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社会福祉士 相談援助入門講座2 医療ソーシャルワーカー相談室、心理社会的問題とは 引きこもり出張相談

社会福祉士 相談援助入門講座 第2回

<4月から社会福祉士を目指す方などを対象としたweb予習・参考資料。プレ学習として活用して下さい。 詳細は4月からの講義にて解説。>

*医療ソーシャルワーカー(MSW)とは 詳細は後述

・社会福祉士=ソーシャルワーカーの分野の一つで,保健・医療領域におけるソーシャルワーク実践である。
 ソーシャルワーカー、相談員として、病院やクリニックの「医療相談室」などで働き,主として疾病にかかった人が医療を受けるのに妨げとなる心理社会的問題を、ケースワーク、相談援助によって援助を行う。
・医療ソーシャルワーカーの業務の一つとして,退院援助がある。入院治療の段階を終了した患者の退院後の療養生活、心身の健康とQOLの向上のために、必要な福祉制度、サービスの利用を支援、調整し、サポートネットワークを構築していくこと等が役割である。

*相談の内容(医療ソーシャルワーカーの例) 後述
(1) 療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助(各種サービスの活用や人間関係の調整等の援助)
(2) 退院援助(各種の施設やサービスの活用等を調整)
(3) 社会復帰援助(サービスの利用支援。復学、復職等の調整
(4) 受診・受療援助(適切に行われるよう援助。心理社会的情報の収集)
(5) 経済的問題の解決(諸制度の活用を援助)
(6) 地域活動(患者会やボランティアの育成,コミュニティワーク)

*今日的な医療ソーシャルワークの課題
・喪失、誕生、加齢、疾病、病気など、人間にとって最も重要なライフイベントであり、最大の苦境とその痛みに寄り添い、その緩和を相談によって具体的に支援する。
・障害や疾病の受容は、医療ソーシャルワークにとって、大きな課題である。

・病棟カンファレンス、チーム医療の推進。
・アルコール依存症は、内科にも関わり、家族問題や貧困にも大きく関わる問題である。
・障害や疾患、胃ろう等の受容の支援。
・医療機関として、児童虐待被害児童の支援-被害者の心理特性の理解が求められる。
・緩和ケアの支援。家族を含めた支援。
・患者の権利、インフォームド・コンセント。

<1 ソーシャルワークの概要>
・ソーシャルワークは、生存・生活・人権の保障、苦境の軽減、心身の健康・QOLの向上等のために、人間の内面と周囲の環境、その接点に働きかける、マクロからミクロに至る支援の専門技術である。
 換言すると、人間とその集団、コミュニティを、総合的に支援する専門職である。
 人々の様々な生活問題に対応する使命がある。
・ソーシャルワークの今日的な課題として、エンパワメント、ソーシャルサポートネットワーク、自立支援、地域生活支援等を挙げることが出来る。後述。

*QOL
 QOLは「生活の質」「生命の質」「生存の質」などと訳される。 詳細は4月からの講義にて解説。

 「ソーシャルケースワークは、人間と社会環境との間を個別に,意識的に調整することを通して人格(パーソナリティ)を発達させる諸過程である
 M.リッチモンド 1922年『What Is Social Case Work ?(ソーシャルケースワークとは何か)』 より

*リッチモンド Richmond, Mary Ellen (1861-1928)
 ソーシャルワークの専門職としての基礎を築いたケースワークの母。 略

2 相談の内容(医療ソーシャルワーカーの例)
*医療ソーシャルワーク

・ソーシャルワークの分野の一つで,保健・医療領域における、相談援助等の実践のことをさす。
 ソーシャルワーカーとして,医療機関の「医療相談室」などの部署で勤務し,主として疾病にかかった人が医療・リハビリテーションを受けるのに妨げとなる心理社会的問題の解決や,疾病によって必要となった生活再構成への援助を行う。

社会福祉士及び介護福祉士法

3 専門的な援助関係とコミュニケーション
 社会福祉士は、利用者と効果的なコミュニケーションをとりつつ、信頼関係の形成にも努める。その過程で専門的かつ人間的な援助関係が築かれる。
 このため、コミュニケーション技法は、ソーシャルワークの重要な基盤の一つである。
・クライエントは、ソーシャルワーカーとの専門的な援助関係をモデルとして、他者と関わること、繋がることの再生を目指す。具体的には、コミュニケーションの実際から学んでいく。それは、自らの内面、心を見つめ直すことでもある。
 人間関係を結び、深める力は、孤独から抜けだして、問題を解決し、回復、成長の中核となる。
・コミュニケーションにおけるモデリングとも言える。


<解説>
①専門的な援助関係とは

 援助者がクライエントとの間で築きあげる,信頼関係に基づいた問題解決を進めていくうえでの専門的・職業的関係を示す。
 クライエントやその家族との援助関係が,援助を展開していく媒体となる。 略

②信頼関係の形成-パートナーシップを築くための方法
 信頼関係はラポール、ラポートともいわれる。援助者と利用者の間につくりあげられる相互信頼,相互理解に基づく調和のとれた関係を意味し,これが援助関係の基本となる。
 ラポールを形成するためには,利用者の話に耳を傾け,共感的に接していく必要がある。

・信頼関係とパートナーシップを築くための過程 
受容、傾聴、共感 → 
不安軽減、問題整理、主訴の明確化、支援見通し →信頼関係とパートナーシップの形成

◎受容とは、援助に際して,援助者が,クライエントを尊重しながら,その言動,態度,価値観,抱えている問題などを含め,その人を現在あるがままの姿で受け止めることを意味する
 換言するなら、クライエントを全人的に承認することである。自らを赦せない、自分の価値を認めることが出来ないクライエントにとって、全てを受け入れられる機会が不可欠である。やがて、自分自身を受け容れ、尊重した生き方ができるようになる。
・クライエントの存在を承認するソーシャルワーク。


◎傾聴
 詳細は4月からの講義にて解説。

<参考資料 抜粋>
医療ソーシャルワーカー業務指

〔 厚生労働省保健局長通知 平成14 年 11 月 29 日健康発第1129 0 01 号 〕
(略)
二 業務の範
 医療ソーシャルワーカーは、病院等において管理者の監督の下に次のような業務を行う。
(1) 療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援
 入院、入院外を問わず、生活と傷病の状況から生ずる心理的・社会的問題の予防や早期の対応を行うため、社会福祉の専門的知識及び技術に基づき、これらの諸問題を予測し、患者やその家族からの相談に応じ、次のような解決、調整に必要な援助を行う。
① 受診や入院、在宅医療に伴う不安等の問題の解決を援助し、心理的に支援すること。
② 患者が安心して療養できるよう、多様な社会資源の活用を念頭に置いて、療養中の家事、育児、教育就労等の問題の解決を援助すること。
③ 高齢者等の在宅療養環境を整備するため、在宅ケア諸サービス、介護保険給付等についての情報を整備し、関係機関、関係職種等との連携の下に患者の生活と傷病の状況に応じたサービスの活用を援助する
こと。
④ 傷病や療養に伴って生じる家族関係の葛藤や家族内の暴力に対応し、その緩和を図るなど家族関係の調整を援助すること。
⑤ 患者同士や職員との人間関係の調整を援助すること。
⑥ 学校、職場、近隣等地域での人間関係の調整を援助すること。
⑦ がん、エイズ、難病等傷病の受容が困難な場合に、その問題の解決を援助すること。
⑧ 患者の死による家族の精神的苦痛の軽減・克服、生活の再設計を援助すること。
⑨ 療養中の患者や家族の心理的・社会的問題の解決援助のために患者会、家族会等を育成、支援すること。

(2) 退院援
 生活と傷病や障害の状況から退院・退所に伴い生ずる心理的・社会的問題の予防や早期の対応を行うた
め、社会福祉の専門的知識及び技術に基づき、これらの諸問題を予測し、退院・退所後の選択肢を説明し、
相談に応じ、次のような解決、調整に必要な援助を行う。
① 地域における在宅ケア諸サービス等についての情報を整備し、関係機関、関係職種等との連携の下に、退院・退所する患者の生活及び療養の場の確保について話し合いを行うとともに、傷病や障害の状況に応じたサービスの利用の方向性を検討し、これに基づいた援助を行うこと。
② 介護保険制度の利用が予想される場合、制度の説明を行い、その利用の支援を行うこと。また、この場合、介護支援専門員等と連携を図り、患者、家族の了解を得た上で入院中に訪問調査を依頼するなど、退院準備について関係者に相談・協議すること。
③ 退院・退所後においても引き続き必要な医療を受け、地域の中で生活をすることができるよう、患者の多様なニーズを把握し、転院のための医療機関、退院・退所後の介護保険施設、社会福祉施設等利用可能な地域の社会資源の選定を援助すること。なお、その際には、患者の傷病・障害の状況 に十分留意すること。
④ 転院、在宅医療等に伴う患者、家族の不安等の問題の解決を援助すること。
⑤ 住居の確保、傷病や障害に適した改修等住居問題の解決を援助すること。

(3) 社会復帰援助
退院・退所後において、社会復帰が円滑に進むように、社会福祉の専門的知識及び技術に基づき、次のような援助を行う。
① 患者の職場や学校と調整を行い、復職、復学を援助すること。
② 関係機関、関係職種との連携や訪問活動等により、社会復帰が円滑に進むように転院、退院・退所後の心理的・社会的問題の解決を援助すること。

(4) 受診・受療援
入院、入院外を問わず、患者やその家族等に対する次のような受診、受療の援助を行う。
① 生活と傷病の状況に適切に対応した医療の受け方、病院・診療所の機能等の情報提供等を行うこと。
② 診断、治療を拒否するなど医師等の医療上の指導を受け入れない場合に、その理由となっている心理的・社会的問題について情報を収集し、問題の解決を援助すること。
③ 診断、治療内容に関する不安がある場合に、患者、家族の心理的・社会的状況を踏まえて、その理解を援助すること。
④ 心理的・社会的原因で症状の出る患者について情報を収集し、医師等へ提供するとともに、人間関係の調整、社会資源の活用等による問題の解決を援助すること。
⑤ 入退院・入退所の判定に関する委員会が設けられている場合には、これに参加し、経済的、心理的・社会的観点から必要な情報の提供を行うこと。
⑥ その他診療に参考となる情報を収集し、医師、看護師等へ提供すること。
⑦ 通所リハビリテーション等の支援、集団療法のためのアルコール依存症者の会等の育成、支援を行うこと。

(5) 経済的問題の解決、調整援
 入院、入院外を問わず、患者が医療費、生活費に困っている場合に、社会福祉、社会保険等の機関と連携を図りながら、福祉、保険等関係諸制度を活用できるように援助する。

(6) 地域活
 患者のニーズに合致したサービスが地域において提供されるよう、関係機関、関係職種等と連携し、地域の保健医療福祉システムづくりに次のような参画を行う。
① 他の保健医療機関、保健所、市町村等と連携して地域の患者会、家族会等を育成、支援すること。
② 他の保健医療機関、福祉関係機関等と連携し、保健・医療・福祉に係る地域のボランティアを育成、支援すること。
③ 地域ケア会議等を通じて保健医療の場から患者の在宅ケアを支援し、地域ケアシステムづくりへ参画するなど、地域におけるネットワークづくりに貢献すること。
④ 関係機関、関係職種等と連携し、高齢者、精神障害者等の在宅ケアや社会復帰について地域の理解を求め、普及を進めること。

社会福祉士の相談援助入門講座1 社会福祉士働く分野、ソーシャルワークとは 引きこもり生活困窮家庭相談

日刊 社会福祉ニュース 情報クリップ
引きこもりアウトリーチと相談窓口 19歳以上の相談急増 上板町若者支援センター、体制拡充が奏功
【徳島新聞】  2014/10/31

引用「不登校や引きこもりなどの問題に対応する子ども・若者相談支援センター「あい」(上板町)は開設から4年が経過。町が運営し、四国の市町村では唯一の取り組み。相談者は12年度まで横ばいだったが、13年度に相談員を増員し、19歳以上の若者の相談が急増。独立した事務所を設けたことも功を奏した。サポートの結果、解決に向かうケースも確認されている。
 センターでは、不登校に悩む子どもや引きこもりの若者、保護者らから相談を受け、常勤相談員3人が対応している。13年度にセンターに寄せられた相談の内訳は、不登校や虐待、引きこもり、非行、いじめなど。町教委によると、14年度に町内5小中学校で不登校となっている児童生徒数は10年度と比べ半減。
 相談員が増えたことで、相談員自らが地域に出向き相談に乗れるようにもなり、20~30代の相談者が増えた。また13年度に現在地に移転し、プライバシーを守る事務所が整ったことも、相談者増加の要因と考えられる。
 サポートの結果、学校に通い始めたり、職場が見つかったりする相談者もいる。中学校時代に不登校だった長男(16)が昨春、県立高校に入学した町内の女性は「ちょっとした会話をきっかけに、最初は嫌がっていた子どもが家庭教師を受け入れる気持ちになってくれた。センターで『子どもの小さな変化を見落とさないで』と助言してくれたおかげ」と話していた」。引用ここまで

外出困難な認知症高齢者、虐待受ける傾向 13年度・滋賀県調査
京都新聞【 2015年02月07日 21時49分 】

引用「滋賀県は2013年度の高齢者虐待に関する調査結果をまとめた。虐待と判断した事例は286件、295人で、前年から12件、11人減った。認知症があり、要介護度は低いものの外出が困難な高齢者が家族から虐待を受ける傾向が出ているという。
 19市町が13年度新たに通報・相談を受けたのは458件で、介護支援専門員からが4割を占めた。虐待の種類(重複あり)では身体的虐待が179件、心理的虐待が133件、介護の放棄(ネグレクト)が78件、経済的虐待が44件だった。虐待を受けた人の78%が女性で、75歳以上が8割に上る。虐待者は息子が1113人で最も多く3割で、夫64人、娘63人、息子の配偶者が41人だった。
 被虐待者の8割近い226人が要支援や要介護の認定を受けており、このうち要介護3以下の人が180人、認知症を有する人が168人だった。今回初めて聞いた被虐待者の「寝たきり度」では、5段階評価で中程度の「屋内の生活は自立しているが、介護なしに外出しない」が約4割の89人で最も多かった。
 県医療福祉推進課は今回の結果から、「認知症の高齢者がいる家族が、介護が必要になってきた段階で対応が分からず、ストレスや悩みを抱えて虐待につながっている傾向がある」 引用ここまで

障害者と災害 被災地の精神的ケア、仙台でフォーラム
2015年02月06日金曜日 河北新報

引用「仙台市で東北大災害科学国際研究所は7日、心の健康に配慮した防災・減災の在り方を考える「こころの防災 市民フォーラム」を開く。精神的なケアの重要性を東日本大震災の被災地からアピールする。被災から4年を迎える被災者の現状や被災3県の対策を報告。災害時に障害者や在日外国人らに対して求められる配慮などを精神科医らが助言する」。 引用ここまで



卒業生の実践報告 ソーシャルワーク実践研究会 2015年2月21日 一般公開 無料

日時 2015年2月21日(土) 14:30から16:30(研究会終了予定)
会場:日本福祉教育専門学校 高田校舎(旧高田馬場校舎)
 JR山手線・東京メトロ東西線・西武新宿線「高田馬場駅」下車徒歩7分
 東京都豊島区高田3-6-15

参加費:無料(どなたでも参加できます、参加申し込みは不要です)
 ソーシャルワーク実践研究会は、本校卒業生の社会福祉士からの実践報告・現場レポートや、ディスカッションなどを行なっています。また、卒業生と在校生、教員、福祉職員、参加者との交流の場となっています。
  ソーシャルワーク実践研究会は、卒業生や在校生、入学予定の方はもちろん、福祉職員の方や社会福祉に関心をお持ちの皆様の参加も

日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科・養成科
*日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成学科は、4年制大学卒業(見込)等の方々が対象の、1年制の社会福祉士の養成コースの昼間部です

日本福祉教育専門学校 公式チャンネル - YouTube

by yrx04167 | 2015-02-08 17:38 | Comments(0)