相談援助第1回講義 子どもと家族の貧困、生活困窮 メンタルヘルス、セルフネグレクトとは 保育士課程

相談援助 第1回講義レジュメ1 
保育士養成課程にて、当ブログ筆者が講義

保育 児童福祉と相談援助
子どもと家族の生活困窮 多問題家族、アルコール依存症等のメンタルヘルス、働き方
 児童虐待、子どもの貧困、ドメスティックバイオレンス、非行問題等も扱っていく(次回以降)
 子どもと家族の相談の今日的な課題である。
 問題の改善、痛みの緩和、困難な状況のなかでの希望を探っていく。
 多くの人々は、多様な生活問題のなかで、困難のなかで希望を抱く事すら恐れているとも言える。

 相談援助は、理論と実践知(臨床の知)の両方が重要である
 当ブログ筆者の実践の経験:生活保護受給者への訪問、セルフネグレクト、アルコール依存症と支援の拒絶
 ホームレス自立支援施設の相談員としての実践、利用者の沈黙


・社会福祉、ソーシャルワークにとって家族問題は昔も今も主要なテーマである。児童家庭福祉として。
*家族関係の問題の解決を目指すことこそ、相談援助の主要な役割の一つである。

・今日、アウトリーチ(=専門職が非自発的クライエントのところまで出向く援助の方法)が必要とされている。
 待ちの姿勢からの転換が求められる。
*解決への方策、知恵、力、希望を携えて出向いていく働きである。

*ソーシャルワークを構成する要素
①ソーシャルワークの価値・倫理
②ソーシャルワークの専門知識
③ソーシャルワークの方法・技能・技術
・ソーシャルワークの価値、知識、技術は、相互に関連し、どれが欠けてもソーシャルワークは成り立たない。

*ソーシャルワークのメソッド(方法)前半
 ソーシャルワークは、具体的には下記の援助方法・技術のレパートリーを総合的に用いて、対象(個人、グループ、コミュニティ等)を援助する専門技術である。これらは、相互に関連する。
 特に要となる、ケースワーク(=相談援助)、グループワーク、コミュニティ・ワークを三大援助技術と称する。

1.直接援助技術の概要
① ケースワーク・個別援助技術

・相談援助のこと。クライエントとソーシャルワーカーが面接場面を構成し,クライエントの社会環境や人間関係の調整,社会福祉サービスの提供、クライエントの内面の支援等を行なうことで課題の解決を図る。
 危機介入、課題中心等のアプローチがある。
*今日的な課題:アウトリーチの必要性。

 虐待を受けた子どもと接していくなかで、その子どもたちが親から受けた虐待行為を、子どもから聞き取り、傾聴し共感すること、痛みに寄り添うこと-共感疲労を生じる。

②グループワーク・集団援助技術
・小集団を対象とし、グループでの活動や経験を通じ、また集団の持つ諸特性を活用して、グループと個々のメンバーの成長や課題の解決を図る。
・専門的援助関係、相互作用、プログラム活動、社会資源により援助が行なわれる。
*今日的な課題:各領域の自立支援の具体的なプログラムの必要性。

2.間接援助技術
①コミュニティ・ワーク 地域援助技術 

・地域援助技術とは、地域社会で生じる福祉問題を、地域社会・住民自らが主体的・組織的・計画的に解決できるように、ソーシャルワーカーが行なう援助の過程及び技術・方法である。
・地域援助技術とは、地域の組織化、福祉資源の開発、連絡調整等を行い、住民の地域福祉活動を側面から援助する。
*今日的な課題:孤立・孤独死等の潜在的な地域福祉の問題に対する支援の必要性。
 ソーシャル・インクルージョンの具体化。

②社会福祉調査・ソーシャルワーク・リサーチ 
 社会福祉サービスや政策の評価,ニーズや問題の把握,個別ケースでの介入や援助の効果測定,ソーシャルワークに必要な知識や理論構築といった,ソーシャルワークに関連するさまざまな質的・量的リサーチの総称。
*今日的な課題:エビデンス・ベースド・プラクティス(EBP)による支援の必要性。

③ソーシャルアドミニストレーション・社会福祉運営管理 
・社会福祉分野の公私の機関,施設,団体の運営管理技術の体系をさす。
*今日的な課題:NPOへの期待と運営の課題。

④ソーシャルアクション・社会活動法
・社会的に弱い立場にある人々の権利擁護、福祉の向上を目指し,その必要に対する社会資源の開発,社会参加の促進,社会環境の改善,政策形成等を図るための組織的活動である。
*今日的な課題:新たなニーズに対して、当事者・住民・専門職の協働による社会資源の開発が求められる。

⑤ソーシャルプランニング・社会福祉計画法
 主に地域福祉領域等での目標設定、各種福祉計画の立案である。

 <次回に続く>

当ブログ筆者の論文
当ブログ筆者の論文 「福祉施設職員のストレスケア サポーティブ研修プログラムの開発」
日本福祉教育専門学校 研究紀要第23巻1号 37頁から55頁 平成27年4月



<参考 子どもの貧困 子どもの居場所関連情報>
なくそう!子どもの貧困 全国ネットワーク
なくそう!子どもの貧困 全国ネットワーク Facebook


<子どもの貧困対策 全国キャラバンin千葉 開催概要>
公益財団法人 あすのば HPより 

引用「日時●2017年7月2日(日)
第一部10時〜12時10分 第二部13時10分〜16時
会場●千葉市文化センター 5階セミナー室 アクセスはこちら
主催:公益財団法人 あすのば
後援:内閣府、千葉市、千葉県社会福祉協議会、千葉県社会福祉士会、ちばこどもおうえんだん
協力:市川てらこや、てらこやちば
助成:公益財団法人 キリン福祉財団

プログラム
▼第一部(全体会)10時00分~12時30分
主催者挨拶(小河光治・あすのば代表理事)
パネルディスカッション『地域で子どもを支えるために、いま必要なこと』
飯田拓郎 氏(てらこやちば学生代表・千葉大学3年)
仙田昌義 氏(総合病院旭中央病院小児科医)
田中千鶴子 氏(松戸市スクールソーシャルワーカー)
県内の若者
コーディネーター・村尾政樹(あすのば事務局長)
【50音順】

▼第二部(意見交換会)13時10分~16時00分
来賓挨拶(千葉市長 熊谷俊人 氏)
第一部ふりかえり/後援団体によるリレートーク/
学生企画・グループワーク『世代を越えて考える子どもの貧困対策』/意見交換など
参加費 無料/定員  120人

以下、引用
【「法成立4周年・あすのば設立2周年のつどい」開催!】
引用「すすめよう!子どもの貧困対策 法成立4周年・あすのば設立2周年のつどい」が、6月17日(土)10時から、国立オリンピック記念青少年総合センター(東京・代々木)で開催され、140人が参加しました。
学生らの座談会「多様な進路について考える」
「高校までは児童養護施設で暮らし高校卒業後、大学進学したが現実の大学生活が進学前に聞いていたこととの大きなギャップで退学。自分で事業を起こしたりしてきた」と発言。
「普通科の全日制高校を中退したら『高校に所属していないとホントに孤立するんだ』と実感した。その後、通信制高校に編入したが定時制や通信制の卒業生には進路未定者がかなり多いのが現実。私は大学進学したいと思ってなんとか進学できたが、つらい状況の子どもたちも多いと思う」
「父子家庭で中学のころ父が『大学進学は無理』と話していたこともあり、就職に有利と聞いて商業高校に進学。病気だった父が高校2年のときに亡くなった。それでもなんとか進学も考えて、高校の先生に相談したがダメだった」などと発言しました。
「あすのば3ヶ年中期ビジョン」を村尾政樹・事務局長が発表。5月の学生たちの宿泊研修での議論をまとめ「今までつながった子ども・若者とつながり続け、頼り合える関係性もつくり、仲間たちと子ども・若者を支える支援の輪を広げながら子どもの貧困対策をすすめる。子ども・若者にとって分かりやすい、いつでも・どこでも・誰でも頼れて活用できる情報をまとめて、まだ届いていない子ども・若者に届ける」などの意見も発表しました」引用ここまで

引用「地域担当を務めるあすのばの学生スタッフ、Aさんです!
にょんです。年度初めのキャラバンを担当させていただいています。
 祖父・父・母・私・弟と一般的な家庭で生活していましたが、小学生の時に家庭内別居状態になり、中学生の時に正式離婚、母子家庭となりました。当時から現在まで母がパートを掛け持ちして生活費を稼いでいます。生活保護を受けることも考えたそうですが、車をとられてしまうと生活できないので断念。県営住宅も当たりませんでした。
 両親の喧嘩を聞くことになる家に帰ることが嫌で、友達の家や学校で多くの時間を過ごすようにしていました。
 田舎町なので千葉市などの都会に比べて支援も少なく、また情報も入って来づらく、私が高3のときにあすのばで活動を始めてから知る制度もありました。
 十数年間千葉県で生きてきて、他県に比べて千葉は福祉の分野で遅れているというか、あまり興味を持っていないイメージがあります。しかし実際、千葉県にも苦しんでいる子は多くいます。少しでも千葉に住む子どもたちにとって生活しやすい環境になるよう、千葉で育ったものとして訴えていきたいと思っています。
 当日は県内の若者として私と私の10年以上の付き合いになる友人も登壇します。お互いに苦しい状況を支え合ってきた仲間ですので、想いを聞いていただければと思います。
 子どもたちのために自分ができること
 2015年度の子どもの貧困率が発表され、以前の16.3%から13.9%に減りました。数字が減ったのは喜ばしいことですが、実情を見てみると、まだ苦しんでいる子どもたちは多くいます。私自身もう調査に含まれる子ども世代ではないですが、いまだに苦しむこともたくさんあります。17歳を過ぎたからと言って、その苦しみから簡単に抜け出せるわけではありませんし、過ぎたからこそやってくる苦しさもあります。
 経験者として、また声をあげられる者として、子どもたちの声を社会に伝えていき、多くの人を巻き込むことが、私にできることだと思っています。
 子どもたちをサポートしていくこともまた私にできることです。大人でも友達でもないからこそできる関わり方を通して、子どもたち想いをしっかり拾っていきたい」引用ここまで


内閣府 子どもの貧困対策 子供の貧困対策に関する大綱等


【カナエール2017夢スピーチコンテスト 横浜会場】
◆日時:2017年7月1日(土)13:00~16:30(12:30開場)
◆会場:鶴見公会堂 神奈川県横浜市鶴見区豊岡町2−1
 児童養護施設からの進学を支援する奨学金支援プログラム「カナエール」
 カナエール 夢スピーチコンテスト 2017は東京、横浜、福岡の3都市で開催されます。
 「「カナエール」は児童養護施設を退所した後、専門学校や大学等へ進学する子どもたちを支援する奨学金支援プログラムです。なんらかの事情で親と生活できず、児童養護施設で生活した子どもたちの大学等の進学率は23%(全国平均77%)※1。また、進学できても学業とアルバイトの両立は厳しく、経済的理由等により中退してしまう割合は25%と、全国平均の3倍近くにもなります ※2。
※1 厚生労働省「社会的養護の現状について」2015年調べ
※2 NPO法人ブリッジフォースマイル2016年調べ」
 NPO法人ブリッジフォースマイル


ファシリテーター養成講座 福祉のまちづくりを協働して推進する
ルーテル学院大学

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by yrx04167 | 2017-06-27 13:03 | Comments(0)