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相談援助の理論と方法 第26回講義レジュメ1 実践モデル・アプローチとは 社会福祉士養成科10/13

相談援助の理論と方法 第26回講義レジュメ1 2011/10/13 6・7時限
日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成科(夜間部トワイライトコース) 担当:当ブログ筆者

6章 さまざまな実践モデルとアプローチ
1節 実践モデルとその意味
1 ソーシャルワーク実践理論 テキストP122
<テキスト 事例参照

・個々のソーシャルワーカーによる、クライエントとその問題への視点、分析・検討、具体的な援助の展開の根拠は、何によるものなのか。

・これらは、「モデル」、「アプローチ」、「パースペクティブ」、「実践理論」による。

・社会福祉士の総合的かつ包括的な援助は、「ジェネラリストの視点に基づく」ことが期待されている。
 一方、ジェネラリスト実践と、モデルや各種アプローチとの関係、位置づけも明確する必要がある。

*モデル、アプローチの分化・多様
・従来からのアプローチとしては、「心理社会的アプローチ」、「機能的アプローチ」、「問題解決アプローチ」、「課題中心アプローチ」等があった。
 医学モデルから生活モデルへの移行の流れで解説されてきた。
・新興の「ストレングスモデル」、「ナラティブアブローチ」、「エンパワメントアプローチ」なども浸透しつつある。

*総合的ソーシャルワークとモデル・アプローチ
・社会福祉士は、ジェネラリスト・ソーシャルワーカーである。総合的なソーシャルワーク実践が必要とされる。どのような分野、対象・状況においても、専門性を発揮する汎用性が求められる。
・一方、社会福祉士の支援対象は、常に個別性・具体性・特殊性をもつ。クライエントは、時に特殊な課題を持ち、解決を図ることとなる。
・その過程において、共通的な方法・技術は不可欠であるが、個別・特殊な対象に実践を展開するための方法や技術、「道具立て」=モデル・アプローチが必要となる
 この道具立ての集成がソーシャルワーク実践理論である。

・ソーシャルワーク論、ソーシャルワーク方法論、ソーシャルワーク実践理論の焦点と構成内容
 ⇒ テキストP124 表6-1

・ジェネラリスト・ソーシャルワーカーの支援対象は、多様な領域の、個別・具体・特殊な対象である。共通の方法・技術と、特殊・具体的な方法や技術を兼有し、選択して活用する。
・多様なアプローチの理解が求められる。

2 モデル、アプローチの分化・多様化 テキストP124
・モデルやアプローチの分化・多様化の傾向は、日本の事情によるものではなく、北米ソーシャルワークの動向によるものであり、その発展動向に依拠した分化・多様化である。
 しかし、日本の場合、ソーシャルワークの理論的基盤の大部分を北米ソーシャルワークに求めてきた。

・一方、この約20年間の日本の社会保障・社会福祉制度が、選別主義から普遍主義へ、措置制度から利用・契約制度へとパラダイムを転換させたことにより、支援環境も変容した。
 支援環境の変容は、制度・政策・具体的サービス内容の変化に伴ったものである。
・ソーシャルワークの支援対象も多様化、拡大傾向にあり、支援対象を巡る社会の情勢、マクロ環境(政治・経済状況)も大きく変容した。
・支援環境の変容は、援助の展開のうえで、考慮すべき要素を増加させ、展開の困難さが増すことになる。
 クライエントの個別度・具体度・特殊度の幅を広げ、複雑さを増す結果につながる。

・クライエントの個別性・特殊性をもった課題をアセスメントし、その解決を図るために、一定の理論的基盤をもった支援方法を、必要に応じ複数の方法を組み合わせつつ、活用することが求められる。

*ソーシャルワーク実践モデル・アプローチの種類 テキストP126 表6-2

・「モデル」「アプローチ」「パースペクティブ」「トリートメント」等の用語が出現している。
・ソーシャルワーク実践理論の枠組みとして、分化・多様化の傾向がある。
 モデルやアプローチの選択し、活用することが求められる。
・将来的に新たなモデルやアプローチが産出されることが予想される。モデルの精緻化、淘汰に関して、研究動向を注視しつつ、実践のなかで活用することが求められる。

*レジュメ2に続く

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社会福祉士及び介護福祉士法
by yrx04167 | 2011-10-13 21:30 | Comments(0)