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子ども食堂 ボランティア講座2 子ども食堂の定義、特徴、増加の理由 こども食堂は誰が、なぜ参加しているのか 研修テキスト

子ども食堂 ボランティア講座2
事例で学ぶ こども食堂 サポーター ワークショップ 研修資料案
1.子ども食堂活動の特徴-多様性
 筆者が取り組む子ども食堂の担い手の調査研究(フィールドワークと質的インタビュー)等により、下記の事柄が明らかになりました。
 これらは概要の報告であり、後日、全労済協会公募委託調査研究報告「コミュニティにおける生活・子育ての相互支援活動としての「子ども食堂」の有用性の研究」関屋光泰 として報告を行います。

①子ども食堂は全国で3000ヶ所(推測)、なぜ拡大し、誰が担っているのか
 約3年で10倍に、子ども食堂は全国に広がりました。
 2016年5月は319カ所(新聞報道)、
 2018年4月は2286カ所、
 最新の調査研究から、2500から3000箇所であると推測できます。
 各地域において子ども食堂は急速に拡大しました。
 またその「数」のみならず、子ども食堂は、社会的に孤立している子どもと家族、子育てに対する「食」を入口にした多世代の住民の支え合い共助の活動として、成功した形態であると言えるでしょう。

<その他、子ども食堂の広がり>
・高齢者へ対象の拡大と多世代交流、支えあいに拡大した子ども食堂も多い。
 逆に高齢者の居場所や配食が子どもに対象を拡大も。
・高齢者や障害者福祉施設、医療機関が開催する子ども食堂も。
・お寺子ども食堂、レストランや寿司屋が開催する子ども食堂にも拡大した
・子ども食堂ボランティアの広がり
 子ども食堂食堂の広がりは、地域のシニア・退職者とミドルの住民がボランティアに参加しているという側面もある。
 調理の専門職や元・現職の教員、塾講師、高校生、大学生等も含めて、幅広いボランティアが子ども食堂の担い手なのである。
 従来の社会福祉分野のボランティア枠に留まらない、ボランティアの文化が、日本において更に成長したとも言えるだろう。

②子ども食堂の定義
 2018(平成30)年6月、厚生労働省より「子ども食堂の活動に関する連携・協力の推進及び子ども食堂の運営上留意すべき事項の周知について」が通知されました。
 「地域のボランティアが子どもたちに対し、無料又は安価で栄養のある食事や温かな団らんを提供する取組を行う、いわゆる子ども食堂(略)が、各地で開設されています。
 子ども食堂は、子どもの食育や居場所づくりにとどまらず、それを契機として、高齢者や障害者を含む地域住民の交流拠点に発展する可能性があり、地域共生社会の実現に向けて大きな役割を果たすことが期待されます」と厚生労働省は提示しました。
 子ども食堂の特徴の一つは、その対象、形態、具体的な活動、担い手、考え方の多様性にあります。
 それぞれの子ども食堂の良いところ、個性などの共有も行い、また各子ども食堂の多様性を認め合うことが必要不可欠です。
 すべての子ども食堂は、社会的な孤立から子どもを支え、つながり、相互理解を深める場、ありのままを受け容れ合う場を創ることを目指します。また支え合いのきっかけを創り、共助やお互いを活かす人間関係を学び合い、相互に成長する居場所です。
 つまり、新たなつながりを地域社会の中に創っていく、また子どもを中心とした地域、コミュニティとして子育てや子どもの成長を支えるなど、地域共生社会と新たな生活のスタイルを創っていく活動でもあります。


つくろう!こども食堂 ワークショップ
こども食堂「超」入門!講座
私たちがつくる,子どもの居場所
6月23日(日)15時から17時
会場 川口市 幸栄公民館
【協力: 埼玉県】

子ども食堂に関心をお持ちの方、初めての方も歓迎!
子ども 食堂 ボランティア をはじめよう!スタートアップ講座

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③地域社会の課題とは
 近年、子どもの経済的困窮を含む生活の問題に関連し、児童虐待、社会的に孤立した家族、子育ての困難、孤食、子どもの遊び場の不足等、地域の子どもを巡る問題が表面化しつつあります。
 地域における子どもを巡る諸問題と併せて、人口の減少と、家族やコミュニティの変容が一層進みました。
 その中で、地域共生社会の実現に向けた取り組みが各地で進められ、子ども食堂も拡大したと言えるでしょう。
 各地域においては、住民主体の相互支援による地域福祉活動の立ち上げと、その促進と維持が喫緊の課題となっています。

④子ども食堂はなぜ急増し、誰が、なぜ活動に参加しているのか
 その鍵は、次の四点が密接に関わっています。今回の調査によって明らかになりました。
1当事者性(子育て経験、地域の生活者、食事)、
2地域性(同じ地域の住民)が生み出す共感(他人事に思えない)、
3相互性(お互い様意識、活動からの学び)
4食堂活動の明確さの印象「調理なら出来そう」

 食堂の担い手とは、食堂と同一地域の住民のボランティアが中心であり、民生委員児童委員、子育て中の住民、高校生や大学生、退職教員等多様です。
 「子ども食堂」は、身近で参加し易さ等の特徴がある活動形態であると言えるでしょう。
 なお、子ども食堂のなかには、担い手が高齢者のみであることが悩みと語って下さるところもあります。子ども食堂活動の継続のために、担い手のサポートも重要な課題です。

*各子ども食堂の活動理念
次に厚生労働省通知から紹介したいと思います。
「1。子ども食堂の活動に関する連携・協力の推進
(1)子ども食堂の現状
 現在、子ども食堂は全国各地で開設されており、その活動の在り方は、困難を抱える子どもたちへの支援を中心に活動するもの、地域の様々な子どもたちを対象とした交流拠点を設けようとするもの、「地域食堂」等の名称により、子どもたちに限らず、その他の地域住民を含めて対象とし、交流拠点を設けようとするものなど、多岐にわたります。
 いずれの活動も、困難を抱える子どもたちを含め、様々な子どもたちに対し、食育や貴重な団らん、地域における居場所確保の機会を提供しているという意義を有しているものと認められます」
 ポイントは、子ども食堂の支援活動の対象、内容、目的の多様性を認めるということです。

 今回の調査からも、子ども食堂の理念は、例えば「コミュニティの皆で子どもを育てよう・子育てを地域で支えよう、孤食の解消を含めての家族支援、子どもを含めた多世代の地域交流・繋がりの場、子どもの食の安全と食育、食支援を出発に農業体験・自然との交流、食文化の継承」など、子ども食堂が目指すものは多様です。
 子ども食堂の目指すもの、理念も重要であると考えられます。何を目指すのかは、活動がどこに向かうのかに関わる重要なものだからです。

 これらの理念の源には、ボランティアも子育てを経験し、また同じ子育て中の当事者として何かをしたいという子育ての当事者意識や、同じ地域の生活者としてという地域性からのゆるやかな連帯意識、同じコミュニティの住民であり身近な地域で「他人事ではない、放っておけない」という連帯の意識が生まれています。
 総じて、子ども食堂の活動理念とは、「みんなで子育てを支えよう。コミュニティが子どもを育てよう」、子育てをコミュニティが支えること、コミュニティとして子どもを育てること。
 また「家族を支えよう。地域でつながろう」地域で家族を支えよう孤食の解消を含む家族支援、多世代の繋がりの場等です。




by yrx04167 | 2019-03-07 01:56 | Comments(0)