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社会調査の基礎 第9回講義レジュメ後半 標本抽出サンプリング、層化無作為抽出法、偶然標本とは

社会調査の基礎 第9回講義レジュメ<後半> 2011/06/24 3時限
日本福祉教育専門学校 ソーシャルケア学科 にて講義

2章 量的調査の手順と調査技術・続き
C 無作為抽出法の意義と種類
【1】単純無作為抽出

・台帳に並んだ要素の中から、標本に必要な数だけ選ぶという抽出法である。
・単純無作為抽出法とは、母集団に1から番号を付け、必要な標本の数だけくじ・乱数表を引く、またはサイコロを振るなどして、抽出する方法である。
 ランダム性が保証される、もっとも基本的な抽出法である。

【2】系統抽出法=系統無作為抽出法=等間隔法
・1回目の選択は無作為に選び,その後は等間隔に選ぶ抽出法である。
 例:1回目のくじ引きが1~10の中で3であれば,次は13,23…と等間隔に選択する。
・例:母集団 1 万人のなかから 1000 人の標本を選ぶには、抽出間隔は10となるので、母集団リストに並んでいる最初の 10 人の中から乱数表等で 1 人を選び、あとは 10 人間隔で抽出していけばよい。つまり、乱数表を引くのは1回だけである。

*系統抽出法(等間隔法)の作業過程
①サンプリング台帳の準備
②母集団を抽出する標本数で割り、抽出間隔を算定
③最初(スタート)の標本だけ乱数表やくじ引きで決める
④それ以降の標本を①の等間隔で抽出する方法である。
・母集団、標本の数が多い場合、単純無作為抽出法のように、標本数の数だけ乱数表を引くのは大変であるので、この等間隔法がある。

・抽出間隔がサンプリング台帳の周期性と一致してしまうと、一定の属性からだけの偏ったサンプルになる危険性がある。

【3】二段抽出法(多段抽出法=多段階無作為抽出法)
・抽出を複数段階繰り返すサンプリングの方法である。
・2段階の抽出法は、第1段階で調査する地点(例:市町村を選択)を選び(=第1次抽出単位)、第2段階で選ばれた地点の中から個人(=第2次抽出単位)を選ぶ方法である。  
 調査対象者の居住する地域が広範であると、飛び離れた地域に出向くことが困難であり、膨大なコストがかかるので、この方法を用いる。
抽出が3段階や4段階とった、多段階になる場合もある。

【4】層化無作為抽出法(層別抽出法)
・既に分かっている母集団の状況(例えば、男女比、年齢比など)にあわせて、標本を抽出する方法である。
・先ず、母集団をいくつかの層に分けておいて、次に、各層から無作為に抽出する。
 母集団が個人の集まりである場合の最も典型的な層別基準は男女と年齢階級である。そこで、母集団リストを男女の層にわけて、さらに、男女の各層を年齢別に並べ替えたうえで無作為に抽出すれば、男女と年齢については母集団の構成と同じ割合の標本が抽出される(比例割当)。


*補足:有意抽出法 テキストP213

・機縁法、割当法等がある。
 サンプリングを実施できない場合の方法であり、偶然性や調査者の主観的判断、調査対象者の意志・特徴により標本が構成される。

①クォータ(割り当て、分担)標本
・母集団の内部を所得階層別、職業別、性別、年齢階級別等に区分して、それらの区分が母集団に占める割合と同じになるようにサンプルを確保する
・層化抽出法のように、既知の情報にもとづいて層を作り、その構成比率がサンプルに反映されるようにサンプリングの数を決める。ただし、ただし、そのサンプリングは、ランダムには行わない。

②目的標本
・母集団の平均に近いと考えられる、いわゆる母集団を代表すると考えられる、最も典型的なケースを調査者の判断に基づいて選ぶ方法

③偶然標本
・目的とする標本サイズに達するまで、適宜利用できるケースを得ようとするもの。
 例:町で最初に出会った百人
・一般化は困難。

④機縁法、紹介法
・友人・知人などの紹介により、雪だるま式に標本を増やしていく方法。
*他、簡便抽出法として、積極的に回答してくれる手短な人をサンプリングする方法もある。

*標本の規模と偏り
・母集団に対して、標本数が多ければ多いほど誤差(標本誤差)は少ない。
 標本数は、調査者による《標本特性と母数間の標本誤差をどの程度想定するのか》という判断によるものとなる。

<これまでの重要ポイント>
エビデンス・ベースド・プラクティス

基礎資料的接近型

問題解決的接近型  

理論構成的接近型

量的調査

質的調査

全数調査(悉皆調査)

標本調査

非参与観察法

参与観察法

構造化面接

非構造化面接

半構造化面接

アフターコーディング

留置調査

集合調査

郵送調査

個別面接調査

電話調査



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1 実験、効果測定の考え方
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日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科・養成科
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社会福祉士及び介護福祉士法
by yrx04167 | 2011-06-27 07:55 | Comments(0)