当ブログ筆者は、東京都福祉保健局の委託を受け、福祉施設職員をサポートするための研修を都内80ヵ所程の福祉施設で実施してきました。福祉施設職員のストレスケア研修を中心に、障害者福祉施設や生活困窮者対象のグループワーク等の研修を実施してきました。
 筆者のこれらの研修は、東京都「登録講師派遣事業」として実施しています。この制度は、東京都の委託により、研修講師(筆者)が都内の福祉施設等に出向いて、職員研修を行います(東京都社会福祉協議会がとりまとめ)。
 筆者の約23年間の社会福祉実践(生活困窮者の相談、生活保護受給者等のグループワーク、精神科デイケア、アウトリーチ、地域福祉活動)の経験や事例、研究を活かした研修を行っています。社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士養成に携わってきた教員としての知識も活かしています。
 多くの福祉施設が、職員の突然で早期の離職と、それに伴う人材不足、実践のストレス、職員間の人間関係の不調、燃えつきや心身の慢性疲労による休職等の困難に直面しています。
 今年度、筆者の研修は、新たなテーマ、科目も拡充しました。これらは、福祉施設の現場をサポートするための研修です。

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貧困、生活困窮者(子ども)支援の考え方 共生社会の課題 科目番号218
 子ども食堂等の地域福祉活動の拡大をふまえ、社会的排除、貧困の捉え方や、生活困窮者・児童支援の考え方、関連する健康問題等の基礎を解説。
 共生社会、ソーシャルインクルージョン志向の活動事例や、アウトリーチ等の課題も解説。
<概要>
公的扶助領域、生活困窮者支援における相談援助
 貧困に関連した生活問題の緩和を目指す相談実践の拡充のために。
 生活困窮と危機介入の必要性。
 貧困と家族問題。児童虐待、ネグレクト。家族関係、子育てを支援するための課題。
 多問題家族への支援のあり方とは。女性の貧困、ドメスティック・バイオレンス被害による生活の不安定化のプロセス。
 経済的困窮とメンタルヘルス、心身の健康問題。
 アルコール・薬物等の依存症問題。依存症の専門的な治療、リハビリテーション。
 回復の可能性と自助グループへの参加。

・子どもと家族の生活困窮、子ども虐待。地域における見えない生活問題。
経験の貧困、時間の貧困、移動の貧困-安全の問題。情報、繋がりの貧困
・子ども時代の自由な行動と、家庭の経済の制約。いじめの不安。
・教育の格差、学力問題、学習環境の整備、学習支援の必要性。
・不登校、長期間の引きこもりから中高年の引きこもりへ。生活困窮者支援における顕在化。
・子どもの生活困窮と心身の健康問題
 食生活と栄養問題食生活による家族の心身の健康と生活、子どもの成長への影響食育の場としてのこども食堂。
・生活環境の問題
・スクールソーシャルワークの拡大へ。

子ども食堂等の地域福祉活動と生活問題
 子ども食堂、居場所づくりの事例。地域における住民主体の支援。
 福祉施設としての地域社会への貢献地域福祉活動との連携、会場の提供。
 子ども、家族への食支援、調理、食事の場を通じた支援。孤食、栄養の問題。
 子ども食堂の開催時間とは:平日昼間の開催による保育園入園前の親子の居場所、子育て支援の場か。
 もしくは夕方に実施し、小学生以上の食支援と学習支援か。
 こども食堂の会場として、公民館等のフォーマル、インフォーマルの場か、その中間(既存店舗など)。「空家活用」
 高齢者福祉施設等を会場に。多世代交流の場としてのこども食堂
 民生委員を含む地域ボランティアとの協働。
 個別支援と集団支援。グループワークのプログラム例キャンプ等、自然交流。
 子ども食堂の対象は、子ども「誰でも」か、対象が明確か。
 子どもの生活問題の捉え方。子育て支援、社会的孤立の予防、コミュニティの交流も含めた幅広い視野。
 多世代交流型、「誰でも食堂」コミュニティの居場所か。
 誰が調理するのか「食堂」は調理し提供か、みんなでクッキング「共同調理」か。
 プログラムの有無(例 学習支援やレクレーション。もしくはフリー)
 担い手は誰か。コミュニティの非専門職、地域住民の活動の意義と、専門職の役割。

・「社会的排除」、ソーシャルインクルージョン
 社会的孤立、人間関係、コミュニケーション、繋がりの問題
・簡易宿泊所地域の「孤立・孤独死」の事例。
・訪問活動(生活場面面接)・アウトリーチ

・複合的な生活問題、生活困窮。
 例:生活困窮+不安定雇用+多重債務+アルコール依存症+学歴、生育環境による不利
・連鎖的な悪循環
 経済的困窮に重複して、心身の健康破壊と医療格差、虐待・暴力(児童やパートナー)、自殺、子どもの発達・教育格差・非行、家族問題等の、問題の重層化や負の連鎖を招くものである。
・全人的、ホリスティックな問題
 複合的な問題である貧困に対して、全人的・総合的な理解と援助が求められる。

・低い自己評価、自尊感情の貧困、根源的な痛み
・当事者が強いられる沈黙、諦め、諦念。自分らしい生き方を取り戻すワーク。
・グループワークによるアート、音楽、作業等。居場所と生活困窮の背景を探究する教育。

・貧困の捉え方
・絶対的貧困、ラウントリーの貧困線
・相対的剥奪
・社会的排除とエンパワメント。コミュニティへの働きかけ。
 共生社会のあり方。ソーシャルインクルージョンによる支援

初回面接(インテーク)の基礎 初対面の利用者とのコミュニケーション技術 科目番号178
 訪問等における、初対面の利用者とのコミュニケーションや電話相談にも応用可能な、インテーク面接、相談の基礎を、生活困窮の事例も交え解説。
 早期支援により、社会的孤立と危機を防ぐアウトリーチの考え方も扱います。
<概要>
 インテーク面接の技術とは。初対面の利用者の迎え方、関わり方、留意点。
 最初の声の掛け方。相談、訪問の導入部分。その後のプロセス。
 コミュニケーションの基本的スキル。
 アウトリーチとは、支援に結びついていない対象と出会うために、コミュニティに出向く活動である。
 訪問の技術について。調査のための訪問ではなく、利用者を理解し援助するための訪問である。
 地域における福祉ニーズの発見、掘り起こしを図る。生活の全体性、来談者への全人的、総合的な視点
 社会的孤立を緩和し、アドボカシーを行う。
 地域における支援として、孤立死・孤独死予防のために、地域福祉活動の推進と併せて、アウトリーチは重要な役割がある。地域づくりを目指して。
 電話相談とその課題(頻回相談等)。

貧困、生活困窮者対象のグループワーク実践 科目番号217
 生活保護受給者、生活困窮者等を対象としたグループワークのプログラムと留意点などを、講師の実践や事例も用いて解説。
 アルコール依存症の回復支援等の精神保健福祉、地域生活支援、孤立予防の課題も学びます。
<概要>
 生活困窮者、生活保護受給者等を対象とした精神科グループワークの実践。精神科デイケア
 生活困窮者対象のプログラムの例。アート活動、社会参加、生活の意欲の活性化。
 就労を目指して、農業、緑化活動等のプログラム。社会参加活動。作業による承認の機会。
 自尊感情を支えるグループワーク。多様な「自立」を支援。
 若年の生活保護受給者の課題。世代間連鎖。
  多問題の傾向、生き方や情緒的な不安定性
  集団生活の困難さ、コミュニケーションの問題
 アルコール依存症の回復支援
 集団の力、相互作用。メンバー間の協力関係の促進。リーダーシップ
 食支援、会食の機会、簡易宿泊所街におけるグループワークにおける食事の重要性
 グループワークによる、承認の機会の創出.自信の強化
 自尊感情の低さ、誇れない
 利用者のセルフケアの向上を目指して。セルフ・アドボカシー

 福祉施設職員の困難の原因と、ストレス対処方法を事例も用い学びます。
 高齢者介護職や障害者施設の支援員、保育等の施設職員の燃えつきや離職を予防し、心身のセルフケア等により、職員と職場をサポートする研修です。
 <概要>
 福祉施設職員のための心身の慢性疲労のチェックリスト
 心身の慢性疲労、メンタルヘルス不調の気づきのポイント。燃えつきやすい性格
 燃えつき症候群の原因
 ストレッサーの分析 先ず自覚から
 不安・悩み・ストレスに直面している場合。福祉職員のストレスは総合的問題
 職員のストレスへの対処は、施設のリスク・マネジメント、支援の質の向上の課題でもある。
 燃えつきからの回復プロセス
 セルフケア、自己理解の必要性
 福祉施設職員のレジリアンス。職員のストレングス
 心身の慢性疲労のリミッター。弱さの情報公開
 ストレス対処の工夫。
 メンタルヘルス休職の職員の復職支援(リワーク)のあり方
 復職のポイント(職場復帰、心身の体調回復)、職場復帰後のフォローアップ

福祉施設職員の人間関係、コミュニケーション 事例から学ぶ 科目番号117
 福祉施設の職員間の人間関係の難しさと改善の方法を、また利用者とのコミュニケーションの課題を、事例も用い学びます。
 障害者・高齢者福祉施設等の人間関係と職場の改善を図り、職員のストレスの緩和を図る研修です。
<概要>
 福祉施設の職員間の人間関係が良くない、コミュニケーションの難しさを、どのように改善したら良いのか分からないという声は頻繁に聴きます。
 福祉施設の職場の課題を、何も変わらないと感じていたり、改善への諦め、無力感が漂っていませんか?
 職員の皆は(自分以外は)無関心だと思っていたり、面倒なことに関わりたくないと避けることもあるでしょう。
 しかし、本当に皆は無関心なのでしょうか。
 身近なところから、皆の関心事から話し始める等、改善への手法があります。
 職員皆の共通点を見い出し、少しづつ人間関係を築き上げていくこと。職員コミュニティづくり。
 職員間のつながり、職員のサポートネットワーク、繋がりによる相互支援を図ること。
 職員間の面談の留意点。スーパービジョンのあり方。
 感情労働とは、そのサポートの必要性。

<参考>

新聞に筆者のコメントが掲載されました「ルーテル学院大の関屋光泰 助教は、東京都内を中心に約60カ所の障害者施設などで職員向けのストレスケア研修を行ってきた。「忙しい時に利用者への言葉がきつくなり、そんな自分を責めてしまう」、研修の受講者からは、そんな悩みが多く寄せられる。<略>「自分が理想とする支援ができず、自己嫌悪に陥る職員も多い。職員のケアの必要性に目を向けるべきだ」と訴える」抜粋
(やまゆり園事件が残したもの:下)地域に開く、支え合い歩む
2017年7月26日 朝日新聞朝刊 全国


(当ブログ筆者の東京都「登録講師派遣事業」続き)
障害者福祉施設等におけるグループワークの基礎 科目番号63
 グループワークのプロセスや、プログラム立案と実例、形態、考え方等、援助技術の基礎を解説。
 福祉施設や集団の人間関係を深め、生活の活性化を図るグループワークの方法を、事例も用い学びます。
<概要>
 障害者福祉、精神保健福祉におけるプログラムの例
 プログラムの計画と進め方
 グループワークにおけるコミュニケーション技術
 メンバー間の相互作用の理解
 利用者間のコミュニケーションの媒介
 利用者の相互支援システムの形成と活用
 援助関係の構築
 
障害者福祉施設の新人職員等基礎研修 科目番号115
 障害者支援の視点やコミュニケーションスキル、職員の倫理等の基礎を、事例も交え解説します。
 新人職員等の資質向上もテーマに、福祉援助技術の基礎、姿勢、考え方など、障害者福祉施設の職員をサポートする研修です。

面接の基礎 バイステック7原則を基盤に学ぶ援助関係の構築 科目番号179
 相談や訪問における利用者との人間関係の構築、面接技術、相談の基礎を事例を交えて学びます。
 バイステックの7原則を基盤に、利用者との良好なコミュニケーションの方法、姿勢、視点等を解説します。
<概要>
 面接・コミュニケーション技法の基礎
 相談の導入部分
 ライフステージごとの問題や課題を共有
 アンビバレンスな感情

社会福祉の歴史の基礎 福祉援助の源流から学ぶ 科目番号216
 セツルメント等の地域福祉活動、貧困問題と児童福祉、訪問・相談事業など福祉援助の源流を探り、歴史や先人から学びます。
 今日のコミュニティ福祉、共生社会、ソーシャルインクルージョンの課題解決のヒントを歴史から探究する研修です。

福祉施設職員の職業倫理、ハラスメント予防研修 科目番号155
 高齢者や障害者福祉施設等におけるハラスメントの予防を図る、事例やチェックリストを用いた職業倫理の研修です。
 介護職員や障害者施設の支援員に求められる倫理や福祉マインドの基礎を学び、資質向上を図ります。

 上記はブログ筆者 関屋光泰が担当する研修です。
 この講座は、東京都福祉保健局の委託による、福祉・介護・保育事業所対象の職場研修です。講師が施設に出向きます。講師謝金 無料
申込締切日 
平成30年5月28日(月)17:00まで
詳しくは下記をクリック
東京都社会福祉協議会登録講師派遣事業

東京都の「登録講師派遣事業 第1期・事業所向け派遣研修」 平成30年5月28日(月)17:00 申込締切

申込方法

研修企画一覧から受講を希望する科目を選び、東社協研修受付システム「けんとくん」このリンクは別ウィンドウで開きますからお申込みください。

【お問合せ先】東京都福祉人材センター研修室 電話 03-5800-3335


当ブログ筆者執筆

精神保健福祉援助演習(専門)第2版

精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題(依存症と生活困窮)

 内容

 アルコール依存症からの回復とレジリアンス。

 アルコール依存症、薬物依存症と貧困、生活困窮の実践事例。

 精神科グループワーク、精神科デイケア、地域精神医療による総合的な地域生活支援。

 コミュニティワークとソーシャルサポートネットワークの構築。

 多職種によるチームアプローチ、連携。

 地域の特性。スティグマ。自尊感情の課題。

 人間の根源的な痛みと人間的孤立。


ブログ筆者の新刊 社会福祉士国家試験過去問解説集 第30回社会福祉士国家試験問題解説を執筆 中央法規出版


当ブログバックナンバー 社会福祉法人からのご依頼の研修も行います。

面接、相談、個別支援の技術 生活困窮者支援研修1 当ブログ筆者が講師を担当 社会福祉法人研修


障害者施設職員研修報告2 江東区障害者福祉センター社会福祉協議会主催 燃えつきの症状と回復プロセスの事例 当ブログ筆者の研修


国立武蔵野学院 附属児童自立支援専門員養成所にて、ブログ筆者の講義概要(第1日目)

公的扶助論 講義の概要4 生活保護と扶養義務、自動車、対象、無差別平等、第2のセーフティネットとは ブログ筆者の担当講義



職場におけるメンタルヘルス対策 厚生労働省


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当ブログ筆者(大学助教)が、精神保健福祉士、社会福祉士の国家試験問題(2018年2月実施)の解説を執筆しました。低所得者に対する支援と生活保護制度の解説を担当
一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟=編集
中央法規出版
ISBN 978-4-8058-5661-1 予価 4,104円(税込)

一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟=編集
中央法規出版
ISBN 978-4-8058-5662-8 予価4,104円(税込)

 低所得者に対する支援と生活保護制度
 問題67のポイント(当ブログ筆者が解説を担当)
・保護の実施機関におけるドメスティック・バイオレンスの相談支援の事例。
・生活保護を受給するための要件とは何か。
・母子生活支援施設
・配偶者暴力相談支援センター
・母子・父子休養ホーム
・ドメスティックバイオレンス、暴力の被害、生活困窮等の危機状態
・ドメスティックバイオレンスと離婚、養育費 ポイント後半に続く

*問題67に関して、当ブログ筆者のコメント
 今回の、生活保護に伴う相談における、生活困窮、生活保護受給者とドメスティック・バイオレンスDVの事例問題の出題は、今日の社会の動向に即した優れた出題であると思われる。
 女性、特にシングルマザーの貧困は顕在化しつつあるが、ドメスティックバイオレンスが、その困窮化に密接に関連していること、つまり経済的困窮と家族問題、暴力・虐待の問題等が重複していることが、その特徴の一つである。換言すると連鎖的な悪循環とも言える。

<筆者のヒアリングから ドメスティックバイオレンスと連鎖した困窮化プロセス
 女性のドメスティックバイオレンス被害と並行した困窮化の過程は、以下のものである。
1.経済的な依存の強制、安定したキャリアの中断 DVプロセス
 ドメスティックバイオレンスの過程で、女性は「専業主婦化」を強いられ、経済的に依存させられる。これは、キャリアの中断も意味し、正社員への復帰や以前と同じ給与を獲得することから遠ざけられる。
2.ドメスティックバイオレンスによる安定した生活の破壊
 ドメスティックバイオレンスのエスカレートにより、安定した住居や生活の流れから、避難することを強いられる。子どもを連れ、一時保護やシェルターに避難することは、安定した生活と引き換えに、安全を手にすることであるとも言えるだろう。避難しないまでも、離婚に伴う引っ越し、再就職のための就職活動、子どもの保育園等の入園、子どもを含めた生活環境の変化は、過重な負担を母子に強いるものである。
3.就労等、生活再建の困難
 中断した安定したキャリアに復帰することは容易ではない。また、新たな資格、技能を身につけることは、経済的な負担、保育の確保等、困難なものである。
 これらのプロセスにより、ドメスティックバイオレンスと連鎖した困窮化が進む。
4.再出発した就労先、住まい、生活のDVによる再破壊
 場合によっては、確保した新たな住居や就労先に、ドメスティックバイオレンスの加害者が、追跡(ストーキング)し、再度の避難、就職先の変更を強いられることがある。

 つまり、女性の貧困化、生活困窮は、経済的困窮と、虐待・暴力、多様な家族問題、精神保健福祉の問題等が関連し、連鎖的な悪循環、重複しつつ深刻化する傾向がある。これらにより、更なる困窮化が進行すると考えられる。これらは、シングルマザー等に顕著にみられる。
 ブログ筆者は、貧困、生活困窮とは、複合的な生活問題であると考える。それは、失業等の社会的要因によって経済的困窮に陥り、その影響により、暴力・虐待やアルコール依存症等の家族の問題を生じる傾向がある。逆に、家族の問題が契機となり、失業し経済的困窮を招くこともあるだろう。
 このような貧困を巡り、生活、家族、心身の健康、社会的孤立、キャリア、子育て、教育等の諸問題が重層化する傾向がみられると考えられる。

 川原(2005)によると、女性の貧困問題は、出現の仕方やリスク要因に男性と異なる傾向があると考えられる。その特徴は三点である。
 第一に、核家族において、妻は無償で家事に専従し、経済的には夫に依存するという分担は、家族崩壊がもたらす貧困が、女性により深刻なものになる。
 第二に、家事労働が専ら女性の役割と位置づけられると、女性は家計補助的なパートタイム労働に就く「二流の労働力」として扱われ、賃金等で差別される。社会保障制度等も、男性のフルタイム労働者に有利に諸権利が保障されている。
 第三に、ドメスティックバイオレンス等の、男性からの暴力が要因となり、家族崩壊と失業、経済的困窮、ネットワークの断絶等の諸問題が、連鎖し重層的に女性に出現する傾向がある。
 川原等によれば、この傾向は、女性により優位に出現すると考えられる。

 江口英一による、女性の貧困や労働についての理論を参考としたい。
 江口は、労働省による『1954年個人別賃金調査及び職種別等賃金実態調査』を用い、女性の労働について述べている。
 ここでは、女性の労働市場は、男性とは別に構成されているとして、その要因として三点を挙げている。
 第一に、女性の労働には、家事労働の問題が必然的に含まれる。多くの家庭において、女性が専ら家事労働を担うことが前提になっている。
 第二に、女性の労働市場への参加は、家計補充的、窮迫的性格が強い。それは、所謂「共稼ぎ」によって、女性が得た賃金により家計を補うことを図り、または夫との死別や生別、失業等による困窮によって働かざるを得ないということである。
 第三に、女性労働の職種は「行き止り的」性格を持つ。女性の職種は、熟練を必要としない職種が多く、昇進の道が閉ざされている。他に、女性の職種の特徴として、各産業の付随的、周辺的職種が多いことも挙げられる。
 また、江口が、階層下降者に開放されている不熟練労働市場として挙げている、建設日雇労働の軽作業においても、性別による賃金格差がみられる。女性労働者の賃金は男性の約3分の2弱に過ぎないのである。
 つまり、江口による女性労働の問題点とは、家事労働が女性の本来の役割とする前提で、女性の賃金は家計を補充する程度でよく、その職種も不熟練なものであるから、昇進も無く賃金格差も正当化されているというものである。

 また、江口は、「女子日雇労働者層」の例を挙げて、女性の貧困、階層下降について述べている。
 ここでは、1955年の都内女性失業対策労働者17事例の調査結果を用いている。
 女性失対労働者の出身階層は、上下に幅広い分布である。しかし、独身期に就労した者の当時の職業は、子守や女中、女工等の低賃金労働か、行商や内職といった「例外なく下層に属す」ものである。結婚し、夫が主たる稼ぎ手であった時期は、夫の収入に応じて幅広い分布に戻る。夫との死別や生別等の要因により、女性が主たる稼ぎ手になると、再び下層の社会階層に下降する。その下降の要因とは、7割程が夫との死別であり、1割程が離別や失踪、2割程が夫の疾病や失業である。
 また、生活保護の受給歴は17事例のうち10事例であり、被受給層と低所得層の隣接がみられた。また、その食生活は米食中心ではあるが栄養が不十分であることが推測され、住環境も狭小、劣悪なものである。調査対象の全世帯が有子であるが、女性にとって子の扶養が重い負担であり、困窮した生活は子にも影響をおよぼすという悪循環の構造が考えられる。
 しかし、調査のなかでは、女性たちが子の成長だけに希望を託している傾向がみられた。
 江口による女性の貧困化の特徴とは、夫との死別・生別や、夫の失業により、貧困化が進行し、子の扶養は重い負担となる。その過程において、女性は家族や親族等に職や住まい等の援助を頼り、貧困化への抵抗を図るが、やがて人間関係も断絶され、更なる困窮に陥る。貧困化が進んだ時点で、口伝て等のインフォーマルな経路によって、失対労働に参加した者が多いという傾向がみられた。
 江口英一 1979,1980『現代の「低所得層」 「貧困」研究の方法  上, 中』 未来社
 コメントここまで

問題 67 事例を読んで,生活保護制度における多職種連携に関する次の記述のうち保護の実施機関の対応として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。
〔事 例〕
 Hさんは夫との婚姻後,暴力を振るわれるようになった。長男( 2 歳)も夫から虐待を受けるようになったので,長男を連れて別居生活を始めたHさんは生活に困窮し,生活保護を申請した。なお,Hさんの離婚の意思は固いが,夫は離婚に同意せず子どもとの面会を希望している。
1 生活保護を受けるためには,母子生活支援施設へ入所しなければならないと説明した。
2 配偶者暴力相談支援センターに連絡し,援助を依頼した。
3 母子休養ホームに連絡し,長男の一時保護を行うよう依頼した。
4 家庭裁判所に対して離婚の訴えを提起した。
5 家庭裁判所に対して,Hさんと夫との養育費の支払についての話合いの機会を設定するよう求めた。
 答2

問題67 ポイント後半
 ”配偶者からの暴力”とは、「配偶者からの身体に対する暴力(身体に対する不法な攻撃であって生命又は身体に危害を及ぼすものをいう)又はこれに準ずる心身に有害な影響を及ぼす言動をいい、配偶者からの身体に対する暴力等を受けた後に、その者が離婚をし、又はその婚姻が取り消された場合にあっては、当該配偶者であった者から引き続き受ける身体に対する暴力等を含むもの」と定義している。
 また母子生活支援施設とは、児童福祉法に規定された児童福祉施設であり、母子を入所させ保護するとともに、自立の促進のためにその生活を支援し、あわせて退所者について相談その他の援助を行うことを目的とする施設である。 

 杉本(2004)によれば、「貧困の女性化」とは、シングルマザー等女性(とその子ども)が貧困・低所得層の多くを占め、また公的扶助の受給者のなかでも、シングルマザー等女性とその子どもが多くを占める現象を指す。この傾向は、アメリカ合衆国において1970年代後半から明らかになった。シングルマザーの急増と、合わせてこれに対して有効な社会的支援施策を持たない場合に顕在化する。

問題66のポイント 当ブログ筆者が解説
・福祉事務所を設置していない町村の役割等に関して。
・福祉事務所を設置していない町村は、社会福祉主事を置くことができる。
・「保護の実施機関」とは。
・福祉事務所を設置しない町村長の役割。
・「急迫した事由」とは。
・生活保護の開始または変更の申請
・被保護者(受給者)に対する指導又は指示

問題 66 福祉事務所を設置していない町村の役割・機能に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。
1 町村は,社会福祉主事を置くことができる。
2 町村は,生活保護法における保護の変更の申請を受け取ったときは,保護の変更を決定することができる。
3 保護の実施機関は,町村に対し被保護者への保護金品の交付を求めることはできない。
4 町村は,被保護者に対し必要な指導又は指示をすることができる。
5 保護の開始の申請は,町村を経由して行うことができない。
 答1

<その他 現代社会と福祉>
問題 31 民生委員制度に 収斂されることになる戦前の方面委員等の仕組み(以下,「方面委員制度」という。)に関する次の記述のうち,正しいものを 1 つ選びなさい。
1 「方面委員制度」は,イギリスの慈善組織協会(COS)よりも早く始まっていた。
2 「方面委員制度」は,方面委員令によって創設された。
3 「方面委員制度」は,恤救規則を実施するための補助機関とされた。
4 岡山県済世顧問制度に続き,大阪府で方面委員制度が設置された。
5 大阪府の方面委員制度は,河上肇を中心に立案された。
 答4

 当ブログ筆者のコメント 問題31に関して
 方面委員制度は、1918(大正7)年、大阪府に設けられた。
 その創設には、当時の大阪府知事であった林市蔵と(理髪店における、生活に追われる母子とのエピソードが伝えられている)、かつての監獄官僚、感化事業、社会事業家であった小河滋次郎(大阪府嘱託)が、尽力した。
 社会情勢として、物価は高騰し,米騒動の勃発等、社会問題と運動が広がる状況にあった。
 これに対し、社会による救済、篤志家としての方面委員を、市町村の各方面(区域)に配置し,その区域内の庶民の生活の調査,救護を要する家族の調査と具体的な支援、貯金の奨励、家族への生活安定に向けた支援、これら防貧の方法の研究などが行われた。
 方面委員制度は、小河滋次郎の「社会事業と方面委員制度」(1924年)の理論を、林大阪府知事が採用したものである。
 小河はドイツのエルバーフェルト制度などを研究し、その日本的な展開を図った。支援の方法と組織の理論、実践思想を同書に著した。その実践思想の根幹には、救貧よりも防貧、それよりも庶民の家庭に対する感化・教化(勤労と貯金、節約、禁酒、堅実な家庭生活の考え方、教育、経済よりも精神中心等)の重視があった。
 なお、方面員制度創設の前年である1917(大正6)年に、岡山県の済生顧問制度が創設されている。つまり、本問題の答は4である。
 当時の笠井信一岡山県知事によって設置された(大正天皇御前の地方長官会議におけるエピソードが伝えられている)。済世顧問は防貧活動をその使命とし、その防貧事業は精神上の感化,具体的な生活支援等によって実施された。1918年には,東京府慈善協会による救済委員制度が創設された。 
 
 1928年までに方面委員と同様の制度が全国すべての道府県に設置されたが,名称や制度の内容は全国統一のものではなく,委員の資格や選び方,活動、組織、運営についても地域による違いがあった。
 1932年には救護法が実施され,救護委員に方面委員があたることなった。1936年に全国統一の組織と運営を行うために方面委員令が制定された。方面委員令は、昭和11年勅令第398号であり、第一条「方面委員ハ隣保相扶ノ醇風ニ則リ互助共済ノ精神ヲ以テ保護指導ノコトニ従フモノトス」等と定めた。つまり、恤救規則(1874年)等、日本の救貧制度、事業における中心であった「隣保相扶」、地縁血縁による村落共同体を基盤とした相互扶助、共助の精神、伝統に沿った支援活動を行うことが根幹に定められた。加えて、職務は生活状態の調査、救護等であり社会施設との連絡と補助、方面委員は名誉職であり任期は4年間であることが定められていた。
 戦後、方面委員制度は,民生委員(1948(昭和23)年)に改められ、今日に至っている。民生委員法に規定されている。
 国際的に捉えても、日本の特徴的な、コミュニティワークの方法であり、地域福祉活動を代表する。

<出題傾向>
・ストレングス視点とポストモダニズムの潮流
・行動変容アプローチ 、学習理論のケースワークへの応用
・課題中心アプローチガ短期処遇の明確化、計画的短期性
・プランニングのプロセス、支援計画の策定を行う
・モニタリングの段階支援の効果の評価支援経過の確認などを実施する
・ソーシャルワークの記録の開示
・アカウンタビリティ
・ケアマネジメントの方法に関する問題

・インテークにおけるスクリーニング。支援の対象となるかどうかの判断
・ケアマネジメントにおけるリンケージ。社会資源とつなぐ連携する

・介護相談員
・認知症ケア専門士
・認知症地域支援推進員
・認知症サポーター
・地域福祉コーディネーター
・新・社会福祉協議会基本要項
・全国社会福祉協議会「在宅福祉サービスの戦略」
・福祉公社
・住民参加型在宅福祉サービス団体
・共同募金
・主任児童委員
・福祉サービス第三者評価事業、評価調査者


当ブログ筆者執筆
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題(依存症と生活困窮)

 内容

 アルコール依存症からの回復とレジリアンス。

 アルコール依存症、薬物依存症と貧困、生活困窮の実践事例。

 精神科グループワーク、精神科デイケア、地域精神医療による総合的な地域生活支援。

 コミュニティワークとソーシャルサポートネットワークの構築。

 多職種によるチームアプローチ、連携。

 地域の特性。スティグマ。自尊感情の課題。

 人間の根源的な痛みと人間的孤立。


当ブログ バックナンバー


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キーワード 生活困窮とアルコール依存症、ギャンブル依存症の回復支援、生活保護受給者のグループワーク、福祉施設の面接、相談の担い手、脆弱性、集団生活の困難、コミュニケーションの問題、家族問題、インフォーマルサポートからの孤立

個別支援、面接、相談の技術 生活困窮者支援研修1 概要
 当ブログ筆者が講師を担当した社会福祉法人研修 後述

1 個別支援、相談、面接の技術 はじめに
 福祉施設における「相談」「面接」とは何か。誰が担うのか。
面接者とは。面接、相談、個別支援、訪問を行う人とは。
・面接の無際限性 。
 人とは基本的に捉え尽くせないもの、無限なもの、『分からない』もの、謎である。
・面接における「先入観」。
・クライエント、来談者の個性、問題、人間関係、家族等。
・専門職としての傾聴、理解、受容等。相談を受ける側に求められている役割。
・来談者の感情のなかに入っていく
・全体像をみる。
・面接者の柔軟性

*面接におけるクライエントの抵抗、関わりの拒否
・問題を自力で解決出来ないことの、恥の感情、苛立ち。
・抵抗。

*クライエントの抵抗の現れ
・自分自身の問題を直視することへの抵抗。

*専門的な援助関係とは
・専門的な援助関係は、援助契約のもと、信頼関係を一から築き、かつ専門的な距離を置く。

*援助関係はケースワークの魂であり、水路である。バイステックによる
・ケースワーク、相談援助は、さまざまな心理・社会的問題をもつ人びとを援助する一つの技法である。
 援助関係はケースワークという臨床過程そのものに流れをつくる水路である。この水路を通して、個人の能力と地域の資源は動員されるのであり、ケースワークの面接、調査、診断、治療それぞれの過程もこの水路に沿って進められるのである。
・人と人との.あいだで営まれるさまざまな関係こそ、人間に真の幸福をもたらす主要な、おそらくは唯一の源泉と考えられるからである 。
・その逆もいえる。すなわち貧しい人間関係こそ、人に不幸をもたらすもっとも重要な唯一の源泉である。  

・良好な援助関係の形成。
 バイスティックは、援助関係を、ワーカーとクライエントの間に生まれる態度と感情による力動的な相互作用と捉え,この関係の目的はクライエントの適応の過程を支援することにあるとした。

・人間関係の重要性
・人格的交流の必要性

*信頼関係とパートナーシップの構築
 望ましい援助関係のためには、援助者と利用者との間の信頼関係が必要となる。
・対クライエントのコミュニケーションは、状況、問題、ニーズ、資源の正確な把握のために必要不可欠なものである。

・クライエントにとって、専門的援助関係によって、コミュニケーション能力や社会的スキルを身につける新たな経験ともなる。

*コミュニケーション 言語・非言語
・「言語コミュニケーション」と「非言語コミュニケーション(表情、視線、態度、うなずきなど)」。
・信頼関係を専門的な援助関係へと高める為に、継続的なコミュニケーションが必要であるることに努める。

*利用者の言葉の二面性
・自分とその感情を、他者の前で表出することの恐れ、信頼感の欠如
 自信、自尊感情の問題

*非言語(ノンバーバル)コミュニケーション

*後光効果

*観察の重要性
 観察について、フロレンス・ナイチンゲールは、「看護は、観察にはじまり、観察に終わる。生命を守り健康と安楽とを増進させるためにこそ、観察をするのである」と述べている『看護覚え書 』。

・言葉にならない表現の観察

*非言語的コミュニケーション行動による援助技法の例-相互性
① 共感性:肯定的な頭のうなずき,顔の表情。
② 尊敬:クライエントと時間を共有する,全身を傾けて向き合う。
③ 思いやり:笑顔,接近 。
④ 純粋性:言葉と非言語行動の一致性(一貫性)。
⑤ 具体性:話の内容を図示したり,身体動作を用いて明確化する,明確かつ適度の音声。
⑥ 自己開示:冷静な表情で真剣に自己を語る姿勢。
⑦ 直面化:冷静な(自然な) 声の調子
⑧ 即時性:その場その瞬間に熱中する姿勢

・言語による情報提供-分かりやすさ、慎重さ

2 生活困窮者支援の課題 どのように対処したらよいのか 概要
*負の連鎖、悪循環、バンドリング
リスク要因
 経済的な困窮、社会的地位の低下

*レジリエンス
 レジリエンスは深刻な逆境の中で、肯定的な適応をもたらす力動的な過程である。自然治癒力、折れない心とも 。
 ポイント:対処能力、自己効力感、自尊心、人間的な強さ、個性(前向きな性格等)、人間関係の維持。
「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」

*個別支援(相談)の確立
 多様な自立(幅の広い自立、自己実現)、多様な支援(性別、年齢、専門性、外部)
 医療との連携
 交流相談、居場所スペースの可能性。
 役割の付与
 人間関係重視、成長へ。

*自己開示
・(ある意味)経験と感情等の類似性の自己開示。
・援助者自身の経験や感情など個人的な情報をクライエントに開示すること。
 自己開示は適切に用いる。タイミングと内容、関係性、機関の特性。

*リフレーミング
 事柄の枠組み(フレーム)を再構築すること。

*面接に必要な事項
・ストレングス視点、視座。
 クライエント自身がもっている強さを強調する視点。
 クライエントとは異なる捉え方、視点の提案も行う。捉え方の転換によって、変わるもの。強み、良さを見出し、尊重する。

3 精神障害者、生活保護受給者対象のグループワーク実践 精神科デイケア、地域精神医療 簡易宿泊所街地域における
 概要
 アルコール依存症、ギャンブル依存症、薬物依存症等の回復支援。
 グループワーク、各プログラムの実施。
 コミュニティワーク、地域福祉活動、地域精神医療の展開

*精神科デイケア、グループワークの概要(地域精神医療)
・精神疾患(統合失調症、重症ケースも)
・アルコール依存症(覚醒剤 )
 ハームリダクション
 ミーティングの場
・高齢化と介護保険事業
 簡易宿泊所を含めたコミュニティの課題として。

・若年層
 繊細さ、多問題の傾向(例 いじめ被害の経験、就労先の被害)
 グループ、コミュニケーションの課題
 子ども時代からの生活問題(暴走族等)
 家族問題、インフォーマルサポートの不足、社会的孤立
 非土木・建設労働
 金銭管理、生活管理等の課題。生活の範囲
・プラスの側面
 趣味。コミュニケーションを求める傾向も。
 自己表現、積極的な参加、生活意欲

 以上は、当ブログ筆者が講師を担当した「生活困窮者への相談援助について」法人研修(2018年2月)の概要です。

 ご依頼を頂いた有隣協会様が報告して下さっています。

 社会福祉法人有隣協会様 ブログ

  有隣協会様、ブログで研修をご紹介して下さり、ありがとうございます。御礼を申し上げます。



 当ブログ筆者は、自身の約23年間のソーシャルワーク実践(生活困窮者や精神障害者対象のグループワーク、相談援助、精神科デイケア等)の経験、事例を活かした研修を下記の東京都「登録講師事業」等で実施しています。社会福祉士や介護福祉士、精神保健福祉士等の養成に携わってきた、ソーシャルワーク教員としての知識も用いています。
 福祉施設の現場を支えるため、職員のストレスケアやグループワークの技術、障害者福祉や生活困窮者支援等の研修を80ヵ所程の福祉施設で実施してきました。

新聞に筆者のコメントが掲載されました「ルーテル学院大の関屋光泰 助教は、東京都内を中心に約60カ所の障害者施設などで職員向けのストレスケア研修を行ってきた。「忙しい時に利用者への言葉がきつくなり、そんな自分を責めてしまう」、研修の受講者からは、そんな悩みが多く寄せられる。<略>「自分が理想とする支援ができず、自己嫌悪に陥る職員も多い。職員のケアの必要性に目を向けるべきだ」と訴える」抜粋
(やまゆり園事件が残したもの:下)地域に開く、支え合い歩む
2017年7月26日 朝日新聞朝刊 全国



 福祉施設職員の困難の原因と、ストレス対処方法を事例も用い学びます。
 高齢者介護職や障害者施設の支援員、保育等の施設職員の燃えつきや離職を予防し、心身のセルフケア等により、職員と職場をサポートする研修です。

福祉施設職員の人間関係、コミュニケーション 事例から学ぶ 科目番号117
 福祉施設の職員間の人間関係の難しさと改善の方法を、また利用者とのコミュニケーションの課題を、事例も用い学びます。
 障害者・高齢者福祉施設等の人間関係と職場の改善を図り、職員のストレスの緩和を図る研修です。

障害者福祉施設等におけるグループワークの基礎 科目番号63
 グループワークのプロセスや、プログラム立案と実例、形態、考え方等、援助技術の基礎を解説。
 福祉施設や集団の人間関係を深め、生活の活性化を図るグループワークの方法を、事例も用い学びます。

障害者福祉施設の新人職員等基礎研修 科目番号115
 障害者支援の視点やコミュニケーションスキル、職員の倫理等の基礎を、事例も交え解説します。
 新人職員等の資質向上もテーマに、福祉援助技術の基礎、姿勢、考え方など、障害者福祉施設の職員をサポートする研修です。

貧困、生活困窮者対象のグループワーク実践 科目番号217
 生活保護受給者、生活困窮者等を対象としたグループワークのプログラムと留意点などを、講師の実践や事例も用いて解説。
 アルコール依存症の回復支援等の精神保健福祉、地域生活支援、孤立予防の課題も学びます。

貧困、生活困窮者(子ども)支援の考え方 共生社会の課題 科目番号218
 子ども食堂等の地域福祉活動の拡大をふまえ、社会的排除、貧困の捉え方や、生活困窮者・児童支援の考え方、関連する健康問題等の基礎を解説。
 共生社会、ソーシャルインクルージョン志向の活動事例や、アウトリーチ等の課題も解説。

初回面接(インテーク)の基礎 初対面の利用者とのコミュニケーション技術 科目番号178
 訪問等における、初対面の利用者とのコミュニケーションや電話相談にも応用可能な、インテーク面接、相談の基礎を、生活困窮の事例も交え解説。
 早期支援により、社会的孤立と危機を防ぐアウトリーチの考え方も扱います。

面接の基礎 バイステック7原則を基盤に学ぶ援助関係の構築 科目番号179
 相談や訪問における利用者との人間関係の構築、面接技術、相談の基礎を事例を交えて学びます。
 バイステックの7原則を基盤に、利用者との良好なコミュニケーションの方法、姿勢、視点等を解説します。

福祉施設職員の職業倫理、ハラスメント予防研修 科目番号155
 高齢者や障害者福祉施設等におけるハラスメントの予防を図る、事例やチェックリストを用いた職業倫理の研修です。
 介護職員や障害者施設の支援員に求められる倫理や福祉マインドの基礎を学び、資質向上を図ります。

社会福祉の歴史の基礎 福祉援助の源流から学ぶ 科目番号216
 セツルメント等の地域福祉活動、貧困問題と児童福祉、訪問・相談事業など福祉援助の源流を探り、歴史や先人から学びます。
 今日のコミュニティ福祉、共生社会、ソーシャルインクルージョンの課題解決のヒントを歴史から探究する研修です。

 上記はブログ筆者 関屋光泰が担当する研修です。
 この講座は、東京都福祉保健局の委託による、福祉・介護・保育事業所対象の職場研修です。講師が施設に出向きます。講師謝金 無料
申込締切日 
平成30年5月28日(月)17:00まで
詳しくは下記をクリック
東京都社会福祉協議会登録講師派遣事業

東京都の「登録講師派遣事業 第1期・事業所向け派遣研修」 平成30年5月28日(月)17:00 申込締切

申込方法

研修企画一覧から受講を希望する科目を選び、東社協研修受付システム「けんとくん」このリンクは別ウィンドウで開きますからお申込みください。

【お問合せ先】東京都福祉人材センター研修室 電話 03-5800-3335

当ブログ筆者執筆
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題(依存症と生活困窮)

 内容

 アルコール依存症からの回復とレジリアンス。

 アルコール依存症、薬物依存症と貧困、生活困窮の実践事例。

 精神科グループワーク、精神科デイケア、地域精神医療による総合的な地域生活支援。

 コミュニティワークとソーシャルサポートネットワークの構築。

 多職種によるチームアプローチ、連携。

 地域の特性。スティグマ。自尊感情の課題。

 人間の根源的な痛みと人間的孤立。


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障害者施設職員研修報告2 江東区障害者福祉センター社会福祉協議会主催 燃えつきの症状と回復プロセスの事例 当ブログ筆者の研修


国立武蔵野学院 附属児童自立支援専門員養成所にて、ブログ筆者の講義概要(第1日目)

公的扶助論 講義の概要4 生活保護と扶養義務、自動車、対象、無差別平等、第2のセーフティネットとは ブログ筆者の担当講義



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 子ども食堂、食の支援の取り組みが拡大しています。子ども食堂等が地域で果たす役割、子どもの心身の成長に寄り添い、食体験を軸にした活動を行う地域の居場所づくりを考えてみませんか。また安心、安全に活動を持続するためのノウハウを、活動事例報告等から学びます。
食を通して育むみらいを生きるカ」 地域の居場所づくりサミット 第2回
主催 一般財団法人 キユーピーみらいたまご財団
 食育活動および食を通した居場所づくり支援などに取り組む団体への支援活動を行うことで、健やかで持続的な社会の実現を目指しています。

日時 5月30日水曜  13:00から16:30
会場 キユーピー株式会社 本社
 東京都渋谷区渋谷1-4-13 (渋谷駅 徒歩8分)

第1部 13:00から14:00
キユーピーみらいたまご財団 助成事業説明会・活動報告会
《2017年度助成団体からの活動報告)
プログラムA「食育活動」特定非営利活動法人 森のライフスタイル研究所
プログラムB「食を通した居場所づくり支援」一般社団法人寺子屋いづみ

第2部 14:10から16:30 食の居場所づくり講座
こども食堂が地域で果たす役割を考える
《講師》米田佐知子さん(子どもの未来サポートオフィス代表) 関東学院大学非常勤講師(NGO 論) 、東京家政大学非常勤講師(地域子育て支援マネジメント)
あんしん安全なこども食堂を目指して 衛生と食育 【 講義+グループワーク 】
《講師》平野寛治さん(全国食支援活動協力会専務理事)
「こども食堂あんしん手帖」
 2018年初夏発行予定。こども食堂を運営する人のための衛生と食育のマニュアルを用いて、活動団体の事例発表と合わせながらお話しします。
【 事例発表者 】
にしなりジャガピーパーク(大阪)
 自分の責任で自由に遊ぶことを通じて、「生きる力」 を育むことを目標に、子どもたちが自分自身で考え、学ぶことができるよう食育体験を始め、様々な取り組みを展開しています。
かしわっ子食堂あさひ(千葉)
 月1回公民館の調理室でこども食堂を開催。食後は和室で遊んだり、工作活動や季節行事を開催しています。ルールを決め、誰もが衛生管理をできる工夫をし清潔な環境を徹底しています。
【申込み 先着80名】 電話又は上記ホームページより申し込みフォームにおすすみください。
TEL. 03-5426-2547 (平日10~17時) 申し込み
参加費 無料

(12:30から 13:00
 助成事業個別相談会
 キユーピーみらいたまご財団助成事業に関する個別相談窓口です。2019年度の助成事業の対象となる事業や経費の種類についてご相談に応じます)

子ども食堂サポート 参考資料 
 「地域の多様な機関との連携によるこども食堂の発展を願い、地域の資源につながることで、活動の可能性を広げる好事例をまとめました。 PDFでダウンロード可能です」 一般社団法人全国食支援活動協力会

当ブログ筆者のメモ 食の支援、居場所「子ども食堂」に関連して>
 コミュニティのなかの子どもの居場所、食の支援を必要としている子どもと家族は顕在化しつつある。
 地域における子育て支援のニーズに、コミュニティ主体で応えていく必要があるだろう。
 コミュニティにおける社会資源づくり、地域福祉活動の促進が課題である。
 共生社会、新たな共助活動が求められている。支え合い社会の到来である。
 各地域の子ども食堂と、社会資源、機関、団体、施設、企業等との連携が広がりつつある。多くの人々のサポートの輪が広がっている。
 例えば、子ども食堂・居場所の会場や食材の提供として、個人、社会福祉協議会、NPO、社会福祉法人、デイサービス等介護保険事業所、病院・診療所、生協・生活クラブ・パルシステム、寺院や教会等である。
 もはや、地域における子どもの成長、食、生活、健康、教育は他人事ではない。
 地域社会、民間団体、行政皆の課題である。 メモここまで

当ブログ バックナンバー
 抜粋
1.「子ども食堂」の多様な形態 食堂か居場所か
2.「子ども食堂」の対象 誰でも、小学生、保育園入園前幼児
 学習支援、グループ活動。
 子育て支援、保育園待機児童問題、多世代交流と大きな意義がある。
3.会場、担い手、支援は 
 会場は地域差がみられるが、公民館、社会福祉福祉施設、店舗、個人宅、寺、キリスト教会等である。
4.子ども食堂は何を目指しているのか
 生活問題を抱える子どもの個別支援か、居場所・交流・ソーシャルサポートネットワークづくりと捉えるか。どちらも食という生活の不可欠なものが媒介となった民間・非専門性の支援といえる。
 加えて、コミュニティの皆で子どもを育てる、孤食の解消を含めて家族支援、多世代交流、食の支援、食の安全、食の支援を出発に自然体験、農業体験など子ども食堂が目指すものは多様である。
5.課題 要支援の子どもにどのように出会うか 子どもたちの問題とは
 子どもと子育て支援のニーズをキャッチする仕組み、待っているだけではないアウトリーチの活動が必要となる。
 今日、子ども達は、困窮等の生活問題、虐待等家族問題、学びと遊びの環境、多世代の交流、孤食や栄養等の機会へのアクセスの困難がある。
 「他人事」から「我が事」への転換の場
 再びの学生セツルメントか
 共生、共助、多様性のコミュニティづくりのアクション
 地域と子供食堂の連携の必要性:地方自治体は、地域住民、関係機関、関係団体・NPO等と適切に連携
 食育の推進  ここまで



【ふきのとう学習会Vol.18 申込受付中!】
テーマ「 たまりばカフェの意義と運営のポイント 全国の事例から」
ゲスト 原田 晃樹さん (立教大学コミュニティ福祉学部教授)
日時 6月2日(土)18:00~(受付17:40~)
会場 ふきのとう本部(世田谷区上用賀6-19-21)
参加費 500円 軽食付き
定員 30名
第Ⅰ部学習会(18:00-19:30)
第Ⅱ部はゲストを交えての会食&交流タイム(19:30-20:30)
 公共サービスを担う行政、NPOの関係について研究されている原田先生
 都市部から地方まで、全国各地を回る中で見えてきたのは、住民主体の居場所の広がりでした。
 これまでの行政主導によるコミュニティ拠点との違いとは・・?たくさんの事例とともに、お話を伺います。
 (ゲスト)
 専門は地方自治。「政府・自治体サービスの外部化が進む中、公的サービスを担う民間 団体がいかにまっとうに事業を続けられるか、その中で、市民活動団体が健全に成長するにはどのような政策・制度の基盤が必要か」が最近の主な関心事。
 近年、都市部では子ども食堂や高齢者サロン、農村部でも雑貨店やカフェなど、いわゆるたまり場となる 空間づくりが地域住民の自発的な取り組みによって生まれています。
 なぜ、最近こうした取り組みが増えているのか、それは行政主導で用意されてきた公民館やコミュニティセンターとは何が違うのでしょうか?
 たまり場づくりの社会的な背景、意義や運営上のポイントについて、全国の事例を紹介しながらお話しします。

参加方法 
電話03-3706-2545 メール  infomow@mow.jp 5/25まで申込み 

 ごはんを16時からつくります。キッチンチームのお手伝いを募集しています。申込時にお問い合わせください。ふきのとうの畑で育った野菜をつかって料理をします。



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キーワード 介護職場のストレスと背景、職場いじめ、燃えつきやすい性格、慢性疲労、セルフチェック、職業訓練、介護職のプライベート、リスクマネジメント
江東区社会福祉協議会 江東区障害者福祉センター主催
江東区障害者施設職員研修会報告 平成30年2月
支援の場面でのストレスと職場の人間関係のストレス 事例を用いた研修 当ブログ筆者が講師を担当
福祉施設の職員間の人間関係、コミュニケーションのストレス。職員のサポート。燃えつきからの回復、ストレスケア。
 概要の報告 その2
<事例2 関わりが難しい利用者>
 支援を拒む利用者、私だけが上手く関われない(施設職員30代)。
 職業訓練を経て、グループホームに就職して3年が過ぎました。日常の職務は問題なく行っています。他の福祉施設と同様に、私達の法人も離職率が高めなので、私より経験年数の多い職員は、主任など僅かです。
 一つだけ、職場の同僚や上司にも相談できずに困っていることがあります。
 私が支援しようとしても、拒む利用者がいます。職員として失格ではないかと思いながらも、その利用者に苦手意識を感じてしまっています。
 つまり、その利用者へのケアや関わりが苦手なのです。女性の利用者なのですが、同僚が関わると笑顔がみられます。しかし、私が話しかけても無表情のことが多いのです。それだけではなく、支援を行おうとしても、拒むことがあります。
 例えば、私が食事の介助を担当しても、その利用者はなかなか食事をしようとしません。同僚が介助を行うと、食事をしているとのことです。他の利用者との関係は上手く出来ているのですが、この方とだけは上手く関われません。いつまでも苦手意識を持ったままではなく克服していきたいのですが、この利用者の表情が気になり、ますますぎこちない関わりになってしまいます。 
 最近では、「もしかすると、私は福祉の仕事に向いてなかったのかな」と不安になることもあります。時間に追われ利用者と向き合うことが難しい職場でも、自分なりに利用者への声がけ、コミュニケーションを大切にしてきたのに、無力さ、不全感を感じます。どうしたら良いのでしょうか。

<当ブログ筆者が講師の「福祉施設職員ストレスケア」研修-現場からの反応 抜粋>
・現場職員のメンタルヘルス対策において、管理職、施設の看護師として具体的にするべきことは何か。
・職員を支えている主任が燃えつきないか心配だ
・職員間の接点をどのようにつくるのか、職員が集まる機会、交流の場をどのようにしたら創れるのか。
 コミュニケーション促進の機会を設けることの必要性は分かっているが。
・メンタルが不調で職場に居場所がない。

<江東区社会福祉協議会にて 研修内容 職員間のコミュニケーション、職員のストレスケア 一部抜粋>
*なぜ福祉施設の職場は、職員間の人間関係が難しいのか。
 問題の置き換え(八つ当たり)
 利用者支援の現実的な問題から、職員の人間関係の問題への置き換え
職務上の無力感、否認等の否定的な感情は、職員の人間関係のなかで噴出する。
 つまり、別の人間関係の問題、葛藤へ置き換えている 。スケープゴート
 八つ当たりのような職員同士の陰口ではなく、感情の気付きの促進、外部者が助ける必要性も 。

 つまり、職員の「誰か」への感情、摩擦は、施設の他の葛藤(介護の困難)が置き換えられている可能性がある。

*介護福祉の職場のストレス(堀之内 高久)
職場のコミュニケーションのトラブル。
 職場いじめ等、悪い方に同質化が進むことも。
・(これらの職場のトラブルから)無力感という自己防衛の殻のなかに閉じこもる職員も。
・「プライベートで困難なものを抱えている新人職員」は、職場に定着しない傾向がみられる。
・職場、職員間の人間関係の問題が及ぼすストレス。

*ストレスの起きる背景
・職員の深いトラウマ (過去と介護実践)
・連鎖的悪循環
 情緒的消耗感⇒利用者への情緒的かかわり力の低下や喪失⇒自分を責める、自己否定的評価
職員が過去の傷から解き放たれること。セルフケアの必要性
 doing から Beingへ。
 ここまで 堀之内高久『介護ストレス解消法』平成16年7月発行 中央法規出版

1.ストレスによる慢性疲労=燃えつき症候群の原因と症状 
フロイディンバーガー(Freudenberger, H. J.)が提唱した概念である。
・まじめで人一倍がんばる勤勉な人が,何らかのきっかけでまるで燃え尽きたように活力を失ってしまう,心身の慢性的疲労状態をさす。
*バーンアウトの具体的な症状として、極度の身体の疲労感や感情の摩滅した状態を経験する。
無気力,抑うつ,しらけ気分,落ち着きのなさ,体力低下,不眠などの症状が現れる。
 利用者からの逃避傾向、喫煙・飲酒量の増加、吐き気、頭痛等

*燃えつきやすい性格とは(フロイディンバーガー 等)
 長時間、かつ熱心に働く、犠牲的でのめり込む人。
 「世話を焼きたい」欲求が強い人。本人の先回り。
 過労であるのに、職場や利用者にとって自分が必要不可欠だ(この人を助けられるのは私しかいないといった思いが強い人。
 相手に対して、思い入れが強い人(この人は私が一番よく知っている)。
 低い自己評価、感情の抑圧、コミュニケーションの課題、脆弱な境界線、完璧主義
 エネルギッシュで,高い理想をもって仕事に励む性格傾向の人に発症しやすい。

*皆にとっての総合的な問題
 燃えつき症候群は、福祉、医療・保健、教育など、対人援助サービスの従事者に多く見られる
・原因は、当人のメンタル等の主体的条件だけに帰せられるのではない。
 職域で対応しなければならない問題が増加する一方で、そのための社会資源や施設外の支援体制が十分でないなど、客体的要因も大きい。
・つまり、福祉職員のストレス・燃えつきは総合的問題である。
 改善のためには、各自のメンタルヘルスのみならず、総合的な対応(心理、健康、社会等)が求められる。
 職員のストレスへの対処は、施設のリスク・マネジメント、支援の質の向上の課題でもある。

*メンタル領域のストレスケア
・セルフチェック

2.燃え尽きのプロセス
段階①「熱中」
仕事への過大な期待(人間に関わる仕事等
福祉の職業選択理由-金儲けや「組織の歯車」ではなく、「自分らしい」仕事=援助専門職
 自分が助けられた体験

段階②「失速、落ち込み」
 新人が失速して不安定となる状態。
・援助者としての希望や願望が失われる。
・なぜ初期のように仕事が出来ないのか-焦り、いらだち。

段階③「欲求不満 」
「本当の介護、援助」をしていない=自分のしたい仕事ではない。
・人を変えることの困難。
無力感-組織を変えること等
・組織からの支持が無い=利用者からの評価を頼りにする。
・他のスタッフに対する失望。
・利用者からの逃避等、精神的引きこもり

段階④「無気力」
・無感動
・経済的な理由による、しがみつき。無気力な仕事を継続する

段階⑤「絶望」
・未解決の葛藤が行き着くもの。絶望は各段階に現れる。
このような思い、危機感を持っているのは、自分だけだ=自分の考えを語らない

 ポイント 燃えつきへの対処(のスタート)-慢性疲労の自覚と、自己理解の必要性。

*燃えつきからの回復プロセス
 ポイント 燃えつきは、福祉職員の働き方、生き方が問われる側面もある 。
 生活と仕事のなかで、何が大切なのか-優先順位の整理。ペースの再検討とシフト。
 ワーク・ライフ・バランスへのシフト

*職員のサポートのための面談時に必要なこと
・面談の場所・時間
 場所:プライバシーが守られる個室が望ましいとされる
 個室が良いとは限らない(緊張感、身構えてしまう)。場所の工夫を(大部屋、屋外、職場外)。
 個別の面談が良いとは限らない。複数の職員の交流、相互作用によって、潜在的な困難を発見することもある。
 時間:本人が余裕を持って話せるよう、時間を確保する。
 無理にではなく、本人が望んだタイミングで語れるように。

*面談時に必ず聴くべきこと
 睡眠状況について (睡眠時間、熟眠感、昼間の眠気)
 食事について (量の増減、おいしさ、食欲)
・「変化」の把握
 基本は、本人の話を、しっかり聴くこと


 当ブログ筆者は、自身の約23年間のソーシャルワーク実践(生活困窮者や精神障害者対象のグループワーク、相談援助、精神科デイケア等)の経験、事例を活かした研修を下記の東京都「登録講師事業」等で実施しています。社会福祉士や介護福祉士、精神保健福祉士等の養成に携わってきた、ソーシャルワーク教員としての知識も用いています。
 福祉施設の現場を支えるため、職員のストレスケアやグループワークの技術、障害者福祉や生活困窮者支援等の研修を80ヵ所程の福祉施設で実施してきました。

新聞に筆者のコメントが掲載されました「ルーテル学院大の関屋光泰 助教は、東京都内を中心に約60カ所の障害者施設などで職員向けのストレスケア研修を行ってきた。「忙しい時に利用者への言葉がきつくなり、そんな自分を責めてしまう」、研修の受講者からは、そんな悩みが多く寄せられる。<略>「自分が理想とする支援ができず、自己嫌悪に陥る職員も多い。職員のケアの必要性に目を向けるべきだ」と訴える」抜粋
(やまゆり園事件が残したもの:下)地域に開く、支え合い歩む
2017年7月26日 朝日新聞朝刊 全国



 福祉施設職員の困難の原因と、ストレス対処方法を事例も用い学びます。
 高齢者介護職や障害者施設の支援員、保育等の施設職員の燃えつきや離職を予防し、心身のセルフケア等により、職員と職場をサポートする研修です。

福祉施設職員の人間関係、コミュニケーション 事例から学ぶ 科目番号117
 福祉施設の職員間の人間関係の難しさと改善の方法を、また利用者とのコミュニケーションの課題を、事例も用い学びます。
 障害者・高齢者福祉施設等の人間関係と職場の改善を図り、職員のストレスの緩和を図る研修です。

障害者福祉施設等におけるグループワークの基礎 科目番号63
 グループワークのプロセスや、プログラム立案と実例、形態、考え方等、援助技術の基礎を解説。
 福祉施設や集団の人間関係を深め、生活の活性化を図るグループワークの方法を、事例も用い学びます。

障害者福祉施設の新人職員等基礎研修 科目番号115
 障害者支援の視点やコミュニケーションスキル、職員の倫理等の基礎を、事例も交え解説します。
 新人職員等の資質向上もテーマに、福祉援助技術の基礎、姿勢、考え方など、障害者福祉施設の職員をサポートする研修です。

貧困、生活困窮者対象のグループワーク実践 科目番号217
 生活保護受給者、生活困窮者等を対象としたグループワークのプログラムと留意点などを、講師の実践や事例も用いて解説。
 アルコール依存症の回復支援等の精神保健福祉、地域生活支援、孤立予防の課題も学びます。

貧困、生活困窮者(子ども)支援の考え方 共生社会の課題 科目番号218
 子ども食堂等の地域福祉活動の拡大をふまえ、社会的排除、貧困の捉え方や、生活困窮者・児童支援の考え方、関連する健康問題等の基礎を解説。
 共生社会、ソーシャルインクルージョン志向の活動事例や、アウトリーチ等の課題も解説。

初回面接(インテーク)の基礎 初対面の利用者とのコミュニケーション技術 科目番号178
 訪問等における、初対面の利用者とのコミュニケーションや電話相談にも応用可能な、インテーク面接、相談の基礎を、生活困窮の事例も交え解説。
 早期支援により、社会的孤立と危機を防ぐアウトリーチの考え方も扱います。

面接の基礎 バイステック7原則を基盤に学ぶ援助関係の構築 科目番号179
 相談や訪問における利用者との人間関係の構築、面接技術、相談の基礎を事例を交えて学びます。
 バイステックの7原則を基盤に、利用者との良好なコミュニケーションの方法、姿勢、視点等を解説します。

福祉施設職員の職業倫理、ハラスメント予防研修 科目番号155
 高齢者や障害者福祉施設等におけるハラスメントの予防を図る、事例やチェックリストを用いた職業倫理の研修です。
 介護職員や障害者施設の支援員に求められる倫理や福祉マインドの基礎を学び、資質向上を図ります。

社会福祉の歴史の基礎 福祉援助の源流から学ぶ 科目番号216
 セツルメント等の地域福祉活動、貧困問題と児童福祉、訪問・相談事業など福祉援助の源流を探り、歴史や先人から学びます。
 今日のコミュニティ福祉、共生社会、ソーシャルインクルージョンの課題解決のヒントを歴史から探究する研修です。

 上記はブログ筆者 関屋光泰が担当する研修です。
 この講座は、東京都福祉保健局の委託による、福祉・介護・保育事業所対象の職場研修です。講師が施設に出向きます。講師謝金 無料
申込締切日 
平成30年5月28日(月)17:00まで
詳しくは下記をクリック
東京都社会福祉協議会登録講師派遣事業

東京都の「登録講師派遣事業 第1期・事業所向け派遣研修」 平成30年5月28日(月)17:00 申込締切

申込方法

研修企画一覧から受講を希望する科目を選び、東社協研修受付システム「けんとくん」このリンクは別ウィンドウで開きますからお申込みください。

【お問合せ先】東京都福祉人材センター研修室 電話 03-5800-3335


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報告1 職場の人間関係のストレスとは 障害者施設職員研修 江東区障害者福祉センター社会福祉協議会主催 当ブログ筆者の研修


自己覚知、自己理解と他者理解、自己覚知とスーパービジョン、自己理解の方法とは


国立武蔵野学院 附属児童自立支援専門員養成所にて、ブログ筆者の講義概要(第1日目)>

公的扶助論 講義の概要4 生活保護と扶養義務、自動車、対象、無差別平等、第2のセーフティネットとは


公的扶助論 講義の概要1 生活保護の相談、訪問調査、公的扶助ケースワーク、生活困窮者と子どもの危機介入



<当ブログ筆者が執筆 新刊2冊(2018年5月10日発行) 精神保健福祉士、社会福祉士国家試験解説>
 低所得者に対する支援と生活保護制度(公的扶助論)解説を担当。
一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟=編集
ISBN 978-4-8058-5661-1
予価 4,104円(税込)
中央法規出版

一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟=編集
ISBN 978-4-8058-5662-8
予価4,104円(税込)
中央法規出版

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江東区社会福祉協議会 江東区障害者福祉センター主催
江東区障害者施設職員研修会 平成30年2月
支援の場面でのストレスと職場の人間関係のストレス 事例を用いた研修 当ブログ筆者が講師を担当
福祉施設の職員間の人間関係、コミュニケーションのストレス。職員のサポート。「燃えつき バーンアウト」からの回復、ストレスケア。
 概要の報告 その1
<事例1>
 理想のケア・支援と、施設の現実との間のギャップに悩み、転職も考えてしまいます(支援員、30代)
 大学(文系学部)を卒業後、5年間程、一般企業に勤務しましたが、職場の人間関係に悩んでいました。人間に関わるやりがいのある仕事、自分らしく働ける仕事を求めキャリアチェンジを目指し、社会福祉士養成(通学課程)の専門学校で学び、今の職場に就職しました。
 新設の障害者福祉施設でしたので、就職した当初は何もかもが目新しく、新たな施設を創っていこうとワクワクする日々でした。
 しかし、1年半が過ぎ、私に見えるのは、理想の支援と現実のギャップだけです。専門学校の時から抱いていた「理想の支援、ケア」とは程遠い現実が毎日、施設では繰り返されています。
 例えば、「一人ひとりの利用者の声を大切にします」という理念が掲げられているのに、利用者本位とは思えない言動で対応する同僚が何人もいます。利用者の声に「集団生活なのだから、我慢して下さい!」と強く遮ったり、「ちょっと待って、後でね」等とスルーしています。実のところ私も、周囲の同僚と同じような言動を度々するになってしまいました。こんな自分に罪悪感と自責を感じ、落ち込んでしまいます。
 利用者の自己決定の尊重、自己実現、利用者本位は、施設のどこにあるのでしょうか。社会福祉とは、こんなものなのでしょうか。
 このような問題意識を他の職員と共有することを試みましたが、他の職員は「そんなことを誰がやるの!お願いだからこれ以上仕事を増やさないで」「真面目すぎるよ、若いね。NPOでも立ち上げて自分で活動したら。頑張れ青年!」等と取り合ってくれません。利用者支援への考え方、福祉への思いを共有することが、誰とも出来ない職場は、虚しさを感じます。心身がすり減り、疲れてしまって、もう辞めようかなという気持ちもあります。
 事例ここまで

<当ブログ筆者が講師の「福祉施設職員ストレスケア」研修-現場からの反応 抜粋>
・理想のケア、理想の介護と現実とのギャップがある。これでは、本当のケア、支援ではないのではないか。
・現場の燃えつきそうな職員、疲れきった職員にどのように声を掛けるのか。
 サポートを必要とする職員に関わるきっかけを、どのように作るのか。
 管理職、組織として何をすべきなのか。
・実践に熱心ではあるが「空回り」の傾向の後輩、同僚をどのように気づかせ、支えたらよいのか。

<事例1への対処方法(一部抜粋)>
・実践の困難、慢性疲労の原因を探る。
 当ブログ筆者による「福祉施設職員のためのチェックリスト」
・理想、理念について
 本人の燃えつきバーンアウトや、職員間の人間関係の摩擦になることもある。
 しかし、福祉施設の実践において必要なものである。
・本人へのアドバイス-伝え方の工夫。

<研修内容 職員間のコミュニケーション、職員のストレスケア 一部抜粋>
・職員のメンタルヘルス不調、気分の落ち込みの気づきのポイント(周囲が気付く変化とは)
・ストレッサーの分析 <先ず本人の自覚、自己理解から>
・ストレッサーとは、ストレスを引き起こす因子となるもの。さまざまなものがストレッサーとなりうる。
 ストレッサーとなるかどうか,またどの程度のストレスを引き起こすかは,個人差がみられる。
・自己分析の必要性
 ①何がストレッサーか。
 ②どんな影響か。
 ③緩和する資源は。
 これらと、ストレスコーピング、個性、心身の健康、年齢等が相互に関連する。
・自己理解の必要性-自分自身への理解を深め、ありのままの自己を受容すること
 他者の捉え方、ストレスの感じ方(苦手な場面)について、自己の理解を深める 。
・ストレス対処の方法、リフレーミング
 認識の枠組みを変えること-リフレーミング。
・心身の疲労のリミッター。自分自身の弱さ。
・自分自身への理解、自分自身との対話する能力
・施設職員間のピアサポート
・職員である自分自身をサポートするネットワークを構築すること
<続く>

 当ブログ筆者は、自身の約23年間のソーシャルワーク実践(生活困窮者や精神障害者対象のグループワーク、相談援助等)の経験、事例を活かした研修を下記の東京都「登録講師事業」等で実施しています。社会福祉士や介護福祉士、精神保健福祉士等の養成に携わってきた、ソーシャルワーク教員としての知識も用いています。
 福祉施設の現場を支えるため、職員のストレスケアや面接・コミュニケーション、グループワークの技術、障害者福祉や生活困窮者支援等の研修を80ヵ所程の福祉施設で実施してきました。

新聞に筆者のコメントが掲載されました「ルーテル学院大の関屋光泰 助教は、東京都内を中心に約60カ所の障害者施設などで職員向けのストレスケア研修を行ってきた。「忙しい時に利用者への言葉がきつくなり、そんな自分を責めてしまう」、研修の受講者からは、そんな悩みが多く寄せられる。<略>「自分が理想とする支援ができず、自己嫌悪に陥る職員も多い。職員のケアの必要性に目を向けるべきだ」と訴える」抜粋
(やまゆり園事件が残したもの:下)地域に開く、支え合い歩む
2017年7月26日 朝日新聞朝刊 全国


 福祉施設職員の困難の原因と、ストレス対処方法を事例も用い学びます。
 高齢者介護職や障害者施設の支援員、保育等の施設職員の燃えつきや離職を予防し、心身のセルフケア等により、職員と職場をサポートする研修です。

福祉施設職員の人間関係、コミュニケーション 事例から学ぶ 科目番号117
 福祉施設の職員間の人間関係の難しさと改善の方法を、また利用者とのコミュニケーションの課題を、事例も用い学びます。
 障害者・高齢者福祉施設等の人間関係と職場の改善を図り、職員のストレスの緩和を図る研修です。

障害者福祉施設等におけるグループワークの基礎 科目番号63
 グループワークのプロセスや、プログラム立案と実例、形態、考え方等、援助技術の基礎を解説。
 福祉施設や集団の人間関係を深め、生活の活性化を図るグループワークの方法を、事例も用い学びます。

障害者福祉施設の新人職員等基礎研修 科目番号115
 障害者支援の視点やコミュニケーションスキル、職員の倫理等の基礎を、事例も交え解説します。
 新人職員等の資質向上もテーマに、福祉援助技術の基礎、姿勢、考え方など、障害者福祉施設の職員をサポートする研修です。

貧困、生活困窮者対象のグループワーク実践 科目番号217
 生活保護受給者、生活困窮者等を対象としたグループワークのプログラムと留意点などを、講師の実践や事例も用いて解説。
 アルコール依存症の回復支援等の精神保健福祉、地域生活支援、孤立予防の課題も学びます。

貧困、生活困窮者(子ども)支援の考え方 共生社会の課題 科目番号218
 子ども食堂等の地域福祉活動の拡大をふまえ、社会的排除、貧困の捉え方や、生活困窮者・児童支援の考え方、関連する健康問題等の基礎を解説。
 共生社会、ソーシャルインクルージョン志向の活動事例や、アウトリーチ等の課題も解説。

初回面接(インテーク)の基礎 初対面の利用者とのコミュニケーション技術 科目番号178
 訪問等における、初対面の利用者とのコミュニケーションや電話相談にも応用可能な、インテーク面接、相談の基礎を、生活困窮の事例も交え解説。
 早期支援により、社会的孤立と危機を防ぐアウトリーチの考え方も扱います。

面接の基礎 バイステック7原則を基盤に学ぶ援助関係の構築 科目番号179
 相談や訪問における利用者との人間関係の構築、面接技術、相談の基礎を事例を交えて学びます。
 バイステックの7原則を基盤に、利用者との良好なコミュニケーションの方法、姿勢、視点等を解説します。

福祉施設職員の職業倫理、ハラスメント予防研修 科目番号155
 高齢者や障害者福祉施設等におけるハラスメントの予防を図る、事例やチェックリストを用いた職業倫理の研修です。
 介護職員や障害者施設の支援員に求められる倫理や福祉マインドの基礎を学び、資質向上を図ります。

社会福祉の歴史の基礎 福祉援助の源流から学ぶ 科目番号216
 セツルメント等の地域福祉活動、貧困問題と児童福祉、訪問・相談事業など福祉援助の源流を探り、歴史や先人から学びます。
 今日のコミュニティ福祉、共生社会、ソーシャルインクルージョンの課題解決のヒントを歴史から探究する研修です。

 上記はブログ筆者 関屋光泰が担当する研修です。
 この講座は、東京都福祉保健局の委託による、福祉・介護・保育事業所対象の職場研修です。講師が施設に出向きます。講師謝金 無料
申込締切日 
平成30年5月28日(月)17:00まで
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東京都社会福祉協議会登録講師派遣事業

東京都の「登録講師派遣事業 第1期・事業所向け派遣研修」 平成30年5月28日(月)17:00 申込締切

申込方法

研修企画一覧から受講を希望する科目を選び、東社協研修受付システム「けんとくん」このリンクは別ウィンドウで開きますからお申込みください。

【お問合せ先】東京都福祉人材センター研修室 電話 03-5800-3335


当ブログ筆者執筆
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題(依存症と生活困窮)

 内容

 アルコール依存症からの回復とレジリアンス。

 アルコール依存症、薬物依存症と貧困、生活困窮の実践事例。

 精神科グループワーク、精神科デイケア、地域精神医療による総合的な地域生活支援。

 コミュニティワークとソーシャルサポートネットワークの構築。

 多職種によるチームアプローチ、連携。

 地域の特性。スティグマ。自尊感情の課題。

 人間の根源的な痛みと人間的孤立。


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国立武蔵野学院 附属児童自立支援専門員養成所にて、ブログ筆者の講義概要(第1日目)>

公的扶助論 講義の概要4 生活保護と扶養義務、自動車、対象、無差別平等、第2のセーフティネットとは


公的扶助論 講義の概要1 生活保護の相談、訪問調査、公的扶助ケースワーク、生活困窮者と子どもの危機介入


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キーワード 生活保護法の基本原理、補足性の原理、扶養の範囲、兄弟姉妹、資産の範囲と処分、就労能力の活用と判断、旧生活保護法の欠格条項、勤労、生計の維持

公的扶助論 低所得者に対する支援と生活保護制度 第1日目 その4 ブログ筆者の担当講義
5.生活保護法の「四つの基本原理」
 生活保護法の1条から4条は、生活保護の「基本原理」といわれ,生活保護法の理念を整理している。
1.国の責任において最低生活保障と自立助長の二つの目的を達すること(1条),
2.無差別平等(2条),
3.最低生活(3条),
4.保護の補足性(4条)であり,生活保護法の基本的な性格づけがなされている。
・目的及び基本となる考え方は、生活保護法の第1条から第4条までに規定されている。
 これらは、「基本原理」と呼ばれるものであり、第5条において、「この法律の解釈及び運用は、すべてこの原理に基いてされなければならない」と規定されている。この法の根幹となるものである。

①国家責任による最低生活保障の原理(国家責任の原理)
 生活に困窮する国民の最低生活保障を国がその責任において行うことを規定した原理である。また、単に最低限度の生活を保障するだけでなく、保護を受ける者がその能力に応じ、自立して社会生活を送ることができるように自立助長を図ることも併せて規定している。
 生活保護法(この法律の目的)
第一条 この法律は、日本国憲法第二十五条に規定する理念に基き、国が生活に困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じ、必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長することを目的とする。

◎保護の実施機関
 生活保護は「国家責任の原理」ではあるが、保護の実施は地方公共団体の長が行なっている。これらを「保護の実施機関」と呼ぶ。

②無差別平等の原理
 生活に困窮している国民であれば、誰でも生活保護を申請することができる。
 保護の請求権は、国民の全てに無差別平等にある。

 戦前の救護法、及び旧生活保護法においては、「勤労を怠るもの、素行不良な者」などについて救護や保護は行わないこととする欠格条項が設けられていた。
 旧生活保護法 「この法律による保護は、これをなさない。
 一 能力があるにもかかはらず、勤勞の意思のない者、勤勞を怠る者その他生計の維持に努めない者
 二 素行不良な者」
 
 しかし、現在の生活保護法は第2条において、「すべて国民は、この法律の定める要件を満たす限り、この法律による保護を、無差別平等に受けることができる」と規定し、生活困窮に陥った原因による差別を否定している。生活に困窮しているかどうかという経済的困窮の状態等に着目して保護が行われる。

*生活保護法の「すべての国民」について 。
 生活保護法1条にいう「国民」とは。

③健康で文化的な最低生活保障の原理(最低生活の原理)
 生活保護法は、日本国憲法第25条の生存権保障を具現するための制度である。その保障されるは、当然、憲法上の権利として保障されている生活を可能にする生活水準でなくてはならない。
(最低生活)
第三条 この法律により保障される最低限度の生活は、健康で文化的な生活水準を維持することができるものでなければならない。

*最低生活とは、国民一般の生活水準、文化水準の変化に伴って変動する相対的なものとして考える必要がある。

④保護の補足性の原理
 第4条は、「①保護は、生活に困窮する者が、その利用し得る資産、能力その他あらゆるものを、その最低限度の生活の維持のために活用することを要件として行われる。②民法に定める扶養義務者の扶養及び他の法律に定める扶助は、すべてこの法律による保護に優先して行われるものとする」と規定している。

*「資産の活用」とは 自動車、家屋、田畑の保有
 生活保護制度においては、資産の概念は幅が広く、土地や家屋だけではなく、生活用品なども含まれると理解されている。
 基本的には、資産を売却などして生活の維持に努めるとされている。
 しかし、最低生活維持のために活用されている、処分するよりも保有している方が生活維持及び自立助長に実効があると認められるものは、処分しなくてよい。
 このような基準によって判断される。具体的には地域住民との均衡から見て取り扱われる。
 田畑については、当該地域の農家の平均耕作面積までの保有を認める。
 生活用品については、当該地域の普及率が70%を超えるものについては保有を認める。
 自動車の保有について。

 つまり、保護を受けるためには、資産を最低生活の維持のために活用しなければならない。しかし、保有している方が生活維持等に実劾が上がるものは処分しなくてよい場合もある。

*「能力の活用」とは 就労の能力の判断
 稼働能力の活用について、単に本人が(働く)能力を持っているか否かのみで判断されるのではなく、実際に稼働能力を活用する就労の場を得ることができるか否か、その稼働能力を活用する意思があるか否かをみて総合的に判断される。

(就労の)能力も活用することが必要とされる。しかし、就労能力があり求職活動を行なっていても就労先が無い場合には、保護を受けることが出来る。

*扶養義務
 直系血族及び兄弟姉妹
*生活扶助義務と生活保持義務
 生活保護法4条2項では「民法に定める扶養義務者」。
民法 (扶養義務者)
第八百七十七条 直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養をする義務がある。
2 家庭裁判所は、特別の事情があるときは、前項に規定する場合のほか、三親等内の親族間においても扶養の義務を負わせることができる。
3 前項の規定による審判があった後事情に変更を生じたときは、家庭裁判所は、その審判を取り消すことができる。

*この原理は,生活保護の開始決定の前提として,自己の資産・能力等の活用(1項),民法上の扶養義務者の扶養や 他の社会保障制度の給付など(2項)が先行してなされる必要があり,生活保護法による援助はその不足分を補う限りにおいてなされるという趣旨である。これらに関する調査は資力調査(ミーンズ・テスト)を行なう。
 なお4条3項に但し書きとして急迫保護の規定がある。

<解説>
第一のセーフティネット

第二のセーフティネット 生活困窮者自立支援法  求職者支援制度

第三のセーフティネット

<以上、国立武蔵野学院 附属児童自立支援専門員養成所にて、ブログ筆者  が講義(第1日目) 続く>
 HPより引用「児童自立支援専門員養成所とは。非行などの問題を抱える子どもや、虐待などの理由により支援が必要な子どもたちと施設での生活を共にしながら、資格取得に向けて学ぶところです。
 国立武蔵野学院は、大正8年 (1919年) 3月に開設された児童自立支援施設です」
 児童自立支援専門員とは、児童自立支援施設において,生活指導,家庭環境調整,関係機関との連携等,ソーシャルワークによって、児童の自立を支援する専門職である。国立武蔵野学院に附属児童自立支援専門員養成所が設置されている。

当ブログ筆者の論文 リンク

関屋光泰(2010)「簡易宿泊所街・横浜寿町地域における民間支援活動-歴史的経緯の概要」『研究紀要』第18 巻第1 号 学校法人敬心学園日本福祉教育専門学校福祉文化研究所,39-48頁

(概要)

・横浜市中区の「寿町」簡易宿泊所地域の成立過程。現状。

・寿町支援の源流、無戸籍児童、義務教育未就学児の社会問題化。児童福祉の開始。

 子ども会活動、寿町セツルメント。

 保健活動、健診
 夜間銀行の設置
 隣保施設(セツルメントハウス)寿生活館(横浜市)
 ことぶき共同保育
 炊き出し、食の支援
 野宿者のパトロール、アウトリーチ活動
 医療支援
 アルコール依存症回復支援施設
 障害者福祉、就労支援
 外国人労働者支援
 ホームレス自立支援事業
 NPO等、多様な活動へ

当ブログ筆者が執筆
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題(依存症と生活困窮)

当ブログバックナンバー
 相談、面接、生活保護受給者訪問調査
 貧困、生活困窮の子どもと家族
 アルコール依存症と生活困窮、精神科医療との連携の必要性

キーワード 生活保護不正受給問題、適正化政策、ワークフェア、バウチャー、貧困家庭一時扶助、私的扶養、ベーシックインカムとは。

キーワード 最低生活費、セーフティネットとスプリングボード、生活保護制度の在り方に関する専門委員会、垂直的再分配、水平的再分配、地域的再分配、社会連帯、ナショナルミニマム。

自己覚知、自己理解と他者理解、自己覚知とスーパービジョン、自己理解の方法とは


<当ブログ筆者が執筆 新刊2冊(2018年5月10日発行) 精神保健福祉士、社会福祉士国家試験解説>
 低所得者に対する支援と生活保護制度(公的扶助論)解説を担当。
一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟=編集
ISBN 978-4-8058-5661-1
予価 4,104円(税込)
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一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟=編集
ISBN 978-4-8058-5662-8
予価4,104円(税込)
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キーワード 最低生活費、セーフティネットとスプリングボード、生活保護制度の在り方に関する専門委員会垂直的再分配、水平的再分配、地域的再分配、社会連帯、ナショナルミニマム。

公的扶助論 第1日目 その3 低所得者に対する支援と生活保護制度 ブログ筆者の担当講義
*公的扶助の意義と役割
 最低生活保障の制度化は、第2次大戦後、先進国において発展した。
1.ナショナル・ミニマム

 ナショナルミニマムとは、国民的最低限(国民最低限)と訳される。全ての人々に保障される生存、生活水準であり、国家が、その最低限の生活を保障すべきという理念である。今日では、医療保障をはじめ、教育、住宅環境などの生活関連の公共施策を含めて考えられるようになった。
 ウェッブが最初に提唱したとされている。ウェッブは,ナショナル・ミニマムは,所得保障だけではなく,最低限の教育,衛生,余暇を含むものであり,関連する領域で,国や自治体がナショナル・ミニマムを保障する必要があると主張した。
 今日、ナショナルミニマムを保障していく社会における合意形成、世論の喚起が課題である。

*最低生活費
 最低限度の生活を営むのに、必要な生活費のことである。
 最低生活水準の考え方には、絶対的水準論と相対的水準がある。

*ウェッブ夫妻 Webb, Sidney (1859-1947) / Webb, Beatrice (1858-1943 )
 イギリス、フェビアン協会のメンバーとして活動し,労働組合運動や消費組合運動の発展、社会改良をめざした。最低賃金,労働条件の改善や,住宅,医療,教育,年金などを包括するナショナル・ミニマムの保障を主張した。また,救貧法改革王立委員会の少数派報告をまとめ,第二次大戦後の英国福祉国家の誕生にも大きく貢献した。
[主著] The History of Trade Unionism, 1894 ; Industrial Democracy, 1897.

フェビアン主義とは、1884年にロンドンで結成されたフェビアン協会(Fabian Society)が推進した思想・理論をさす。民主的な方法により漸進的な社会改良を目指した。

2,セーフティネット
 様々な生活上のリスクによって,失業等、労働市場から排除された人々を最終的に支える制度である。
 「生活保護制度の在り方に関する専門委員会」が、公的扶助制度改革に伴い、セーフティネット機能に加えスプリングボード(跳躍台)機能を重視すべき方向として提示している
 つまり生活保護制度のあり方を、国民の生活困窮の実態を受け止め、その最低生活保障を行うだけではなく、生活困窮者の自立就労を支援する観点から見直すこと、被保護世帯が安定した生活を再建し、地域社会への参加や労働市場への再挑戦を可能にするためのバネとしての働きを持たせることが重要であると述べている

3.生存権保障
 生存権とは、生存、生活のために必要とされる諸条件の維持を要求する権利である。
 日本国憲法25条は,その第1項で「すべて国民は,健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と規定し,第2項で「国は,すべての生活部面について,社会福祉,社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」と規定する。この条項を一般的には「生存権」規定と呼ぶ。
 ここで保障される生存権は,「健康で文化的な最低限度の生活」であって,単に生存のみ、生命維持をさすものではない。
 プログラム規定説

・公的扶助の制度は、一夜にして形成された制度ではない。市民の権利として、その生存、生活だけではなく,自己実現,社会参加を支援する制度である。
 生存権の保障は,単なる生存の保障ではない。
 公的扶助制度を発展させるうえで,各国の市民の要望、世論、運動も、推進力の役割を果たした。

 また日本の社会福祉の全体、そのあり方を考えるうえで,日本国憲法に掲げられた生存権保障の思想は,最も基本的な拠りどころである。

4.所得再分配
 公的扶助制度は、社会保障制度の一環として、累進課税の制度と並んで所得の再分配機能を持つ。
 高所得層から低所得層へという垂直的再分配の典型である。
 国民から集めた税金を、低所得者に配分することを行い、社会としての相互扶助、社会連帯の実現を達成しようとしている。資力を持つ者と持たざる者との容認しがたい格差、不平等の是正、社会的公正を図る上で重要な役割を持つ。
 同一所得階層内の所得の移転は、水平的再分配と言われる。
 また、経済的に繁栄した地域から、経済が停滞した地域への地域的再分配もあり得る。
 本来、再分配とは、国家などが個人、もしくは集団に対し、資源を必要に応じて第二次的に分配することをさす。

 世代間再分配とは、世代間の所得の分配に不平等があるときに,国家が社会保障制度などを通じて不平等の緩和を図ることをさす。

*所得とは、ヘイグ(Haig, R.)とサイモンズ(Simons, H.)の定義によると,消費とその期における資産の純増の合計のことである。

*社会連帯 social solidarity [E] ; solidarité sociale [F]
 社会における協同、社会的責任、諸個人間の相互依存関係をさす。社会連帯思想は,19世紀末から20世紀初頭にかけて,フランスを中心に形成された。デュルケーム(Durkheim, É.),ブルジョワ(Bourgeois, L.)等が論じた。社会保障の基本理念の一つである。日本では1920年代に社会事業の中心的思想として強調された。

・社会的統合機能
・制度的再分配モデル


 過去も現在も、貧困に対する否定的な視点として、「怠惰」としての捉え方(「自業自得」等)、生活の自己責任等の視点を超えて、公的扶助、ナショナルミニマム等に関する議論を深めていくことが求められているだろう。

<以上、国立武蔵野学院 附属児童自立支援専門員養成所にてブログ筆者が講義(第1日目) 続く>
 HPより引用「児童自立支援専門員養成所とは。非行などの問題を抱える子どもや、虐待などの理由により支援が必要な子どもたちと施設での生活を共にしながら、資格取得に向けて学ぶところです。
 国立武蔵野学院は、大正8年 (1919年) 3月に開設された児童自立支援施設です」
 児童自立支援専門員とは、児童自立支援施設において,生活指導,家庭環境調整,関係機関との連携等,ソーシャルワークによって、児童の自立を支援する専門職である。国立武蔵野学院に附属児童自立支援専門員養成所が設置されている。

<当ブログ筆者が執筆 新刊2冊(4月発行予定) 精神保健福祉士、社会福祉士国家試験解説>
 低所得者に対する支援と生活保護制度(公的扶助論)解説を担当。
一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟=編集
ISBN 978-4-8058-5661-1
予価 4,104円(税込)
中央法規出版

一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟=編集
ISBN 978-4-8058-5662-8
予価4,104円(税込)
中央法規出版

当ブログ筆者の論文 リンク

関屋光泰(2010)「簡易宿泊所街・横浜寿町地域における民間支援活動-歴史的経緯の概要」『研究紀要』第18 巻第1 号 学校法人敬心学園日本福祉教育専門学校福祉文化研究所,39-48頁


当ブログ筆者執筆
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題(依存症と生活困窮)


当ブログ筆者が講師を担当した「生活困窮者への相談援助について」法人研修(2018年2月)を報告して下さっています。

社会福祉法人有隣協会様 ブログ

 講義の大まかな内容

 生活困窮とメンタルヘルス。関わりの技法の基礎。

 アルコール依存症の回復支援について。精神科医療機関へどのようにつなぐか。

 生活保護受給者、精神障害者対象のグループワーク実践から

*福祉施設と福祉専門職は、生活困窮者にどのように関わり、支援したらよいのか。
 生活保護受給者、生活困窮高齢者の支援の課題とは。
 生活困窮、生活保護受給者のレジリアンス。

*個別支援、相談の技術。面接と訪問。
 アウトリーチ活動の課題。
 個別支援、相談体制の構築。
 精神疾患、精神障害と貧困、生活困窮。
 コミュニケーション問題。人間的孤立。

*若年者の生活困窮、ホームレス生活、住居の喪失
(「社会的排除にいたるプロセス~若年ケース・スタディから見る排除の過程~」)
 社会的排除リスク調査チーム 内閣官房社会的包摂推進室/内閣府政策統括官(経済社会システム担当)  平成 24 年 9 月

*簡易宿泊所地域における精神障害、生活保護受給者対象のグループワーク実践から
・精神科デイケアの概要
 地域精神医療と生活保護受給者、生活困窮者、ドヤ街
・精神疾患(統合失調症、アルコール依存症・覚醒剤)
 繊細さ、脆弱性(全人的な不安定性)、多問題家族の傾向
 子ども時代からの生活問題(世代間連鎖)
 家族問題(解体)、インフォーマルサポートからの孤立。社会的孤立。

 有隣協会様、ブログで研修をご紹介して下さり、ありがとうございます。御礼を申し上げます。


当ブログバックナンバー
 相談、面接、生活保護受給者訪問調査
 貧困、生活困窮の子どもと家族
 アルコール依存症と生活困窮、精神科医療との連携の必要性

キーワード 生活保護不正受給問題、適正化政策、ワークフェア、バウチャー、貧困家庭一時扶助、私的扶養、ベーシックインカム、ミーンズテスト、各国の公的扶助制度、定義とは。


ソーシャルワーク専門職のグローバル定義 2014年7月
 「ソーシャルワークは、社会変革と社会開発、社会的結束、および人々のエンパワメントと解放を促進する、実践に基づいた専門職であり学問である。社会正義、人権、集団的責任、および多様性尊重の諸原理は、ソーシャルワークの中核をなす。ソーシャルワークの理論、社会科学、人文学、および地域・民族固有の知を基盤として、ソーシャルワークは、生活課題に取り組みウェルビーイングを高めるよう、人々やさまざまな構造に働きかける。
この定義は、各国および世界の各地域で展開してもよい」 2014年7月IFSW(国際ソーシャルワーカー連盟)


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キーワード 生活保護不正受給問題、適正化政策、ワークフェア、バウチャー、貧困家庭一時扶助、私的扶養、ベーシックインカム、ミーンズテスト、各国の公的扶助制度、定義とは。

公的扶助論 第1日目 その2 低所得者に対する支援と生活保護制度 ブログ筆者の担当講義
3.公的扶助の概念と範囲
公的扶助とは、救貧(貧困、困窮に至った後に事後的に対応する)制度であって、公的責任において実施する。つまり、国家にとっては生存権保障、公的扶助は責務であり、市民にとっては権利である 。また、公的責任とは、憲法25条などを軸に国家責任に基づいた公的扶助制度の実施のことである。それは、財政の責任を国・地方公共団体が負うこと、支援の実施責任等である。
 公的扶助とは、人々の日常生活、人間らしく生きる権利とも言える生存権を守るセーフティネットである。
 また、社会保障制度を基盤から支える役割が公的扶助にはある。
 背景には、人間の歴史のなかで、貧困の原因を個人だけの問題から社会の問題として捉える考え方の転換があった。
 
*各国の公的扶助制度に共通する特質
公的扶助の対象は、法制的に、原則として全ての市民である。しかし、実質的に、低所得者、生活困窮者、つまり貧困な生活状態にあり、自力ではそこから脱することができない、要保護状態の人々が対象となる。

②要保護状態にあることを確認するため、資力調査(ミーンズ・テスト)が、給付開始前に実施する。

*「資力調査」とは何か。公的扶助を適用する要件である要保護状態であることを確認するため、資産や収入を把握するための調査である。
*解説:ミーンズ・テスト
 公的扶助において,その要否、程度を審査するため,申請者の収入、資産、稼働能力,扶養の調査である。資力調査ともいう。収入に限定した調査は,インカム・テストと呼ばれる。
 しかし、過剰な調査は、スティグマを生じる可能性がある。

③公的扶助の給付は、社会保険のように画一的な二一ドに対し画一的な給付を行うのではなく、(公的扶助の)申請者の個別的二一ドに対する個別的な給付であり、不足する生活需要に対する補足的な給付である。

*公的扶助は、最低生活需要に対する補足的な性格を有する給付である。

公的扶助の財源は国や地方自治体の一般歳入によってまかなわれ、本人からの保険料の拠出はなく全額公費負担による。

⑤他の社会保障制度による給付が先行し、他の制度、法律等あらゆるものの活用後(他法他施策優先)、国が定める最低生活保障水準が維持できない場合の、最終的な公的生活保障制度である。

*私的扶養
 扶養は、社会的扶養と私的扶養に二分される。私的扶養は、個人に対し,支援を家族の内部で行うものである。扶養は,経済的,情緒的なもの等から構成される。現代の家族は,一般的に扶養の機能が脆弱化したと言える。一方、家族問題で顕在化もみられる。

*公的扶助の範囲
 日本の公的扶助制度の中心になっている制度は、生活保護法に基づく生活保護制度である。
 広義には、児童扶養手当等の社会手当も公的扶助制度に含める考え方もある。

*公的迭助の定義
 資力調査をその前提条件として、貧困な生活状態にあり独力で自立した生活ができない要保護状態にある者の申請に基づき、国が定めた自立した生活を送るのに不足する生活需要に対して、国や地方自治体が全額公費負担によって実施する補足的給付であり、人々の最低生活の保障を目的とする、最終的な公的生活保障制度である。

*解説:漏救
 特に公的扶助(生活保護)の給付が,受給要件を満たす者に行われていない状態である。生活保護制度の場合は,申請保護の原則,スティグマ,情報格差等が原因である。

*捕捉率とは、公的扶助(生活保護)の受給資格のある世帯(人員)のうち,実際に生活保護を受給した割合である。テイクアップ率とも言う。

*解説:濫救
 特に公的扶助(生活保護)の給付が,本来は保護の必要のない人々に行われている状態である。生活保護の不正受給問題がその代表例である。

*不正受給とは、公的扶助(生活保護)を,不正な手段や、不正な申請で受給し,もしくは他人に受給させることである。

*スクラウンジャーフォビア
 不正受給や生活保護の濫用、「怠惰」等への大衆の反発が高まること「スクラウンジャーフォビア(scroungerphobia)」と言う。

*適正化政策とは、本来は生活保護の濫救・漏救の防止を目的とする政策である。実際は、過剰な濫救対策とも言われている。

*ワークフェア
 一定の就労を義務付け、給付を労働の対価とし、就労による自立を促す考え方である。給付と働くこと、就労支援をセットとした制度であると言える。
・米国民主党のクリントンは,困窮、貧困家庭が勤労・職業訓練へ参加しなければ給付を受けることが出来ない「貧困家庭一時扶助」(TANF)を取り入れ,「要扶養児童家庭扶助」(AFDC)を廃止した。

*アメリカ合衆国の公的扶助制度の特徴とは。先述の公的扶助制度の共通する特徴から。

*公的扶助と就労を巡って
 就労は、単に収入のためだけではなく、就労の機会によって社会参加を通じて自己実現を果たすという意義もある。あくまでも就労の一側面であり、個人差があるが。公的扶助の受給者にとって、社会参加の機会としての就労の意義もあると考えられる。
 また労働市場における、本人の希望、能力(技能、体力)と雇用の機会とのマッチングの問題もある。雇用のミスマッチ、公的扶助における就労と福祉サービスとの狭間の問題である。
 就労に過剰に押し出すことは、労働問題を生じる可能性が生じる。どのような仕事、職場でも良いのではなく、ディーセント・ワーク、自立支援の視点、ハンディキャップを含めた多様性を尊重する職場、理解と配慮のある就労先が求められている。
 また、生活保護受給者の子育て、家事労働等のアンペイド・ワークの価値、意義もある。
 既に先進的な活動も取り組まれているが、オルタナティブな就労の場を創ること、またワーカーズ・コレクティブ、協同労働の形態による雇う・雇われるという関係を超えた就労の機会にも、可能性があると言えるだろう。
 
*バウチャー
 公共政策の手段としての「バウチャー」とは,金券や利用券等の証票の形をとる個人を対象に補助金を交付する方法のことであり,一定の選択権の付与,使途制限,譲渡制限という特徴をもつ。

*ベーシック・インカム構想
 すべての人に無条件で一定額の基本所得を支給するという考え方であり、ロールズの格差原理を理論的基礎として考え出されたものである。
 ベーシックインカムは、資力調査や就労の要請なしに、すべての人々に無条件で支給される所得である。

<以上、国立武蔵野学院 附属児童自立支援専門員養成所にてブログ筆者が講義(第1日目) 続く>
 HPより引用「児童自立支援専門員養成所とは。非行などの問題を抱える子どもや、虐待などの理由により支援が必要な子どもたちと施設での生活を共にしながら、資格取得に向けて学ぶところです。
 国立武蔵野学院は、大正8年 (1919年) 3月に開設された児童自立支援施設です」
 児童自立支援専門員とは、児童自立支援施設において,生活指導,家庭環境調整,関係機関との連携等,ソーシャルワークによって、児童の自立を支援する専門職である。国立武蔵野学院に附属児童自立支援専門員養成所が設置されている。


<当ブログ筆者が執筆 新刊2冊(4月発行予定) 精神保健福祉士、社会福祉士国家試験解説>
 低所得者に対する支援と生活保護制度(公的扶助論)解説を担当。
一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟=編集
ISBN 978-4-8058-5661-1
予価 4,104円(税込)
中央法規出版

2019精神保健福祉士国家試験過去問解説集 第18回-第20回全問完全解説
一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟=編集
ISBN 978-4-8058-5662-8
予価4,104円(税込)
中央法規出版

当ブログ筆者執筆
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題(依存症と生活困窮)

 内容

 アルコール依存症からの回復とレジリアンス。

 アルコール依存症、薬物依存症と貧困、生活困窮の実践事例。

 精神科グループワーク、精神科デイケア、地域精神医療による総合的な地域生活支援。

 コミュニティワークとソーシャルサポートネットワークの構築。

 多職種によるチームアプローチ、連携。

 地域の特性。スティグマ。自尊感情の課題。

 スピリチュアルペインと人間的孤立。


当ブログ筆者の論文 リンク

関屋光泰(2010)「簡易宿泊所街・横浜寿町地域における民間支援活動-歴史的経緯の概要」『研究紀要』第18 巻第1 号 学校法人敬心学園日本福祉教育専門学校福祉文化研究所,39-48頁


当ブログバックナンバー
 相談、面接、生活保護受給者訪問調査
 貧困、生活困窮の子どもと家族
 アルコール依存症と生活困窮、精神科医療との連携の必要性

「子ども食堂」の多様な形態、開催
 学習・居場所づくりと食の支援
 子ども食堂の対象、会場、担い手
 子ども食堂の意義:子育て支援、保育園待機児童問題、多世代交流等の意義
 子ども食堂活動は、何を目指しているのか

筆者のコメントが朝日新聞(全国版)に掲載されました 福祉施設職員のストレスケア、メンタルヘルス、感情労働とは

新聞に筆者のコメントが掲載されました「ルーテル学院大の関屋光泰 助教は、東京都内を中心に約60カ所の障害者施設などで職員向けのストレスケア研修を行ってきた。「忙しい時に利用者への言葉がきつくなり、そんな自分を責めてしまう」、研修の受講者からは、そんな悩みが多く寄せられる。<略>「自分が理想とする支援ができず、自己嫌悪に陥る職員も多い。職員のケアの必要性に目を向けるべきだ」と訴える」抜粋
(やまゆり園事件が残したもの:下)地域に開く、支え合い歩む
2017年7月26日 朝日新聞朝刊 全国


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 生活保護法とケースワーカー、相談、面接、受給者訪問調査。アルコール依存症と生活保護。貧困、生活困窮の子どもと家族、生活保護受給世帯への支援。危機介入としての公的扶助ケースワーク。生存権のセーフティネットとしての生活保護制度とケースワーク。キーワード。

公的扶助論 第1日目 その1 ブログ筆者の担当講義
1.はじめに 低所得者に対する支援と生活保護制度(公的扶助)とケースワーク
・筆者の24年間程の生活困窮者支援の実践から、貧困問題の変遷
 日雇労働者・ホームレスモデルから、多様な生活困窮者(子ども、女性、若者等)モデルへ。
 かつては、土木・建築関連の日雇労働者、飯場の労働者が失業(アブレ)、高齢、病気や負傷、障害のため働けなくなり、野宿生活になったホームレスの人々が顕在化していた。
 今日、地域で暮らす子ども、家族、高齢者、シングルマザー、またネットカフェ居住者等が顕在化している。多様化である。
 ブログ筆者のこれまでの実践
 1.ホームレス、日雇労働者への医療ソーシャルワーク(名古屋市)
 2.簡易宿泊所街の生活保護受給者、精神障害者への精神科ソーシャルワーク、精神科デイケア、コミュニティワーク(横浜市)
 3.ホームレス等生活困窮者へのアウトリーチ(名古屋市、新宿区)
 4.緊急一時保護事業の相談員(東京都)
 5.ホームレス、日雇労働者、簡易宿泊所地域の調査(名古屋市、横浜市。厚生労働省「ホームレスの実態に関する全国調査(生活実態調査)」参加)
 6.求職者支援制度の職業訓練講師、シングルマザー等のヒアリング
 7.ホームレスと市民共同の演劇ワークショップ(東京都)
 これらの経験と実践知、調査活動の24年間から上記は言えることである。

・「貧困」のイメージとは。
 これまでのグループディスカッションでは、周囲の友人等で身近に感じる、実感が持てない、これまでの仕事が生活困窮者との関わりがあった、なぜ貧困になるのか、予防は出来ないのか疑問、街のホームレスの人々、非正規雇用、他国の貧困地区等が挙げられる。

◎生活保護制度と公的扶助ケースワーク
 生活保護制度の運用は、相談援助=ケースワークの面接、訪問を伴う。
 生活困窮者への支援、また生活保護受給者への自立支援等において、面接・訪問などの形態による個別支援は必要不可欠である。

*複合的な生活問題と総合的支援
 生活保護を必要とする人(要保護者)、生活保護受給者(被保護者)は、心身の健康問題・障害、家族問題、失業など様々な問題を抱えている。
 金銭給付だけではなく、個人・家族へのソーシャルワークによる総合的な支援が必要とされる。
・この科目において、可能な限り、公的扶助ケースワークなど、関連する社会福祉援助技術についても解説する。

*公的扶助ケースワークとは
 生活保護制度、公的扶助分野における、社会福祉援助活動のことである。
 生活保護は、ケースワーカーが貧困・低所得状態にある要保護者に対し、生活保護費の給付とともに、社会福祉援助を実践する。その支援は、人々の生活と問題の背景、地域の特性(雇用等)、生活ニーズを把握、具体的な生活課題の緩和・解決を図るソーシャルワークによる援助である必要がある。

*ケースワーク
 クライエント(個人や家族)が抱えている生活問題、社会生活や人間関係の困難、医療・生活・居住ニーズに対して,その問題解決やニーズの充足を支援するために,ケースワーカー(ソーシャルワーカー)によって用いられる専門的な援助技術である。ソーシャルワーク専門職の価値・倫理と専門知識に基づく。

*生活保護費の給付とソーシャルワーク実践
 生活保護費を受給者に手渡す(給付する)ことも重要な職務であるが、それだけではない。相談、訪問、医療機関や社会資源との調整等、ソーシャルワークの専門職であることが求められている。
 必要に応じて医療機関の受診、入院に同行すること、社会資源の利用を支援する(入所予定の福祉施設の見学に同行等)、金銭管理の側面的支援等の具体的な支援が、行われている。
 様々な地方自治体の福祉事務所の現状があるが、多くの場合、1人のケースワーカーは100世帯位(超える場合も)の受給者を担当している。受給者の生活、生存権を保障し、生活保護制度の実務を担う重要な職務であるが、多忙を極めている。

*生活困窮者・子ども・家族の生命、生活、生存権の守り手としての公的扶助ケースワーク
 公的扶助ケースワークは、住民の「生存権のセーフティネット」としての役割、使命がある。
 言い換えれば、ケースワーカーの一人一人が住民の生命の、人間らしい暮らしの、権利の守り手である。
 貧困は、住民、子どもと家族の生活の全般を脅かし、健康を人間関係をも破壊してしまう。公的扶助ケースワーカーは人間の尊厳を守り、ヒューマニズムなどの実践思想と共にあるべき社会福祉専門職である。
 ヒューマニズムとは、人道主義と訳され、博愛、人類愛の精神に基づいて、人間、人類全体の福祉の実現を図っていくスタンスである。

 救貧法、公的扶助制度の源流は、エリザベス救貧法 Elizabethan Poor Law 1597年法および1601年法として成立した法にある。イギリスの救貧諸立法を集大成した公的な救済制度の基本法となった。
 日本における救貧制度の源流は、恤救規則にある。1874年に府県に出された通達(明治7年太政官達162号)である。
 支援活動の源流は、スコットランドのチャルマーズChalmers, Thomas (1780-1847)。スコットランドの長老派教会牧師、教区の貧困家庭に対する隣友運動・友愛訪問活動(friendly visiting)を実施した。その後,ロンドンの慈善組織協会(COS)の活動に友愛訪問は継承された。
 ドイツのエルバーフェルト制度は、岡山県の済世顧問制度、大阪の方面委員、戦後の民生委員活動の源流である。

*危機介入としての公的扶助ケースワーク
 生活困窮という、人々の暮らしにとって待ったなしの危機、生活の破壊に対して公的扶助ケースワークは、支援の手を差し伸べる。つまり生活、時に生存の危機の中にある人々に寄り添う人間支援の専門的である
 リンデマン(Lindemann, E.)、キャプラン(Caplan, G.)による危機理論がベースにある

*住民と受給者ファーストの姿勢を
 生活困窮者、生活保護 受給者と共にある公的扶助ケースワークが求められている。それは、相談者中心、相談者ファーストの姿勢であり、倫理観に基づく対応である。過去には福祉事務所への相談に対する権利侵害の事件もあった。一人ひとりと真剣に向き合う人間的な関わりが求められている。

*アルコール依存症と生活困窮、精神科医療との連携の必要性
 また公的扶助ケースワークにとって、アルコール依存症は支援の重要な課題の一つである。 依存症からの回復を側面から支援することが求められている。
 精神科医療機関のアルコール依存症外来、専門病棟における治療に繋げること、通院と服薬等を継続すること、自助グループ(セルフヘルプグループ)への参加を支援することが具体的な支援である。アルコール依存症であることを最初から自覚する依存性者が少ないなかで、人によっては幻覚等の重い症状もあり、これらの支援は容易ではない。
 実際は、アルコール依存症からの回復は、断酒後も再度の飲酒(スリップ)等のアクシデントもありながら、回復に進んでいく。ソーシャルワークの専門性を持ち、かつ寄り添う姿勢の支援が不可欠である。
 アルコール依存症以外の精神疾患、精神障害を抱える生活保護受給者も目立つ。公的扶助ケースワークにとって精神科医療との連携が、重要な課題である。貧困、生活困窮とメンタルヘルスは密接に関連すると言えるだろう。

*生存権のセーフティネットとしての公的扶助ケースワーク
 生活困窮の背景には、不安定雇用、地方の経済と雇用の問題、雇用のミスマッチ、正規と非正規雇用の格差等の社会問題がある。
 切実な生活、福祉ニーズに対して、迅速かつ公正な支援が基本となる。
 公的扶助ケースワークは、多様な生活問題に対して、総合的なアプローチが求められていると言えるだろう。

<以上、国立武蔵野学院 附属児童自立支援専門員養成所にてブログ筆者が講義(第1日目) 続く>
 HPより引用「児童自立支援専門員養成所とは。非行などの問題を抱える子どもや、虐待などの理由により支援が必要な子どもたちと施設での生活を共にしながら、資格取得に向けて学ぶところです。国立武蔵野学院 附属児童自立支援専門員養成所」



当ブログ筆者の論文 リンク

関屋光泰(2010)「簡易宿泊所街・横浜寿町地域における民間支援活動-歴史的経緯の概要」『研究紀要』第18 巻第1 号 学校法人敬心学園日本福祉教育専門学校福祉文化研究所,39-48頁


当ブログ筆者執筆
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題(依存症と生活困窮)

社会福祉士実習目標・実習計画記入例 モデル 相談援助実習指導 筆者の講義レジュメ

当ブログ筆者が講師を担当した「生活困窮者への相談援助について」法人研修(2018年2月)を報告して下さっています。

社会福祉法人有隣協会様 ブログ

 講義の大まかな内容

 若年者の生活困窮の特徴。若年ホームレスの生活歴と困窮の関連。調査等から。

 精神疾患、精神障害を抱えた利用者への対応方法。

 生活困窮とメンタルヘルス。関わりの技法の基礎。

 アルコール依存症の回復支援について。精神科医療機関へどのようにつなぐか。

 生活保護受給者、精神障害者対象のグループワーク実践から


 有隣協会様、ブログで研修をご紹介して下さり、ありがとうございます。御礼を申し上げます。


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第30回社会福祉士国家試験合格率30 .2 %
社会福祉士国家試験の合格基準99点以上 総得点150点に対し、得点99点以上の者
 総得点の60%程度を基準 正答

 2017年2月の社会福祉士、精神保健福祉士試験に合格された皆さん、おめでとうございます。
 社会福祉士等の資格取得はゴールではなく、専門職としてのキャリアのスタートです。
 つまり、社会福祉士の資格と、その専門性、技術を用いて、人々と共に何をしていくのか、どのようになっていこうとするのかが重要です。様々な生活問題が存在する社会の中で、専門職としてのあり方が問われているのでしょう。
 また、専門職としての自己研鑽、学びは生涯続くものです。

*本当に支援を必要としている子ども、家族に出会うために 訪問こそ個別支援の基本
 子どもと家族の生活困窮、虐待等家族問題、子育て支援、心身の健康問題、学力格差、社会的孤立など生活問題の世代間連鎖は、地域福祉にとって待ったなしの重要な課題です。
 この記事を読む方々の中には、社会福祉士として、児童福祉、家族福祉、子育て支援領域で実践をはじめる人たちもいることでしょう。児童相談所等の行政機関、児童養護施設等です。
 児童虐待(疑を含む)、ネグレクト被害の子どもに向き合い、成長を支えることも課題となるでしょう。
 一方、訪問等で、親をねばり強く支えること、アウトリーチによるニーズの発見も求められています。
 生活の現場への訪問こそ社会福祉士にとって個別支援の実践の中で、昔も今も要の一つと言えるでしょう。
 本当に支援を必要としている子ども、家族につながるための手段として、アウトリーチの具体的な実践が求められています。高校の中の居場所カフェ等、様々な形態のアウトリーチの要素が含まれる事業が各地で行われています。
 
 子どもの多様性を尊重し、自己肯定感を高める、生活と学習の意欲を高めるグループワークも求められていると言えるでしょう。
 経験の貧困を補い、自然との関わりの機会も生み出すキャンプ等の形態のグループワークが必要です。
 社会的孤立を克服するための交流、繋がりを創り出すことも、グループワークの力が求められています。
 これらはソーシャルワークの歴史のなかで、セツルメントや青少年団体、児童福祉の領域で行われてきたものが、再び期待されています。

*セツルメントの歴史から学ぶ 地域の人々のなかへ
 中長期的に地域の理解ある住民サポーター=インフォーマルサポートを巻き込んだ地域活動づくりも課題です。
 地域のなかで、住民の支え合いの力によって、子どもの貧困、虐待、いじめなどを防ぐためのサポートを行っていくこと。
 問題が発生することの予防、ライフステージにまたがる長期的な、縦割りではない包括的な支援が課題です。
 行政機関や、専門職に全て任せておけば解決してくれるのではなく、住民こそ主役であり、皆が協働して、地域の力を結集して取り組むことが重要であると考えられます。
 社会福祉士のコミュニティワーク、ネットワークづくりの専門技術によるファシリテーションが求められているのです。
 セツルメントの実践の歴史から学び、地域の人々のなかへ入っていくことが、今日の最重要な課題と言えるでしょう。
 人間と人間との交流によって格差を超えること、理解の不足や誤解ではなく相互理解と受容を、排除や対立ではなく尊重と相互支援を生み出すのは、交流の力、ソーシャルワークの働きです。

*多問題家族と世代間連鎖 ソーシャルワーカーのミッション 
 特に多問題家族は、拒絶もあるかもしれませんが、訪問による理解と個別支援を必要としています。
 これらの家族は、心身の健康問題と経済的貧困、暴力、依存症、家族問題が重複している傾向があります。
 世代間連鎖もみられますが、しかし、未来は変えることが出来ます。
 そのためには、ソーシャルワークによる寄り添った支援が求められているのです。
 深刻な生活困窮、健康問題、家族関係の問題を抱える当事者と、背景には子育て・養育能力の低下もあります。
 訪問によって困難を抱える家族への理解を深め、専門性の発揮が期待されています。

*ギャンブル依存症、地域精神医療 精神保健福祉士の課題
 精神保健福祉士にとって、アルコール依存症やギャンブル依存症、摂食障害等は支援の課題の一つです。
 子どもにとって、親の依存症は生活問題として大きなものです。世代間連鎖にも繋がるものです。
 子どもの貧困にとって、アルコール依存症は要因の一つであると言えるでしょう。

 社会福祉士はそのキャリアの開始において、年齢も、経緯が幅広いことに特徴があります。22歳でスタートする人も、今回の国家試験でも61際以上の方々が全国で400人おられます。精神保健福祉士も同様です。
 地域福祉には生活者としての経験が、就労支援等、社会経験が活かされる領域もあります。
 社会福祉士、精神保健福祉士としてスタートする皆さんのご活躍を祈念しています。
 (以上、ブログ筆者コメント)

1 試験日 平成30年2月4日(日)
2 試験地 24都道府県
3合格発表日 平成30年3月15日(木)14時
4 合格発表  厚生労働省および公益財団法人社会福祉振興・試験センターで合格者の受験番号を掲示
5受験者数  43 ,937人
6 合格者数   13,288人
7 合 格 率   30 .2 %
 合格基準(合格ライン)は、総得点150点に対し、得点99点以上の者


第30回社会福祉士国家試験問題 共通科目 専門科目


<第29回社会福祉士国家試験問題>
第29回社会福祉士国家試験問題 共通科目 午前

第29回社会福祉士国家試験問題 専門科目 午後


第19回精神保健福祉士国家試験問題 専門科目


第30回社会福祉士国家試験 ルーテル学院大学

「社会福祉士現役合格率は76.5%(全国平均合格率30.2%)でした。現役の受験者数10名以上の都内私立大学の中で合格率第3位です」


筆者のコメントが新聞に掲載されました 福祉施設職員のストレスケア、メンタルヘルス、感情労働とは

新聞に筆者のコメントが掲載されました「ルーテル学院大の関屋光泰 助教は、東京都内を中心に約60カ所の障害者施設などで職員向けのストレスケア研修を行ってきた。「忙しい時に利用者への言葉がきつくなり、そんな自分を責めてしまう」、研修の受講者からは、そんな悩みが多く寄せられる。<略>「自分が理想とする支援ができず、自己嫌悪に陥る職員も多い。職員のケアの必要性に目を向けるべきだ」と訴える」抜粋
(やまゆり園事件が残したもの:下)地域に開く、支え合い歩む
2017年7月26日 朝日新聞朝刊 全国


東京都福祉保健局(委託の研修事業)登録講師派遣事業 講師派遣を希望する事業所の方へ


関屋光泰『職業訓練生たち-1年目職員が感じた介護&ストレス』
「介護人材Q&A 2015年2月号 介護職員「こころの健康管理」その施策と工夫」,産労総合研究所

ブログ筆者の論文 要約
 離職、職業訓練(求職者支援制度)を経て、介護施設へ就職をした元訓練生の介護職員対象のグループインタビュー、ヒアリング等から、彼ら彼女らの介護現場における離職等につながり得るストレス要因について考察したものである。


当ブログ筆者の論文 リンク

関屋光泰(2010)「簡易宿泊所街・横浜寿町地域における民間支援活動-歴史的経緯の概要」『研究紀要』第18 巻第1 号 学校法人敬心学園日本福祉教育専門学校福祉文化研究所,39-48頁


当ブログ筆者執筆
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題(依存症と生活困窮)

ファシリテーター養成講座 福祉のまちづくりを協働して推進する
ルーテル学院大学

引用「地域福祉ファシリテーターとは?
 地域の福祉課題や地域の中で支援を必要としている人を発見し、自らが持つ能力や人脈、社会資源を生かしながら、具体的な「新たな支え合い」活動を企画・実施する中核となる人々のことを指します。この講座では、講義だけでなく、体験的な演習やフィールドワークを盛り込み、講座修了後には、具体的な「新たな支え合い活動」が実際に展開されることを目標としています」引用ここまで


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こども⾷堂見学会 参加型パネルディスカッション 活動のノウハウを学ぶ ボランティア、地域参加、⾷を通じたまちづくり  2018年3月18日(日)食でつながるフェスタやまなし 以下、案内から引用
「こども⾷堂、子どもの居場所づくり等、⾷を通じた参加の場づくりの取り組みが増えています。
 先輩団体や仲間と出会い、今後の活動に活かすノウハウを⼀緒に学びながら、活動、ネットワークづくりのきっかけにしませんか」
 (子ども食堂等活動見学会は後述)
3月18日(日)10:30から16:00 ポスター展⽰は10時開始
会場 やまなしプラザ1階オープンスクエア&生涯学習推進センター交流室A・B
(JR甲府駅 南口より徒歩7分)
参加費 無料(予定) 定員 120名(申込先着順)

内容
講演 11:00から12:00 「居場所づくりから⾒えた、互いに⽀え合う社会づくり」
 近藤 博⼦さん(気まぐれ⼋百屋だんだん店主 東京都⼤⽥区)

分科会 13:00〜14:20
1.こども⾷堂・こどもの居場所
 事例 ひがしっこ⼦ども⾷堂(甲府市)、みんなの広場・市川三郷(市川三郷町)、ふえふきこどものたまり場プロジェクト(笛吹市) 他
2.⾷を通じた地域づくり・地域貢献
事例 甲府・⾷事サービスをすすめる会(甲府市)、社会福祉法⼈四葉会フォーリーブス甲府ふれあい⾷堂(甲府市)、レイホーさろん(富⼠吉⽥市)

全体会 14:30〜16:00
 パネルディスカッションを通して、これからの居場所づくりがどうしたら広がるか、深めていきます。
 コーディネーター:平野 覚治さん(全国⾷⽀援活動協⼒会専務理事)
〈登壇者〉各分科会コーディネーター・調整中
 星合 深妃さん(Happy Spaceゆうゆうゆう/笛吹市)、内藤 陽⼀さん(育みの会/甲府市)、近藤 博⼦さん(気まぐれ⼋百屋だんだん)

活動見学会
〔参加希望の⽅は 申込フォーム から申込/現地集合・解散/先着順・⼈数限定〕
1.定員10名 甲府・⾷事サービスをすすめる会(甲府市)
2.定員10名 ひがしっこ⼦ども⾷堂(甲府市)
3. 定員15名 フォーリーブス甲府ふれあい⾷堂(甲府市)

主催 食でつながるフェスタやまなし実行委員会
一般社団法人育みの会  甲府・食事サービスをすすめる会
生活協同組合パルシステム山梨  特定非営利活動法人Happy Space ゆうゆうゆう
事務局 一般社団法人全国食支援活動協力会

申込み⽅法
申込フォームから必須事項を入力
事務局 一般社団法人 全国食支援活動協力会
電話03-5426-2547
東京都世田谷区上用賀6-19-21 

*当ブログ筆者も「食でつながるフェスタやまなし」3月18日に参加予定です。
子ども食堂・居場所づくり、食の支援に関心をお持ちの皆様、ぜひご参加ください。お待ちしています!

 食でつながるフェスタやまなし」3月18日についての報道記事


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【福岡県】 2018年3月17日(土)12:45~16:45
広がれ、こども食堂の輪!全国ツアーin福岡&九州サミット
場所:クローバープラザ クローバーホール
催:広がれ、こども食堂の輪!全国ツアーin福岡実行委員会


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当ブログ筆者のメモ 「子ども食堂」に関連して>
 「子ども食堂」は、全国的に増加している。地域福祉活動におけるトレンドと言えるだろう。
 活動形態、発展の多様性がみられるが、活動を中止している食堂もある。
 多くの人々が担い、支えている意義ある活動である。運営上の課題も顕在化しつつある。
 以下に筆者のメモを掲載したい。
1.「子ども食堂」の多様なかたち 食堂か居場所か
 「子ども食堂」は多様な形態がある。月1回から2回の開催が多い。常設型(朝食、昼開催)食堂もみられる。
 従来からの高齢者の食の支援が、子どもと家族に対象を拡大したところ(高齢者給食拡大型)、
 子どもの居場所づくり、学習支援、グループ活動に伴って食の支援を行うところ(学習・居場所づくりと食の支援)、
 子育て支援に伴って、親子の食事の場を設ける(親子カフェ)、コミュニティ食堂等が挙げられる。

2.「子ども食堂」は誰が食事に来るのか 誰でも、小学生、保育園入園前幼児
 子ども食堂の対象を、子どものみ(年齢設定)、子どもと家族、誰でも、高齢者と子ども、地域限定等、多様なかたちがある。
 夕方以降開催の子ども食堂は、小学生中心。学習支援、グループ活動を併せて行う食堂もある。小学生以上の子どもの食事を含む生活支援、学習習慣の確立など、多くの成果が期待できる。送迎等の支援が必要となる。
 平日昼開催は、保育園入園前の幼児と家族、高齢者が中心。子育て支援、保育園待機児童問題、多世代交流と大きな意義がある。

3.会場、担い手、支援は 
 会場は地域差がみられるが、公民館、社会福祉福祉施設、店舗、個人宅、寺、キリスト教会等である。
 地域福祉領域では、地域活動への空き家活用が注目されている。
 運営している人々も、地域住民のボランティア、民生委員・児童委員、PTA、学生ボランティア、高齢者福祉・障害者福祉・児童福祉従事者や市民活動、退職教員等、多様である。
 支援している組織も、社会福祉協議会、各生活協同組合等である。

4.子ども食堂は何を目指しているのか
 多くの場合、子どもの生活問題、子育て支援の必要性、虐待、社会的孤立、孤食等の報道から、「子どもが食に困っているのを放っておけない、自分も何かをしたい」というコミュニティ、生活者としての当事者意識から出発する。
 生活問題を抱える子どもの個別支援か、居場所・交流・ソーシャルサポートネットワークづくりと捉えるか。どちらも食という生活の不可欠なものが媒介となった民間・非専門性の支援といえる。
 加えて、コミュニティの皆で子どもを育てる、孤食の解消を含めて家族支援、多世代交流、食の支援、食の安全、食の支援を出発に自然体験、農業体験など子ども食堂が目指すものは多様である。

5.課題 要支援の子どもにどのように出会うか 子どもたちの問題とは
 「生活困窮のなかにある子ども」「社会的に孤立している家族」「児童虐待予防」等を支援の目標と設定する場合、子どもと子育て支援のニーズをキャッチする仕組み、待っているだけではないアウトリーチの活動が必要となる。地域によっては、取り組む事業もみられるが、全国的には大きな課題である。
 今日、子ども達は、困窮等の生活問題、虐待等家族問題、学びと遊びの環境、多世代の交流、孤食や栄養等の機会へのアクセスの困難がある。もちろん、経済的困窮のみが問題ではない。食を入り口とした、非専門職による多様なサポート、繋がりの接点という役割を子ども食堂は果たしているのではないか。

 「他人事」から「我が事」への転換の場
 子ども食堂・居場所づくりは民間、ボランタリーな支援であって、公的支援の代替ではない。公的施策ではなしえないボランティアの特徴がある。家庭でもなく、教育・福祉機関でもない、コミュニティの大人による支援である。多世代の住民相互の支援を生み出す場でもある。共助の接点、相互支援のファシリテーションの場でもある。
 子ども食堂の活動の場は、「他人事」であった地域の子どもの問題を、「自分のこと」とする転換の場である。それは無関心からサポートへ、傍観から主体的な活動に換わる舞台とも言える。

 再びのセツルメントか
 子ども食堂を担う方々からのヒアリング等のなかで、大学や学生への期待を聴かせて頂くことがある。学生は、かつてのセツルメントのように、子ども食堂の活動とそのなかの人間的な交流によって、地域の問題に気づき、自らのあり方を問い直し、相互の成長に繋がることが出来るのだろう。学生は特に、今、何が出来るのかよりも、どのようになっていこうとするのかが課題ではないだろうか。
 子どもの貧困、虐待等のように、子どもを巡る問題のなかには目立つものがある。しかし、他にも生活、学習、進路、人間関係、スポーツやレクレーション等の経験、心身の健康問題等、多様な問題が存在する。そして、これらの困難の原因こそ理解し、改善を広く長期的な視野で考えなければならない。学生がこれらを理解するためには、活動の場に伺うことだろう。フィールドと出会うこと、出会った子どもに寄り添い、子どもの今と未来を考えることが必要なのだろう。

 共生、共助、多様性のコミュニティづくりのアクション
 子ども食堂・居場所づくり・食の支援、ボランティアは更なる拡がりの途上である。子どもを巡る多くの困難を、子どもと大人、子どもと子ども、親と住民が出会い、交流し、話し合い、共に取り組む。困難を抱えた個々の子どもに寄り添い、皆が考え、連携して支え合っていく。この子ども食堂が新たなコアとなる共助のコミュニティが中心となって、様々な生活を考えてゆくプロセスを共に創っていく。
 つまり、子ども食堂は、食事の提供自体が目的ではなく、食の支援からはじまる総合的な地域活動・アクション、共生のコミュニティづくりである。
 筆者の(個人的)メモ ここまで


参考
 埼玉県[子ども食堂]一覧等
抜粋「調査項目:活動場所 公民館、コミュニティセンター等 25ヶ所 32.9%、
店舗(飲食店でない店舗も含む) 24ヶ所 31.6%、
個人宅 6ヶ所 7.9%
NPO、団体所有の施設、事務所等 6ヶ所 7.9%
デイサービス、介護保険事業所 3ヶ所 3.9%
病院、診療所内 2ヶ所 2.6%
市町村社協所有の施設等 2ヶ所 2.6%
生協、生活クラブの施設 2ヶ所 2.6%
寺院 2ヶ所 2.6%
放課後児童クラブ 1ヶ所 1.3%
その他、未回答 3ヶ所 3.9%
 調査項目:活動回数 定期
 月1回 31ヶ所 40.8%
 月2回 16ヶ所 21.1%
 月6回 1ヶ所 1.3%
  週1回 9ヶ所 11.8%
 調査回答状況:76か所から回答 市町村及び埼玉県こども食堂ネットワークが把握している範囲での照会調査のため、県内全ての「こども食堂」を反映したものではありません」

抜粋「「子供食堂」とは:近年、地域住民等による民間発の取組として無料または安価で栄養のある食事や温かな団らんを提供する子供食堂等が広まっており、家庭における共食が難しい子供たちに対し、共食の機会を提供する取組が増えています。

 食育の推進という観点から見た子供食堂の意義について:子供食堂の活動は様々ですが、親子で参加する場合も含め、
(a)子供にとっての貴重な共食の機会の確保
(b)地域コミュニティの中での子供の居場所を提供 等の積極的な意義が認められます。

 地域と子供食堂の連携の必要性:地方自治体は、地域住民、関係機関、関係団体・NPO等と適切に連携して、地域における食育を推進する役割を担っています。
 地方自治体が、子供食堂を、そうした連携先の一つとして位置づけ、連携を深める中で、子供食堂の取組に地域ぐるみで協力し、子供食堂の活動遂行に役立つような環境整備を行うことが期待されます。
なお、国や地方自治体は、子供食堂の多くが民間のNPOや個人の善意に基づき、発足、運営されていることに十分留意し、子供食堂の自主的・自発的な取組を最大限尊重し、個人やNPOの善意で行われている子供食堂の活動の趣旨を理解することが必要です」ここまで


子ども食堂サポート 参考資料 
 「地域の多様な機関との連携によるこども食堂の発展を願い、地域資源につながることで、活動の可能性を広げる好事例をまとめました。 PDFでダウンロード可能です」 一般社団法人全国食支援活動協力会


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第30回社会福祉士国家試験解答速報(平成29年度 2018年2月4日)一覧 ボーダーライン 第30回の出題の特徴 

 第20回精神保健福祉士国家試験解答速報まとめ
 第30回社会福祉士国家試験を受験された皆様、本当にお疲れ様でした

 30回社会福祉士国家試験の合格基準点(合格ライン)は

 気になる方が多いのが、第30回の合格基準点(合格ライン、合格・不合格のボーダーライン)です。合格の発表があるまで確定できませんが、

 平成28年度(29回社会福祉士試験)の合格基準(合格ライン)は、「総得点150点に対し、得点86点以上の者(総得点の60%程度を基準とし、問題の難易度で補正した。配点は1問1点である)」厚生労働省HPより。

 第28回社会福祉士試験の合格基準は「総得点150点に対し、得点88点以上の者」でした。

 第27回社会福祉士国家試験は、合格基準総得点150点に対し、得点88点以上」。

 少し前ですが、第25回社会福祉士試験は、合格基準は72点以上。25回は、全国受験者数42,841人、合格者数8,058人、全国合格率18.8%でした。


<第30回社会福祉士国家試験解答速報一覧> 下記をクリック 
 ご紹介する社会福祉士試験 解答速報サイトのなかには、メール登録等が必要なものもあります。ご確認下さい。
<けあサポ 中央法規の解答速報>
社会福祉士 国家試験解答速報 平成29年度(第30回) けあサポ 中央法規

 けあサポでは、社会福祉士の国家試験の解答速報を掲載します。
 閲覧に当たっては、「解答速報閲覧登録ページ」にアクセスし、メールアドレスを登録していただく必要があります。
社会福祉士解答速報閲覧登録ページ


社会福祉士国家試験 解答速報 資格の大原


福祉教育カレッジの社会福祉士試験解答速報

【社会福祉士・介護福祉士国家試験 解答速報のお知らせ】

<東京アカデミー>
第30回社会福祉士国家試験解答速報 東京アカデミー


「第30回社会福祉士国家試験 みんなのこたえ」オープン メディックメディア

 「解答速報もいいけど,公開までに時間がかかるし,周りのみんなが選んだ選択肢は何番だったのか,知りたい!」

 メディックメディアは,そのような声にお応えします!

「みんなのこたえ」では,国家試験で周りのみんながどの選択肢を選んだかを見ることができます!

 みんなの解答結果を見て,自己採点の参考にしてください


第30回社会福祉士試験 出題の特徴

プライマリ・ヘルスケア とは、primary health care PHC 特徴として,①身近であること(accessibility),②包括的かつ全人的であること(comprehensiveness),③専門医,栄養士,その他のヘルスケアワーカー,福祉,行政の良好なチーム連携(coordination),④継続性が保障されること(continuity),⑤サービスの内容について患者と家族にとって納得できるものであり,かつ社会への責任がもてること(accountability)。


アルマ・アタ宣言 とは、1978年、アルマアタにおいてWHOとユニセフが国際会議を開き,2000年までにすべての人に健康を国際的に保障するという目標(Health for all by the year 2000)を掲げた。地域社会が実用的,科学的かつ受け入れやすい保健・医療(プライマリ・ヘルスケア)を地域住民に提供する重要性を示した。


健康寿命


筋ジストロフィー とは、遺伝性の筋疾患の代表的なもの。発症年齢や症状によってさまざまなタイプに分けられる。主な症状は筋力低下,筋萎縮。一番多くみられるのはデュシェンヌ型である。


ALS

DSM

統合失調症

観念奔逸

廃用症候群

心理学理論

ピグマリオン効果

社会的ジレンマ

バーンアウト


裁判員制度

コミュニティ解放論 ウェルマン

共有地の悲劇

ロールズ 正義論


感化法

救護法

社会的企業

エーデル改革

TANF

ブレア政権

ポーガム

タウンゼント 相対的剥奪

ラウントリー

方面委員制度

社会福祉協議会基本要項

福祉公社

主任児童委員

地域福祉コーディネーター

フォーカスグループインタビュー

アクションリサーチ


生活困窮者自立支援法

家計相談支援事業

自立支援プログラム 基本方針

被保護世帯の自立阻害要因


スペシャルオリンピックス

デフリンピック

支援費制度

サービス管理責任者


後期高齢者医療費

有床診療所

緩和ケアチーム


社会調査の基礎

横断調査

パネル調査

訪問面接調査

留置調査

エスノメソドロジー

トライアンギュレーション

グラウンデッド・セオリー・アプローチ


解決志向アプローチ


サービスマネジメント

福祉サービス第三者評価

介護保険審査会

財政安定化基金

嚥下体操


幼保連携型認定こども園

子どもの権利条約

児童の権利に関する条約

児童委員

里親制度

乳児院


障害者雇用率制度

法定雇用率

職場適応援助者ジョブコーチ


触法少年

更生緊急保護

精神保健観察


第30回社会福祉士国家試験 共通科目 専門科目


<第29回社会福祉士国家試験問題>
第29回社会福祉士国家試験問題 共通科目 午前

第29回社会福祉士国家試験問題 専門科目 午後


第20回精神保健福祉士国家試験 出題傾向

リカバリー

元気回復行動プラン(WRAP)とは

「元気回復行動プラン」は、困難から自分自身が立てたプランに沿った対処行うことで、不快や苦痛の軽減、改善、元気を回復するためのプランと方法である。


アルコール依存症 離脱症状

レビー小体型認知症

自助グループ


高次脳機能障害

グリーフケア

従業員支援プログラムEAP

リワークプログラム

社会復帰調整官


自己開示

リフレーミング


PTSD

自傷行為

いじめ

いのちの電話


<けあサポ 中央法規の解答速報>
第20回精神保健福祉士国家試験の解答速報 けあサポ 中央法規

 閲覧に当たっては、「解答速報閲覧登録ページ」にアクセスし、メールアドレスを登録していただく必要があります。

第19回精神保健福祉士国家試験問題 専門科目

社会福祉士 精神保健福祉士国家試験
公益財団法人社会福祉振興・試験センター


<参考 社会福祉士国家試験の合格基準(合格ライン)
第28回社会福祉士国家試験 正答 合格基準等 厚生労働省
 第28回の合格基準「総得点150点に対し、得点88点以上の者」ボーダーライン

第27回社会福祉士国家試験 正答 合格基準等 厚生労働省

第26回社会福祉士国家試験の合格基準及び正答について 厚生労働省

第26回社会福祉士国家試験合格発表 厚生労働省

社会福祉士国家試験の合格率・合格基準


*注意点
 各サイトの解答速報とも、国家試験の実際の正答とは異なる場合もあり得ます。解答速報は、あくまでも自己採点の目安です。解答速報を用いた自己採点のみで、合格・不合格の最終的な判断はしない方が良いかと思われます。
 また、各サイトの解答速報は、公開後も変更される場合もあります。各自、ご確認下さい。


筆者のコメントが新聞に掲載されました 福祉施設職員のストレスケア、メンタルヘルス、感情労働とは
新聞に筆者のコメントが掲載されました「ルーテル学院大の関屋光泰 助教は、東京都内を中心に約60カ所の障害者施設などで職員向けのストレスケア研修を行ってきた。「忙しい時に利用者への言葉がきつくなり、そんな自分を責めてしまう」、研修の受講者からは、そんな悩みが多く寄せられる。<略>「自分が理想とする支援ができず、自己嫌悪に陥る職員も多い。職員のケアの必要性に目を向けるべきだ」と訴える」抜粋
(やまゆり園事件が残したもの:下)地域に開く、支え合い歩む
2017年7月26日 朝日新聞朝刊 全国


東京都福祉保健局(委託の研修事業)登録講師派遣事業 講師派遣を希望する事業所の方へ


関屋光泰『職業訓練生たち-1年目職員が感じた介護&ストレス』
「介護人材Q&A 2015年2月号 介護職員「こころの健康管理」その施策と工夫」,産労総合研究所

ブログ筆者の論文 要約
 離職、職業訓練(求職者支援制度)を経て、介護施設へ就職をした元訓練生の介護職員対象のグループインタビュー、ヒアリング等から、彼ら彼女らの介護現場における離職等につながり得るストレス要因について考察したものである。


当ブログ筆者の論文 リンク

関屋光泰(2010)「簡易宿泊所街・横浜寿町地域における民間支援活動-歴史的経緯の概要」『研究紀要』第18 巻第1 号 学校法人敬心学園日本福祉教育専門学校福祉文化研究所,39-48頁


当ブログ筆者執筆
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題(依存症と生活困窮)

ファシリテーター養成講座 福祉のまちづくりを協働して推進する
ルーテル学院大学

引用「地域福祉ファシリテーターとは?
 地域の福祉課題や地域の中で支援を必要としている人を発見し、自らが持つ能力や人脈、社会資源を生かしながら、具体的な「新たな支え合い」活動を企画・実施する中核となる人々のことを指します。この講座では、講義だけでなく、体験的な演習やフィールドワークを盛り込み、講座修了後には、具体的な「新たな支え合い活動」が実際に展開されることを目標としています」引用ここまで


第30回社会福祉士国家試験 ルーテル学院大学

「社会福祉士現役合格率は76.5%(全国平均合格率30.2%)でした。現役の受験者数10名以上の都内私立大学の中で合格率第3位です」



お知らせ(子ども食堂、食の支援、地域福祉活動関連)

子ども食堂等見学会 食でつながるフェスタやまなし 2018年3月18日(日)

こども⾷堂見学会 参加型パネルディスカッション 活動のノウハウを学ぶ

ボランティア、地域参加、⾷を通じたまちづくり

「こども⾷堂、子どもの居場所づくり等、⾷を通じた参加の場づくりの取り組みが増えています。

 先輩団体や仲間と出会い、今後の活動に活かすノウハウを⼀緒に学びながら、活動、ネットワークづくりのきっかけにしませんか」

(子ども食堂等活動見学会も)

3月18日(日)10:30から16:00 ポスター展⽰は10時開始

会場 やまなしプラザ1階オープンスクエア&生涯学習推進センター交流室A・B

(JR甲府駅 南口より徒歩7分)

参加費 無料(予定) 定員 120名(申込先着順)

内容

講演 11:00から12:00 「居場所づくりから⾒えた、互いに⽀え合う社会づくり」

 近藤 博⼦さん(気まぐれ⼋百屋だんだん店主 東京都⼤⽥区) 等



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 高校生の質問「貧困を教えてください、学校では教えてくれない」。
<筆者のコメント 貧困だけではなく子育て支援、コミュニティの居場所の必要性>
 子ども食堂に関連する集いにて、関心を持って参加した高校生からの質問である。
 高校生は「貧困を学校では教えてくれない。生活が大変そうな生徒、メンタルも追い詰められている生徒もクラスにいるのに、教師は向き合うことから逃げているようだ」と率直に語った。
 これまで社会福祉分野は、学校でも地域でも「福祉教育」に取り組んできた。従来は、ハンディキャップを持つ人や高齢者への理解を深め、地域福祉の担い手を育てるために行われてきた。
 生活困窮家庭が顕在化しつつある今日、貧困問題、生活困窮家庭とその支援制度等も「福祉教育」の主要テーマの一つに位置づけていくべきだろう。
 当然ではあるが、単なる学習のためではなく、支えあいを生み出し、地域共生社会に進んでいくためである。
 ホームレス支援の領域では、学校におけるホームレスをテーマとする授業づくり、実施の先駆的な取り組みがある。
 学校も社会のなかにある。「貧困」とは何かを考える授業が求められている。貧困を緩和させるものは何か-フォーマル(制度)、インフォーマル(繋がり等)。
 
 子ども食堂、「貧困の再発見」
 子どもの貧困は、「再発見」された、言い換えると顕在化していると言える。
 「貧困の再発見」とは、全体としては経済的に発展した社会のなかで、調査や提言、ジャーナリズム等によって貧困問題が存在し続けていることが顕在化し、貧困問題が再び社会問題化することである。
 子どもの貧困に関心を持ち、「子ども食堂」「誰でも食堂」「子どもの居場所」学習支援等のかたちの支援活動が拡大している。
 しかし、関心を持っていない人々、不十分な理解、誤解も生じているのではないだろうか。
 子どもの貧困は、現在のみならず「貧困の世代間連鎖」も生じる場合がある。
 しかも、経済的困窮のみならず、心身の健康問題、家族問題等も連鎖を指摘する調査結果もある。

 共生のコミュニティへ 子育て等の共助活動
 地域社会において、サポートを必要としている人々は、当然ではあるが、経済的困窮世帯だけではない。
 子育ての困難、心身の健康問題、家族問題等を抱えながら、社会的に孤立し、誰にも相談できない。
 一人ではない、痛みも食事も共に過ごす時間を分かち合える居場所が必要とされているのだろう。
 そのような支え合う居場所、共生のコミュニティの一つのかたちが、「子ども食堂」ではないだろうか。

2017年12月26日(火)13:00〜16:00
場所:立教大学池袋キャンパス マキムホールMB01教室
主催:「広がれ、こども食堂の輪!」全国ツアー実行委員会
共催:立教大学コミュニティ福祉学部

オープニング〔13:00~〕
主催者あいさつ
各省庁より来賓ごあいさつを予定

第1部〔13:30~14:10〕
各地実行委員会へのアンケート調査結果から見えた課題・ニーズについて
農林水産省「子供食堂の運営に関する実態調査」中間結果報告

第2部〔14:20~16:00〕
各地のネットワーク事例 (千葉・栃木・滋賀・高知)
子どもの未来を地域みんなで応援するために

「広がれ、こども⾷堂の輪!」全国ツアー実⾏委員会
後援
内閣府
厚⽣労働省
⽂部科学省
⼦どもの貧困対策推進議員連盟
全国社会福祉協議会
全国⺠⽣員児童委員連合会
⼀般社団法⼈共同通信社

当ブログ筆者のメモ:「広がれ、こども食堂の輪!全国ツアー中間報告会」と交流・情報交換
・小諸市等、長野県内の子ども食堂について
 長野県内の子ども食堂のネットワークが広がっている。県内に50ヶ所位が活動中か。
 子ども食堂が地域密着であることのメリット(アクセシビリティ等)、デメリット(「貧困家庭」というイメージ)。
 活動としての支援対象の課題。
 行政との連携、個別支援の課題。

・鹿児島県の子ども食堂について
 「食育」としての子ども食堂活動。大人も含めて、必要な場合もあるー生活に追われてしまい、「食」が置き去りになってしまう。
 食の安全、栄養を伝える機会でもある。

・金沢市の子ども食堂について
 北陸の子ども食堂ネットワークの充実。
 生活等の相談活動も併せて実施しているNPO。

・高知県の子ども食堂
 学校が会場で、民生委員・児童委員が実施というスタイルも。
 企業として、毎日朝食を提供している子ども食堂も。
 高知県の支援と、開設の目標。

・栃木県の子ども食堂 後のレポートを参照
 イベントのみではなく、研修や情報交換会を継続している。

・東京都の子ども食堂について
 大学のゼミとして、地域と連携した「カフェ」活動。
 多様な動機の学生が参加。
 コミュニティ・デザインとしての子ども食堂。

・全国
 企業としての子ども食堂ネットワークへの支援。企業の社会貢献として。当ブログ筆者のメモここまで

 資料等を提供頂きました、各地の子ども食堂の方々、御礼申し上げます。
 交流を通して、またパネルディスカッション等で経験と知識を共有して下さった皆様、有り難うございました。
 
当日レポート:「広がれ、こども食堂の輪!全国ツアー中間報告会」@立教大学
引用「東北から九州まで、総勢約150名の方にご参加いただきました!
(全国ツアー実行委員会の)全国調査の中間報告では、実行委員の中塚さん・平野さんが35都道府県での全国ツアー実施状況の報告と、各県実行委員会に対するアンケートまとめを報告。
 全国ツアーを終えて、各地で団体どうしの情報交換ネットワークが動き始めていることや、
行政とのかかわりが進みつつあること、学校との連携や衛生面の環境整備、
来てほしい子どもへのアプローチなどに課題があることが見えてきました。

 また、農林水産省が行うこども食堂実態調査(回答数:274団体)の結果速報値がこの日初めて発表され、
運営費の確保・スタッフの負担の大きさに主要課題があること、
地域連携があることによって、食材の安定確保や運営費の確保に対して負担が減ることが明らかになりました。

 第2部パネルディスカッションは実行委員の室田さんを進行役に、栃木・千葉・滋賀・高知からゲストをお招きし、こども食堂に対するサポートがどのように進んでいるのか、事例報告をいただきました。
 栃木:こども食堂サポートセンター・とちぎを通した相談窓口の設置、情報交換会の開催
 千葉:第2弾となる催事「こども応援のわ!」を1/27  に開催
 平成30年1月27日(土)、船橋市中央公民館にて「広がれ、こども応援の輪~つくろう!ちばこども応援ネットワーク~」
 
滋賀:滋賀の縁創造実践センターを通した3年間の開設運営費支援、新基金の設立
 高知:県)高知家子ども食堂登録制度・助成支援の運営、県社協)運営開設準備講座・スキルアップ研修の実施」引用ここまで
 


関屋光泰『職業訓練生たち-1年目職員が感じた介護&ストレス』
「介護人材Q&A 2015年2月号 介護職員「こころの健康管理」その施策と工夫」,産労総合研究所

ブログ筆者の論文 要約
 離職、職業訓練(求職者支援制度)を経て、介護施設へ就職をした元訓練生の介護職員対象のグループインタビュー、ヒアリング等から、彼ら彼女らの介護現場における離職等につながり得るストレス要因について考察したものである。



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