第30回社会福祉士試験合格ライン 合格基準 合格率 第20回精神保健福祉士試験 合格者の皆様へ

第30回社会福祉士国家試験合格率30 .2 %
社会福祉士国家試験の合格基準99点以上 総得点150点に対し、得点99点以上の者
 総得点の60%程度を基準 正答

 2017年2月の社会福祉士、精神保健福祉士試験に合格された皆さん、おめでとうございます。
 社会福祉士等の資格取得はゴールではなく、専門職としてのキャリアのスタートです。
 つまり、社会福祉士の資格と、その専門性、技術を用いて、人々と共に何をしていくのか、どのようになっていこうとするのかが重要です。様々な生活問題が存在する社会の中で、専門職としてのあり方が問われているのでしょう。
 また、専門職としての自己研鑽、学びは生涯続くものです。

*本当に支援を必要としている子ども、家族に出会うために 訪問こそ個別支援の基本
 子どもと家族の生活困窮、虐待等家族問題、子育て支援、心身の健康問題、学力格差、社会的孤立など生活問題の世代間連鎖は、地域福祉にとって待ったなしの重要な課題です。
 この記事を読む方々の中には、社会福祉士として、児童福祉、家族福祉、子育て支援領域で実践をはじめる人たちもいることでしょう。児童相談所等の行政機関、児童養護施設等です。
 児童虐待(疑を含む)、ネグレクト被害の子どもに向き合い、成長を支えることも課題となるでしょう。
 一方、訪問等で、親をねばり強く支えること、アウトリーチによるニーズの発見も求められています。
 生活の現場への訪問こそ社会福祉士にとって個別支援の実践の中で、昔も今も要の一つと言えるでしょう。
 本当に支援を必要としている子ども、家族につながるための手段として、アウトリーチの具体的な実践が求められています。高校の中の居場所カフェ等、様々な形態のアウトリーチの要素が含まれる事業が各地で行われています。
 
 子どもの多様性を尊重し、自己肯定感を高める、生活と学習の意欲を高めるグループワークも求められていると言えるでしょう。
 経験の貧困を補い、自然との関わりの機会も生み出すキャンプ等の形態のグループワークが必要です。
 社会的孤立を克服するための交流、繋がりを創り出すことも、グループワークの力が求められています。
 これらはソーシャルワークの歴史のなかで、セツルメントや青少年団体、児童福祉の領域で行われてきたものが、再び期待されています。

*セツルメントの歴史から学ぶ 地域の人々のなかへ
 中長期的に地域の理解ある住民サポーター=インフォーマルサポートを巻き込んだ地域活動づくりも課題です。
 地域のなかで、住民の支え合いの力によって、子どもの貧困、虐待、いじめなどを防ぐためのサポートを行っていくこと。
 問題が発生することの予防、ライフステージにまたがる長期的な、縦割りではない包括的な支援が課題です。
 行政機関や、専門職に全て任せておけば解決してくれるのではなく、住民こそ主役であり、皆が協働して、地域の力を結集して取り組むことが重要であると考えられます。
 社会福祉士のコミュニティワーク、ネットワークづくりの専門技術によるファシリテーションが求められているのです。
 セツルメントの実践の歴史から学び、地域の人々のなかへ入っていくことが、今日の最重要な課題と言えるでしょう。
 人間と人間との交流によって格差を超えること、理解の不足や誤解ではなく相互理解と受容を、排除や対立ではなく尊重と相互支援を生み出すのは、交流の力、ソーシャルワークの働きです。

*多問題家族と世代間連鎖 ソーシャルワーカーのミッション 
 特に多問題家族は、拒絶もあるかもしれませんが、訪問による理解と個別支援を必要としています。
 これらの家族は、心身の健康問題と経済的貧困、暴力、依存症、家族問題が重複している傾向があります。
 世代間連鎖もみられますが、しかし、未来は変えることが出来ます。
 そのためには、ソーシャルワークによる寄り添った支援が求められているのです。
 深刻な生活困窮、健康問題、家族関係の問題を抱える当事者と、背景には子育て・養育能力の低下もあります。
 訪問によって困難を抱える家族への理解を深め、専門性の発揮が期待されています。

*ギャンブル依存症、地域精神医療 精神保健福祉士の課題
 精神保健福祉士にとって、アルコール依存症やギャンブル依存症、摂食障害等は支援の課題の一つです。
 子どもにとって、親の依存症は生活問題として大きなものです。世代間連鎖にも繋がるものです。
 子どもの貧困にとって、アルコール依存症は要因の一つであると言えるでしょう。

 社会福祉士はそのキャリアの開始において、年齢も、経緯が幅広いことに特徴があります。22歳でスタートする人も、今回の国家試験でも61際以上の方々が全国で400人おられます。精神保健福祉士も同様です。
 地域福祉には生活者としての経験が、就労支援等、社会経験が活かされる領域もあります。
 社会福祉士、精神保健福祉士としてスタートする皆さんのご活躍を祈念しています。
 (以上、ブログ筆者コメント)

1 試験日 平成30年2月4日(日)
2 試験地 24都道府県
3合格発表日 平成30年3月15日(木)14時
4 合格発表  厚生労働省および公益財団法人社会福祉振興・試験センターで合格者の受験番号を掲示
5受験者数  43 ,937人
6 合格者数   13,288人
7 合 格 率   30 .2 %
 合格基準(合格ライン)は、総得点150点に対し、得点99点以上の者


第30回社会福祉士国家試験問題 共通科目 専門科目


<第29回社会福祉士国家試験問題>
第29回社会福祉士国家試験問題 共通科目 午前

第29回社会福祉士国家試験問題 専門科目 午後


第19回精神保健福祉士国家試験問題 専門科目


第30回社会福祉士国家試験 ルーテル学院大学

「社会福祉士現役合格率は76.5%(全国平均合格率30.2%)でした。現役の受験者数10名以上の都内私立大学の中で合格率第3位です」


筆者のコメントが新聞に掲載されました 福祉施設職員のストレスケア、メンタルヘルス、感情労働とは

新聞に筆者のコメントが掲載されました「ルーテル学院大の関屋光泰 助教は、東京都内を中心に約60カ所の障害者施設などで職員向けのストレスケア研修を行ってきた。「忙しい時に利用者への言葉がきつくなり、そんな自分を責めてしまう」、研修の受講者からは、そんな悩みが多く寄せられる。<略>「自分が理想とする支援ができず、自己嫌悪に陥る職員も多い。職員のケアの必要性に目を向けるべきだ」と訴える」抜粋
(やまゆり園事件が残したもの:下)地域に開く、支え合い歩む
2017年7月26日 朝日新聞朝刊 全国


東京都福祉保健局(委託の研修事業)登録講師派遣事業 講師派遣を希望する事業所の方へ


関屋光泰『職業訓練生たち-1年目職員が感じた介護&ストレス』
「介護人材Q&A 2015年2月号 介護職員「こころの健康管理」その施策と工夫」,産労総合研究所

ブログ筆者の論文 要約
 離職、職業訓練(求職者支援制度)を経て、介護施設へ就職をした元訓練生の介護職員対象のグループインタビュー、ヒアリング等から、彼ら彼女らの介護現場における離職等につながり得るストレス要因について考察したものである。


当ブログ筆者の論文 リンク

関屋光泰(2010)「簡易宿泊所街・横浜寿町地域における民間支援活動-歴史的経緯の概要」『研究紀要』第18 巻第1 号 学校法人敬心学園日本福祉教育専門学校福祉文化研究所,39-48頁


当ブログ筆者執筆
精神保健福祉援助演習(専門)第2版
精神保健福祉士シリーズ 10
福祉臨床シリーズ編集委員会 編

ISBN978-4-335-61117-9
発行日 2016/02/22 弘文堂

第8章 地域における精神保健問題(依存症と生活困窮)

ファシリテーター養成講座 福祉のまちづくりを協働して推進する
ルーテル学院大学

引用「地域福祉ファシリテーターとは?
 地域の福祉課題や地域の中で支援を必要としている人を発見し、自らが持つ能力や人脈、社会資源を生かしながら、具体的な「新たな支え合い」活動を企画・実施する中核となる人々のことを指します。この講座では、講義だけでなく、体験的な演習やフィールドワークを盛り込み、講座修了後には、具体的な「新たな支え合い活動」が実際に展開されることを目標としています」引用ここまで


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by yrx04167 | 2018-03-24 18:10 | Comments(0)