講義:相談援助の基盤と専門職 前期第4回レジュメ(3)ソーシャルワークの方法5/7*社会福祉士養成学科

相談援助の基盤と専門職 前期第4回 講義 レジュメ(3)
社会福祉士養成学科にて講義
5月7日(予定)
2章 相談援助の定義と構成要素
2節 ソーシャルワークの構成要素
<続き>
*ソーシャルワーカーの所属機関

 ソーシャルワーカーが所属する組織であり、社会福祉機関、福祉施設、医療機関などである。
 ソーシャルワーカーが所属機関の期待・制約・要求を受け入れつつ,利用者の権利などを守る立場をいかに保つかは大きな課題である。

*実践領域の分類
・第一次分野・領域
・第一次分野に属するものとは、社会福祉援助技術やサービスを第一義的に提供することを目的とし,社会福祉援助者が主導的に援助を行うといった条件を備えた組織体である。
 社会福祉機関及び公私の施設が挙げられる。

・第二次分野・領域
・社会福祉援助が一義的な目的でなく,他の職種によって果たされるサービスの提供が本来の目的の機関である。一次的な目的を達成させるために,社会福祉援助は補完的役割である。
 医療・保健機関での医療相談室,校内相談室,司法福祉領域における保護観察所等が挙げられる。

◎補足
*ソーシャルワークの方法、メソッド、レパートリー
1.直接援助技術の概要
①ケースワーク・個別援助技術

・個別援助技術は利用者と支援者とが面接場面を構成し,利用者の立場から環境を調整し,社会福祉諸サービスの提供を通じ,利用者自身のもつ対処能力を強化し支援することで課題の解決を図る。  
・個別援助技術とは、利用者が社会生活をする上で解決しなければならない問題を明らかにし、利用者と家族の役割、援助者や援助機関の役割について検討することも含まれる。

②グループワーク・集団援助技術
・集団援助技術とは、小集団を対象としグループ内での活動や経験を通じ、集団の持つ諸特性を活用して構成員個々の成長や発達を図るものである。
・最大の特徴は,対象となる人々の課題解決を,利用者と支援者とが参加し協働する小グループ活動場面の構成と過程の展開を通じて支援するところにある。
・集団援助技術では、ソーシャルワーク関係、メンバーの相互作用、プログラム、社会資源が援助の媒体となる。
・ソーシャルワーカーの機能とは、グループの相互作用や、プログラム活動により個々のメンバーの成長と望ましい社会的諸目標の達成に貢献することである。

2.間接援助技術
①コミュニティ・ワーク 地域援助技術 
・地域援助技術とは、地域社会で生じる地域住民の生活問題を地域社会自らが主体的・組織的・計画的に解決できるように、ソーシャルワーカーが行なう援助の過程及び技術・方法である。
・地域援助技術とは、地域の診断、組織化、福祉資源の開発、連絡調整等を行い、住民の地域福祉活動を側面から援助する事である。

②ソーシャルワーク・リサーチ・社会福祉調査 
 調査活動によって、社会福祉、サービス・方策の実態と問題点を明らかにする。それにより利用者への問題の把握とニーズの発見、援助者への方策や援助の評価をフィードバックし、現状の改善・向上を目指す過程である。

③ソーシャルアドミニストレーション・社会福祉運営管理 
・社会福祉運営管理とは、社会福祉サービスを、合理的かつ効率的に展開するための方法である。

④ソーシャルアクション・社会活動法
既存の社会福祉制度改善や新たな制度・サービスの拡充の為に、住民参加により行政や議会に働きかけ、社会福祉を推進する組織的活動である。特性として、世論の喚起・参加と協働・立法や行政的対応の促進が挙げられる。

⑤ソーシャルプランニング・社会福祉計画法
 社会福祉計画法は、社会福祉を増進する為の目標設定、方法等を明らかにする技術である。
 住民の社会福祉、地域福祉を考慮した計画の立案であり、地域社会のノーマライゼーション化を目指すものである。

3.関連援助技術の概要
①ネットワーク
・ネットワークとは、課題を抱えている人々の周囲の社会環境を再編成し、課題を解決するための支援体制作りを行なう。
・利用者が自らのもつ人的資源の限界から十分なネットワークが構成できない場合,ソーシャル・サポート・ネットワークが有効である。
・ソーシャルサポートネットワークとは、フォーマル及びインフォーマルなネットワークを形成して援助活動を展開していく技術である。フォーマルな支援ネットワークとは、機関、施設等であり、インフォーマルは、家族、友人等である。

②ケアマネジメント
・ケアマネジメントは、最適の社会福祉サービスを効果的かつ迅速に提供することを目的とした援助技術であり、支援ネットワークの形成が重要な課題である。
・ケアマネジメントにおける要援護者とは、長期にわたる複雑なニーズを持ち、心身にハンデイキャップがある等、必要な資源の活用に支障のある人々のことである。
・ケアマネジメントが重要視されるようになった背景には,超高齢社会へ向けたきめ細かい社会福祉サービスの必要性があった。

③スーパービジョン
・スーパービジョンの三つの機能とは、「管理的機能」「教育的機能」「支援的機能」である。
・スーパービジョンの三つの機能のうち、支援者の自己覚知や感受性を高めることを目的とし、近年重視されているのは「支援的機能」である。    

④カウンセリング
・カウンセリングの特徴は、社会福祉サービスを伴わない個人福祉や家族福祉が中心である

⑤コンサルテーション
 コンサルテーションは、社会福祉従事者が援助活動を行う際に、医師、建築家、弁護士等関連機関や関連領域の専門家から助言を受ける活動である。



*相談援助の基盤と専門職 前期第4回レジュメ まとめ
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 講義:相談援助の基盤と専門職 前期第4回レジュメ(1)クライエント・ニーズ 5/7*社会福祉士養成学科
社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 講義:相談援助の基盤と専門職 前期第4回レジュメ(2)ソーシャルワークの知識5/7*社会福祉士養成学科




お知らせ:5/14(金)18時半から20時。社会福祉士の資格と仕事の説明会&相談会 参加費無料
 日本福祉教育専門学校 高田馬場校舎にて。
*社会福祉士になるために―相談援助等の専門職=社会福祉士の資格、仕事の内容等について、現役の社会福祉士である専任講師(筆者)が、ご説明します。  電話:0120-166-255

<社会福祉士養成学科は、大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士養成課程の昼間部です>



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by yrx04167 | 2010-05-06 18:57 | Comments(0)