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講義:相談援助の基盤と専門職 前期第4回レジュメ(2)ソーシャルワークの知識5/7*社会福祉士養成学科

相談援助の基盤と専門職 前期第4回 講義 レジュメ(2)
*社会福祉士養成学科にて5月7日講義(予定)

2章 相談援助の定義と構成要素
2節 ソーシャルワークの構成要素
<続き>
*ソーシャルワークの知識 テキストP34
1)社会のことを理解するための知識

 社会そのものを理解するために、社会問題、動向、歴史等の知識が必要である。マクロ的な知識とも言える。
 教養の必要性。社会情勢、問題、地域社会、利用者等をより深く理解するために必要である。

2)政策、法律、制度
 社会福祉サービス、社会資源に関わる、法律・制度・政策等の知識が必要である。メゾ的な知識とも言える。
 具体的には、医療・保健・福祉・教育・住宅など社会的なサービス・制度の目的や理念,受給要件,提供されるサービスの量と質,利用可能性,利便性など、これらの社会的サービスの知識が必要とされる。それは単に一般的な知識でなく,実務的な情報でなければ,実践に活用できない。

3)人間の理解
・人間・援助対象者の心理・行動等の知識。ミクロ的な知識と言える
具体的には、援助対象者(高齢・障害・児童・貧困・女性・外国人等)の心理社会的な特性に関する知識。
・利用者の心理や行動などを理解するための知識と、自分の業務体験からの知識も必要とされる。自らの実践体験から教訓を抽出して知識を得ることも重要である(実践知)。

4)ソーシャルワーク実践の方法、援助技術、アプローチ
・援助技術・方法の「モデル」「アプローチ」「療法」には、現実に適用するには、修正が必要なものも含まれる。しかし、援助者は,単に経験則に基づいて業務を遂行するのではなく,体験から知識を抽出するためにモデルを活用することで,より普遍性のある知識と技能を獲得できる。
また,業務体験から知識を抽出する作業は,自らの業務と技能を振り返ることである。このような作業の集積が,社会福祉専門職の専門性を高める。

*ソーシャルワークの方法レパートリー、メソッド
 その選択は、利用者のニーズと状況に対応して、最適な支援への方法が選択される。各方法が連携したサービス・システムを構成する。
 各方法は固有の特性をもち、また社会生活をトータルな視野から支援する共通な目的と理論のもと、支援過程の展開に役割や機能を果たす。

*「三大援助技術」とは、ソーシャルワーク・社会福祉援助技術のうち、ケースワーク(個別援助技術)、グループワーク(集団援助技術)、コミュニティワーク(地域援助技術)のことである。

*社会福祉援助技術の「三大分類」とは、直接援助技術、間接援助技術、関連援助技術である。

*「直接援助技術」とは、利用者自身への直接的な、固有の方法からなる援助技術で、ケースワークとグループワークから構成される。   

*「間接援助技術」とは、地域の支援体制づくりなどの方法レパートリーであり、コミュニティワーク・地域援助技術、ソーシャルワークリサーチ・社会福祉調査、アドミニストレーション・社会福祉運営管理、ソーシャルアクション・社会活動法、社会福祉計画法から構成される。

*「関連援助技術」は、隣接科学を援用した方法レパートリーが含まれており、ネットワーク、ケアマネジメント、スーパービジョン、カウンセリング、コンサルテーションで構成される。

5)ソーシャルワーク実践の根拠
・実践の根拠。社会福祉の歴史等に関する知識。
 関連専門職を理解し、連携するために、医学・法学・社会学・心理学・介護・リハビリテーション等の基礎知識も必要とされる。


*ソーシャルワークのスキル テキストP36
・ソーシャルワーク実践の基盤に必要とされる、具体的なスキルの例を挙げるならば、傾聴と理解、問題のアセスメント(社会診断)、専門的援助関係、その基盤となる信頼関係の形成等々である。
・またスキルの基本となる能力とは、専門職として、聴く、話す、解釈と理解、教える、感情の安定、責任と役割、全体的視野での把握等々が必要とされている。

*クライエントとソーシャルワーカーとの関係
◎専門的援助関係
 クライエントとソーシャルワーカーとの間で築きあげる,信頼関係に基づいた問題解決を進めていくうえでの専門的・職業的関係を示す。個別援助においては,クライエント個人・家族等との援助関係が,援助を展開していく媒体となる。
 クライエントの問題解決に対する動機づけをワーカーは考慮し,関わり方に工夫が必要になる。

*ソーシャルワーカーの性質
◎共感 empathy
 援助者がクライエントの立場に自分を重ね合わせながら,想像し、クライエントの思考,感情,体験を援助者のなかに取り込んでいくことをいう。また、共感とは,感情レベルでクライエントの反応を理解することだけでなく,クライエントの生活を具体的,全体的に理解し,状況内存在としてのクライエントを納得していくという,ワーカーの側のプロセスである。


<3に続く>



*説明責任・アカウンタビリティ 組織の内部では,ソーシャルワーカーが専門職として提供するサービスに関する倫理,効果,支援方法やその根拠などについての説明責任をさす。また、専門職や社会福祉サービス機関などが,理事会,クライエント,財源提供者,機関や事業の支援者,地域の住民に対して有する,サービスの内容,質,成果などについての説明責任をさす。




お知らせ:5/14(金)18時半から20時。社会福祉士の資格と仕事の説明会&相談会 参加費無料
 日本福祉教育専門学校 高田馬場校舎にて。
*社会福祉士になるために―相談援助等の専門職=社会福祉士の資格、仕事の内容等について、現役の社会福祉士である専任講師(筆者)が、ご説明します。  電話:0120-166-255

<社会福祉士養成学科は、大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士養成課程の昼間部です>



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by yrx04167 | 2010-05-06 17:28 | Comments(0)