児童福祉施設の運営管理のポイントとは?設備や職員配置基準について
児童福祉施設の「運営管理」とは、支援の質の向上と組織の目的達成のための技術。地域住民のニーズに合わせた社会貢献活動も求められています。
この記事では、職員研修や保育所の設置主体の多様化、児童福祉施設の設備及び運営に関する基準などについて概説します。
【はじめに:福祉施設の「運営管理」とは】
・「運営管理」とは、社会福祉機関・施設が、支援の質の向上を図り、組織の目的を果たすための運営の技法である。
また地域住民のニーズの変化に対応する組織活動。
・近年では社会福祉施設・機関の連携・協力、運営への市民参加と、サービスの市民開放を図る運営管理が求められている。
サービスを提供するために協力体制をつくりあげ、それを持続させるよう人々がともに働くプロセスである。
*非営利セクターの特徴
①非営利で自治的であること
②サービスの組織活動が独自性、先駆性、創造性に富む
③国家との関係は代理人ではなく、パートナーである
・職員研修は OJT(職務を通じての研修)
OJTはOn-the-Job Trainingの略で、仕事中に現場で実際に経験を積みながら、職務上のスキルを習得するトレーニング方法のことを指す。
OFF-JT (Off the Job Training 職務を離れての研修)
SDS(Self Development System 自己啓発援助制度)で行なう。
*保育所の設置主体が多様化した背景
2000年(平成12年)度に規制緩和が行われ、保育所の設置主体の制限が撤廃された。
株式会社やNPO等、市町村や社会福祉法人以外の主体によって保育所が設置されるようになった。
児童福祉施設の設備及び運営に関する基準
入所児童の健やかな成長、権利を保障し、適切な保護、自立支援・指導等の実施が求められる
児童福祉施設の「最低基準」のあり方が大きく変化した。
2012年4月より「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」に変更された。
施設長にかかわる資格要件の明確化や研修の義務化などが規定された。
*主な児童福祉施設の職員配置基準 テキストを参照
4. 安定した生活環境の保障
子どもたちの自立支援を目的とした社会的養護施設の運営管理の必要性
健康管理と衛生管理
子どもの健全な発達を保障するうえで、健康の保持に努めることが重要となる。
入所前に子どもの健康診断を行うことが義務づけられている。病歴や予防接種の有、無、施設入所前に利用していた医療機関など把握する。
危機管理と安全管理
社会的養護に関する施設に入所する子ども(多くは被虐待児童)は、安心して生活できる空間と人間関係が必要となる。環境の安定を図ると同時に、安全の確保が重要である。
定期的に施設、の設備の保守点検作業の実施が求められる。
1. 社会福祉法における児童福祉法関連事業の経営に関する規定
児童福祉法に規定されている施設を経営する事業は、あわせて社会福祉法で社会福祉事業として位置づけられている。
社会福祉事業は、社会福祉法に列挙されている。
適正な実施の確保が図られなければならない
福祉サービスの提供体制:社会福祉事業者による福祉サービス提供の原則
社会福祉法人は、社会福祉事業を行うことを目的として、社会福祉法に定められたところにより設立された法人である。
2. 児童福祉施設の運営主体としての社会福祉法人
第1種社会福祉事業:原則として地方公共団体もしくは社会福祉法人が経営する。
第2種社会福祉事業:公的規制の必要性が低い事業のため、経営主体に関する制限は設けられていない。
社会福祉法人の組織運営
*社会福祉法人の規定
例えば:業務の決定は、原則として理事会で行い、施設長の任免、事業計画の承認・決定、財産の管理なども行う。
・子どもの権利擁護が運営の中心におかれているかを常に確認していく責任がある。
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by yrx04167
| 2023-01-31 08:26
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