人気ブログランキング | 話題のタグを見る

低所得者に対する支援と生活保護制度 練習問題 世界の貧困対策とは 社会福祉士・精神保健福祉士受験対策

低所得者に対する支援と生活保護制度
(公的扶助論) 練習問題

社会福祉士・精神保健福祉士国家試験 共通科目受験対策

問題1 世界の貧困克服への取組に関する次の記述の空欄A,B,Cに該当する語句の組み合わせとして,正しいものを一つ選びなさい

 2006年のノーベル平和賞が,バングラデシュの[ A ]銀行とその創設者ユヌス(Yunus,M.)に与えられた。ユヌスは貧困層の主体的努力を促すために,小規模融資(マイクロファイナンス)を取り入れ,[ A ]銀行を設立した。日本政府も同銀行に「農村開発信用事業」としておよそ30億円の資金を供与した。
 1998年にノーベル経済学賞を受賞したセン(Sen,A.)も,ユヌスと同じベンガル人である。ともに故郷の大飢饉を体験したことが活動の出発点になっている。2003年5月,センは1991年から2000年まで[ B ]を務めた緒方貞子とともに共同議長として,アナン(Annan,K.)国際連合事務総長に[ C ]委員会の最終報告書を提出した。同報告書では,世界の暴力や貧困に効果的に対処するための手段の必要性が唱えられた。

   A         B             C
1 ダッカ ―国際連合人権高等弁務官―人権擁護
2 グラミン ―国際連合難民高等弁務官―人間の安全保障
3 グラミン ―国際連合人権高等弁務官―人間の安全保障
4 グラミン ―国際連合難民高等弁務官―人権擁護
5 ダッカ ―国際連合難民高等弁務官―人権擁護


問題2 公的扶助の定義についての次の記述の空欄AとBとCとDに該当する語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

 公的扶助は、(  A  )をその前提条件として,貧困な生活状態にあり独力で自立した生活ができない要保護状態にある者の申請あるいは請求に基づき,国が定めた自立した生活を送るのに不足する( B )に対して,国や地方自治体が( C )によって実施する補足的給付であり,人々の最低生活の保障を目的とする、( D )な公的生活保障制度である。
<組み合わせ>
    A       B      C     D
1 資力調査    日常生活費  3割自己負担      相対的
2 素行調査    生活必需品  収入に応じた自己負担  絶対的
3 地域調査    収入     全額公費負担      予防的
4 資力調査    生活需要   全額公費負担      最終的
5 追跡調査    生活需要   共同募金        慈善的


社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 低所得者に対する支援と生活保護制度 重要ポイントレジュメ総集編 社会福祉士精神保健福祉士受験対策共通

日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科・養成科

社会福祉士及び介護福祉士法


*解答は下記をクリック



=======================
<解答>

問題1 答2

問題2 正答4
 Aは資力調査、Bは生活需要、Cは全額公費負担、Dは最終的が該当する。

*解説:グラミン銀行
・バングラデシュにある銀行でマイクロファイナンス機関。「グラミン」という言葉は「村(gram)」という単語に由来する。本部はバングラデシュの首都ダッカに所在する。ムハマド・ユヌスが1983年に創設した。マイクロクレジットと呼ばれる貧困層を対象にした比較的低金利の無担保融資を主に農村部で行っている。銀行を主体として、インフラ・通信・エネルギーなど、多分野で「グラミン・ファミリー」と呼ばれる事業を展開している。2006年ムハマド・ユヌスと共にノーベル平和賞を受賞した。

*解説:アマルティア・セン
 インドの経済学者。哲学、政治学、倫理学、社会学にも影響を与えている。アジア初のノーベル経済学賞受賞者。潜在能力(ケイパビリティ)アプローチ、「人間の安全保障」などの概念を提唱。

*解説:公的扶助
 低所得者・生活困窮者のみを対象に,必要度の調査とミーンズ・テスト(資力調査)を行うことを条件として,事前の拠出を必要とせずに一般財源から行われる所得保障制度。日本では生活保護がその代表であり,日本国憲法25条が規定するナショナル・ミニマム保障を担っている。なお,公的扶助と生活保護を同義に解釈する議論もあるが,広義には児童扶養手当などの社会手当も公的扶助に含める考え方もある。


*社会福祉士・精神保健福祉士受験対策
社会保障 受験対策重要ポイントレジュメ  各回をクリック
受験対策:社会保障 重要ポイント 1  社会保障の歴史、福祉国家

社会保障 重要ポイント 2  ナショナル・ミニマム論、社会的排除、インクルージョン

社会保障 重要ポイント3  社会保障の財政・機能・課題

社会保障 重要ポイント4  社会保障制度の国際比較

社会保障 重要ポイント5  年金制度の沿革と体系

社会保障 重要ポイント6  年金制度の現状と課題

社会保障 重要ポイント7  医療保険制度の沿革と体系

社会保障 重要ポイント8  医療保険制度の現状と課題

社会保障 重要ポイント9  介護保険制度の概要・制度の枠組み

社会保障 重要ポイント10  介護保険制度の概要・費用負担

社会保障 重要ポイント11  労災保険

社会保障 重要ポイント 12  雇用保険

社会保障 重要ポイント13 ―民間保険と社会保険

社会保障 重要ポイント14―社会保険の管理運営



<ご感想、ご意見など、当講座・サイトの筆者(編集・管理人)へのコメントを、このフォームから送信してください。お名前・アドレス等は記入無しも、匿名も可です。>
by yrx04167 | 2011-10-16 12:03 | Comments(0)