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ブログ閲覧中の皆様、卒業生、学生、福祉施設や機関の職員の皆様にお知らせ 2015年8月29日(土)14時半から16時半
日本福祉教育専門学校社会福祉士養成学科 主催
ソーシャルワーク実践研究会 関心をお持ちの方、どなたでも参加可能です。
参加無料 参加申し込み不要、直接会場へ

 ソーシャルワーク実践研究会
は、子ども家庭福祉、地域福祉、貧困生活困窮者支援、高齢者や障害者福祉、スクールソーシャルワーク等、毎回さまざまなテーマで、本校社会福祉士養成学科の卒業生等の社会福祉士からの実践報告、現場レポートなどを行なっています。一般公開です。
また、それぞれの実践の経験からの知識を共有するディスカッションを行い、卒業生と在校生、教員、福祉施設職員、一般の参加者との交流の場ともなっています。卒業生と学生等の継続した学びとフォロー、交流会のオープンな集まりです。
  ソーシャルワーク実践研究会は、社会福祉士養成学科・養成科等の本校の学生や卒業生はもちろん、現場の福祉職員の方々や社会福祉に関心をお持ちの一般の皆様の参加も歓迎です。進路検討中の方もご参加ください。
 当ブログ筆者(本校専任教員)等の教員も参加予定です。
 (今回、当ブログ筆者は同日の学校説明会の担当のため、研究会後半に合流し、交流会にも参加します)

 本校等で学ぶ学生や進路検討中のの皆様、福祉施設や機関の職員の皆様、社会福祉に関心をお持ちの方も、是非ご参加ください。
 毎回、様々な人が集まる肩肘張らない研究会と交流会です。進路検討中の皆さん、福祉職員の皆様も、社会福祉の実際を率直に語り合うこの集まりに、お気軽にお立ち寄り下さい
 参加申し込みは不要です。直接、会場にお越しください。
 ブログ閲覧中の皆様の参加をお持ちしています。お気軽にお越し下さい


<今回のテーマ>
 ソーシャルワーク実践10年目を迎えて
 中堅ソーシャルワーカーの実践力をつけよう(2)


【内容】
1.ピア感覚とそれを越える事例との葛藤
2.貧困や生活困難事例に共感的理解をどう掘り起こしたか
3.社会的サポートシステムに乗れる事例への支援
4.サポートシステムから外れる事例への葛藤と自分なりの対応方式
5.ソーシャルワーカーの苦悩と割り切りと努力


◎語り手 
 宮本さん(平成17年度 社会福祉士養成学科卒業生)

◎聞き手 
 山田 明さん(三沢福祉会理事長、元天理大学教授、元日本福祉教育専門学校社会福祉士養成学科長)

<メッセージ>
 「中堅ソーシャルワーカーの実践力をつけよう」シリーズの第2回目です。
 「いい仕事をしてますねえ」と言われる、実践力を積み上げましょう。(聞き手 山田 明さんより)

日時 2015年8月29日(土)14:30から16:30(研究会の終了予定時刻)
会場:日本福祉教育専門学校 高田校舎(旧高田馬場校舎)(1階窓口近くに使用教室を掲示します)
 JR山手線・東京メトロ東西線・西武新宿線「高田馬場駅」下車徒歩7分
 東京都豊島区高田3-6-15

参加費:無料(どなたでも参加できます、参加申し込みは不要です)

<日本福祉教育専門学校 高田馬場校舎 交通アクセス>
JR山手線・東京メトロ東西線・西武新宿線「高田馬場駅」徒歩7分
 案内図です

<お問い合わせ先> 
 学校法人敬心学園 日本福祉教育専門学校
 電話:0120-166-255


日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科・養成科
*日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの昼間部です
電話:0120-166-255


日本福祉教育専門学校 公式チャンネル - YouTube

*社会福祉士とは
  「社会福祉士及び介護福祉士法」により定められた、相談援助、運営管理、グループワーク等、ソーシャルワークに携わる専門職の国家資格です。
 各種の相談機関、福祉行政機関、福祉施設・団体、医療機関などにおいて,専門的知識と技術をもって,福祉サービス利用者の相談援助や,グループワーク、施設の運営管理、地域福祉活動等を行なう社会福祉専門職です。
 社会福祉士は、子ども、コミュニティ、障害者、貧困、女性、高齢者、更生保護等、多岐にわたる領域で、相談援助、社会貢献等の実務を担っています。
社会福祉士及び介護福祉士法

貧困問題と相談援助:当ブログ筆者講演の音声記録の一部を公開中
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相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第17回講義レジュメ概要2
 当ブログ筆者(専任教員)が、社会福祉士養成科(夜間部)にて、2015/8/5 に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>

8章1節 契約の意義と目的 テキストP162~
<概要>

・ソーシャルワークにおける契約の定義
 「ソーシャルワークの援助やサービスの利用に関するソーシャルワーカーとクライエントの間の合意」
・社会福祉基礎構造改革により、契約という用語が頻繁に用いられるようになった。

・ソーシャルワーク過程の初期の段階で,クライエントと援助者との間に取り交わされる援助における約束,合意が、ここで言うところの「契約」である。
・援助者は,この契約に基づいて利用者が抱えている特有の問題解決のためにいろいろな援助(サービス提供)を行っていく。そのためにも,契約は可能な限り具体的かつ明確でなければならない。
・契約は,「誰」と「何」を「なぜ」「どのような方法で」「いかにしていくか」を明らかにしていく一つの段階であり,特定の状況下にいる人々に、ソーシャルワークの過程を個別化していくうえでの手段として重要である。

*契約の力 約束とは関わること
 ソーシャルワークにおける契約の段階は、単なる「契約書の作成、締結」の段階ではない
 一人一人のクライエントとの約束である。
 それは、問題の緩和、解決を目指す道程で、共に歩むことの契約である。孤立から寄り添い、協働、繋がりの創造へ。


*契約はクライエントと援助者を結ぶもの 違いを越えて
 ・契約を結ぶ作業は、クライエントとソーシャルワーカーの信頼に基づく。
 契約、約束を結ぶことによって、関わりの結びつきを更に強固なものに打ち固める。関わりを深める。
 両者の間で異なる価値観、立場を越えて、約束を、そして両者を結ぶ作業とも言えよう。


事例:ソーシャルワーク相談援助における契約とは
 アルコール依存症の生活保護受給者の事例
 断酒の「約束」に基づく、援助の契約と援助計画。
 しかし、再飲酒(スリップ)、健康の問題。
 面接:何を話かけても、「飲んでないです」


*変化への扉を開くソーシャルワーク
・クライエントには、変化への恐れもある。今の生活や生き方が変化すること、家族の関係やあり方の変化への抵抗もある。
 しかし、孤立から関わりと相互の尊重へ、希望へと変わること、目に見えない変化もソーシャルワークはもたらす可能性がある。
 自分だけの生活、孤独に引きこもり、拠り所がない生き方から、確かな自分の居場所を持つ変化でもある。新たな生活への扉を開くとも言えよう。
 人間が生きていくためには、関わりと居場所も必要である-衣食住だけではなく。


1 社会福祉援助過程における契約 テキストP163
<「契約」の必要性>
・契約は、クライエントの抱える問題を解決するために,何を達成するのかという援助のゴールを、クライエントと共有できるように話し合い,協働で作り上げたゴールを書面の上で明確にしていくことである。
・また,クライエントの権利、役割等を明らかにし,クライエントと援助者の双方が対等の立場で、それぞれの責任・役割を分担するという姿勢を示すためにも,「ゴールを共通認識する」ことは、重要な事柄である。
・加えて「ソーシャルワーカーは,私が困っている問題をすべて解決してくれると思っていたのに‥」といったような、クライエントと援助者との間のズレを避けるために、双方の確認事項、共通認識を「契約」することが必要である。

<契約段階の二つのとらえ方>
A.援助開始のための契約 インテーク⇒契約

・アセスメント・支援計画に先んじて、契約の段階が設定 略
インテークに関連させて契約段階を位置づける考え方 略
・この場合、契約は、援助を開始するにあたり、援助全般におけるソーシャルワーカーの役割、クライエントの役割、面接に関する時間的枠組み(面接時間、面接回数、期間)、費用等について、合意のうえで援助を開始する。
・面接等援助に関する基本的なルールの、クライエントとの合意と捉えられる。
それは、クライエントからの過度の依存、過大な期待を予防することにもなる。

B.援助目標達成のための契約 アセスメント⇒契約
・一方、契約段階をアセスメント段階と援助計画段階の間に位置づける考え方もある。
「アセスメント」⇒「クライエントのモチベーションを高める」⇒契約であり、援助計画段階につなぐものとして契約を位置づけている。
ヘップワースらによれば、契約は「最初でかつ最も重要な最高点であり,変化を目指す段階への導入部でもある-それは援助のプロセスの心臓とも言える」(1993)ものである。
・契約は、クライエントとソーシャルワーカーの対等性と、クライエントの問題解決過程への参加を、具現化したものである。
・目標の設定と結びついた契約に焦点 略
・援助過程における契約のとらえ方は、これら二つの立場がある。
 テキストはアセスメント段階から援助計画策定の段階の間の契約 略

*契約の内容
・契約は,問題解決の過程にある人(クライエント)を組み入れていく最初の段階である。援助を受ける手続きに関してサービス利用者の自己決定が行われる。
・クライエントは援助者と契約に際する相互の話し合いのなかで,次のようなことを確認し合っていかなければならない。
①取り組んでいくニーズや問題の明確化
②問題解決のための目標設定
③利用者と援助者によって達成される当面の具体的な課題,
④課題に対する可能な援助活動の内容
⑤提供される援助方法,手続き・費用等の明確化,
⑥援助活動の予定期間
⑦援助過程で果たさなければならない利用者,援助者双方の役割分担や責任など。
 援助者の守秘義務等の倫理責任。面接の予約の規定。

<続く>


<福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修・続き 当ブログ筆者の論文から>
5.職員チームによるストレスケア
(1) 燃えつきストッパー=サポートネットワーク
 援助者自身を支える職場の同僚や、専門職団体のメンバー、出身校の同窓生等の「仲間」の存在は、ストレスケアの重要な資源であり、燃えつきのストッパーである。「仲間」の繋がりと相互支援がストレスケアの力の源泉であることは、聞き取り等からも明らかになった。
 具体的には、職員チームによる予防的な取組みが不可欠であり、燃えつき状態の職員が生じたときにだけ対処するのではなく、日常の実践において過度のストレスが生じないように、チームとして改善を図る。燃えつき状態に至る前に、ストレスが高じた職員を個別にケアを行い、早期に休暇等の対応を図るなどが実行出来るサポートシステムを構築していくことが重要である。職務によって消耗し、心身が疲労している同僚に対する言葉かけを端緒として、個別ケアに踏み出すことが求められている。
 また、福祉施設のチームワークとは、利用者への配慮は当然ではあるが、同僚等への気遣いが基本にあるべきである。何故なら、お互いへの配慮のある職場は、お互いを楽にする。換言するならば、同僚等を支えるという視点、姿勢、行動が求められている。

(2) 福祉施設職員の人間関係の二つの側面
 先述のように、職場における職員間の人間関係がストレッサーとなっている現実もあるが、またストレスケアの要でもあって、まさしく諸刃の剣と言えよう。
 もちろん、良好な人間関係による、サポーティブな職場づくりが求められている。良い職員集団は、相互支援を行う。また、職員のインフォーマルグループの関係性が、職員の働きやすさ、チームアプローチ、サービスの質に直結する。職員チームの仲間意識の強弱も、関係する要素である。
 また、職員チームにおける良いリーダーシップが不可欠であるが、管理職自身も、ストレスが高じる、燃えつき状態になる可能性がある。また、管理職が現場を支えていくためにも管理職へのサポートと、職場のメンタルヘルス等の専門的知識が必要となるであろう。


 下記の当ブログ筆者の論文から抜粋、次回に続く。
当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月


お知らせ 当ブログ筆者の出張講義 福祉施設職員サポーティブ研修 無料
東京都の登録講師派遣事業<研修申込受付 平成27年9月23日まで>
「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修」講座番号31
内容 福祉施設職員のストレスへの対処や燃えつきの予防、心身の健康のセルフケアを支援する研修

「生活困窮者、生活保護受給者対象のグループワーク」講座番号84
内容 貧困・生保受給者対象のグループワークプログラムと留意点等を、講師(ブログ筆者)の実践や事例に基づき解説

「福祉施設職員の職業倫理と福祉マインド、ハラスメント予防」講座番号32
内容 福祉施設職員に求められるモラルや福祉マインドの基礎と、ハラスメントの予防を含めて解説。

「グループワークの基礎」講座番号33
内容 福祉施設におけるグループワークのプロセス、方法、プログラム等の基礎を解説。

 上記は当ブログ筆者が担当する研修の一部です。
この講座は、東京都福祉保健局の委託による、福祉・介護事業所対象の職場研修です。ブログ筆者等の派遣講師が出向きます。講師謝金・講師派遣 無料

詳しくは下記をクリック
東京都社会福祉協議会登録講師派遣事業


<関連資料 バックナンバー>
貧困・低所得・生活保護 : 社会福祉士受験支援講座・教員日記


貧困問題と相談援助:当ブログ筆者講演の音声記録の一部を公開中

講義レジュメ ストレッサーのアセスメントとは 生活困窮者アルコール依存症者支援による援助者のストレス

講義レジュメ 支援計画事例、生活保護受給者の金銭管理支援とは 生活困窮者のコミュニケーション問題

講義レジュメ 地域包括支援センター、アウトリーチとは 福祉施設職員のセルフケア研修、レジリエンス

高齢者に対する支援 介護保険練習問題 抑制帯とは 生活困窮中学生無料学習教室、生活保護世帯高校進学支援
 

新刊 当ブログ筆者が試験問題解説を執筆 
「2016社会福祉士国家試験過去問解説集 第25回─第27回全問完全解説」日本社会福祉士養成校協会編集 ISBN 978-4-8058-5161-6
 中央法規出版 2015年5月10日発行

 450問を選択肢ごとに詳しく解説し、科目別ポイントを収載。第27回を含む過去3年分の国家試験全問題を掲載した問題集。過去2年分も最新の制度や数値にアップデートし、次回試験に完全対応。基本の理解、実力試し、傾向対策、総復習で着実に学習効果を発揮。 中央法規出版


日本福祉教育専門学校 公式チャンネル - YouTube

<ブログ閲覧中の皆様へ 当ブログ筆者の説明会>
社会福祉士国家試験合格率81.9%(合格者数全国1位)が高い理由と社会福祉士国家試験問題の実際 説明会
8/20(木)18時から19時半 参加無料
会場 日本福祉教育専門学校 高田校舎

 2015年社会福祉士の国家試験合格率が81.9%と合格者数全国1位の社会福祉士養成学科。圧倒的な実績の理由と、社会福祉士国家試験問題にも触れていただける受験対策体験説明会。
 社会福祉士の国家試験問題の実際や、受験対策の方法等の疑問に当ブログ筆者(社会福祉士養成学科 学科長)がお答えします。
 関心をお持ちの皆様、お気軽にご参加下さい、参加無料

*日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの昼間部(通学)です
お問い合せは 日本福祉教育専門学校 電話:0120-166-255



ご感想、ご意見など、当講座・サイトの筆者(編集・管理人)へのコメントを、このフォームから送信してください。お名前・アドレス等は記入無しも、匿名も可です。


<当ブログ筆者が執筆>
『職業訓練生たち-1年目職員が感じた介護&ストレス』
「介護人材Q&A 2015年2月号」,産労総合研究所


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相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第17回講義レジュメ概要1
 当ブログ筆者(専任講師)が、社会福祉士養成学科にて、2015/8/5 に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>

7章2節 アウトリーチの方法と留意点 テキストP155~
<ポイント>

・アウトリーチの手法とは―ケース発見、サービスへの誤解を解き、拒絶を解消することから開始する。
 アウトリーチには、包括的アセスメントが必要とされる。また、現場の援助者へのバックアップの体制も必要となる。

 事例:地域包括支援センターにおいて、生活問題を抱える高齢者やその家族に対して、アウトリーチの積極的な実施。

1 援助過程とアウトリーチの具体的方法 テキストP161
*ケース発見

・クライエントレベルでの対応
 アウトリーチは、地域に出向き対象を発見する⇒対象を援助へと引き入れていく支援の方法、あり方である。

*諦めと無力を越えて関わる-アウトリーチの力
・ケースは、自らの現状について諦めや無力感が強く、問題意識をもっていないか、解決の動機づけに乏しい場合もある。

⇒問題をありのままに認識できることから問題解決ははじまる。関わりを創ることが前提になる。
・サービス利用への抵抗感がある場合もある。
⇒過去の否定的な被援助・拒絶体験や、誤解から生じていることもある。

・ワーカーは、これらの背景を理解し、受容的な対話により誤解を解き、問題解決の動機づけを高める働きかけを行なう。
 このため、入口として、クライエントとの間に信頼関係を構築することが不可欠であるが、単に献身的にかかわれば実現するのではない


・トロッター(C.Trotter)は、「ワーカーとクライエントの役割をクライエントが理解するように支援すること(正確な役割の明確化)、社会的にみて望ましいと思われる行動をクライエントがとることを示し、賞賛や何らかの心理的報酬によって強化していくこと(向社会的価値のモデリングと強化)、クライエントが定義した問題の解決に協働で取り組むことなどが有効」。

事例:クライエントがワーカーに対し、「これまでの人とは違う」と実感することが、信頼関係を築くことを促進する。
 実践的には、何度も対象者のもとに通い、気にかけていること、全人的な共感と受容を行動で示す必要な場合もある。
 率直な言葉、訪問の繰り返しという行動で伝える。

 このような関係を継続し、クライエントが感じている問題に共感するスタンスが不可欠である。

*孤立・セルフネグレクトを脱け出すために  訪問という社会福祉の基本に帰ろう
 人間は、困難によって、怒りや絶望のなか、他者との関わりを閉ざすこともある。根底にあるのは、他者への不信である。
 他者との関わりを怖れ、隠れているのではないか。
 しかし、関わりたい、近づきたいという、人間への希求も存在し、アンビバレントな内面の状態だと言えよう。
 人間は、他者との繋がりによって、それぞれが成長するための機会が生まれる。
 自らの力と希望、現実との絆を取り戻すこと、自分の弱さを受け入れることも可能になる。

*緩やかなつながりを拠りどころへ 居場所を創るソーシャルワーク
 自分が強さを、力を持っていることに気づけない、信じられないことからも、劣等感は生まれる。
 一歩づつ誇りを回復していく途が必要だと言える。
 人の集まり、繋がりのなかでこそ、人間は成長を支え合える。その繋がりを創り、深めていくことを求めていきたい。
 やがて繋がりは、相互に支え合う拠りどころに成長していく。


・システムレベルでの対応
・イギリスのケアマネジメント 略
 関連システムの、市民に対する広報が重要 略
・住民や関係機関による、ケース発見のネットワークを構築することも重要である。ケアシステム。
 具体的には、見守り活動等の小地域福祉活動が、インボランタリー・クライエントの早期発見・早期対応を可能にする重要な課題である。


*アセスメント
 ストレングスの発見、積極的な支持
・ライフストーリーの振り返り(一人一人)と、語りの促し-個人と家族の隠された歴史を語るということ。
・家族の規範、価値観のモニター
・リフレーミング
・家族の課題の提供
・家族の行事や神話の見直し
・気付きの促し

<社会診断>
・全体的に見てどうなのか
・家族全員と会うこと 
・結びつきの強弱-家族
・食生活・食習慣
 金銭管理-収入と支出
 住居―観察:トイレ、湿気、暗い部屋、過密、給水。
・飲酒問題
 退屈なだけの仕事(苦役)と、酒と賭博
 健康的な刺激を


・情報収集と包括的なアセスメントが必要である。情報とは、心理・社会的、過去、内的世界の理解をもたらす情報などである。
・クライエントの関係者によるカンファレンスを開き、情報の共有と、共通理解を図ることも有効である。

*モニタリング
・クライエントの家庭訪問(生活場面面接)は、生活の様子、戸外の都市環境、住宅の物理的環境、近隣関係の把握に有効である。クライエントの本心も語りやすい。
・インフォーマルな協力がある場合は、訪問時に訪ね、情報収集と、負担への配慮をする。
 支援と関係の維持のために必要である。
・サービス利用を行なっている場合は、機関の担当者を訪ね、情報収集や協議を行なう。
 サービス提供の現場を訪ねることも有効である。

2 アウトリーチを行なうための留意点 テキストP164
<補足:訪問活動の理念>
・家族中心
 生活の基盤としての家族。家族のニーズ。
・コミュニティ基盤
 地域社会における相互扶助。
・協働システム
 家族や地域住民との協働。


*アウトリーチを可能にする要因 テキストP164
 座間によるアウトリーチを可能にする要因
①職員に対する要因
アウトリーチの必要性に対するワーカーの認識・力量、職員体制の課題。
②サービスに関する要因
クライエントの個別性に合わせた工夫、柔軟なサービス提供。
③組織的要因
ワーカーが資源活用に関する実質的な権限をもつ、他機関と積極的に連携をとる。
④地域の状況
ワーカー・機関と地域との関係の構築。

*事例:地域包括支援センターの地域連携・地域づくりの活動
①広報活動:市民に相談機関の存在をアピールする。
②地域ケア会議の開催:関係者のカンファレンス実施。
③民生委員・児童委員、学区社会福祉協議会、各種関係機関等との連携
④出前講座、相談会の実施
⑤社会資源調査と情報発信
⑥実態把握活動


*アウトリーチ活動を行なうワーカーのバックアップ体制
 略
・アウトリーチを正当な業務として認める管理者・機関の姿勢が必要である。
 略
<補足>
・アウトリーチを実施できる体制の整備は、機関・施設の運営管理の課題である。

<福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修・続き 当ブログ筆者の論文から>
4.実践ストレスに対する総合的セルフケア
(1) ストレスから復元する力であるレジリエンス
 福祉施設における実践とその職場がもたらすストレスは、援助者にとって避けられない問題であり、総合的なストレスケアが求められる。ここでは、個々の援助者としての対処を中心に考えてみたい。
 援助者が実践のストレスに向き合うための要は、ストレスからの総合的な復元、回復の力とも言えるレジリエンスである。これは、実践による燃えつき、心理的な負担からの、自身が持つ治癒力とも言えるであろう。これらは、援助者自身を支え、拠り所となる職場内外の仲間との繋がり、語り合いによって、更に強められる。

(2) 職場の総合的ストレス・マネジメント
 職場のストレス・マネジメントとは、ストレスへの積極的な対処 を実施することにより、ストレスの心身への悪影響を緩和していこうとするものである。つまり、職務上、避けられないストレスに適切に対処することによって、ストレスから働く人の心身を守ろうとする取り組みである。
 具体的には、後述するリフレーミングやサポートネットワーク等の、ストレスへの対処の方法が含まれる。
 一般的なものであるが、職場のストレスへの対応策の4つの方法について整理したい。
一、セルフケア。スタッフ各自によるセルフケアの取り組みと、スタッフ自らのストレスへの対応の向上のために、所属組織が支援を行うことである。
ニ、各部署によるケア。スタッフの相互支援である。また部署のリーダーが、人間関係を含めた職場環境の調整や、業務の阻害要因の除去、スタッフへの個別支援等を行うことである。
三、組織内の産業保健スタッフ等によるケア。組織内の産業医や衛生管理者等が、職場のメンタルヘルスケアに関する支援等を行うことである。
四、組織外資源によるケア。組織の外にある医療機関、相談機関などを利用する。必要に応じて、職場とネットワークを構築して、スタッフの支援に当たる。
 この4つのケアを、各職員とリーダーは理解し、職員はセルフケアと同僚等との相互支援を、リーダーは部署の職員のメンタルヘルスの支援を行うことが求められる。

 下記の当ブログ筆者の論文から抜粋、次回に続く。
当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月


お知らせ 当ブログ筆者の出張講義 福祉施設職員サポーティブ研修 無料
東京都の登録講師派遣事業<研修申込受付 平成27年9月23日まで>
「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修」講座番号31
内容 福祉施設職員のストレスへの対処や燃えつきの予防、心身の健康のセルフケアを支援する研修

「生活困窮者、生活保護受給者対象のグループワーク」講座番号84
内容 貧困・生保受給者対象のグループワークプログラムと留意点等を、講師(ブログ筆者)の実践や事例に基づき解説

「福祉施設職員の職業倫理と福祉マインド、ハラスメント予防」講座番号32
内容 福祉施設職員に求められるモラルや福祉マインドの基礎と、ハラスメントの予防を含めて解説。

「グループワークの基礎」講座番号33
内容 福祉施設におけるグループワークのプロセス、方法、プログラム等の基礎を解説。

 上記は当ブログ筆者が担当する研修の一部です。
この講座は、東京都福祉保健局の委託による、福祉・介護事業所対象の職場研修です。ブログ筆者等の派遣講師が出向きます。講師謝金・講師派遣 無料

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<関連資料 バックナンバー>
貧困・低所得・生活保護 : 社会福祉士受験支援講座・教員日記


貧困問題と相談援助:当ブログ筆者講演の音声記録の一部を公開中

講義レジュメ ソーシャルワークの終結段階、移行支援、アフターケア、メイヤロフの補充関係とは 相談援助

講義レジュメ ストレッサーのアセスメントとは 生活困窮者アルコール依存症者支援による援助者のストレス

講義レジュメ 支援計画事例、生活保護受給者の金銭管理支援とは 生活困窮者のコミュニケーション問題

高齢者に対する支援 介護保険練習問題 抑制帯とは 生活困窮中学生無料学習教室、生活保護世帯高校進学支援
 

新刊 当ブログ筆者が試験問題解説を執筆 
「2016社会福祉士国家試験過去問解説集 第25回─第27回全問完全解説」日本社会福祉士養成校協会編集 ISBN 978-4-8058-5161-6
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 450問を選択肢ごとに詳しく解説し、科目別ポイントを収載。第27回を含む過去3年分の国家試験全問題を掲載した問題集。過去2年分も最新の制度や数値にアップデートし、次回試験に完全対応。基本の理解、実力試し、傾向対策、総復習で着実に学習効果を発揮。 中央法規出版


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社会福祉士国家試験合格率81.9%(合格者数全国1位)が高い理由と社会福祉士国家試験問題の実際 説明会
8/20(木)18時から19時半 参加無料
会場 日本福祉教育専門学校 高田校舎

 2015年社会福祉士の国家試験合格率が81.9%と合格者数全国1位の社会福祉士養成学科。圧倒的な実績の理由と、社会福祉士国家試験問題にも触れていただける受験対策体験説明会。
 社会福祉士の国家試験問題の実際や、受験対策の方法等の疑問に当ブログ筆者(社会福祉士養成学科 学科長)がお答えします。
 関心をお持ちの皆様、お気軽にご参加下さい、参加無料

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相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第15回講義レジュメ概要2
 当ブログ筆者(専任講師)が、社会福祉士養成学科にて、2015/07/22 に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


6章3節 支援の終結と効果測定、評価、アフターケア テキストP146から
<ポイント>

・「終結」とは、支援・援助プロセスを終わりにする段階である。
・終結とは、専門的援助関係=クライエントとワーカー間の相互作用による全人的な関係の終了と、契約により始まったクライエントとソーシャルワーカーの援助契約の終了を示す局面である。
・終結のなかには、学校における卒業、通過施設の退所等のように、定められた期間の終了によって、迎えるものもある。
 期限内でどのように支援するか、組織としてのアフターケアにどのように繋げるか
 例 生活保護施設の通所事業等。

1 支援の終結 テキストP146
*終結の条件

・対象問題が解決された、もしくは改善された場合に終結となる。
・利用者が提起した問題が解決され,もはやこれ以上援助を必要としないと双方で判断した場合,終結段階を迎える。
・今後の課題は残るが、利用者自身で解決可能な場合も終結となる。自己解決の見込みが援助者、利用者間で合致する必要がある。

*終結の意義
 支援の必要以上の関わりは、弊害(援助者への依存等)を生じる可能性がある。
 人間関係への依存-相互性があるか。

*人間関係への依存と、その相互性
・他者との関わりを拒否するか、生活の全てが支配されるほどに、その人間関係に依存してしまうか。関係依存は、拒絶か度を越した依存か等、これらの現れ方がある。
 援助者にも人間関係依存の傾向があるのではないか-利用者、関係者等に頼られること、自らが必要とされること、他で見出だせなかった自らの存在価値を見い出すこと。
 職業選択の理由の一端として、あるのかもしれない。人間関係への不器用さと、人と関わり繋がり、役に立ちたいという願いがある。

*ケアの「補充関係」
 援助者側のこれらの事柄を、メイヤロフの「補充関係」のように、肯定的に捉える考え方もある。
 苦境にある人の支援、その人の成長のため、ある意味、自らも、成長していく。援助者側の自己実現である。
 実践において、自らが必要とされることによって、世界のなかに居場所を獲得する


*なぜ、援助の関わりを終わらせなければならないのか。
 利用者は、本来、支援する人と、支援される人が2つに分かれたコミュニティ、関わりを求めていたのではない。
 支え合う、自らと他者が一つになるコミュニティを望んでいるはずである。

*全人的な成長、自己実現という約束の地への旅
 ソーシャルワークは、その探求の旅を支援する役割を担う。人が、孤独や無力感、諦めに支配されていた状態を脱して、それぞれの自己実現の探求にに取りくみ、内なる気づきを持てるように、全人的な成長を目指すソーシャルワークとして、支える力になる。
 利用者が、他の人にはない個性、独自性、自分の隠れた強さ、力、光、生きている意味を見いだすように支えること、全人的な支援である。終わりを迎えることによって、利用者の新しい生き方、探求への旅立ちを支える役割を完遂することになる。


・また、援助過程を経験する中で、利用者の問題対処能力が向上し、利用者の自立生活の為、意図的な終結もあり得る。クライエントとの意思の合致が必要である。
・終結と援助プロセスの中断は異なる。

<補足>
*終結のプロセス

◎モニタリングにおいては、これまで進めてきた援助過程が効果的な結果をもたらしているか否かに焦点を当て,評価・終結への判断を行う。
◎終結の際には,残された問題の確認とその解決方法についての検討を行う。
◎クライエントとともにこれまでの経過を振り返り,その結果に対する彼らの合意を得て,終結を決定する。

*移行の支援 成長の機会としての終結
・これまで継続してきた専門的援助関係を断絶させ,利用者は自らの力量で自立していかなくてはならない。
 この分離を利用者の成長・発達の経験としてどのように役立てるかが問題となる。
⇒支援とは-人間的な成長のための支援であり、援助者も支援を通じて成長する。


・ソーシャルワーカーがクライエントの力量に着目し,終結後の生活を視野にいれた援助を実施する。
・利用者の主体性を尊重し,積極的な参加や関与を促進する努力が行われたとしても,援助者に対する依存性は少なからず存在する。
 援助者は利用者との分離に際して慎重な配慮と新たな体験を有効に活用できるように準備が不可欠である。

*自立と依存のアンビバレンス
 これをどのように処理し,自立に向けての動機づけと支援の方策を十分に考慮しておく必要がある。
⇒援助の対象が児童等の場合は、更に慎重さと配慮、働きかけが必要となる。


*終結に向けての準備
・終結に向けた準備は援助展開の後半期から開始する。
 面接間隔の調整 ─ 利用者の独力での問題への対峙を図る。
・終結の告知 ─ 利用者側の準備。

*終結に伴う感情をクライエントと分かち合う。
 終結に伴う感情を表現するよう援助する。

*終結という喪失からクライエントの成長の促進へ
 クライエントの深い感情を呼び起こす。せっかく親しい関係が成立したのに、終結するということで,終わるということを拒否したり,喪失感をもつ。
 クライエントの感情の特徴-「見捨てられる」という意味づけと怒り。
 否定、回避。
 関わりの終わりの感情の大きな動きは、働きかけの効果が増す、成長のチャンスでもある
 もっと継続をしたいという強硬な態度が示される
 時間ばかりかけて何も役立つものがなかったというような「否定」をする

・過程において学んだことを回顧してみるように求める-ワーカーとの共同作業の振り返り。
 援助過程で起こった変化と、そのために行なった努力の過程を整理していくことが重要である。 
 この作業をとおしてクライエントは,援助関係を終了した後に起こる問題や課題に対処する方法を獲得し,今後の生活の安定を目指そうとする。
・最終的な別れの機会を設ける。

*終結における援助内容
1 問題解決過程の評価
・利用者の問題解決への努力を肯定的評価
2 残された問題の確認
・対処が独力で可能なことを示し、それに向けた援助
3 再利用の可能性
・再利用の受け入れが可能であることを伝達する(オープン・ドア)。

<留意点>
・援助過程において、終結・終わるということから、最も重要な感情が表出することもある。
 「ドアの"とって(ノブ)"効果(療法)」

・援助者とクライエントの互いの成果をまとめる十分な時間が必要である。
・援助は終わるものの,ここで得たものを糧として,クライエントが次の生活へと移っていく移行の時期でもある。
・次の生活にスムーズに移行していけるように援助する。
 ホームレス自立支援施設、生活保護の更生施設施設等にとって、大きな課題である。
 児童養護施設の、家庭への復帰、再統合という課題 虐待リスクが増大するという課題もある。
ここまで



<生活困窮者、アルコール依存症者支援による援助者側のストレス・続き 当ブログ筆者の論文から>
2.生活困窮者支援を継続する理由
 筆者の実践における経験や、寿町のソーシャルワークや医療の専門職の聞き取りから抽出した、実践を継続する理由は次のものである。ストレスケアの一つの道標となるであろう。
(4) 援助者の居場所としての実践-当事者との補充関係
 先述のように、援助者は自らの選択によって社会の主流から離脱したとも言えよう。寿町地域と組織、実践を居場所としている側面がある。それは、拠り所としての居場所という意味だけではなく、援助者としての役割を果たす「拡張された自己」の成長の場でもある。メイヤロフが「補充関係」として提示しているように、広義のケアの実践と当事者の存在によって、援助者自身の生の質が補われている側面がある(Mayeroff, Milton『ケアの本質―生きることの意味』ゆみる出版,1987)。つまり、援助者も自己実現と、自らの生きる真の意味とその場所を、実践のなかで見出し拡充しているのである。
 
(5) 柔軟かつ自然体の実践へ
 自らの実践を含む社会福祉や医療専門職、専門機関による支援の限界を認めた、自然体の実践が力となる。柔軟性を持ち、目に見える成果のみを急いで求めることなく、利用者や関係者とその関わりを尊重する姿勢である。援助者の人間性が問われているとも言えよう。
 総じて、当事者とのパートナーシップによる支援と、実践による援助者とその実践思想の成長、援助者と当事者の相互に補い合う関係性が特徴と言えよう。つまり、実践思想と当事者との関わりは、援助者のストレス要因でもあるが、実践や成長の力の源泉でもあるという二面性がある。

 寿町地域とは、横浜市中区の簡易宿泊所が密集した「ドヤ街」 である。現在は、高齢化した元日雇労働者や精神障害者等の生活保護受給者が単身で集住する地域である。筆者は、1999年からは寿町の「ことぶき共同診療所」における精神科デイケアにおいて、主にグループワークの実践を継続して今日に至っている。利用者は簡易宿泊所に単身で住む生活保護受給者であり、アルコール・薬物(覚醒剤等)依存症、統合失調症等の多様な疾患・障害を持つ。

 下記の当ブログ筆者の論文から抜粋、次回に続く。
当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月


<関連資料 バックナンバー>
貧困・低所得・生活保護 : 社会福祉士受験支援講座・教員日記


貧困問題と相談援助:当ブログ筆者講演の音声記録の一部を公開中

講義レジュメ ストレッサーのアセスメントとは 生活困窮者アルコール依存症者支援による援助者のストレス

講義レジュメ 支援計画事例、生活保護受給者の金銭管理支援とは 生活困窮者のコミュニケーション問題

児童家庭福祉制度練習問題 貧困家庭の子供の高校進学断念、学習支援とは、高齢者の地方移住、主任児童委員

講義レジュメ 再アセスメント方法、支援見直し、実践による援助者の気付きと成長とは 相談援助の理論
 

お知らせ 当ブログ筆者の出張講義 福祉施設職員サポーティブ研修 無料
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「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修」講座番号54
内容 福祉施設職員のストレスへの対処や燃えつきの予防、心身の健康のセルフケアを支援する研修

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内容 貧困・生保受給者対象のグループワークプログラムと留意点等を、講師(ブログ筆者)の実践や事例に基づき解説

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 上記は当ブログ筆者が担当する研修の一部です。
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社会福祉士国家試験合格率81.9%(合格者数全国1位)が高い理由と社会福祉士国家試験問題の実際 説明会
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会場 日本福祉教育専門学校 高田校舎

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当ブログ筆者の「学生のメンタルヘルス公開講座」のレポート
学生ピアサポート活動の留意点

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相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第14回講義レジュメ概要2
 当ブログ筆者(専任講師)が、社会福祉士養成学科にて、2015/07/15 に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>

受験対策 社会福祉士等国家試験 チームアプローチ
 保健,医療,福祉職のチームアプローチにおいては,情報が交換されるが,それぞれの領域における守秘義務は共通して守らなければならない。
 チームケアにおける多職種の、守秘義務の共通。
*多職種連携、チームアプローチに関する問題
 異なる専門職、多職種がチームを編成して共通の目的を達成するために協力し合う。
 支援チームでは,ピアサポーターなどの非専門職、インフォーマルサポートも含め対応する。
 各専門職の役割や業務の明確化及び相互信頼が前提となる。
 他の専門職からの助言を問題解決の契機とする。

<前回レジュメの続き ソーシャルワークの支援計画(プランニング)の方法、留意点
 援助プランの事例
*援助者の役割と技術
○クライエントとの関わり

・援助者には、利用者のワーカビリティ、社会資源活用の可能性と限界なども含めて、計画を立案する。
 利用者の潜在的能力、成長への視点が必要となる。
*クライエントの動機付け、意欲
・問題解決のために、利用者自身が具体的な行動をとるためには、その行動の必要性について、利用者の十分な理解が必要である。またクライエントの計画立案への参加は動機付けを高める。
・計画策定は,クライエントの積極的参加と合意を必要とする。
 ソーシャルワーカーは,クライエントに問題状況,双方の役割分担,制度や資源活用の意味などについてのインフォームド・コンセントを実施する。
 略
・計画段階におけるクライエントは、 略 目標や解決のための手段が具体的になるにしたがって、過大な期待が生ずることもある。援助者は、利用者の不安や期待に添いつつ、状況の確認を行いながら、計画を立案することが必要である。

・クライエントの社会的機能の向上を重視した計画づくり。
 ソーシャルスキル。

○ネットワークへの視野
・クライエントとソーシャルワーカーばかりでなく、地域や施設・機関まで視野に入れた計画が必要となる。
 
・クライエントにとって、生活や環境の「変化」という不安、それゆえの抵抗もある。

・専門職の支援によっても、サービスの利用によっても「解決」できない問題もある。
 現状、生活の維持という課題-「現状維持」も支援の大きな成果である。


*支援計画の留意点
 支援計画、援助、サービスの計画は、誰のものか。クライエントの将来に関わる計画であるのだから、クライエント自身のものである。

*クライエントの希望を支える計画-成長する計画として
 クライエントは、大きな困難、危機のうねりの只中にあり、人生の岐路に立たされている。
 支援計画立案を促進するソーシャルワーカーは、クライエントの強みストレングスを明確に捉えて、計画に活かす。併せて、クライエントと周囲の人々、関わる組織に、改善の余地のある点を指摘し、成長を目指す行動に繋げるすことが求められている。
 つまり、ソーシャルワーカーは、計画立案プランニングにおいてもクライエントを励まし、トラブルを整理し、希望を抱けるように支えていく。

*支援プロセスからクライエントの日常生活への移行
 問題の緩和、解決、支援の終了までの一時的な役割である。ソーシャルワーカーを含む医療や福祉の専門職は、サービスが終了すれば、関係も終了する。しかし、クライエントの人生は、周囲の人々、コミュニティの日常と共に続いていく。支援計画をはじめ、支援プロセス全体も、クライエントが主体であるべき理由の一つである

*生きる勇気と力の回復プロセス 存在を無条件に認め、受けとめることから
 生きていくなかで遭遇する大きすぎる困難に対して、誰も寄り添う人がいない孤立や、社会からの排除・差別は、人間として生きる尊厳を損なう。つまり、病気や障害、困窮、立場等から居場所を得られなかった経験は、自尊感情を傷つける。
 排除からの回復の計画の起点は、存在を認め、関わりを深め、尊重することからはじまる。支援計画の実行は、具体的な問題解決のプロセスであると同時に、クライエントが、生きる勇気と力、意味、誇り、繋がり、希望を回復していくプロセスでもある。
 クライエントの生きていくプロセスのなかで、一時ではあるが、寄り添い共に歩む援助者の存在、働きによって、これらのものを取り戻していく。


*医療ソーシャルワークの支援計画と治療計画
・医療機関では、治療計画が優先され、それに沿った援助計画が求められる。その特徴とは 略
退院援助とは、 略
退院計画とは 略

解説:チーム医療
 医療に関連する多職種により共同して行われる医療 略 全人的な対応が可能になるという利点 略

解説:スーパービジョン supervision
 スーパービジョンには,①教育,②管理・運営,および,③表現と支持 機能が含まれる 略
スーパーバイザー(supervisor)
スーパーバイジー(supervisee) 略

<生活困窮者、アルコール依存症者支援による援助者側のストレス・続き 当ブログ筆者の論文から>
 生活困窮者支援における援助者のストレス要因を、筆者の20年間程の実践のなかから抽出した。
 前回の続き
 寿町における社会福祉や医療領域の援助者からの聞き取りからも、実践の困難とストレスを抽出した。 
(6) 当事者の「仲間」か「よそ者」か-距離感
 援助者が親しみを感じている当事者にとっても、結局は「よそ者」として寿町の「外」から訪れている立場でしかないこと、また当事者に対して優越感を感じている自己に対してや、実践を自らのために利用していることへの気付きである。また、当事者との適切な距離感や境界、具体的には当事者からの付きまといや誤解に関するストレスである。援助者の実践思想として痛みの分かち合いや共生等を抱いていても、完全な「仲間」にはなれないのである。

(7) 支援の拒絶や逃避という自己決定を巡って
 支援を必要な当事者がいて、懸命に支援しようとしても、当事者の拒絶によって支援に繋がらない場合がある。また、援助者の支援によって入院や施設入所しても、自ら療養を中断して退院・退所する場合もある。薬物依存症者の覚醒剤使用の繰り返しや、糖尿病患者の暴飲暴食も含まれるが、自らの不利益、健康や生命の危機を招きかねない「無謀な自己決定」からのストレスである。

(8) 援助者間の摩擦-実践思想と人間関係
 当事者の捉え方、関連制度や社会の捉え方等の実践思想、団体の特性や背景、経緯の違いが援助者間や組織間で大きい。加えて、長年の活動の経緯のなかでの葛藤もある。ネットワークの維持が困難な局面もある。

 筆者自身の実践から言えることは、貧困領域の当事者は、困窮化の過程のなかで自尊感情を傷つけられ、強い劣等感、無力感を抱いていることが多い。同じ境遇の当事者や隣接する階層の人々と繋がれず、むしろ自身と優劣を比較し見下げ、市民社会の主流にどれだけ近いかに依拠して自尊感情を保とうとしている傾向もある。
 直面している生活問題への対処や社会的孤立の解消は、小さな違いを乗り越え、多様性を認め合う連帯による相互支援によって、実現に近付くことが出来るだろう。しかし、貧困の当事者たちは、自ら孤立と分断を招いていることが、援助者のストレスの一つである。

寿町地域 とは、横浜市中区の簡易宿泊所 が密集した「ドヤ街」 である。現在は、高齢化した元日雇労働者や精神障害者等の生活保護受給者が単身で集住する地域である 。筆者は、1999年からは寿町の「ことぶき共同診療所」における精神科デイケアにおいて、主にグループワークの実践を継続して今日に至っている 。利用者は簡易宿泊所に単身で住む生活保護受給者であり、アルコール・薬物(覚醒剤等)依存症、統合失調症等の多様な疾患・障害を持つ。
 貧困・生活困窮者支援・公的扶助領域も、支援のあり方、成果を巡る矛盾や、援助者へのストレスも目立つ。これらのストレッサーに囲まれ、筆者も20年間ほどのこの領域の実践において、燃えつきの様な状態を経験したこともある。この領域の特徴の一つは、ストレスの要因は、貧困の当事者のみならず、関係者や組織、マクロにもわたって多元的であることが挙げられる。


 下記の当ブログ筆者の論文から抜粋、次回に続く。
当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月


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講義レジュメ ストレッサーのアセスメントとは 生活困窮者アルコール依存症者支援による援助者のストレス

講義レジュメ ストレングスの成長と力のソーシャルワークとは 生活困窮、生保受給者の孤立死と自殺、自責

講義レジュメ 支援計画事例、生活保護受給者の金銭管理支援とは 生活困窮者のコミュニケーション問題
 

新刊 当ブログ筆者が試験問題解説を執筆 
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 450問を選択肢ごとに詳しく解説し、科目別ポイントを収載。第27回を含む過去3年分の国家試験全問題を掲載した問題集。過去2年分も最新の制度や数値にアップデートし、次回試験に完全対応。基本の理解、実力試し、傾向対策、総復習で着実に学習効果を発揮。 中央法規出版


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ソーシャルワークのグローバル定義 解説 2014年 社会開発、社会的結束、集団的責任とは 講義レジュメ

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社会福祉士国家試験合格率81.9%(合格者数全国1位)が高い理由と社会福祉士国家試験問題の実際 説明会
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 2015年社会福祉士の国家試験合格率が81.9%と合格者数全国1位の社会福祉士養成学科。圧倒的な実績の理由と、社会福祉士国家試験問題にも触れていただける受験対策体験説明会。
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相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第14回講義レジュメ概要 前編
 当ブログ筆者(専任講師)が、社会福祉士養成学科にて、2015/07/15 に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


*主訴の背景を考察する必要性-例えば「仕事をしたい」という主旨の主訴。
 家族に「働け」と迫られているが、本人には意欲が無いという事例や、現実離れした就職希望の事例もある。
 相談援助の展開を考える。

事例:アルコール依存症を抱え、簡易宿泊所に住み、生活保護を受給している境遇
 このような人々に、生活の計画性、自己実現を求めることは、生活の「支援」なのか価値観の押し付けなのか。そもそも価値観において全く「中立」なソーシャルワークによる支援とは、あり得るのか。
 一人ひとりの生命、それぞれの生き方を尊重した深い関わりが求められているのではないか。
 これまでの人生の苦しみ、痛み、苦悩、困難の結果として、今の姿、生き方がある。寄り添う援助者が諦めたら、何も変わらない。いつか実を結ぶことの希望を持って関わっていきたい。
*支援の価値の中立性と、生き方の尊重


8節 支援の計画(プランニング)から支援の実施まで
<ポイント>

・援助計画(プランニング)の段階では、アセスメントの結果をもとに、介入の計画を立案する。問題解決のために、どのようにクライエントを援助していくかという具体的な計画の作成である。
・プランニングには、1.ソーシャルワーカーの援助計画、2.所属機関の援助計画、3.介護保険のケアプラン等が存在する。

1 ソーシャルワーカーの援助計画 テキストP133
*援助計画立案における要点

・専門職とクライエントとの共同による問題解決、クライエント主体を図る。
 計画立案段階におけるクライエントとの共有、クライエント主体のプロセスの確立を目指す。
 協働による計画の実施へとつながっていく。
 計画の実際とは、事例等から。

・支援計画においては、インフォーマルな資源=クライエントの家族・親族、近隣人間関係の活用も図る。
 コミュニティにおける相互支援の促進は、ソーシャルワークの主要なテーマであり、計画性が求められている。
 (フォーマルな)社会資源も積極的に活用しながら。
 インフォーマルサポートも、支援ネットワーク・チームの一員である。しかし、守秘義務の徹底等の課題がある。

*福祉コミュニティ 調和と共生、相互支援による新しいコミュニティのライフスタイル
 人類は、原始的な社会において、今日よりも平等で、つながりを持った家族等の群をつくり、自然とも共に生きていた。
 未来に向かって、地域福祉や街づくりの観点からも、人々の相互支援、協力、調和による共生型コミュニティにおける生活、暮らし方を創造していかなければならない。コミュニティに相互支援のきっかけを開始し、それを育て、繋がりを再構築するコミュニティワークや福祉教育の課題である。


*クライエントにとっての環境-エコシステムによる支援
 全体としての調和が必要とされる。誰もが、環境の中で生かされている。
 クライエントにとっての環境-視野と関わりの狭さは、生き方の狭さに直結する。
 社会的支援の受け入れのためにも、脱パーテーション、脱蛸壺を図る。
 住む世界が狭いことによる生きづらさがある。自らの可能性を狭めている。


*金銭の使い方は、生き方の象徴 「福祉依存」を考える
・クライエントの内的能力・内的資源の活用も支援する=本人と家族の自助努力を損なわない⇒
 「サービスへの依存」という問題の指摘もある。
・金の使い方は生き方が問われる-例えば、生活保護受給の金銭管理支援は、援助者による価値観、援助観の押し付けか「望ましいお金の使い方」、生活支援の一環、金銭管理の「支援」なのか。
 例:ギャンブルよりも自分への投資が自己実現への道か。
・ベーシック・インカムは、成功するのか-これらの視点からの疑問


*ソーシャルワークの計画のサステナビリティ コミュニティの未来像
・コミュニティにおいて、NPO等を含めて、ネットワークによる支援の計画を練るときに、協働のためのスキル、ファシリテーターとしてのソーシャルワーカーの役割が求められている。
 求められているのは、当事者とコミュニティ、ネットワークを含めた未来像を持っている専門職である。
 具体的な計画であることは当然であり、持続可能性、またコミュニティの住民の多様性を尊重しつつ調和に価値をおく。
 つまり、人々との調和とつながりの持続可能性とも言えよう。


<補足:援助計画(プランニング)の留意点>
 人間と環境は変化する、介入しているのだから、尚更である。しかし、変えてはならないものもある。一貫性。
○計画的な支援
・援助計画によって、目標の達成度や効果の測定、事後評価などを可能にすることができる。略

○計画の柔軟性

・計画には一貫性と整合性が求められるが、利用者を取り巻く状況の変化によって柔軟にかつ弾力的に対応しなければならないこともある。
 計画は,事態の変化や状況の推移によって臨機応変に修正・変更、遡及することも必要となる。

○計画の実行可能性
・計画は、利用者及び援助者にとっても実行可能な範囲であることが望ましい。
 利用者の動機づけを左右することがあり,極端に高い水準の計画や広範多岐にわたる計画は,時にはストレスになったり,失敗した場合には挫折感や敗北感を味わう可能性がある。
 また、ソーシャルワーカー自らと所属機関・施設の力量と、他の社会資源の力量を把握しつつ、それらによる計画遂行の可能性を考慮しなければならない。

○計画の具体性
・援助計画に含まれる働きかけの内容を、誰が、どのような形で,いつまでを目安に行なっていくのか,ということを明らかにしておく必要がある。
・計画策定は,アセスメントが示した方向性や見通しを具体的に示していく作業である。
①達成目標とスケジュールの明確化
②活用すべき資源の明確化(利用者のニーズに合わせ、資源、サービス)
③費用面の明確化と考慮を考慮しなければならない。
レジュメここまで

<生活困窮者、アルコール依存症者支援による援助者側のストレス・続き 当ブログ筆者の論文から>
 生活困窮者支援における援助者のストレス要因を、筆者の20年間程の実践のなかから抽出した。
 前回の続き
(4)生活困窮者の内なる排除と自己中心性
 簡易宿泊所街「寿町」等の貧困領域の当事者は、人間関係の構築に消極的なことが多い。理由としては、同じく簡易宿泊所居住者への不信感と低い評価、交流すると揉め事が生じる等の怖れである。
 実際に、当デイケア(生活保護受給者の精神科デイケア施設)の利用者間でお互いの簡易宿泊所の部屋を訪問する等の交流により、摩擦が生じることが少なくない。過去には高齢の利用者に対しての「たかり」の様なおごりの要求や、金銭的な揉め事が生じることもある。「あいつがいるなら、自分はデイケアに行かない」といった、利用者同士で足を引っ張り合う様な状況もみられた。
 また、障害のために同じ話を繰り返す利用者に対して、他の利用者から批判が噴出することや、清潔ではない利用者を排除する言動も見られる。身体障害を持つ利用者に対しても、「自分は働いているのに、怠けている。不公平だ」等の、障害を怠惰や甘えと決めつける批判もある。
 もちろん、個性として良い側面を持っている人々もいる。しかし、かつての関係者が、寿町の利用者を「自分のことしか考えていない」傾向も見られると評した。当事者の稀ではあっても、お互いを信頼せず、時には排除し、また自分よりも弱い利用者につけ込むような行動は、当事者への失望とストレスを援助者にもたらし、支援の意欲を減退させる。

 寿町における社会福祉や医療領域の援助者からの聞き取りからも、実践の困難とストレスを抽出した。
(5) 依存症者支援の困難-無力な援助者の否認
 アルコールや薬物依存症に対して、援助者が手取り足取りの支援を行っても、援助者は、当事者と同じく依存症からの回復にたいして無力な側面を持つ。しかし、援助者とその実践の無力さを認めることには困難が伴う。
 また、アルコールや薬物依存症者の飲酒等を続ける自己破壊的な行動とその結果を、援助者が傍らで見守ることは、心が痛むものである。
 援助者や医療機関の力だけではなく、自助グループのなかで働く力によって回復するということを認めたうえでの支援が求められる。

 寿町地域 とは、横浜市中区の簡易宿泊所 が密集した「ドヤ街」 である。現在は、高齢化した元日雇労働者や精神障害者等の生活保護受給者が単身で集住する地域である 。筆者は、1999年からは寿町の「ことぶき共同診療所」における精神科デイケアにおいて、主にグループワークの実践を継続して今日に至っている 。利用者は簡易宿泊所に単身で住む生活保護受給者であり、アルコール・薬物(覚醒剤等)依存症、統合失調症等の多様な疾患・障害を持つ。
 貧困・生活困窮者支援・公的扶助領域も、支援のあり方、成果を巡る矛盾や、援助者へのストレスも目立つ。これらのストレッサーに囲まれ、筆者も20年間ほどのこの領域の実践において、燃えつきの様な状態を経験したこともある。この領域の特徴の一つは、ストレスの要因は、貧困の当事者のみならず、関係者や組織、マクロにもわたって多元的であることが挙げられる。


 下記の当ブログ筆者の論文から抜粋、次回に続く。
当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月


貧困問題と相談援助:当ブログ筆者講演の音声記録の一部を公開中

講義レジュメ ストレッサーのアセスメントとは 生活困窮者アルコール依存症者支援による援助者のストレス

講義レジュメ ストレングスの成長と力のソーシャルワークとは 生活困窮、生保受給者の孤立死と自殺、自責
 

新刊 当ブログ筆者が試験問題解説を執筆 
「2016社会福祉士国家試験過去問解説集 第25回─第27回全問完全解説」日本社会福祉士養成校協会編集 ISBN 978-4-8058-5161-6
 中央法規出版 2015年5月10日発行

 450問を選択肢ごとに詳しく解説し、科目別ポイントを収載。第27回を含む過去3年分の国家試験全問題を掲載した問題集。過去2年分も最新の制度や数値にアップデートし、次回試験に完全対応。基本の理解、実力試し、傾向対策、総復習で着実に学習効果を発揮。 中央法規出版


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講座は、東京会場と岡山会場をブログ筆者が担当
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ソーシャルワークのグローバル定義 解説 2014年 社会開発、社会的結束、集団的責任とは 講義レジュメ

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貧困・低所得・生活保護 : 社会福祉士受験支援講座・教員日記


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社会福祉士国家試験合格率81.9%(合格者数全国1位)が高い理由と社会福祉士国家試験問題の実際 説明会
8/20(木)18時から19時半 参加無料
会場 日本福祉教育専門学校 高田校舎

 2015年社会福祉士の国家試験合格率が81.9%と合格者数全国1位の社会福祉士養成学科。圧倒的な実績の理由と、社会福祉士国家試験問題にも触れていただける受験対策体験説明会。
 社会福祉士の国家試験問題の実際や、受験対策の方法等の疑問に当ブログ筆者(社会福祉士養成学科 学科長)がお答えします。
 関心をお持ちの皆様、お気軽にご参加下さい、参加無料


*日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの昼間部(通学)です
お問い合せは 日本福祉教育専門学校 電話:0120-166-255


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相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第13回講義レジュメ概要 後半
 当ブログ筆者(専任講師)が、社会福祉士養成学科にて、2015/07/08 に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


◎ストレングス視点 strengths perspective
 ストレングスは、米国のソーシャルワーク理論において,1980年代に提唱された。サリーベイやラップが研究を進めた。今日、ソーシャルワーク実践の主要概念の一つとなっている。
 ストレングスとは,「強さ」や「能力」に焦点を当てる援助のあり方であり、「豊かな能力、活力、知恵、信念、確信、望み、成長、可能性、自然治癒力など現在から将来に至るまでの強さに着目し、それらを引き出し、活用して問題を解決しようとする」支援観、人間観である。
・治療モデルがクライエントを「対象」としてとらえるのに対し、ストレングスモデルは「主体」としてのクライエントを強調する。
・支援課題把握の際にも、クライエントと環境の「強さ」を見出すこと、「意味づけ」ていくことを重視する。
 クライエントの語り、ナラティブを尊重し、「客観性」に対する「主観性」が強調される。


◎サリーベイ(Sallebey,D.)によれば,ストレングスとは,「人間は困難でショッキングな人生経験を軽視したり,人生の苦悩を無視したりせず,むしろこのような試練を教訓にし,耐えていく能力である復元力を基本にしている」という。

*ストレングスと成長と力のソーシャルワークへ  孤立と諦めからつながりと誇りを創る
・当事者の外見的な弱さが目立っているとしても、内面には成長の可能性とその原動力であるストレングスが宿っている。
 現在の状況に希望が持てなくとも、状況を変革し、創造する力、強さがストレングスである。
 社会は、外見の弱さ、ハンディキャップから社会的弱者、無力な者とラベリングをしがちである。本人も、自らの内面のストレングスに気づかず、沈黙し、諦めていることも少なくない。しかし、弱さのなかにこそ強さ、ストレングスは確固として存在する。弱さを誇りとしていく転換こそ、ソーシャルワークの働きである。諦めからアクションへ、沈黙から語り合いへ、孤立から仲間と集い、自分だけから分かち合いへの転換でもある。ここにこそ未来を変革し創造する希望がある。

*生き方のデザインの促進  生を拡充する社会福祉
・困難な課題に直面すること、危機、ストレス経験が原動力となり、当事者や援助者側のストレングス、潜在能力、智慧の成長、拡大に繋がることも望める。そのグループ、コミュニティとしても、自分たちの生活を自分たちでつくっていく、デザインするという主体的なアクションへの拡大の可能性がある。
 換言すると、人々自身の力の回復、意識の向上、拡大するストレングスの可能性は、現在の課題と向きあうことで広がっていくと言えよう。
 当事者自らが、現在と未来に影響を与える問題の解決に向けて、自らのストレングス、潜在的な創造力をあますところなく自由に活用できることは、生の拡充、全人的な成長の喜びに繋がる。
 全ての人が持っているストレングスは、人々の有意義で尊厳ある生き方の原動力とも言えよう。


*環境、コミュニティのストレングス
・個人、グループや地域社会・コミュニティ - クライエント個人の外部環境の「強さ」にも複眼的に着目していくこと。
・周囲の環境のストレングス-コミュニティにおける相互支援が行えるのか。
・専門職の支援、サービスのみならず、コミュニティ自身の力で何が出来るのかが問われている。


◎エコマップ
 「社会関係地図」「生態地図」ともよばれる。エコシステム,サポート・ネットワーク,ストレス領域などをアセスメントするマッピング技法 略

○インフォームド・コンセント
 「説明と同意」と訳され 略
 急迫した場合は、インフォームド・コンセントの限りではない。

<社会福祉士等国家試験問題の出題実績>
◎アセスメントにおいては、家族の協力態度など包括的に評価する。
◎アセスメントでは,利用者本人のニーズや動機を受け止め,願いや夢を見いだし,得意分野や対処能力などを把握することが必要である。 
◎援助に当たっては,利用者の個別的なアセスメントに止まらず,利用者の生活の場である地域のアセスメントも重視する。

7節 支援標的・目標設定から支援の計画(プランニング)
1 援助計画

・アセスメントの終了後,どのようなかたちでクライエントの問題解決を行なっていくかという援助方法・サービスの計画を立てる過程である。
 クライエントの抱える問題の種類によって,プランの内容は変わってくる。
 個別のクライエントの状況により、どのソーシャルワーク理論、社会資源を用いて、どのような援助・サービスを実施するのかについての計画である。
○プランニングでは,次の段階である介入が正確に行われるよう,誰が、何を、いつ、どのように実施していくかを明らかにしておくことが必要である。

2 介護プラン (ケアプラン) テキストP131
 ケアマネジメントにおける「ケアプラン」とは, 略
・介護保険制度では,「介護サービス計画」=在宅の場合は居宅サービス計画,施設については施設サービス計画を立案して,それに基づいてサービスを利用することになっている。
・介護予防サービス計画は、介護予防を目的として,地域包括支援センターが作成する計画である。 略

3 介護サービス計画 テキストP131
・様々なケアサービスを一つのパッケージとして組み合わせた,さまざまな職種のチーム援助を示した計画である。 略
講義レジュメ概要ここまで


<生活困窮者、アルコール依存症者支援による援助者側のストレス・続き 当ブログ筆者の論文から>
 生活困窮者支援における援助者のストレス要因を、筆者の20年間程の実践のなかから抽出した。
(2) 利用者の孤立死や自殺と援助者の自責

 生活困窮者支援においては、関わっていた利用者が亡くなることは避けられない側面がある。簡易宿泊所街である寿町の生活保護受給中の精神障害の当事者は、単身生活で家族がいないか関係が断絶していることが多い。様々な過去の健康リスクも重複して、孤独死を迎えることも少なくないのである。
 例えば、夕方に、普段と変わりない挨拶を交わして当診療所から簡易宿泊所に帰宅したのに、孤独死を迎えて、翌日に発見される等の事例である。また、アルコール依存症者の、連続飲酒の最中の死や、自殺、路上死等も少なくない。
 何ら兆しが見られず経緯も不明な転落死や、依存症も要因となって死に至った場合も、自らも周囲もどのように意味付けするのか、援助者側にも困難が伴う。
 また、利用者の突然の死は、援助者としてその生命を護るために、更に取り組むべきことがあったのではないか、自らの責任ではないか等の後悔と自責を、援助者にもたらすこともある。


(3) 処遇困難な利用者に関わる-暴言や嘘
 簡易宿泊所街やホームレスに限らず貧困・公的扶助の領域では、特に男性の利用者、来談者からの暴言、大声で罵倒されることが、援助者の一大ストレスである。
 当事者のハンディキャップや思いこみの強さが原因の場合もあるが、援助者の側も恐怖感や理不尽さへの怒りを感じることもある。当然、ストレスになる経験である。
 依存症の利用者の再飲酒の場面を目撃することも、狭い寿町のなかでは珍しくない。また、地域内の建物の入口前に大便を排泄する等、理解が困難な住民の行為もある。
 また、一部の利用者の事実と異なる「嘘」や、援助者とその組織を振り回す利用者、人格障害が疑われる利用者への対応は様々な困難が伴い、燃えつきの要因となる。

 寿町地域 とは、横浜市中区の簡易宿泊所 が密集した「ドヤ街」 の一つである。現在は、高齢化した元日雇労働者や精神障害者等の生活保護受給者が単身で集住する地域である 。筆者は、1999年からは寿町の「ことぶき共同診療所」における精神科デイケアにおいて、主にグループワークの実践を継続して今日に至っている 。利用者は簡易宿泊所に単身で住む生活保護受給者であり、アルコール・薬物(覚醒剤等)依存症、統合失調症等の多様な疾患・障害を持つ。
 簡易宿泊所とは、旅館業法における4種(ホテル、旅館、簡易宿所、下宿)の旅館営業許可業種のうちのひとつである。

 貧困・生活困窮者支援・公的扶助領域も、支援のあり方、成果を巡る矛盾や、小規模の民間組織ゆえの課題が多く、援助者へのストレスも目立つ。これらのストレッサーに囲まれ、筆者も20年間ほどのこの領域の実践において、燃えつきの様な状態を経験したこともある。この領域の特徴の一つは、ストレスの要因は、貧困の当事者のみならず、関係者や組織、マクロにもわたって多元的であることが挙げられる。


 下記の当ブログ筆者の論文から抜粋、次回に続く。
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講義レジュメ ストレッサーのアセスメントとは 生活困窮者アルコール依存症者支援による援助者のストレス
 


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 450問を選択肢ごとに詳しく解説し、科目別ポイントを収載。第27回を含む過去3年分の国家試験全問題を掲載した問題集。過去2年分も最新の制度や数値にアップデートし、次回試験に完全対応。基本の理解、実力試し、傾向対策、総復習で着実に学習効果を発揮。 中央法規出版


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ソーシャルワークのグローバル定義 解説 2014年 社会開発、社会的結束、集団的責任とは 講義レジュメ

講義レジュメ セルフネグレクト事例の支援、医療の拒否、人格的自立、依存的自立とは 男性介護家族ケア

地域福祉の理論と方法練習問題 社会福祉協議会の事業、教育扶助の対象とは  発達障害の幼児等相談開設


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相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第13回講義レジュメ概要 前半
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6節 事前評価・アセスメントから支援標的・目標設定まで テキストP122~
1 アセスメント結果 テキストP122
・得られた情報を、全体的に、総合的に把握する。
 問題の本質を把握するために、収集した情報を活用し、多方面から検討する局面である。
 換言すると、より大きな視点で全体を見渡すこと、的確な理解が求められている。

*全人的、生活の全体を捉える多面的な視野、ストレッサー・アセスメント
 ソーシャルワーク思考、視野の広さが求められる-多面的な視点
 学際的な視点とも言えよう。
 ストレッサーのアセスメント

 解決すべき問題が何なのか
 ストレッサー(経験等)のアセスメントでもある
 ストレッサーとは、ストレスを引き起こす因子



2 支援目標・支援標的の設定 テキストP124
・短期的(当面の)目標と長期的目標を設定する。
・クライエントとの協働を目指す。エンパワメントを志向する。
 アセスメント(事前評価)では,利用者の強さ(strengths),潜在能力等、プラスの側面を積極的に評価することも重要。略
 問題や病理にすべてを収斂していくような情報収集ではない。 略

*ホリスティック視点 
 何が強み、誰にとっての強みなのか
 ストレングスとは、上手さ,豊かさ,強さ,たくましさ,資源、能力、活力、知恵、信念、確信、望み、成長、可能性、自然治癒力
 具体的な行動を行ないながら、エンパワメントは促進される
・アセスメントにも、ソーシャルワークの価値が関わる。支援の指向性を決める
 何を目指す援助なのか。その本質こそが問われる。
 例えば、「健康」とは単に病気ではないことではない。健康とは生き方にも深く関わる。
 「健康」という状態は身体だけでなく、精神的な側面や社会的な側面、より本質の側面とも関係がある。健康とは、一つであると言えよう。
 そして、予防が最善の治療である。

・情報に関して。
 収集された情報は、氷山の一角、もしくはキルトであって、それらをつなぎ合わせて、全体としての把握を目指す


<補足>
・解決すべき問題は,当初、利用者が持ち込んできた問題とは異なる場合がある(例:不登校)。
 対応する現象は同じだとしても,それを引き起こす原因となっている問題は利用者の理解とは異なったところにある場合などが,その例に当たる。

*目標設定
 ここでは具体的な目標の設定が必要であり,多くの場合,当面の緊急を要するものから,中長期の展望のもとに設定すべき目標までを視野に入れて行われる。
・援助者と利用者はいわゆるインフォームド・コンセント(説明と同意)を周到に行っておく必要がある。

*アセスメントの留意点
 利用者自身を含め社会資源の活用の可能性、キーパーソンはいるのか、物的・人的状況、その関係を把握する 略

・援助者には、(必要に応じ)情報を収集し、整理、分析する能力が求められる。利用者に関する情報はもちろんのこと、抱える問題は何なのか、利用者とその環境とのかかわりから問題の発生の要因を探り、生活全体に関する理解を進めなければならない 略


<生活困窮者、アルコール依存症者支援による援助者側のストレス  当ブログ筆者の論文から>
 貧困と生活困窮者支援、ホームレス自立支援、生活保護の領域も、支援のあり方、成果を巡る矛盾や、また小規模の民間組織ゆえの課題が多く、援助者へのストレスも目立つ。これらのストレッサーに囲まれ、筆者も20年間ほどのこの領域の実践において、燃えつきの様な状態を経験したこともある。
 この領域の特徴の一つは、ストレスの要因は、貧困の当事者のみならず、関係者や組織、マクロにもわたって多元的であることが挙げられる。

 生活困窮者支援における援助者のストレス要因を筆者の実践等のなかから抽出した。
 (1) 支援の成果の不可視性-支援の意味の喪失
 その特徴の一つは、支援の成果が見えないことである。
 例えば、アルコールや覚醒剤依存症の当事者は、断酒、断薬を継続することには困難が伴う。支援を続けていても、本人の人間性とは無関係に、援助者側を裏切り、再飲酒(スリップ)を繰り返す場合もある。
 また、就労し生活保護からの自立を実現する人も少ないと言えよう。ホームレスから自立支援事業を経て、就労と地域生活への移行を実現したものの、アパートの家賃を滞納し路上に逆戻りする事例は数知れない。
 支援やそれに伴う援助者側の思いと、その結果のギャップとも言えよう。
 このように、貧困領域、社会的排除の領域においては、回復や自立、成功等の前進よりも、疾病の悪化や障害の重度化、再入院、失敗等が目立ち、やがて孤立死に至ることの方が主流であると言っても過言ではないであろう。
 支援の成果が見えなければ、何のための支援なのか、自分が実践したいと思っていた支援なのか、自身とその実践の意味を見出すことは困難である。望ましい変化が見えず、停滞と後退しか感じられないなかでは、実践の意味の喪失と、援助者自身の自己肯定感、自己効用感の低下を招く。援助者としての理念や使命感と、現実とのギャップである。また、事業の成果が見えないなかでは、組織としても方針を決定することにも困難がある。

 下記の当ブログ筆者の論文から抜粋、次回に続く。

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当ブログ筆者の「学生のメンタルヘルス公開講座」のレポート
学生ピアサポート活動の留意点

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当ブログ筆者の出張講義 福祉施設職員ストレスケア サポーティブ研修
 当ブログ筆者が講師を務める、福祉施設職員を支援する研修プログラムです。福祉施設職員サポーティブ研修は、東京都による「事業所に対する育成支援事業 登録講師派遣事業」の一つとして実施しています。 
 下記は、その一覧です。
「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修」
内容 福祉施設職員のストレスへの対処や燃えつきの予防、心身の健康のセルフケアを支援、促進する研修プログラム。具体的には、下記のテーマを解説。
・福祉施設職員のストレスに対するセルフケアの促進
・実践ストレスのセルフケアのプロセス
・ストレスから復元する力=レジリエンス
・ストレッサーの自己分析
・福祉の職場の総合的ストレス・マネジメント
・援助者のエモーショナル・リテラシーの向上
・ストレス場面への対処
・福祉施設職員の実務上の対策、専門職としての成長へ
・援助者のストレングスと自己への語りかけ-職員のメンタルヘルス 等


「障害者福祉施設におけるグループワークの基礎」
内容 障害者福祉施設におけるグループワークのプロセス、方法、プログラム等の基礎を解説。

「福祉施設職員の職業倫理と福祉マインド、ハラスメント予防」
内容 福祉施設職員に求められるモラルや福祉マインドの基礎と、ハラスメントの予防を含めて解説。
 具体的には、下記のテーマに関して解説。
・福祉施設職員の職業倫理、社会福祉の価値
・利用者・家族との専門的援助関係、配慮のある挨拶と言葉づかい、コミュニケーション
・倫理的なリスクマネジメント
・虐待、権利侵害の予防
・福祉施設職員の使命、人間の尊厳、生き方、利用者の苦境・痛みの軽減、変化の可能性
・インフォームド・コンセント、自己決定の尊重
・ホリスティック・全人的な視野、利用者の多様性と個別性
・利用者の利益の最優先、利用者本位 等


「生活困窮者、生活保護受給者対象のグループワーク」
内容 貧困・生保受給者対象のグループワークプログラムと留意点等を、講師(ブログ筆者)の実践や事例に基づき解説
 具体的には、下記のテーマを解説
・社会的孤立を脱し、自立や就労の意欲の向上、生活の拡充を図る支援
・作業等のプログラムによる承認の機会の創出、利用者の自信の強化、自己表現の促進
・人間関係の向上、コミュニケーションの媒介、繋がりの構築、トラブルの解決
・アルコール依存症等、関連する問題
・グループにおいて進めるエンパワメント、主体的な参加
・相互援助の意識を高めるプログラム
・人間的成長を促進するプログラム、ポジティブな視点への転換
・危機の予防、金銭管理等の地域生活の支援
・利用者のセルフケアの向上、生き抜く技法と力の促進
・職員のチームアプローチ 等


 上記は当ブログ筆者が担当する研修です。
 この講座は、東京都福祉保健局の委託による、福祉・介護事業所対象の職場研修です。ブログ筆者等の派遣講師が出向きます。講師謝金・講師派遣 無料

詳しくは下記をクリック
東京都社会福祉協議会登録講師派遣事業

この研修事業の参加対象
 福祉・介護に関するサービスを提供し、次の要件のいずれかに該当する事業所
1 利用定員のある事業所
*施設サービスの事業所は定員110人以下
 例)特養、養護・軽費・有料老人ホーム、老健、小規模多機能型居宅介護、GH、施設入所支援
*在宅サービスの事業所は定員50人以下
 例)通所介護・リハビリ、ショートステイ、生活介護、就労継続支援

2 利用定員のない事業所
1サービス当たりの利用実人員(直近1カ月または直近3カ月平均)が110人以下
例)訪問介護、訪問看護

3 上記に定める他、東京都及び東京都社会福祉協議会が協議の上、特に支援が必要と認められる事業所


講師謝金・講師派遣

無料※ただし、資料印刷等の実費につきましてはご負担いただきます。

【お問合せ先】東京都福祉人材センター研修室
電話 03-5800-3335

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東京都福祉保健局委託事業 講師謝金・講師派遣 無料 当ブログ筆者が都内の事業所に出向き講義 福祉介護職員のストレスケア 燃えつき予防サポーティブ研修等

 この講座は、東京都福祉保健局の委託による、小規模な福祉・介護事業所対象の職場研修です。当ブログ筆者等の派遣講師が出向きます。講師謝金・講師派遣 無料

<当ブログ筆者の担当科目(一部)>
「福祉・介護職員のストレスケア サポーティブ研修」講座番号16
 内容:職員のストレスと心身への影響、対処や予防の方法を職員各自のセルフケアを中心に解説
「福祉施設・事業所の燃えつき予防 燃えつきを防ぐ職場」講座17
 内容:職員の燃えつき(バーンアウト)と、対策や予防を、職場としての対応も含めて、事例を挙げながら解説
「生活困窮・生活保護受給者対象のグループワーク実践」講座番号1
 内容:貧困・生保受給者を対象としたグループワークのプログラムと留意点等を、講師(ブログ筆者)の実践や事例に基づき解説
「社会福祉士試験受験勉強の方法 共通科目編」講座11
「社会福祉士試験受験勉強の方法 専門科目編」講座番号12
「福祉・介護職員の職業倫理・福祉マインド講座」講座番号18 等

 社会福祉士国家試験の受験勉強の進め方、留意点を解説。
 上記は当ブログ筆者が派遣講師を担当する講座の一部です。(当ブログ筆者(日本福祉教育専門学校専任講師、社会福祉士、精神保健福祉士)は講座番号1,11,12,13,16,17,18を担当
講師謝金・講師派遣 無料

<東京都福祉保健局HP 抜粋>
 都では、福祉・介護施設や事業所に対し、養成施設の教員等を登録講師として派遣し、研修を行う「登録講師派遣事業」を実施します。
 下記の詳細をご確認の上、ご利用を希望される事業者の方は、本事業委託先である「東京都福祉人材センター研修室」へお申込みください。
(1)対象となる事業所
 下記のいずれかに該当する福祉・介護事業所が対象となります。
(1)利用定員がある場合
 *定員110人以下の施設サービス事業所
  例)特養、養護・軽費・有料老人ホーム、老健、小規模多機能型居宅介護、グループホーム、施設入所支援
 ・定員50人以下の在宅サービス事業所
  例)通所介護・リハビリ、ショートステイ、生活介護、就労継続支援

(2)利用定員がない場合
 ・直近1か月または直近3か月平均の1サービスあたりの利用実人員が110人以下の事業所
  例)訪問介護、訪問看護

(3)上記に定めるほか、東京都及び東京都社会福祉協議会が協議の上、特に支援が必要であると認められる事業所

 事業所の要望をふまえ、東京都福祉人材センター研修室と登録講師が調整を図ります。
 所定の申込書に必要事項をご記入の上、FAXにてお申込みください。(初回)締切は平成26年11月5日(水曜日)必着です。
事業所に対する講師派遣研修を実施します。(登録講師派遣事業) 東京都福祉保健局  (ページ下方に申込書等)

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東京都社会福祉協議会 東京都福祉人材センター研修室 登録講師派遣事業  申込書等


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