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講義レジュメ コミュニケーションの方法、専門的援助関係と距離、ピアとは 若者ジョブトライアル 相談援助

相談援助の理論と方法Ⅰ 前期第9回 講義レジュメ概要 前半
 当ブログ筆者(専任講師)が、社会福祉士養成学科にて、2015年6月10日に講義            
<レジュメ完全版は講義にて配布。解説の詳細は講義にて>


4章3節 援助構造と援助関係
1 援助構造 テキストP81
*援助関係の定義

・「専門的援助関係」とは、専門職とクライエントとの「情動的相互作用」である。
・援助関係は、援助全般に影響を与える -コミュニケーションの方法とは 略
 双方の心理の状態、動きが影響する。

・シュワルツの「平行過程の原理」 ワーカーとメンバーの分業。
 シュワルツ(Schwartz,W.)が述べた「平行過程」という原則は,ワーカーとメンバーの課題は異なるものであり,相互依存的であるが明確に区別されるべきであることを意味している。

人間関係の重要性
 クライエントにとって、専門的援助関係によって、コミュニケーション能力や社会的スキルを身につける新たな経験となる。
 クライエントとの人格的交流のあり方 略

・「心の内は、誰にも分かってもらえない」社会的孤立の状態から、援助者との率直な感情の交流へ。
 双方向の全人的な関わりとしての援助関係。相互の理解と信頼が基盤となる

*「障害」や「病気」が、クライエントのアイデンティティか ?
 専門職は、クライエントの「病名」や「障害の種別」を記録に記しているが、クライエントの苦しさ、困難さを深く理解しよう、記録しようとしているか。また、クライエントにも生活、生きてきた歴史、個性、思い、強さ等がある。当然ではあるが、クライエントは障害や病気だけの存在ではなく、全人的な理解と関わりを深めていくことが求められている。
 専門職によるラベリングを超えて。

*回復とはなにか
・クライエントにとっての回復とは、「昔の自分に戻るためではなく、新しい自分になるための過程」である。
 生きていくなかでの困難の意味を探し求める。
 自分を恥じないこと、胸を張って生きる姿勢を。

*参考「二重・多重関係の回避(禁止)」か否かを巡る議論。
 一方、ジャーメイン等は、ラテン、ヒスパニックの文化は、クライエントの私的な仲間に積極的に入ろうとしないと 略 
 クライエントとの距離を巡って。

*援助者の内訳とその人数規模

 ミクロ・レベル
 メゾ・レベル
 マクロ・レベル 略

*援助者の機能・役割  テキストP82
・アウトリーチワーカー
 孤立から脱する、もう一人ではない。

・コミュニティ・ソーシャルワーク。略

・アドボケーター

参考:セツルメントが教えていること。原点回帰。
コミュニティや当事者の集団にとって、ソーシャルワーカーは真の「仲間」になれるか?
完全な「仲間」になれないが、寄り添う「隣人」である。
仲間か否か-援助者のストレスにもなる。

・行動変容者、治療者
 問題解決のため、クライエントの行動の変化を促進する。放置ではなく、リスク管理でもない。
 人間もその行動も、変わることが出来る―成長。

*参考:ソーシャルワーカーの権力性という根源的な課題。
 クライエントとのペースの違い、解決策の押し付け、ラベリング
 ジレンマ-社会からの要請、社会防衛
 コンフリクト


*受験対策:行動療法
 学習理論  略

*解説:行動変容アプローチ 略

・支援者、援助者
 対等・平等を志向する 。しかし、単純な状況ばかりではない。

・パートナーとしての援助者
 問題解決プロセスへの参画、協働、主体性をクライエントに求める。

*セルフケアと自己治癒力
クライエントの「セルフケア」の支援。
全ての人間は、自己を癒す力を持っている。
共に未来への扉を開くパートナーシップ。

・エンパワメント
 当事者の、問題解決のための行動、組織化を促進する 。個別援助のみではない。
実践事例 路上のグループワーク
公園とホームレス。生活困窮者の組織化への挑戦。

*「寛容な社会、環境」へ。
どんなに困難な状況でも、明日はくる、夜明けは必ずやってくる。

・ファシリテーター、リーダー
自分の足で歩き始めるように、(必要に応じて)背中を押す。

・ファシリテーション
 グループワークにおける相互作用の媒介。
 縦の関係ではなく、自由、対等な関係性、つながりを創る。
・グループを全体的に観察し、グループ規範や利用者間の相互作用、特に摩擦や排除等の動きを早期に察知することが求められる。
・内なる排除の問題。


・クライエントにとってのピア

*ピア・カウンセリング
 自立生活支援のために有効な方法の一つであり,自らの体験を生かした仲間同士による相談活動である。
◎ピアカウンセリングのピアとは,同じ背景や特質をもつ者同士のことをいう。
◎ピアカウンセリングによって、 ・情報の提供や傾聴がなされる。
・共通の経験と課題をよりどころにしてなされる。
・同じ仲間としての対等な関係を大切にする。 
◎「ヘルパー-セラピー原則」とは,「援助する人が最も援助を受ける」という意味であり,セルフヘルプ・グループの持つ重要な側面である。 
 自立生活プログラム 略

*参考:治療共同体  略
 
日刊 福祉施設ニュース 社会起業支援 関連情報クリップ
若者のジョブ・トライアル 就業体験 参加者と企業募集
2015/06/05 15:13 【河北新報】

引用「仙台市産業振興事業団は7~9月、宮城県在住で就職を希望する若者が地元企業の現場を体験する「ジョブ・トライアル」を実施する。
 採用・選考を視野に入れた就活コース、業界や業種を学ぶ体験コースの2種類を設定した。参加対象は県内の18~29歳で定員は計55人。既卒者や大学・短大生、専門学校生が参加できる。
 略
 最大10日間の職場研修を行う。昨年度は11件の採用につながっており、事業団は「若者に現場を経験してもらい、雇用のミスマッチ軽減につなげたい」と話す」。引用ここまで

知的障害者働く「ベーカリーあゆみ」とカフェ 添加物最小限で食パンやサンドイッチ等 社会福祉法人の生活介護事業
2015/06/09 00:00 【中日新聞】

引用「知的障害のある人らが働く日進市の「ベーカリーあゆみ」のパンが人気だ。添加物を最小限に抑えた「基本に忠実なパン」にこだわっており、おいしさにはまるファンを増やしている。
 ベーカリーに併設するカフェには、食パンや菓子パンなど十五~二十種類のパンが並ぶ。正午すぎには、昼休み中の会社勤めの女性らでにぎわい、看板商品の食パンを使ったサンドイッチが特に人気だ。
 二〇〇六年四月にオープンした店は、同市の社会福祉法人きまもり会が生活介護事業の一つとして運営。二十~五十代の五人が厨房(ちゅうぼう)で、二人がカフェで働く。パン生地の成形や、材料の計量、トッピング、袋詰めなどそれぞれの得意分野で携わる。店頭販売以外に、市役所や市保健センター、企業などにも出向いて販売する。
 レシピのこだわりは、余分な添加物を一切入れないこと。サイズは小さめだが、一人一人が手間ひまをかけて作る。自慢の食パンは中身がぎっしりと詰まり、しっとりと柔らかい。一日十~三十本を作るが、事前予約する人も多い。
 略
 利用者たちは、働く大変さを実感しながら、自分で考えて動けるようになってきたという 略 」。引用ここまで

視覚障害者の生活 最新機器で快適に 福祉機器展 視覚障害者向けの将棋セット等 黒崎
2015/06/08 10:52 【西日本新聞】

引用「視覚障害者に対する支援が活発化している北九州市で14日、「見えない・見えにくい人のための福祉機器展in北九州」(西日本新聞社など後援)が開かれる。視覚障害者の生活を支える最新機器を集めた、県内最大規模の催しだ。
 市内では「北九州視覚障害者就労支援センターあいず」(戸畑区)が開所10年目を迎え、市民団体「サウンズアイプロジェクト」は薬の使用法を音声案内するアプリを開発。
 略
 2013年に始まった機器展は、あいずを含め市内15組織でつくる実行委員会が主催。今回は、(1)メーカー約20社による展示(2)100円ショップで購入できる身近なユニバーサルデザインの道具紹介(3)盲導犬や音声ガイド付き調理機器の体験セミナーの3部構成。
 展示では、弱視の人が新聞などを読む際に文字を大きくする拡大読書器▽洋服を選ぶ際に色を判別できる色彩読み上げ器▽買い物や交通機関の利用時に必要な紙幣の種類やICカード残高を音声案内する識別器-などが並ぶ。視覚障害者向けの将棋セット。駒の底に釘が打ち込まれ、盤のマス目は仕切りが盛り上がっているため、手の感触で判断できる。
 全国の視覚障害者は13年度で約35万人(厚生労働省まとめ)。実行委の松本さん(41)は「高齢や中途の視覚障害者など、生活をサポートする情報が足りない人も多い 略 」 引用ここまで

<関連資料 バックナンバー>
貧困・低所得・生活保護 : 社会福祉士受験支援講座・教員日記


新刊 当ブログ筆者が試験問題解説を執筆 
「2016社会福祉士国家試験過去問解説集 第25回─第27回全問完全解説」日本社会福祉士養成校協会編集 ISBN 978-4-8058-5161-6
 中央法規出版 2015年5月10日発行

 450問を選択肢ごとに詳しく解説し、科目別ポイントを収載。第27回を含む過去3年分の国家試験全問題を掲載した問題集。過去2年分も最新の制度や数値にアップデートし、次回試験に完全対応。基本の理解、実力試し、傾向対策、総復習で着実に学習効果を発揮。 中央法規出版


講義レジュメ ソーシャルワーカーのコンピテンシーとは 慢性疲労症候群CFS、若者サポートステーション

社会理論社会システム練習問題 ライフコース、ライフサイクルとは 引きこもりニート就活塾 グループワーク

【当ブログ筆者の授業紹介】『相談援助実習指導』の個別面談 社会福祉士養成学科
当ブログ筆者の授業見学会 6月 相談援助の基盤と専門職 社会福祉士養成学科の授業見学を開催
要予約

日時 6/15(月)、6/22(月)、6/29(月)いずれも13:00~14:30

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 お問い合せは 電話:0120-166-255


貧困問題と相談援助:当ブログ筆者講演の音声記録の一部を公開中


当ブログ筆者の論文 最新 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月

by yrx04167 | 2015-06-10 14:14 | Comments(0)