「社会福祉士」とは

*ところで、「社会福祉士」とは、どのような仕事、資格なのでしょうか。
 概要の説明を試みます。

1 社会福祉士・ソーシャルワーカ―とは
 ソーシャルワーカーとは、心理社会的問題(後述)を抱え、援助を必要としている人とその家族等の生活、生き方をサポートする専門職である。
特に、①人々の内面(心理)を支え、健康問題の緩和や予防のために働きかける、②人々の日常生活、社会参加、自己実現等を支えるための、相談援助や多様な社会的サポートなどを行なう、③各種の社会サービスとの調整、これらが重要な職務である。
 具体的には、各種の社会福祉施設・団体・相談機関,福祉行政、あるいは医療機関などにおいて,専門的知識と技術,倫理・価値をもって,社会福祉サービス利用者の相談等の援助や社会資源の活用,地域やグループへの援助を行なう。

 わが国におけるソーシャルワーカーの国家資格としては,1987(昭和62)年「社会福祉士及び介護福祉士法」によって社会福祉士が創設された。また、1997年には精神保健福祉士が創設された。

<解説>
 社会福祉士及び介護福祉士法では「日常生活を営むのに支障のある者」を対象として杜会福祉専門職は援助を行うものとされている。介護が身体的機能に主に焦点をあてるのに対し、ソーシャルワークは心理社会的問題に焦点をあてる。

*心理社会的問題とは
 社会生活上の困難の要因が、人・パーソナリティに問題がある場合、環境に問題がある場合、その双方、相互作用に問題がある場合などが挙げられる。
 ソーシャルワーカーは、利用者の主体性を重視しながら,人と環境の相互作用に着目し,両者の適合、利用者のエンパワーメントと環境の改善を図っていくことを役割としている。
*ソーシャルワーカーとは、生活問題・心理社会的問題に対応する、トータルな生活支援を目指した社会福祉サービスを提供する専門職である。

■社会福祉士の資格特性
*社会福祉士及び介護福祉士法より
第2条 この法律において「社会福祉士」とは、第28条の登録を受け、社会福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもつて、身体上若しくは精神上の障害があること又は環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する者又は医師その他の保健医療サービスを提供する者その他の関係者(第47条において「福祉サービス関係者等」という。)との連絡及び調整その他の援助を行うこと(第7条及び第47条の2において「相談援助」という。)を業とする者をいう。

・杜会福祉士及び介護福祉士は名称独占資格ではあるが、業務独占資格ではない。
・また、杜会福祉土及び介護福祉土法では両福祉士の業務の概念を規定するとともに、 秘密保持義務(守秘義務)や、信用失墜行為の禁止などの義務及び医療などの関連職種との連携規定が定められている。


<ソーシャルワークの援助技術>
①ケースワーク -個別援助技術-
*具体例
■相談援助-人々の内面(心理)を支持する。また社会的な問題(退院後の生活問題、経済的困窮・失業、住宅等)、家族問題、社会参加等々の相談援助を行なう。
■福祉制度・サービスの利用支援-例えば仕事(ハローワークなど)と住まい等の情報提供とそれらの制度・サービスの利用支援を行なう。

②グループワーク -集団援助技術-
*具体例
■デイケア・デイサービスや、入所施設、授産施設等で、対人関係と社会生活の練習、生きがいづくりの活動、レクリエーションなどを提供する。

③コミュニティワーク -地域援助技術-
*具体例
■サービスの利用者が、福祉サービスを活用し在宅生活を可能とするために、福祉機関・施設・グループ、地域住民等との連絡調整を行なう。
*上記の支援を、サービス利用者の退院促進と社会参加,地域での在宅生活支援を目指して、展開する。

*他、援助方法には、ソーシャルワーク・リサーチ(社会福祉調査法),ソーシャル・アドミニストレーション(社会福祉運営管理),ソーシャル・プランニング(社会福祉計画法),ソーシャル・アクション(社会活動法)等がある。
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by yrx04167 | 2009-03-02 00:45