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相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第17回講義レジュメ概要1
 当ブログ筆者(専任講師)が、社会福祉士養成学科にて、2015/8/5 に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>

7章2節 アウトリーチの方法と留意点 テキストP155~
<ポイント>

・アウトリーチの手法とは―ケース発見、サービスへの誤解を解き、拒絶を解消することから開始する。
 アウトリーチには、包括的アセスメントが必要とされる。また、現場の援助者へのバックアップの体制も必要となる。

 事例:地域包括支援センターにおいて、生活問題を抱える高齢者やその家族に対して、アウトリーチの積極的な実施。

1 援助過程とアウトリーチの具体的方法 テキストP161
*ケース発見

・クライエントレベルでの対応
 アウトリーチは、地域に出向き対象を発見する⇒対象を援助へと引き入れていく支援の方法、あり方である。

*諦めと無力を越えて関わる-アウトリーチの力
・ケースは、自らの現状について諦めや無力感が強く、問題意識をもっていないか、解決の動機づけに乏しい場合もある。

⇒問題をありのままに認識できることから問題解決ははじまる。関わりを創ることが前提になる。
・サービス利用への抵抗感がある場合もある。
⇒過去の否定的な被援助・拒絶体験や、誤解から生じていることもある。

・ワーカーは、これらの背景を理解し、受容的な対話により誤解を解き、問題解決の動機づけを高める働きかけを行なう。
 このため、入口として、クライエントとの間に信頼関係を構築することが不可欠であるが、単に献身的にかかわれば実現するのではない


・トロッター(C.Trotter)は、「ワーカーとクライエントの役割をクライエントが理解するように支援すること(正確な役割の明確化)、社会的にみて望ましいと思われる行動をクライエントがとることを示し、賞賛や何らかの心理的報酬によって強化していくこと(向社会的価値のモデリングと強化)、クライエントが定義した問題の解決に協働で取り組むことなどが有効」。

事例:クライエントがワーカーに対し、「これまでの人とは違う」と実感することが、信頼関係を築くことを促進する。
 実践的には、何度も対象者のもとに通い、気にかけていること、全人的な共感と受容を行動で示す必要な場合もある。
 率直な言葉、訪問の繰り返しという行動で伝える。

 このような関係を継続し、クライエントが感じている問題に共感するスタンスが不可欠である。

*孤立・セルフネグレクトを脱け出すために  訪問という社会福祉の基本に帰ろう
 人間は、困難によって、怒りや絶望のなか、他者との関わりを閉ざすこともある。根底にあるのは、他者への不信である。
 他者との関わりを怖れ、隠れているのではないか。
 しかし、関わりたい、近づきたいという、人間への希求も存在し、アンビバレントな内面の状態だと言えよう。
 人間は、他者との繋がりによって、それぞれが成長するための機会が生まれる。
 自らの力と希望、現実との絆を取り戻すこと、自分の弱さを受け入れることも可能になる。

*緩やかなつながりを拠りどころへ 居場所を創るソーシャルワーク
 自分が強さを、力を持っていることに気づけない、信じられないことからも、劣等感は生まれる。
 一歩づつ誇りを回復していく途が必要だと言える。
 人の集まり、繋がりのなかでこそ、人間は成長を支え合える。その繋がりを創り、深めていくことを求めていきたい。
 やがて繋がりは、相互に支え合う拠りどころに成長していく。


・システムレベルでの対応
・イギリスのケアマネジメント 略
 関連システムの、市民に対する広報が重要 略
・住民や関係機関による、ケース発見のネットワークを構築することも重要である。ケアシステム。
 具体的には、見守り活動等の小地域福祉活動が、インボランタリー・クライエントの早期発見・早期対応を可能にする重要な課題である。


*アセスメント
 ストレングスの発見、積極的な支持
・ライフストーリーの振り返り(一人一人)と、語りの促し-個人と家族の隠された歴史を語るということ。
・家族の規範、価値観のモニター
・リフレーミング
・家族の課題の提供
・家族の行事や神話の見直し
・気付きの促し

<社会診断>
・全体的に見てどうなのか
・家族全員と会うこと 
・結びつきの強弱-家族
・食生活・食習慣
 金銭管理-収入と支出
 住居―観察:トイレ、湿気、暗い部屋、過密、給水。
・飲酒問題
 退屈なだけの仕事(苦役)と、酒と賭博
 健康的な刺激を


・情報収集と包括的なアセスメントが必要である。情報とは、心理・社会的、過去、内的世界の理解をもたらす情報などである。
・クライエントの関係者によるカンファレンスを開き、情報の共有と、共通理解を図ることも有効である。

*モニタリング
・クライエントの家庭訪問(生活場面面接)は、生活の様子、戸外の都市環境、住宅の物理的環境、近隣関係の把握に有効である。クライエントの本心も語りやすい。
・インフォーマルな協力がある場合は、訪問時に訪ね、情報収集と、負担への配慮をする。
 支援と関係の維持のために必要である。
・サービス利用を行なっている場合は、機関の担当者を訪ね、情報収集や協議を行なう。
 サービス提供の現場を訪ねることも有効である。

2 アウトリーチを行なうための留意点 テキストP164
<補足:訪問活動の理念>
・家族中心
 生活の基盤としての家族。家族のニーズ。
・コミュニティ基盤
 地域社会における相互扶助。
・協働システム
 家族や地域住民との協働。


*アウトリーチを可能にする要因 テキストP164
 座間によるアウトリーチを可能にする要因
①職員に対する要因
アウトリーチの必要性に対するワーカーの認識・力量、職員体制の課題。
②サービスに関する要因
クライエントの個別性に合わせた工夫、柔軟なサービス提供。
③組織的要因
ワーカーが資源活用に関する実質的な権限をもつ、他機関と積極的に連携をとる。
④地域の状況
ワーカー・機関と地域との関係の構築。

*事例:地域包括支援センターの地域連携・地域づくりの活動
①広報活動:市民に相談機関の存在をアピールする。
②地域ケア会議の開催:関係者のカンファレンス実施。
③民生委員・児童委員、学区社会福祉協議会、各種関係機関等との連携
④出前講座、相談会の実施
⑤社会資源調査と情報発信
⑥実態把握活動


*アウトリーチ活動を行なうワーカーのバックアップ体制
 略
・アウトリーチを正当な業務として認める管理者・機関の姿勢が必要である。
 略
<補足>
・アウトリーチを実施できる体制の整備は、機関・施設の運営管理の課題である。

<福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修・続き 当ブログ筆者の論文から>
4.実践ストレスに対する総合的セルフケア
(1) ストレスから復元する力であるレジリエンス
 福祉施設における実践とその職場がもたらすストレスは、援助者にとって避けられない問題であり、総合的なストレスケアが求められる。ここでは、個々の援助者としての対処を中心に考えてみたい。
 援助者が実践のストレスに向き合うための要は、ストレスからの総合的な復元、回復の力とも言えるレジリエンスである。これは、実践による燃えつき、心理的な負担からの、自身が持つ治癒力とも言えるであろう。これらは、援助者自身を支え、拠り所となる職場内外の仲間との繋がり、語り合いによって、更に強められる。

(2) 職場の総合的ストレス・マネジメント
 職場のストレス・マネジメントとは、ストレスへの積極的な対処 を実施することにより、ストレスの心身への悪影響を緩和していこうとするものである。つまり、職務上、避けられないストレスに適切に対処することによって、ストレスから働く人の心身を守ろうとする取り組みである。
 具体的には、後述するリフレーミングやサポートネットワーク等の、ストレスへの対処の方法が含まれる。
 一般的なものであるが、職場のストレスへの対応策の4つの方法について整理したい。
一、セルフケア。スタッフ各自によるセルフケアの取り組みと、スタッフ自らのストレスへの対応の向上のために、所属組織が支援を行うことである。
ニ、各部署によるケア。スタッフの相互支援である。また部署のリーダーが、人間関係を含めた職場環境の調整や、業務の阻害要因の除去、スタッフへの個別支援等を行うことである。
三、組織内の産業保健スタッフ等によるケア。組織内の産業医や衛生管理者等が、職場のメンタルヘルスケアに関する支援等を行うことである。
四、組織外資源によるケア。組織の外にある医療機関、相談機関などを利用する。必要に応じて、職場とネットワークを構築して、スタッフの支援に当たる。
 この4つのケアを、各職員とリーダーは理解し、職員はセルフケアと同僚等との相互支援を、リーダーは部署の職員のメンタルヘルスの支援を行うことが求められる。

 下記の当ブログ筆者の論文から抜粋、次回に続く。
当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月


お知らせ 当ブログ筆者の出張講義 福祉施設職員サポーティブ研修 無料
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「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修」講座番号31
内容 福祉施設職員のストレスへの対処や燃えつきの予防、心身の健康のセルフケアを支援する研修

「生活困窮者、生活保護受給者対象のグループワーク」講座番号84
内容 貧困・生保受給者対象のグループワークプログラムと留意点等を、講師(ブログ筆者)の実践や事例に基づき解説

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内容 福祉施設職員に求められるモラルや福祉マインドの基礎と、ハラスメントの予防を含めて解説。

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<関連資料 バックナンバー>
貧困・低所得・生活保護 : 社会福祉士受験支援講座・教員日記


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講義レジュメ ソーシャルワークの終結段階、移行支援、アフターケア、メイヤロフの補充関係とは 相談援助

講義レジュメ ストレッサーのアセスメントとは 生活困窮者アルコール依存症者支援による援助者のストレス

講義レジュメ 支援計画事例、生活保護受給者の金銭管理支援とは 生活困窮者のコミュニケーション問題

高齢者に対する支援 介護保険練習問題 抑制帯とは 生活困窮中学生無料学習教室、生活保護世帯高校進学支援
 

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 450問を選択肢ごとに詳しく解説し、科目別ポイントを収載。第27回を含む過去3年分の国家試験全問題を掲載した問題集。過去2年分も最新の制度や数値にアップデートし、次回試験に完全対応。基本の理解、実力試し、傾向対策、総復習で着実に学習効果を発揮。 中央法規出版


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*日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの昼間部(通学)です
お問い合せは 日本福祉教育専門学校 電話:0120-166-255



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相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第16回講義レジュメ概要1
 当ブログ筆者(専任講師)が、社会福祉士養成学科にて、2015/07/29 に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


6章4節 予防的対応とサービス開発
<ポイント>

・ソーシャルワークは、個別援助からメゾ・マクロ実践へと取り組みを拡大していく。マクロ実践の成果を、ミクロレベル、つまり個別の利用者へと還元させる。
・具体的には、地域におけるネットワーク構築、ソーシャルアクション、社会資源の開発が挙げられる。地域社会のボランティア、協力者に対するコンサルテーションの提供もソーシャルワーカーに求められる役割である。

1 個別援助から地域支援へ テキストP149から
・ミクロ・レベル実践=個別援助の過程から、
 メゾ・レベル=機関の運営・地域福祉活動等、
 マクロ・レベル=制度の改善を図る政策提言やソーシャル・アクション等へと視野、実践の拡大が求められる。
・個別支援を踏まえて、複数のクライエントに共通するニーズを集約し、地域のニーズや社会資源の課題への視点の拡大が必要である。

*ポイントは、ミクロから、メゾ、マクロへの展開が、ソーシャルワークの特質、最重要な点である。
 クライエント個人や家族からコミュニティまで、生活のデザインを促進する実践とも言えよう。


<補足:社会資源の課題とその改善>
・どのような施設・機関であっても、社会資源・組織側の要因のために、クライエント・サービス利用者が,問題解決やニーズ充足を妨げられているようであれば、その要因を分析し,状況の変革・改善を求める働きかけを行なう必要がある。変革の役割とも言える。
 例えば、情報不足、対応の不適切さ、制度上の課題等によって,相談へのアクセスが困難な事例 略

・これらを実施するにあたっては,
①調査:問題の実態・事実に関するデータを収集
②計画:変革・改善のための計画の立案
③組織化:変革への話し合いワークショップ形式を取り入れる。
④活動:専門家としての使命・倫理などに基づき働きかける。更に調査を重ねる。

2 予防的対応とサービス開発の意義 テキストP150
・個別支援のみならず、ニーズの集約、サポート・システムの課題の発見、潜在的ニーズへの対応の必要性について働きかけ、サポート・システムの機能向上を図る役割もある。
・現行のサービスでは対応が困難なニーズに対して、地域においてネットワークを構築し、新たなサービスや予防活動の開発を進める。

3 地域におけるニーズ テキストP150
・コミュニティへの専門職の働きかけは、中立になり得るのか。ソーシャルワークは、マイノリティの側に立った支援を実践する専門職である。
 事例 略

*エコシステム視点と地域
・それぞれのコミュニティにおいて、他に代わりがない役割、居場所を全ての人が持っている。自然環境と同様に、全ての生きとし生けるものがつながり合って生きている。このソーシャルワークにおけるエコシステムの視点によって、コミュニティを捉えることが出来る。

*多様性という希望-コミュニティワークにとって
・これまでの人類の歴史のなかで、民族や宗教、文化等を、自分と他者とを隔てる壁、「違い」として捉えてきた。現在において、これらの「違い」が、コミュニティを成長させ、更に豊かな実を結ぶ経験と智恵の種、創造力の源であると捉えるべきではないか。
 コミュニティワークは、これらの過程を媒介する。コミュニティの未来像の共有を図っていく。

*サポーティブなコミュニティづくり-成長するコミュニティへ
・コミュニティ全体が、障害を持つ人、困窮した人への自然な配慮を持つこと。異質な人を排除するのではなく、困難を背負い、疲れている人を休ませるオアシスになっていくこと。更には、その重荷を軽くし、社会的にも内面も束縛しているものから解き放たれることを支えること。これらの働きを促進するのがコミュニティワークの役割である。 
 拠り所を見出すことが難しくなった社会の中で、それぞれの痛み、困難、思いを分かち合い、共感し合えるコミュニティへのシフトが切実に求められている。
 コミュニティワーカーの目標、使命とは、コミュニティとその住民が、相互に尊重し合い、成長していくことである。

・地域におけるニーズの四分類

①現行の保健福祉サービスで対応可能なニーズ=ニーズの顕在化
 ニーズが集約化され、現状の地域ケアシステムにおいては顕在化している。
 よくある課題&資源がある課題=集約化

②現行の保健福祉サービスでは対応困難なニーズ=ニーズの点在化
 略
 現状では、社会資源がない、フォーマルサポートの欠乏、対応が無い。
 ボーダーライン、難病の事例。

③現行の保健福祉サービスでは対応困難なニーズ⇒現在は問題状況や課題は無いもの
 略
 専門職の予防防的視点、見守り・働きかけの継続と、困難が生じた場合の早期の対応が求められる。
 ニート等は、20年後のコミュニティにおいてどのような課題となるのか。

④地域としてのニーズ

 地域の状況、住民共通のニーズをとらえ、明確にしていく必要がある。住民懇談会などで住民の声を集約し、地域福祉活動に反映させていく。
 その他、地域の生活課題、「買い物難民」、地方における公共交通機関の縮小による高齢者の生活への影響。
・地域住民に共通するニーズの集約と、住民の声を地域福祉に反映させるべきである。

*参加型の地域福祉-未来のコミュニティへの責任
・コミュニティにおける地域福祉活動の計画や運営を参加型にしていくことによって、住民がコミュニティの生活に影響する事柄に対して、意見を表明することが、かたちになる。それは、住民一人ひとりの声を尊重し、またコミュニティへの貢献へと繋いでいくものである。
 コミュニティにおいて、住民それぞれのビジョンを語り合うことからはじまり、ディスカッションや対話の中で磨きをかけ、プロジェクトを立案し、その実行に向けて、それぞれの得意分野を持ち寄って協働していく。
 また、具体的な役割と、コミュニティへの責任を住民が担うことが、全人的な成長につながる。


<補足>
*地域の福祉ニーズ解決機能

・ソーシャルワークには、地域に存在する福祉ニーズ、福祉事業運営や福祉活動の課題、などを解決する機能、社会資源の整備・開発の機能がある。
・地域における、どのような福祉ニーズ,運営課題を解決しようとするのかで,援助技術の方法・内容や援助のあり方は異なる。
 それぞれの地域の特性(例 人口動態,特に高齢化率や出生動向)、社会資源の整備状況や、連絡調整・ネットワークの状況なども、大きく関わる。
例:子どもに関連して、所謂「声掛け事案」。
 フォーマルなシステム:PTA、学校、町内会、市役所、警察
 インフォーマルなシステム:ママ友、隣近所
背景には、人口構成、交通、地域社会の関係性が関わる。

*ネットワーク構築(組織化)を支援する手法の例
 ①町内会・自治会などをはじめとする住民諸組織を支援して問題解決を図る。
 ②ボランティア活動等の、新たな組織づくりを支援する。
 他、役割を担ったボランティアとして、民生委員等
 ③個別の当事者あるいは保護者・家族の組織づくりそのものを支援する。
 セルフ・ヘルプグループ
 ④事業者の連携あるいは協働組織づくりによって問題解決を図る。

*自然な支援者
例:近隣関係、学校におけるピア・サポーター
 生活の場で、自然な関係のなかで支援を行なう。
 同じ住民、学生としてのつながりを基盤とする。
 お互いの話に耳を傾け、仲間として共感し、助け合い、共にコミュニティをつくっていく。


*これらの協力者、ボランティアに対して、ソーシャルワーカーは、コンサルテーションを提供することも必要である。
・地域社会におけるコンサルテーション技能とは、情報の提供と分析、アセスメント 略

*地域に対する働きかけに求められる専門職の資質や能力
①社会福祉の各領域にわたる専門知識と,保健・医療,関連分野の専門職と話のできる幅広い知識。
②幅広い人間関係を形成していけるコミュニケーション能力と、信頼関係を形成し,継続できる 略
例えば、「町内会」。実習において、地域福祉の現場としての町内会体験実習も、地域福祉型実習に組み入れるべきではないか。
③地域社会の問題や課題,新しい社会資源の開発への関心と熱意,積極的な姿勢,企画力,行動力 略
・これらを行なう福祉専門職は,専門的学習と経験の蓄積,上司(スーパーバイザー)による指導・訓練が必要である。 略

*マイノリティのコミュニティにおける人間関係重視の傾向に対して、どのように関係を構築していくのか。コミュニティと話し込み、入っていくという伝統的手法こそ、その答えであろう。


4 ニーズの集約 テキストP151
 ミクロ実践における複数のケースを通して明確になった、サポート・システムの課題の改善に取組むためには、地域のニーズ、課題として集約する必要がある。
 地域の関係機関の連絡会議等で、地域の関係者たちの共通課題やニーズを集約する。
潜在的ニーズをキャッチするための取組みも必要である。 略 ニーズ調査も必要である。
 住民の会合への参加、現状の把握、課題のボトムアップも重要である。

相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第16回講義 練習問題 キーワード
<練習問題は講義にて配布し実施。解説の詳細は講義にて>

セツルメント
トインビー・ホール
バーネット夫妻Barnett, Samuel (1844-1913),Barnett, Henrietta (1851-1936)

隣友運動
友愛訪問
チャルマーズChalmers, Thomas (1780-1847)

ヨーク市貧困調査
貧困線
マーケット・バスケット方式
ラウントリーRowntree, Benjamin Seebohm (1871-1954)

チームアプローチ
ピアサポーター
インターベンション
モニタリング
再アセスメント
援助過程の終結
守秘義務


貧困問題と相談援助:当ブログ筆者講演の音声記録の一部を公開中

当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月


講義レジュメ ソーシャルワークの終結段階、移行支援、アフターケア、メイヤロフの補充関係とは 相談援助

講義レジュメ ストレッサーのアセスメントとは 生活困窮者アルコール依存症者支援による援助者のストレス

講義レジュメ 支援計画事例、生活保護受給者の金銭管理支援とは 生活困窮者のコミュニケーション問題

地域福祉理論練習問題 コミュニティディベロップメント、インターグループワークとは 認知症排泄ケア支援
 

新刊 当ブログ筆者が試験問題解説を執筆 
「2016社会福祉士国家試験過去問解説集 第25回─第27回全問完全解説」日本社会福祉士養成校協会編集 ISBN 978-4-8058-5161-6
 中央法規出版 2015年5月10日発行

 450問を選択肢ごとに詳しく解説し、科目別ポイントを収載。第27回を含む過去3年分の国家試験全問題を掲載した問題集。過去2年分も最新の制度や数値にアップデートし、次回試験に完全対応。基本の理解、実力試し、傾向対策、総復習で着実に学習効果を発揮。 中央法規出版


ブログ閲覧中の社会福祉士国家試験受験生の皆様へ
<当ブログ筆者の社会福祉士 国家試験対策講座 模擬試験+ポイント解説>
 日本福祉大学の社会福祉士受験対策講座
【社会福祉士養成校協会】全国統一模試+ポイント解説講座
講座は、東京会場と岡山会場をブログ筆者が担当
10月25日(日)東京会場
10月31日(土)岡山会場

お問い合わせは日本福祉大学名古屋オフィス 電話052-242-3069

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相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第15回講義レジュメ概要2
 当ブログ筆者(専任講師)が、社会福祉士養成学科にて、2015/07/22 に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


6章3節 支援の終結と効果測定、評価、アフターケア テキストP146から
<ポイント>

・「終結」とは、支援・援助プロセスを終わりにする段階である。
・終結とは、専門的援助関係=クライエントとワーカー間の相互作用による全人的な関係の終了と、契約により始まったクライエントとソーシャルワーカーの援助契約の終了を示す局面である。
・終結のなかには、学校における卒業、通過施設の退所等のように、定められた期間の終了によって、迎えるものもある。
 期限内でどのように支援するか、組織としてのアフターケアにどのように繋げるか
 例 生活保護施設の通所事業等。

1 支援の終結 テキストP146
*終結の条件

・対象問題が解決された、もしくは改善された場合に終結となる。
・利用者が提起した問題が解決され,もはやこれ以上援助を必要としないと双方で判断した場合,終結段階を迎える。
・今後の課題は残るが、利用者自身で解決可能な場合も終結となる。自己解決の見込みが援助者、利用者間で合致する必要がある。

*終結の意義
 支援の必要以上の関わりは、弊害(援助者への依存等)を生じる可能性がある。
 人間関係への依存-相互性があるか。

*人間関係への依存と、その相互性
・他者との関わりを拒否するか、生活の全てが支配されるほどに、その人間関係に依存してしまうか。関係依存は、拒絶か度を越した依存か等、これらの現れ方がある。
 援助者にも人間関係依存の傾向があるのではないか-利用者、関係者等に頼られること、自らが必要とされること、他で見出だせなかった自らの存在価値を見い出すこと。
 職業選択の理由の一端として、あるのかもしれない。人間関係への不器用さと、人と関わり繋がり、役に立ちたいという願いがある。

*ケアの「補充関係」
 援助者側のこれらの事柄を、メイヤロフの「補充関係」のように、肯定的に捉える考え方もある。
 苦境にある人の支援、その人の成長のため、ある意味、自らも、成長していく。援助者側の自己実現である。
 実践において、自らが必要とされることによって、世界のなかに居場所を獲得する


*なぜ、援助の関わりを終わらせなければならないのか。
 利用者は、本来、支援する人と、支援される人が2つに分かれたコミュニティ、関わりを求めていたのではない。
 支え合う、自らと他者が一つになるコミュニティを望んでいるはずである。

*全人的な成長、自己実現という約束の地への旅
 ソーシャルワークは、その探求の旅を支援する役割を担う。人が、孤独や無力感、諦めに支配されていた状態を脱して、それぞれの自己実現の探求にに取りくみ、内なる気づきを持てるように、全人的な成長を目指すソーシャルワークとして、支える力になる。
 利用者が、他の人にはない個性、独自性、自分の隠れた強さ、力、光、生きている意味を見いだすように支えること、全人的な支援である。終わりを迎えることによって、利用者の新しい生き方、探求への旅立ちを支える役割を完遂することになる。


・また、援助過程を経験する中で、利用者の問題対処能力が向上し、利用者の自立生活の為、意図的な終結もあり得る。クライエントとの意思の合致が必要である。
・終結と援助プロセスの中断は異なる。

<補足>
*終結のプロセス

◎モニタリングにおいては、これまで進めてきた援助過程が効果的な結果をもたらしているか否かに焦点を当て,評価・終結への判断を行う。
◎終結の際には,残された問題の確認とその解決方法についての検討を行う。
◎クライエントとともにこれまでの経過を振り返り,その結果に対する彼らの合意を得て,終結を決定する。

*移行の支援 成長の機会としての終結
・これまで継続してきた専門的援助関係を断絶させ,利用者は自らの力量で自立していかなくてはならない。
 この分離を利用者の成長・発達の経験としてどのように役立てるかが問題となる。
⇒支援とは-人間的な成長のための支援であり、援助者も支援を通じて成長する。


・ソーシャルワーカーがクライエントの力量に着目し,終結後の生活を視野にいれた援助を実施する。
・利用者の主体性を尊重し,積極的な参加や関与を促進する努力が行われたとしても,援助者に対する依存性は少なからず存在する。
 援助者は利用者との分離に際して慎重な配慮と新たな体験を有効に活用できるように準備が不可欠である。

*自立と依存のアンビバレンス
 これをどのように処理し,自立に向けての動機づけと支援の方策を十分に考慮しておく必要がある。
⇒援助の対象が児童等の場合は、更に慎重さと配慮、働きかけが必要となる。


*終結に向けての準備
・終結に向けた準備は援助展開の後半期から開始する。
 面接間隔の調整 ─ 利用者の独力での問題への対峙を図る。
・終結の告知 ─ 利用者側の準備。

*終結に伴う感情をクライエントと分かち合う。
 終結に伴う感情を表現するよう援助する。

*終結という喪失からクライエントの成長の促進へ
 クライエントの深い感情を呼び起こす。せっかく親しい関係が成立したのに、終結するということで,終わるということを拒否したり,喪失感をもつ。
 クライエントの感情の特徴-「見捨てられる」という意味づけと怒り。
 否定、回避。
 関わりの終わりの感情の大きな動きは、働きかけの効果が増す、成長のチャンスでもある
 もっと継続をしたいという強硬な態度が示される
 時間ばかりかけて何も役立つものがなかったというような「否定」をする

・過程において学んだことを回顧してみるように求める-ワーカーとの共同作業の振り返り。
 援助過程で起こった変化と、そのために行なった努力の過程を整理していくことが重要である。 
 この作業をとおしてクライエントは,援助関係を終了した後に起こる問題や課題に対処する方法を獲得し,今後の生活の安定を目指そうとする。
・最終的な別れの機会を設ける。

*終結における援助内容
1 問題解決過程の評価
・利用者の問題解決への努力を肯定的評価
2 残された問題の確認
・対処が独力で可能なことを示し、それに向けた援助
3 再利用の可能性
・再利用の受け入れが可能であることを伝達する(オープン・ドア)。

<留意点>
・援助過程において、終結・終わるということから、最も重要な感情が表出することもある。
 「ドアの"とって(ノブ)"効果(療法)」

・援助者とクライエントの互いの成果をまとめる十分な時間が必要である。
・援助は終わるものの,ここで得たものを糧として,クライエントが次の生活へと移っていく移行の時期でもある。
・次の生活にスムーズに移行していけるように援助する。
 ホームレス自立支援施設、生活保護の更生施設施設等にとって、大きな課題である。
 児童養護施設の、家庭への復帰、再統合という課題 虐待リスクが増大するという課題もある。
ここまで



<生活困窮者、アルコール依存症者支援による援助者側のストレス・続き 当ブログ筆者の論文から>
2.生活困窮者支援を継続する理由
 筆者の実践における経験や、寿町のソーシャルワークや医療の専門職の聞き取りから抽出した、実践を継続する理由は次のものである。ストレスケアの一つの道標となるであろう。
(4) 援助者の居場所としての実践-当事者との補充関係
 先述のように、援助者は自らの選択によって社会の主流から離脱したとも言えよう。寿町地域と組織、実践を居場所としている側面がある。それは、拠り所としての居場所という意味だけではなく、援助者としての役割を果たす「拡張された自己」の成長の場でもある。メイヤロフが「補充関係」として提示しているように、広義のケアの実践と当事者の存在によって、援助者自身の生の質が補われている側面がある(Mayeroff, Milton『ケアの本質―生きることの意味』ゆみる出版,1987)。つまり、援助者も自己実現と、自らの生きる真の意味とその場所を、実践のなかで見出し拡充しているのである。
 
(5) 柔軟かつ自然体の実践へ
 自らの実践を含む社会福祉や医療専門職、専門機関による支援の限界を認めた、自然体の実践が力となる。柔軟性を持ち、目に見える成果のみを急いで求めることなく、利用者や関係者とその関わりを尊重する姿勢である。援助者の人間性が問われているとも言えよう。
 総じて、当事者とのパートナーシップによる支援と、実践による援助者とその実践思想の成長、援助者と当事者の相互に補い合う関係性が特徴と言えよう。つまり、実践思想と当事者との関わりは、援助者のストレス要因でもあるが、実践や成長の力の源泉でもあるという二面性がある。

 寿町地域とは、横浜市中区の簡易宿泊所が密集した「ドヤ街」 である。現在は、高齢化した元日雇労働者や精神障害者等の生活保護受給者が単身で集住する地域である。筆者は、1999年からは寿町の「ことぶき共同診療所」における精神科デイケアにおいて、主にグループワークの実践を継続して今日に至っている。利用者は簡易宿泊所に単身で住む生活保護受給者であり、アルコール・薬物(覚醒剤等)依存症、統合失調症等の多様な疾患・障害を持つ。

 下記の当ブログ筆者の論文から抜粋、次回に続く。
当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月


<関連資料 バックナンバー>
貧困・低所得・生活保護 : 社会福祉士受験支援講座・教員日記


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講義レジュメ ストレッサーのアセスメントとは 生活困窮者アルコール依存症者支援による援助者のストレス

講義レジュメ 支援計画事例、生活保護受給者の金銭管理支援とは 生活困窮者のコミュニケーション問題

児童家庭福祉制度練習問題 貧困家庭の子供の高校進学断念、学習支援とは、高齢者の地方移住、主任児童委員

講義レジュメ 再アセスメント方法、支援見直し、実践による援助者の気付きと成長とは 相談援助の理論
 

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内容 福祉施設職員のストレスへの対処や燃えつきの予防、心身の健康のセルフケアを支援する研修

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「障害者福祉施設におけるグループワークの基礎」講座番号45
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相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第15回講義レジュメ概要1
 当ブログ筆者(専任講師)が、社会福祉士養成学科にて、2015/07/22 に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


6章2節 再アセスメントと支援の強化
<ポイント>

・相談援助のプロセスにおける再アセスメントとは、状況や課題を再検討することである。
 クライエントの問題や状況をモニタリングし、改善が不十分であったり、悪化していると判断されれば、速やかにこれを実施する。
 つまり、問題が緩和、改善していない―改善を目指した支援の強化のための再検討のプロセス=支援の見直し作業である。
 再アセスメントにおいては、新たなを問題の発生の確認や、危機状態か否かの判断も必要となる。

1 再アセスメントの考え方 テキストP142
・介入後の状況の変化、潜在的なニーズ、新たに得られた情報を把握する。
・クライエントとその家族の生活の継続という課題にも焦点を当てる。
 これまでの生活の経緯、生き方を尊重し、可能な限り維持する
・新たな問題・ニーズの解決・改善を図るため、支援体制の強化を図る。

*コミュニケーション能力の向上を支援する-相互作用による生き方支援
 支援=他者との関わり、関係を結ぶことは、何らかの変化を内面にもたらす。
 相互作用であるから、援助者側も影響を受ける。相談援助のプロセスは、相互作用と相互の働きかけ、変容のプロセスでもある。
 このクライエントとの双方向の関わりは、クライエントが孤独を脱して、相互信頼を築き上げていく道のりである。
 やがて繋がりはコミュニティに広がり、深化し、前進していく。
 単にコミュニケーションの困難を克服する、コミュニケーション能力の向上というテーマではなく、相互の生き方全体に関わる。


*ケースカンファレンスの目的
 援助目標や方針を共有する。
 援助活動を追体験し,共感的な理解を深める。
 援助技術を向上させるための方策を導き出す。など

○解説:潜在的ニーズとは potential needs  略

2 再アセスメントの方法 テキストP142要旨

・緊急性の高いニーズには、即応する。
・クライエントの生活には多様な側面がある。支援の視点の拡大が求められる。
 各実践モデル・アプローチ・理論は、生活のある側面に視点を定め、アセスメントに活用ができる。例えば、クライエントとその家族の、顕在化していない、不安感や負担感、関係の特徴などに焦点を当てた分析・評価に有効である。

 生活というものの多様な側面 仕事、住まい、家族など

*家族介護におけるストレングス
 クライエントとその家族自身の問題解決の意欲や、問題に対処する独自の手法・力がある。
 ストレングスに着目することも重要である。
 家族には、独自の生活支援や介護の進め方・やり方がある
 例:家族介護
・マッサージ、声がけによる全人的な活性化

*家族の価値を支えるソーシャルワークへ-子どもはコミュニティの未来
・家族にとって、当たり前のことではあっても、共に過ごす時間は、貴重なものである。特に、子どもにとって、家族が集い、共に笑い声、歌声をあげることは、何にも勝るものである。日常のなかの家族の時間の価値を、社会は、全ての人々は忘れてはならない。
 また、家族が属するコミュニティが、安全に子育てができる場所として共有することが出来るならば、子どもが未来のモデルとなり得る多くの人々との関わりがある。家族や人々と穏やかに関わることが出来る。
 家族とコミュニティの再建を待ち望みたい。


3 支援目標の再設定 テキストP143要旨
・再アセスメントの結果に基づき、目標を再設定する。
 支援体制を強化する 略
 新たな問題・ニーズの解決・改善を図る。
 予防的な対応、問題の悪化防止も考えられる。
・実践モデル・アプローチ・理論を活用して、家族の関係・コミュニケーションの改善や、介護者・家族の役割遂行を支援するなどの目標も考えられる。
 家族内の役割の調整 略
 リフレーミングとは 略

・生活の主体はクライエント・家族であり、課題に取り組む人々を支援する視点の目標も重要である。 略
・ソーシャルワークは、解決できない問題・課題を抱えたまま生活を続けなければならない状況にも取り組む。

○解説:コミュニケーションcommunication 略

○解説:(生活)ライフモデル・アプローチ life model approach 略

4 支援内容の見直しと強化 テキストP144要旨
・インフォーマルサポートにも着目し、サポートネットワークを強化する。
 フォーマル・サポートも必要であるが、クライエントの生活環境における資源も考慮する。
・関係者の共通理解のために、カンファレンス、担当者会議などを、クライエント・家族を交えて開催し、再度、支援内容について検討する。
・クライエント・家族との話し合い等に、生活と問題解決はクライエント・家族自身が主体であり、その取組みを支持するというエンパワメントの姿勢で働きかけることは重要である。 略

・クライエントの自己効力感

・緊急時の対応、予防的な対応を考慮する。

○解説:役割理論とは


<生活困窮者、アルコール依存症者支援による援助者側のストレス・続き 当ブログ筆者の論文から>
2.生活困窮者支援を継続する理由

 筆者の実践における経験や、寿町のソーシャルワークや医療の専門職の聞き取りから抽出した、実践を継続する理由は次のものである。ストレスケアの一つの道標となるであろう。
(1) 内省と実践思想の深化が力の源泉
 内省とは、援助者自身の実践のあり方や意義、姿勢、生き方、内面への問い直しである。自らへの内省的視点と現場とを往復しながらの実践である。
 実践の意義等がゆらぐことも怖れない内省は、実践思想を深めることに繋がる。
 実践思想は多様なものがあるが、根源には、人間への希求と当事者と援助者の生の拡充への願いがある。実践を持続する力の源泉の一つは、実践思想であるとも言える。

(2) オルタナティブな関係と支援のあり方
 援助者は、当事者から学ぶという姿勢によって、自らとは異なる当事者の生活と文化等を理解し、その個性と生き方を尊重することを続けてきた。人間対人間の対等で自由な関係性を基盤とした、当事者との協働をも志向したオルタナティブな支援の方法、あり方の追求である。
 具体的には、援助者とその家族、及び寿町の子どもと住民達のコミューン(共同生活)による「共同保育」の実践等が挙げられる。

(3) 実践による援助者自身の気づきと成長
 寿町における実践は、多様な価値観や意見を持つ当事者、関係者とそのグループとの関わりのなかで、多様な価値観と意見との対話と適応が求められる。
 また、当事者や関係者との相互作用によって、双方に気づきと成長がもたらされるという側面もある。

 寿町地域とは、横浜市中区の簡易宿泊所が密集した「ドヤ街」 である。現在は、高齢化した元日雇労働者や精神障害者等の生活保護受給者が単身で集住する地域である。筆者は、1999年からは寿町の「ことぶき共同診療所」における精神科デイケアにおいて、主にグループワークの実践を継続して今日に至っている。利用者は簡易宿泊所に単身で住む生活保護受給者であり、アルコール・薬物(覚醒剤等)依存症、統合失調症等の多様な疾患・障害を持つ。


 下記の当ブログ筆者の論文から抜粋、次回に続く。
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 450問を選択肢ごとに詳しく解説し、科目別ポイントを収載。第27回を含む過去3年分の国家試験全問題を掲載した問題集。過去2年分も最新の制度や数値にアップデートし、次回試験に完全対応。基本の理解、実力試し、傾向対策、総復習で着実に学習効果を発揮。 中央法規出版


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相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第14回講義レジュメ概要2
 当ブログ筆者(専任講師)が、社会福祉士養成学科にて、2015/07/15 に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>

受験対策 社会福祉士等国家試験 チームアプローチ
 保健,医療,福祉職のチームアプローチにおいては,情報が交換されるが,それぞれの領域における守秘義務は共通して守らなければならない。
 チームケアにおける多職種の、守秘義務の共通。
*多職種連携、チームアプローチに関する問題
 異なる専門職、多職種がチームを編成して共通の目的を達成するために協力し合う。
 支援チームでは,ピアサポーターなどの非専門職、インフォーマルサポートも含め対応する。
 各専門職の役割や業務の明確化及び相互信頼が前提となる。
 他の専門職からの助言を問題解決の契機とする。

<前回レジュメの続き ソーシャルワークの支援計画(プランニング)の方法、留意点
 援助プランの事例
*援助者の役割と技術
○クライエントとの関わり

・援助者には、利用者のワーカビリティ、社会資源活用の可能性と限界なども含めて、計画を立案する。
 利用者の潜在的能力、成長への視点が必要となる。
*クライエントの動機付け、意欲
・問題解決のために、利用者自身が具体的な行動をとるためには、その行動の必要性について、利用者の十分な理解が必要である。またクライエントの計画立案への参加は動機付けを高める。
・計画策定は,クライエントの積極的参加と合意を必要とする。
 ソーシャルワーカーは,クライエントに問題状況,双方の役割分担,制度や資源活用の意味などについてのインフォームド・コンセントを実施する。
 略
・計画段階におけるクライエントは、 略 目標や解決のための手段が具体的になるにしたがって、過大な期待が生ずることもある。援助者は、利用者の不安や期待に添いつつ、状況の確認を行いながら、計画を立案することが必要である。

・クライエントの社会的機能の向上を重視した計画づくり。
 ソーシャルスキル。

○ネットワークへの視野
・クライエントとソーシャルワーカーばかりでなく、地域や施設・機関まで視野に入れた計画が必要となる。
 
・クライエントにとって、生活や環境の「変化」という不安、それゆえの抵抗もある。

・専門職の支援によっても、サービスの利用によっても「解決」できない問題もある。
 現状、生活の維持という課題-「現状維持」も支援の大きな成果である。


*支援計画の留意点
 支援計画、援助、サービスの計画は、誰のものか。クライエントの将来に関わる計画であるのだから、クライエント自身のものである。

*クライエントの希望を支える計画-成長する計画として
 クライエントは、大きな困難、危機のうねりの只中にあり、人生の岐路に立たされている。
 支援計画立案を促進するソーシャルワーカーは、クライエントの強みストレングスを明確に捉えて、計画に活かす。併せて、クライエントと周囲の人々、関わる組織に、改善の余地のある点を指摘し、成長を目指す行動に繋げるすことが求められている。
 つまり、ソーシャルワーカーは、計画立案プランニングにおいてもクライエントを励まし、トラブルを整理し、希望を抱けるように支えていく。

*支援プロセスからクライエントの日常生活への移行
 問題の緩和、解決、支援の終了までの一時的な役割である。ソーシャルワーカーを含む医療や福祉の専門職は、サービスが終了すれば、関係も終了する。しかし、クライエントの人生は、周囲の人々、コミュニティの日常と共に続いていく。支援計画をはじめ、支援プロセス全体も、クライエントが主体であるべき理由の一つである

*生きる勇気と力の回復プロセス 存在を無条件に認め、受けとめることから
 生きていくなかで遭遇する大きすぎる困難に対して、誰も寄り添う人がいない孤立や、社会からの排除・差別は、人間として生きる尊厳を損なう。つまり、病気や障害、困窮、立場等から居場所を得られなかった経験は、自尊感情を傷つける。
 排除からの回復の計画の起点は、存在を認め、関わりを深め、尊重することからはじまる。支援計画の実行は、具体的な問題解決のプロセスであると同時に、クライエントが、生きる勇気と力、意味、誇り、繋がり、希望を回復していくプロセスでもある。
 クライエントの生きていくプロセスのなかで、一時ではあるが、寄り添い共に歩む援助者の存在、働きによって、これらのものを取り戻していく。


*医療ソーシャルワークの支援計画と治療計画
・医療機関では、治療計画が優先され、それに沿った援助計画が求められる。その特徴とは 略
退院援助とは、 略
退院計画とは 略

解説:チーム医療
 医療に関連する多職種により共同して行われる医療 略 全人的な対応が可能になるという利点 略

解説:スーパービジョン supervision
 スーパービジョンには,①教育,②管理・運営,および,③表現と支持 機能が含まれる 略
スーパーバイザー(supervisor)
スーパーバイジー(supervisee) 略

<生活困窮者、アルコール依存症者支援による援助者側のストレス・続き 当ブログ筆者の論文から>
 生活困窮者支援における援助者のストレス要因を、筆者の20年間程の実践のなかから抽出した。
 前回の続き
 寿町における社会福祉や医療領域の援助者からの聞き取りからも、実践の困難とストレスを抽出した。 
(6) 当事者の「仲間」か「よそ者」か-距離感
 援助者が親しみを感じている当事者にとっても、結局は「よそ者」として寿町の「外」から訪れている立場でしかないこと、また当事者に対して優越感を感じている自己に対してや、実践を自らのために利用していることへの気付きである。また、当事者との適切な距離感や境界、具体的には当事者からの付きまといや誤解に関するストレスである。援助者の実践思想として痛みの分かち合いや共生等を抱いていても、完全な「仲間」にはなれないのである。

(7) 支援の拒絶や逃避という自己決定を巡って
 支援を必要な当事者がいて、懸命に支援しようとしても、当事者の拒絶によって支援に繋がらない場合がある。また、援助者の支援によって入院や施設入所しても、自ら療養を中断して退院・退所する場合もある。薬物依存症者の覚醒剤使用の繰り返しや、糖尿病患者の暴飲暴食も含まれるが、自らの不利益、健康や生命の危機を招きかねない「無謀な自己決定」からのストレスである。

(8) 援助者間の摩擦-実践思想と人間関係
 当事者の捉え方、関連制度や社会の捉え方等の実践思想、団体の特性や背景、経緯の違いが援助者間や組織間で大きい。加えて、長年の活動の経緯のなかでの葛藤もある。ネットワークの維持が困難な局面もある。

 筆者自身の実践から言えることは、貧困領域の当事者は、困窮化の過程のなかで自尊感情を傷つけられ、強い劣等感、無力感を抱いていることが多い。同じ境遇の当事者や隣接する階層の人々と繋がれず、むしろ自身と優劣を比較し見下げ、市民社会の主流にどれだけ近いかに依拠して自尊感情を保とうとしている傾向もある。
 直面している生活問題への対処や社会的孤立の解消は、小さな違いを乗り越え、多様性を認め合う連帯による相互支援によって、実現に近付くことが出来るだろう。しかし、貧困の当事者たちは、自ら孤立と分断を招いていることが、援助者のストレスの一つである。

寿町地域 とは、横浜市中区の簡易宿泊所 が密集した「ドヤ街」 である。現在は、高齢化した元日雇労働者や精神障害者等の生活保護受給者が単身で集住する地域である 。筆者は、1999年からは寿町の「ことぶき共同診療所」における精神科デイケアにおいて、主にグループワークの実践を継続して今日に至っている 。利用者は簡易宿泊所に単身で住む生活保護受給者であり、アルコール・薬物(覚醒剤等)依存症、統合失調症等の多様な疾患・障害を持つ。
 貧困・生活困窮者支援・公的扶助領域も、支援のあり方、成果を巡る矛盾や、援助者へのストレスも目立つ。これらのストレッサーに囲まれ、筆者も20年間ほどのこの領域の実践において、燃えつきの様な状態を経験したこともある。この領域の特徴の一つは、ストレスの要因は、貧困の当事者のみならず、関係者や組織、マクロにもわたって多元的であることが挙げられる。


 下記の当ブログ筆者の論文から抜粋、次回に続く。
当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
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ソーシャルワークのグローバル定義 解説 2014年 社会開発、社会的結束、集団的責任とは 講義レジュメ

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相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第14回講義レジュメ概要 前編
 当ブログ筆者(専任講師)が、社会福祉士養成学科にて、2015/07/15 に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


*主訴の背景を考察する必要性-例えば「仕事をしたい」という主旨の主訴。
 家族に「働け」と迫られているが、本人には意欲が無いという事例や、現実離れした就職希望の事例もある。
 相談援助の展開を考える。

事例:アルコール依存症を抱え、簡易宿泊所に住み、生活保護を受給している境遇
 このような人々に、生活の計画性、自己実現を求めることは、生活の「支援」なのか価値観の押し付けなのか。そもそも価値観において全く「中立」なソーシャルワークによる支援とは、あり得るのか。
 一人ひとりの生命、それぞれの生き方を尊重した深い関わりが求められているのではないか。
 これまでの人生の苦しみ、痛み、苦悩、困難の結果として、今の姿、生き方がある。寄り添う援助者が諦めたら、何も変わらない。いつか実を結ぶことの希望を持って関わっていきたい。
*支援の価値の中立性と、生き方の尊重


8節 支援の計画(プランニング)から支援の実施まで
<ポイント>

・援助計画(プランニング)の段階では、アセスメントの結果をもとに、介入の計画を立案する。問題解決のために、どのようにクライエントを援助していくかという具体的な計画の作成である。
・プランニングには、1.ソーシャルワーカーの援助計画、2.所属機関の援助計画、3.介護保険のケアプラン等が存在する。

1 ソーシャルワーカーの援助計画 テキストP133
*援助計画立案における要点

・専門職とクライエントとの共同による問題解決、クライエント主体を図る。
 計画立案段階におけるクライエントとの共有、クライエント主体のプロセスの確立を目指す。
 協働による計画の実施へとつながっていく。
 計画の実際とは、事例等から。

・支援計画においては、インフォーマルな資源=クライエントの家族・親族、近隣人間関係の活用も図る。
 コミュニティにおける相互支援の促進は、ソーシャルワークの主要なテーマであり、計画性が求められている。
 (フォーマルな)社会資源も積極的に活用しながら。
 インフォーマルサポートも、支援ネットワーク・チームの一員である。しかし、守秘義務の徹底等の課題がある。

*福祉コミュニティ 調和と共生、相互支援による新しいコミュニティのライフスタイル
 人類は、原始的な社会において、今日よりも平等で、つながりを持った家族等の群をつくり、自然とも共に生きていた。
 未来に向かって、地域福祉や街づくりの観点からも、人々の相互支援、協力、調和による共生型コミュニティにおける生活、暮らし方を創造していかなければならない。コミュニティに相互支援のきっかけを開始し、それを育て、繋がりを再構築するコミュニティワークや福祉教育の課題である。


*クライエントにとっての環境-エコシステムによる支援
 全体としての調和が必要とされる。誰もが、環境の中で生かされている。
 クライエントにとっての環境-視野と関わりの狭さは、生き方の狭さに直結する。
 社会的支援の受け入れのためにも、脱パーテーション、脱蛸壺を図る。
 住む世界が狭いことによる生きづらさがある。自らの可能性を狭めている。


*金銭の使い方は、生き方の象徴 「福祉依存」を考える
・クライエントの内的能力・内的資源の活用も支援する=本人と家族の自助努力を損なわない⇒
 「サービスへの依存」という問題の指摘もある。
・金の使い方は生き方が問われる-例えば、生活保護受給の金銭管理支援は、援助者による価値観、援助観の押し付けか「望ましいお金の使い方」、生活支援の一環、金銭管理の「支援」なのか。
 例:ギャンブルよりも自分への投資が自己実現への道か。
・ベーシック・インカムは、成功するのか-これらの視点からの疑問


*ソーシャルワークの計画のサステナビリティ コミュニティの未来像
・コミュニティにおいて、NPO等を含めて、ネットワークによる支援の計画を練るときに、協働のためのスキル、ファシリテーターとしてのソーシャルワーカーの役割が求められている。
 求められているのは、当事者とコミュニティ、ネットワークを含めた未来像を持っている専門職である。
 具体的な計画であることは当然であり、持続可能性、またコミュニティの住民の多様性を尊重しつつ調和に価値をおく。
 つまり、人々との調和とつながりの持続可能性とも言えよう。


<補足:援助計画(プランニング)の留意点>
 人間と環境は変化する、介入しているのだから、尚更である。しかし、変えてはならないものもある。一貫性。
○計画的な支援
・援助計画によって、目標の達成度や効果の測定、事後評価などを可能にすることができる。略

○計画の柔軟性

・計画には一貫性と整合性が求められるが、利用者を取り巻く状況の変化によって柔軟にかつ弾力的に対応しなければならないこともある。
 計画は,事態の変化や状況の推移によって臨機応変に修正・変更、遡及することも必要となる。

○計画の実行可能性
・計画は、利用者及び援助者にとっても実行可能な範囲であることが望ましい。
 利用者の動機づけを左右することがあり,極端に高い水準の計画や広範多岐にわたる計画は,時にはストレスになったり,失敗した場合には挫折感や敗北感を味わう可能性がある。
 また、ソーシャルワーカー自らと所属機関・施設の力量と、他の社会資源の力量を把握しつつ、それらによる計画遂行の可能性を考慮しなければならない。

○計画の具体性
・援助計画に含まれる働きかけの内容を、誰が、どのような形で,いつまでを目安に行なっていくのか,ということを明らかにしておく必要がある。
・計画策定は,アセスメントが示した方向性や見通しを具体的に示していく作業である。
①達成目標とスケジュールの明確化
②活用すべき資源の明確化(利用者のニーズに合わせ、資源、サービス)
③費用面の明確化と考慮を考慮しなければならない。
レジュメここまで

<生活困窮者、アルコール依存症者支援による援助者側のストレス・続き 当ブログ筆者の論文から>
 生活困窮者支援における援助者のストレス要因を、筆者の20年間程の実践のなかから抽出した。
 前回の続き
(4)生活困窮者の内なる排除と自己中心性
 簡易宿泊所街「寿町」等の貧困領域の当事者は、人間関係の構築に消極的なことが多い。理由としては、同じく簡易宿泊所居住者への不信感と低い評価、交流すると揉め事が生じる等の怖れである。
 実際に、当デイケア(生活保護受給者の精神科デイケア施設)の利用者間でお互いの簡易宿泊所の部屋を訪問する等の交流により、摩擦が生じることが少なくない。過去には高齢の利用者に対しての「たかり」の様なおごりの要求や、金銭的な揉め事が生じることもある。「あいつがいるなら、自分はデイケアに行かない」といった、利用者同士で足を引っ張り合う様な状況もみられた。
 また、障害のために同じ話を繰り返す利用者に対して、他の利用者から批判が噴出することや、清潔ではない利用者を排除する言動も見られる。身体障害を持つ利用者に対しても、「自分は働いているのに、怠けている。不公平だ」等の、障害を怠惰や甘えと決めつける批判もある。
 もちろん、個性として良い側面を持っている人々もいる。しかし、かつての関係者が、寿町の利用者を「自分のことしか考えていない」傾向も見られると評した。当事者の稀ではあっても、お互いを信頼せず、時には排除し、また自分よりも弱い利用者につけ込むような行動は、当事者への失望とストレスを援助者にもたらし、支援の意欲を減退させる。

 寿町における社会福祉や医療領域の援助者からの聞き取りからも、実践の困難とストレスを抽出した。
(5) 依存症者支援の困難-無力な援助者の否認
 アルコールや薬物依存症に対して、援助者が手取り足取りの支援を行っても、援助者は、当事者と同じく依存症からの回復にたいして無力な側面を持つ。しかし、援助者とその実践の無力さを認めることには困難が伴う。
 また、アルコールや薬物依存症者の飲酒等を続ける自己破壊的な行動とその結果を、援助者が傍らで見守ることは、心が痛むものである。
 援助者や医療機関の力だけではなく、自助グループのなかで働く力によって回復するということを認めたうえでの支援が求められる。

 寿町地域 とは、横浜市中区の簡易宿泊所 が密集した「ドヤ街」 である。現在は、高齢化した元日雇労働者や精神障害者等の生活保護受給者が単身で集住する地域である 。筆者は、1999年からは寿町の「ことぶき共同診療所」における精神科デイケアにおいて、主にグループワークの実践を継続して今日に至っている 。利用者は簡易宿泊所に単身で住む生活保護受給者であり、アルコール・薬物(覚醒剤等)依存症、統合失調症等の多様な疾患・障害を持つ。
 貧困・生活困窮者支援・公的扶助領域も、支援のあり方、成果を巡る矛盾や、援助者へのストレスも目立つ。これらのストレッサーに囲まれ、筆者も20年間ほどのこの領域の実践において、燃えつきの様な状態を経験したこともある。この領域の特徴の一つは、ストレスの要因は、貧困の当事者のみならず、関係者や組織、マクロにもわたって多元的であることが挙げられる。


 下記の当ブログ筆者の論文から抜粋、次回に続く。
当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月


貧困問題と相談援助:当ブログ筆者講演の音声記録の一部を公開中

講義レジュメ ストレッサーのアセスメントとは 生活困窮者アルコール依存症者支援による援助者のストレス

講義レジュメ ストレングスの成長と力のソーシャルワークとは 生活困窮、生保受給者の孤立死と自殺、自責
 

新刊 当ブログ筆者が試験問題解説を執筆 
「2016社会福祉士国家試験過去問解説集 第25回─第27回全問完全解説」日本社会福祉士養成校協会編集 ISBN 978-4-8058-5161-6
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ソーシャルワークのグローバル定義 解説 2014年 社会開発、社会的結束、集団的責任とは 講義レジュメ

<関連資料 バックナンバー>
貧困・低所得・生活保護 : 社会福祉士受験支援講座・教員日記


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社会福祉士国家試験合格率81.9%(合格者数全国1位)が高い理由と社会福祉士国家試験問題の実際 説明会
8/20(木)18時から19時半 参加無料
会場 日本福祉教育専門学校 高田校舎

 2015年社会福祉士の国家試験合格率が81.9%と合格者数全国1位の社会福祉士養成学科。圧倒的な実績の理由と、社会福祉士国家試験問題にも触れていただける受験対策体験説明会。
 社会福祉士の国家試験問題の実際や、受験対策の方法等の疑問に当ブログ筆者(社会福祉士養成学科 学科長)がお答えします。
 関心をお持ちの皆様、お気軽にご参加下さい、参加無料


*日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの昼間部(通学)です
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相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第13回講義レジュメ概要 後半
 当ブログ筆者(専任講師)が、社会福祉士養成学科にて、2015/07/08 に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


◎ストレングス視点 strengths perspective
 ストレングスは、米国のソーシャルワーク理論において,1980年代に提唱された。サリーベイやラップが研究を進めた。今日、ソーシャルワーク実践の主要概念の一つとなっている。
 ストレングスとは,「強さ」や「能力」に焦点を当てる援助のあり方であり、「豊かな能力、活力、知恵、信念、確信、望み、成長、可能性、自然治癒力など現在から将来に至るまでの強さに着目し、それらを引き出し、活用して問題を解決しようとする」支援観、人間観である。
・治療モデルがクライエントを「対象」としてとらえるのに対し、ストレングスモデルは「主体」としてのクライエントを強調する。
・支援課題把握の際にも、クライエントと環境の「強さ」を見出すこと、「意味づけ」ていくことを重視する。
 クライエントの語り、ナラティブを尊重し、「客観性」に対する「主観性」が強調される。


◎サリーベイ(Sallebey,D.)によれば,ストレングスとは,「人間は困難でショッキングな人生経験を軽視したり,人生の苦悩を無視したりせず,むしろこのような試練を教訓にし,耐えていく能力である復元力を基本にしている」という。

*ストレングスと成長と力のソーシャルワークへ  孤立と諦めからつながりと誇りを創る
・当事者の外見的な弱さが目立っているとしても、内面には成長の可能性とその原動力であるストレングスが宿っている。
 現在の状況に希望が持てなくとも、状況を変革し、創造する力、強さがストレングスである。
 社会は、外見の弱さ、ハンディキャップから社会的弱者、無力な者とラベリングをしがちである。本人も、自らの内面のストレングスに気づかず、沈黙し、諦めていることも少なくない。しかし、弱さのなかにこそ強さ、ストレングスは確固として存在する。弱さを誇りとしていく転換こそ、ソーシャルワークの働きである。諦めからアクションへ、沈黙から語り合いへ、孤立から仲間と集い、自分だけから分かち合いへの転換でもある。ここにこそ未来を変革し創造する希望がある。

*生き方のデザインの促進  生を拡充する社会福祉
・困難な課題に直面すること、危機、ストレス経験が原動力となり、当事者や援助者側のストレングス、潜在能力、智慧の成長、拡大に繋がることも望める。そのグループ、コミュニティとしても、自分たちの生活を自分たちでつくっていく、デザインするという主体的なアクションへの拡大の可能性がある。
 換言すると、人々自身の力の回復、意識の向上、拡大するストレングスの可能性は、現在の課題と向きあうことで広がっていくと言えよう。
 当事者自らが、現在と未来に影響を与える問題の解決に向けて、自らのストレングス、潜在的な創造力をあますところなく自由に活用できることは、生の拡充、全人的な成長の喜びに繋がる。
 全ての人が持っているストレングスは、人々の有意義で尊厳ある生き方の原動力とも言えよう。


*環境、コミュニティのストレングス
・個人、グループや地域社会・コミュニティ - クライエント個人の外部環境の「強さ」にも複眼的に着目していくこと。
・周囲の環境のストレングス-コミュニティにおける相互支援が行えるのか。
・専門職の支援、サービスのみならず、コミュニティ自身の力で何が出来るのかが問われている。


◎エコマップ
 「社会関係地図」「生態地図」ともよばれる。エコシステム,サポート・ネットワーク,ストレス領域などをアセスメントするマッピング技法 略

○インフォームド・コンセント
 「説明と同意」と訳され 略
 急迫した場合は、インフォームド・コンセントの限りではない。

<社会福祉士等国家試験問題の出題実績>
◎アセスメントにおいては、家族の協力態度など包括的に評価する。
◎アセスメントでは,利用者本人のニーズや動機を受け止め,願いや夢を見いだし,得意分野や対処能力などを把握することが必要である。 
◎援助に当たっては,利用者の個別的なアセスメントに止まらず,利用者の生活の場である地域のアセスメントも重視する。

7節 支援標的・目標設定から支援の計画(プランニング)
1 援助計画

・アセスメントの終了後,どのようなかたちでクライエントの問題解決を行なっていくかという援助方法・サービスの計画を立てる過程である。
 クライエントの抱える問題の種類によって,プランの内容は変わってくる。
 個別のクライエントの状況により、どのソーシャルワーク理論、社会資源を用いて、どのような援助・サービスを実施するのかについての計画である。
○プランニングでは,次の段階である介入が正確に行われるよう,誰が、何を、いつ、どのように実施していくかを明らかにしておくことが必要である。

2 介護プラン (ケアプラン) テキストP131
 ケアマネジメントにおける「ケアプラン」とは, 略
・介護保険制度では,「介護サービス計画」=在宅の場合は居宅サービス計画,施設については施設サービス計画を立案して,それに基づいてサービスを利用することになっている。
・介護予防サービス計画は、介護予防を目的として,地域包括支援センターが作成する計画である。 略

3 介護サービス計画 テキストP131
・様々なケアサービスを一つのパッケージとして組み合わせた,さまざまな職種のチーム援助を示した計画である。 略
講義レジュメ概要ここまで


<生活困窮者、アルコール依存症者支援による援助者側のストレス・続き 当ブログ筆者の論文から>
 生活困窮者支援における援助者のストレス要因を、筆者の20年間程の実践のなかから抽出した。
(2) 利用者の孤立死や自殺と援助者の自責

 生活困窮者支援においては、関わっていた利用者が亡くなることは避けられない側面がある。簡易宿泊所街である寿町の生活保護受給中の精神障害の当事者は、単身生活で家族がいないか関係が断絶していることが多い。様々な過去の健康リスクも重複して、孤独死を迎えることも少なくないのである。
 例えば、夕方に、普段と変わりない挨拶を交わして当診療所から簡易宿泊所に帰宅したのに、孤独死を迎えて、翌日に発見される等の事例である。また、アルコール依存症者の、連続飲酒の最中の死や、自殺、路上死等も少なくない。
 何ら兆しが見られず経緯も不明な転落死や、依存症も要因となって死に至った場合も、自らも周囲もどのように意味付けするのか、援助者側にも困難が伴う。
 また、利用者の突然の死は、援助者としてその生命を護るために、更に取り組むべきことがあったのではないか、自らの責任ではないか等の後悔と自責を、援助者にもたらすこともある。


(3) 処遇困難な利用者に関わる-暴言や嘘
 簡易宿泊所街やホームレスに限らず貧困・公的扶助の領域では、特に男性の利用者、来談者からの暴言、大声で罵倒されることが、援助者の一大ストレスである。
 当事者のハンディキャップや思いこみの強さが原因の場合もあるが、援助者の側も恐怖感や理不尽さへの怒りを感じることもある。当然、ストレスになる経験である。
 依存症の利用者の再飲酒の場面を目撃することも、狭い寿町のなかでは珍しくない。また、地域内の建物の入口前に大便を排泄する等、理解が困難な住民の行為もある。
 また、一部の利用者の事実と異なる「嘘」や、援助者とその組織を振り回す利用者、人格障害が疑われる利用者への対応は様々な困難が伴い、燃えつきの要因となる。

 寿町地域 とは、横浜市中区の簡易宿泊所 が密集した「ドヤ街」 の一つである。現在は、高齢化した元日雇労働者や精神障害者等の生活保護受給者が単身で集住する地域である 。筆者は、1999年からは寿町の「ことぶき共同診療所」における精神科デイケアにおいて、主にグループワークの実践を継続して今日に至っている 。利用者は簡易宿泊所に単身で住む生活保護受給者であり、アルコール・薬物(覚醒剤等)依存症、統合失調症等の多様な疾患・障害を持つ。
 簡易宿泊所とは、旅館業法における4種(ホテル、旅館、簡易宿所、下宿)の旅館営業許可業種のうちのひとつである。

 貧困・生活困窮者支援・公的扶助領域も、支援のあり方、成果を巡る矛盾や、小規模の民間組織ゆえの課題が多く、援助者へのストレスも目立つ。これらのストレッサーに囲まれ、筆者も20年間ほどのこの領域の実践において、燃えつきの様な状態を経験したこともある。この領域の特徴の一つは、ストレスの要因は、貧困の当事者のみならず、関係者や組織、マクロにもわたって多元的であることが挙げられる。


 下記の当ブログ筆者の論文から抜粋、次回に続く。
当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
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講義レジュメ ストレッサーのアセスメントとは 生活困窮者アルコール依存症者支援による援助者のストレス
 


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 450問を選択肢ごとに詳しく解説し、科目別ポイントを収載。第27回を含む過去3年分の国家試験全問題を掲載した問題集。過去2年分も最新の制度や数値にアップデートし、次回試験に完全対応。基本の理解、実力試し、傾向対策、総復習で着実に学習効果を発揮。 中央法規出版


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ソーシャルワークのグローバル定義 解説 2014年 社会開発、社会的結束、集団的責任とは 講義レジュメ

講義レジュメ セルフネグレクト事例の支援、医療の拒否、人格的自立、依存的自立とは 男性介護家族ケア

地域福祉の理論と方法練習問題 社会福祉協議会の事業、教育扶助の対象とは  発達障害の幼児等相談開設


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相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第13回講義レジュメ概要 前半
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6節 事前評価・アセスメントから支援標的・目標設定まで テキストP122~
1 アセスメント結果 テキストP122
・得られた情報を、全体的に、総合的に把握する。
 問題の本質を把握するために、収集した情報を活用し、多方面から検討する局面である。
 換言すると、より大きな視点で全体を見渡すこと、的確な理解が求められている。

*全人的、生活の全体を捉える多面的な視野、ストレッサー・アセスメント
 ソーシャルワーク思考、視野の広さが求められる-多面的な視点
 学際的な視点とも言えよう。
 ストレッサーのアセスメント

 解決すべき問題が何なのか
 ストレッサー(経験等)のアセスメントでもある
 ストレッサーとは、ストレスを引き起こす因子



2 支援目標・支援標的の設定 テキストP124
・短期的(当面の)目標と長期的目標を設定する。
・クライエントとの協働を目指す。エンパワメントを志向する。
 アセスメント(事前評価)では,利用者の強さ(strengths),潜在能力等、プラスの側面を積極的に評価することも重要。略
 問題や病理にすべてを収斂していくような情報収集ではない。 略

*ホリスティック視点 
 何が強み、誰にとっての強みなのか
 ストレングスとは、上手さ,豊かさ,強さ,たくましさ,資源、能力、活力、知恵、信念、確信、望み、成長、可能性、自然治癒力
 具体的な行動を行ないながら、エンパワメントは促進される
・アセスメントにも、ソーシャルワークの価値が関わる。支援の指向性を決める
 何を目指す援助なのか。その本質こそが問われる。
 例えば、「健康」とは単に病気ではないことではない。健康とは生き方にも深く関わる。
 「健康」という状態は身体だけでなく、精神的な側面や社会的な側面、より本質の側面とも関係がある。健康とは、一つであると言えよう。
 そして、予防が最善の治療である。

・情報に関して。
 収集された情報は、氷山の一角、もしくはキルトであって、それらをつなぎ合わせて、全体としての把握を目指す


<補足>
・解決すべき問題は,当初、利用者が持ち込んできた問題とは異なる場合がある(例:不登校)。
 対応する現象は同じだとしても,それを引き起こす原因となっている問題は利用者の理解とは異なったところにある場合などが,その例に当たる。

*目標設定
 ここでは具体的な目標の設定が必要であり,多くの場合,当面の緊急を要するものから,中長期の展望のもとに設定すべき目標までを視野に入れて行われる。
・援助者と利用者はいわゆるインフォームド・コンセント(説明と同意)を周到に行っておく必要がある。

*アセスメントの留意点
 利用者自身を含め社会資源の活用の可能性、キーパーソンはいるのか、物的・人的状況、その関係を把握する 略

・援助者には、(必要に応じ)情報を収集し、整理、分析する能力が求められる。利用者に関する情報はもちろんのこと、抱える問題は何なのか、利用者とその環境とのかかわりから問題の発生の要因を探り、生活全体に関する理解を進めなければならない 略


<生活困窮者、アルコール依存症者支援による援助者側のストレス  当ブログ筆者の論文から>
 貧困と生活困窮者支援、ホームレス自立支援、生活保護の領域も、支援のあり方、成果を巡る矛盾や、また小規模の民間組織ゆえの課題が多く、援助者へのストレスも目立つ。これらのストレッサーに囲まれ、筆者も20年間ほどのこの領域の実践において、燃えつきの様な状態を経験したこともある。
 この領域の特徴の一つは、ストレスの要因は、貧困の当事者のみならず、関係者や組織、マクロにもわたって多元的であることが挙げられる。

 生活困窮者支援における援助者のストレス要因を筆者の実践等のなかから抽出した。
 (1) 支援の成果の不可視性-支援の意味の喪失
 その特徴の一つは、支援の成果が見えないことである。
 例えば、アルコールや覚醒剤依存症の当事者は、断酒、断薬を継続することには困難が伴う。支援を続けていても、本人の人間性とは無関係に、援助者側を裏切り、再飲酒(スリップ)を繰り返す場合もある。
 また、就労し生活保護からの自立を実現する人も少ないと言えよう。ホームレスから自立支援事業を経て、就労と地域生活への移行を実現したものの、アパートの家賃を滞納し路上に逆戻りする事例は数知れない。
 支援やそれに伴う援助者側の思いと、その結果のギャップとも言えよう。
 このように、貧困領域、社会的排除の領域においては、回復や自立、成功等の前進よりも、疾病の悪化や障害の重度化、再入院、失敗等が目立ち、やがて孤立死に至ることの方が主流であると言っても過言ではないであろう。
 支援の成果が見えなければ、何のための支援なのか、自分が実践したいと思っていた支援なのか、自身とその実践の意味を見出すことは困難である。望ましい変化が見えず、停滞と後退しか感じられないなかでは、実践の意味の喪失と、援助者自身の自己肯定感、自己効用感の低下を招く。援助者としての理念や使命感と、現実とのギャップである。また、事業の成果が見えないなかでは、組織としても方針を決定することにも困難がある。

 下記の当ブログ筆者の論文から抜粋、次回に続く。

当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
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当ブログ筆者の「学生のメンタルヘルス公開講座」のレポート
学生ピアサポート活動の留意点

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相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第11回 講義レジュメ概要 前半
 当ブログ筆者(専任講師)が、社会福祉士養成学科にて、2015年6月24日に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>

3 家族療法での援助関係 テキストP91
 ソーシャルワークにおける相談援助で、家族に関連する問題の解決を目指すということ。
 家族関係の調整を図る面接のあり方-相談援助の実践に向けて。
 例えば、依存症の親をもつ子どもの精神的な問題への対応では,その家族関係を視野に入れて支援することが重要である。
・解説:家族システム理論 family systems theory

・家族システムアプローチでは,問題をめぐるシステムに働き掛けることで解決に向かうという前提に立ち,最も身近なシステムとしての家族に働き掛けを行う。
・家族システムアプローチは,症状や問題を持った人に対処する場合,家族成員は相互に関連しあっていて切り離しては理解できないという視点に立つ。したがって,家族は単に問題解決の協力者ではなく,問題を持っていないと思われる家族成員も含めて対象となる。

・戦略派家族療法では,「リフレーミング」,「逆説的介入(パラドックス技法)」などのアプローチを取る。ミルトン・エリクソン(Erickson,M.)の影響が随所に見られるアプローチである。
・構造派家族療法のアプローチでは,家族の構造に焦点を当てる。「境界」などの鍵概念を用い,「ジョイニング」などの技法を通して構造の再構築を促す。

・子ども虐待の現状と対策とは
 子ども虐待の現状とその対策について

 家族問題の事例 
 例えば、家族における男女の役割、妊娠や出産等のライフイベント等、親子でも生き方や価値観の違いがある。
 例えば、同性婚等のセクシャルマイノリティを巡って。
 ソーシャルワークにおいては、専門職として家族面接において、議論のなかでの意見交換を促進し、コミュニケーション、相互理解の媒介となる。
 虐待を経験した家族-関係の意味付けの痛み。もしくは、過去から目を背けて家族の秘密として封印されるか。

**家族のストレングス、ポジティブな家族支援のソーシャルワークへ
 家族の当たり前の生活が、かけがえがない価値、ゆたかさがある。安心、平穏、安定。
 仕事、家事等に追われていたり、日常に埋没していると、自分の身の回りにある価値のあるものが見えなくなる。
 やがて喪失のときが来て、はじめて気付くよりも、人生の途上で価値を見出し、大切に生きることを支援する働きかけが求められているのではないか。
 今の瞬間も、家族や周囲の人々と共に生きていること、その価値、孤独ではないことに気づけるならば、穏やかさを取り戻すことが出来る。明日、未来のことを心配しすぎず、今を家族と共に生きることへの転換でもある。


4 グループや地域での援助関係 テキストP92
 事例 グループワークに来れない理由
 「統制、コントロールするな」というメンバーの主張。

*グループワーク:メンバーの相互作用。
・グループワークにおける相互作用の理解-グループの治療教育的力
・グループワーク・集団援助技術とは、援助者が自然発生的あるいは意図的に形成されたグループの利用者の相互作用を活用し、その治療教育的力によってさまざまな目標の達成を目指す。
・グループの力は「両刃の剣」といわれる-メンバー間の関係、相互作用。
 グループに参加している一人ひとりの成長・発達をもたらし,個人的な欲求を充足させて人間性を豊かにしたり,社会的不適応症状や精神的・情緒的問題を解消するような建設的力が利用者に働く側面がある。
 一方では,同じグループでありながら成長・発達を阻害し,破壊的に働いて,その個人を心理的・精神的に傷つける力を発揮する側面もある。例えば、グループの内なる排除、当事者間の差別等。
・グループワークでは、利用者同士の相互作用のなかに,常にプラスの力、治療教育的力を最大限に生み出していく援助が必要である。
 グループに集う個々の利用者の全人的な成長と、グループとしての成長をもたらす新たな経験と、その場所を提供することが、グループワークの基本的な機能である。

・グループワークにおけるスケープゴート これらによってグループ内においてわれわれ感情が強くなるとしたら、支援の場としてのグループの根源的な価値が後退する。


○解説:ソシオメトリー:モレノ(Moreno, J. L.)によって提唱されたもの 略
 ソシオマトリックス、ソシオグラム 略

*地域:住民主体。
・地域住民、コミュニティのなかに入っていくコミュニティワークの実践のあり方。
 近年、郊外の団地への大学生のセツルメント的な地域活動も展開。大学等の取り組み。
 社会的起業とも言えよう。
・コミュニティエンパワメントの課題とは。
 住民主体のまちづくり-ワークショップ等の手法を用いて。

**コミュニティそのものという資源 コミュニティワークの課題
 コミュニティから受ける恩恵がある-繋がり、所属、役割、安定。もう独りではない。
 皆のまとまりである、1つのシステムを構成し、お互いにそこにいなくては成り立たない存在であると気付く。
 コミュニティそのものが資源であり、個々はその環境の中で生かされていることを自覚する。


5章相談援助の展開過程Ⅰ
1節 相談援助の展開過程の流れ
1 相談援助の展開過程 テキストP96

・援助過程とは、ソーシャルワークの援助が始まって何らかのかたちで終結するまでの時間経過のなかで進められる専門的展開過程である。 略

・機関・施設によっての違いもある。 略
 実践知の蓄積とは。

2 相談援助の展開過程の目的と対象 P96~
*国際ソーシャルワーカー連盟の「ソーシャルワークの定義」とは

・ソーシャルワークが、福利の増進、よりよい状態の強化を目指すうえで行なう援助
 社会の変革を進める-メゾ・マクロ
 人間関係における問題解決を図る-ミクロ
 人びとのエンパワメントと解放を促す-ミクロ・メゾ・マクロ 略

*ソーシャルワークの対象-拡大する 
・例えば,児童,障害者,高齢者,地域住民などのように一定の属性をもつ個人・集団として捉える場合、また一定の問題状況として捉える場合 略

*複合的な問題
・住宅,健康,所得と生活のあらゆる領域での不安定化,そしてコミュニティ,家族などの社会的つながりの弱体化・解体 略

3 相談援助のプロセス テキストP98
*援助の展開過程
 ケース発見→インテーク(受理面接)→アセスメント(事前評価)一プランニング(援助計画)→インターベンション(具体的サービスの提供,介入)→モニタリング(介入効果の分析・評価)→終結
・一回で完結する場合、緊急の場合等の例外がある。

*講義の参考文献案内 ソーシャルワーク実践の学びを深めるために
坂上 香 (編), アミティを学ぶ会 (編)『アミティ・「脱暴力」への挑戦―傷ついた自己とエモーショナル・リテラシ』2002年、日本評論社
<講義における解説>
 「アミティ」は、犯罪加害者等の社会復帰、回復を目的に1981年に米国にて開始された「治療共同体」、グループである。その活動の中心は、ミーティングにおける深い語り合いのなかで、参加者相互が影響しあい、受容しあうなかで犯罪や薬物依存症の解決への糸口を見つけていくことにある。過去に傷を背負い、それ故に他者を傷つけてしまった当事者の集う居場所、語ることが安全であるという信頼感があってこそ、次のようなカミングアウトが可能になる。
 アミティの根幹には、これらの暴力の加害者は、幼少時に何らかの虐待を受けた経験があるということ、加害者の被害者性というものがある。
 これらのプログラムはアミティ創始者の一人で、自らも刑務所で服役したナヤ・アービターによって開発された。
 その基盤にある「アリス・ミラーのパラダイム」とは、
・子どものときに傷つけられたが、そのことを誰にも知られていない。
・被害を受けたことに対して怒りをぶつけることができなかった。
・大人になってから、内にためた怒りを他人や自分自身に向けて吐き出してしまう等である。
 虐待の連鎖、人間社会の暴力性の根源とも言える。
 アミティに集う多くの加害男性は、子ども時代の性的虐待の被害者であり、被害体験が加害行為にとつながってしまった。
 また、「感情を、健全な方法で特定し、理解し表現する能力」であるエモーショナル・リテラシーの成長も、プログラムの中核である。
 加害者の被害者性、依存症から回復し、暴力と犯罪を克服していく全人的な成長の場は、人間は変わりうるという確信が宿っているからこそ実現の可能性と希望があるのだろう。
 全ての人間に回復の力がある。どのような逆境においても、人間らしく生きることを取り戻すことが出来る。


内容(「BOOK」データベースより)
引用「犯罪、虐待、DV、自傷、薬物依存…その根源は、私たち一人ひとりの中にある。過去の被害・加害体験に自ら向き合わせる「アミティ」の理論の実践から、エモーショナル・リテラシーを個人で、社会に育てよう」引用ここまで

<更に理解を深めるために>
映画「Lifersライファーズ 終身刑を超えて」


日刊 福祉施設 社会起業ニュース 関連情報クリップ
子育て支援・障がい者就労支援プロジェクト合同会社 障害者の自立支援 新事業開始 
2015/06/23 08:10 【静岡新聞】

 御殿場市の「子育て支援・障がい者就労支援プロジェクト合同会社」(内海隆治代表)は22日、障害者と有償ボランティアが企業の広告物の折り込みや戸別配布をする事業を始めた。同社は事業の売り上げを障害者の収入に還元するだけでなく、子育てや障害者の自立支援に向けた基金に充てる。
 広告物の折り込み作業は同市、小山町の行政や社会福祉法人などでつくる「北駿地区障がい者就労支援連絡協議会」に加盟する就労継続支援事業所の利用者らが行う。

 高齢者世帯の安否確認や登下校中の子どもの見守り活動なども行う。

ダウン症者のダンスエンターテインメントチーム「沖縄ラブジャンクス」初公演
2015/06/22 06:06 【沖縄タイムス】

引用「ダウン症の人たちでつくるエンターテインメントチーム「沖縄ラブジャンクス」の初公演が21日、那覇市内で開かれ、未就学児から30代までのメンバー35人が、ヒップホップなどのダンスで会場を沸かせた 略 」。引用ここまで

<関連資料 バックナンバー>
貧困・低所得・生活保護 : 社会福祉士受験支援講座・教員日記



新刊 当ブログ筆者が試験問題解説を執筆 
「2016社会福祉士国家試験過去問解説集 第25回─第27回全問完全解説」日本社会福祉士養成校協会編集 ISBN 978-4-8058-5161-6
 中央法規出版 2015年5月10日発行

 450問を選択肢ごとに詳しく解説し、科目別ポイントを収載。第27回を含む過去3年分の国家試験全問題を掲載した問題集。過去2年分も最新の制度や数値にアップデートし、次回試験に完全対応。基本の理解、実力試し、傾向対策、総復習で着実に学習効果を発揮。 中央法規出版


貧困問題と相談援助:当ブログ筆者講演の音声記録の一部を公開中

当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月



ブログ閲覧中の社会福祉士国家試験受験生の皆様へ
<当ブログ筆者の社会福祉士 国家試験対策講座 模擬試験+ポイント解説>
 日本福祉大学の社会福祉士受験対策講座
【社会福祉士養成校協会】全国統一模試+ポイント解説講座
講座は、東京会場と岡山会場をブログ筆者が担当
10月25日(日)東京会場
10月31日(土)岡山会場

お問い合わせは日本福祉大学名古屋オフィス 電話052-242-3069



ソーシャルワークのグローバル定義 解説 2014年 社会開発、社会的結束、集団的責任とは 講義レジュメ

講義レジュメ 家族による人権侵害、虐待からの回復、自尊感情、コミュニティエンパワメントとは 相談援助

<進路検討中の皆様へ 当ブログ筆者の講義見学
当ブログ筆者の授業見学会 6月 相談援助の基盤と専門職 社会福祉士養成学科の授業見学を開催
日時 6/29(月)13:00~14:30 要予約 
社会福祉士養成学科 当ブログ筆者のリアル授業見学会 予約はこちら
 お問い合せは 電話:0120-166-255


当ブログ筆者の授業見学会 相談援助の理論と方法 要予約
7/8(水)7/15(水)16:30から18:00


*日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの昼間部(通学)です

日本福祉教育専門学校 公式チャンネル - YouTube

当ブログ筆者の「学生のメンタルヘルス公開講座」のレポート
学生ピアサポート活動の留意点

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相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第9回 講義レジュメ概要 前半
 当ブログ筆者(専任講師)が、社会福祉士養成学科にて、2015年6月10日に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


4章3節 援助構造と援助関係
1 援助構造 テキストP81
*援助関係の定義

・「専門的援助関係」とは、専門職とクライエントとの「情動的相互作用」である。
・援助関係は、援助全般に影響を与える -コミュニケーションの方法とは 略
 双方の心理の状態、動きが影響する。

・シュワルツの「平行過程の原理」 ワーカーとメンバーの分業。
 シュワルツ(Schwartz,W.)が述べた「平行過程」という原則は,ワーカーとメンバーの課題は異なるものであり,相互依存的であるが明確に区別されるべきであることを意味している。

人間関係の重要性
 クライエントにとって、専門的援助関係によって、コミュニケーション能力や社会的スキルを身につける新たな経験となる。
 クライエントとの人格的交流のあり方 略

・「心の内は、誰にも分かってもらえない」社会的孤立の状態から、援助者との率直な感情の交流へ。
 双方向の全人的な関わりとしての援助関係。相互の理解と信頼が基盤となる

*「障害」や「病気」が、クライエントのアイデンティティか ?
 専門職は、クライエントの「病名」や「障害の種別」を記録に記しているが、クライエントの苦しさ、困難さを深く理解しよう、記録しようとしているか。また、クライエントにも生活、生きてきた歴史、個性、思い、強さ等がある。当然ではあるが、クライエントは障害や病気だけの存在ではなく、全人的な理解と関わりを深めていくことが求められている。
 専門職によるラベリングを超えて。

*回復とはなにか
・クライエントにとっての回復とは、「昔の自分に戻るためではなく、新しい自分になるための過程」である。
 生きていくなかでの困難の意味を探し求める。
 自分を恥じないこと、胸を張って生きる姿勢を。

*参考「二重・多重関係の回避(禁止)」か否かを巡る議論。
 一方、ジャーメイン等は、ラテン、ヒスパニックの文化は、クライエントの私的な仲間に積極的に入ろうとしないと 略 
 クライエントとの距離を巡って。

*援助者の内訳とその人数規模

 ミクロ・レベル
 メゾ・レベル
 マクロ・レベル 略

*援助者の機能・役割  テキストP82
・アウトリーチワーカー
 孤立から脱する、もう一人ではない。

・コミュニティ・ソーシャルワーク。略

・アドボケーター

参考:セツルメントが教えていること。原点回帰。
コミュニティや当事者の集団にとって、ソーシャルワーカーは真の「仲間」になれるか?
完全な「仲間」になれないが、寄り添う「隣人」である。
仲間か否か-援助者のストレスにもなる。

・行動変容者、治療者
 問題解決のため、クライエントの行動の変化を促進する。放置ではなく、リスク管理でもない。
 人間もその行動も、変わることが出来る―成長。

*参考:ソーシャルワーカーの権力性という根源的な課題。
 クライエントとのペースの違い、解決策の押し付け、ラベリング
 ジレンマ-社会からの要請、社会防衛
 コンフリクト


*受験対策:行動療法
 学習理論  略

*解説:行動変容アプローチ 略

・支援者、援助者
 対等・平等を志向する 。しかし、単純な状況ばかりではない。

・パートナーとしての援助者
 問題解決プロセスへの参画、協働、主体性をクライエントに求める。

*セルフケアと自己治癒力
クライエントの「セルフケア」の支援。
全ての人間は、自己を癒す力を持っている。
共に未来への扉を開くパートナーシップ。

・エンパワメント
 当事者の、問題解決のための行動、組織化を促進する 。個別援助のみではない。
実践事例 路上のグループワーク
公園とホームレス。生活困窮者の組織化への挑戦。

*「寛容な社会、環境」へ。
どんなに困難な状況でも、明日はくる、夜明けは必ずやってくる。

・ファシリテーター、リーダー
自分の足で歩き始めるように、(必要に応じて)背中を押す。

・ファシリテーション
 グループワークにおける相互作用の媒介。
 縦の関係ではなく、自由、対等な関係性、つながりを創る。
・グループを全体的に観察し、グループ規範や利用者間の相互作用、特に摩擦や排除等の動きを早期に察知することが求められる。
・内なる排除の問題。


・クライエントにとってのピア

*ピア・カウンセリング
 自立生活支援のために有効な方法の一つであり,自らの体験を生かした仲間同士による相談活動である。
◎ピアカウンセリングのピアとは,同じ背景や特質をもつ者同士のことをいう。
◎ピアカウンセリングによって、 ・情報の提供や傾聴がなされる。
・共通の経験と課題をよりどころにしてなされる。
・同じ仲間としての対等な関係を大切にする。 
◎「ヘルパー-セラピー原則」とは,「援助する人が最も援助を受ける」という意味であり,セルフヘルプ・グループの持つ重要な側面である。 
 自立生活プログラム 略

*参考:治療共同体  略
 
日刊 福祉施設ニュース 社会起業支援 関連情報クリップ
若者のジョブ・トライアル 就業体験 参加者と企業募集
2015/06/05 15:13 【河北新報】

引用「仙台市産業振興事業団は7~9月、宮城県在住で就職を希望する若者が地元企業の現場を体験する「ジョブ・トライアル」を実施する。
 採用・選考を視野に入れた就活コース、業界や業種を学ぶ体験コースの2種類を設定した。参加対象は県内の18~29歳で定員は計55人。既卒者や大学・短大生、専門学校生が参加できる。
 略
 最大10日間の職場研修を行う。昨年度は11件の採用につながっており、事業団は「若者に現場を経験してもらい、雇用のミスマッチ軽減につなげたい」と話す」。引用ここまで

知的障害者働く「ベーカリーあゆみ」とカフェ 添加物最小限で食パンやサンドイッチ等 社会福祉法人の生活介護事業
2015/06/09 00:00 【中日新聞】

引用「知的障害のある人らが働く日進市の「ベーカリーあゆみ」のパンが人気だ。添加物を最小限に抑えた「基本に忠実なパン」にこだわっており、おいしさにはまるファンを増やしている。
 ベーカリーに併設するカフェには、食パンや菓子パンなど十五~二十種類のパンが並ぶ。正午すぎには、昼休み中の会社勤めの女性らでにぎわい、看板商品の食パンを使ったサンドイッチが特に人気だ。
 二〇〇六年四月にオープンした店は、同市の社会福祉法人きまもり会が生活介護事業の一つとして運営。二十~五十代の五人が厨房(ちゅうぼう)で、二人がカフェで働く。パン生地の成形や、材料の計量、トッピング、袋詰めなどそれぞれの得意分野で携わる。店頭販売以外に、市役所や市保健センター、企業などにも出向いて販売する。
 レシピのこだわりは、余分な添加物を一切入れないこと。サイズは小さめだが、一人一人が手間ひまをかけて作る。自慢の食パンは中身がぎっしりと詰まり、しっとりと柔らかい。一日十~三十本を作るが、事前予約する人も多い。
 略
 利用者たちは、働く大変さを実感しながら、自分で考えて動けるようになってきたという 略 」。引用ここまで

視覚障害者の生活 最新機器で快適に 福祉機器展 視覚障害者向けの将棋セット等 黒崎
2015/06/08 10:52 【西日本新聞】

引用「視覚障害者に対する支援が活発化している北九州市で14日、「見えない・見えにくい人のための福祉機器展in北九州」(西日本新聞社など後援)が開かれる。視覚障害者の生活を支える最新機器を集めた、県内最大規模の催しだ。
 市内では「北九州視覚障害者就労支援センターあいず」(戸畑区)が開所10年目を迎え、市民団体「サウンズアイプロジェクト」は薬の使用法を音声案内するアプリを開発。
 略
 2013年に始まった機器展は、あいずを含め市内15組織でつくる実行委員会が主催。今回は、(1)メーカー約20社による展示(2)100円ショップで購入できる身近なユニバーサルデザインの道具紹介(3)盲導犬や音声ガイド付き調理機器の体験セミナーの3部構成。
 展示では、弱視の人が新聞などを読む際に文字を大きくする拡大読書器▽洋服を選ぶ際に色を判別できる色彩読み上げ器▽買い物や交通機関の利用時に必要な紙幣の種類やICカード残高を音声案内する識別器-などが並ぶ。視覚障害者向けの将棋セット。駒の底に釘が打ち込まれ、盤のマス目は仕切りが盛り上がっているため、手の感触で判断できる。
 全国の視覚障害者は13年度で約35万人(厚生労働省まとめ)。実行委の松本さん(41)は「高齢や中途の視覚障害者など、生活をサポートする情報が足りない人も多い 略 」 引用ここまで

<関連資料 バックナンバー>
貧困・低所得・生活保護 : 社会福祉士受験支援講座・教員日記


新刊 当ブログ筆者が試験問題解説を執筆 
「2016社会福祉士国家試験過去問解説集 第25回─第27回全問完全解説」日本社会福祉士養成校協会編集 ISBN 978-4-8058-5161-6
 中央法規出版 2015年5月10日発行

 450問を選択肢ごとに詳しく解説し、科目別ポイントを収載。第27回を含む過去3年分の国家試験全問題を掲載した問題集。過去2年分も最新の制度や数値にアップデートし、次回試験に完全対応。基本の理解、実力試し、傾向対策、総復習で着実に学習効果を発揮。 中央法規出版


講義レジュメ ソーシャルワーカーのコンピテンシーとは 慢性疲労症候群CFS、若者サポートステーション

社会理論社会システム練習問題 ライフコース、ライフサイクルとは 引きこもりニート就活塾 グループワーク

【当ブログ筆者の授業紹介】『相談援助実習指導』の個別面談 社会福祉士養成学科
当ブログ筆者の授業見学会 6月 相談援助の基盤と専門職 社会福祉士養成学科の授業見学を開催
要予約

日時 6/15(月)、6/22(月)、6/29(月)いずれも13:00~14:30

社会福祉士養成学科 当ブログ筆者のリアル授業見学会 予約はこちら
 お問い合せは 電話:0120-166-255


貧困問題と相談援助:当ブログ筆者講演の音声記録の一部を公開中


当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月

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