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社会福祉士実習目標・実習計画記入例 モデル 相談援助実習指導 筆者の講義レジュメ2014/6/19

相談援助実習指導 実習計画、実習目標 講義レジュメ概要
 当ブログ筆者(ソーシャルワーク教員、社会福祉士、精神保健福祉士)が、社会福祉士養成学科にて、2014/06/19に講義            

社会福祉士相談援助実習目標の記入例 実習計画書(実習生個人紹介)のモデル
(精神保健福祉士も参照可)

 児童、障害者、高齢者、生活保護等の福祉施設、児童相談所や福祉事務所等福祉行政機関における相談援助実習は 、大学等における講義と相互に補完する関係にある 。

1)利用者の理解
<以下は例 各自、選択し参照のこと>
・利用者がおかれている現状を理解し,それぞれの利用者を理解することや、その生活、生活上の困難について理解を深める。
・利用者とのコミュニケーションや、援助の記録を通し,利用者のニーズを理解する。
・利用者の生の声を聞くことにより,利用者や家族に対する理解を深める。
・クライエントの生活史・生活歴や現在の生活について、理解を深める
・クライエントの生活に関するニーズを理解する

・クライエント(利用者)とのコミュニケーションを図り,一人一人の個性やその生活を理解する。
・クライエント(利用者)を全人的に理解し,受容する能力を高める。


2)ソーシャルワークの理解
<以下は例 各自、選択し参照のこと>
・利用者やその関係者(家族・親族・友人等)との、良好な援助関係を形成する基本的な能力を高める。
・クライエント(利用者)やその家族等の問題解決能力を引き出すように援助する能力を高める。
・クライエントとその環境について学び、他機関との連携や家族との関わり、相談業務について学ぶ。
・クライエント(利用者)を総合的に理解し,生活上の課題を明確化し,支援計画を作成、実施するという過程
について学ぶ。
・危機介入の支援の方法を、実習を通して実践的に学ぶ。
・アウトリーチの機会に可能ならば同行し、実践の現場から学ぶ。

・利用者と施設職員・関係者との援助関係のあり方を学ぶ。
・ケースワークやグループワークの実際を通して、利用者と良好な関係をつくること、援助のあり方を学ぶ。
・社会福祉士等の職員の働きかけについて学び、援助の基礎的な技能を高める。
・記録やケース会議(カンファレンス)などの参加を通して,援助の方針,援助の過程を学ぶ。
・記録のとり方や社会資源の活用の方法について学ぶ。
・利用者や家族について支援方法の知識と、関わりの技術の体得に努める。
・利用者の変化に対する感受性を磨く
・複合化・複雑化した個人や世帯の課題を適切に把握するアセスメントの技術を学ぶ。

・実習先の機関の機能や関連機関、各社会資源の役割、現状について理解を深める。
・多職種・多機関と連携、ネットワーキングの実際と課題を学ぶ。

3)関連分野との連携
<以下は例 各自、選択し参照のこと>
・実習先において直接,間接にかかわる関連分野の専門職の具体的な職務の内容を理解するとともに,連携のあり方について学ぶ。

・機関・施設における業務および社会資源や他機関との連携について理解する。
・福祉施設・機関における社会福祉士の役割と地域とのかかわりについて学ぶ。
・施設内での、チームアプローチに関して学ぶ。
・実習先が地域社会の中の機関・施設であることを理解するとともに,地域へ働きかけのあり方について学ぶ。
・チームアプローチにおける連携のあり方に関して理解する

4)ソーシャルワークの価値、職業倫理
<以下は例 各自、選択し参照のこと>
・福祉専門職としての職業倫理を学び,また組織の一員として職責を果たす姿勢を身に付ける。
・職業倫理を身につけ,福祉専門職としての自覚にもとづいた行動ができるようにする。

・社会福祉士など援助者の価値・倫理を、実習を通して理解を深める。
・具体的な援助過程を通して,クライエント・利用者の自己決定の尊重、権利擁護など、ソーシャルワークの価値、原則、専門職倫理に関する理解を深める
・利用者の人権の擁護と社会福祉士の守秘義務などの役割の理解を理解する

・コミュニティにおいて、支援が必要な個人や家族の発見を図る、また地域全体の課題の発見も推進する。
 個別の課題と、地域社会の課題の普遍化を図る。
・地域住民等との連携を実践的に学ぶ。

5)自己の課題の明確化
<以下は例 各自、選択し参照のこと>
・社会福祉専門職・社会福祉士のあるべき姿と、必要な専門性・能力を、実践の場において学び,自己の課題を認識し明確にする。
・自分がどのような専門職を目指すのかに関わる、自己覚知を深める。
・専門職としての、自己覚知を深化させる

・福祉専門職のあるべき姿と必要な能力を実際に身につけ,自己を客観視し,解決すべき自己の課題を明確化し,理解を深める。

<分野別の実習目標の例>
障害者福祉施設等の実習目標

・利用者の社会生活を営むうえでの生活障害、社会的不利について理解する。
・社会生活(就労など)を困難にしている社会の偏見や差別,福祉施策の現状について学ぶ。
・わが国の障害者のおかれている現状について、理解を深める。
・利用者の地域生活支援の課題、多様なかたちの社会参加の支援(就労支援に限らない)の具体的な方法等を、実践から学ぶ。
・個別支援計画の立案と、それに先立つ社会的・心理的・身体的・経済的・文化的側面のアセスメントを実践的に学ぶ。

福祉事務所等における実習目標 福祉行政機関実習
・社会福祉に関する制度・政策と、ソーシャルワーク実践との関連を理解する
 受給者等の面談への同席や居宅訪問への同行から、受給者のニーズと支援のあり方を学ぶ。
・公的扶助ケースワークのあり方、その支援の方法を学ぶ。
 支援対象の個人と世帯全体を取り巻く環境、地域のアセスメントの技術を学ぶ。
 多職種・多機関との連携の実際を学ぶ。
・個人と世帯の問題解決やニーズの充足、社会資源につなぐための仲介・調整の技術を、公的扶助ケースワークの現場から学ぶ。

児童相談所における実習目標
 児童虐待の事例から、虐待の被害児童のニーズと心理、対応のあり方、留意点を現場から学ぶ。
 多問題家族等の関連する問題についても理解を深める。
・子育て支援、障害児とその家族への支援のあり方とその支援の具体的な方法を、実践的に学ぶ。
・児童虐待等の事例に対する危機介入の支援の方法を、実習を通して実践的に学ぶ。
・児童相談所におけるソーシャルワークに求められる実践能力を習得する。
 複合化・複雑化した個人や世帯の課題を適切に把握するアセスメントの技術を習得する。
・支援が必要な個人や家族の発見を図り、地域全体の課題の発見、地域住民等との連携を実践的に学ぶ。

社会福祉協議会における実習目標 地域福祉実習
・地域の社会資源の活用と、地域関係者との協カ関係や調整の方法を理解する
・地域福祉の現状と課題について、理解を深める。
・日常生活自立支援事業や福祉教育の実際について学ぶ。
・コミュニティワークの具体的な方法、ボランティア・コーディネートのあり方について学ぶ。
 コミュニティの福祉課題に対する関心や問題意識の醸成、理解促進、課題の普遍化の促進、ファシリテーターの技術を学ぶ。
・コミュニティソーシャルワークの実際を学ぶ。

地域包括支援センター
・実習期間中に、訪問等の機会があるならば、ぜひ、同行させて頂き、実習に取り組みたい。
・高齢者虐待等の諸課題について、支援の実際とその課題を、実践から学ぶ。
・高齢者虐待等の事例に対する危機介入の支援の方法を、実習を通して実践的に学ぶ。
・包括的な相談支援体制の構築に向けたネットワークの形成を実践の現場から学ぶ。
・社会資源の活用・調整・開発等を地域における事例から学ぶ。

高齢者福祉施設 特別養護老人ホーム等
・実習を通して認知症ケアの実際を学ぶ。
・利用者との関わりやケアの場面を通して、ユニットケアにおける支援のあり方について理解を深める。
・施設における利用者主体の生活などを、その現場において考察する。
・多職種によるチームケアについて、その現場から学ぶ。

*なぜその領域を,実習先を自らが希望し、選んだのかを具体的に書く。
 (その実習施設にふさわしい目標か、検討を要する)


<厚生労働省による提示>
*相談援助実習のねらい

・相談援助実習を通して、相談援助に係る知識と技術について具体的かつ実際的に理解し実践的な技術等を体得する。
・社会福祉士として求められる資質、技能、倫理、自己に求められる課題把握等、総合的に対応できる能力を習得する。
・関連分野の専門職との連携のあり方及びその具体的内容を実践的に理解する。

*含むべき事項
ア 利用者やその関係者、施設・事業者・機関・団体等の職員、地域住民やボランティア等との基本的なコミュニケーションや人との付き合い方などの円滑な人間関係の形成

イ 利用者理解とその需要の把握及び支援計画の作成

ウ 利用者やその関係者(家族・親族・友人等)との援助関係の形成

エ 利用者やその関係者(家族・親族・友人等)への権利擁護及び支援(エンパワメントを含む。)とその評価

オ 多職種連携をはじめとする支援におけるチームアプローチの実際

カ 社会福祉士としての職業倫理、施設・事業者・機関・団体等の職員の就業などに関する規定への理解と組織の一員としての役割と責任への理解

キ 施設・事業者・機関・団体等の経営やサービスの管理運営の実際

ク 当該実習先が地域社会の中の施設・事業者・機関・団体等であることへの理解と具体的な地域社会への働きかけとしてのアウトリーチ、ネットワークキング、社会資源の活用・調整・開発に関する理解。

<*実習目標(実習計画書)等の記入 注意事項>
・「障害」や「自立」等に対する総合的な視野を持って、目標を設定する。
・良くない例 用語 文章 文体 書き方 略
略 詳細は講義にて


<以上は、講義レジュメの概要である。当日のレジュメに加筆した項目もある>


日時 2019年5月5日(日・祝)14:00 〜16:00(13:45開場)
子ども食堂 ボランティア「超」入門説明会
【協力: 埼玉県】
 子ども食堂のボランティアに興味があり、見学や説明会の参加からはじめたい学生の方、
 子ども食堂のボランティアになってみたいが、いきなり参加はハードルが高いと感じる方、
 大学生、高校生、短大生、専門学校生の皆様におすすめです!
 会場:川口市立映像・情報メディアセンター メディアセブン
 埼玉県川口市川口1-1-1キュポ・ラ7階

<5月25日に「川口こども食堂」を見学、フィールドワーク>





登録講師派遣事業 生活困窮者 子ども支援の考え方と共生社会研修 こども食堂、福祉施設職員の人間関係研修、面接の基礎 当ブログ筆者の研修

福祉施設職員のメンタルヘルスの支援 職員のストレスマネジメントと施設のリスクマネジメント 当ブログ筆者の論文 抜粋 リンク

<当ブログ筆者の社会福祉士受験対策 全19科目2日間集中夏期講座 2014年8月30日、31日 日本福祉大学>
日本福祉大学 NFUライセンススクール 社会福祉士受験対策講座<岡山会場は当ブログ筆者が講師>
ステップアップ講座 2014年8月30日、31日

 忙しい人のための集中講座 2日間で全19科目の学習のポイントを、当ブログ筆者が解説します<岡山会場にて>
 第27回社会福祉士試験合格のポイント講座。国家試験頻出キーワードや出題傾向にそった重要ポイントを解説します。また、ココでしか聞けない受験のテクニックも伝授します。
お問い合わせ:日本福祉大学 名古屋オフィス 電話052-242-3069

<当ブログ筆者も執筆、新刊2014年5月 中央法規出版>
「2015社会福祉士国家試験過去問解説集」日本社会福祉士養成校協会編集
ISBN 978-4-8058-5001-5
HPより「最新の第26回を含む3年分、450問を選択肢ごとに詳しく解説。過去2年分も最新の制度、統計情報にアップデートし、出題傾向と試験対策がわかる科目別ポイントを解説。次回第27回試験に完全対応。

「2015精神保健福祉士国家試験過去問解説集」
 ISBN 978-4-8058-5002-2 中央法規出版


<電子ブックでお試し・立ち読み クリック>

<当ブログ筆者も執筆、新刊2014年4月19日発売>
「クエスチョン・バンク QB 社会福祉士国家試験問題解説2015」
ISBN978-4-89632-525-6
MEDICMEDIA メディックメディア


第26回社会福祉士国家試験255名合格、精神保健福祉士278名合格 2014年3月発表 日本福祉教育専門学校
合格率89.2%、合格者74名、当ブログ筆者が専任講師の社会福祉士養成学科。一般養成施設ルート(昼間通学)合格者数 全国第1位。


当ブログ筆者の論文
「福祉専門職への転職と実践を支えるアクティブ・ラーニング」 『研究紀要』第22巻第1号,2014年

同『研究紀要』』第22巻第1号 全頁 2014年 日本福祉教育専門学校



<ブログ記事 バックナンバー>
相談援助の理論講義レジュメ インテーク面接スキル、カタルシス。離職防止、コミュニケーション研修。11回

相談援助の基盤レジュメ ワークライフバランス、共感疲労と燃えつきとは。ストレスチェック義務化 第8回

社会福祉士・精神保健福祉士国家試験受験対策 学習に役立つリンク集 関連法編1 福祉六法、介護保険法等 <第26回社会福祉士国家試験問題と正答> 社会福祉士受験支援講座・教員日記


*日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科

日本福祉教育専門学校 公式チャンネル - YouTube
社会福祉士及び介護福祉士法



日刊 社会福祉ニュース 関連情報クリップ
会社員の10人に7人が職場うつ病 自分自身の将来への不確実なビジョンが理由 韓国、就職ポータルがアンケート
みんなの経済新聞ネットワーク 7月4日(金)11時26分配信

引用「韓国の就職ポータルサイト「ジョブコリア」は7月3日、アンケート結果を基に「会社員10人のうち7人は鬱(うつ)病に苦しんでいる」と発表した。(カンナム経済新聞)
 同社では男女会社員748人を対象に「職場での鬱病」についてアンケートを実施。会社の外では活発な状態だが、出勤するだけで無気力になり憂鬱になる「職場鬱」に苦しんでいるかとの質問に、「はい」と答えた回答者が全体の71.1%を占めた。企業形態別に見ると、公営企業の会社員が「職場鬱」に悩んでいると答えた回答者が74.5%の割合で最も多かった。続いて大企業(71.8%)、外資系企業(70.8%)、中小・ベンチャー企業(70.7%)の順。
 「職場鬱」に悩まされている理由については、「自分自身の将来への不確実なビジョン」が全体の回答率の37.6%で最も多く、続いて「会社の不確かなビジョン」(35.0%)、「過度な業務量」(34.0%)、「上司との関係」(26.5%)、「業務に対する責任感から」(21.6%)、「業績の成果に基づいて行われていない給与、賃金の引き上げ」(20.9 %)、「組織内でのあいまいな自分の位置」(19.2%)、「会社生活のために悪くなった健康状態」(14.5%)、「同僚、部下との対人関係」(13.7%)、「他に比べて遅れた福利厚生」(13.5%)、「会社の業績測定と評価のための圧迫感」(11.3%)、「不公正な人事考課」(6.4%)、「昇進の機会の不足」(3.6%)、「その他」(1.9%)の順となった(複数回答)。引用ここまで

by yrx04167 | 2014-07-06 13:42 | Comments(0)