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講義レジュメ ソーシャルワーカーのコンピテンシーとは 慢性疲労症候群CFS、若者サポートステーション

相談援助の基盤と専門職 前期第8回 講義レジュメ概要 前半
 当ブログ筆者(専任講師)が、社会福祉士養成学科にて、2015年6月1日(月)に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


5)ソーシャルワーク実践の根拠
 「エビデンス・ベースド・プラクティス EBP」とは。
 EBPとは、科学的根拠に基づくソーシャルワーク実践を指す。  略


*ソーシャルワークのスキル テキストP44
・ソーシャルワークの方法レパートリー、メソッド

 社会福祉援助技術の「三大分類」とは、直接援助技術、間接援助技術、関連援助技術である。
 「直接援助技術」とは、利用者自身への直接的な、固有の方法からなる援助技術で、ケースワークとグループワークから構成される。   
 「間接援助技術」とは、地域の支援体制づくりなどの方法レパートリーであり、コミュニティワーク・地域援助技術、ソーシャルワークリサーチ・社会福祉調査、アドミニストレーション・社会福祉運営管理、ソーシャルアクション・社会活動法、社会福祉計画法から構成される。
 「関連援助技術」は、隣接科学を援用した方法レパートリーが含まれており、ネットワーク、ケアマネジメント、スーパービジョン、カウンセリング、コンサルテーションで構成される。

 ソーシャルワーカー社会福祉士の現任者には、スーパービジョンや研修等による技能向上の機会がある。
 ソーシャルワーカーは、成長する専門職である。
 実践のなかで困難な状況にさらされても、前向きに感情をコントロールしながら、あきらめずに、成長してゆくことが求められ、研修等によって支援される。
 実践における変化する環境の中でこそ、福祉施設も援助者個人も前進できる。実践そのものと、実践を支えるスーパービジョンや研修等は、援助者が成長するための最適な機会を提供する。実践のゆたかさがある。


・コンピテンシー
 コンピテンシーの定義。 略
 ソーシャルワーカーのコンピテンシーとは。 略

*クライエントとソーシャルワーカーとの関係
・ソーシャルワークにおける「専門的援助関係」とは
 クライエントは、生活問題等のストレスから、敏感、傷つきやすい状態で、相談の場に来談する。
 その背景には、問題を自力で解決出来ないことの、「恥」の感情、苛立ち等のクライエントの感情がある。
 不安などの自分の感情を、援助者に表出することや、援助者に自分の失敗、落ち度を非難されるのではないかという怖れも抱いている。
 クライエントにとって、あるがままの等身大で良い居場所となる関係を構築する。

 クライエントとアクティブに繋がることは、クライエントがその関わりの中で癒さ れ、問題が緩和され、変化していくための有効な方法である。関わりの力である。
 クライエント自身の諦め、無力感、自己効力感の喪失等の呪縛をも乗 り越えることが出来る


5章 相談援助の理念Ⅰ 1節 ソーシャルワーカーと価値
1 価値とは テキストP94
・実践事例から 入浴の「価値」を巡る利用者との価値観の相違-「入浴できる」、「入浴はしなければいけない」。

*価値とは異なる意味で用いられる

・「価値」とは 略 ソーシャルワーカーとその実践への影響は大きい。
 誰にとって「よき」ものか、互いに影響を与え合うものであり、響き合うものである。
 しかし、人・集団による「望ましい」ものの違いで葛藤が生じる-コンフリクトの発生。


 事例 障害者と健常者

・大切なものは何か?-1人の人間として生きてきたなかで、大切にしている事柄、価値のあるものは何か?
 多くの人にとって、価値のある行為とは、他者のために、何かをすること。
 周囲の人々、環境のなかで生かされている。過度の競争、「自分だけ良ければ」から、支えあいへのシフト。
 それは、他者とともにものごとを成就、達成することであり、自己実現を成し遂げることに繋がっている。
 本当に大切なものは、仕事か家族か。
 アドラーによる、仕事、友人、親密な関係というライフタスク。


*「よい」といわれる性質
 生活保護受給の事例:風呂嫌いの当事者、入浴論争。

*好き嫌いの対象となる性質
・共感や受容し易いか、否か。
 自分が関わりたい人と、そうではない人の違いとは何か。
 専門的援助関係は、異文化コミュニケーションの要素も含まれる。特に生活困窮者・貧困・公的扶助領域。


*団体や集団の構成員が共有するよい性質
・集団内の価値は、社会背景とともに変化する。
 高度経済成長における「モーレツ社員」から、「ワークライフバランス」、「スローライフ」、「ロハス」へ。
・何かにとらわれ問題を生じている当事者には、異なる価値に基づく新たなライフスタイルの提案が必要になることもある
 問題解決の基となる転換(仕事中心から生活・家族重視へ、焦りからスローへ、競争から分かち合う生き方へ、力から調和へ)の重要性である。
 生活、仕事、生き方のスピードの減速の働きかけとも言えよう。
 また、援助者の生き方により、一つのモデルを提案する。

 全ての人間は、生まれながらにしてゆたかな想像力と創造力を持っている。ひとりひとりが、変化の連続である人生の様々なステージで力と知恵を蓄えることが、支援における課題の一つである。


・専門職が共有する価値。専門職として、ソーシャルワークの価値の内在化が必要である。
 専門職としての価値と、自分(市民)の価値-そのせめぎあい-今までの自分を見つめなおす
 ゆらぐことの力。
 ここから専門職としての成長がはじまる、誰でも変わることができる。いつでも新しい自分になれる。

・自分自身と、持っている「価値」を問い直し続けることが、社会福祉領域の専門職として求められる姿勢であり、実践の原動力とも言えよう。

 価値と、実践における成長、援助者の個性や才能、ストレングスが相乗効果を伴って結びつくことで、クライエントの願いを共に実現させるソーシャルワークが可能となる。


日刊 福祉施設ニュース 関連情報クリップ
慢性疲労症候群CFS、3割が寝たきり 患者を調査 厚生労働省
2015/05/16 19:06 【共同通信】

引用「激しい疲労や睡眠障害が長期間続く「慢性疲労症候群」(CFS)の患者約250人を厚生労働省が調査した結果、約3割がほぼ寝たきり状態の重症であることが16日、分かった。患者が、日常生活に支障が出る深刻な症状に苦しんでいる実態が明らかになった。
 研究者によると、CFSの患者は全国に24万~38万人とされるが、明確な診断基準がなく、国も正確な患者数が分かっていない。難病医療法による医療費助成の対象外でもある。調査は昨年度に実施。CFSと診断を受けた患者251人に、同意を得た上で調査票を郵送」。引用ここまで

駄菓子屋併設した「寺子屋」オープンへ 悩める若者の居場所に 若者サポートステーション
2015/05/07 07:46 【山形新聞】

引用「引きこもりや不登校に陥った若者たちの自立と就労支援に取り組む米沢市のNPO法人「With優」(白石代表)が、同市の空き店舗に、駄菓子屋を併設した寺子屋を開く。地域の大人と子どもを結び付け「悩みを抱えた若者の居場所になればいい」と白石代表。
 同法人は、不登校の子どもたちを対象とした県内唯一のフリースクールや、就労を支援する「置賜若者サポートステーション(おきサポ)」を運営。おきサポを利用する20~40代の若者に職業訓練の機会を与えようと、市内に会員制居酒屋「結(ゆい)」を経営している。
 駄菓子屋・寺子屋プロジェクトは、かつて子どもの交流の場だった駄菓子屋を再興し、気軽に立ち寄れる場所をつくろうとの思いからスタートした。地域の大人が先生役となり、子どもの学習をサポートしたり、暮らしの知恵を伝えたりすることで、多様な学びの機会を創出、希薄化した人間関係を取り戻す。
 「子どもと大人、地域をつなぐのは駄菓子だ」と白石代表。
 寺子屋で扱う範囲は「読み・書き・計算」のみならず、箸の使い方や地域の歴史など多彩。地元のおばあちゃんや教員経験者、大学生らをボランティアスタッフとして募集している。
 運営資金は、県置賜保健所の「置賜地域コミュニティ再生担い手育成事業」を活用。このほか、インターネット上で資金調達するクラウドファンディングサイト「FAAVO」で寄付を募り、改修費用に充てる。
 プロジェクトを担当する同法人若者支援専門員堀さん(26)は「誰でも安心して気軽に集まれるあったかい場所をつくりたい」と話していた。

<関連資料 バックナンバー>
貧困・低所得・生活保護 : 社会福祉士受験支援講座・教員日記


新刊 当ブログ筆者が試験問題解説を執筆 
「2016社会福祉士国家試験過去問解説集 第25回─第27回全問完全解説」日本社会福祉士養成校協会編集 ISBN 978-4-8058-5161-6
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 450問を選択肢ごとに詳しく解説し、科目別ポイントを収載。第27回を含む過去3年分の国家試験全問題を掲載した問題集。過去2年分も最新の制度や数値にアップデートし、次回試験に完全対応。基本の理解、実力試し、傾向対策、総復習で着実に学習効果を発揮。 中央法規出版


相談援助の理論第3回講義レジュメ 貧困とMSW、倫理的ジレンマとは 生活困窮相談支援員研修、社会的起業支援

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低所得者支援と生活保護等 練習問題 資力調査ミーンズテストとは 小規模ホームホスピス、引きこもり農園

【当ブログ筆者の授業紹介】『相談援助実習指導』の個別面談 社会福祉士養成学科
当ブログ筆者の授業見学会 6月 相談援助の基盤と専門職 社会福祉士養成学科の授業見学を開催
要予約

日時 6/8(月)、6/15(月)、6/22(月)、6/29(月)いずれも13:00~14:30

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 お問い合せは 電話:0120-166-255


貧困問題と相談援助:当ブログ筆者講演の音声記録の一部を公開中


当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月

by yrx04167 | 2015-06-04 14:35 | Comments(0)