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相談援助の理論と方法 第27回講義レジュメ2 ジェネラリスト・ソーシャルワークとは

相談援助の理論と方法 第27回講義レジュメ2 2011/10/20 6・7時限
日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成科(夜間部トワイライトコース) 担当:当ブログ筆者

6章3節 ジェネラリスト・ソーシャルワークの展開と実践モデル
1 実践モデル相互の関係 テキストP136

・テキストP136図 実践モデル相互の関係 
 三つの実践モデルの特徴を、ジェネラリスト・ソーシャルワークとの関係からまとめた図である。
・「治療モデル」における限界と課題を克服するために、「生活モデル」は登場し、「ストレングスモデル」も同様と言えよう。
 しかし、前出の実践モデルを、その後の実践モデルが完全に乗り越えたことは意味しない。
・現実の支援においては、三つの実践モデルを混成し、問題を把握している。
 実践モデルはそれぞれの特徴をもちながら、互いに影響を及ぼしつつ共存し、状況に応じ適宜に活用されているとの理解が現実的なものである。
 実践においては、「課題認識の範型」としての実践モデルは、連続体として理解され得る。

*ジェネラリスト・ソーシャルワークにおける実践モデルの利
・「生活モデル」を中核とし、「治療モデル」「ストレングスモデル」の強みを活用し、複雑多様な動態としての生活をとらえ、問題を認識する。
・ジェネラリスト・ソーシャルワークの特性から、3つの実践モデルを活用し、クライエントが抱える生活課題の把握を図る。
・現実・課題を認識する際に、「ファインダー装置」として、焦点のあて方が異なる各モデルを、状況に応じて、混成活用することが必要であろう。

2 ジェネラリスト・ソーシャルワークの展開過程と実践モデル テキストP137
・ソーシャルワークの支援過程(課題解決の過程) テキストP137から
 第Ⅰ局面から第Ⅴ局面である
・フィードバック過程、循環過程を形成している。

・支援過程において、実状に応じながら、3つのモデルをそれぞれ活用する必要がある。

3 事例考察による実践モデル理解 テキストP139
・実践モデルの焦点のあて方の違いが、ソーシャルワーカーが設定する「問い」の違いとして現れる。
・実践モデルの利用により、事例のソーシャルワーカーが着眼し、発せられる問いを通じて、テキストは実践モデルの特徴を解説している。
*治療モデル
・クライエントを対象として、どのような問題か、また問題の原因を、客観性をもった因果関係を探求する。
・問題の原因
・周囲との人間関係
・親の育て方の問題
・生育歴、発達課題上の問題
・精神疾患的な課題

・エリクソンによる発達課題等を想定して生育歴を聞き取ること、精神的不調、精神疾患の可能性を探ること等が、具体的に進められる。
これらにより、直接的因果関係を見出していく。

*ストレングスモデル
・ストレングスモデルの特徴は、クライエント等の「強さ」や「能力」に着目し、質問形の問いではなく、意味づけの形で表現される。
・不登校のような問題は、「自分の意思を表明できる能力をもっている」と意味づける。
 本人にとって最悪の状況を回避できる力と捉える。
・相談や支援へのアクセスは、事態を打開しようとする意思・意欲と、対処しようとする力をもっていると意味づける。

・これらのポジティブな意味づけにより、治療モデルでは異なるクライエント像を見出すことが可能となる。
・「強さ」や「能力」を具体的に引き出しながら、抱えている課題を解決に導くアプローチが考えられることになる。

*生活モデル
・人と環境の交互作用に着目する。
・交互作用、関係性、家族成員との関係性、地域社会との関係等、クライエントの環境を想定し、その交互作用とそれへの対処・適応について、情報を収集し、包括的・統合的にアセスメント(課題分析)を推進する。
・環境との適応状況
・環境のなかでの、ストレス状況と対処について。
・家族成員との関係。
・近隣・地域社会との関係

<補足>
■ストレスへの対処 stress-coping

・ラザラス(Lazarus, R. S.)らの「ストレス―対処理論」によれば,ある刺激がストレスとなるかどうかは,人間と環境の関係を個人がどのように認知的評価(appraisal)をするかによると考えられている。そして,ストレスとなりうる状況下では,それをどのように認知的評価をし,どのような行動をとるかが,ストレスを緩和するうえでの鍵となる。絶えず変化する環境において,このような認知的評価を継続的に繰り返していく過程にみられる一連の認知的評価や行動をさして,彼らは「対処」(コーピング coping)と定義している。対処は,その機能から,情動中心の対処(emotion-focused coping)と,問題中心の対処(problem-focused coping)とに分類される。また,対処には,価値観や情動といった個人の内面的側面や,ソーシャルサポートのような環境的側面も大きく関与している。ラザラスのストレス―対処理論は,ジャーメインとギッターマン(Gitterman, A.)によるエコロジカル・アプローチにおいて,ストレスや対処が重要な構成概念として用いられるなど,ソーシャルワーク実践においても有用な知見が含まれている。

*レジュメ3に続

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by yrx04167 | 2011-10-20 19:48 | Comments(0)