ソーシャルワーク演習(相談援助演習) レジュメ概要
 学部にて、大学3年生対象 当ブログ筆者の講義

<相談援助 面接技術2>
3.コミュニケーション 言語・非言語
 コミュニケーションとは、記号などを媒介して,意思や意味のある事柄を相互に伝え合い,理解しあうこと である。
 クライエントとの専門的な援助関係を深める為に、継続的なコミュニケーション、信頼関係を築くことが必要である

*コミュニケーションには以下のような特徴がある。
・「言語コミュニケーション」と「非言語コミュニケーション(=表情、視線、態度、うなずきなど)」。
・言語のコミュニケーションは、共感のもとに、感受性をめぐらしながら理解することに努める。

*観察の重要性 非言語(ノンバーバル)コミュニケーション
・観察は、面接において、クライエントが非言語的に発しているメッセージを読み解く技術である。
 観察について、フロレンス・ナイチンゲールは、「看護は、観察にはじまり、観察に終わる・・・生命を守り健康と安楽とを増進させるためにこそ、観察をするのである」と述べている『看護覚え書 』。


*非言語的コミュニケーション行動による援助技法の例-相互性
①共感性:肯定的な頭のうなずき,顔の表情、まなざし。
②尊敬:クライエントと時間を共有する,全身を傾けて向き合う。率直な配慮。
③思いやり:笑顔,接近、親しみやすさ 。
④純粋性:言葉と非言語行動の一致性(一貫性)。真実性。
⑤具体性:話の内容を図示したり,身体動作を用いて明確化する,明確かつ適度の音声。
⑥自己開示:冷静な表情で真剣に自己を語る姿勢。
⑦直面化:冷静な(自然な) 声の調子
⑧即時性:その場その瞬間に熱中する姿勢

・観察の能力を高めるためには、クライエントの顔の状態、呼吸のスピード、目の動き、まばたき、声のトーン・スピード、口元などを気をつける。
 クライエントの姿勢・動きなど。

*後光効果(hallo effect)
 視覚から得られる情報は,観察者の主観的評価が入りやすいため,過小評価,もしくは過大評価する可能性がある。自覚が必要である。
 つまり、外見上の好印象、もしくは警戒心をもたらす外見。見えることよりも、見えないものに価値をおく。

・クライエントのストレッサーを探る
 ストレッサーとは、ストレスを引き起こす因子となるもの。

・観察によって得られた情報を、全体的に、総合的に把握していく。問題の本質を把握するために、収集した情報を検討する 。
 全人的、生活の全体を捉える多面的な視野=援助者の視野の広さが求められる。
 具体的な関わりを行ないながら、観察は進められる-関与しながらの観察。


4 面接・コミュニケーション技法1
<アイビーのマイクロカウンセリング「かかわり行動」を参考>
1) 視線を合わせること-援助者の視線

・文化にあった視線の合わせ方をする。
 クライエントを凝視するのではなく,自然で暖かい視線が求められる。

*アイコンタクト
 日本人の場合,目のやり場や捨て場がある程度、用意された方が話しやすいことが多い 。
 初回面接時は、施設のパンフレット等があると、クライエントは目のやり場に苦慮せずに済む。

 座る位置も真正面より少し斜め横に位置する方が落ち着くことが多い。

2)身体言語に気を配る-援助者の姿勢
・自然体、オープンスタンス

 クライエントが安心して話ができるように,援助者は適度にリラックスし,少し前かがみになって関心を向けている姿勢を伝える。足や腕を組む等,知らないうちにでてしまう場合があるので注意が必要である。動作も相手への自然、率直な尊重が望ましい。

3)声の調子-言語による応答
・自然体で話す。分かり易く、ゆっくりと話す。

 クライエントの聴力については、確認を要する。必要に応じて、筆談等の手段も用いる。
・援助者が受容・理解・共感していることは、相手に伝える必要がある。
・クライエントの語りへの肯定的な応答が必要である。

4)言語的追跡
・暖かく豊かな調子で,クライエントの話の中から話題を進め,不用意にさえぎらず,傾聴する姿勢が基本である。
 援助者の側からは、話題を飛躍させてはならない。

・相手の話し方や状態、呼吸などに、援助者側が適応することも有効である。
 相手の話し方を合わせるとき、話し方のスピード、声の大小、音程の高低、リズムなどに注意する。

*参加型コミュニケーション、相互性
 平等―当事者はワーカーから学ぶが、ワーカーもまた当事者から学ぶ。相互性、対等な援助関係のあり方。
・クライエントが語ることを促進し、更に引き出し、妨げないことが最重要な課題である。
 クライエントの語り、そのことばを途中でさえぎって援助者の意見をのべたり,質問したりしないように気をつける。

・クライエントも援助者も双方が、互いを必要としている。面接とは出会い、つながりを創る場でもある。つながりの場を必要としている孤独な人々のために、ソーシャルワークは存在する。
 相談援助の場において、クライエントと援助者が共に、障壁を取り払い、受け容れあう新しい心、共生の力が必要である。

・世界の現実、日常に押しつぶされない心と、主体的に生きる力とも言えよう。
 自分の生き方を選ぶこと、どのようにしたいかの方向性がはっきりしないままでは、生活に根を下ろす生き方は、困難であるだろう。
 相談援助とは、クライエントの主体的な生き方を支え、自由な選択、本人が決定するプロセスを支える場、技術でもある。


・援助者側、機関の提供できることとできないことを明らかにし,できるかどうかわからないことを,簡単に約束しないようにする。

*最小限度のはげまし
・うなずき,相槌などで,相手の話しを促す。援助者がクライエントと共に存在し、肯定し、話を続けるべきであると促すこと。
・援助者が、クライエントにその話を傾聴し、受容している姿勢を示す1つのしるしである。また、クライエントに話し続けるよう促し、語ることを支え、励ますためである。
 うなずき等、反応を示しながら聞くことで、傾聴しようとする援助者の意思が伝わり、相手も話しやすくなる。
・非言語的な「最小限度のはげまし」とは、視線をあわせ、興味を持ち聴いていることを示すために上体をすこし前に傾けること、うなずく(首を縦に振る反応)等である。
 うなずきが相手の話の腰を折る危険性は少ない。
 援助者が無表情、緊張し過ぎる、動きが大げさになり過ぎてはならない。

・言語的な「最小限度のはげまし」は、クライエントに共感を表現するものである。
  1.「なるほど」「そうですか」「ええ?」「そう?」「それで?」「それから?」
  2.1語または2語のくり返し。
  3.「もっと続けて話してください」
  4.「うむむ……」「うーん」
  5.クライエントが話をした文章の最後の数語をそっくりくり返す。


・頻繁すぎるとわざとらしくなり、相手の話の腰を折ることにもなる。
・沈黙も有効に活用する。援助者の応答をはじめる前に、援助者が数秒間待つことを意味する。クライエントに話をつづけさせたり答えさせたりするための時間を与える。

<面接技術 次回に続く>


当ブログ筆者が報告を行います お知らせ
全国社会福祉教育セミナー2016
分科会第4 『一般・短期養成施設や通信課程におけるソーシャルワーカー養成の現状と課題(仮)』2016年10月30日
主催 日本社会福祉教育学校連盟 日本社会福祉士養成校協会 日本精神保健福祉士養成校協会


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2017社会福祉士国家試験過去問解説集 第26回-第28回全問完全解説 日本社会福祉士養成校協会編集 中央法規出版
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<当ブログ筆者の論文>
当ブログ筆者の論文 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月


<当ブログ筆者の論文 最新>
「福祉施設職員のメンタルヘルスとリワークの支援」
日本福祉教育専門学校 研究紀要 55頁から73頁


<ブログ記事 バックナンバー>
当ブログ記事バックナンバー 福祉施設職員研修


ソーシャルワーク演習レジュメ 面接技術1 基本的態度 純粋性、構成要素、無際限性、沈黙とは 大学学部にて


第28回社会福祉士国家試験合格発表2016年 正答と合格基準 日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科 合格率84.9%62人合格 一般養成施設ルート(通学)合格者数全国第1位。

社会福祉士 国家試験受験対策コース 当ブログ筆者の受験対策講義

低所得者に対する支援と生活保護制度 練習問題 初級
*社会福祉士・精神保健福祉士共通科目 基礎
<この4月から学習を開始した受講生向き練習問題 入門編>


問題1 公的扶助制度の特徴に関する次の記述の空欄A,B,Cに該当する語句の組み合わせとして,適切なものを一つ選びなさい

  一般的に,公的扶助制度はセーフティネットとしての機能を持ち,最低限度の生活水準以下の状態に対して「 A 」にはたらく。また,我が国の生活保護法では,労働能力の有無や困窮の原因にかかわらず保護の対象とする「 B 」を採用しながら,「 C 」によってその要件を確認している。
   A     B           C
1 防貧的-- 一般扶助主義--資力調査(ミーンズ・テスト)
2 防貧的--制限扶助主義--所得調査(インカム・テスト)
3 救貧的--制限扶助主義--資力調査(ミーンズ・テスト)
4 救貧的-- 一般扶助主義--所得調査(インカム・テスト)
5 救貧的-- 一般扶助主義--資力調査(ミーンズ・テスト)

生活保護法

心理学理論と心理的支援(心理学)練習問題 初級
*社会福祉士・精神保健福祉士共通科目 基礎
<この4月から学習を開始した受講生向き練習問題入門編>


問題2 次の文章の空欄A,B,Cに該当する語句の組み合わせとして,適切なものを一つ選びなさい

  人間の記憶には性質の異なるいくつかの機能があることが知られている。例えば,電話帳から電話番号を覚えて電話をかけるような場合には「 A 」が用いられる。その容量には制限があり,記銘した情報を保持しておくためには「 B 」が必要であることが知られている。最近はその概念が拡張され,「 C 」のモデルが提案されている。
 <組み合わせ>
   A      B        C
1 短期記憶--リハーサル --作動記憶(作業記憶)
2 感覚記憶--アイコン ---作動記憶(作業記憶)
3 短期記憶--リハーサル --手続き記憶
4 短期記憶--アイコン ---手続き記憶
5 感覚記憶--リハーサル --作動記憶(作業記憶)

*解答・解説:ミーンズ・テスト、稼働能力、一般扶助主義、制限扶助主義、セーフティネット、選別主義的給付
普遍主義的給付、インカム・テスト、福祉ミックス、旧生活保護法とは 下記をクリック

*解答・解説:記銘,保持,想起、ワーキングメモリー、エピソード記憶、展望的記憶、
意味記憶、短期記憶とは 下記をクリック


More*解答・解説 稼働能力、一般扶助主義、制限扶助主義とは ⇒⇒⇒⇒⇒
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ソーシャルワーク演習 レジュメ概要
 学部にて、大学3年生対象 当ブログ筆者の講義

<相談援助 面接技術1>
*面接とは
 面接者とは、その役割と専門性を持った、平凡な人間のである。
 平凡だから限界がある-他者を分かり、感情を共有することにも限界がある。
 「ありのまま」の相互性-面接者も来談者も、人間であること。弱さや限界、強さも持っている。
 つまり、相談、面接の本質とは、人と人との出会いであり、小手先の技術ではない。


・面接の無際限性
 人とは基本的に捉え尽くせないもの、無限なもの、『分からない』もの、謎である。
 人間の分からなさ認めながら、分かろうとして接近するのも、面接の一つの側面である。
 人間にはその時々の感情があり、意味づけて生き、それぞれの生き方がある。


・専門職としての傾聴こそ、求められている役割の基本である。傾聴に集中する姿勢が求められている。
・全体像をみること、偏見を持たないこと。近づくこと。
・誰に対しても、親しみやすさを基本に接する。自然な対話のなかで、クライエントの人生とその困難を読み取る。

1.面接におけるクライエントの抵抗
 事例 クライエントの沈黙。
・多くをしゃべらない,無言を続ける。
・自分の問題を直視することへの抵抗。
 問題に向きあわない、逃避するクライエントも少なくない。


<クライエントの抵抗の要因>
・クライエントは、生活問題等のストレスから、敏感、傷つきやすい状態で、相談の場に来談する。
・問題を自力で解決出来ないことの、恥の感情、苛立ち。
・自分の感情を、援助者に表出することの抵抗感や、援助者に非難されるのではないかという怖れ 。
 援助者の、クライエントに対する事実や感情の探求に対する(クライエント側の)抵抗。
・信頼感の欠如が原因の一つとも言えよう。

<援助における諸問題の例>
○沈黙
 援助場面においては,沈黙が非言語的コミュニケーションとしてさまざまな意味をもつ 略 。
・「沈黙」は、その意味の理解と、適切な対処が求められる。
 沈黙は、援助への抵抗、ワーカーへの依存や安心感、否定的感情などにより現れる。
 また、何を話すか、話さないかの迷いや、どのように話すのかなどにも現れる。沈黙の時間にも意味がある場合があり、クライエントの自己理解が進む場合もある。
・迷いによる沈黙は、話したいこと等を考えつくまで待つ必要がある。
・抵抗や否定的感情、依存などは、共感的な語りかけが有効である。
 安心感によるものは、沈黙を尊重しつつ、次の話題に移るなどの配慮が必要である。
・「次の言葉を探して考えている」場合と、「聞かれた意味がわからない」「何を答えていいかわからない」などの場合の違いを受け止め,それに応じて,答えを待つ,もう少し具体的な問いかけをする,ワーカーの応答の不適切さを修正する等の対応が必要である。

2.面接の概要
 面接は,ソーシャルワークにとって援助の主要な道具であり,ソーシャルワーカーとクライエントの間に起こる相互作用をつくりあげている-相互に変化する。
 それぞれの面接には目的やゴールが必要である。
 略
 面接は言語技術のみでなく,ソーシャルワークの価値,知識,援助関係によって支えられている。

・クライエントの語りを、
 引き出す
 妨げない
 障壁をとり除く

*援助者の基本的態度 (ロジャーズ)
・無条件の積極的関心(肯定的配慮)
・共感的理解 笑うものと共に笑い、泣く者と共に泣く
・純粋性(真実性) 率直な感情の交流


*ソーシャルワーク面接における課題
・クライエントにとって優先すべき問題は何か、生活問題の明確化が必要となる。
 援助の対象となる課題を絞る。
 ソーシャルワークの組織、専門職個人の抱え込み 力量や範囲を超えたことは困難である。

・クライエント目線の捉え方
 児童福祉、子育て支援、家族問題に関しては、市民社会の「当たり前」が通用しないこともある。
 例えば、「・・・・・が出来て当たり前」は、当事者にとって出来ないこともある。当事者とその周囲が自力では出来ないから、支援を求めて相談に来ている。

・面接の準備とは、ケース記録や事前の情報を熟読し、可能な限り手がかりとなる情報を集め、それを基に話題を整理し、クライエントに接近する手法として活用する。
・クライエントの非言語の、特に顔色や視線(目)、口元、態度などに注意を払い、話のきっかけになる話題をひき出す。
 立ち上がり方は、非言語の情報の宝庫といえる。
・クライエントの緊張により,直接問題の焦点に入ることには抵抗が感じられるような場合、日常生活の話題などを語りあい,クライエントの気持をやわらげるよう心がける。
 しかし、なるべく早く,適当な頃合いを見て,核心にふれるようにする.
・ワーカー自身の気持をよく整理して,ワーカーの個人的感情や先入観が面接過程にもちこまれないよう注意する。
・面接の予約を,ワーカーの側から破ることは,絶対にしないよう気をつける。


<相談援助における面接の形態>
1 面接の構成要素

・面接はさまざまな構成要素をもち、面接の目的、面接の対象、面接の形態、面接の時間的・空間的条件などにより規定される。
 面接の構成要素のうち、重要なのは「面接者」であり、その生活歴、家族、人間関係、個性等が、面接に大きな影響を与える。
・面接の目的 略
・面接の対象は、クライエント本人、その家族、他の専門職、近隣・友人も対象となる。

*面接の時間的条件
・面接の時間的条件は、面接の時間と時間的制限の設定の有無により規定される。
 初回面接や急迫した場合など、より長い時間を必要とする場合もある。
 制度説明だけで終わる面接等は、短い時間で終わることもある。
・あらかじめ時間制限を設けて、面接を行なうことが原則である 。 略
・予約をして面接を行うことも有効であり、クライエントの面接に対する動機づけが強化される。またワーカーは、必要な準備(波長合わせ)ができる。
 波長合わせとは 略

・「愛情の贈り物」とは 略
・「激励」 クライエントの力や能力についての信頼感の表現 略

*面接の空間的条件=、面接を行なう場所に関する条件
 その条件として、秘密が守られ、雑音がなく、温度調整ができ、落ち着きのある雰囲気など面接に集中しやすい、人の出入りや電話により面接が中断されないなどである。リラックスして話ができるような環境に配慮する 。
・面接室は広さ、明るさ、色彩、家具の配置等に配慮が望まれる。
・地理的条件も考慮する。クライエントにとって遠すぎる場所、交通アクセスが極端に悪い、身体的精神的条件(移動に障害のあるクライエント)により来所が困難な場所などは避ける。
・来所面接が困難な場合は、訪問面接などを行なう(可能な場合)。

*構造化面接と非構造化面接
・何らかの筋道・過程に沿って、方法や回数、場所等を設定して行なう面接のことを「構造化面接」という。

・随時に対処する形の面接は「非構造化面接」という(面接の枠はある程度あるが )。
生活施設のレジデンシャルソーシャルワークにおいて、必要に応じて行なう面接などに多い。

*面接の形態
 個別面接(一対一 )
 合同面接:クライエント等の複数の人に一人のワーカーが面接する(家族合同面接等)
 並行面接:一ケースで、複数の人がそれぞれ個別面接を並行して行う(親子並行面接等)
 協同面接:一つの面接に複数のワーカーが参加する

2 生活場面面接
・クライエントの生活場面で行われる面接のことである。クライエントの居宅、生活施設の居室、病院のベッドサイド等で行われる。居宅訪問面接が多くを占める。
 従来から公的扶助ケースワークにおいて、居宅訪問面接は従来から重視されてきた 。
 利点は、クライエントの生活環境を観察できる、生活上のリスク(虐待等)の発見が可能 、通常は来所しない家族に会い、面接することができるなどである。クライエントの生活全般の情報を具体的に得ることが可能である。居宅での介護サービスを利用している場合など、クライエント本人と面接する機会が得にくい事例では、本人と接する機会となる。
・反面、時間設定がしにくい、ほかの家族がいることで秘密が守りにくい、面接内容が深まりにくい場合がある。援助者側の負担が大きい(留守、職員体制)などのデメリットもある。
・訪問時間はクライエントの生活に合わせ、落ち着いて面接ができる時間を設定する 。

・施設・医療機関における生活場面面接では、同室者などに話が聞こえてしまう難点があり、配慮を要する。また、離床が困難な場合には、その身体的状態等を考えて、クライエントに負担をかけないよう面接時間等を設定することが求められる。
 事例 生活場面面接
メリット:生活等の観察、構えのない面接
 モニタリングとして有効な手法
 転倒、生活の変化等、生活上のリスク発見についても敏感になることが求められる

インテーク面接、観察技法、非言語コミュニケーションとは 相談援助の理論と方法講義概要



アウトリーチ、拒否的クライエント、電話相談、予防的援助活動とは 相談援助の理論と方法 講義概要



当ブログ筆者執筆の新刊
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精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題(依存症と生活困窮)

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ISBN978-4-8058-5338-2

 450問を選択肢ごとに詳しく解説、科目別ポイント。過去3年分の国家試験全問題を掲載。最新の制度や数値にアップデート。

貧困問題と相談援助:当ブログ筆者講演の音声記録の一部を公開中

<当ブログ筆者の論文>
当ブログ筆者の論文 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月


<当ブログ筆者の論文 最新>
「福祉施設職員のメンタルヘルスとリワークの支援」
日本福祉教育専門学校 研究紀要 55頁から73頁


<ブログ記事 バックナンバー>
当ブログ記事バックナンバー 福祉施設職員研修



第28回社会福祉士国家試験合格発表2016年 正答と合格基準 日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科 合格率84.9%62人合格 一般養成施設ルート(通学)合格者数全国第1位。

社会福祉士 国家試験受験対策コース 当ブログ筆者の受験対策講義
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相談援助の理論と方法 前期第11回講義レジュメ概要 2
 当ブログ筆者(本校専任講師、社会福祉士)が、社会福祉士養成科(トワイライト、ナイト)にて、2016年6月29日に講義予定            
<この記事は、ダイジェスト版と講義当日の補足。レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


5章相談援助の展開過程Ⅰ
3節 受理面接・インテーク
1 インテーク段階の内容 テキストP107
*概要

・インテーク(受理面接)は,援助の過程ではクライエント(この段階では申請者)が、最初に援助機関と出会う局面である。
⇒インテーク=クライエントとの出会いの機会であり、来談理由がその中心となる 。
 クライエントにとって回復・解決への一歩の前進であり、孤立を脱し社会と繋がる等の、はじまりとなる。
 クライエントの自己評価の低さ-もう一人ではないという実感の獲得。

・クライエントの来談理由、その生活問題を、援助者は的確に把握し,最も適切な機関、支援へと振り分けるための判断する場面でもある。 (インテークは、社会福祉士国家試験に出題多数)

・ケースワーク・相談援助は、実質的にインテークによって開始される。
 インテークは,「取り入れること」あるいは「受理(面接)」と訳すことができる。
単なる事務的な受付と混同しないため,インテークという言葉が使用される。
・通常、インテークは,問題が持ち込まれた時点で,面接というかたちをとって行われる。

*インテークでは、次の三点が主に行われる。
①主訴の提示

 来談者(申請者)の主たる訴え=主訴に十分耳を傾け(傾聴 ),その要求(ニーズ)が何であるかをあますところなく表明することを促す。。
・インテークの場には、人生の危機・苦境で訪れる。
例えば、子どもや高齢者への虐待、ドメスティックバイオレンス等の暴力、犯罪被害。生活困窮、家族介護の困難、ハンディキャップによる問題。
 生活問題の背景にある複雑な家族関係(親子の長期分離歴)、離婚、望まない妊娠、多問題家族。
・主訴とそれに関わる感情の表現を促す-言葉で表現出来るもの、出来ないもの 。
事例 沈黙の面接-うなだれたまま一言も話さないクライエント
事例 「介護保険制度を教えて下さい」のような、表面的な会話で、本当の主訴を語らないクライエント。


②ソーシャルワークとサービスの説明
 援助者と所属する機関や施設が提供できるサービスの内容と機能を情報として明示し,申請者の要求と関連させて理解と納得がいくようにわかりやすく説明する。

(③契約)⇒注意 略
 講義にて解説

*準備段階
・事前に入手できるクライエントに関する情報を調べる。
・予備的な理解-波長合わせ

*面接の導入部分-観察とホリスティックな視点による配慮
<出迎えと観察>
・待合室やロビーへの「出迎え」と観察、面接の場面設定を行なう(機関によって違い有り)。
 出迎え時、観察の要点-座り方や態度、家族等同伴者、立ち上がり方など。
個室という圧力-当事者の秘密を打ち明けるプレッシャー。精神的負担。
⇒臨機応変な場面設定の必要性。
・面接室まで共に歩く効用-隣の位置 。
肩を並べて歩きながら話すこと

<配慮、理解する姿勢>
・面接の開始時、「お暑い(お寒い)ところを、よくおいでくださいましたね」「随分遠かったでしょう」など、来談者を気遣った挨拶の言葉で開始する。
・また、来談者の体調への気遣い、子ども連れならば、子どもへの配慮等も必要となる。
・これらは、個々の来談者(クライエント)の置かれている状況を観察し,適した方法、言葉で伝えることが大切である 。
面接全般において必要なスキルであるが、特にインテーク面接においては、その後の展開を円滑に進めるために不可欠と考えられる。

・援助者の支援にあたる姿勢が、支援に及ぼす影響が大きい-精神科医療でも明らかにされている。

*質問の組み立て
・インテーク面接の展開は、機関・施設として定められた質問項目があったとしても、来談者の状況や話の流れに沿って、質問の順番を組み立てる=機械的に順番通りに質問しない (仲村優一)。

・生活問題の現状と経緯、感情等を聴き取る-質問を活用する。
 開かれた質問と閉じた質問を状況に応じて組み合わせる。

*非言語(ノンバーバル)コミュニケーションの必要性(観察)
・ことばや文字を直接には用いないコミュニケーション形態で,身振り,姿勢,表情などの身体動作から,空間意識や接触行動,化粧や服装などにまで及ぶ。
 意図的,意識的な言語コミュニケーションとは対照的に無意図的,無意識的な色彩が濃いが,対人関係において相互の感情状態を判断したり,パーソナリティや社会的地位に関する情報を交換する積極的機能も果たす。
 言語コミュニケーションを円滑にし相互理解を深める補助手段としても重要である。
 他、ごまかし(にせ物)は,非言語的に露見する、非言語的コミュニケーションは,言語的コミュニケーションに比べその正当性が高い、非言語は,情緒表出の第一の手段である等の特性がある。

・面接における、関与しながらの観察という方法。
 非言語の観察、ホリスティック(包括的)な視点、俯瞰的な視点。

・援助者の専門的な非言語的表現は,重要である。
(欧米においては)握手したり,手を取ってオフィスに案内したり,子どもをなでたり,混乱し、感情の乱れている時に手を握ること等は,重要な非言語的共感の示し方である。ただし、クライエントの年齢、性別、文化への注意を要する。

*来談者の言葉の二面性

・時として利用者の言葉は、「表面的な(言語による)情報」と「裏側に潜む感情や価値観を含んだメッセージ」といったような、二つの面からできていることがある。裏側への気づきが必要である。特に高齢者の場合に、配慮を要する(例 SOSは発しづらい)。
・そのため、対人援助の場面では,援助者は利用者が言語で表出した感情や情報だけではなく,表情や身振り,視線,態度などの非言語(ノンバーバル)コミュニケーションにも注目して相互に信頼関係を結ぶ。
 さらに,傾聴や共感的理解といったコミュニケーション技術を活用して,利用者自身が課題を明確化し、自らの能力を最大限に活用して問題解決ができるよう働きかける。

・ワーカーは非言語的表現と言語的表現との食い違いを察知し,言葉と内容との二面性を理解しなければならない。
 例えば、クライエントが硬直しながらもほほ笑んだり,声高な調子で冷静さや気分を害していないことを主張する場合は,クライエントが自己の感情を理解し,処理しきれていないことを意味する。
・初期の面談の場合には,言葉と態度の食い違いを直接指摘したりせずに、言語的,非言語的表現を使って共感の気持ちを示す方がよい。しかし,後の面談では,食い違いについて話すことは,援助のために必要となる。

*インテークにおけるアカウンタビリティ

・インテーク時に、所属機関のサービスの内容、期待できる効果(その根拠)について、専門職は説明する責任がある。

◎解説:アカウンタビリティ  (第16回等 社会福祉士国家試験出題)
 サービスの内容,質,成果などについての説明責任をさす 略


アウトリーチ、拒否的クライエント、電話相談、予防的援助活動とは 相談援助の理論と方法 講義概要


<児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度 練習問題・初級>
<社会福祉士国家試験専門科目 基礎>
<この4月から学習を開始した受講生向き練習問題 入門編>


問題1 次の文章の空欄A,B,Cに該当する語句の組み合わせとして,適切なものを一つ選びなさい

 昭和初期には,世界大恐慌,東北,北海道の大凶作の後を受けて多くの社会問題が発生した。親子心中だけでも,大正14年から昭和2年まで311件もあり,実子殺し,貰い子殺し,農村子女の身売り等の悲惨な状況の中で欠食児童は20万を超えていた。
 こういった状況に対処すべく,昭和4年「 A」 が制定され,生活扶助,……(中略)……助産等が実施され,貧児の施設収容も行われた。昭和8年には児童虐待防止法,「 B」 が制定され,幼少年の虐待防止を図るとともに,多年の懸案であった要教護児の早期発見に資することとなった。また母子心中,欠食児童の増加等にかんがみ,昭和12年には12歳未満の子を有する貧困母子家庭救済のために,「 C 」が生まれた。(厚生省児童家庭局編『児童福祉三十年の歩み(抜粋)』昭和53年)
   A     B       C
1 恤救規則--感化法----母子保護法
2 救護法---少年教護法--母子保護法
3 救護法---感化法----母子保護法
4 救護法---少年教護法--母子福祉法
5 恤救規則--少年教護法--母子福祉法

心理学理論と心理的支援(心理学)練習問題 初級
*社会福祉士・精神保健福祉士共通科目 基礎
今年4月から学習をはじめた受講生向き練習問題 入門編


問題2 知能検査に関する次の文章の空欄A,B,Cに該当する語句の組み合わせとして,正しいものを一つ選びなさい。

 ウェクスラー(Wechsler,D.)の知能検査は,知能の内容を言語性と「 A 」とに分け,それぞれを6つの下位尺度で構成し,測定するものである。また,児童用以外にも,「 B 」用のWPPSIや青年から高齢者までを対象とする「 C 」を開発するなど,適用範囲が広いこと,偏差値で表され,集団の中での位置が分かりやすいことなどが特徴として挙げられる。
   A    B      C
1 数理性--障害児---WISC-R
2 数理性--青年前期--WAIS-R
3 動作性--低年齢児--WAIS-R
4 動作性--青年前期--ITPA
5 芸術性--低年齢児--ITPA

*解答・解説:母子一体の原理、少年教護法、救護法、感化法、小河滋次郎、留岡幸助、感化院とは
知能検査、ウェクスラー式知能検査法、ビネー式とは 下記をクリック


当ブログ筆者執筆の新刊
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題(依存症と生活困窮)

2017社会福祉士国家試験過去問解説集 第26回-第28回全問完全解説 日本社会福祉士養成校協会編集 中央法規出版
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当ブログ筆者の論文 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月


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「福祉施設職員のメンタルヘルスとリワークの支援」
日本福祉教育専門学校 研究紀要 55頁から73頁


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第28回社会福祉士国家試験合格発表2016年 正答と合格基準 日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科 合格率84.9%62人合格 一般養成施設ルート(通学)合格者数全国第1位。

社会福祉士 国家試験受験対策コース 当ブログ筆者の受験対策講義

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相談援助の理論と方法 前期第11回講義レジュメ概要 1
 当ブログ筆者(本校専任講師、社会福祉士)が、社会福祉士養成科(トワイライト、ナイト)にて、2016年6月29日に講義予定            
<この記事は、ダイジェスト版と講義当日の補足。レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


2節 ケース発見 
1 ケース発見 テキストP102

・各機関、施設により、ケース=クライエントを発見する手法は異なる。
・従来、ソーシャルワークの相談援助においては、クライエントからのアクセスを待つ場合が多かったが、それのみでは問題が生じる場合があった。
 コミュニティにおける孤立死・孤独死予防、接近困難なクライエントの課題と、アウトリーチによるケース発見の必要性。

<解説>
・クライエントの生活問題は,家庭,職場,学校,地域、グループなど人生の様々な場面で発生する。通常は最初から相談窓口に援助を求め来談することは少なく,多くは自身の努力で解決を図ったり,周辺の人々の手助けを求めて解決の努力をする。
 しかし,事態が好転せず,自助や互助では解決が不可能であることを本人や周囲が認識したとき,「最後の砦」として専門的援助を求める場合が多い。

2 相談の動機づけによる分類 テキストP103
 必ずしも当事者本人が,自主的・自発的に専門家や機関を訪れるとは限らない。
・問題の持ち込まれる状況には,利用者本人から相談の場合もあるが,家族や親戚からの相談,あるいは近隣や専門機開からの紹介,送致の場合もある。
 それぞれに応じた援助関係の形成に努めるべきである。

*ボランタリー・自発的なクライエント
・問題を抱えた本人が自主的・自発的に専門家や専門機関を訪問するか,電話等で問い合わせをして問題解決の契機を自らつくり出す場合であり,動機や目的も明確で来談の意図もはっきりしている,いわゆる自発的クライエントである。
 反面、課題(例:機関への過大な期待、問題解決への焦り)もある。

・利用者のワーカビリィティ、問題解決への意欲・動機づけ(モチベーション)を吟味する。
 これらは、利用者を問題解決プロセスへ参加を促す際の利用者理解の指針となる。

*インボランタリーなクライエント(非自発的・拒否的 )
・本人が問題をもちながらも,問題自体に関する自覚や明確な認識がないか,あっても相談することについて,抵抗感,戸惑い,不信感などがあって,自発的に専門機関・施設などに出向くことに困難を感じている-非自発的クライエントである。
 この場合は,家族,教師,民生委員など関係者が同行して専門機関に来訪する。

・さらに,専門家や専門機関などにサービスを紹介されたり勧められても,拒否し,反発する、拒否的なクライエントもいる。
・拒否的な態度をとる利用者に対しては、無理に介入していくことは避けるべきであるが、援助者側の見守りや具体的援助の提供が必要な場合がある。

*当事者の「抵抗」について
・抵抗の肯定的な捉え方
・抵抗の意味

・援助への不信感が強く,拒否的な態度をとる利用者の場合には,受容の姿勢と、よき理解者としての役割が求められる。

3 電話での相談 テキストP105
*電話相談 <受験対策>
 電話による総合的な相談。電話による情報提供を行うほか,心理的な側面への援助を行う。
 略
 電話相談を一次的な受付窓口とする。福祉ニーズの緊急度・深刻度を判断し,対面による相談あるいは適切な福祉サービスの利用へとつなげる 略

・電話相談は、問題によって有効である-匿名も可能である。
限界も
・実践事例  ホームレスのアウトリーチにおける電話の活用。
・利用者からの留守電メッセージ。

<国家試験問題の出題実績>(第6、13、15回等 社会福祉士試験出題「電話相談」)
*電話相談という面接の特性 第15回社会福祉士国家試験問題

◎即時性という特性は,何らかの危機に直面している人々に迅速かつ効果的に対応することを可能とする。
◎広域性の特性は,身近に相談機関がなくワーカーと距離が離れていても,あたかも傍らで聞いてくれているような感情を抱かせる。
◎匿名性という特性は,名前を知られないという安心感からくる相談しやすさという利点がある一方,名前を言わなくてよいことからくる無責任さという欠点もある。
◎電話を自由に打ち切れることは,ワーカーとの間に対等性と主導性を保証する特性をもたらしている。

4 ソーシャルワーカーが発見する場合 テキストP105
・ソーシャルワークにおける予防的な援助活動として,利用者の来訪、サービスの申請をただ待つばかりではなく,援助者が地域や家庭に出向くというアウトリーチの活動の重要性も広がっている。
・相談に現れないケースには、アウトリーチと称される、クライエントの日常生活の場(自宅など)に出向き、必要な情報の提供やサービスにつなげる活動である。ソーシャルワーカー等の専門職が積極的に地域に出ていく。

・社会資源は無くとも、訪問し語りかけ、関わりを創ることは出来る。
 事例
・訪問こそソーシャルワークによる援助の特徴である。
 各組織、ソーシャルワーカーの原点回帰が求められている。


<国家試験問題の出題実績>
「アウトリーチ」出題:第12、16、17、21回等 社会福祉士国家試験

5 一般的な留意点 テキストP106
・不安の除去と、ラポール形成が援助開始時の重用な課題である。

<補足 ケース発見と多問題家族>
*接近困難なクライエント (第5、7回等 社会福祉士国家試験出題・社会福祉援助技術論 )



*多問題家族 (第4、7、8、11回等 社会福祉士試験・援助技術論と児童福祉論 事例問題 )
 貧困・傷病・心身障害・問題行動など複数の問題群をかかえた家族をいう。
今日では,ハイリスク家族と表現される場合もある。

・利用者の家族は、多くの事例において、キーパーソンとなる。また利用者が医療機関で治療(手術等)を受ける場合の同意など、家族のみがなし得る役割がある。

・虐待、貧困、メンタルヘルス問題
・事例  児童相談所

*多問題家族への接近・支援方法と専門職の役割
・多問題家族では、家族が利用者本人にとって、不利益をもたらす場合もあり、福祉専門職は利用者本人を擁護することも重要となる。
・併せて、家族関係の断絶を回避し、改善を図ることが求められる。

・福祉専門職として、その家族を理解し、家族が正しく理解できる方法を探る必要がある。また説明にあたる専門職(医師など)の選択、他機関との連携等の方法。

<前回の補足>
*相談援助の構造 テキストP98

 ソーシャルワークとは、価値、理論、および実践が相互に関連しあうシステムである。
 また、望ましい援助関係のためには、援助者と利用者との間の信頼関係(ラポール)の形成が必要である。双方向の関わりである。
・ソーシャルワークの価値は、相談援助の全過程において必要不可欠なものである。
 ラポールの形成 ⇒ 情報収集 ⇒ ソーシャルワーク理論(「状況を理解するための理論」と「援助を行なう理論」 ⇒ クライエントとの協同作業

*補足:援助のポイント
・人生の転換期の困難(例:離婚。家族形成 )、ダメージの大きな出来事(例 犯罪被害)。これらの痛みを緩和するために寄り添う支援。
・ストレッサー、環境的要因の包括的理解。
・人間関係の問題、家族を含む
・クライエントの観点からの状況の理解
・波長合わせ、専門職自身の偏見の排除
 人間と生活や文化への飽くなき関心。クライエントの生き抜く力、強さを認めること 。

・関与しながらの観察とは

<受験対策キーワード 講義の練習問題から>
コノプカ(Konopka,G.)のグループワーク原則
葛藤解決の原則
制限の原則
グループの個別化

生活保護担当現業員

ピアカウンセリング

利用者本位の援助

認知症高齢者

コミュニケーション技術


当ブログ筆者の担当講義 相談援助の理論と方法
<実際の授業を見学しよう! リアル授業見学会 要予約>
2016年6/29(水) 18:10~19:40

日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科・養成科


相談援助の基盤と専門職講義概要 倫理的ジレンマ事例、看取り、リアリティショック、生命倫理とは

現代社会と福祉 練習問題 初級
社会福祉士・精神保健福祉士共通科目 基礎
今年4月から学習を開始した受講生向き練習問題 入門編


問題1 わが国の救貧制度の歴史に関する次の記述のうち、空欄AとBとCに該当する語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

 日本では、幕末・明治維新による窮民の増加のため、1874(明治7)年、恤救規則が制定されたが、( A )を重視し、国家責任や貧困の社会性を( B )した、制限の強いものであった。大正末期から昭和初期は不況であり、貧困問題が顕在化し、恤救規則ではこの問題に対処できず、1929(昭和4)年に( C )が公布された。なお、実施されたのは1932(昭和7)年である。
 (組み合わせ)
   A     B     C
1 非行防止  肯定   軍事扶助法
2 厚生事業  認定   母子福祉法
3 社会事業  明示   旧生活保護法
4 慈善事業  明示   精神衛生法
5 相互扶助  否定   救護法

低所得者に対する支援と生活保護制度
(公的扶助論)練習問題 初級

社会福祉士・精神保健福祉士共通科目
今年4月から学習を開始した受講生向き練習問題 入門編


問題2  生活保護制度の生活扶助について、次の記述の空欄AとBとCに該当する語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

 生活扶助は、個人単位の費用である第1類の経費(飲食費・被服費等)と(  A  )の費用である第2類の経費(光熱費・家具什器等の世帯共通費用)、各種( B )、及び一時扶助と勤労控除を中心に構成されており、原則として( C )により一か月分を世帯主又はこれに準ずる者に対して交付される。
<組み合わせ>
    A        B      C
1 世帯単位    加算    金銭給付
2 地域単位    加算    現物給付
3 家族単位    賞与    金銭給付
4 親族単位    慰労金   日用品配給
5 夫婦単位    年金    現物給付

生活保護法

*解答・解説:恤救規則、太政官達162号、人民相互ノ情誼、救護法、委託保護
生活扶助、経常的最低生活費、臨時的最低生活費、基準生活費、水準均衡方式とは 下記をクリック



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精神保健福祉士シリーズ 10
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第8章 地域における精神保健問題(依存症と生活困窮)

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相談援助の基盤と専門職 前期第10回講義レジュメ概要1
 当ブログ筆者(本校専任講師、社会福祉士)が、社会福祉士養成学科にて、2016年6月に講義            
<この記事は、ダイジェスト版と講義当日の補足。レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


8章 相談援助専門職の倫理
3.倫理的ジレンマ
*はじめに

・価値・倫理の必要性-リアリティ・ショック。実践の指針としての価値・倫理。
・リアリティ・ショックとは、理想と現実のギャップとも言えよう。
 対人援助領域の専門職の実習や、これらの新人職員の実践で語られることが多い傾向にある。
 高い期待と実際の職務での失望させるような経験との衝突である。モチベーションに影響を与える。
 これらを語る場、シェアの機会が必要である。

・例えば、看取り(ターミナルケア)における人間の尊厳、最期とその後の支援のあり方。理想、あるべき姿と実践の限界とのギャップ。
 事例

・実習は、目指す専門職や、実践のモデルに出会う機会でもある。


A.倫理的ジレンマとは テキストP125
・倫理的ジレンマとは、相反する複数の倫理的根拠が存在し、何れも重要と考えられる場合、専門職として葛藤し、方針の決定が困難となることである。
・ソーシャルワーカーはクライエント、所属組織、行政、専門性、社会のそれぞれ、または全てに対し義務を負っている。
・職員としての義務と、専門職としての価値が対立する場合、どれを優先するのか等、ジレンマが生じる。→全てが尊重すべき価値であり、果たすべき義務でもある。

*倫理的ジレンマとは テキストP125参照
・倫理的ジレンマには様々なテーマがあり得る。事例で解説-当日の講義を参照。
 自殺(願望)を巡って。
 他害行為(復讐)-虐待者に対するものだったら-自己と他者を傷つけることは許されないが、ジレンマは深まる。
 緩慢な自殺・依存症。生活習慣病と食生活等の健康維持のモチベーション。
 HIVを巡って。
 抑制
 利用者の死、看取り
 個別援助において生命倫理に関わること-人間の生命の誕生と最期をどのように支えるのか。
 当事者の生活による限界もある。援助者自身の信条と、専門職としての責任のはざま。

 事例 精神疾患を持つ利用者と癌。

 事例 家族、身寄りが無い当事者のインフォームド・コンセント。

・また、利用者と施設、利用者と職員、利用者とコミュニティ、施設とコミュニティ等のコンフリクト(摩擦)が生じることもあるが、これらを含んだ結びつきも生じる。

・ジレンマは、メゾ・マクロシステム(施設、地方自治体等)に内在する根底的な問題を明らかにするという側面もある。システムの改善への展望を開くものである。
 個人、組織にとっても、自らの内面を客観的に見つめ直す機会となる。ジレンマは、自己の探求の機会ともなる。
 意識の変革からはじまり、持続可能な実践、組織への転換、発展にも繋がりうる。


*「自己決定」を巡って
 事例:医療を拒否する人-看護や介護、福祉サービス、面接・訪問、食事・入浴の拒否を含めれば多くの事例に該当する。
・統合失調症で引きこもり、診療に来ない、拒否。入院の拒否。食べない、入浴しない。
 認知症高齢者、アルコール依存症等。
 生活困窮者支援、医療ソーシャルワークの関連する課題でもある。


*セルフネグレクト
 必要な食事をとらず、医療を拒否し、不衛生な環境で生活を続け、家族や周囲から孤立し、孤独死に至る場合がある。
 生活困窮者支援、地域福祉の今日的な問題のうち、主要なものの一つであろう。


 クライエント本人の存在を承認することから、本人が見失った自らの尊厳、いのちの価値、自尊感情があることを言動で伝え、尊重する関わりがはじまる。
 援助者として、クライエントの隣人になること、関わりを深めること。


*自己決定とクライエントの保護義務
・クライエントの自己決定が、本人に不利益、脅威を与えると予想される場合。
 事例:危機的状況であるのに、治療・サービスの拒否を自己決定するホームレス。

・危機・脅威の内容や程度の検討、クライエントの判断能力の確認、情報の有無、真の自己決定であるのかを検討する必要がある。
 第三者の権利・利益の侵害の可能性も確認する。

<考察のポイント>
・ソーシャルワーク実践で生じるジレンマが 全て倫理的なものではない。多様な要素が含まれることもある-利用者との関わりの課題、組織運営等のシステムの課題が挙げられよう。
 ジレンマが、制度的な問題であるのか。
 組織的な制約が要因になっているのか。
 ⇒それぞれ、解決の手法が異なる。
 社会福祉の全ての問題を、倫理的な問題にすり替えてしまうことは、解決から遠ざかることになる。

・社会における多様性は、既に進み、定着の段階を迎えている。
 寛容を掲げるソーシャルワーク、倫理的、理論的根拠が求められる。


*守秘義務と第三者の利益を守る義務 P126
・守秘義務は、専門職の明確な義務であるが、状況によりジレンマの要因となる。
・事例:「加害」側とピアカウンセリングの「ルール」。
 HIVのケース。

・クライエントが第三者を害する可能性に関する情報等は、守秘義務と第三者の権利や利益を守る義務が対立する。
・第三者への影響の度合いや、情報の信憑性などを考慮して対処するべきである。
・社会福祉士及び介護福祉士法 抜粋
(秘密保持義務)
第四十六条  社会福祉士又は介護福祉士は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならない。社会福祉士又は介護福祉士でなくなつた後においても、同様とする。

*クライエントに対する義務と所属組織に対する義務 とのジレンマ。 P126

 テキスト事例:組織・同僚を守るため、施設の利用率向上のためのジレンマ等。
・特に、社会福祉以外の価値に基づく組織ではこれらの差異が生じる可能性が比較的高い。
・一時しのぎの対応ではなく、日頃から所属組織の価値・方針の改善を図る。

*同僚に対する義務と専門性への義務 P126



・価値・倫理は、職員間、組織との間で互いに影響を与え合うものでもある。
 ⇒対話と相互理解の必要性。ソーシャルワーカーは、媒介の役割を担う。

・個人の内面でも、価値、倫理は、せめぎあう。
例えば、専門職等としての価値、あるべき姿
 自らの価値
 組織の価値
 他の専門職の価値
 市民社会の価値

<受験対策キーワード 講義の練習問題から>
行動変容(行動療法)アプローチ

ストレングス
サレエベイ(サリービー Sallebey,D.)
「人間は困難でショッキングな人生経験を軽視したり,人生の苦悩を無視したりせず,むしろこのような試練を教訓にし,耐えていく能力である復元力を基本にしている」

コノプカ(Konopka,G.)

ジェンダー・トラック
ジェンダー・セグレゲーション

ナショナルミニマム
ノーマライゼーション
ソーシャルインクルージョン

「スティグマの対象となり,否定的な評価を受けてパワーが欠如した状態の人々」

 詳しくは、講義を参照。


ソーシャルワーカー自己覚知、自己理解方法、スーパービジョン、ワークショップとは 相談援助理論と方法 講義概要


地域福祉の理論と方法 練習問題 初級
社会福祉士・精神保健福祉士共通科目 基礎
 <この4月から学習を開始した受講生向き練習問題入門編>


問題1 企業の社会貢献活動に関する次の文章の空欄A,B,Cに該当する語句の組み合わせとして,正しいものを一つ選びなさい

 我が国で,行われている企業の社会貢献活動の形態としては,芸術文化活動を支援する< A >と,博愛精神に基づき自発的に行われる社会的活動を中心とする<  B  >に大別される。また,平成2年に日本経済団体連合会が打ち出した1%クラブ,従業員と企業が共に同額の寄付を行う<  C  >などの活動が行われ,いずれも地域社会における「企業市民」としての新しい企業のあり方を考える上で重要なものである。
     A         B          C
1 カリタス----フィランソロピ--ユナイテッドウェイ
2 メセナ-----カリタス-----ステークホルダー
3 フィランソロピー--メセナ-----ステークホルダー
4 メセナ------フィランソロピー--マッチングギフト
5 フィランソロピー--カリタス-----ユナイテッドウェイ

心理学理論と心理的支援 練習問題 初級
社会福祉士・精神保健福祉士共通科目 基礎


問題2 心理療法に関する次の文章の空欄A、B、C、に該当する語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
 箱庭療法は、< A >によって心理療法の技法として発展・確立された。箱庭療法では< B >にして保護された空間の中で、クライエントの奥底の眠るイメージに形を与えることに意味がある。治療者は箱庭作品の流れの中で読み取っていく< C >が必要である。
      A                B         C
1 カルフ(Kalff,D.) ―――― 制限的―――― 洞 察
2 カルフ(Kalff,D.) ―――――自 由―――― 系列的理解
3 ローエンフェルト(Lowenfeld,M.)――自 由―――― 洞 察
4 ローエンフェルト(Lowenfeld,M.)―――制限的―――― 系列的理解
5 ユング(Jung,C.)――――――――――自 由―――― 分 析

低所得者に対する支援と生活保護制度 練習問題・初級

問題3  生活保護制度の生活扶助について、次の記述の空欄AとBとCに該当する語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

 生活扶助は、個人単位の費用である第1類の経費(飲食費・被服費等)と(  A  )の費用である第2類の経費(光熱費・家具什器等の世帯共通費用)、各種( B )、及び一時扶助と勤労控除を中心に構成されており、原則として( C )により一か月分を世帯主又はこれに準ずる者に対して交付される。
<組み合わせ>
    A        B      C
1 世帯単位    加算    金銭給付
2 地域単位    加算    現物給付
3 家族単位    賞与    金銭給付
4 親族単位    慰労金   日用品配給
5 夫婦単位    恩賜金   現物給付

生活保護法

*解答・解説:1%クラブ、企業の社会貢献、企業ボランティア、マッチング・ギフト制度、ボランティア休暇とは
箱庭療法、ローウェンフェルト、生活扶助、経常的最低生活費、臨時的最低生活費、基準生活費とは下記をクリック



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第8章 地域における精神保健問題(依存症と生活困窮)

2017社会福祉士国家試験過去問解説集 第26回-第28回全問完全解説 日本社会福祉士養成校協会編集 中央法規出版
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第13回 敬心学園学術研究会
テーマ 「保健、医療、福祉分野における人材育成 -地域・産学との連携を中心として-」

日時:2016年6月26日(日)10時~17時
会場:日本福祉教育専門学校 高田校舎 (東京都豊島区高田 3-6-15)



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More解答と解説 経常的最低生活費、臨時的最低生活費、基準生活費とは⇒
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相談援助の理論と方法 前期第9回講義レジュメ概要 1
 当ブログ筆者(本校専任講師、社会福祉士)が、社会福祉士養成科(トワイライト、ナイト)にて、2016年6月15日に講義予定            
<この記事は、ダイジェスト版と講義当日の補足。レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


当ブログ筆者の担当講義 相談援助の理論と方法
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6/22(水)、6/29(水) 18:10~19:40

日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科・養成科


4章4節 援助関係の質と自己覚知
*ソーシャルワーカー社会福祉士に求められる自己覚知

・ソーシャルワークにおける自己覚知とは、援助者の側の、自分自身の理解と受容を指す。
 援助者としての姿勢、自らにとっての実践の意味等の自覚である。
 それは、実践を通じて深められていく。様々な人との出会いによって深化させられていく。
 自己覚知の深化は、実践の質の向上と、援助者としての成長に直結する道である。

・また、援助者自身の言語,感情及び行動の特性・メカニズムを,自己が多面的に理解することである。

*面接における自己開示
 援助者の誠実な自己開示によっても、援助関係を深化させ、ラポールを構築する。
 自己開示によるクライエントとの類似性(内面、体験)、感情の分かち合いによる、率直な関わりの進展を図る。
 自己開示のためにも、自己理解を深め、また自己の内面、感情、体験を整理する必要がある。

1.自己覚知・自己理解と他者理解
*自己覚知・自己理解とは

◎自己覚知とは、援助者が,援助関係やその時々の出来事を理解し,とらわれなく他者に向き合えるように,ありのままの自己に気づき受容することをさす。
 それは肯定的であれ否定的であれ自らの価値観,偏見,先入観,行動や反応パターン,パーソナリティなどのより深い自覚である。

*自己覚知とスーパービジョン
・自己覚知を高める方法としては,スーパービジョンなどが代表的だが,つねに援助過程を振り返り吟味することも役にたつ。

・幅広い交流も有効である。自分から年齢等が近いが、異なる要素を持つ人の理解は難しい。
 異なる他者の受容、自己理解の課題である。

*なぜ、自己覚知が強調されるのか
・ソーシャルワーク・相談援助において、最重要な資源は専門職自身である。
 コノプカのグループワーク原則にもあるように。
・ソーシャルワーク・相談援助は、他者(助けを必要としている当事者)への働きかけであると同時に、自己への働きかけである。
 その作業は、自己の欠点の洗い出しや反省ではない。ストレングス視点で行ないたい。

・つまり、社会福祉専門職にとって、専門職自身の内面を常に見つめていくことが、求められている。
 それは、他者とのつながりのあり方、周囲との共存、共生という生き方の問い直しである。
・自分自身の内なる声に耳を傾けること、隠された痛みの記憶に気付くことの経験は、異なる状況や立場、異なる意見の他者を理解し支えること、共有と協働を進めるためにも必要である。

2 他者理解と自己理解
・他者を援助するに当たっては,適切な他者理解が必要である。
 他者理解を得るためには,適切な自己理解が必要である。
・人は誰でも主観をとおして感じ,そのフィルターを通して意味づけする。
 例えば、先入観等である。
・人はそれぞれ各自の経験によって自分なりの基本的傾向や基本的前提をもっている。
 他者への理解、関わりは、援助者側の個別的要因が関係していると言えよう。
・他者への関わり・援助に、自己理解は深く関連していると言える。
 援助者にとって、自己理解への絶えざる取り組みは、必須である。


3 自己理解の方法
・援助者の、自らの内面の理解、自己を見つめること常に必要である。
 自分にとって、何が大切であり、大切ではないものとは何か。
 自己の経験と良い・悪い思い出、良し悪しの考え方、感情移入等に向き合う作業が必要である。
 自らの内面に耳をすますこと。自己の内なる声、内なる光を求め続けること。
 特に許せないこと、良し悪し、何が価値があるか無いか=他者理解に関わる。

 例えば、援助者自身がこれまで困難、理不尽な出来事の只中にあって、どのように対応したか。その出来事の今の意味付けは?

 事例の家族を捉えるとき、誰の立場に共感、感情移入しているのか?専門職としての共感。
 自身の家族関係の過去と今は、影響を受けた価値観は?
 家族の歴史のなかのトラウマを整理すること。

*自己覚知の方法

・『社会福祉援助技術演習』 尾崎 新  誠信書房 (1992/07)「自分との向き合い方」103頁~

*自分自身に気付いたらメモを取るという方法。
①「客観的理解」という無理
②「欠点を修正する」という無理

<具体的な方法>
①自分で取り組む
②ケースを通して自己覚知
③相談援助演習等
④ワークショップ
*自己覚知を深める方法としては,スーパービジョンなどが代表的である。
実践事例を中心としてその過程において現れた自己について検討する。
また,つねに援助過程を振り返り吟味することも役にたつ。
 また、ワークショップ、グループ体験等も有効である。

*スーパービジョン

 これらの機能を実施する人をスーパーバイザー(supervisor),スーパービジョンを受ける側をスーパーバイジー(supervisee)とよぶ。

*自己覚知の必要性
・ソーシャルワーク専門職が、自己の価値観について、認識することが必要である。
・援助者の生育歴、家族、地域性、文化など
・これらの影響を受け、個人としての価値観が形成される。

 人間理解は、自分を知ることからはじまる。
 自己覚知とは、自分への理解を深め、受容すること-他者を理解し、支援することへの出発。
 特に、自らの家族関係、集団との関わり(いじめ等の経験)について、自己理解を深め、受容する。ストレスの感じ方について、自己を理解する。自らの内なる声を聴く。

・専門職としての自己を用いて、他者を支援する職業である。

<専門職としての自己覚知・自己理解とは>

・社会福祉専門職が,専門職としての自分やその価値観等について,明確に認識すること=自己覚知は重要である。
 その理由とは、第一に,利用者の価値観と援助者の価値観は区別しなければ いけないからである。異なる価値観を持った利用者を批判、排除してはならない 。
 第二に,稀に利用者の誤った価値観(反社会的、自傷他害の恐れ)を問題にしなければならない時もある。この時に援助者が明確な価値基準を堅持していなければ援助ができない。
 第三に,価値の葛藤が生じたときでも、何が優先されるべきか、価値基準を明白に していれば混乱を避けることができるからである。
 こうした価値観のなかで,行動の規範とすべき一連の価値を,倫理という。社会福祉専門職の倫理は,利用者との関係で行動を規制する価値として特に重要である。

・支援という行為と援助者の持つ価値観を切り離すことが可能というのは、疑わしい。
 援助者の内面におけるせめぎあい-対人援助の宿命であり、その実践の醍醐味でもある。

・クライエントに対する価値観の「押し付け」でもなく、道徳的中立=透明人間でもない。「これは私の価値観ですが・・・」ということわり
クライアントを放っておけない。
・クライエントに対する批判的な視点ではなく、ストレート・純粋な関心をクライエントに抱き続ける。

・特に援助者自身の死生観の確立が課題となる-医療ソーシャルワークや高齢者福祉において。
 医療機関、特にホスピスにおいて、死生観の明確なものが援助者の内面に宿っていることが必要となる。
 患者の怒り、家族の延命の懇願に対して、何が大切なことなのか。
 援助者を目指す学生にとっての、死とは何か。
・場合によっては実習でも、利用者の死に直面することもある。

 バランス感覚、思考の柔軟性、視野・許容範囲の広さは、ソーシャルワーカーにとって必要不可欠な資質である。


 他者を癒やすことができる者は、自らの(過去の)心理的苦悩の経験があるからこそ、癒やし、他者を支えることが可能となる。
 自らが傷を負った経験を持つ援助者ならば、自己探求の途上にあるクライエントに付き添い、共にあることが出来る。

・メイヤロフのケア提供者と利用者の「補充関係」。
 援助者にとって実践と実践の場が、自己の居場所、存在理由になるということ。


 社会福祉の「価値」を見失った職場は、利用者や関係者に加えて、その場で働く援助者にとっても「良くない仕事」となってしまう。
 人間性と価値が宿る職場を追い求めなければならない。

<国家試験出題実績>
◎援助者が利用者を理解するためには,援助者自身の自己覚知が前提となる。
◎自己覚知とは,援助者自身のものの見方や考え方について,自ら理解することである。
◎援助者の個人的な見方や考え方が,利用者をありのままに理解することを妨げる場合もある。
以上、第21回介護福祉士国家試験問題
◎個別スーパービジョンでは,スーパーバイジーの自己覚知を促すことが,面接での介入効果を上げるのに有効である。 第17回社会福祉士国家試験問題
◎クライエントの問題状況の観察では,予断を排除するため,ソーシャルワーカーの自己覚知は必要とされる。 第18回社会福祉士国家試験問題
◎精神保健福祉士が行うスーパービジョンに関する問題
アルコール依存症の親をもつ利用者と共依存状態に陥っている精神保健福祉士に対して,自己覚知を促した。 第10回精神保健福祉士国家試験問題


権利擁護ペイシェントアドボカシー、コミュニティソーシャルワーカーCSW、脱施設化とは 相談援助の基盤講義



心理学理論と心理的支援 練習問題 中級
 社会福祉士・精神保健福祉士共通科目


問題1 心理学の基礎知識に関する次の記述のうち,正しいものを二つ選びなさい。
1 「自分はどのような人間なのか」「自分の社会的役割は何か」を確立することを,心理・社会的モラトリアムの達成という。
2 一般に,達成動機の低い人は,成功を自己の能力や努力に帰属させ,失敗を自己の努力不足に帰属させる傾向を持つ。
3 チンパンジーが天井からぶらさがったバナナを木箱を積み上げて取るような問題解決の仕方を,レスポンデント条件づけによる学習という。
4 「自分は何が分からないかが分かる」のような認知をメタ認知という。
5 学習とは,経験によって生ずる持続性のある行動の変容であり,試行錯誤,洞察,条件づけ,模倣などの理論がある。

低所得者に対する支援と生活保護制度
(公的扶助論)練習問題・初級

社会福祉士・精神保健福祉士共通科目の基礎
<この4月から学習を開始した受講生向き練習問題入門編。クイズ感覚でどうぞ>


問題2 公的扶助の定義についての次の記述の空欄AとBとCとDに該当する語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

 公的扶助は、(  A  )をその前提条件として,貧困な生活状態にあり独力で自立した生活ができない要保護状態にある者の申請あるいは請求に基づき,国が定めた自立した生活を送るのに不足する( B )に対して,国や地方自治体が( C )によって実施する補足的給付であり,人々の最低生活の保障を目的とする、( D )な公的生活保障制度である。
<組み合わせ>
   A       B      C     D
1 資力調査    日常生活費  3割自己負担      相対的
2 素行調査    生活必需品  収入に応じた自己負担  絶対的
3 地域調査    収入     全額公費負担      予防的
4 資力調査    生活需要   全額公費負担      最終的
5 追跡調査    生活需要   共同募金        慈善的

生活保護法

地域福祉の理論と方法 練習問題・初級
社会福祉士・精神保健福祉士共通科目の基礎
 今年4月から学習を開始した受講生向き


問題3 セツルメントに関する次の文章の空欄A,B,Cに該当する人名と語句の組み合わせとして,正しいものを一つ選びなさい

 ノーベル平和賞を受賞した「 A 」は,「 B 」の初代館長バーネット(Barnett,S.)に出会ったことが一つの契機となりハル・ハウスを創設した。進歩主義教育の代表的な論者デューイ(Dewey,J.)は,ハル・ハウス創設期の評議員を務め,彼の著作に大きな影響を受けた「 C 」は,後にグループワークの母と称せられるようになった。
       A            B         C
1 アダムス(Addams,J.)---トインビー・ホール----コノプカ(Konopka,G.)
2 アダムス(Addams,J.)---トインビー・ホール----コイル(Coyle,G.)
3 アダムス(Addams,J.)---ネイバーフッド・ギルド--リッチモンド(Richmond,M.)
4 ウィリアムズ(Williams,G.)--トインビー・ホール----コノプカ(Konopka,G.)
5 ウィリアムズ(Williams,G.)--ネイバーフッド・ギルド--コイル(Coyle,G.)

*解答・解説:アイデンティティ、エリクソン、アイデンティティ拡散、アイデンティティ形成、
レスポンデント条件づけ、オペラント条件づけ、学習理論、行動療法、パヴロフ、
公的扶助、生存権、ナショナル・ミニマム保障とは

*解答・解説:セツルメント、トインビーホール、バーネット夫妻、ハルハウス、アダムスAddams, Jane、
岡山博愛会A. P. アダムス とは 記事下方をクリック


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<参考 紹介 ドキュメンタリー映画>
『さとにきたらええやん』 公開スタート
 ポレポレ東中野にて 6/11から7月上旬 上映

 「いつでもおいでや。
 子どもも大人も集まる みんなの“さと”
 日雇い労働者の街・釜ヶ崎で38年間続く子どもたちの集い場「こどもの里」―
 人情が色濃く残る街の人々の奮闘を描く、涙と笑いあふれるドキュメンタリー」

<ストーリー>
 「大阪市西成区釜ヶ崎。“日雇い労働者の街”と呼ばれてきたこの地で38年にわたり取り組みを続ける「こどもの里」。
 “さと”と呼ばれるこの場所は、障がいの有無や国籍の違いに関わらず、0歳からおおむね20歳までの子どもが無料で利用することができます。
 学校帰りに遊びに来る子、一時的に宿泊する子、様々な事情から親元を離れている子、そして親や大人たちも休息できる場として、それぞれの家庭の事情に寄り添いながら、地域の貴重な集い場として在り続けてきました。
 本作では「こどもの里」を舞台に、時に悩み、立ち止まりながらも全力で生きる子どもたちと、彼らに全力で向き合う職員や大人たちに密着。子どもたちの繊細な心の揺れ動きを丹念に見つめ、子どもも大人も抱える「しんどさ」と、関わり向き合いながらともに立ち向かう姿を追いました。

 わたしはあんたの味方やで!
 現在(いま)求められている“居場所”の原風景
「 こどもの里」の取り組みを通して、画面いっぱいにあふれ出る子どもたちや、釜ヶ崎という街の魅力を捉えたのは、大阪在住の重江良樹監督。「こどもの里」に関心を抱き、関わり、取材を始めてから足かけ7年、いま、初監督作品として本作を完成させました。
 音楽は地元・釜ヶ崎が生んだヒップホップアーティスト、SHINGO★西成。ストレートで飾らないメッセージの中に、街で生きる人々への熱い思いがつまったSHINGO★西成の楽曲が、生きることそのものを力強く肯定し、映画全体をあたたかく包み込みます。
 めまぐるしく移り変わる現代社会のなかで、子どもたちを巡る環境も急激に変化している今、あらためて注目されている「こどもの里」の“取り組み”が、これからを歩む私たちに問いかけるものとは―?」
 以上 HPより引用
 公式ホームページ



*練習問題 解答と解説は下記をクリック


More*解答・解説:アイデンティティ、エリクソン、アイデンティティ拡散、アイデンティティ形成⇒
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相談援助の基盤と専門職 前期第7回講義レジュメ概要1
 当ブログ筆者(本校専任講師、社会福祉士)が、社会福祉士養成学科にて、2016年6月に講義            
<この記事は、ダイジェスト版と講義当日の補足。レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


2.相談援助における権利擁護の概念、範囲、意義 テキストP91
A.相談援助における権利擁護の概念 テキストP91
*介入のレベル(マクロ、ミクロ)
 アドボカシーとは,当事者の代弁のみならず,当事者の自己決定を援助し,利用者の権利を擁護する活動である。
 エンパワーメントによる介入、支援である。

・アドボカシーは,個人または家族に対して行われる活動であるケース・アドボカシー(パーソナル・アドボカシー)と,
 同じような問題に直面する特定の集団に対して行われるクラス・アドボカシー(class advocacy コーズ・アドボカシー)に大別される。

・アドボカシーには、担い手による分類としてセルフ・アドボカシー、シチズン・アドボカシー、リーガル・アドボカシー等がある。

*生活困窮者のアドボカシー、権利擁護の事例
 住まいを巡って、当事者の希望、交渉。

・家庭、企業、社会-権利侵害の場は異なるが、抑圧されていた当事者が、権利と自分自身、自尊感情を取り戻す取り組みとも言えよう 。
 「そのままの自分でよいのだ」と先ず自らを肯定し、次に「権利を主張してよいのだ」という権利意識を回復するための支援が、アドボカシーの実現につながっていくともいえよう。

 加えて、環境、他者、自らが縛っていたものから解放され、自分の意志で自由に動けるようになるということ。
 権利擁護は、束縛などの権利侵害から解放され、自由の回復を支援する過程とも言えよう。
 自分の生き方、ライフスタイルは自分で決める。


◎解説:セルフ・アドボカシー
 当事者が権利を自ら主張するのがセルフ・アドボカシーであり, 略 「エンパワーメント」の支援が,権利擁護においては特に重要となってくる。

◎解説:ペイシェント(患者)アドボカシー
 「患者とともに患者権利の擁護のために闘うこと」とされる。
◎患者の権利 patient's rights とは
 権利内容は,統一されてはいないが,おおむね患者の自己決定権,情報アクセス権(カルテ開示請求権等),同意権,治療拒否権,プライバシー権,苦情申立権などがある。
 医療制度に関するもの(例えば,医療サービスアクセス権)などを含む。

・自分の病気を理解する能力と自己決定 事例

<受験対策 社会福祉士等の国家試験における出題実績>
◎権利擁護者(advocate)の役割として,クライエントが資源やサービスを利用する権利を擁護し,さらには,個々のクライエントやクライエント集団に不利益をもたらすプログラムや政策を変えていくことを支援する。第16回社会福祉士国家試験出題
◎セルフ・アドボカシーにおいては,当事者自身が自ら自己変革を遂げ,直接主張し行動していくことが重要である。
◎クライエントの行為が本人や他者に害を及ぼす危険があるときには,クライエントの自己決定権にソーシャルワーカーが干渉する場合がある。
◎自立とは,経済的自立のみならず,多様性や個別性を尊重する社会の中で,必要な支援を受けつつも,主体的に生活を行うことをも意味している。第15回社会福祉士国家試験出題
◎アドボカシーを行うソーシャルワーカーは,サービス提供機関などの方針とクライエントの意向が対立する場合,クライエントの立場を優先的に考える。(第20回社会福祉士国家試験出題)
◎アドボカシーを行うソーシャルワーカーは,専門的知識と技術を用いて,クライエントを支持し,クライエントの最善の利益に向けて行動する。 (第20回)
◎ワーカーがクライエントの訴えを聴き,それを関係者に伝えてクライエントの権利を擁護する機能である。 (第21回国家試験出題)

B.相談援助における権利擁護の範囲 テキストP92
・ミクロレベルにおける権利侵害からの回復を図る権利擁護
 事例:児童虐待の、被害児童の擁護
・マクロレベルにおける権利侵害からの回復を図る権利擁護
・ソーシャルアクションとして、権利の擁護、制度の要求運動、社会資源の創設。

・権利侵害を予防する擁護活動
 予防的なソーシャルワーク実践。

*補足:ソーシャルワーク実践としての権利擁護
 権利擁護の専門的機能として,利用者の側にたって,①発見,②調整,③介入,④対決,⑤変革があげられている。
・「対決」を巡って。

*権利侵害からの回復を図るソーシャルワーク実践
・クライエントの主張を代弁し、調整、交渉が、アドボカシー実践の有効な手段である。
・調整、交渉の段階では、関係者の多様な意見、視点を尊重し合うよう促す。
 交渉によって相互理解を追求し、共通の基盤や一致点、現実的な解決策を協働でを見出す。

C.相談援助における権利擁護の意義  テキストP93
・マイノリティの不可視化-見えない人権侵害、見えない困窮-見えなくされて主流から排除された人々―周縁化。
・クライエントの権利と自尊心を取り戻し、新たな道を開く(自己実現)の働きかけ

*相談援助における契約と権利擁護 テキストP91
*権利侵害からの回復を図る権利擁護
 アドボカシーを担う人のことを、アドボケート advocateと呼ぶ。

○解説:ユニバーサルデザイン universal design
 ロナルド・メイス(Mace, R.)


○解説:バリアフリー barrier free

○解説:トータル・インスティテューション total institution
 全制的施設と訳される。社会学者ゴッフマンによる概念。

○解説:施設症 institutionalism

○解説:脱施設化 deinstitutionalization


・1968年、全米ソーシャルワーカー協会が、アドボカシーをソーシャルワークの機能の一つとして位置づけた。

*制度、事業、業務としての権利擁護
・成年後見制度
・虐待対応・予防
・日常生活自立支援事業(旧称 地域福祉権利擁護事業)

*レビー小体型認知症とは

*ピック病

*脳血管性認知症

*アルツハイマー型認知症

 記憶障害,見当識障害,失語・失行・失認などの大脳巣症状,理解力・判断力の障害が中核症状
 せん妄,抑うつ,焦燥,徘徊などのBPSD(behavioral and psychological symptoms of dementia)

 パーキンソン病,プリオン病(クロイツフェルト・ヤコブ病)

*プライマリ・ヘルスケア
 アルマアタ宣言

心理学理論と心理的支援 練習問題 中級
 社会福祉士・精神保健福祉士共通科目


問題1 心理学の基礎知識に関する次の記述のうち,正しいものを二つ選びなさい。
1 「自分はどのような人間なのか」「自分の社会的役割は何か」を確立することを,心理・社会的モラトリアムの達成という。
2 一般に,達成動機の低い人は,成功を自己の能力や努力に帰属させ,失敗を自己の努力不足に帰属させる傾向を持つ。
3 チンパンジーが天井からぶらさがったバナナを木箱を積み上げて取るような問題解決の仕方を,レスポンデント条件づけによる学習という。
4 「自分は何が分からないかが分かる」のような認知をメタ認知という。
5 学習とは,経験によって生ずる持続性のある行動の変容であり,試行錯誤,洞察,条件づけ,模倣などの理論がある。

*解答・解説:アイデンティティ、エリクソン、アイデンティティ拡散、アイデンティティ形成、
レスポンデント条件づけ、オペラント条件づけ、学習理論、行動療法、パヴロフ 記事下方をクリック


低所得者に対する支援と生活保護制度 練習問題・初級
社会福祉士・精神保健福祉士共通科目
今年4月から学習を開始した受講生向き


問題3 次の記述の空欄AとBとCに該当する語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
 生活保護法第8条において,保護は(  A  )の定める基準により測定した要保護者の(  B  )を基とし,そのうち,その者の金銭及び物品で満たすことのできない不足分を(  C  )程度において行うものとすると,基準及び程度の原則を示している。
<組み合わせ>
   A        B    C
1 社会保障審議会   要求  超える
2 国会        需要  超える
3 厚生労働大臣    需要  補う
4 厚生労働省     要求  補う
5 総理大臣      事情  補う

*解答・解説:生活保護の原則  申請保護の原則、基準及び程度の原則、
必要即応の原則、世帯単位の原則とは 等は 記事下方をクリック



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貧困問題と相談援助:当ブログ筆者講演の音声記録の一部を公開中

<当ブログ筆者の論文>
当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月


<ブログ記事 バックナンバー>
当ブログ記事バックナンバー 福祉施設職員研修


当ブログ筆者の出張講義 福祉施設職員研修 無料
東京都の登録講師派遣事業
「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修」講座番号101

内容 介護、福祉職員のストレスへの対処や燃えつきの予防、心身の健康のセルフケアを支援する研修

「生活困窮者、生活保護受給者対象のグループワーク」講座番号93
内容 貧困、生活保護受給者対象のグループワークプログラムと留意点等を、ブログ筆者の実践や事例に基づき解説

「障害者福祉施設におけるグループワークの基礎」講座番号61
内容 福祉施設におけるグループワークのプロセス、方法、プログラム等の援助技術の基礎を解説。

「福祉施設職員の職業倫理と福祉マインド、ハラスメント予防」講座番号102
内容 福祉施設職員に求められるモラルや福祉マインドの基礎と、ハラスメントの予防を含めて解説。

 上記は当ブログ筆者が担当する研修です。
この講座は、東京都福祉保健局の委託による、福祉・介護・保育事業所対象の職場研修です。ブログ筆者等の講師が出向きます。講師謝金 無料
申込締切 平成28年5月31日
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<テレビ番組紹介 NNNドキュメント 日テレ>
孤独に苦しめられる人たち
SOSを出せないあなたへ
2016年6月5日(日) 24:55

引用「いま「助けて」と言えない働き盛りが増えているといわれています。悩みは千差万別、でもSOSが出せない共通の理由は"孤立"にあります。"ひとり"だから解決策が見つからない"現実"。「この2,30年で、みんなひとりぼっちになった」そう話すのは、孤独を救おうと奔走する大阪・豊中市社会福祉協議会の勝部麗子氏です」 引用ここまで。

参考
コミュニティソーシャルワーカー(CSW)とは  豊中市社会福祉協議会

引用:コミュニティソーシャルワーカーの役割
 コミュニティソーシャルワーカーは、制度の狭間の問題など個別の課題に対応し、地域の課題として共有する場を設け、課題提起し、新たな支援対策を検討しています。

*主な役割
 福祉なんでも相談窓口のバックアップ
・社会的援護を要する人々への対応
・複数機関の連携による支援
・公民協働でのサポート
・地域との関係調整
 地域福祉ネットワーク会議の運営
 地域福祉計画の支援
 保育所や学校の行事のとき
 セーフティネットの体制づくり
 要援護者に対する見守り・相談

・ライフセーフティネット

*協働プロジェクト
 個別事例を通して町の課題を把握し、新たな協働や仕組みで解決の取り組みを展開しています。
 徘徊SOSメールプロジェクト
 同じ立場の人をつなぐ・・・交流会の開催
・男性家族介護者交流の集い
・若い家族介護者の交流会
・広汎性発達障害者の家族交流会・・・自主グループ化「一歩の会」
・高次脳機能障害者の家族交流会・・・自主グループ化「アンダンテ」
 団塊塾とよなか…団塊世代の地域デビューをめざして
 ひとり暮らし高齢者支援方策検討委員会 ⇒ 安心生活創造事業へ
 外国人のためのボランティアガイド作成 など

引用ここまで

*解答・解説 下記をクリック

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当ブログ筆者の出張講義 福祉施設職員研修 無料 お知らせ
東京都福祉保健局の登録講師派遣事業
 下記は、当ブログ筆者(日本福祉教育専門学校社会福祉士養成学科 学科長、大学講師)が講師が担当する研修です。

「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修」講座番号101

内容 介護、保育、福祉職員のストレスへの対処や燃えつきの予防、心身の健康のセルフケアを支援する研修
 ストレスケアを促進することにより、職員の退職を予防し、成長する専門職とそのチームを目指していく。
 具体的には、下記のテーマを解説
・福祉施設職員の職務ストレスに対するセルフケアの促進、その方法
・ストレッサーのチェック
・実践ストレスのセルフケアのプロセス
・ストレスから復元する力=レジリエンスを強める
・ストレッサーの自己分析 
・福祉の職場の総合的ストレス・マネジメント
・ストレス場面への対処。リラクゼーションの方法
・援助者の感情のコントロール
・福祉施設職員の実務上の対策、専門職としての成長へ
・職員のメンタルヘルス ストレングスと自己への語りかけ
・実践ストレスを成長に繋げていくために。語り合いの力
・チームリーダーによるサポーティブな職場のファシリテーション 等

*福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修の主旨
 この研修の機会が媒介となって、各職員のストレス対処法とその力の共有を図り、職場のストレスケアを促進するプログラムである。職員のストレスケアは、退職予防はもちろん、福祉施設の事業の安定、質の高いサービスの提供に直結する課題である。換言するならば、持続可能な実践、事業のために不可欠な課題であると言えよう。
 着手が可能なところから、職員のセルフケアの促進と現場職員の支援策、サポーティブな職場づくりを開始する必要がある。これらは単なるストレス対策のみならず、施設と職員の成長も目指すポジティブな内容も含む。

「生活困窮者、生活保護受給者対象のグループワーク」講座番号93
内容 貧困、生活保護受給者対象のグループワークプログラムと留意点等を、ブログ筆者の実践や事例に基づき解説
 具体的には、下記のテーマを解説
・社会的孤立を脱し、自立や就労の意欲の向上、生活の拡充を図る支援ーグループの活用
・作業等のプログラムによる承認の機会の創出、利用者の自信の強化、自己表現の促進
・人間関係の向上、グループづくり、コミュニケーションの媒介、繋がりの構築、トラブルの解決
・アルコール依存症等、関連する問題
・グループにおいて進めるエンパワメント、利用者の主体的な参加の促進
・相互援助の意識を高めるプログラム
・人間的成長を促進するプログラム、ポジティブな視点への転換
・危機の予防、金銭管理等の地域生活の支援
・利用者のセルフケアの向上、生き抜く技法と力の促進
・職員のチームアプローチ 等

*「生活困窮者、生活保護受給者対象のグループワーク」研修とは
・貧困問題の当事者等が、働くことや人間関係からの疎外、社会的孤立、自尊感情が持ちづらい状態から、グループワークによって生活問題の主体的な解決の促進や相互支援を目指していく。
 生活保護受給者等のグループワークの留意点として、当事者の人間関係、コミュニケーションの特性等が挙げられる。グループにおいては、これらの特性を踏まえた集団や個人への働きかけ、当事者に合ったプログラムの立案と活用が必須となる。
 具体的な課題は上記に加え、
・相互援助の意識を高めるプログラム
・グループにおいて進めるエンパワメント
・アルコール依存症からの回復、断酒の継続、ギャンブル問題
 心身の健康と日常生活の維持
 金銭管理の支援


「障害者福祉施設におけるグループワークの基礎」講座番号61
内容 福祉施設等におけるグループワークのプロセス、方法、プログラム等の援助技術の基礎を解説。
 具体的には、下記のテーマに関して解説。
・福祉施設等におけるグループワークの活用例。
 福祉施設の利用者等を対象に、人間関係の調整や、コミュニケーション、生活意欲向上などのために展開されるグループ。リハビリテーションの一環。
*グループワークの概要
・グループによる意図的なプログラム活動やグループ内外の相互作用を活用して、個々のメンバー(参加者)とグループの全人的な成長をめざし,個人,集団,社会のさまざまな問題への効果的な対応を支援する援助方法である。
 例:自他による受容と仲間づくり、自尊感情の回復へ
*スタッフとメンバー(参加者)の援助関係、相互作用の媒介者としてのスタッフ。
 グループのまとまりや相互の理解と協力,緩やかなつながり、人間関係を生み出す。
*メンバー間の相互作用を活用し、その治療教育的力によってさまざまな目標の達成を目指す。関わりなどの新たな経験を提供する。

*プログラムの種類(実例)グループワーク実践から
 プログラム計画の原則 進め方,スタッフの役割

*グループワークにおけるプログラムの意義 
①自由な自己表現の可能性
②集団を安定させる機能
③新たな集団過程を展開させる可能性
④グループの組織化
*グループワークのプロセス、進め方
 準備期、開始期、作業期、終結期
 グループの構成、リーダーシップ、波長合わせ
*グループワークの留意点

「福祉施設職員の職業倫理と福祉マインド、ハラスメント予防」講座番号102
内容 介護、保育、福祉職員に求められるモラルや福祉マインドの基礎と、ハラスメントの予防を含めて解説。
 具体的には、下記のテーマに関して解説。
・福祉施設職員の職業倫理、社会福祉の価値
・利用者・家族との専門的援助関係、配慮のある挨拶と言葉づかい、コミュニケーションスキル
・倫理的なリスクマネジメント
・虐待、権利侵害の予防
・福祉施設職員の使命、人間の尊厳、生き方、利用者の苦境・痛みの軽減、変化の可能性
・インフォームド・コンセント、自己決定の尊重
・ホリスティック・全人的な視野、利用者の多様性と個別性
・利用者の利益の最優先、利用者本位 等

*この研修では、福祉施設職員としての倫理や福祉マインドを、職場や職員のなかで共有を図っていくために、倫理と実践の課題を解説し、整理を行う。当ブログ筆者(担当講師)の実践経験等も踏まえながら、実践的、現場からの視点でハラスメント予防を考えていく。
 質の高いサービス、より良い職場と職員チームづくり、職員支援の中心として、社会福祉の価値、ミッションが必要不可欠である。
 リスク・マネジメントとしての、倫理の内在化、ハラスメント予防の促進。
 ミスとしての倫理違反や、判断ミスや失敗も起こり得る。
 燃えつきバーンアウト、慢性疲労等の状態は、適切な実践を損なってしまう要因ともなり得る。個々の職員だけの課題ではなく、職場全体の課題である。
・職業倫理と現実との往復、対話が求められる。

 上記は当ブログ筆者の 関屋光泰 が講師を担当する職員研修です。
 この講座は、東京都福祉保健局の委託による、福祉・介護・保育事業所対象の職場研修です。上記の講座は、ブログ筆者が講師として出向きます講師謝金 無料
 申込締切 平成28年5月31日
詳しくは下記をクリック
東京都社会福祉協議会登録講師派遣事業

 この事業の参加対象(次のいずれかの事業所、保育園)
(1) 利用定員のある事業所

 施設サービスの事業所は定員 110 人以下
例)特養、養護・軽費・有料老人ホーム、老人保健福祉施設、小規模多機能型居宅介護、グループホーム、施設入所支援、保育園
 在宅サービスの事業所は定員 50 人以下
 例)通所介護・リハビリ、ショートステイ、生活介護、就労継続支援
(2) 利用定員のない事業所
 1サービスあたりの利用実人員(直近 1 か月または直近3か月平均)が 110 人以下
 例)訪問介護、訪問看護
(3) 上記に定める他、東京都及び東京都社会福祉協議会が協議の上、特に支援が必要と認められる事業所

3 講師謝金・講師旅費
 無 料
※ただし、研修で使用する資料印刷等は、原則として事業所の負担となります。
5 申込締切日 平成 28 年 5 月 31 日(火)必着

【お問合せ先】東京都福祉人材センター研修室
電話 03-5800-3335



 ブログ筆者は、福祉施設の介護職や支援員等の職員を研修により支援するため、「福祉施設職員サポーティブ研修」として上記4テーマのプログラムを、東京都による「事業所に対する育成支援事業 登録講師派遣事業」における研修として立案し、講師として実施した。
 この事業は、筆者を含む登録講師、つまり都内の社会福祉士、介護福祉士及び精神保健福祉士養成施設の教員等を、小・中規模の福祉施設の要望に応じて派遣し、個々の施設の課題に合わせ、専門的・実践的な研修を行うものであり、東京都社会福祉協議会が東京都から委託を受けて実施している。
 これらの筆者による研修は、一昨年度から都内の高齢者福祉施設及び障害者福祉施設の41箇所で研修を実施した。これらの研修は、介護職員、生活支援員、相談員、看護師、保育士、ケアマネージャー、施設長等の管理職等の合計711名が受講した。

<職員の退職予防を図る研修>
 筆者の研修プログラムの目的は、介護職員や支援員等の福祉施設職員の質の高い実践の持続を支援し、より良い働き方、生き方の拡充を促進するためである。
 個々の職員のメンタルヘルスの不調、混乱は、支援の実践に影響する。福祉施設全体にとっても、職務上のストレス、慢性疲労・燃えつき 等によって実践が困難になり、更に休職し復職出来ない職員を生じて、職員の人員不足を招くことは、支援の質の低下や事故に繋がる可能性に直結する。
 職員のメンタルヘルス支援策、施設としてのストレス・マネジメントは、リスク・マネジメントでもある。もし職員の心身の健康の維持と、実践と職員の生活の拡充を促進するならば、良い福祉施設、良いサービスという実を結ぶ。つまり、福祉施設においては、事業の根幹は人にある。
 筆者の研修は、離職を防ぐメンタルヘルス対策のみならず、施設と職員の成長、サポーティブな職場づくりをも視野に入れ、開発した。東京都の研修事業として機会を得て、各施設において実施し、現場からのフィードバックを活かし、プログラムの更なる改善を図ってきた。

<福祉施設職員の方々を支えたいという願いから生まれた研修>
 サポーティブ研修プログラムの開発と、実施を決意させたものがある。それは、次のような一教員としての気掛かりである。
 筆者が、福祉専門職養成の教壇に立ち始めてから、12年が過ぎた。その間に、筆者が講師を務めた専門学校や大学、職業訓練を経て、福祉施設等の現場に送り出した社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士等の卒業生たちは、援助者として働きがいを持ち続け、ワーク・ライフ・バランスを保っているだろうか。スーパービジョンや研修等によって、成長出来ているだろうか。福祉施設が直面している困難を耳にする機会があると、気に掛かる。
 全ての卒業生を含む福祉施設職員のフォローを続けることは、現実的ではない。しかし、間接的にも何らかの支えになれたらという願いから、昨年度からこのサポーティブな研修プログラムを開始した。

<当ブログ筆者の論文>
当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月


<ブログ記事 バックナンバー>
当ブログ記事バックナンバー 福祉施設職員研修


当ブログ筆者執筆の新刊
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題(依存症と生活困窮)

2017社会福祉士国家試験過去問解説集 第26回-第28回全問完全解説 日本社会福祉士養成校協会編集 中央法規出版
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相談援助の理論と方法 前期第7回講義レジュメ概要 1
 当ブログ筆者(本校専任講師、社会福祉士)が、社会福祉士養成科(トワイライト、ナイト)にて、2016年6月1日に講義予定            
<この記事は、ダイジェスト版と講義当日の補足。レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


当ブログ筆者の担当講義 相談援助の理論と方法
<実際の授業を見学しよう! リアル授業見学会 要予約>
6/15(水)・6/22(水)・6/29(水)
18:10~19:40

日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科・養成科


4章 相談援助における援助関係
1節 援助関係の意義 テキストP70

<概要>
・専門的な援助関係とは、援助者とクライエントとの間の,信頼関係に基づいた専門的・職業的な関係性を示す。
・ケースワーク及びグループワークにおいては,クライエント個人、家族、グループメンバーとの援助関係が,援助を展開していく媒体となる。

・ソーシャルワーカーやカウンセラー等の面接者の、対象(来談者、クライエント)に対する感情、印象とは。その面接への影響。
 土居健郎 『方法としての面接』

・相談における関わりの双方向性、両義性 来談者を見ることは、援助者も見られること。
 「手」の問題。他者に触れることとは、触れる=触れられるでもある。
 相談という場において、来談者も援助者も互いを必要としている。相談とは、人間的なつながりを持つ場、つながりを創るプロセスとも言えよう。

・援助の対象の痛み、苦しみの共感、共有、分かち合いは、これらの援助者への伝染という側面もある。「共感疲労」とは何か。
・『ケアの向こう側』では、患者の痛みに対する看護師側や病棟のルーティン化、通常を守るシステム、看護師が自己を護るスキル等がフィールドワークによって述べられている。


*補足:コンフリクト・マネジメント機能とは
・機関・施設・組織内外の多様な葛藤を調整する。組織や、人間関係上のコンフリクト(葛藤)のマネジメントである。
・コンフリクトとは、葛藤のこと。 略
・社会的コンフリクト、特に「施設= 地域コンフリクト」とは。
 摩擦のマイナスの側面のみならず、相互理解、多様性尊重、共生への一つのプロセスとしての、マネジメント機能である。
 地方、コミュニティ、施設それぞれの合意形成、解決の方法がある。双方がビジョンを描く必要性。

<受験対策ポイント 国家試験出題実績>
◎アドボカシーを行うソーシャルワーカーは,サービス提供機関などの方針とクライエントの意向が対立する場合,クライエントの立場を優先的に考える。(第20回社会福祉士国家試験出題)
◎アドボカシーを行うソーシャルワーカーは,専門的知識と技術を用いて,クライエントを支持し,クライエントの最善の利益に向けて行動する。 (第20回)
◎ワーカーがクライエントの訴えを聴き,それを関係者に伝えてクライエントの権利を擁護する機能である。 (第21回国家試験出題)

*解説:セルフアドボカシーとは

◎セルフ・アドボカシーは,当事者が主体となって権利を擁護することをいう。(第21回社会福祉士国家試験出題)
◎セルフ・アドボカシーにおいては,当事者自身が自ら自己変革を遂げ,直接主張し行動していくことが重要である。(第15回国家試験出題)

2 援助関係の期間と質との交互作用
*援助関係の維持期間の短期化 テキストP72~
*事例1 ⇒テキストP72参照

・ソーシャルワーカーが面接において傾聴していたが、クライエント(担当を開始してから日が浅い)が怒り出した 。

・ワーカー援助者の姿勢への不安か、援助者への転移か。
 転移とは、ワーカーを他の誰かにしてしまっている、過剰な期待と裏切られた感覚、「やっぱりそうか」という感情。
⇒援助者である自分が否定されているのではない。転移感情の捉え方、支援のあり方、課題。


・クライエント、利用者の怒りの捉え方とは
 ストレスとなるクライエントの行動として、怒りは第2位である。1位は自殺に関連するクライエントの発言であり、3位は極度のうつ、時期尚早な終結である。ドイチェとファーバー


*事例2 ⇒テキストP72参照
・グループワークにおけるメンバーと援助者、メンバー同士の人間関係、相互作用。コミュニケーション技術や関わりの期間の問題か。

*概要
・クライエントと関わりを結ぶために。
・現在のソーシャルワークは、長期実践よりも短期実践に比重がおかれるようになった。
・危機介入理論などが適宜活用される。
・ソーシャルワークのなかで、コーディネート、ネットワークに関わる業務は重要なものとなり増大し、一方、相談援助は時間短縮化が進んだ。

◎解説:診断主義ケースワークdiagnostic casework
 S. フロイトの精神分析 略
 診断主義ケースワークは,その後「心理社会的アプローチ」ともよばれる。
 ハミルトン

◎解説:心理社会的アプローチ
 ホリス「状況における人」 略
 ホリスの面接技法 心理社会療法

◎解説:危機介入 crisis intervention
 ソーシャルワークの主要なアプローチの一つ
 略
◎解説:危機理論 crisis theory
 キャプラン(Caplan,G.)とリンデマン(Lindemann,E.) 略

*パラダイムの変換と援助の質 テキストP74~

 略
*事例3 ⇒テキストP74参照
・「援助」と支援の違い。
・パラダイムシフト=「治療」から「支援」へ。双方向の関わり、支え、促進する働き。

*ミクロレベルの援助 テキストP74
・「状況のなかの人」、個別のクライエントと周囲の環境を総合的に理解し、援助を行なう。
 専門的援助関係

*メゾレベルの援助 テキストP75
・人(集団)と環境との接点への介入、集団への援助、集団と地域を対象とした相互支援。
・影響を与え合う、お互いに変わる-交互作用。
 響き合い支え合う、シェア=分かち合うコミュニティか。
 コミュニティを創る、再生する技術としてのコミュニティワーク。
 人間と人間による対話を重視する-個別の援助も、グループワークも、コミュニティへの働きかけも。

・視野を広げ、社会全体を据えつつ、活動は地域で実施する。持続可能なコミュニティとその活動を根付かせていくこと。

・ソーシャルワークは、当事者参加型のプロセスである。
 平等―当事者はワーカー・援助者から学ぶが、ワーカーもまた当事者から学ぶ。
 援助者は、実践を通して学びながら、常に自らの内面を見つめていく。
 ソーシャルワークとは、双方向の人間と人間が向き合い、学び合うプロセスでもある。

・グループワークは、成長のための人間関係・コミュニケーションを学ぶ新たな経験、学びの機会の提供


*マクロレベルの援助 テキストP75
・地域とそれ以上の領域を対象とした活動。

1 ソーシャルワークと社会福利の3次元 テキストP70~
・ソーシャルワークの定義(国際ソーシャルワーカー連盟)と実践領域⇒テキストP69 図 参照
*環境のミクロ・メゾ・マクロのレベル(に対する介入)
・ソーシャルワークは、支援において関わるミクロレベル(個人・家族・小集団システム),メゾレベル(学校、地域社会、組織システム)及びマクロレベル(社会)の一つ,あるいは,複数のシステムレベルに介入する。
・ソーシャルワークの実践領域は、広範囲かつ立体的である。(テキストP71)

①ミクロ的効果(介入)
 ソーシャルワークは、人間関係における問題解決を図り、人間の行動と社会のシステムに関する理論を利用。

②メゾ的効果(介入)
 ソーシャルワークは、人びとが環境と相互に影響し合う接点に介入し、エンパワメントと解放を促していく。個人から地域へ。

③マクロ的効果(介入)

*ソーシャルワークの定義
・ソーシャルワーク専門職のグローバル定義 2014年7月

 「ソーシャルワークは、社会変革と社会開発、社会的結束、および人々のエンパワメントと解放を促進する、実践に基づいた専門職であり学問である。社会正義、人権、集団的責任、および多様性尊重の諸原理は、ソーシャルワークの中核をなす。ソーシャルワークの理論、社会科学、人文学、および地域・民族固有の知を基盤として、ソーシャルワークは、生活課題に取り組みウェルビーイングを高めるよう、人々やさまざまな構造に働きかける」

・発展途上国側からの視点、提起として捉えると分かりやすい。
・民族固有の知
・社会開発、社会的結束の促進

*国際ソーシャルワーカー連盟の「ソーシャルワークの定義」2000年
 「ソーシャルワーク専門職は、人間の福利(ウェルビーイング)の増進を目指して、社会の変革を進め人間関係における問題解決を図り、人びとのエンパワメントと解放を促していく。ソーシャルワークは、人間の行動と社会のシステムに関する理論を利用して、人びとがその環境と相互に影響し合う接点に介入する。人権と社会正義の原理は、ソーシャルワークの拠り所とする基盤である」。

ソーシャルワークの機能、対処能力、ニーズキャッチ、アウトリーチ 相談援助理論講義レジュメ ベヴァリッジ


当ブログ筆者執筆の新刊
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題(依存症と生活困窮)

2017社会福祉士国家試験過去問解説集 第26回-第28回全問完全解説 日本社会福祉士養成校協会編集 中央法規出版
ISBN978-4-8058-5338-2

 450問を選択肢ごとに詳しく解説、科目別ポイント。過去3年分の国家試験全問題を掲載。最新の制度や数値にアップデート。

貧困問題と相談援助:当ブログ筆者講演の音声記録の一部を公開中


児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度 練習問題 初級
<社会福祉士国家試験専門科目>
<この4月から学習を開始した受講生向き練習問題入門編。基礎の確認>


問題1 次の文章の空欄A,B,Cに該当する語句の組み合わせとして,正しいものを一つ選びなさい。

第二次世界大戦後,単に児童の保護者のみでなく,すべての国民が児童の健全育成に努めなければならないなどとした児童福祉法に次いで,児童についての新しい観念の確立を目指し,児童は「人として尊ばれる」「社会の一員として重んぜられる」 「よい環境の中で育てられる」と表現したのは「 A 」であった。
「 B 」は,家族が「児童の成長及び福祉のための自然な環境として,社会においてその責任を十分に引き受けることができるよう必要な保護及び援助を与えら れるベき」であるとし,父母に養育される権利や父母について知る権利など子どもと家族の重要性を再確認させた。
 さらに児童が意見を表明する権利,その意見を聴かれる権利等を初めて主張した。何よりも「児童の最善の利益」への考慮を,公私を問わず,大人による児童に関するあらゆる処遇の原則としたことが注目される。これは,先に同じ「児童の最善の利益」という語を用いて児童の権利に触れた「 C 」の考え方を継承,発展させたものであるといえる。

       A        B             C
1 児童の権利に関する条約--児童憲章-------児童権利宣言
2 児童の権利に関するジュネーブ宣言--児童権利宣言----児童憲章
3 児童憲章---児童の権利に関する条約--児童の権利に関するジュネーブ宣言
4 児童の権利に関する条約--児童権利宣言-------児童憲章
5 児童憲章---------児童の権利に関する条約--児童権利宣言

心理学理論と心理的支援 練習問題 初級
 社会福祉士・精神保健福祉士共通科目の基礎

<この4月から学習を開始した受講生向き練習問題入門編。基礎の確認>

問題2 記憶に関する次の文章の空欄A、B、Cに該当する語句の組み合わせとして,正しいものを一つ選びなさい。

 記憶は、大別して<  A  >、短期記憶、長期記憶の3種類に分けられる。また、記憶の働きとしては、<  B  >、保持、再生又は想起、<  C  >などがある。

   A        B      C
1 感覚記憶 ―― 記銘 ―― 再認
2 瞬間記憶 ―― 痕跡 ―― 活動
3 永久記憶 ―― 記銘 ―― 再考
4 感覚記憶 ―― 作動 ―― 再考
5 永久記憶 ―― 痕跡 ―― 再認

*解答・解説:児童憲章、児童権利宣言、児童の権利に関する条約とは 記事下方をクリック


当ブログ筆者の出張講義 福祉施設職員研修 無料
東京都の登録講師派遣事業
「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修」講座番号101

内容 介護、福祉職員のストレスへの対処や燃えつきの予防、心身の健康のセルフケアを支援する研修

「生活困窮者、生活保護受給者対象のグループワーク」講座番号93
内容 貧困、生活保護受給者対象のグループワークプログラムと留意点等を、ブログ筆者の実践や事例に基づき解説

「障害者福祉施設におけるグループワークの基礎」講座番号61
内容 福祉施設におけるグループワークのプロセス、方法、プログラム等の援助技術の基礎を解説。

「福祉施設職員の職業倫理と福祉マインド、ハラスメント予防」講座番号102
内容 福祉施設職員に求められるモラルや福祉マインドの基礎と、ハラスメントの予防を含めて解説。

 上記は当ブログ筆者が担当する研修です。
この講座は、東京都福祉保健局の委託による、福祉・介護・保育事業所対象の職場研修です。ブログ筆者等の講師が出向きます。講師謝金 無料
申込締切 平成28年5月31日
詳しくは下記をクリック
東京都社会福祉協議会登録講師派遣事業


<当ブログ筆者の論文>
当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月


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当ブログ記事バックナンバー 福祉施設職員研修


*解答・解説:児童憲章、児童権利宣言、児童の権利に関する条約とは
感覚記憶、短期記憶、長期記憶とは 下記をクリック


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相談援助の理論と方法 前期第6回講義レジュメ概要1
 当ブログ筆者(本校専任講師、社会福祉士)が、社会福祉士養成科(トワイライト、ナイト)にて、2016年5月25日に講義            
<この記事は、ダイジェスト版と講義当日の補足。レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>

2章3節 ソーシャルワークの機能
1 ソーシャルワークの過程から捉えた機能 テキストP44~

・ソーシャルワーク、専門的援助・支援の過程は、援助が始まり、何らかのかたちで終結するまでの過程のなかで進められる。
 インテーク・問題の把握から始まり ⇒<アセスメント> ⇒ <目標・計画の設定> ⇒ 
<支援プログラムの実施> ⇒ <評価(終結)> の段階に区別される。

◎インテークでは,ワーカーとクライエントの両者の間で相互によりよい関係を築くため,信頼関係(rapport)の形成を図ることが重要である。
◎アセスメントでは,クライエントの社会生活の全体性を見て,多様な環境と人との相互作用のうち,どれが問題に関連しているかを検討できる広い視野が必要である。

・アセスメント等を通して、ソーシャルワーカーとは様々な異なる点(人生における経験、ライフスタイル、生き方等)を持つクライエントの理解を深める。
 例えば、生活歴のなかの、
・クライエントの年齢、生きてきた時代の特徴的な共通体験。例えば、戦争(満州開拓団等)、炭鉱閉山、高度経済成長、バブル経済。
・文化、民族、言語。
・クライエント個人の経験。例えば、少年少女グループ。
・地域の特徴。都会と地方。
・LGBT等、クライエントの個性。

・クライエントが辿ってきた、ソーシャルワーカー自身とは異なる生活の現実に向き合う過程でもある。
 
*アセスメントは、ストレッサーを探り、特定する過程でもある。
 「悲しみを調査する」、クライエントが生きる過程における痛みを調べ、分かち合う。
 また、クライエントの多様性を理解し、受容する。
・つまり、当事者は多様な文化、精神性を持つ。
 ソーシャルワークにとっての課題は、それぞれの社会的、経済的な背景を持ち、障害を含めた個性や生活様式、生き方、価値観等も異なる人々が寄り合い、多様性の中から生まれる精神的、文化的な豊かさを蓄積していくことの促進である。

*ソーシャルワークの過程から捉えた機能(主要なもの)
①アセスメント機能
②目標・計画作成機能
③援助計画実施機能
④評価機能  略

2 ソーシャルワークの枠組みからとらえる機能 テキストP45
*ソーシャルワークの機能

・人と環境とを調整する機能
・人の対処能力を強化する機能
・環境を修正・開発する機能 略

*クライエントの環境の課題
・クライエントの環境は、オアシスのように豊かな資源であり本人を護っているか。
 それとも、負の評価等に満ちた、針のむしろ、足の引っ張り合いか。
・多問題家族

*クライエントの対処能力の課題
・クライエントのコミュニケーション能力という課題。
・クライエントが、どの程度の困難、ストレスに対処できるのかは個人差がある。
 特に子育てにおいて、充分には対処できないこともある。子育て支援の課題であろう。
・支援を拒絶するクライエント。


◎リッチモンド(Richmond,M.)は,人と社会環境との間を個別に意識的に調整することの重要性を指摘している。

*ピンカスとミナハンによるソーシャルワークの機能(七つ)。テキストP45参照。
・人々の問題解決能力や対処能力、資源活用能力の向上
・資源にアクセス出来ない人々を資源に結びつける
・資源の活用が妨げられている場合に、人々と資源との相互作用を容易にする、修正する
・資源提供能力の改善のため、資源システム内の相互作用、関係の促進と修正
・社会的諸施設の開発
・経済給付
・社会的統制

*岡村重夫によるソーシャルワークの五つの機能 テキストP46参照
・評価的機能
・調整的機能
・送致的機能
・開発的機能
・保護的機能

*補足:D.H.ヘプワースによる専門職の役割とは、
 「直接サービス提供者」、
 「システムをつなぎ合わせる役割」、
 「システムの維持・強化」、
 「調査者・調査消費者」、
 「システム開発」である。

・ソーシャルワーカーの役割の拡大―時代とともに変化していく 。
 進化、成長する専門職である=変化する社会への対応をやめるならば、専門職としての終わりとも言えよう。現在進行形であること。
例:児童虐待への対応できる専門知識は、ソーシャルワークにおいて蓄積が必要である。

・ミクロ、メゾ、マクロによるソーシャルワーカーの役割の分類 テキストP48表 参照。
・ソーシャルワークの機能 同頁表参照。
・ソーシャルワーカーの役割の実施 テキストP49から参照。

<前回講義から>
*サービス・ニーズに関連して
・全人的視点を基盤に、岡村重夫は人々が社会生活を営む上での基本的要求を七つに整理した。
①経済的安定の要求
②職業の機会の確保
③健康の維持
④社会的協働への要求
⑤家族関係の安定
⑥教育機会の確保
⑦文化・娯楽に対する参加の要求

<その他のポイント>
◎ニードを充足するサービスについての情報が,利用対象者に十分に提供されないと,ニードが潜在化し,そのサービスの利用が進まないことがある 。
◎(地域における取り組みとして)アウトリーチ型のニーズキャッチが重要なので,地域住民座談会を企画・実施することもが必要である。(場合もある)

Common Human Needs トール(C.Towle)

・社会生活ニーズ
 サービス・ニーズ

権利擁護アドボカシー、社会正義、社会的コンフリクト、価値の内在化とは 相談援助基盤講義レジュメ 救貧法


社会保障 練習問題 初級
社会福祉士・精神保健福祉士共通科目
<この4月から学習を開始した受講生向き>


問題3 社会福祉の歴史に関する次の記述のうち、空欄AとBとCに該当する語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

 イギリスでは、第二次世界大戦後、(  A  )にもとづき、社会保険で(  B  )の基本ニーズを保障し、不足する部分を公的扶助で、超過する部分は任意保険でまかなうという方法で、いわゆる「ゆりかごから墓場まで」といわれる(  C  )が成立した。
 <組み合わせ>
      A        B            C
1 ベヴァリッジ報告    ナショナル・ミニマム    福祉国家
2 フェルゼン報告     劣等処遇        夜警国家
3 エドワード報告     ナショナル・トラスト    国民国家
4 バーネット報告     コミュニティ・ケア     連邦国家
5 ルイ報告        コミュニティ・チェスト   社会主義国家

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当ブログ筆者の出張講義 福祉施設職員研修 無料
東京都の登録講師派遣事業
「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修」講座番号101

内容 介護、福祉職員のストレスへの対処や燃えつきの予防、心身の健康のセルフケアを支援する研修

「生活困窮者、生活保護受給者対象のグループワーク」講座番号93
内容 貧困、生活保護受給者対象のグループワークプログラムと留意点等を、ブログ筆者の実践や事例に基づき解説

「障害者福祉施設におけるグループワークの基礎」講座番号61
内容 福祉施設におけるグループワークのプロセス、方法、プログラム等の援助技術の基礎を解説。

「福祉施設職員の職業倫理と福祉マインド、ハラスメント予防」講座番号102
内容 福祉施設職員に求められるモラルや福祉マインドの基礎と、ハラスメントの予防を含めて解説。

 上記は当ブログ筆者が担当する研修です。
この講座は、東京都福祉保健局の委託による、福祉・介護・保育事業所対象の職場研修です。ブログ筆者等の講師が出向きます。講師謝金 無料
申込締切 平成28年5月31日
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貧困問題と相談援助:当ブログ筆者講演の音声記録の一部を公開中

<当ブログ筆者の論文>
当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月


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当ブログ筆者執筆の新刊
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題(依存症と生活困窮)

2017社会福祉士国家試験過去問解説集 第26回-第28回全問完全解説 日本社会福祉士養成校協会編集 中央法規出版
ISBN978-4-8058-5338-2

 450問を選択肢ごとに詳しく解説、科目別ポイント。過去3年分の国家試験全問題を掲載。最新の制度や数値にアップデート。


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相談援助の基盤と専門職 前期第5回講義レジュメ概要1
 当ブログ筆者(本校専任講師、社会福祉士)が、社会福祉士養成学科にて、2016年5月に講義            
<この記事は、ダイジェスト版と講義当日の補足。レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


2.利用者を大切にする相談援助のために テキストP64
・ソーシャルワークは、その価値に基づく専門的技術である。また、専門職各自の価値の内在化と、価値を基盤とする言動と実践、姿勢が求められる。その基礎となる概念を整理する。
◎「無差別平等」,「秘密保持」,「自己決定の尊重」は,社会福祉援助活動に限らず,他の専門職にも共通して取り上げられることの多い重要な倫理項目といえる。
・ソーシャルワーカー社会福祉士は、これらを護るというミッションを持つ専門職とも言えよう。
 その技術に、内面に宿っていなければならないもの=内在化の必要性。


・国際ソーシャルワーカー連盟の定義からは、人権尊重と社会正義がソーシャルワークの原理であると掲げられている。
A.人権尊重  テキストP64
・人権とは、人が生まれながらに当然に有する権利とされるもの。たんに人権,あるいは基本的人権ともいう。
・人権の固有性-全ての人は人間としての権利を持つ
・人権の不可侵性-公権力に侵害・制限されない
・人権の普遍性-全ての人々と共有できるもの

・社会のなかの差別(例:ホームレス、生活困窮者、非正規労働者、精神障害者等)、経済等の格差(子どもの貧困)、慣行(地域社会)等により、この3点の特性は脅かされる。
 事例によっては、社会問題化する場合もある。マクロの側面。
 しかし、社会的コンフリクトは、相互理解、関係構築への可能性も含む。
・ソーシャルワーカーとその実践には、差別の緩和、解消を目指し、マイノリティのいのちと権利を護り、理解を拡げる使命がある。
 ミクロの側面-事例における関係者全ての人権を守ることが出来るのか?

・人権の尊重が、ソーシャルワークの志向性として重要な位置付けである
-実践に活かすために、多面的な視点と理解が必要不可欠となる。当事者と共感的に交流することから。
⇒関係者それぞれの視点で考えること-多様な捉え方を知り、理解し、受容する。


*「社会福祉士の倫理綱領」価値と原則  テキストP65
 「社会福祉士は、すべての人間を、出自、人種、性別、年齢、身体的精神的状況、宗教的文化的背景、社会的地位、経済状況等の違いにかかわらず、かけがえのない存在として尊重する」

<補足>
・「すべて人間は、生まれながらにして自由であり、尊厳と権利において平等である」とした「世界人権宣言」(1948年国際連合第3回総会で採択) 略 講義にて解説
 国際障害者年」とそれに続く「国連・障害者の10年」を通して世界的に広まった「ノーマライゼーション」の思想が、「生活の質quality of life、QOL」 略 講義にて解説
・教育における保障
 民主主義の根幹

・差別、人権侵害に反対することは、ソーシャルワークの昔も今も変わらぬ使命、日々、実践していく。

B.社会正義 テキストP65
・社会正義とは 略  社会的公正とも同義。

(倫理綱領)
「(社会正義)社会福祉士は、差別、貧困、抑圧、排除、暴力、環境破壊などの無い、自由、平等、共生に基づく社会正義の実現をめざす。
 (貢献)社会福祉士は、人間の尊厳の尊重と社会正義の実現に貢献する。」

*人権の尊重、社会正義の実現に重要な事柄
・ソーシャルワーカーは、人々を差別、貧困、抑圧、排除、暴力等から解放するための実践を行なう専門職である。問題意識と実行力が求められる。 
例 貧困による心身の健康、逃避(薬物、飲酒、ギャンブル)、犯罪、暴力の世代間連鎖といった問題がある。
 貧困問題とその関連領域=フォーマルとインフォーマル(労働、犯罪、薬物等)への関心の必要性。
 領域ごとの専門知識(理論と実践知)の深化が必要である。
 社会問題への関心と理解を深めること、当事者との交流等も有効である。

・社会正義の実現のため、ミクロ・メゾ・マクロ領域において、人と環境の問題を対象に、ソーシャルワークの方法・メソッドを用いる。

・社会の合意形成-相互扶助

*補足:正義
 アリストテレス
 配分的正義と矯正的(整調的)正義
 自然的正義と人為的正義

確認小テスト キーワード 講義にて解説
アドボカシー  権利擁護
精神保健福祉士法  精神科ソーシャルワーカー
社会福祉援助技術  ソーシャルワーク
社会福祉士及び介護福祉士法  名称独占資格、業務独占
「信用失墜行為の禁止」や「秘密保持(守秘)義務」


ストレングス、人間関係支援、ソーシャルワーク人間観、マターナルディプリベーション 相談援助理論講義
 相談援助の理論と方法 前期第5回講義レジュメ概要 社会福祉士養成科にて

現代社会と福祉 練習問題 初級
社会福祉士・精神保健福祉士共通科目
 今年4月から学習を開始した受講生向き 練習問題基礎


問題2 次の文章の空欄A、B、Cに該当する語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
 1601年、「<  A  >救貧法」と称せられる、救貧立法の集大成がなされ、17世紀を通じて< B  >の救貧行政の基本法となった。教区を救貧行政の単位とし,治安判事の監督のもとで,貧民監督官が貧民の保護・監督を行ない,その費用としての<  C  >の課税・徴収を行った。
(組み合わせ)
   A        B       C
1 エリザベス    イギリス    救貧税
2 チャーチル    フランス    消費税
3 カルロス     スペイン    所得税
4 チャールズ    ポルトガル   人頭税
5 ビスマルク    プロイセン   酒税

*解答・解説:救貧制度、救貧法、ワークハウス、ワークハウス・テスト法、ギルバート法とは 記事下方をクリック

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第8章 地域における精神保健問題(依存症と生活困窮)

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<進路検討中の皆様>
社会福祉士 まるわかり説明会 職場シリーズ2 個別相談
5/19(木)18時から19時 日本福祉教育専門学校高田校舎

 相談援助専門職の国家資格である社会福祉士。その仕事内容の実際や、就職先、待遇などを当ブログ筆者(社会福祉士養成学科 学科長)が、はじめての方にも分かり易く解説します。専門職としての就職を目指してみませんか。
 ご相談も歓迎。参加無料

お問い合わせ 日本福祉教育専門学校 電話:0120-166-255
日本福祉教育専門学校本校舎は高田馬場駅から徒歩1分
新宿区高田馬場2-16-3


*解答・解説 は下記をクリック

More*解答・解説 救貧法、ワークハウス、ワークハウス・テスト法、ギルバート法とは
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2016年5月19日(木)18時から19時 社会福祉士 まるわかり説明会 職場シリーズ2  進路検討中の方におすすめの説明会と個別相談 参加費無料 電話0120-166-255 当ブログ筆者の説明会 公開
 日本福祉教育専門学校社会福祉士養成学科 社会福祉士養成科(1年制通学)


 相談援助専門職の国家資格である社会福祉士。
 福祉を学んだことが無い、福祉の仕事の経験が無い、ゼロからスタートして1年間で社会福祉士になるには。
 この説明会は、参加者の皆様の知りたい、聴きたいに何でもお応えします。個別相談も歓迎です。
 専門職としての就職を目指してみませんか。


 社会福祉士の仕事の内容の実際と、当学科の就職先、待遇等についてお話しする説明会です。
 今回は、社会福祉士として実務を約20年の当ブログ筆者(社会福祉士養成学科 学科長、社会福祉士)が、実践の経験や事例も挙げながら、初めての方にも分かりやすくご説明します。
 社会福祉士の職務の具体的な内容や、社会福祉士養成学科の就職の実績など、皆様の疑問に何でもお応えします。  

 自分らしさや優しさを仕事に活かしたい、社会貢献を仕事にしたい、ボランティアや社会人の経験を人間を支える仕事に活かしたい皆様、進路検討中の皆様におすすめの説明会です。
 ご質問やご相談も歓迎です。


 社会福祉士は、医療機関の相談室や子ども家庭福祉、高齢者とその家族、コミュニティ、障害者の就労支援、貧困・低所得者支援等の相談援助の専門職=ソーシャルワーカーの国家資格です。
  社会福祉士は、様々な生きづらさ、生活問題を持った人々を相談やグループワーク等によって支える、人間支援の専門職です。
 1年間で社会福祉士の国家資格を取得する本校の社会福祉士養成学科(昼間1年制通学課程)、社会福祉士養成科トワイライト・ナイト(夜間1年制通学課程)は、専門職養成と、国家試験受験対策、転職を支援します。
 福祉の仕事未経験の方、理系学部出身の方でも大丈夫です。


 社会福祉士の仕事に関心をお持ちの方、社会福祉士の資格取得と就職をご検討中の方、お気軽にご参加ください。
進路等のご相談も歓迎です。
 関心をお持ちの皆様、お気軽にご参加下さい。


日時:2016年5月19日(木)18時から19時
会場:日本福祉教育専門学校 高田校舎
 JR山手線・東京メトロ東西線・西武新宿線「高田馬場駅」下車
 東京都豊島区高田3-6-15
参加費:無料(どなたでも参加できます) 

<お問い合わせ・参加予約先> 
 学校法人敬心学園 日本福祉教育専門学校
 電話:0120-166-255
予約フォーム 日本福祉教育専門学校


<日本福祉教育専門学校 本校舎 交通アクセス>
JR山手線・東京メトロ東西線・西武新宿線「高田馬場駅」徒歩1分
 案内図です

日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科・養成科
*日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの昼間部です
 社会福祉士養成科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの夜間部(2コース)です
日本福祉教育専門学校 公式チャンネル - YouTube



*社会福祉士とは
  「社会福祉士及び介護福祉士法」により定められた、相談援助、運営管理等、ソーシャルワークに携わる専門職の国家資格です。
 各種の相談機関、福祉行政機関、医療機関、福祉施設・団体などにおいて,専門的知識と技術をもって,福祉サービス利用者の相談援助や,グループワーク、施設の運営管理、地域福祉活動等を行なう社会福祉専門職です。
 社会福祉士は、子ども、コミュニティ、障害者と家族、貧困、女性、高齢者と家族、更生保護等、多岐にわたる領域で、相談援助等の実務を担っています。
社会福祉士及び介護福祉士法

社会福祉士養成学科(通学1年)オープンキャンパス説明会
日本福祉教育専門学校 本校舎 高田馬場駅から徒歩1分
5/21(土) 13時30分から

 本校の特色、社会福祉士養成学科・養成科の特徴やカリキュラム、社会福祉士の資格と仕事の概要をはじめての方にも分りやすく解説します。ご相談も歓迎。
 当学科の専任教員がご説明します(学科説明にて)。参加無料です。
 社会福祉士国家試験合格者数全国1位の社会福祉士養成学科(一般養成施設)。



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相談援助の理論と方法 前期第5回講義レジュメ概要
 当ブログ筆者(本校専任講師、社会福祉士)が、社会福祉士養成科トワイライト・ナイトコースにて、2016/5/18に講義            
<この記事は、ダイジェスト版と講義当日の補足。レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


*人間関係というソーシャルワークの主要な課題
・人と人との.あいだで営まれるさまざまな関係こそ、人間に真の幸福をもたらす主要な、おそらくは唯一の源泉と考えられるからである 。
・その逆もいえる。すなわち貧しい人間関係こそ、人に不幸をもたらすもっとも重要な唯一の源泉 である。

 バイステック(Biestek, F. P.)『ケースワークの原則』1965 より

*人間関係の重要性
・クライエントとの、人格的交流の重要性-社会福祉の全領域における不変の課題である。
・クライエントにとって、ソーシャルワーカーとの間の専門的援助関係は、コミュニケーション能力や社会的スキルを身につける新たな経験、全人的な成長の機会となる。
 それは、双方向な関わりであり、援助者にとっても影響がある。援助者の側も専門性、人間的とも磨かれる。


・クライエントとの関わりの初期における、その期待を確認する-例えば、様々な「変わりたい」という願い。
・人間関係における、役割の明確化の働きかけ-援助関係と、クライエントの周囲の関係における課題でもある。
・クライエントとの援助関係、援助プロセスにおいて、クライエントの情緒面の重要な存在になることが課題の一つである。
 そのことによって、クライエントの深い感情や、「秘密」の打ち明け、率直な語りの促しに繋がる。
 クライエントの意味づけ、隠された思いを発見する。それは、クライエントの自己探求の支援でもある。
・クライエントとの関係における、「純粋性」の原則-相互の思いに真っ直ぐに、援助者も生身の人間として率直に関わること。
 援助者とクライエント双方の感情を、豊富なボキャブラリーで表現することが課題となる。

・援助者の自己開示
 必要に応じて、自己の経験を語り、クライエントとその援助に活かす。

2 ソーシャルワークの人についての見方
・ここでの人・人間とは、福祉サービス利用者とその周辺、クライエントシステムのことである 。 
 自力で解決困難な生活問題を抱え、専門的な社会福祉の援助を求めて訪れる来談者等である 。
 全ての人が、問題を抱える可能性があり、クライエントになり得る。誰でも問題を抱え、自力で解決が出来なくなることが起こり得る。
 特に家族介護の困難、病気、ターミナル、多様な生活問題である。
・人間支援の課題としての人生における「喪失」、すべてのものはやがて失う。
 ソーシャルワーカーは、喪失と痛みといった苦境のなかにある人々の隣人としての専門職である。

・人は落胆や苦痛を隠すために強がる-語り、言葉の矛盾として現れる。


*クライエント・システム 略
 個人,家族,グループ,組織など,ソーシャルワーカーが援助の対象とするシステムのことである。
 ピンカス(Pincus, A.)とミナハン(Minahan, A.)は,ソーシャルワーク実践の構成要素をクライエント・システム,ワーカー・システム,ターゲット・システム,アクション・システムとして整理した。

*ホリスティックな視点-全人的な捉え方
・ソーシャルワークに求められる視点で,人間を全体として,包括的に捉える見方である。
・ホリス「全体関連的な状況のなかにある人」。

・身体と心理、情緒のシステムである人間が、家族や地域社会等と相互作用している。
 総合的かつ包括的な支援、全人的、全領域にわたる支援-アセスメント。

*解説:ホリスHollis, Florence (1907-87) 略
[主著] Hollis, F., Casework : A Psychosocial Therapy, Random House, 1964 (本出祐之・黒川昭登・森野郁子訳『ケースワーク――心理社会療法』岩崎学術出版社,1966).
・公民権法が成立し,「偉大な社会」計画のもとに差別と貧困の解消を目指す社会政策が推進された時期に,ホリス(Hollis,F.)は『ケースワーク:心理社会療法』を刊行し,「状況の中にある人間」をケースワークの中心概念に位置づけた。
・ホリス(Hollis,F.)は,「状況の中の人」という視点から,心理社会的アプローチを確立した。
・ホリス(Hollis,F.)は,人と状況と,この両者の相互作用の三重の相互連関性で  ある「状況の中にある人間」をケースワークの中心概念に位置づけている。

*生活の全体性
 アセスメントでは,クライエントの生活の全体性を見て,多様な環境と人との相互作用のうち,どれが問題に関連しているかを検討できる広い視野が必要である。

*ストレングス視点やエンパワメント・アプローチが重要視されている 。
 ストレングスとは,人が上手だと思うもの,生得的な才能,獲得した能力,スキルなど,潜在的能力のようなものを意味する。
 ストレングス視点とは,援助者がクライエントの病理・欠陥に焦点を当てるのではなく,上手さ,豊かさ,強さ,たくましさ,資源などのストレングスに焦点を当てることを強調する視点であり,援助観である 。
・ストレングスによる面接における支持、肯定する、「~さんなら出来ますよ」等。

・ストレングスとは、人間の内なる可能性、潜在能力、才能、望みなどを含む。
 また、肯定的な心理状況等(自信、意欲、抱負、希望など)。
・先ずはワーカーがストレングスを認め、高くその光を掲げることを促し、社会も気づき、認めること
・自らとその潜在能力を見つめなおすという、クライエントと援助者双方の課題がある。
 自分の強みが何であるかを知って、それを生かすようにすること。
 自分の強みを知るだけでなく、それを日々の生活に生かす努力が必要である。

・他者からの評価ではない、自分の価値を見い出す。
 他人と自分を比較することから解放された生き方への転換の促進である。


・クライエント自身が、自分の長所に注目し、自らの強みを自覚することから、変化ははじまる。
⇒そのプロセスを支え潜在能力を促進するストレングスによる実践。

・ストレングスを活用した実践-クライエントとのパートナーシップのなかで、動機付けを高める。
 クライエントの生活の質を高めることを、語り合いのなかで強調する。

・当事者の生き抜く技法のシェアの必要性-グループワークの場にその可能性がある。

・ここでのエンパワメント-クライエントに外部から援助や指導を注入するのではなく、内なる力、意欲、解決策を引き出し、促進する、強化する。

・人は環境から多大な影響を受けるが、環境を変えていく力(潜在能力)、可能性を持つ。

*人生における幸福の3要素とは、楽しさ(快楽)、充実した人生、人生の意味。
・「意義のある人生」、しかし意義を見失う人々もいる(特に貧困領域 )

ソーシャルワーク定義 国際ソーシャルワーカー連盟2000年 相談援助の基盤と専門職 ブログ筆者講義レジュメ



心理学理論と心理的支援 練習問題 初級
社会福祉士・精神保健福祉士共通科目
<この4月から学習を開始した受講生向き練習問題の入門編>

問題1 ボウルビィ(Bowlby,J.)らの愛着(アタッチメント)の理論に関する次の記述のうち,誤っているものを一つ選びなさい。

1 愛着の理論は,ガンなどの鳥類のすり込み現象,サルの母子関係の成立時における接触快感の重要性を明らかにした動物の行動の研究の影響が大きい。
2 人間発達の初期における愛着の形成は子どもの発達にとって決定的に重要であり,それは特定の人物に向けて焦点化されるとしている。
3 情緒的に不安定な状態にある子どもであっても適切な愛着関係を形成することにより,順調な発達が望めるとしている。
4 子どもの適切な愛着の形成には,子どもの発する信号に気付き,適切に解釈し,機敏に応答するという養育者の敏感性が大切であるとしている。
5 愛着の形成には時期が重要であり,その時期は一般的におよそ乳児期から7歳ごろまでであるとしている。

*解答と解説 ボウルビィ(Bowlby,J.)の愛着(アタッチメント)理論、ジョン・ボウルビィ、マターナル・ディプリベーションとは
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5/19(木)18時から19時 日本福祉教育専門学校高田校舎

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社会福祉士養成学科(通学1年)オープンキャンパス説明会
日本福祉教育専門学校 本校舎 高田馬場駅から徒歩1分
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相談援助の基盤と専門職 前期第3回講義レジュメ概要
 当ブログ筆者(本校専任講師、社会福祉士)が、社会福祉士養成学科にて、2016/4/27・28に講義            
<この記事は、ダイジェスト版と講義当日の補足。レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


2.ソーシャルワークの国際定義 2000年定義
・ソーシャルワーカーは、ミクロ=個別事例の問題解決から、マクロ=関連制度や社会問題の改善を促進する専門職である。

1 国際ソーシャルワーカー連盟の定義 2000年  テキストP38
*概要:国際ソーシャルワーカー連盟の定義(2000年定義)
・2000年7月27日、モントリオールにおける国際ソーシャルワーカー連盟(International Federation of Social Workers,IFSW)総会において採択された。
 国際ソーシャルワーカー連盟の定義は、利用者個人の問題の解決を、それを生み出す社会構造との関わりで考える視点をもたらし、解決するには積極的に、その原因となっている社会構造を変革し社会的不正義に挑戦することを示している。

*国際ソーシャルワーカー連盟の「ソーシャルワークの定義」(2000年定義) テキストP38
 「ソーシャルワーク専門職は、人間の福利(ウェルビーイング)の増進を目指して、社会の変革を進め人間関係における問題解決を図り、人びとのエンパワメントと解放を促していく。ソーシャルワークは、人間の行動と社会のシステムに関する理論を利用して、人びとがその環境と相互に影響し合う接点に介入する。人権と社会正義の原理は、ソーシャルワークの拠り所とする基盤である」。

・解説 テキストP39
 様ざまな形態をもって行われるソーシャルワークは、人びととその環境の間の多様で複雑な相互作用に働きかける。その使命は、すべての人びとが、彼らのもつ可能性を十分に発展させ、その生活を豊かなものにし、かつ、機能不全を防ぐことができるようにすることである。
 専門職としてのソーシャルワークが、焦点を置くのは、問題解決と変革である。従ってこの意味で、ソーシャルワーカーは、社会においての、かつ、ソーシャルワーカーが支援する個人、家族、コニュニティの人びとの生活にとっての、変革をもたらす仲介者である。
 ソーシャルワークとは、価値、理論、および実践が相互に関連しあうシステムである。

*解説:エンパワーメント( エンパワメント) empowerment
 エンパワメント・アプローチでは,クライエント自身が,問題解決に必要な知識やスキルを習得することを支援する。
 エンパワメントの概念は,1970年代のアメリカの公民権運動において,バーバラ・ソロモン(Solomon,B.)が『黒人のエンパワメント』を刊行したのを契機に,「スティグマの対象となり,否定的な評価を受けてパワーが欠如した状態の人々」に注目したことに始まる。
 パワーの脆弱化,無力化をディスエンパワーメント(disempowerment),パワーの欠如状態をパワーレスネス(powerlessness)(あるいはパワーレスな状態) 略
 ソロモン(Solomon, B.)の著書『黒人のエンパワーメント』(1976) 略

 エンパワメント、自分の価値が認められない経験-自己の存在、価値の否定は、力、気力を奪うものである。
 先ず、それぞれの尊さ、ありのままの強さ、可能性を伝えることからアプローチははじまる。


*解説:スティグマ stigma
 Goffman, E., Stigma, Penguin Books, 1963(石黒毅訳『スティグマの社会学』せりか書房, 1984) 略
・講義の補足:スティグマを考える-「危険、暴力的」等といった烙印、自他による烙印に支配された生き方を克服していく。
 ソーシャルワークの支援の課題の一つである。


<国際定義 2000年 補足>
 つまり、人間の福利(ウェルビーイング)と社会の変革を進め,人びとのエンパワメントと解放を促していくことが,国際ソーシャルワーカー連盟の「ソーシャルワークの定義」(2000年)で唱えられている。

①人間の福利(ウェルビーイング)の増進を目指す
 ウェルビーイングとは人間として良好・快適な状態(身体・精神・社会・行動)が続いていることを指し、人権の尊重と自己実現、最大限の可能性の追求が主題となる。略
 ウェルビーイング(well-being)とは、国際連合などの国際機関や欧米諸国では,「積極的に人権を尊重し,自己実現を保障する」概念として定着してきている。

講義の補足:福利・安寧・満足・幸福は、“人によって異なる”ものである(ある意味)。
・「意義のある人生」、しかし意義が自身では見いだせない人々もいる(特に貧困領域支援の課題 )
 意義が見いだせない=虚しい人生とも言えよう。
 意義の有無は、誰が判断するのかという課題もある。
 これらの人生の意義に対する支援が必要な人々とは。根源的なものの安定が心にあるか。


*自己実現
・自己に潜在する素質や能力、可能性などを最大限に発展・拡充させ、より完全な自己、自分がなりえるものを実現してゆくこと。生の拡充。
⇒ これらをアセスメントにおける課題の分析や、エンパワメントによる介入の基盤とする。
 今、なにができるかよりも、どうなりたいかが重要である。
・自己実現、ありのままの自分を阻むもの-不寛容な社会からの圧力も考えなければならないだろう。

②社会の変革を進める
 利用者個人の問題を社会構造との関わりで考える視点が必要である。また、個々の問題を解決するため、原因となっている社会構造・問題の変革や、社会的不正義(差別・不平等など)に立ち向かう姿勢が必要となる。
⇒ 個別事例の問題の根本的解決を目指す。
 マクロ領域のソーシャルワーク実践の必要性。ソーシャルワークはミクロの問題解決のみではない。
・マイノリティの問題の根本的解決とは。
・リッチモンドによる、「社会改良の小売的方法」


*社会の変革
 暗いと不満を言うだけではなく、先ず身近なところでたいまつをかざすこと。グローバルに考え、ローカルで実践するという姿勢。

*解説:マイノリティとは minority  略
・マイノリティの当事者が、自らのために社会を変革し、新たなシステムを創るためには、この変革、解放のプロセスには、自らが主体となり成就するという、主体性が必要となる。当事者主体の活動により、更なる力の獲得が図られる。
 マイノリティの解放は、マイノリティの仕事でなければならない。援助者は、リーダーではなく、共にあって共に苦しみ、泣き、笑う者、隣人となる。セツルメントの歴史から学ぶ。
 また、ソーシャルワークは、マジョリティとの架け橋、媒介となる。そして、マジョリティをも、抑圧から解放する働きである。


*法制度、サービス運用方法の変革
・ソーシャルワークは、クライエント重視(主導)の姿勢を原則とする。
 制度にクライエントを適応させるかのようなマネジメントでは本末転倒である。ここを間違えるならば、ソーシャルワークの根本が揺らぐ。
 ソーシャルワークは、ニーズ主体の実践である。


・個別の援助と社会変革-ミクロもマクロも
・マクロソーシャルワーク、ソーシャルアクションの必要性が今日も問われている。
 例:従来のホームレス支援活動=野宿労働者「労働と福祉の狭間」である。


*解説:セーフティネットとは 略

③人間関係における問題解決を図る
・人間関係上の問題解決(家族と社会)と、そのためのエンパワメントの視点の必要性。
・社会的孤立(人間関係の貧困)。脆弱性。
 昨今、様々な職業でコミュニケーション能力が求められているが。
・人間関係の困難-具体的には、グループワークで、新たな経験、新たな人間関係等の機会と場所を提供するソーシャルワーク。


*家族における人間関係の問題解決を図る
 家族の多様な問題(ルール、役割、コミュニケーション、虐待、貧困、過去、未来等)の解決・緩和を図る。
 家族問題は、昔も今もソーシャルワークの重要なテーマである。児童虐待、DV、高齢者虐待等の顕在化された問題もある。


*家族問題 自己覚知が重要である
 家族を捉えるとき、誰の立場で考えるのか?全員に共感すること。
 的確な分離・保護・新たな家庭・再統合と再生、中立による関係の調整が求められる場合が多い。
 援助者は、自己の痛みの記憶、感情に振り回されてはいけない。しかし、痛みを抱えたまま生きて、実践していく。


*解説:システム

*家族システム理論
 
 家族システムの理論は,症状や問題を持った人に対処する場合,家族成員は相互に関連しあっていて切り離しては理解できないという視点に立つ。したがって,家族は単に問題解決の協力者ではなく,問題を持っていないと思われる家族成員も含めて対象となる。

*利用している機関における人間関係の問題解決を図る
 関係者と対象者との相互理解を、集団の相互扶助を促進する。
 調整の必要性。

*地域における人間関係の問題解決を図る
 排除、葛藤・摩擦(コンフリクト)の仲介(媒介)者となり、調和を図る。
・地域への働きかけー共生、ノーマライゼーション、相互扶助、共同等の価値を伝えていく 。
 手を差し伸べ合う共同体を目指すコミュニティワーク。違いを超えて共生するコミュニティづくり。
・弱さと痛みを分かち合う共同体を目指して。
 人間は弱さ、痛み、病をそれぞれが持つ。
 例えば、疾患であり、障害(スティグマ)、過去、高齢、自尊感情の欠如等である。
 人間の醜悪さ-他者の弱さにつけこんで利益を得ることも社会では起きている-ハイエナのように。
 人間に宿る良心、善、愛情-弱さ、痛みを分かち合い、支えあって生きることも出来る。
 排除や搾取ではなく、調和と相互扶助をもたらす-福祉専門職の役割がここにある。私たちの望みもここにある。
 共生のコミュニティや、セルフヘルプグループとは、弱さと痛みを共有するコミュニティでもある。


④人びとのエンパワメントと解放を促す
 不利益・不公正な状況からの解放を促進するためのエンパワーメント。
・社会的包摂(ソーシャルインクルージョン)を促進する。
・不平等、不利益を被っている人びとの解放を促進する。
・人生のスタートラインの不平等-子どもの貧困。 
・エンパワメント、人間の内なる光、潜在能力・才能を引き出すこと。
 先ずはワーカーが認め、高くその光を掲げさせ、社会も気づき、認めること。

⑤人間の発達と行動、そして社会システムに関する理論を活用
 これらの理論、ソーシャルワークの専門知識を持ち、対象理解や支援の際に応用する。

⑥人びとがその環境と相互に影響し合う接点に介入
・人は環境から多大な影響を受けるが、環境を変えていく力(潜在能力)、可能性を持つ。

・問題を抱える人々と彼らを取り巻く環境、その相互・交互作用、人と環境の接点への介入。
・しかし、単純な「環境と個人」ではない
⇒ 貧困等の社会問題によって、生き方、意識等が縛られ、規定されてしまう。
・人と環境の望ましい変化を促進する介入は、多様で幅広い。


*人権と社会正義の原理は、ソーシャルワークの拠り所とする基盤である
 ソーシャルワーカーの専門職としての基盤は、人権と社会正義の原理である。人間の尊厳、生命の価値を守り、正義と公正、人々の最大限の幸福を追求する活動なのである。

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