様性を尊重しつつ調和に価値をおく。
 つまり、人々との調和とつながりの持続可能性とも言えよう。


<補足:援助計画(プランニング)の留意点>
 人間と環境は変化する、介入しているのだから、尚更である。しかし、変えてはならないものもある。一貫性。
○計画的な支援
・援助計画によって、目標の達成度や効果の測定、事後評価などを可能にすることができる。略

○計画の柔軟性

・計画には一貫性と整合性が求められるが、利用者を取り巻く状況の変化によって柔軟にかつ弾力的に対応しなければならないこともある。
 計画は,事態の変化や状況の推移によって臨機応変に修正・変更、遡及することも必要となる。

○計画の実行可能性
・計画は、利用者及び援助者にとっても実行可能な範囲であることが望ましい。
 利用者の動機づけを左右することがあり,極端に高い水準の計画や広範多岐にわたる計画は,時にはストレスになったり,失敗した場合には挫折感や敗北感を味わう可能性がある。
 また、ソーシャルワーカー自らと所属機関・施設の力量と、他の社会資源の力量を把握しつつ、それらによる計画遂行の可能性を考慮しなければならない。

○計画の具体性
・援助計画に含まれる働きかけの内容を、誰が、どのような形で,いつまでを目安に行なっていくのか,ということを明らかにしておく必要がある。
・計画策定は,アセスメントが示した方向性や見通しを具体的に示していく作業である。
①達成目標とスケジュールの明確化
②活用すべき資源の明確化(利用者のニーズに合わせ、資源、サービス)
③費用面の明確化と考慮を考慮しなければならない。
レジュメここまで

<生活困窮者、アルコール依存症者支援による援助者側のストレス・続き 当ブログ筆者の論文から>
 生活困窮者支援における援助者のストレス要因を、筆者の20年間程の実践のなかから抽出した。
 前回の続き
(4)生活困窮者の内なる排除と自己中心性
 簡易宿泊所街「寿町」等の貧困領域の当事者は、人間関係の構築に消極的なことが多い。理由としては、同じく簡易宿泊所居住者への不信感と低い評価、交流すると揉め事が生じる等の怖れである。
 実際に、当デイケア(生活保護受給者の精神科デイケア施設)の利用者間でお互いの簡易宿泊所の部屋を訪問する等の交流により、摩擦が生じることが少なくない。過去には高齢の利用者に対しての「たかり」の様なおごりの要求や、金銭的な揉め事が生じることもある。「あいつがいるなら、自分はデイケアに行かない」といった、利用者同士で足を引っ張り合う様な状況もみられた。
 また、障害のために同じ話を繰り返す利用者に対して、他の利用者から批判が噴出することや、清潔ではない利用者を排除する言動も見られる。身体障害を持つ利用者に対しても、「自分は働いているのに、怠けている。不公平だ」等の、障害を怠惰や甘えと決めつける批判もある。
 もちろん、個性として良い側面を持っている人々もいる。しかし、かつての関係者が、寿町の利用者を「自分のことしか考えていない」傾向も見られると評した。当事者の稀ではあっても、お互いを信頼せず、時には排除し、また自分よりも弱い利用者につけ込むような行動は、当事者への失望とストレスを援助者にもたらし、支援の意欲を減退させる。

 寿町における社会福祉や医療領域の援助者からの聞き取りからも、実践の困難とストレスを抽出した。
(5) 依存症者支援の困難-無力な援助者の否認
 アルコールや薬物依存症に対して、援助者が手取り足取りの支援を行っても、援助者は、当事者と同じく依存症からの回復にたいして無力な側面を持つ。しかし、援助者とその実践の無力さを認めることには困難が伴う。
 また、アルコールや薬物依存症者の飲酒等を続ける自己破壊的な行動とその結果を、援助者が傍らで見守ることは、心が痛むものである。
 援助者や医療機関の力だけではなく、自助グループのなかで働く力によって回復するということを認めたうえでの支援が求められる。

 寿町地域 とは、横浜市中区の簡易宿泊所 が密集した「ドヤ街」 である。現在は、高齢化した元日雇労働者や精神障害者等の生活保護受給者が単身で集住する地域である 。筆者は、1999年からは寿町の「ことぶき共同診療所」における精神科デイケアにおいて、主にグループワークの実践を継続して今日に至っている 。利用者は簡易宿泊所に単身で住む生活保護受給者であり、アルコール・薬物(覚醒剤等)依存症、統合失調症等の多様な疾患・障害を持つ。
 貧困・生活困窮者支援・公的扶助領域も、支援のあり方、成果を巡る矛盾や、援助者へのストレスも目立つ。これらのストレッサーに囲まれ、筆者も20年間ほどのこの領域の実践において、燃えつきの様な状態を経験したこともある。この領域の特徴の一つは、ストレスの要因は、貧困の当事者のみならず、関係者や組織、マクロにもわたって多元的であることが挙げられる。


 下記の当ブログ筆者の論文から抜粋、次回に続く。
当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
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相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第13回講義レジュメ概要 後半
 当ブログ筆者(専任講師)が、社会福祉士養成学科にて、2015/07/08 に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


◎ストレングス視点 strengths perspective
 ストレングスは、米国のソーシャルワーク理論において,1980年代に提唱された。サリーベイやラップが研究を進めた。今日、ソーシャルワーク実践の主要概念の一つとなっている。
 ストレングスとは,「強さ」や「能力」に焦点を当てる援助のあり方であり、「豊かな能力、活力、知恵、信念、確信、望み、成長、可能性、自然治癒力など現在から将来に至るまでの強さに着目し、それらを引き出し、活用して問題を解決しようとする」支援観、人間観である。
・治療モデルがクライエントを「対象」としてとらえるのに対し、ストレングスモデルは「主体」としてのクライエントを強調する。
・支援課題把握の際にも、クライエントと環境の「強さ」を見出すこと、「意味づけ」ていくことを重視する。
 クライエントの語り、ナラティブを尊重し、「客観性」に対する「主観性」が強調される。


◎サリーベイ(Sallebey,D.)によれば,ストレングスとは,「人間は困難でショッキングな人生経験を軽視したり,人生の苦悩を無視したりせず,むしろこのような試練を教訓にし,耐えていく能力である復元力を基本にしている」という。

*ストレングスと成長と力のソーシャルワークへ  孤立と諦めからつながりと誇りを創る
・当事者の外見的な弱さが目立っているとしても、内面には成長の可能性とその原動力であるストレングスが宿っている。
 現在の状況に希望が持てなくとも、状況を変革し、創造する力、強さがストレングスである。
 社会は、外見の弱さ、ハンディキャップから社会的弱者、無力な者とラベリングをしがちである。本人も、自らの内面のストレングスに気づかず、沈黙し、諦めていることも少なくない。しかし、弱さのなかにこそ強さ、ストレングスは確固として存在する。弱さを誇りとしていく転換こそ、ソーシャルワークの働きである。諦めからアクションへ、沈黙から語り合いへ、孤立から仲間と集い、自分だけから分かち合いへの転換でもある。ここにこそ未来を変革し創造する希望がある。

*生き方のデザインの促進  生を拡充する社会福祉
・困難な課題に直面すること、危機、ストレス経験が原動力となり、当事者や援助者側のストレングス、潜在能力、智慧の成長、拡大に繋がることも望める。そのグループ、コミュニティとしても、自分たちの生活を自分たちでつくっていく、デザインするという主体的なアクションへの拡大の可能性がある。
 換言すると、人々自身の力の回復、意識の向上、拡大するストレングスの可能性は、現在の課題と向きあうことで広がっていくと言えよう。
 当事者自らが、現在と未来に影響を与える問題の解決に向けて、自らのストレングス、潜在的な創造力をあますところなく自由に活用できることは、生の拡充、全人的な成長の喜びに繋がる。
 全ての人が持っているストレングスは、人々の有意義で尊厳ある生き方の原動力とも言えよう。


*環境、コミュニティのストレングス
・個人、グループや地域社会・コミュニティ - クライエント個人の外部環境の「強さ」にも複眼的に着目していくこと。
・周囲の環境のストレングス-コミュニティにおける相互支援が行えるのか。
・専門職の支援、サービスのみならず、コミュニティ自身の力で何が出来るのかが問われている。


◎エコマップ
 「社会関係地図」「生態地図」ともよばれる。エコシステム,サポート・ネットワーク,ストレス領域などをアセスメントするマッピング技法 略

○インフォームド・コンセント
 「説明と同意」と訳され 略
 急迫した場合は、インフォームド・コンセントの限りではない。

<社会福祉士等国家試験問題の出題実績>
◎アセスメントにおいては、家族の協力態度など包括的に評価する。
◎アセスメントでは,利用者本人のニーズや動機を受け止め,願いや夢を見いだし,得意分野や対処能力などを把握することが必要である。 
◎援助に当たっては,利用者の個別的なアセスメントに止まらず,利用者の生活の場である地域のアセスメントも重視する。

7節 支援標的・目標設定から支援の計画(プランニング)
1 援助計画

・アセスメントの終了後,どのようなかたちでクライエントの問題解決を行なっていくかという援助方法・サービスの計画を立てる過程である。
 クライエントの抱える問題の種類によって,プランの内容は変わってくる。
 個別のクライエントの状況により、どのソーシャルワーク理論、社会資源を用いて、どのような援助・サービスを実施するのかについての計画である。
○プランニングでは,次の段階である介入が正確に行われるよう,誰が、何を、いつ、どのように実施していくかを明らかにしておくことが必要である。

2 介護プラン (ケアプラン) テキストP131
 ケアマネジメントにおける「ケアプラン」とは, 略
・介護保険制度では,「介護サービス計画」=在宅の場合は居宅サービス計画,施設については施設サービス計画を立案して,それに基づいてサービスを利用することになっている。
・介護予防サービス計画は、介護予防を目的として,地域包括支援センターが作成する計画である。 略

3 介護サービス計画 テキストP131
・様々なケアサービスを一つのパッケージとして組み合わせた,さまざまな職種のチーム援助を示した計画である。 略
講義レジュメ概要ここまで


<生活困窮者、アルコール依存症者支援による援助者側のストレス・続き 当ブログ筆者の論文から>
 生活困窮者支援における援助者のストレス要因を、筆者の20年間程の実践のなかから抽出した。
(2) 利用者の孤立死や自殺と援助者の自責

 生活困窮者支援においては、関わっていた利用者が亡くなることは避けられない側面がある。簡易宿泊所街である寿町の生活保護受給中の精神障害の当事者は、単身生活で家族がいないか関係が断絶していることが多い。様々な過去の健康リスクも重複して、孤独死を迎えることも少なくないのである。
 例えば、夕方に、普段と変わりない挨拶を交わして当診療所から簡易宿泊所に帰宅したのに、孤独死を迎えて、翌日に発見される等の事例である。また、アルコール依存症者の、連続飲酒の最中の死や、自殺、路上死等も少なくない。
 何ら兆しが見られず経緯も不明な転落死や、依存症も要因となって死に至った場合も、自らも周囲もどのように意味付けするのか、援助者側にも困難が伴う。
 また、利用者の突然の死は、援助者としてその生命を護るために、更に取り組むべきことがあったのではないか、自らの責任ではないか等の後悔と自責を、援助者にもたらすこともある。


(3) 処遇困難な利用者に関わる-暴言や嘘
 簡易宿泊所街やホームレスに限らず貧困・公的扶助の領域では、特に男性の利用者、来談者からの暴言、大声で罵倒されることが、援助者の一大ストレスである。
 当事者のハンディキャップや思いこみの強さが原因の場合もあるが、援助者の側も恐怖感や理不尽さへの怒りを感じることもある。当然、ストレスになる経験である。
 依存症の利用者の再飲酒の場面を目撃することも、狭い寿町のなかでは珍しくない。また、地域内の建物の入口前に大便を排泄する等、理解が困難な住民の行為もある。
 また、一部の利用者の事実と異なる「嘘」や、援助者とその組織を振り回す利用者、人格障害が疑われる利用者への対応は様々な困難が伴い、燃えつきの要因となる。

 寿町地域 とは、横浜市中区の簡易宿泊所 が密集した「ドヤ街」 の一つである。現在は、高齢化した元日雇労働者や精神障害者等の生活保護受給者が単身で集住する地域である 。筆者は、1999年からは寿町の「ことぶき共同診療所」における精神科デイケアにおいて、主にグループワークの実践を継続して今日に至っている 。利用者は簡易宿泊所に単身で住む生活保護受給者であり、アルコール・薬物(覚醒剤等)依存症、統合失調症等の多様な疾患・障害を持つ。
 簡易宿泊所とは、旅館業法における4種(ホテル、旅館、簡易宿所、下宿)の旅館営業許可業種のうちのひとつである。

 貧困・生活困窮者支援・公的扶助領域も、支援のあり方、成果を巡る矛盾や、小規模の民間組織ゆえの課題が多く、援助者へのストレスも目立つ。これらのストレッサーに囲まれ、筆者も20年間ほどのこの領域の実践において、燃えつきの様な状態を経験したこともある。この領域の特徴の一つは、ストレスの要因は、貧困の当事者のみならず、関係者や組織、マクロにもわたって多元的であることが挙げられる。


 下記の当ブログ筆者の論文から抜粋、次回に続く。
当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月


貧困問題と相談援助:当ブログ筆者講演の音声記録の一部を公開中

講義レジュメ ストレッサーのアセスメントとは 生活困窮者アルコール依存症者支援による援助者のストレス
 


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ソーシャルワークのグローバル定義 解説 2014年 社会開発、社会的結束、集団的責任とは 講義レジュメ

講義レジュメ セルフネグレクト事例の支援、医療の拒否、人格的自立、依存的自立とは 男性介護家族ケア

地域福祉の理論と方法練習問題 社会福祉協議会の事業、教育扶助の対象とは  発達障害の幼児等相談開設


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貧困・低所得・生活保護 : 社会福祉士受験支援講座・教員日記


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お問い合せは 日本福祉教育専門学校 電話:0120-166-255

*日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの昼間部(通学)です

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