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精神科医療・地域生活支援と、新型コロナウイルス感染拡大

精神科医療と、新型コロナウイルス感染拡大
精神疾患・精神障害者も、地域生活において、もしくは精神科医療の場・精神病院で、新型コロナウイルスの脅威に晒されている。
 しかし問題はそれだけではない、社会的入院などが「何も変わっていない」のか】
 「社会的入院」とは、積極的な医学的治療は要しないが、地域生活の支援、ケア等の受け皿がないために、入院が継続することである。
 筆者も精神医療・精神科リハビリテーションに従事する一人のソーシャルワーカーでもあり、実感している現実だ。

 精神疾患のコロナ陽性患者の都内の入院先である<都立松沢病院コロナ専門病棟>の1年間密着ドキュメント=精神医療とコロナ
「ETV特集 精神科病院×新型コロナ ドキュメント」
「精神疾患があるが故,一般の病院で受け入れ困難とされた人達
 患者の声『社会に殺される』
 番組前半は、昨年,報道された,武蔵野中央病院(精神病院)の、新型コロナクラスターと、その支援にあたる都立松沢病院コロナ病棟。
 上記は、精神疾患の方の、新型コロナ患者の<いのちの最後の砦>と言えるだろう。

【番組後半、コロナが明らかにした、精神医療の根本的な問題に、踏み込んでいく】
1.「精神科病院でのコロナ感染、クラスター発生は、報道されず隠されている」看護師の証言
匿名の精神病院で発生した、百名を超えるクラスター。都立松沢病院に搬送されてきたコロナ患者は、骨にまで達する重度の床ずれがあった。
不適切な隔離。劣悪な処遇=「大部屋に詰めて布団が敷かれ、ポータブルトイレは部屋の中央に置かれた。囲いも何もなく、音も全て聞こえる中で排泄するしかなかった病棟」
・「精神科特例」=精神科のみ医師、看護師が少なくても良い特例が、クラスター発生と、その後の対処の問題の要因とも言えるだろう。

2.精神疾患の長期入院<精神病院と入院患者の二極化>
・「30年間の入院」=匿名の精神病院にしか居場所がない。帰る場所はない。
親なき後、きょうだいが面倒をみる。しかし、きょうだいなき後は、どうなるのか?拠りどころが無いという現実。
都立松沢病院「医療レベルが高い病院と付き合うことが多かったが、<日本の精神病院の標準は、長期入院に、隔離、古い病棟ではないのか>
・しかし、精神病院にしか居場所がない患者も少なくないのが現状であり「必要悪なのか」と苦悶する松沢病院のソーシャルワーカー。
 社会的入院では片付けられない、病棟にしか生きる場所がない人々。

3.精神病院の塀が守っているものとは、何か?
・日本精神科病院協会会長は「社会秩序だよ。私たちは保安も担っている」明言した。
塀のなかに、社会が見たくないものを閉じ込めていると、都立松沢病院の元院長。
精神病院に精神疾患・精神障害者は排除されている。塀は社会が見たくないものを隠蔽している。
しかし、精神病院の内にも、閉鎖されていても社会があり文化がある。そこで生活している人々がいる、物語がある。ただの場所ではない】
 いのちは平等で、医療も平等な日本のはずだが、コロナは矛盾を増幅した。
「何かが起きたときに、ひずみは 必ず脆弱な人のところにいく」
 管理的で閉鎖的な精神病院への社会的入院から、退院を促進し、地域精神医療・地域生活支援に移行していった「はずだった」。
 しかし、精神医療の基幹は変わっていないのか?



「東京都中から精神疾患のあるコロナ陽性患者を受け入れている都立松沢病院のコロナ専門病棟。
次々とクラスターが発生し、精神疾患があるが故に一般の病院での受け入れが困難とされた人たちが運び込まれる。
ここにカメラを据えると、受け入れを拒む家族、ひっ迫する医療体制の中で葛藤する医療者たち、行き届かない行政の指導の実態が見えてきた。コロナがあぶり出した日本の精神医療、その実態の記録」



by yrx04167 | 2021-08-23 07:43 | Comments(0)