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ニュース:自殺前の兆候、「荷物整理」あいさつなど―保健師調査・足立区  ゲートキーパー

相談者の自殺事前に兆候「荷物整理」など―足立区保健師調査

*筆者付記:秋田県など、地域として自殺予防対策が推進されている(秋田県は自殺率が12年連続ワースト1である、厚労省人口動態統計による)。秋田県は2000年から地域としての予防の取り組みを開始している。
 自殺とは、シュナイドマン(Shneidman, E. S.)は,「自ら手を下した意識的行為による死で,死が最良の解決方法と認識された苦痛からもたらされるもの」を自殺と定義している。
 日本では1998年以降の年間自殺者が3万人前後で,約7割を男性が占める。自殺未遂者数は自殺者数の10~100倍と推定されている。自殺率は戦後3回目のピークを迎えており,世界的にみても比較的高位にある(特に女性)。多くの国で自殺率は高齢者ほど高い。日本の女性では加齢とともに単調に高くなっているが,男性では50~64歳に一つのピークがあり85歳以上で再び高くなっている(2001年)。
 自殺の背景にはうつ病などの精神疾患・身体的健康問題・経済的状況・学校問題など多様な要因が関与しているので,自殺予防対策も多面的に展開する必要がある(厚生労働省・自殺防止対策有識者懇談会「提言」2002)。

相談者の自殺事前に兆候「荷物整理」など
足立区が保健師に調査

(2009年9月16日 読売新聞)

<上記の記事からの引用・抜粋>
 足立区が区内の保健総合センター5か所の保健師にアンケートしたところ、過去5年間に対応した相談者が自殺したケースは19人に上ることがわかった。このうち7人については「振り返れば事前に兆候があった」と答えており、自殺の兆候を把握する難しさが浮き彫りになった。



  アンケートは今年3月、同センターで健康相談などにあたる保健師を対象に実施され、74人から回答を得た。「振り返ると兆候があった」と回答した7人については、「荷物を整理していた」「改まってあいさつに来た」などの兆候があったという。
 足立区は、2006年の自殺者が23区最多の161人を数え、昨年10月、都の自殺対策のモデル地域に指定された。窓口の職員を対象に、応対した区民に自殺の兆候があると気づいた時には、専門の相談窓口に誘導する「ゲートキーパー」の養成に取り組んでいる。

 区衛生管理課は「結果を分析し、兆しに気づく意識を高めることに役立てたい」としている。
by yrx04167 | 2009-09-16 06:17 | Comments(0)