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相談援助の基盤と専門職・理論と方法 練習問題・中級編 

*社会福祉士 受験対策

問題30 グループワークの援助媒体に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。

1 ソーシャルワーク関係
2 メンバーの相互作用
3 プログラム 
4 社会資源
5 スーパービジョン


問題31 ソーシャルサポートネットワークに関する次の文書の空欄ABCに該当する語句の組み合わせとして、正しいものを一つ選びなさい。

 社会福祉実践において、デイサービス事業やショーステイ事業などに代表されるような公的機関や専門職が提供する( A )サポートと、家族や近隣者など( B )サポートがあり、意図的に各種サポートの有機的な連携を活用しながら利用者を支援する方法の一つとして( C )がある。
<組み合わせ>
     A B C
1 インフォーマル   フォーマル       社会活動
2 フォーマル    インフォーマル     ケアマネジメント
3 オフィシャル   フォーマル        社会活動
4 フォーマル    インフォーマル     スーパービジョン
5 インフォーマル  ファーマー       ケアマネジメント


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*社会福祉士 受験対策

問題27 「終結」に関する次の記述のうち,正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。 

A 利用者は、終結後に改めて相談することができない。
B 今後いくつか解決すべき問題はあるものの、その解決を利用者が自らの力で対応できる場合は終結することがある。
C 援助者は、意図的に終結を準備する。
D 終結は、援助過程の一部ではない。

(組み合わせ)
1 AB
2 AC
3 BC
4 BD
5 CD


問題28 次の記述のうち、正しいものに○,誤っているものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A アドボガシーとは、援助過程において援助者が、利用者の権利を擁護するための活動である。
B エンパワメント・アプローチとは、利用者の潜在能力や可能性の強化と環境の改善を含めた主体的な問題解決を支援する援助方法である。
C ワーカビリティとは、利用者を取りまいているフォーマル及びインフォーマルなネットワーク状況を確認して、支援体制を強化していく方法である。
D コンサルテーションとは、関連機関や関連領域の専門家との相談等により、援助者が専門的助言や示唆を受けることである。

(組み合わせ)
  A  B  C  D
1 ○ ○ × ○
2 ○ × × ×
3 × ○ ○ ○
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ○


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*社会福祉士 受験対策

問題30 アセスメントに関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 

A 利用者の身体的、心理的な状況に重点を置き、利用者を取り巻く環境については把握する必要はない。
B 適切な援助計画を作成するために行う。
C 利用者の問題状況や、解決すべき問題について把握することである。
D 実施された援助が、効果をあげているかどうかを評価することがある。

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ×
3 × ○ ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × × ○



問題31 利用者との援助関係を作る際の基本となる自己覚知に関する次の記述のうち適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A 援助者が利用者を理解するためには、援助者自身の自己覚知が前提となる。
B 自己覚知とは、利用者自身が置かれている状況を、本人に理解させることである。
C 自己覚知とは、援助者自身のものの味方や考え方について、自ら理解することである。
D 援助者の個人的な見方や考え方が、利用者をありのままに理解することを妨げる場合もある。

(組み合わせ)
  A  B  C  D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ○
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ○



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*社会福祉士 受験対策

問題27 記録の作成に関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。 

A 利用者の感情や心の動き、仕草や表情、援助者自身がうけた印象も記述する。
B 責任の所在を明確にする必要がないため、記録者名を表示しなくてもよい。
C 記録した人がわかれば、他人にわからない略語を使用してもよい。
D 「いろいろ」や「長時間」のように抽象的な表現を避け、具体的に表現する

(組み合わせ)
1 A B
2 A D
3 B C
4 B D
5 C D


問題28 セルフヘルプ・グループに関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A 自助集団とも呼ばれる当事者の組織である。
B 相互支援や社会からの支援を求めて組織された、「親の会」や「患者の会」等がある。
C 自立生活センターをつくり、仲間同士によるピア・カウンセリング活動等を展開してきた障害者の団体等がある。
D 専門家が指導援助を行なうことを目的として組織した、当事者集団のことである。

(組み合わせ)
  A  B  C  D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ×
5 × ○ × ○


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*社会福祉士 受験対策

問題30 関連援助技術に関する次の組み合わせのうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A ネットワーク ――――― 利用者を中心として効果的な援助を組み立てる支援関係網のことである。
B スーパービジョン ――― 教育的,管理的,支持的な機能をもつ指導の方法である。
C カウンセリンク ―――― 心理的な問題を中心とした援助のことである。
D コンサルテーション ―― 施設の運営管理のことである。

(組み合わせ)
  A  B  C  D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ×
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ○



問題31 ケアマネジメントに関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A 利用者の生活の質(QOL)の向上のために,利用者の二一ズに沿いながら,提供するサービスの調整を図る。
B 地域で生活をする利用者が「自分の人生を自分で責任をもって決定していく」過程を支援する。
C ケアプランは,利用者の身体的自立を支援することを目的とするものであり,利用者が生活する地域特性とは関係なく作成される。
D 有効に機能するためには,地域の関係機関・施設,団体等が組織化され,地域でのネットワークが確立していることが必要である。

(組み合わせ)
  A  B  C  D
1 ○ ○ × ○
2 ○ × ○ ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ○



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*社会福祉士 受験対策

問題28 グループワーク・集団援助技術の活動内容を表した次の文章の空欄A,B,Cに該当する語句の組み合わせとして,正しいものを一つ選びなさい。        15回28

 「ソーシャル・グループワークとは,ソーシャルワークの一つの方法であり,[ A ]なクループ経験を通じて,[ B ]の[ C ]に機能する力を高めまた個人・集団・地域社会の諸問題により効果的に対処し得るよう,人びとを援助するものである」(コノプカ(Konopka,G.)の定義)
<組み合わせ>
    A    B    C
1 個別的  集団  教育的
2 客観的  杜会  福祉的
3 対人的  地域  健康的
4 情緒的  家族  心理的
5 意図的  個人  社会的



問題29 コミュニティワーク・地域援助技術に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。   15回29
A 地域における福祉二一ズを明らかにし,関係機関が連携してその改善に取り組む。
B 地域住民の福祉活動への参加を促進する。
C 社会福祉サービスを効果的,効率的に運営管理する方法である。
D 地域で社会資源の開発をすすめる。

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × × ○
4 × × ○ ○
5 × × ○ ×



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問題31 ソーシャル・サポート・ネットワークに関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A 隣接領域や他領域の専門家から、的確な情報と意見を求めることを目的としている。
B 援助者が、利用者と共に計画的に構成する、利用者支援のための社会関係網の活動のことである。
C 社会福祉サービスの供給,計画や実施までを包括する直接援助技術に位置付けられる。
D より安定した社会生活の継続が可能になるように,地域ぐるみの支援体制を形成することを意味している。

(組み合わせ)
  A  B  C  D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ ○ ×
5 × ○ × ○


問題27 インテーク(受理面接)に関する次の記述のうち,適切でないものを一つ選びなさい。

1 家族構成など利用者に関する基本的な情報を収集する。
2 援助者の役割と提供できる援助内容を伝える。
3 利用者の不安と緊張を解きほぐしながら,主訴の内容を把握する。
4 援助計画を立案し,援助の具体的方法を決定する。
5 自らの機関が十分に援助できない場合には,他機関への送致や紹介を行う。   15回27



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*社会福祉士 受験対策


問題29 グループワーク・集団援助技術において、援助者がプログラムについて留意すべき点に関する次の記述のうち,適切なものを一つ選びなさい。  14回29

1 プログラムの達成が、援助のための手段ではなく目的である。
2 プログラムの計画段階から、利用者にも参加してもらう。
3 プログラムを迅速に展開させるため,活動を援助者が代替する。
4 一度立案したプログラムは、活動終了まで変更しない。
5 プログラム活動をメンバーに委ね,援助者はそれに関与しない。



問題30 コミュニティワーク・地域福祉活動を支援する過程において実施される二一ズ把握に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。  14回30

A 準備段階では,既存資料の収集分析や関係者からの聞き取りや,現地踏査などにより,情報を収集し二一ズ把握を行う。
B 目標設定段階では,活動計画を検討し,目標設定に必要な社会調査などを実施し,統計的な二一ズ把握を行う。
C 実践段階では,関係団体と協働して、実践が行われている途中で,ヒヤリング調査を通して関係団体のみの二一ズ把握を行う。
D 評価段階では,今後改善や開発が必要な社会資源についての二一ズ把握を行う。

(組み合わせ)
  A  B  C  D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ○


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*社会福祉士 受験対策

問題27 ソーシャルワークにおけるアドボカシーに関する次の記述のうち,正しいものに○,誤っているものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A 援助者が利用者の生活と権利を擁護するために,「声なき声」を聴き,それを機関や施設に反映することが含まれている。
B 集団活動におけるプログラム作成を目的としている。
C 利用者に社会制度についての情報を提供し,実際の利用に結びつけていくことが含まれている。
D 利用者本人の問題よりも家族の問題を優先させて解決していくことである。         14ー27

(組み合わせ)
  A  B  C  D
1 〇 〇 〇 ×
2 〇 〇 × 〇
3 〇 × 〇 ×
4 × ○ × ×
5 × × ○ ○


問題28 ケースワークにおける援助関係の原則に関する次の記述のうち,誤っているものを一つ選びなさい。

1 個別化 一一 援助者は偏見や先入観を排し,人間についての知識を広く深く身に付けることを通して,利用者を個人として理解する。
2 自己決定 一一 他者から援助を受ける状況にあっても,利用者は自分で選択し決定する権利があることを認めることである。
3 受容 一一一一 利用者は長所や短所等を含め,あるがままを援助者にさらけ出しても受け止めてもらえるという安心感によって自分自身と直面できる。
4 意図的な感情の表出 一一 利用者が自分の感情を自由に表現することは,コミュニケーションとしても重要であり,そこから援助者は問題の所在を理解する。
5 統制された情緒関与 一一 援助者が利用者に表わす反応は,その場その場で出来るだけ利用者の感情に敏感になり,直接的に同調することが必要である。      14回28


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相談援助の理論と方法Ⅰ<3章 人と環境の交互作用>
  レジュメ2


*社会福祉士 受験対策

第3章 人と環境の交互作用<続き>

3 人と環境の全体性-システム理論からの視点-(4 システムの作動)理論と方法Ⅰ P58から
<概要>
・1980年前後からシステム理論とエコロジカル理論は,社会と人間の関係をつなぐ概念として,対人支援専門職の関心を集めた。これらの理論は,個人,家族,小集団,地域の諸領域で人間の機能の概念化において重要概念である。

1)システム思考
・システムとは、全体のなかの部分同士が目的をもって組織される状態を指す。
・社会福祉の分野では,貧困や精神的・心理的な障害の原因を対象者自身の態度や生活史に求める考え方が主流であった。しかし,社会環境との摩擦や環境自体のもつ問題,各環境要因の不調和などが原因で利用者の困難が生じていることが見直され(「リッチモンドに帰れ」),利用者とその周辺の環境要因をシステムとして捉え,援助の対象と考えるようになった。
・現在ではこのシステム理論に基づき,ソーシャルワーカーが直接援助・間接援助の技術を使い分けながら多様な実践を行うジェネラリスト・アプローチという考え方が定着してきていると言える。

2)一般システム論の特徴
*一般システム論とは、専門分化された諸科学の概念や知識を、統一された方法論によって統合する普遍的原理として提唱された。
*システム理論は、現在のソーシャルワークを支える理論の1つである。システムとは諸要素のまとまりという意味をもち、全体は諸要素より成り立っており、その個々の要素は全体と無関係のものではなく、相互に作用しあって、全体を構成しているという考え方を全体的モデルという。

■一般システム論とは
 一般システム理論 general systems theory は、1968年に生物学者ベルタランフィ (Bertalanffy, L. v.) によって発表され,有機体の全体性を包括的に説明した理論として位置づけられている。この理論は,ニュートン力学など,それまで主流だった還元主義に基づく近代科学に対して,有機体の構成要素を分断せず,構成要素間の関係性に注目した点に特色がある。 具体的には,①有機体の各構成要素間の相互作用・相互制御に基づく全体性の存在,②開放システムによる外的諸条件との相互作用,③構成要素間あるいは外的条件との間で生じるフィードバック・メカニズムとシステム維持機能 (ホメオスタシス),といった三つの基本概念から有機体システムの特徴を説明している。
 生物学にとどまらず,物理学,心理学,あるいは社会科学で扱われるいかなるシステムにも適用できる一般的特性を示しており,多くの分野でシステム分析のために活用されている。
 社会福祉分野では,1980年代以降,エコロジカルな視点に基づく方法論の統合化が行われた際,「人と状況の全体性」を捉える理論的枠組として重要な役割を果たした。
*ベルタランフィによる一般システム理論の概念には、開放システム、閉鎖システム、エントロピー、定常状態、インプット、アウトプット、情報・資源処理システムなどがある。 

◆開放システム
*一つの対象となるシステムが他の様々なシステムと相互関係をもち、それによってシステム内部に変化が起きるものとみなすとき、これを「開放システム」と呼ぶ。一般システム理論が対象とするのは開放システムである。

◆閉鎖システム
*一つの対象をシステムとして捉え、他のシステムや要素との相互関係を排除するとき、もしくは、ある特定のシステムとその内的要素のみの相互関係に限定するとき、これを「閉鎖システム」と呼ぶ。

◆インターフェイス
*システムは環境や他のシステムと資源・情報・エネルギーを交換する境界をもつ。この境界(相互接触面)をインターフェイスという。

◆ホロン
*システムはそれが最小のシステムでない限り、より小さなシステム要素よって構成され、同時にそれが最大のシステムでない限り、さらに大きなシステムを構成するシステム要素である。システムをこのように捉える概念をホロンという。

◆エントロピー
*システムは発展、安定、均衡(定常状態)を維持するためにエネルギーを消費し、最終的には死滅(非活性状態)に至る。これをエントロピーという。

◆互酬性
*システム内の一つのサブ・システムが変化すると、その変化が他のサブ・システムと相互作用を行い、結果としてシステム全体が影響を受ける。これを互酬性という。

◆シナジー
*システムはその構造と特徴を保持する傾向がある。エントロピーを防ぐために環境から新たな資源・情報・エネルギーをインプットすることにより、システムを強化する力のことをシナジーという。

*G.ハーンは一般システム論をソーシャルワーク理論に応用することが可能であると考え、1950年代にその成果を発表した。
 これは、初期のジェネリック・ソーシャルワーク理論である。


5 システム理論によるソーシャルワーク論 理論と方法Ⅰ テキストP62~
* A.ピンカスとA.ミナハンは、1973年、ソーシャルワークを一つのシステムと捉え、システム理論に基づくソーシャルワーク実践では,ソーシャルワーカーは以下の四つのサブシステムの相互作用に関心をもたねばならないとしている。
①クライエント・システム
・個人,家族,グループ,組織など,ソーシャルワーカーが援助の対象とするシステムである。
 クライエント・システムとは、社会福祉サービスを既に利用しているか、サービスを必要としている、援助活動を通して問題解決に取り組もうとしている個人や家族などから構成されている小集団を指す。

②ワーカー・システム=チェンジ・エージェント・システム(ワーカーとその所属機関)
 ワーカー・システムとは、援助活動を担当するソーシャルワーカーとそのワーカーが所属する機関や施設とそれを構成している職員全体を指す。

③ターゲット・システム(目標達成のために変革しなければならない人や組織)
 ターゲット・システムとは、クライエントとワーカーが問題解決のために変革あるいは影響を与えていく標的とした人々や組織体を指す。
 標的は、クライエントが選択される場合や、クライエント以外のワーカーやワーカーが所属している機関や施設も含む人々や組織体が選択される場合もある。

④アクション・システム(目標達成のためにターゲットに働きかける媒体)
 アクション・システムとは、変革に影響を与えていく実行活動に参加する人々や資源のすべてを指し、実行活動のチームワークを構成する人々をいう。
*援助者は必然的に四つのシステムと重層的に関係し、発展させていく。

*システム理論は、現在のソーシャルワークの基本的視点と枠組みを支える理論の1つとして機能している。

2)生活モデル
*ジャーメインとギッターマンのエコロジカル・生活(ライフ)モデルは、人が生活環境と共存するための能力を対処能力(コービング)、そして環境が人間のニーズに適応することを応答性(レスポンス)と呼び、対処能力が弱かったり応答性が親和しない場合に生活ストレスが発生するとした。
*このモデルでは、社会福祉援助技術は、生活ストレスを改善するために、利用者の能力が高められるよう能力付与(エンパワメント)を行い、周囲の環境を変えたいという動機に働きかけると同時に環境に対しては組織集団による圧迫や支配的な権利の乱用を指摘し、その修正に働きかける一連の活動ということになる。
*ジャーメインは、モデルの実践のために、利用者のエンパワメントを強調する。このエンパワメントは、生活ストレスを緩和させるための精神的支援など、利用者へのあらゆる働きかけを意図する。
 エコロジカル・生活モデルにおいては、援助者はエンパワメントを援助の中心概念とし、問題の発生している人と生活環境の接点(インターフェイス)を明確にし、生活ストレスを生み出しているストレッサーを解明(アセスメント)するものとしている。また、環境に働きかける役割として、仲介者の役割、代弁者の役割、組織者の役割を強調する。

*A.ハートマンとJ.レアードは、1980年代、エコシステムの視点を基礎とした家族中心ソーシャルワークのモデルを提示した。


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