福祉施設職員研修 職員のストレスケア、福祉倫理 東京都の登録講師派遣事業 ブログ筆者の出張講義 無料
東京都の「登録講師派遣事業 第1期・事業所向け派遣研修」
「福祉施設職員のストレスケア」研修 科目番号116
内容 福祉施設職員の困難の原因と、ストレス対処方法を事例も用い学びます。
・福祉施設職員の職務ストレスに対するセルフケアの促進、その方法
・ストレッサーのチェック
・実践ストレスのセルフケアのプロセス
・ストレスから復元する力=レジリエンスを強める
・ストレッサーの自己分析
・福祉の職場の総合的ストレス・マネジメント
・ストレス場面への対処。リラクゼーションの方法
・援助者のエモーショナル・リテラシーの向上 感情のコントロール
・福祉施設職員の実務上の対策、専門職としての成長へ
・職員のメンタルヘルス ストレングス
・実践ストレスを成長に繋げていくために。
・チームリーダーによるサポーティブな職場のファシリテーション 等
「障害者福祉施設におけるグループワークの基礎」講座番号63
上記はブログ筆者 関屋光泰が担当する研修です。
この講座は、東京都福祉保健局の委託による、福祉・介護・保育事業所対象の職場研修です。ブログ筆者等の講師が出向きます。講師謝金 無料
申込締切日平成30年5月28日(月) 17:00まで
詳しくは下記をクリック
東京都社会福祉協議会登録講師派遣事業
福祉施設職員のメンタルヘルスの支援 職員のストレスマネジメントと施設のリスクマネジメント 当ブログ筆者の論文 抜粋 リンク
<事業所に対する育成支援事業 登録講師派遣事業 東京都>
障害者福祉施設におけるグループワークの基礎 研修 抜粋
講師のグループワーク実践事例から
生活保護受給、精神障害者対象のグループワーク、精神科デイケアにおけるプログラム。
<1.グループワーク 概要>
①グループワークが活用されている領域
・社会福祉施設等の利用者を対象に、人間関係調整やコミュニケーション、生活意欲の向上などのために展開されている。
・病気の治療、リハビリテーションの一環としての、病院,保健所などにおいて展開される当事者や家族へのグループワークもある。
社会生活への適応、自立のトレーニングを目的にしたグループワークは、矯正・治療施設でも活用されている。
②グループワークの概要
・グループによる意図的なプログラム活動やグループ内外の相互作用を活用して、個々のメンバーの成長をめざし,個人,集団,社会のさまざまな問題への効果的な対応を支援する援助方法である。
・グループワークは、利用者に所属意識、成長、関係、新たな経験等をもたらすものである。
ソーシャル・インクルージョン、自立支援を具体化する援助プログラムとしても有効である。
生活困窮、社会的排除等の問題が存在する今日、社会福祉、就労支援において求められる援助方法であると言えよう。
<2.グループワークの援助媒体>
①援助者(ワーカー)とメンバー(参加者)の援助関係
・援助者の二つの立場-グループ援助の相互性
・二つの視点-メンバー個人とグループ全体を理解する
・援助者の二つの働き-グループの動きの活性化(促進)と、利用者のサポート。
・ワーカーは、可能ならしめる人(側面的な援助)
(望ましい)変化を起こさせる人
グループ内外の相互作用の媒介者、社会参加の拡大。
・シュワルツの「平行過程の原理」ワーカーとメンバーの役割分担。
略 詳細は研修において。
②メンバー間の相互作用
・メンバー間の相互作用から、仲間同士の支持、問題解決の力を引き出すことが、重要な課題である。グループワークは、利用者の相互援助システムを志向する 略 詳細は研修において。
*メンバー間の相互作用の理解-グループの治療教育的力
・グループワークは、援助者が自然発生的あるいは意図的に形成されたグループの利用者の相互作用を活用し、その治療教育的力によってさまざまな目標の達成を目指す。
しかし、グループの力は「両刃の剣」といわれる 略
③プログラム活動
1)プログラム活動の意味
・グループワークは、「プログラム活動」を働きかけや動機づけの手段として,計画し,実践し,評価することで相互援助機能を生み出している。
・利用者は、活動を一緒にする過程で起こる相互作用によって,グループのまとまりや協力,連帯,共同などの関係をも生み出していく
⇒ 具体的には 略
「結果」より活動の「過程」を重要視する 略
2)プログラム計画の前提
第1前提:どんなプログラムでも利用者のニーズが何よりも優先しなければならない。
第2前提:プログラムはどこまでも目標達成のための手段であり,目的ではない。
第3前提:援助者はプログラム活動を「助ける人」であり,中心になって「やる人」ではない。
前田ケイのプログラム活動の定義では、「グループがそのグループ目的に沿って行う,あらゆる具体的な活動を指し,その活動の計画,実行,評価などにわたる全過程を通しての活動を含む」。
3)プログラム材料
プログラム活動を進める際に利用されるプログラムの素材のことである。
*プログラムの種類(例)
(1)レクリエーション活動
各種スポーツ(エアロビクス、ヨガ、ゲートボール),旅行、手芸、芸術(絵画)、音楽(鑑賞・演奏)など。
プログラム事例 略
(2)社会参加活動
環境(公園清掃)・リサイクル・緑化活動など。 プログラム事例 略
(3)社全体験学習活動
プログラム事例 略
(4)訓練・自立支援活動
調理実習、メンバーミーティング,作業(園芸)など。
(5)日常生活活動
散歩,雑談,会食など。
プログラム事例 略
4)プログラム計画の原則
*プログラムがメンバーの興味とニーズに基づいて設定されているか。
援助者はメンバーの興味の発見に努めておかなければならない。
*メンバーの能力とレディネス(準備性)が考慮されているか。
略 利用者の能力等に適合し,全員が参加可能で満足が得られるような活動を考慮することが大切である。
*グループワークにおけるプログラムの意義
①自由な自己表現の可能性
・自己表現の手段を豊かにし,技能を高めていくためのものとして,重要である。
身体的な表現を伴うスポーツ,手工芸などである。
②集団を安定させる機能
グループの発達と展開には,グループのまとまりと安定が必要である。
音楽や単純なルールによって設定されるゲーム,グループ独自の財産(規約,グループの名称,旗)を作り,持つことである。
③新たな集団過程を展開させる可能性
集団の展開は,グループやメンバーが新しい課題に直面し,さまざまな体験,成長させるものとして重要である。
この可能性が高いのは,他のグループと交流、グループの直面する問題についての討論などである。
④グループの組織化を要求される可能性
集団内の役割分担を必要とされる小旅行,演劇などである。
<その他、研修内容 詳細は研修において解説>
*グループワークにおける社会資源
*社会資源の活用にあたって,援助者の役割
<グループワークの展開過程>
*準備期
波長合わせ、グループの計画・構成、予備的な接触
*グループの計画と組織内の合意形成
・複数の利用者のために、必要と考えられるグループをつくっていく=グループの計画である。
また、所属組織内の合意を形成し、職員からの支持を得て、支援体制を樹立する。
*グループ形成計画 グルーピングの実際
(1)利用者の構成要素
・参加メンバーの性別,年齢,学歴,結婚歴,職歴,身体的・精神的特徴,社会経済的状況などを指す。
・要素を限定した同質グループ,又は異質要素をもったグループがある。
(2)参加メンバーの募集,選択
*開放的グループか閉鎖的グループか
*波長合わせ=的確な理解と反応のための準備的行為
利用者への波長合わせ
*開始期-契約
*グループの特徴
円滑な開始・接近と逃避
契約作業-グループの目標と契約(約束)の確認-
グループの課題(目標)
グループワークにおける援助者のコミュニケーション技術
コミュニケーションの媒介
グループの凝集性を促進させる技術
*グループダイナミクスと援助者
われわれ感情、グループ規範、グループ圧力等 略
*作業期
*信頼感と凝集性の強化
*人間関係のストレッサー。グループの機能不全
・プログラムに連続性を持たせる
・個々のプログラム活動を全体のプログラム活動の展開の中で見る
*終結期
コノプカによるグループワークの14の原則
1.グループ内での個別化
利用者個人の独自性、相違点を認識し,それにしたがって支援する
ワーカーはグループの経験が個々の利用者にどのような効果をもたらし、一人ひとりがどのように考え、感じ、行動しているかを理解し、個別化した支援を行う。
2.グループの個別化
多種多様のグループをそれぞれ独自のグループとして認識し,行動する
グループワークはそれぞれグループの特徴をもって実施されている。
3.メンバーの受容
各個人をその個人独特の長所・短所とともにありのままに受け容れる
*援助者は、共感しているという気持ちを言葉や行動で積極的に伝えていくが、積極的に自分から働きかけてこない利用者は、援助者からの働きかけを最も必要としている。
4.ワーカーとメンバーの援助関係の構築
グループワーカーとグループメンバーとの間に意図的に援助関係を創ること
5.メンバー間の協力関係の促進
グループメンバーの間によい協力関係ができるように支える
6.グループ過程の変更
7.参加の原則
ワーカーは利用者が各々の能力に応じて参加できるような活動を考え、メンバー相互の交流が促進されるよう参加を促していく
8.問題解決過程へのメンバー自身の取り組み
メンバーが問題解決の過程に参加することができるように援助すること
9.葛藤解決の原則
メンバー自身の、またグループ内での葛藤に対して,メンバーが自分たちで解決できる方法を見出せるように導くこと。
ワーカーは,メンバー自身やグループが持つ葛藤に気づき,それを抑圧するのではなく,必要に応じてその葛藤を表出させることが必要となる。そして,逃避することなく葛藤を直視し,主体的に取り組めるように支持しなければならない。
メンバーにとって,ワーカーの支持がある場面で葛藤の解決方法を学べることはきわめて有意義であり,社会的成長を促進させることにつながる。
10.経験の原則
人間関係をもつことにおいて,また、ものごとを成就することにおいて,多くの新しい経験を与えること
11.制限の原則
制限を,各個人およびグループ全体の状況に対する評価に基づいて,巧みに用いてゆくこと
利用者が自分や他人を脅かしたり、人間関係を破壊する行動をとったりすることがないよう保護し、利用者の自我を強化し、援助者とよりよい援助関係を保っていく。
12.プログラムの活用
各メンバー,グループ目的および目標、評価に基づいてそれぞれの状況にふさわしいプログラムを意図的に用いていくこと
13.継続的評価
個人およびグループ過程について継続して評価を行うこと
14.グループワーカーの自己活用
ワーカーは暖かく,人間的に,訓練によって修得した方法にしたがって自己を活用してゆくこと
*自己を援助の道具として用いること。援助者は集団のなかで利用者と行動をともにするが、ただ集団の過程を観察するために存在するのでなく、必要な援助をするために存在する。
他、当ブログ筆者による研修メニュー(東京都登録講師事業)
筆者のコメントが朝日新聞(全国版)に掲載されました 福祉施設職員のストレスケア、メンタルヘルス、感情労働とは
新聞に筆者のコメントが掲載されました「ルーテル学院大の関屋光泰 助教は、東京都内を中心に約60カ所の障害者施設などで職員向けのストレスケア研修を行ってきた。「忙しい時に利用者への言葉がきつくなり、そんな自分を責めてしまう」、研修の受講者からは、そんな悩みが多く寄せられる。<略>「自分が理想とする支援ができず、自己嫌悪に陥る職員も多い。職員のケアの必要性に目を向けるべきだ」と訴える」抜粋
(やまゆり園事件が残したもの:下)地域に開く、支え合い歩む
2017年7月26日 朝日新聞朝刊 全国版
当ブログ筆者が報告を行います お知らせ
第46回全国社会福祉教育セミナー2016 会場 淑徳大学 「ソーシャルワーク教育の新たな発展をめざして」
分科会第4 『一般・短期養成施設や通信課程におけるソーシャルワーカー養成の現状と課題(仮)』2016年10月30日
コーディネーター: 空閑浩人(同志社大学)
発題者: 山本由紀(上智社会福祉専門学校)
明星明美(日本福祉大学福祉経営学部 通信教育)
関屋光泰 (日本福祉教育専門学校)
主催 日本社会福祉教育学校連盟 日本社会福祉士養成校協会 日本精神保健福祉士養成校協会
当ブログ筆者執筆の新刊
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編
ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂
第8章 地域における精神保健問題 依存症と生活困窮(pp.171-178)
<概要>
簡易宿泊所街「寿町」の精神科診療所におけるアルコール依存症と薬物依存症患者の支援の実践から、回復を図るグループワークや相談援助の課題等を考察した。
生活保護を受給し簡易宿泊所に居住するアルコール・薬物依存症患者の回復の鍵を握るものとして、レジリアンスを挙げた。具体的には失敗を繰り返しても援助者と繋がり続け、危機を回避するための協働や、訪問やグループワーク等による社会的孤立を防ぎ、全人的な支援の持続が有効であると論じた。