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社会福祉士 実習の目標 例 相談援助実習 実習生個人紹介、実習計画書等 参考 再掲載

実習の目標 例 実習計画書 相談援助実習指導 レジュメ 前期第6回 概要版 2012年6月
担当 当ブログ筆者 
社会福祉士養成学科にて 
社会福祉士 相談援助実習の目標(例)実習計画 精神保健福祉士の実習目標、実習計画にも対応
 実習記録、日誌の毎日の実習目標にも応用可能
1)利用者がおかれている現状を理解し,それぞれの利用者の個性を理解することや、その生活、また生活上の困難について理解を深める

・障害を持つ利用者の、社会生活を営むうえでのハンディキャップ、生活のしづらさ、社会的不利について理解する。
・利用者とのコミュニケーションや、援助の記録を通し,利用者のニーズを総合的に理解する。
・利用者にとって、地域や施設における生活の意味、コミュニティで生きるとは何か、本人にとっての自己実現等の課題について、現場において考察し、意見交換を行なう。
・利用者一人ひとりのその人らしさ、個性とはどういうものかを理解し、相互理解と関わりを深める。
・個々の利用者の喪失の痛みと、その痛みからの回復に寄り添う支援のあり方を考える。

2)利用者と施設職員・関係者との援助関係のあり方を学ぶ
ケースワーク、グループワークの実際を通して、利用者と良好な関係をつくることや、利用者本位の援助のあり方を学ぶ
・実習を通して、常に利用者に寄り添い、全人的な関わりを深める。利用者と共に生きる専門職として真摯に向き合い、率直な感情の交流を常に心がける。
・社会福祉士や関係職員の働きかけや処遇について学び,援助の基礎的な技能の修得に努める。
・社会福祉士となった自分に、現場において何ができるのか、常に自らに問いかけながら利用者と関わる。
・個人と世帯全体を取り巻く集団や地域社会のアセスメントについて、現場の実践から学ぶ。

3)機関・施設における業務および社会資源や他機関との連携について理解する
福祉施設・機関における社会福祉士の役割と地域とのかかわりについて学ぶ。コミュニティに積極的に出向き、地域の行事に可能ならば参加し、当事者、地域住民と交流を深め、多様な意見に耳を傾ける
・実習先の運営管理、マネジメントを現場から学び、組織としての課題を発見する。
 施設のリスクマネジメントに関連した取り組みから学ぶ。

4)社会福祉士など援助者の価値・倫理を、実習を通して理解を深める
・利用者の権利を守る社会福祉士のあり方、そのミッションを自らのものとする。
・現場でソーシャル・インクルージョンの理念を活かす実践のあり方と、推進の課題を実習に取り組みながら考察する。
・専門職倫理に基づく、ソーシャルワークに求められる実践能力を習得する。

5)社会福祉専門職・社会福祉士のあるべき姿と、必要な専門性・能力を、実践の場において学び,自己の課題を認識し明確にする
・自分がどのような専門職を目指すのかに関わる、自己覚知を深め、成長の機会とする。自分自身を更に深く知るために、実習を通して自分と真剣に向き合い、自らを受容する。
・援助者、そして一人の人間としての自分らしさとはどういうものかを知るために、現場のなかで常に自らの内面を見つめ直す。自らの内なる声に耳を傾ける。
・利用者との相互作用による自己に関する気付き、痛みを認めて、表現する。
 援助者のセルフケアについて学び、考察する。

福祉事務所における実習目標 例 実習計画書 日々の実習目標にも応用可
・生活保護受給者と関連する精神障害・精神疾患、アルコール依存症、社会的孤立、ドメスティック・バイオレンス等の問題について、当事者等とも関わりながら理解を深める。
・子どもと家族の貧困、経済的困窮が、子どもの生活や家族関係、社会とのつながり、心身の健康、成長や教育に与える影響について、面接や訪問等の現場や会議、記録などから学び、実習を等して考察する。
・生活保護受給に至った経緯と、直面する生活問題に関して、受給者の面談への同席や居宅訪問への同行、ケース記録、生活歴から理解を深める。
・民生委員や学校、スクールソーシャルワーカー等、地域社会とのサポートネットワークの構築の課題を考える。
・生活保護受給中の児童の学習支援の現場において、児童に積極的に関わりながら、支援の方法とその課題を考察する。
・ホームレスを対象とした自立支援に関して、機会があれば施設への訪問や、ホームレスを経て地域生活に移行した人々を訪問し、ニーズや支援の課題について学ぶ。また福祉事務所において、ホームレスの生活困窮や心身の健康問題等に対するケースワークの技術、社会資源の活用等について、現場の実践から学ぶ。
・多問題家族ケースへの訪問等に同行し、地域を基盤とした支援のあり方について考える。
・生活保護の受給者に対して、経済的な困窮だけではなく、心身の健康の向上や、社会的孤立の予防、家族問題の改善、広義の自立支援、自己実現等を図る総合的な生活支援のあり方を、現場において考察する。

児童養護施設等児童福祉施設 児童相談所における実習目標 例 実習計画書 子ども家庭福祉
・子どもの貧困、生活困窮が子どもの生活や家族関係、成長、学校生活、進路、社会的なつながり、心身の健康に与える影響と、児童福祉分野におけるフォーマル、インフォーマル支援の実際とあり方について学ぶ。
・可能ならば、関連する子どもや家族の面接への同席、訪問への同行等を通して、直接、当事者に関わり、また職員の方々からもご教示を頂きながら、現場において考察する。(児童養護施設、児童相談所、母子生活支援施設の実習目標)
・実習を通して子どもと正面から向き合い、深く関わるなかで、ソーシャルワーカー像を獲得し、児童福祉の実践者を目指す自己を築き上げる。
・ソーシャルワークの専門性を現場で考える。ソーシャルワーカーを目指す私とは何者なのか、支援の対象とは誰か、支援を必要とする問題とは何か。ソーシャルワークの支援の意味とは何か。これらの課題を現場において探求する。

(下記は児童相談所等、実習目標)
・児童虐待等の危機介入の技術とその実際を、面接や家庭訪問、一時保護等の現場から学ぶ。
 一時保護の児童に寄り添い、その声に耳を傾ける。
・問題行動を起こした少年少女と積極的に関わり、その生活や問題行動の背景等について聞き取り、支援のあり方や具体的な方法を学ぶ。学校や警察等の関連機関との連携の実際を、事例を通して学ぶ。
・児童虐待等の問題を抱え、子育てに支援を必要とする保護者にも関わり、虐待事例への対応の留意点、面接や訪問等、家族への支援のあり方を現場から学ぶ。
・家族の問題の要因となる、アルコール依存症、ギャンブル依存症等の関連する問題についても理解を深める。
・地域における子育て支援の事例から学び、機会があるならばシングルマザー等当事者の声を聞き取り、子育て支援のニーズとそのあり方について考える。

(児童福祉施設 児童養護施設、母子生活支援施設)
・児童養護施設における家庭的な養護、施設や職員のあり方を、実習生として共に生活し寄り添うなかで学ぶ。
・児童養護施設における学習の支援や、自立に向けた取り組みの方法、あり方を参加しながら学ぶ。
・社会や家族等環境の影響を受け、施設入所に至った子どもの成長を支える児童養護施設における支援の技術と、その根幹にある価値について、実践の現場から学ぶ。
・児童養護施設における虐待を経験した子どもの心身や行動への影響、その支援の実際を子どもに関わり、寄り添いながら学ぶ。
・母子生活支援施設において、可能なかたちで利用者に関わり、また記録や職員の方々にご教示を頂きながら、利用に至った生活困窮やドメスティック・バイオレンス等の問題と、危機介入及び今後の生活再建の支援の方法、あり方を学ぶ。

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社会福祉協議会における実習目標 例 実習計画 地域福祉実習
・地域共生社会を目指す、地域における支え合い、住民主体の地域福祉活動、地域を基盤とした総合的な支援の実際を学び、共助活動のファシリテーターとしての社会福祉士の役割、あり方を考察する。
・子ども食堂の活動や会議に可能ならば参加し、ボランティアからのヒアリングを行い、住民主体の地域福祉活動の実際を現場から学ぶ。また社会福祉協議会としての活動への側面的支援やボランティアコーディネートの方法、そのあり方を考える。
・コミュニティソーシャルワークの実際を学ぶ。住民の社会的孤立予防のためのアウトリーチ等、訪問の取り組みに可能ならば同行し、その現場から学ぶ。
・福祉コミュニティづくり、ソーシャルインクルージョンを目指して繋がりを構築する現場から学ぶ。地域の会議や行事に参加し、住民との交流を深め、福祉ニーズ等を積極的に聞き取る。
・小地域福祉活動・ネットワークの実際を学ぶ。会議等の機会に積極的に参加し、住民や関係者から学ぶ。
・ボランティアの人々と交流するなかで、地域福祉全体や、ボランティア活動の支援、コーディネートの課題等について考察する。
・学校や住民を対象とした福祉教育の場に参加し、可能ならば参加者の感想を聴き取り、福祉教育の役割、方法等を学ぶ。
・実習を通して、マイノリティへの配慮のあるコミュニティ、多様性を認め合い、支え合う共生社会を目指す地域福祉のあり方を考察する。
・地域住民を対象としたエンパワメントの実践を実習を通じて学ぶ。住民の福祉課題に対する関心や、地域の問題への意識の醸成、共助活動・ボランティアへの参加の促進の方法と課題を考察する。

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障害者福祉施設 実習目標の例 実習計画書 日々の実習目標にも応用可
・働くことの意義とは何か、なぜ働きたいのか等の根源的なテーマを、就労支援の現場で当事者と共に考える。
・それぞれの利用者にとっての「自立」について、本人や職員の方々と関わり、話し合いながら考察する。
・利用者のピアサポートの実際を学び、生活や作業、情緒的にも支え合うコミュニティとしての施設のあり方を考える。
・就労支援におけるジョブコーチの役割、支援の方法について学ぶ。
・中途障害者とその家族にとっての、障害の受容、その困難の意味づけを、関わりを通して学ぶ。
・当事者のストレングスに注目し、障害を個性として胸を張って生きる当事者の姿勢から学ぶ。
・施設における様々な形態で行われているグループワークの技術と、一連の過程を学ぶ。
・コミュニティにおいてノーマライゼーションの実現を目指す、障害者福祉分野の実践について現場から学び、自らの将来の実践のスタートラインとなる実習に取り組む。
・施設の職員の方々から、実践のなかで何を大切にしながら支援を行っているのか、その思いやビジョン、また支援の困難と留意点等を、交流を深めながらご教示を頂く。
・職員の方々の実践思想、実習先の理念を、現場において利用者との関わりのなかで考える。

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高齢者福祉施設、地域包括支援センター 実習目標の例 実習計画書 日々の実習目標にも応用可
・実習を通して認知症ケアの実際を学ぶ。利用者本位のケアのあり方を考える。
・利用者のいのちの尊厳を支えるケア、生活を支える支援の実際を学ぶ。
・利用者の生きがいを支える福祉施設の役割を考察する。
・看取り介護の実践と留意点を、実習を通し、利用者との関わりから学ぶ。援助者として利用者の人生の最期を、どのように受け止め支えるのか、考察を深める。
・利用者との関わりやケアの場面を通して、ユニットケアにおける支援のあり方について、利用者に寄り添いながら理解を深める。
・高齢者虐待の実際や支援、予防の実際を、地域における取り組みの現場から学ぶ。
・施設の運営の方法、課題等について学ぶ。
・地域で生活する高齢者の社会的孤立を予防するために、包括的な支援のアクセシビリティについて、実習を通して現場において考える。

<相談援助実習における達成課題 実習目標 例 社会福祉士、精神保健福祉士
直接,当事者と接することにより,障害を持った当事者について、総合的な理解を深める。
 当事者の抱えている痛みに耳を傾け、共感する。お互いの思い、感情を率直に分かち合う。

②当事者の生の声を聞くことにより,当事者や家族に対する理解を深める
 様々な機会を活かして当事者に積極的に関わり、現在の要望や将来の不安等も含めて、当事者の方々から学ぶ。
 
③わが国の当事者のおかれている現状について、理解を深める。

福祉制度の課題、マクロ的な要因を、ミクロの現場から考察する。

クライエント(利用者)から直接聴き取り、もしくは記録等から、生活史・生活歴・ライフヒストリーを理解するために積極的に取り組む。

⑥実習先の機関・施設・組織の機能や役割、現状を理解する
・社会資源の活用・調整・開発等について、実習を通じて学ぶ。

⑦クライエントの生活に関するニーズを理解する。本人と家族の願い、率直な希望を聞き取る。
 自立に向けた課題等を聞き取りから考察する。地域生活の支援のあり方と、その課題を現場から考える。

⑧コミュニティワークの具体的な方法や、アウトリーチの実際について学ぶ。

⑨当事者や家族について支援方法の知識と、かかわり・コミュニケーションの技術の体得に努める。
 EBP(根拠に基づく実践)等の実際を学ぶ。

⑩クライエント・利用者の変化に対する感受性を磨く
 生活場面面接等から、利用者の変化に気づき、対応のあり方を学ぶ。

⑪専門職としての、自己覚知を深化させる。自分にはどのような成長が求められているのかを明確にする。
 実習を通して経験や多くの利用者や職員の方々との関わりの中で、自らを見つめ直し、自分の新たな側面を発見する
 援助者の燃えつき予防、ストレスケア等の課題を、現場から学ぶ。

⑬社会福祉実践の場で記録の方法を学ぶ
 ケース記録から、利用者の生活歴を詳しく理解する。

ソーシャルワークの価値、専門職倫理が、実習先の現場でどのように活かされているのか、その実際を学ぶ

⑮実習を通して、自らのストレスへの対処、福祉専門職として必要となるストレスマネジメントを体得する。

<以上は、例示です 日々の実習目標にも応用可

毎日の実習目標 厚生労働省による提示 等


<これらに加えて相談援助実習指導や、相談援助演習において配布済みの、各施設・機関の、実習のねらい・実習モデルを参考にし、各自、実習の目標を立てて下さい。>

*実習目標等の記入について、留意
点・概要
・講義にて解説済み。

<概要>
・実習生個人票は、実習先の組織と担当職員にとって、実習生個人の第一印象となる重要なものである。

<記入前に行なうべきこと>
・相談援助実習指導の授業を振り返り、その指導を参照する。
・実習先の機関・施設について、その事業の特色等を調べる(特に社会福祉協議会はそれぞれの実施事業をサイト等で確認すること)。
 これらを実習の目標に反映させる。

<留意事項>
・「障害」や「自立」等に対する総合的な視野を持って、目標を設定する。
・本来の実習の目標や、実習生のあり方(謙虚な姿勢等)を考える。
・今日的なソーシャルワークの課題を活かす。
 例えば、地域生活支援、社会参加、利用者主体等。

・用語の注意
 講義にて。


最新情報はこちらを参照下さい

厚生労働省 老人保健健康増進等事業 研修会 報告 関屋光泰 東洋大学

当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月



社会福祉士受験支援講座・教員日記 : 相談援助の理論と方法 第9回講義レジュメ3 ソーシャルワークの契約とは 社会福祉士養成科トワイライト

貧困・低所得・生活保護 : 社会福祉士受験支援講座・教員日記

*日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの昼間部です
社会福祉士及び介護福祉士法


福祉施設職員研修 職員のストレスケア、福祉倫理 東京都「登録講師派遣事業 事業所向け派遣研修」ブログ筆者の出張講義 無料



by yrx04167 | 2012-06-19 05:18 | Comments(0)