<   2016年 08月 ( 3 )   > この月の画像一覧

相談援助の基盤と専門職 前期第13回講義レジュメ概要2
 当ブログ筆者(本校専任教員、社会福祉士)が、社会福祉士養成学科にて、2016年7月に講義      
<この記事は、ダイジェスト版と講義当日の補足。レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


ソーシャルワークの歴史 相談援助の形成過程Ⅰ
1節 ソーシャルワークの源流
<前回講義レジュメからの続き 相談援助の基盤と専門職講義 劣等処遇の原則、マルサス人口の原理、混合収容とは>
2 慈善組織協会・セツルメント・YMCA(1)

・ハワードの監獄改良運動―人道的な処遇を求めた、ソーシャルアクションの先駆的な実践。
*1777年、『イングランドおよびウェールズにおける監獄事情』公刊-ジョン・ハワード
<ハワード John Howard (1726―1790)>

 イギリスにおける監獄改良運動を実践した。ハワード自身のフランスにおける捕虜生活の経験が、その動機の一つとなった。慈善事業を実践した。
 1773年、ベッドフォード州の地方長官となって、監獄等を視察、自らの獄中体験と同じ惨状を知った。
 イギリス各地の監獄の実情の調査から、監獄熱等の伝染病など劣悪な環境、獄吏の生活費が囚人の手数料でまかなわれること等の多くの問題が明らかになった。
 ヨーロッパ各地の監獄を調査し、各国の人道的な処遇を解説し、獄内の環境、生活の改善、作業の採用等を提言した。
 1777年には『イングランドおよびウェールズにおける監獄事情』を公刊し、監獄改良運動に多大の影響を与えた。

岩波文庫
『十八世紀ヨーロッパ監獄事情』
ジョン・ハワード著 川北稔,森本真美 訳
ISBN4-00-334651-3
引用「自らの拘禁経験と博愛主義の精神から,延べ六回にわたりヨーロッパ十一カ国の監獄を歴訪したジョン・ハワード(一七二六―九〇)は,徹底した調査と観察にもとづいて,監獄の現状を記し,改革を提言する報告書をまとめた.本書は,その一部を訳出したものであるが,伝聞を排し,直接見たことだけを記述した社会史の一級史料である」

*1785年、「見知らぬ人の友の会」、ロンドンで設立
・各地からロンドンに流入し、窮乏している人々への救済活動の実践であった。

*「隣友運動」チャルマーズ Chalmars, Thomas
・チャルマーズはスコットランドの長老教会の牧師、神学者
*貧困家庭訪問の開始と信仰復興
 チャルマーズは、1811年以降、キルメニー教区において、貧民への救済と訪問の活動を開始した。
宗教者となった後、自身が療養生活を強いられたことが契機となり、信仰の復興を経験した。
 その後、教会における説教も雄弁となり、また貧困家庭の訪問等の隣友運動を熱意を持って開始した。

*グラスゴーにおける隣友運動の展開
 その後、グラスゴー市のトロン教区(後にセント・ジョン教区)において、教区を地区に細分化し、教会の長老等の地区担当制による「隣友運動」を展開した。
 貧困家庭への友愛訪問、つまり貧困者の友人としての訪問活動や、個別の事情、ニーズに応じた周囲の資源の活用を含めた組織的な援助、貧困児童の教育など、相互扶助、生活の自助、親族の援助、有産階級の慈善という「四源泉」を重視する慈善活動を開拓した。
 総じて、隣人愛による民間の活動を重視する、民間主体主義の救済方法であった。これらの活動を進めた組織は、「セント・ジョン機関」とも呼ばれた。

*貧困者の援助は民間の役割、自助と相互扶助こそが重要
 セント・ジョンは、グラスゴーで最も貧困教区であった。彼の隣友運動は、精神的な救済、感化を重視したものであった。教会を、富を持っている者が持たざるものを自発的に扶ける愛の共同体とするビジョンを持っていた。
 彼は救貧法による公的援助には反対し、貧困者への援助は民間慈善団体が中心であると考え、実践した。貧しい者を助ける方法とは、自助と教会、地域、親族の相互扶助であると主張し、隣友運動は信仰と愛の共同体の実践であった。

*チャルマーズの隣友運動=友愛訪問の創始 の限界
・チャルマーズの実践思想は、貧困の社会・環境的要因を考慮していない観点であるが,この事業がチャルマーズと、そのスタッフの個人的力量と組織によってある程度の成功を収めた。
 チャルマーズも後に,この救済システムの弱点は,その成果が事業を総括する責任者の資質に左右されることであるとも証言している。

*1840年代、友愛訪問員の活動。
 首都訪問救済協会、困窮者救済協会等の活動。

<YMCA 青少年活動の開始>
1844年、YMCA(Young Men's Christian Associationキリスト教青年会)が、ジョージ・ウイリアムズらによって、ロンドンで創立。

・祈祷会・聖書研究会を目的に設立。
①貧困な青年たちにクラブ・レクレーション活動を通じて生活技術と精神面の指導を図る
②人格的な交流を基礎とした社会教育活動
③健康で人間らしい生活の権利への意識を高める活動
 なお現在YMCAは、青少年活動の支援などを行なうキリスト教の組織として、120以上の国で活動している。

1855年、YWCA(Young Women's Christian Associationキリスト教女子青年会)
 同じくイギリスで設立された。現在はキリスト教の女性団体の一つである。

*1865年にロンドンのイースト・エンドで救世軍が創設

 救世軍とは、プロテスタントの一教派である。1865年にロンドンのイースト・エンドで、ブースWilliam Boothらによって始められた。
 福音の伝道、信仰的共同体の形成、貧困と悪徳を敵として社会改善のために戦うことを目的とする団体である。ブースはその実践の最善の方法として、軍隊用語と軍服型の制服と軍隊方式の組織を採用した。創意工夫を生かしてスラム街で伝道活動を展開した。
 教理を「救いと聖潔」、「血と火」
 現在ロンドンに万国本営を置き、各国に本営―連隊―小隊―分隊などの組織をもつ。

*産業革命後の貧困
 19世紀末、産業革命後のイギリス社会においては,貧富の格差が拡大し、ロンドン等の都市への貧民の流入と、都市における貧困地区(スラム)の存在、失業と貧困、劣悪な労働環境と健康被害・病気など、社会問題が山積した。
 しかし、公的な対策は「救貧法体制」のもと、貧民への劣等処遇の原則、労役場(ワークハウス)への収容と強制労働などに留まっていた。
 このような背景から、慈善団体の発展がはじまっていた。しかし当時、貧困の原因とは、道徳的な問題であるとみなす考えが社会では主流であった。多くの慈善団体も同様に、道徳的に感化すること、向上させることが貧困からの脱却につながると考えていた。またロンドン市内では、慈善活動が乱立する傾向もあって、救済の重複と救済漏れの問題が生じた。
 1861年にはロンドン市内に約640の慈善団体が存在した。


夜間部等 臨時休講のお知らせ 2016/8/22
【夜間部・休講のお知らせ】台風9号に伴う悪天候のため、本日8/22(月)は臨時休講となります。
 社会福祉士養成科(トワイライトコース・ナイトコース)
 精神保健福祉士養成科(トワイライトコース・ナイトコース)

 学生の皆さまの通学における安全確保のため臨時休講となりました。
 ご不明な点は、本校舎教務課までお問い合わせください。 TEL : 03-3205-1611

【休講のお知らせ】国家試験受験対策コース 社会福祉士・精神保健福祉士 2016/08/22
 社会福祉士国家試験受験対策コース
 精神保健福祉士国家試験受験対策コース

台風9号に伴う悪天候のため、本日8/22(月)は臨時休講となります。
 高田校舎 TEL : 03-3982-2511


<保健医療サービス 練習問題>
問題11 診療報酬の額を定めた診療報酬点数表は, 中央社会保険医療協議会が厚生労働大臣に諮問して,その意見をもとに定めることになっている。

問題12 診療報酬は,中央社会保険医療協議会の審議を踏まえ厚生労働大臣が定めることとなっている。

問題13 診療報酬は,いわゆる定額払い制が基本であるが,近年では一部に出来高払い制が導入され,その対象は拡大傾向にある。

問題14 公費負担医療制度における医療費については,例外なく医療保険の診療報酬とは別個の算定方法が用いられる。

問題15 特定療養費制度の高度先進医療や差額ベッドの場合には,保険医療機関は診療報酬によって算定される額以外の料金を患者から徴収することができる。

問題16 診療報酬は,厚生労働大臣の諮問を受けて中央社会保険医擦協議会が審議・答申し,国会が定めることとなっている。

問題17 日本における診療報酬は基本的に出来高払い制である。

問題18 医療保険と老人保健以外で,国庫負担によって行われている医療保障の仕組みを公費負担医療という

問題19 公費負担医療にかかる医療費は,例外もあるが,基本的には医療保険の診療報酬点数表に基づいて算定されることになる。


児童や家庭に対する支援と児童 家庭福祉制度 練習問題 中級
社会福祉士国家試験受験対策web講座 専門科目


問題1 民生委員・児童委員に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい

1 児童委員は、都道府県民生委員・児童委員推薦会の推薦にもとづき、都道府県知事が委嘱する。
2 主任児童委員は、児童委員活動要領によれば、主任児童委員としての本務に支障がない限り、生活福祉資金貸付業務や老人世帯への訪問活動に積極的に協力しなければならない。
3 児童委員は、地域住民の実情把握と記録、相談・援助、児童健全育成の地域活動、連絡通報、児童虐待への取り組みなどの活動を行う。
4 民生委員・児童委員の相談支援件数は年間約900万件(平成14年度)であるが、このうち、児童に直接関係する相談がほぼ半数を占めている。
5 主任児童委員は,児童福祉サービスを提供する者の連絡調整,他の児童委員に対する助言,指導を行う専門委員で,民生委員推薦会が児童委員経験者の中から推薦し,それに基づき都道府県知事が指名した者がその任に就くことができる。

民生委員法

児童福祉法

問題2 「児童の権利に関する条約」第3条第1項の条文の空欄Aに該当する語句として,次のうち,正しいものを一つ選びなさい

 児童に関するすべての措置をとるに当たっては,公的若しくは私的な社会福祉施設,裁判所,行政当局又は立法機関のいずれによって行われるものであっても,「 A 」が主として考慮されるものとする。

1 親からの分離禁止
2 児童の最善の利益
3 児童の意見
4 親を知る権利
5 親の第一次的養育責任

*解答と解説:児童委員 児童健全育成 要保護児童通告、民生委員、
主任児童委員 「主任児童委員の設置について」(厚生省通知,平成5年児発283号)、
児童の最善の利益、「児童の権利に関するジュネーブ宣言」
児童の権利に関する条約・抜粋 国際連合「児童の権利に関する委員会」、
児童の世紀 エレン・ケイ(Key, E.)
 養子縁組とは 記事の下方をクリック


精神疾患休職の教員53人 15年度の佐賀県内
2016/04/26 10:27 【佐賀新聞】

引用「多忙、クレーム対応要因うつ病などの精神性疾患で病気休職した佐賀県内の教員は2015年度53人(速報値)に上り、過去10年で最多だった前年度と同数の高い水準だった。多忙化や保護者からのクレーム対応などが原因とみられ、県教委は相談体制を充実させ、早期発見や職場復帰などを支援していく」
引用ここまで

ギャンブル依存症が増加傾向
2016/05/09 09:25 【佐賀新聞】

引用「佐賀県でギャンブル依存症の受診者が目立ってきた。厚生労働省の依存症治療拠点機関の指定を受ける肥前精神医療センター(神埼郡吉野ケ里町)では2015年度の受診者が17人で、前年度の9人からほぼ倍増した。県精神保健福祉センター(小城市)への相談も絶えず、「増加傾向にある」と危惧する関係者もいる」引用ここまで


当ブログ筆者執筆の新刊
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題 依存症と生活困窮(pp.171-178)
<概要>
 簡易宿泊所街「寿町」の精神科診療所におけるアルコール依存症と薬物依存症患者の支援の実践から、回復を図るグループワークや相談援助の課題等を考察した。
 生活保護を受給し簡易宿泊所に居住するアルコール・薬物依存症患者の回復の鍵を握るものとして、レジリアンスを挙げた。具体的には失敗を繰り返しても援助者と繋がり続け、危機を回避するための協働や、訪問やグループワーク等による社会的孤立を防ぎ、全人的な支援の持続が有効であると論じた。

平成28年度 社会福祉士・精神保健福祉士全国統一模擬試験

当ブログ筆者が報告を行います お知らせ
第46回全国社会福祉教育セミナー2016 会場 淑徳大学 「ソーシャルワーク教育の新たな発展をめざして」
分科会第4 『一般・短期養成施設や通信課程におけるソーシャルワーカー養成の現状と課題(仮)』2016年10月30日

コーディネーター: 空閑浩人(同志社大学)
発題者: 山本由紀(上智社会福祉専門学校)
     明星明美(日本福祉大学福祉経営学部 通信教育)
     関屋光泰 (日本福祉教育専門学校)
主催 日本社会福祉教育学校連盟 日本社会福祉士養成校協会 日本精神保健福祉士養成校協会


福祉施設職員のメンタルヘルスの支援 職員のストレスマネジメントと施設のリスクマネジメント 当ブログ筆者の論文 抜粋 リンク

<当ブログ筆者の論文>
当ブログ筆者の論文 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月
ISSN 0919-2034

 東京都による福祉施設職員の実践を支援する研修プログラムとして、開発し、実施を継続している。
 福祉施設職員のストレスケア、燃えつき予防を支援するために、この研修プログラムを開発した。職員のメンタルヘルスの不調等の課題は、実践に影響し、施設にとって支援の質の低下に繋がる。職員のストレス・マネジメントは、施設のリスク・マネジメントでもある。この研修は、離職を防ぐメンタルヘルス対策のみならず、サポーティブな職場づくり、質の高い実践の持続をも視野に入れ、開発した。各施設において実施し、現場からのフィードバックを活かし、プログラムの更なる改善を図った。

貧困問題と相談援助 当ブログ筆者の講演 音声記録の一部を公開中

*解答と解説 下記をクリック

More*解答と解説:児童の権利に関する条約・抜粋、児童の世紀⇒⇒⇒
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相談援助の基盤と専門職 前期第13回講義レジュメ概要1
 当ブログ筆者(本校専任教員、社会福祉士)が、社会福祉士養成学科にて、2016年7月に講義            
<この記事は、ダイジェスト版と講義当日の補足。レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


ソーシャルワークの歴史 相談援助の形成過程Ⅰ
1節 ソーシャルワークの源流 
1 ソーシャルワークの前史 

・イギリスにおける救貧院(10世紀頃から)
 修道院に付設。

*社会変動に伴う対応
・エンクロージャー
 耕地の牧場への転換、「羊が人間を食う」-貧農の離村、貧困化。
 羊毛とその取引は、農民(貧農)から耕作地を奪い、牧羊に転換が図られた。貧農たちは、土地を離れ、都市に流入することを余儀なくされた。

<初期の救貧の法制>
 16世紀になり、住居を喪失した貧民が増加した。農地の囲い込み(第一次)、自営農家(ヨーマン)の減少、食糧不足等の影響があった。
 ヘンリー8世の王令、1531年の王令、1536年、1572年 略、当日の講義にて解説。

<ヘンリー8世 [1491~1547]在位1509~1547>
 結婚問題を契機に、イギリス国教会を設立、ローマカトリック教会から独立した。また、修道院を解散した。
 修道院は、貧民にとって避難場所であったため、その解散は慈善活動への影響が大きかった。また修道院の解散が引き起こした混乱は、人々の価値観にも影響をもたらした。

・総じて、中世の社会システムの変化によって、影響を受けたと言えよう。
 封建制度は、身分、階層の強固なヒエラルキーが構築されていたが、領主等は、自分たちの土地の農民の保護も担っていた。

*エリザベス救貧法の完成 (1601年)
<ポイント>
・労働能力の有無を基準に、①有能貧民、②無能力貧民、③児童に分類し、就労を強制したり、教区徒弟として送り出した。救貧法に基づく制度は、教区ごとに救貧税を徴収して救貧事業を行うものであった。

<解説>
 都市に流入した住居喪失貧民の増加などにより、イギリスではヘンリー8世の救貧立法、各地方の個別の救貧行政が行なわれていたが、手に余る教区・都市も出始めていた。
 そこで1601年、「エリザベス救貧法」として知られる救貧立法の集大成がなされた。 略、当日の講義にて解説。

<補足>
◎エリザベス救貧法は当時の公的救済制度の基本法。
 教区を救貧行政の単位とし,治安判事の監督のもとで,貧民監督官が貧民の保護・監督にあたり,費用として救貧税の課税・徴収を行った。
・エリザベス救貧法の特徴は、国家単位での救貧行政という点にあり、中央集権化が図られた。貧民の待遇は抑圧的(収容と強制労働が基本)であり続けた。

<救貧法体制>
枢密院
 治安判事
 貧民監督官は、貧困層の救済を行い、貧困層の監視者でもあった。 略

*エリザベス1世[1533~1603]
 イングランド女王。在位1558~1603。イギリス国教会を確立、スペインの無敵艦隊を破って海外発展を果たし、イギリス絶対主義の最盛期を築く。

清教徒革命、ピューリタン、王の処刑(1649年)
王政復古 1660年
名誉革命 168年ウィリアム3世、権利宣言と権利章典

・17世紀初めに一応の完成をみたイギリスの救貧法は,時代の変遷により改正を経ながら,その後300年余り,20世紀前半まで存続した。 第21回社会福祉士国家試験問題
・エリザベス救貧法(1601年)は,救済の対象者を,労働能力のある貧民,労働能力のない貧民,親が扶養できないとみなされる児童の3つに分類した。


1722年、ワークハウステスト法の成立

 労役場で労働能力のある者に作業をさせる方法がとられた。作業資材を提供した。
◎救貧法による救済は労役場への収容に限定されることとなった。
・労役場は、ときに健常者と病気を持つ者を分け隔てなく収容し、院内での伝染病の集団感染もおこった。こうした劣悪な処遇から脱走を試みる貧民はあとを絶たなかった。貧困問題の根治には至らなかった。
・施設収容による保護=院内救済。
・一括して施設へ収容=混合収容。

*産業革命:1733年「飛びひ」発明(紡績機械の発達の始め)。1765年、蒸気機関発明。

1782年 ギルバート法制定

 有能貧民の雇用斡旋や院外救済の実施。労役場は労働能力のない貧民の収容施設となった。労働能力ある貧民に仕事の世話と就業までの賃金不足分を補充した。労役場中心の救貧立法から院外の居宅保護(院外救済)への転換を促した。
・ギルバート法(1782年)は,労働能力のある貧民に対して,労役場以外の場である在宅での救済を認めた。<第18回社会福祉士等国家試験出題>

1795年 スピーナムランド制度
 労働貧民の賃金補助制度である。食糧価格が上昇し、労働者の実質賃金が下がったとき、扶養家族数に応じて不足分を給付した。一揆(暴動、内乱)の危険があり,賃金補助制度が行われた。1834年まで続く。
・スピーナムランド制度(1795年)は,働いている労働者や失業者を対象として,パン価格と家族数にスライドして定められた最低生活水準を設定して,その基準に満たない分を救貧税から手当として支給するものであった。<第18回社会福祉士等国家試験出題>

・スピーナムランド制度は、ベーシック・インカムのさきがけの一例との位置づけもある。
 略、当日の講義にて解説。

1798年 マルサス『人口の原理』 An Essay on the Principle of Population
 イギリスの新救貧法の思想的根拠は、マルサスの『人口の原理』(1798年)に置かれ、有効な貧困対策は、人口抑制策以外にはないとするものであった。
(人口の増加と食糧増産。予防的人口抑制)

1834年、新救貧法(改正救貧法)の成立 
 内容は、①救済水準を全国均一とする、②有能貧民の居宅保護を廃止し、救済をワークハウス(労役場)収容に限定する、③劣等処遇の原則の明示。

◎劣等処遇の原則 principle of less eligibility
 救貧法による救済対象となる貧困者の生活水準とは,労働して自活する最下層の労働者(ワーキングプア)の生活よりも劣った、低いものでなければならないとする原則である。
 これは、劣悪な処遇によって,救済を受けることを自発的に躊躇させること,救済を受ける貧困者の数を制限し,救貧事業に要する費用を節約しようとする意図もあった。救貧法のへの批判  略、当日の講義にて解説。

<社会福祉士等国家試験出題実践:救貧法>
・改正救貧法(1834年)による救済を受ける者は,最下層の独立自活している労働者の生活水準よりも実質・外見ともに低いものでなければならないとされた。第18回社福
・イギリスの改正救貧法(1834年)の原則 - 中央集権的で効率的な救貧行政を目指し,行政水準の全国的な統一を原則とした。  第21回社会福祉士国家試験問題


*ワーキングプア
 働く低所得層である。不安定な就労を行う人々の貧困問題ともいえる。

*今日の貧困、生活困窮とは
 貧困とは、複合的な生活問題であると考えられる。それは、失業等の要因によって経済的困窮に陥り、その影響により、医療や教育、住宅等の社会サービスの利用が困難になり、健康悪化や教育格差、不安定居住の生活問題を生じ、虐待やアルコール依存症等の個人や家族の病理とも言える問題をも併発する傾向がある。逆に、個人の病理が契機となり、失業し経済的困窮を招くこともあるだろう。このような貧困を巡り、諸問題が重層化する傾向がみられる。 略、当日の講義にて解説。

<続く>


当ブログ筆者が報告を行います お知らせ
第46回全国社会福祉教育セミナー2016 会場 淑徳大学 「ソーシャルワーク教育の新たな発展をめざして」
分科会第4 『一般・短期養成施設や通信課程におけるソーシャルワーカー養成の現状と課題(仮)』2016年10月30日

コーディネーター: 空閑浩人(同志社大学)
発題者: 山本由紀(上智社会福祉専門学校)
     明星明美(日本福祉大学福祉経営学部 通信教育)
     関屋光泰 (日本福祉教育専門学校)
主催 日本社会福祉教育学校連盟 日本社会福祉士養成校協会 日本精神保健福祉士養成校協会


福祉施設職員のメンタルヘルスの支援 職員のストレスマネジメントと施設のリスクマネジメント 当ブログ筆者の論文 抜粋 リンク

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<保健医療サービス 練習問題>
問題1 1か月当たりの自己負担が一定額を超える部分は償還されるという高額療養費制度において、その金額は,被用者保険と国民健康保険とで異なっている。

問題2 高度先進医療や一定の医療について特定療養費制度があり,基礎的療養部分は保険給付以外の部分は本人負担とされている。

問題3 健康保険組合は,法定給付のほかに付加給付を実施することができる。

問題4 医療サービスについては,被保険者は医療機関からサービスそのものを受けるという現物給付が原則である。

問題5 医療機関に支払われる診療報酬の額は,厚生労働大臣によって定められている。

問題6 高額療養費制度の仕組みは,被用者保険(健康保険)でも国民健康保険でも同じである。

問題7 高度先進医療,特別の擦養室への入院,特殊な材料を使用した歯科治療等にかかった費用の,その一定割合は特定療養費として現物給付される。

問題8 医療保険の給付は,診療報酬の仕組みに基づいて給付することが義務づけられた法定給付と,これに上乗せして保険者が自らの裁量によって行う付加給付がある。

問題9 日本の医療保険の給付(療養の給付)は,原則として現金給付(償還払い)である。

問題10 現金給付とは、患者に対して医療サービスを直接行うのが基本である。



障害者に対する支援と障害者自立支援制度 練習問題 中級
<社会福祉士・精神保健福祉士共通科目受験対策講座web>

問題1 障害者運動及び民間活動に関する次の記述のうち,正しいものを2つ選びなさい

1 1970年代に入り,アメリカの自立生活(Independent Living)運動は,重度の身体障害児をもつ親の会の活動として出発し,発達保障という考え方を提唱した。
2 我が国における精神障害者の家族会の全国組織は,1940年代後半に設立されたが,精神障害者本人による全国組織はまだ設立されていない。
3 1950年代に,知的障害児の親の会として出発した全日本手をつなぐ育成会(当時は,全日本精神薄弱児育成会)は,現在では知的障害者の本人部会を設けている。
4 我が国における小規模作業所づくりは,1980年代から精神障害者の自主運営活動として始まったが,1990年代に入り,知的障害者や身体障害者の作業所づくりが始まった。
5 障害者インターナショナル(DPI)は,1981年の国際障害者年を契機に設立され,身体障害にとどまらず知的障害や精神障害等様々な種類の障害のある人が活動する場となっている。

問題2 国際生活機能分類(ICF)に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい

1 2001年の国際生活機能分類(ICF)において、生活機能は「心身機能・身体構造」,「活動」,「参加」から構成され,背景として環境因子,個人因子の各要因の、相互作用モデルが採用された。
2 国際生活機能分類(ICF)における「活動」とは、日常生活動作だけでなく様々な生活行為である。
3 国際生活機能分類(ICF)で介護者は、背景のうちの「個人因子」に含まれる。
4 国際生活機能分類(ICF)の環境因子には、他の人々の社会的な態度による環境の持つ影響力が含まれる。
5 国際生活機能分類(ICF)の活用で、生活機能や疾病等の共通理解が進むと期待されている。


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精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題 依存症と生活困窮(pp.171-178)
<概要>
 簡易宿泊所街「寿町」の精神科診療所におけるアルコール依存症と薬物依存症患者の支援の実践から、回復を図るグループワークや相談援助の課題等を考察した。
 生活保護を受給し簡易宿泊所に居住するアルコール・薬物依存症患者の回復の鍵を握るものとして、レジリアンスを挙げた。具体的には失敗を繰り返しても援助者と繋がり続け、危機を回避するための協働や、訪問やグループワーク等による社会的孤立を防ぎ、全人的な支援の持続が有効であると論じた。

平成28年度 社会福祉士・精神保健福祉士全国統一模擬試験


<お知らせ>
 当ブログ筆者(社会福祉士養成学科 学科長 社会福祉士、精神保健福祉士)が、社会福祉士=「医療ソーシャルワーカー MSW」の仕事の実際を説明します。
 私自身、社会福祉士として医療機関に勤務し、相談援助やグループワークを約20年間、実践してきました。
 また毎年、当校の社会福祉士養成学科卒業生の20%程が、医療機関に、医療ソーシャルワーカーとして就職していきます。
 下記の9月4日オープンキャンパスで、筆者が事例も交えて、はじめての方にも分りやすく解説します。

 医療ソーシャルワーカーの仕事 オープンキャンパスミニプログラム
 9/4(日)13:30から16:00 日本福祉教育専門学校 本校舎 高田馬場駅から1分

 社会福祉士養成学科(1年) 社会福祉士養成科(夜間1年)〔トワイライトコース・ナイトコース〕
 

*解答と解説:発達保障の理論 糸賀一雄 療育実践 適応・順応訓練、
小規模作業所 共同作業所 無認可作業所,地域作業所 アクティビティ、
全日本育成会 インクルージョン 自己決定 家族支援、自立生活運動とは
 下記をクリック

*解答と解説:国際障害分類、ICF(国際生活機能分類)、
肢体不自由 脳性麻痺 中途障害、脊髄損傷 自律神経機能障害、
現実見当識訓練(Reality Orientation:RO) 教室ROとは 下記をクリック


More*解答と解説:発達保障の理論、小規模作業所、全日本育成会、自立生活運動とは⇒⇒⇒
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当ブログ筆者が報告を行います お知らせ
第46回全国社会福祉教育セミナー2016 会場 淑徳大学 「ソーシャルワーク教育の新たな発展をめざして」
分科会第4 『一般・短期養成施設や通信課程におけるソーシャルワーカー養成の現状と課題(仮)』2016年10月30日

コーディネーター: 空閑浩人(同志社大学)
発題者: 山本由紀(上智社会福祉専門学校)
     明星明美(日本福祉大学福祉経営学部 通信教育)
     関屋光泰 (日本福祉教育専門学校)
主催 日本社会福祉教育学校連盟 日本社会福祉士養成校協会 日本精神保健福祉士養成校協会


福祉施設職員のメンタルヘルスの支援 職員のストレスマネジメントと施設のリスクマネジメント 当ブログ筆者の論文 抜粋 リンク


相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第17回講義レジュメ概要
 当ブログ筆者(専任講師)が、社会福祉士養成学科にて、2015/8/5 に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>

7章2節 アウトリーチの方法と留意点 テキストP155~
<ポイント>

 アウトリーチの手法とは、支援を必要としている当事者と出会い、サービス提供システムに対する誤解を解き、支援の拒絶を解消することから開始する。
 アウトリーチには、包括的アセスメントが必要とされる。また、現場の援助者へのバックアップの体制も必要となる。

 事例:地域包括支援センターにおいて、生活問題を抱える高齢者やその家族に対して、アウトリーチの積極的な実施。

1 援助過程とアウトリーチの具体的方法 テキストP161
*孤立した当事者の発見

・クライエントレベルでの対応
 アウトリーチは、地域に出向き対象を発見する。対象を援助へと引き入れていく支援の方法、あり方である。

*諦めと無力を越えて関わる-アウトリーチの力
 支援に繋がっていない当事者は、自らの現状について諦めや無力感が強く、問題意識をもっていないか、解決の動機づけに乏しい場合もある。
 事例
 「これまでも相談しても何にもならなかった。曖昧な笑顔しか帰ってこなかった」
 「皆が当たり前に出来ていることだから、助けて欲しいなんて言ってはいけないのではないか。依存、甘えではないか」
 「このように困っているのは自分一人だけだ。誰にもこの悩みは分かってもらえない」
 「どんなに説明しても理解してもらえない」
 孤独、虚しさ、諦め、絶望のなかで疲れ、眠れぬ夜を過ごす。
 このような当事者に、支援を行おうとしている専門職や住民の声は届かない。

 専門職の側からのアプローチを行い、静かに呼びかけ続け、関わりを創ることから支援ははじまる。
 当事者も専門職の側も、問題をありのままに共に認識できることから問題解決へと繋がる。

 当事者と援助者との関係構築の出発点として、「顔と名前の分かる関係」、対面での関わりがある。人間対人間の信頼関係形成の入り口である。
 当事者が孤立した点と点の状態から、当事者と援助者との、また当事者相互の繋がりの構築を目指す。

・当事者にサービス利用への強い抵抗感がある場合もある。
 過去の否定的な被援助・拒絶体験や、サービス提供システムへの誤解から抵抗が生じていることもある。

・ワーカーは、これらの背景を理解し、受容的な対話により誤解を解き、問題解決の動機づけを高める働きかけを行なう。
 クライエントの、支援を求めることへの障壁を取り除く。
 このため、入口として、クライエントとの間に信頼関係を構築することが不可欠であるが、単に献身的にかかわれば実現するのではない


・トロッター(C.Trotter)は、「ワーカーとクライエントの役割をクライエントが理解するように支援すること(正確な役割の明確化)、社会的にみて望ましいと思われる行動をクライエントがとることを示し、賞賛や何らかの心理的報酬によって強化していくこと(向社会的価値のモデリングと強化)、クライエントが定義した問題の解決に協働で取り組むことなどが有効」。

事例:クライエントがワーカーに対し、「これまでの人とは違う」と実感することが、信頼関係を築くことを促進する。
 実践的には、何度も対象者のもとに通い、気にかけていること、全人的な共感と受容を行動で示す必要な場合もある。
 率直な言葉、訪問の繰り返しという行動で伝える。

 このような関係を継続し、クライエントが感じている問題に共感するスタンスが不可欠である。

*孤立・セルフネグレクトを脱け出すために、訪問というソーシャルワークの基本に立ち戻る
 人間は、困難によって、怒りや絶望のなか、他者との関わりを閉ざすこともある。根底にあるのは、他者への不信である。
 他者との関わりを怖れ、人間関係、社会から隠れているという側面もある。しかし、逃避、隠れることによって、生きていくことが出来ることもある。それは、間違いではない。
 しかし、関わりたい、近づきたいという、人間への希求も存在し、アンビバレントな内面の状態だと言えよう。
 人間は、他者との繋がりによって、自らの力と希望、現実との絆を取り戻すこと、自分の弱さを受け入れることも可能になる。

*緩やかなつながりを拠りどころへ 居場所を創るソーシャルワーク
 自分が強さを、力を持っていることに気づけない、信じられないことからも、劣等感は生まれる。
 一歩づつ誇りを回復していく途が必要だと言える。それは、人の集いのなかでこそ、支え合える。
 その居場所を創り、繋がりを深めていく支援が求められている。
 やがて繋がりは、生きていくことの、大きな困難、痛み、やりきれなさを相互に支え合う拠りどころに成長していく。

*生活困窮者、貧困、ホームレス支援におけるアウトリーチ
 従来、各地のホームレス、ドヤ街等の民間支援活動の三大領域として、
1.「炊き出し」と呼ばれる給食活動、緊急支援、
2.訪問・アウトリーチ活動、「夜回り」「パトロール」等と称せられる。アウトリーチ・安否確認、ホームレスへの嫌がらせ予防の為の巡回活動、
3.医療支援、相談活動 が継続されている。
 日本において、ホームレス支援における訪問(パトロール)が、アウトリーチ活動の初期の実践と言えるのではないか。
 アウトリーチにおいては、関わりのきっかけづくりとして、スープやお茶、ゆでたまご、ニュースレターを配布する団体もある。
 多くの場合、夜間に実施している。一部、行政機関から専門職への委託の場合、昼間に行われているものもある。


・システムレベルでの対応
・イギリスのケアマネジメント 略
 関連システムの、市民に対する広報が重要 略
・住民や関係機関による、ケース発見のネットワークを構築することも重要である。ケアシステム。
 具体的には、見守り活動等の小地域福祉活動が、インボランタリー・クライエントの早期発見・早期対応を可能にする重要な課題である。


*家族関係アセスメント
 ストレングスの発見、積極的な支持
・ライフストーリーの振り返り(一人一人)と、語りの促し-個人と家族の隠された歴史を語るということ。
 家族のなかで無かったことにされているエピソード
・家族の規範、価値観のモニター
・リフレーミング
・家族の課題の提供
・家族の行事や神話の見直し
 偽りの解決。
・気付きの促し
 直面を避けている痛み。

<社会診断>
・全体的に見てどうなのか
・家族全員と会うこと 
・結びつきの強弱-家族
・食生活・食習慣
 金銭管理-収入と支出
 住居―観察:トイレ、湿気、暗い部屋、過密、給水。
・飲酒問題
 退屈なだけの仕事(苦役)と、酒と賭博
 健康的な刺激を


・情報収集と包括的なアセスメントが必要である。情報とは、心理・社会的、過去、内的世界の理解をもたらす情報などである。
・クライエントの関係者によるカンファレンスを開き、情報の共有と、共通理解を図ることも有効である。

*モニタリング
・クライエントの家庭訪問(生活場面面接)は、生活の様子、戸外の都市環境、住宅の物理的環境、近隣関係の把握に有効である。クライエントの本心も語りやすい。
・インフォーマルな協力がある場合は、訪問時に訪ね、情報収集と、負担への配慮をする。
 インフォーマル支援と、人間関係の維持のために必要である。
・サービス利用を行なっている場合は、機関の担当者を訪ね、情報収集や協議を行なう。
 サービス提供の現場を訪ねることも有効である。

2 アウトリーチを行なうための留意点 テキストP164
<補足:訪問活動の理念>
・家族中心
 生活の基盤としての家族。家族のニーズを理解する。
・コミュニティ基盤
 地域社会における相互扶助。
・協働システム
 家族や地域住民との協働。


*アウトリーチを可能にする要因 テキストP164
 座間によるアウトリーチを可能にする要因
①職員に対する要因
アウトリーチの必要性に対するワーカーの認識・力量、職員体制の課題。
②サービスに関する要因
クライエントの個別性に合わせた工夫、柔軟なサービス提供。
③組織的要因
ワーカーが資源活用に関する実質的な権限をもつ、他機関と積極的に連携をとる。
④地域の状況
ワーカー・機関と地域との関係の構築。

*事例:地域包括支援センターの地域連携・地域づくりの活動
①広報活動:市民に相談機関の存在をアピールする。
②地域ケア会議の開催:関係者のカンファレンス実施。
③民生委員・児童委員、学区社会福祉協議会、各種関係機関等との連携
④出前講座、相談会の実施
⑤社会資源調査と情報発信
⑥実態把握活動


*アウトリーチ活動を行なうワーカーのバックアップ体制
 略
・アウトリーチを正当な業務として認める管理者・機関の姿勢が必要である。
 略
<補足>
・アウトリーチを実施できる体制の整備は、機関・施設の運営管理の課題である。


<前回レジュメの補足>
7 ネットワークと連携  テキストP152

 ケアマネジメントの導入以降、サービス担当者のチーム体制、関係機関のネットワーク構築が一般的となってきている。
 地域の問題解決・対応能力として、ネットワークの充実の必要性がある。ソーシャル・サポート・ネットワークの構築、関係機関との連携協力体制を強化することなどが含まれる。

<補足:ネットワークの構築>
 サービス担当者のチーム体制、関係機関のネットワーク構築 

 コミュニティワークは,社会資源の開発の技術として大きな役割を発揮してきた。
 今後も,福祉施設・団体・機関、住民活動などの連携・調整機能,サービスの開発機能を発揮することが求められている。
 「ネットワーク」とは、実践を行なう際に連携したり,組織間のネットワークを構築していくということを指す。
 ソーシャルワークにおいては、問題の改善を援助するにあたって,ひとつの組織による相談援助やサービス提供だけでは効果的でないことは少なくない。
 効果的な援助を行うために,関連する団体間のコミュニケーションを促進し 、て協働するネットワークづくりが必要である。

 しかし、ネットワークには困難が伴う。
 組織間の特性、活動の経緯、方針、メンバーの問題意識、支援方法の違い等が存在する。ネットワークの維持には力量が問われる。
 テーマによる緩やかな連合、得意分野の活用という課題。
<補足:地域への取り組み>
・住民の課題、共通の関心を確認するために地域社会や住民のニーズアセスメントを実施する 。
 地域福祉活動への住民の参加の促進、その効果的な方法の検討。
住民の主体的かつ積極的な参加-住民自身の利益になる変化をもたらす活動。
・地域の活動が民主的に進められるよう、育てる。ルールづくり(意思決定)、役員の構成。
・住民との頻繁な接触、コミュニケーションの促進。
 住民との話し込みからはじまるコミュニティワーク。
 地域の特性、住民を理解する。情報を集める。調査の実施。
・住民相互による支援を発展させ、維持する。


・フォーマル,インフォーマルシステム,政策,経済が,個人や家族,コミュニティに影響を及ぼす。
 住民の生活に影響を及ぼす地域社会の特徴的な要素とは,交通システム,公衆衛生,安全,資源の利用しやすさ,公平性,地域社会の健康の質,教育や社会サービスなどである。
 地域社会からの、個々の住民の生活への影響の検討、相互の助け合い(品物やサービスの交換)。
・フォーマル,インフォーマルな組織を体系化するための基盤(地区のクラブ,PTA、寺・神社・教会等 )
・住民が活躍できる場
・地域社会や近隣におけるストレッサー

・社会調査の技術が求められる
 多様な支援者を募る。


<相談援助の基盤と専門職 前期講義のキーワード集1>
 ソーシャルワークの価値
 ソーシャルワーカーの専門性、現代の社会福祉士に求められる専門性
 支援のための知識
 社会福祉士及び介護福祉士法における位置づけ
 ニーズ・ニードの定義
 社会福祉における「相談」
 社会福祉士の資格の特性
 ソーシャルワークの使命
 Z.T.ブトゥリム(川田誉音訳)『ソーシャルワークとは何か』川島書店
 QOL  quality of life
 ソーシャルワークを構成する要素
 ディーセント‐ワーク
 地域包括支援センター
 生活困窮者自立支援法が意味するもの
 自尊感情の貧困

 「ハード福祉=社会福祉制度」と、「ソフト福祉=ソーシャルワーク」
 ソーシャルワークの根源的な課題
 自己決定
 精神保健福祉士の役割と社会福祉士との協働
 精神保健福祉士法(平成9年 法律第百三十一号)
 精神保健福祉士の専門性
 ソーシャル・サポート・ネットワーク
 セルフヘルプ・グループ(自助グループ)
 アルコホリクス・アノニマス AA
 アルコール依存症の概要
 スティグマ
 福祉教育

 全人的なニーズの捉え方と支援のあり方
 マイノリティとソーシャルワーク
 補充関係 メイヤロフ
 孤独死
 深刻な問題や課題の顕在化
 ソーシャル・インクルージョン
 子育て支援
 多問題家族
 貧困の世代的再生産(世代間連鎖)
 引きこもり・ニート
 DVのサイクル
 虐待  試し行動、愛着行動
 拒否的 インボランタリークライエント
 超高齢・少子社会
 公助、共助、自助

 コミュニティづくり
 社会福祉協議会
 コミュニティソーシャルワーカー
 利用者の価値観と支援の困難
 ネットカフェ難民
 協同労働 ワーカーズ・コレクティブ
 生活保護制度
 生活の主体
 コミュニティ(地域)・ケア
 施設ケア
 レジデンシャル・ソーシャルワーク(residential social work)
 施設の社会化
 施設症 institutionalism
 ネグレクト
 子ども虐待の定義
 ユニットケア
 大舎制,中舎制,小舎制,
 学校(スクール)ソーシャルワーカー
 障害者の地域生活支援
 自立生活思想
 ピア・カウンセリング
 福祉コミュニティ
 小地域ネットワーク活動(小地域福祉活動)
 チームアプローチ
 フォーマルサポート
 ホリスティック
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<当ブログ筆者の論文>
当ブログ筆者の論文 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月


<ブログ記事 バックナンバー>
当ブログ記事バックナンバー 福祉施設職員研修



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